▽レス始▼レス末
「彼が歩む道 第二話(GS)」ファリス (2004.12.07 21:12)


さて。
彼を心から想う女性達の気持ちは理解して頂けたでしょうか?
しかし、彼女達の想い人はもうこの時代にはいないのです。
いえ、正確に言えばまだ同じ時代にはいます。
ですが、会いに行くどころか一目見ることすら出来ないのです。
彼が今いるのは、神界と魔界の両最高指導者が作り上げた仮想空間です。
何故、彼がそんな所にいるのか。
それは、横島・ピート・タイガーの高校卒業パーティーの時でした。
その出来事の数時間前から、見てみることにしましょう。


〜〜卒業式の帰り道〜〜
今横島・ピート・タイガー・愛子の四人は、『魔法料理魔鈴』に向かって歩みを進めながら、
横島が無事に卒業できた事を話していた。
「いや〜。それにしても、よく横島さんも僕達と一緒に卒業出来ましたよね?」
ピートが横島にそう話しかけると、横島は
「ん?まぁ〜な。一年前は美神さん達に世話になって、今年はお前等の世話になったからな。
ピートと愛子が俺の勉強を見てくれたお蔭だ。ありがとうな」

一年前。
それは、横島の運命を決定付ける出来事があった年。
世に言う『アシュタロスの乱』である。
彼はこの出来事で心に深い傷を負った。心が壊れかけるほどの・・・。
そんな彼を支えたのは、神族では小竜姫。魔族ではワルキューレとベスパ・パピリオ。
人間側では、美神親子・おキヌ・シロ・タマモ・魔鈴・雪乃丞・ピート・タイガー、
唐巣神父が彼を支え続けた。その甲斐もあり、横島の心が壊れる事は無かった。
ベスパとパピリオ以外の者達は、最初の頃は横島とルシオラの事は話す事は無かったが、
横島が涙を流しながら
「何で皆は、ルシオラがいなかったかの様に生活しているんだ!
皆が今生きていられるのは、ルシオラが犠牲になってくれたからだろ!
だから…頼むから……ルシオラをいなかった事にしないでくれ…」
と言うと、全員が今までの態度を謝り、それからは横島とルシオラの事や、
アシュタロスの乱であった事を話していった。
それも効果を表し、横島は嘘の笑顔ではなく心からの笑顔を取り戻した。

そして横島は美神に三年は勉学を優先したいと頼み、
美神はそれを、快く了承した。
そうなると、上がってくる問題は横島の持つ「学力」だった。
ギリギリで三年に上がった横島は、(某神族と某巨大組織が色々とやったらしいが)
愛子とピートに頼み勉強を見て貰っていた。
すると、横島はメキメキと実力をつけていくことになる。
横島は元々の出来は悪くないのだろう。
美神がGメンに一時期行っていた時も、黒字で事務所を経営していたのだから。
とまぁ、愛子とピートのお蔭で横島は無事に高校を卒業する事が出来たのである。

「困っている友達の手助けをする!青春よねぇ〜♪」
横島の言葉に最初に答えたのは、頭の上に机を持った愛子だった。
それに続いて答えたのはピートだった。
「僕達も、横島さんと一緒に卒業したかったですからね。
手伝うのは当然ですよ」
それと同時にタイガーも答えた。
「そうですジャー。無事に卒業出来たんジャから、ワシ等も手伝った甲斐があったと言うもんジャー!」
そう言ったタイガーの言葉に、横島と愛子の二人が同時に答えた。
「「いや、お前は何にもしてないだろ(でしょ)?」」
「うう・・・酷いノー。ワシだって、ワシだって・・・」
三人にそう言われたタイガーは、涙を流しながら項垂れた。
そんなタイガーの肩をピートがポンポンと叩いた。
「まあまあ。事実なんだから、しょうがないじゃないか」
・・・何気にピートの方が酷い言葉を吐いているのは、気のせいだろうか?
「ウオォォォォォォォン!皆酷いんジャー!」
タイガーが、叫びながら走り去ろうとしていると。
「と、まあ。冗談は置いといてだな?」
横島がそう言うと、タイガーが走る格好で止まり横島に振り返った。
「冗談、ですけん?」
「いや。半分冗談、半分本気だ!」
そう言う横島は右手を突き出し、親指を立てながら爽やかな笑顔を浮かべていた。
「やっぱり、本気が入ってるんジャー!」
「「「あっははははは!」」」
横島の言葉を聞いたタイガーは、ダーと涙を流している。
そんなタイガーを横島・ピート・愛子が笑っていると、何時の間にか着いていたのか、
魔鈴の店から美神が出てきて、横島達に声を掛けた。
「で、今日の主役のあんた達はいつ入ってくるのかしら?」
そう言った美神の言葉には前の様な棘々しさは無く、待ち遠しいと言った感じが出ている。
まあ、美神がそう想っているのは横島だけだが・・・。
「あ〜、すんません美神さん。今入りますんで」
「早くしてよね?あんた達を待ち草臥れちゃったわよ」
美神がそう言うと、横島・ピート・愛子の三人は店の中に入って行った。
タイガーはと言うと・・・。
「うう・・・どうせワシなんて、ワシなんて・・・・・・」
と泣いていた。



あとがき
え〜と、読者の皆さんにはこの場を持って謝らせて頂きます。
本当に申し訳ありませんでした。
私の身勝手な行為によって、二つのサイト間で問題が出てしまい、
両サイトの管理人様には、多大な迷惑を掛けてしまいました。
その問題も、あちらの作品を一時停止という形で解決いたしましたので、
この作品の続きを投稿して行こうと思います。
さて、知っている方はいらっしゃると思いますが、この作品は逆行&ハーレム作品ですw
二作目で逆行にチャレンジしますので、もしかしたら変な部分が出てくるかもしれませんが、
暖かい目で見守ってやってくださいw
ではでは〜、次の話でまたお会いしましょ〜


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△記事頭
  1.  か、仮想空間!!!???横島はなんでそんなの所に!!??続きが凄くきになるぞ!!!!!

     最後に!おキヌが、横島が留年し、同じに卒業するってのを楽しみにしてたりとか、女性陣や後輩による第二ボタン争奪戦とかなかったんだろうか・・・・
    D,(2004.12.07 21:19)】
  2. >今横島・ピート・タイガー・愛子の四人は、『魔法料理魔鈴』に向かって歩みを進めながら、
    >横島が無事に卒業できた事を話していた。
    「今」って必要無い様な…
    二つ目の句読点もいらない様な…
    (処で愛子はどうやって歩いているのかしら^_^;サラリと流れている)

    >横島が無事に卒業できた事を話していた。
    >「いや〜。それにしても、よく横島さんも僕達と一緒に卒業出来ましたよね?」
    >ピートが横島にそう話しかけると、横島は
    ピートの台詞の「横島さんも」は必要無い気がします。
    上下の分にて誰に対してのことなのか説明つけているので^_^;

    >そう言ったタイガーの言葉に、横島と愛子の二人が同時に答えた。
    >「「いや、お前は何にもしてないだろ(でしょ)?」」
    >「うう・・・酷いノー。ワシだって、ワシだって・・・」
    >三人にそう言われたタイガーは、涙を流しながら項垂れた。
    …一人増えてるっ!!
    行、間違えました?


    あと、ファリスさん。
    なんか文書が学者口調になってません?
    物語でなくて報告書を読んで貰っている様な気になるんですけど…
    語り部ですらなくなっている様な^_^;

    感想になって無くて大変申し訳ないです(土下座
    横島がルシオラの事を語っている処に「!?」表記欲しかったかなぁ〜と個人意見(コラ

    零紫迅悟(2004.12.07 21:39)】
  3. こちらにUPされたのしか知らないのでおきてる問題というのはいまいちピンときませんが、ご苦労様です。こちらでの連載は応援しつつ楽しませていただきます。
    卒業するまでの時点ではいい感じですね。穏やかな生活です。この横島が何故逆行しなければならなくなったのか、すごく気になるとこです。
    九尾(2004.12.07 23:39)】
  4. あちらは少々、規制がキツイみたいですから。掛け持ち作家なんて沢山いらっしゃるのに。向こうと違う展開が新鮮ですw
    (2004.12.08 01:46)】
  5. 向こうでの作品が、一時停止になったのは残念ですが。
    その分こちらで応援させて戴きます^^頑張ってくださいね
    大神(2004.12.08 03:18)】
  6. なるほど、出だしから全く変わってますね。確かにこれなら別物と
    して楽しみです。確かに向こうの作品はやっと話が進みそうだったので非常に残念ですが、こちらに期待します。
    R/Y(2004.12.08 12:12)】

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