「それじゃあ、悪いけど送ってくれるかな?『あの日』に」
求めるモノはただ、救い その二
綾波が大きく手を広げ、シンジの頭を抱きしめる。
恋人のように 妻のように 母のように
「碇君、ひとつお願いがあるの」「お願い?」
「向こうに戻ったら、わたしに優しくしてあげて」
「うん、かならず」
光につつまれ、気付くとそこは駅だった。
これは、あの日だ。
第三新東京市にやって来たあの日。
楽しさと、優しさと、暖かさと、悲しみと、苦悩に溢れた日々の始まった あの日。
などと考えていると、眼前に一台の車がドリフト掛けて滑り込んでくる。
「お待たせ!あなたが碇シンジ君ね」
ああ・・・・懐かしい笑顔だ。
腕中の光が消える。
愛しいあのヒトは、過去へと戻っていった。
自分を、周りのヒトを、そして何よりわたしを救うために。
しばらく余韻に浸っていたが、あまり時間は無い。
急いで鞄を取り出すと(何処から?とは聞かないで)様々なものを鞄に詰めていく。
着替えに小物、「初めてのなんちゃら」とかいったタイトルの本にひそかに穴明けたゴム用品。OだのAだのといった怪しげな下着。そして
「だああああああああ!」
唐突に大声が聞こえた。
そちらを見ると赤毛サルが立ち上がっている。もう目覚めたのね。
「何すんのよファァァァァァァァァストォ!」
「別に何も」
「『別に何も』じゃ無いでしょうが!いきなり人ン事引っ括って岩陰に引っ張りこんどいて
しかも妙なクスリ嗅がしておいて『別に何も』かい!」
「そういうあなたは?碇君が色々してくれていたというのに寝たまま、いや寝たフリをしたままだったじゃない」
「そ・・・それは・・・」真っ赤になってモジモジし始める。
「あ−やって・・・寝たフリしてればバカシンジが・・・その・・・色々構ってくれるんで・・・
気分良くって・・・そのままつい寝ちゃったのよ・・・・
それよりアンタこそ何やってるのよ!まるでどっかに『お出かけ』するみたいじゃない。
あたし等放っておいて自分だけ過去に戻ってシンジと仲良くなろうって寸法ね」
「抜け駆けかい?正々堂々じゃないなぁ ずるいってことさ」
「あなたは・・・フィフス」「出たわね、ナルシスホモ」
短いですが続きます
ちなみにアスカの「可哀相な目にあってもらう」というのは
「悲惨な目にあわせる」ではなく「仮にもメインヒロインの一人だというのにギャグキャラになってもらう」という事です。
わたしは基本的にギャグないしはコメディ畑の人間なので悲惨な目にあわせるのは余程の悪党かドてらく嫌いなキャラだけです。
特に女の子は絶対悲惨な目にはあわせません。女の子は幸せにならなければなりません、絶対。
さらにシンジ君ですが、クルダ流の技は「知っているけど使いこなせない」です。
結局「ス−パ−な能力持ってるけど使いこなせない、結局多少先知ってるだけ」って感じになるです。
それと、喧嘩売るようですが奥物部さま
>アンチが書きたきゃそういう狭量な輩が集まるサイトにいきゃあいいのに・・・・・・うぜぇ
このHPには基本ラインのようなものは設定されていないはず。
ならば何書こうが非常識なモノでない限り管理人さん以外の人にそのような事言われる筋合い無いと思うのですが。