先日のショタQの痴態を見た横島。 関西人のぴた・ごら・すいっちが戻らない。
そして、ふと横島は思ったのです。
「ワリュキューレだけじゃ不公平だよな・・・ よし、恩がある人達に恩返しをしよう!!」
・・・まぁ 世間では『いらぬおせっかい』というのですが。
不気味な『しんのすけ笑い』と共に、ネタの仕込みに挑む横島なのであった・・・
「横島さんたら、いったい何の用事なんでしょうか???」
横島からの手紙で呼び出された小龍姫。 待合場所は渋谷のハチ公前。
少しの不安と、ちょっとドキドキが入り混じった微妙な気持ちで待っていた。
その身を飾るのは、もしもの事を考えてズボン姿だが。 よく見るとブランド品で質の良い物である。
ほんのりと紅をさし、いやみにならないような薄化粧。
待ち時間をもてあましながらも漂う乙女チック空間。
そんな小龍姫を見た飢えた狼達はじりじりと距離を縮める。
彼女連れの男達も見とれている。 一種のカップル・クラッシャーである。
「おまたせ、シャオ」
横島登場。 だが、何時もの横島ではない!!
おもわず見とれる小龍姫を始に、通行中の女性もその足を止める。
そう、
黒いワイヤーフレームの眼鏡
白いマフラー
透明な笑顔
ほのかに光る後光。
そう、
パピ・ヨン様である。
ちなみに後光は、『お父様癒し隊』こと、ガルチャンず(3頭身省エネ冥土バージョン)がレフ板を翳し光を当てているせいである。
追記するなら、ガルチャンずには事後御褒美が待っている。
「はぁぁぁぁぁ ヨコ様・・・」
崩れ落ちた小龍姫に手を差し伸べる横島。
「シャオ、行くよ」
壊れ物を扱うようにそっと優しく扱い、体をそっと寄せて立ち上がらせる。
その気品あふれる立ち振る舞いに、小龍姫は思考を舞い上がらせ、周りはヒートアップ。
「え、え、え、撮影?」
「きゃぁぁぁぁ うらやましい!!」
「素敵・・・ 本当にあるのね」
などなど・・・
鼻が触るぐらいに顔を接近させ、そっとジェットヘルメットを小龍姫に被らせる。
路肩に止めてあったCB1200に乗り、一路郊外へ。
ダンデム中、横島の背中越しの安心感に乙女回路暴走とか、
江ノ島を岸から見たとき、横島の一言
「弁天様が嫉妬するから、僕達は此処から見るだけにしようね」
とか、
少し肌寒い海岸を、そっと手を握りながら寄り添って歩いたり。
「風蘭姫に自慢したい・・・」
通信鬼を取り出した小龍姫に、
「すればいいじゃないか」
横島は通信鬼を片手で持ち、小龍姫の肩を抱きながら撮影。
「恋人で~~~~す」
送るほうも送るほうだが、受け取るほうは激怒することは確実であろう。
健全な乙女チックな端から見ていたらきっと背中に毛虫が這い回りそうなデートが続いた。
予約していた、品の良いこじんまりとしたレストランで夕食を食べ。
スーパー7で夜の高速クルージング。
最後まで英国紳士な横島であった。
後日談
夢心地が続いているのか数日間は地に足が着いておらず業務処理は遅延。
書類の山脈に、落ち込む小龍姫があったそうな。
ちなみに、べたべたなトレンディードラマに弱いことを、横島に教えたのは某蝶の化身様であった。