「シュ−キョ−ならお断りだしウィッキ−さんならもっと遠慮するわよ。
あたし第一外語評価Dだったし」
「・・・ウィッキ−さんって何です?」
「ウィッキ−さん知らないの?あの『ぐっも−に−』とか喚きながら追っかけてくるあの人」
「知りません」
が−ん!!「これが若さか・・・」
「いやそんな怪しげな外人の事はど−でもいいですから。それより・・・迷いましたね?」
「あはははは、や−ねぇ。ンな事あるわけないじゃない。
ここはアタシの職場よ。いわばホ−ムグラウンドよン」
「でもあのE−67って表示、五回目ですよ」
「・・・ちょっち待っててね。システムは活用するためにあるんだから」
『技術部の赤木リツコ博士、技術部の赤木リツコ博士、お近くの端末にご連絡下さい』
「あきれた、また迷ったのね」
「それでね、ウィッキ−さんっていうのは昔ね、やたらジャ○アンツ贔屓のアナウンサ−がいてね、
そのアナウンサ−がレギュラ−してた・・・」
「ンな事いいから、はやく僕がいかなきゃいけない所連れてってくださいよ。
E−67って9回目ですよ」
「いいからちょっと聞きなさい。そしてね、その番組の」
「何やってるのかしら、ミサト」「あらリツコ、やっほ−」
それにしても、とシンジは思う。
久しぶりに見たリツコはハイレグの水着の上に白衣を羽織っただけの姿だ。
何してたんだろう。
とりあえずリツコの先導で「行くべき所」で向かう。
「オ−ナインシステムとはよく言ったもの」とか「失礼ね、ゼロじゃなくってよ」
などと会話している三十路コンビを殆ど無視して、自分一人の思考をめぐらすシンジ君。
水着のお尻に、良からぬ視線を送ってしまうのは年齢ゆえか『赤い海』で他人といささか混じってしまったゆえか。
「それで、赤木さん」「リツコでいいわ」
「じゃあリツコさん、僕は一体どこへ、何しに行くんでしょう」
「来い」とだけ書かれた手紙を二人に見せる。
「・・・着いたわ。これよ!」
ただっ広い場所に着く。そして眼前には紫色の鬼か魔人かってな感じのモノが存在していた。
「・・・何です、コレ?ひょっとしていわゆる『神にも悪魔にもなれる』力ですか?
父さんはコレを僕に渡す為に呼んだんです?
だとすると父さんはいま瓦礫の下で死にかけてる?」
「あんな『序盤にしてはHPと装甲が高いだけの鉄クズ』と一緒にしないで!」
ちなみにシンペイは初号機と共に全話必ず出撃させる。
「これはわたしが作った世界最強の存在!『汎用人型決戦兵器』人造人間エヴァンゲリオンよ!」
「弱そ−」
「何言ってるの!言ったでしょ、世界最強って!」「シンジ、お前がこれに乗るのだ」
「じゃあ、もんの凄く強い武器あるんですね?」
「はうっ!」いきなりト−ンダウンするリツコ、無視されるっつ−か気付かれないゲンドウ。
「無いわよ」「え?」
「強力な武器なんてまだ出来てないわよ!」
「じゃあまさか・・・必殺攻撃もないとか」
「欲しかった・・・付けたかった・・・必殺武器とかドリルとか・・・自爆装置とかあたしだって付けたかったわよ!
でも、予算も時間も無かったし・・・審議委員会に武装案と予算申請の書類を提出しても
『阿呆』ってハンコ押されて帰ってきたのよぉ・・・」
「大丈夫ですよ、リツコさん」優しくその肩に手をやるシンジ君。
「初めは弱くてヘボくてもいいんです。
そしてピンチになった時、科学者は」
「そうね。ひそかに用意していた新兵器をお披露目!そして華々しくそのピンチを救う!!!」
「そうです!そしてその時あの台詞を口にするんです!
真に優れた科学者のみが口にすることを許されるあの台詞を!」
「そう!全ての科学者が、あの台詞を口にする為だけに日々研究に勤しむあの台詞を!」
「いいかげんにしなさぁい!」スパァン
思わず、何処からとも無く取り出したハリセンで二人の後頭部を叩くミサト。
「見なさい、アンタ達に無視されたせいで司令がいじけちゃってるじゃない!」
部屋の片隅で床にのの字書いてたゲンドウは、自分に視線が集まったと知るとすぐさま立ち直る。
「出撃だ」「・・・つまり、この紫色のヘポいのに乗って上のヘンなのと戦えって事?」
「当然だ」
「別にいいけど・・・それなりの手当ては貰うよ。そうだね・・・これくらいかな」
ポケットから電卓を取り出して何やら数字を打ち込み、ミサトとリツコに見せるシンジ君。
「「なっ?」」驚愕する二人。
「駄目よこんなの!せめてこれくらいにしてちょうだい」ピポパポパ
「え−そんなぁ。これくらいは欲しいんですけど」ピポピポピ
「駄目よ。ネルフは決して予算が有り余ってるわけじゃ無いんですからね。これくらいで」ピッピポパ
「でもさぁ、わざわざ僕呼び出して乗せようとするって事は乗れる人が僕だけか殆ど居ないって事でしょ?
それならこれくらい貰ってもバチ当たらないと思うんですけど」ピポパピポ
「いいえ駄目よ!これくらいが限界だわ!」ピッピコピ−
「冬月・・・」「何だ碇」
「レイを起こせ」「・・・アレは今まともに動けんぞ」
「あいつよりマシだ!」
中途半端ですか今回はここまで。
とりあえず続きます。
失敗して消してしまったので再投稿です。
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