「来年中でいいから、私に安らぎを。 そぉ・・・ 幼い頃の横島が見たい。
もっと願いを聞いてもらえるのなら、半ズボンで体操服がよい」
そして、今日・・・
唐突に思い出してしまった横島。 しかも、お笑い芸人たる関西人の血も騒ぎ出した。
やる、やるなら、やれば、やるほど と、五段活用。
いそいそと用意する横島の姿を目撃したおキヌは、
「(横島さん萌殺す気だ・・・
駄目です横島さん、そんなに気合を入れて用意したら。 あの冷静なワリュキューレさんでもおかしくなってしまいますよ。
・・・横島さん、そんな駄目ですよ。 姉と弟の危ない情事だなんて。
18禁指定付いてないのに。
やっぱりここは私が止めないと・・・
だけど、ワリュキューレさんのために用意していたら、ワリュキューレさんが可哀想だし。)」
救急箱からカットバンを取り出し、鼻頭と膝小僧にぺたぺた。
「それはサービスのしすぎです横島さん!!」
おキヌの叫びにゆっくりと振り返るチビタダ。
「大丈夫だよおキヌちゃん。 こんな格好をすればワリュキューレが暴走するかしないか予想できるさ。
しかし、あいつには色々と借りがあるから。 年に一回ぐらいはサービスしないと」
ニカッとしたお日様のような笑顔に、
「(そんな笑顔で、私・・・ 危ない道へ走ってしまいそうです横島さん・・・)」
ミイラ取りがミイラになってしまいそうなおキヌであった。
そして、
「すまぬ横島・・・ これ以上私に近づかないでくれ」
ワリュキューレは、何かを抑えるように部屋の片隅へ身を置き。 鼻を押さえる手からは真赤な『なにか』垂れ流し状態。
そして一言、
「興奮しすぎて気絶しそうだ・・・」
「じゃぁ、わりゅきゅーれおねえたん、もうやめる? せっかくぼくがんばったのに・・・」
「ああぁっ 失言だ! この幸せを終わらせないで!!」
魔軍士官の威厳台無し!
チビタダの動きに対して萌転がるワリュキューレ。 ただの腐女子に成り下がっていた。
このサバトは、ワリュキューレが萌死ぬまで続いた・・・
教訓
薬も量を使えば劇薬
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