東京の郊外に一軒の喫茶店がある。
誰かと話がしたい人はそこに行ってみるといい。
テラスに誰かが座っていて相席を求められるだろう。
カフェ-3
マルチが経営している喫茶店。
まぁ、金銭が資源としての価値しかもち得ぬ世界で
経営というのもおかしな話ではあるが。
ともかくその喫茶店。
マスターであるマルチはテラスにいた。
来店した客全てがテラスに行き、またマルチも誘われたからではあるが。
テラスに集う人影は7人。
それぞれが思い思いに過ごしている。
コーヒーを傾けながら会話をする三人の魔法使い。
「で、ゼルレッチ、その世界に行ったときに拾ったのがその娘か」
「ああ、エヴァ、君からなら、彼女のメンテナスについて何か聞けるかと思ってな、
あるいは、ドクター、君でもよかった、両方いたのは喜ばしいことだったが」
「ふむ、永久機関か、完成させたものがおったとはのー」
コーヒー、その他を傾けず、会話を弾ませる、四人の人形。
『その、キングコアントロー様がベルモット様の製作者なのですか?』
「うん、そう、私の製作者、茶々丸にとってのエヴァンジェリンさん、
マリアにとってのカオスさん」
「なるほど、では私にとっては……ええっと誰でしょう〜」
『マルチ・さん・の・製作者は・ミスタ・ナガセ・では?』
「そうだと思うんですけど、研究所の人もかなって混乱しちゃいました」
話す内容はあっちへこっちへ飛び回る。
「ああ、そうそう、知っておったか宝石、こいつな、今ラジオをやっとるんじゃ」
「言うなって言っただろうが」
「ほう、それはいいことを聞いた」
「へー、茶々丸とエヴァンジエリさんがねー」
『イエス・毎週・平日の・午前二十三時から・です』
『学園の放送室を利用させていただいています』
「うちの店でも録音しておいたのを次の日に流してるんです〜」
ぴーちくぱーちく、雀のおしゃべりというには些か無理がある空間。
されど入れたてのコーヒーのごとく、どこか落ち着く空気がある。
本日も冬の空の下、喫茶店は順風満帆の予定。
「えーい、マルチ!コーヒー、おかわり!」
「はわわ、今いれます〜」
出典
エヴァンジェリン
茶々丸『魔法先生ネギま!』より
ドクターカオス
マリア『GS美神極楽大作戦』より
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ『TYPE-MOON』より
ベルモット『王ドロボウJING』より
長門ユキ出したいな…(無理じゃー
>九尾さん
>いなくなった人がいても、普通に死んでる時期だから気にしないでいいんですもん。
はい、それはもう。
本来作中で語るべきことではありますが、大前提として出典元のキャラは皆寿命で亡くなっています。
>他にはミソッカスとかいないですかね。
案はあります。
ただ活かせるかどうか(苦笑
>ATK51さん
>「緩やかに滅びつつある」(?)この物語の世界を具現しているような恐さ
緩やかな滅びというかなんというか。
イメージ的に祭りの後というところでしょうか(分かりづらく申し訳ないです
>アンドロイドでふとまほろさんも連想しましたが、さすがにそこまではないでしょうか。
単行本を所持してないのでまほろさんについては保留でしょうか。
漫画喫茶で読んではいるのですが手元にないと細かな間違いがあると怖いので。
>次回も楽しみにしています。
ありがとうございます。
>法師陰陽師さん
>電脳文化猫娘のヌクヌクや終わりのクロニクルのsf、閉鎖都市パリのロゼッタなどですね。
ヌクヌクは出そうかと思ったんですが設定を第一期OVA、
テレビ、第二期OVAのどれにしようか決めかね、没にしました。
クロニクルのsfについては本編の展開が読めないのでやはり没。
けど初期案でマリアにtesとか言わせようとか考えてました。
ロゼッタは変わった後の寿命が分からなかったのでやはり没。
没ばっかですな。
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