アリスが転校してきて、横島の日常が変わった。
朝。
今だ陽が上らない時間にシロに起こされ長距離選手も真っ青な散歩。
いつもどおりと思うかもしれないが、いつもより1時間早く起こしにくるのだ。
その分距離も増える。
横島が1度もう少し寝かせろ!!と、怒鳴ったが、
「くう〜ん。背者、先生と少しでも長く、一緒にいたいだけでござる・・・。先生は迷惑でござったか・・・」
と、潤んだ瞳で言われたために、KO!!
結局つきあってしまう。
散歩から帰ってくるとなぜか部屋には、(シロは朝飯のため帰りました)
「おはようございます。横島さん」
おキヌがいた。
シロと散歩に行っている間、勝手に部屋に入って朝食の準備をしていたのだ。
「うお?おキヌちゃん!?どうし「おはようございます。横島さん」・・」
後から挨拶されたので振り替えって見たら、
「・・・あ、ああ、おはよう小鳩ちゃん・・」
小鳩がいた。
「あ、あの・・これ作りすぎちゃって・・・」
小鳩の手には、おぼんに乗った目玉焼きに味噌汁、ご飯が乗っている。
あからさまに横島のために用意された朝食だ。
「あ、ありがとう小鳩ちゃん(作りすぎたって・・寝ぼけて1人分多く作ったのかな?)」
「い、いえそれじゃ・・・」
横島にお礼を言われた小鳩は真っ赤になりながら階段を下りていく。
どうやら、部屋の中におキヌがいる事は、横島で見えなかったらしい。
制服を着ていたから学校に行ったのだろう。だが、絶対に普通より早い。
(日直かなんかの仕事があるのかな?)なんて思いながら、改めて部屋のほうに向くと、
「よかったですね?・・・横島さん
♯」
般若化したおキヌ。
バックにはなぜか女華姫がうっすら見える。
「お、おキヌちゃん?
(なんで怒っとんのやーーー!!)」
「せっかく、私が作った朝食・・無駄になっちゃった・・・」
さっきまで般若化していたのに急に睦むいてしまうおキヌ。
当然横島は、
「な・・・何言ってんの・・・!うれしいよ、すごく!!ありがとう!!」
「でも・・・今小鳩さんに・・・」
「だ、大丈夫!!散歩行ってきたばっかりだし!!2人分ぐらい・・・!!」
だけどおキヌの用意した朝食は、シロの散歩後でお腹がすいてるだろうと気を利かせていたために3人分ぐらいの量があった。
結局、小鳩の朝食+おキヌの朝食3人分=4人分の朝飯を食べた横島。
腹を押えながら学校に向かう。
登校中にアリスにあった。
「おはようございます。忠夫さん。」
「お、おはよう・・・アリス・・・」
「どうしたんです?なんか苦しそうですよ?」
「ははは・・・。ちょっと朝飯食いすぎただけだよ・・・」
そんな会話しながら登校する2人。
はたから見たらとても平和&幸せな光景なんだが、どうしてもその光景を壊したがる輩がいるわけで、
バン!!!
「うっ!!!」
後から背中を叩かれた横島。逆流を必死におさえる姿はなさけない。
「おはようございます。水野さん・・・・と、横島さん」
ストーカーバンパイアことピート登場。
「て、てめーーー!!なにすんねん!!あやうく逆流しちまうとこじゃねーか!?」
口を拭きながら横島が叫ぶが、
「水野さん・・あなたは今日も美しい・・」
「あ、ありがとうございます・・・」
横島を無視してアリスに言い寄るピート。
さすがにアリスも引き気味だ。
(この馬鹿。キャラ変わってんぞ!?オイ!!)
いや、まったく・・・・。
うざいピート(略してうざピー)を文殊で幻覚を見せて黙らした横島とアリスは学校の自分達の教室へ。
「おはよう横島君、アリスちゃん」
「おはようジャ横島さん、水野さん」
「おっす!愛子にタイガー!!」
「おはようございます愛子さん。タイガーさん」
教室に入ってきた横島とアリスに挨拶する愛子とタイガー。
タイガーは最初のリンチに参加していたが自分の彼女のことを思い出し、アリス争奪戦に不参加。
2人で一緒に入ってきたために他の男子(特にめがね)から殺気のこもった目線が横島に向けられるが、アリスの前だからかリンチはされない。
とりあえず、昼休みまでは平和。
で、昼休み。
ちなみに1時間目の終わりごろにピート登校。
変わったことその1 ピートが弁当をくれない!!てか、ピートに弁当をあげる女子がいなくなった!!
そのせいで、横島&タイガーの昼飯が絶望的になったと思ったが、
「「ハイ。横島君(忠夫さん)」」
愛子&アリスが弁当を作ってくれた。
「忠夫さんが1人暮らしで、いつもお昼には、パンの耳を食べてると聞いたものですから・・・」
「貧乏でお昼にパンの耳を食べてる男の子にお弁当をあげる少女・・青春よね?」
しかも、
「横島さん!!お弁当つくり過ぎちゃって・・・」
小鳩ちゃん登場!!
横島の前にお弁当3つ。
せっかく自分のために作ってくれた弁当をタイガーに別けたりするわけもなく・・・
「ご、ごちそうさま・・・」
お昼に弁当3人分食べる横島。
まあ、いつもなら横島から弁当を奪おうとする奴らも、さすがにアリスの前でやるわけにもいかず、
((((((((((いつか殺す!!!))))))))))
と、心の中で誓い、目から血の涙を流していた。
ピートはピートで、
「神よ・・あの者に災いを与えたまえ・・アーメン」
祈っていた。
こんな祈りじゃ、キーやんもさぞ迷惑だろう。
変わったことその2 アリス除霊委員に入った!!
GSを目指す&横島と一緒の委員、てな理由で入りたいと言い出したアリス。(横島と一緒とは言わなかったが)
横島は、
「まあ、別にいいんじゃないのか?学校の幽霊なんてうざいだけで、そんなに危険なんてないし・・・」
と、1秒了承。
ピートも、
「危なくなったら僕が守ります!!」
と1秒了承。
他2名も断る理由なしで、
「宜しくお願いします。」
アリスは除霊委員に入った。
放課後。
その集団は、とっても目立っていた。
まず、横島がクラスを出ようとしたとき、
「あ。忠夫さん!一緒に帰りましょう!!」
と、アリスが声をかけてきた。断る理由なんて無く一緒に帰る事にした。
その後、靴箱で、
「あ、横島さん(以下略)」
本日3度目の登場の小鳩
(ちなみにアリスと小鳩は弁当のときに紹介済み)
3人で帰ることになり校門に行くと・・・
「おそいわよ横島」
「おつとめご苦労様でござるよ先生!!」
シロ&タマモがいた。
「タマモ?なんでここにいるんだ?」
横島は不思議に思った。
シロは分からんでもない。たまに横島を待ってたりするから。
でもタマモは?
「なんでって・・べ、別に・・・そう!きつねうどん奢ってもらおうと思って!」
顔真っ赤にしながらそう言うタマモ。
「ふ〜ん。まあ、いいや。」
タマモの顔が赤い事に気付かない横島。
とりあえず、奢ることになったが、横島が着替えたいと言うために、横島のアパートに付いていく事になったタマモ。
奢る事にになったのが嬉しいのか横島の腕に抱きつく。
シロが文句を言うが離そうとしないので、反対の腕に抱きつくシロ。
それを羨ましそうに眺める小鳩&アリス。
そしてしばらく行くと・・・
「あれ?おキヌちゃん??」
「あ、横島さん!!」
おキヌ登場。
「どうしたの?こんなところで??」
横島の腕に自分の腕を絡ませてるシロ&タマモ。それを見てムッとするおキヌだが
「横島さんと
2人で(←ポイント)帰ろうと思って・・・」
と、赤くなりながらも言い放つおキヌ。
(いつもより大胆ね、おキヌちゃん)
(おキヌ殿もやる気でござるな)
おキヌのセリフに横島の腕を強くつかむシロ&タマモ。
(おキヌさん・・・やる気ですね・・小鳩負けません!!)
(なるほどね・・)
決意新たにする小鳩と、どこか納得するアリス。
(ん〜六学(六道女学院の略)とは大分離れてんだけどなんか用事あったのかな?)
とポイントにまったく気づいてない横島。
とりあえずアリスにおキヌを紹介して、横島のアパートへ向かう。
「ん?アリスはこっちでいいのか?」
「あ、言い忘れてましたけど私の家は忠夫さんのアパートの近くなんですよ」
両脇にシロ&タマモの美女。後に美女3人。
横島達はえらく目立っていた・・・。
横島のアパート
小鳩は自分の部屋へ、アリスは自分の家へと帰った。
残ったのは事務所メンバー。
横島はタマモにきつねうどん奢ってやるために、タマモと共にうどん屋へ。
シロも付いていくと言い出し(タマモは嫌がったが)一緒にうどん屋いき。
おキヌは、行きたそうだったが、事務所の掃除やらなんやらと仕事があるために断念。
うどん屋で奢った後
ぬ〜すんだばいくで〜はしりだす〜♪
横島の携帯(美神支給)が鳴った
「はい横島・・・あ、美神さん!・・え?あ、ハイ。分かりました・・・」
「なんだって?」
「なんでござるか?」
「いや、今日の夜来てくれって・・・」
で、事務所。
「来たわね!!・・・よし、行くわよ!!」
「行くわよって美神さんもいくんすか?」
「な、なによ!?私がきたら迷惑って言うの?」
「い、いえそうゆう訳じゃ・・・」
「ならいくわよ!!」
で、除霊場
(う〜ん。なんか弱くないか?こんなんだったらギャラ少ないだろうに・・・・)
除霊は10分もせずに終了。
敵の強さ=ギャラの多さって訳じゃないが、いくらなんでも弱すぎ。
日本最高&最強の2人がやる仕事ではないが、美神の狙いはこの後、
「よし!!除霊終了!!」
「は、はあ〜」
「じゃあ、横島クン・・・」
「はい。なんスか??」
「飲みに行くわよ!!」
「え??」
まあ、意地っ張りな美神はこうせもしないと横島を誘えないわけで・・・
「ちょっと横島クン!!聞いてるの!!!? 」 ヒック!!
「聞いてますよ。美神さん」
「ねえ〜よ・こ・し・ま・クン♪」
「なんすか美神さん」
「くう〜〜〜〜〜〜」
(寝とんのかい!!)
「ちょっと美神さん!?」
ユサユサユサ
(だめか・・・ふう)
横島の周りにはびんの山。
「まあこんだけ飲めばさすがの美神さんもこうなんのか・・・」
実際は横島と一緒だからこそ眠れるんだが、
「よいしょっと・・・(軽いな・・美神さん・・・)」
結局、美神を店の人に手伝ってもらっておんぶする横島。
お会計は勝手に美神の鞄からカードを拝借。
終電はもうなく、横島は美神を事務所まで運んだ。
移動中に美神が
「よこしま・・・くん・・給料・・・さげる・・わよ・・・」
(まーた俺をシバく夢でも見てんだろうな〜)
そんな事を思いながら横島は美神を運ぶ。
美神を事務所に送ったあと、アパートに付いた時間が夜中の2時。
数時間後にはまたシロが散歩をせがみにくる。
そして今日みたいな1日がまた始まるのだ。
「あかん・・・体がもたん・・」
横島は数時間後にくるシロの散歩にそなえて泥のように音夢った・・・
{あとがき}
義王です。
今回はアリスが来てからの横島の日常なんですけど・・・とりあえずこんな感じです。
餌付け狙いだったり、一緒の時間を増やそうとしたり・・・
今回は学校をサボらない日の日常なんすけど、学校サボる日バージョンの日常もあります。
そこでは、愛子&小鳩&アリスが手を出せないから事務所メンバーが中心となるんすけど、誰か読みたいかな〜なんて思ってます。
次は妙神山に横島が行きます。
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