お口の恋人
第十三話 渚の人妻人魚、キュートなヒップにズッぷ…… あふぅ
「困ったモンやな〜」
浜辺で逆ナンしてきた若い女性。本能の赴くまま、身体を求める彼女に答えた少年、横島忠夫。しかし、相手の彼女は人妻だったのです。 人魚? それはとくに問題無い。
「問題あるわ!! あぁ、ナミコさんの腹ん中で受精して小魚がピチピチと…… しないのか。女妖怪も俺の精子を霊力に全変換するそうだし」
どうやら魚の繁殖力を心配していたみたいです。その考えが杞憂だとわかり、横島君の顔に笑みが戻りました。めでたしめでたし
「ほっとけ! さて、一度美神さんとこに戻るか」
ある意味ナンパを成功させた横島。出すもの出したし、スッキリとして令子達の元に戻るようだ。
「ん? 美女レーダーに反応有り。高エネルギー体の存在を確認!!」
白いワンピースに合わせた同じ白色の帽子は、潮風にリボンをなびかせる。清楚な感じがする美人。例えるなら大和撫子のDNAが化石から検出され、それをクローニング技術を駆使して培養し、現代に復活させたような。美しい黒髪をリボンと一緒に風に揺らし、キョロキョロと回りを気にしながら歩く。それだけで絵になるような美女であった。
「良いトコのお嬢さんなんだろうな〜」
美人を見慣れた横島もつい目をやってしまう。そんな女性だった。その女性と横島の目が一瞬合う。途端、彼女の涙腺がゆっくりと弛み、じわじわと涙が浮んできた。
「え? なに? 俺?」
横島以外の男も彼女には注目していたので、突然の事態に周囲も慌てる。あの男がなにかしたのか? 生き別れの――― 下僕? 脅して酷い事をさせているとか。とりあえず殺そう。そんな感じの囁き声が横島の耳に入ってくる。
「俺は何もしとらん!!」
手に鈍器を持ってにじり寄る男の群れに、命の危機を感じて怒鳴って警戒する。しかし、そんな言い訳が通じるはずも無く、私刑のコールがかかる、直前。撫子女性が横島に声をかけた。
「お願いします!! 私の亀がいなくなったんです! 一緒に探してください!!」
「は!? 亀? 亀ってあの生物の亀?」
「はい。その亀です。つい目を離したら居なくなってしまって。お願いします、私と一緒に探しては貰えないでしょうか!」
とてとてと横島にかけより、至近距離まで顔を寄せながら、その女性は必至に横島に頼みこんだ。まだ涙が浮ぶその瞳は、横島の庇護欲をそそるものであった。
「あ〜 お嬢さん、俺で良かったら手伝うよ。でもなんで俺見て泣いたりしたんだ? 危く海に沈められる所だったんだけど」
「あの、その、探していた亀に雰囲気が似ていたのでつい…… 失礼ですよね、本当にごめんなさい。その、失礼ついでで申し訳ないのですが、その、お名前を教えてもらえないでしょうか?」
横島の横に並び、何時の間にかその腕に自分の腕を絡ませながら、美人女性は彼の名前を尋ねてきた。
「俺? 俺は横島忠夫。現在17歳の高校生ッス。あれ? 最後に学校に行ったの何時だ? まー とにかく、GS助手をしてます」
「じーえす? そうですか。申遅れました。本来なら先に名乗る物ですが、どうしても貴方様のお名前を知りたくて。私は―――― 竜之宮、竜之宮妃馬と申します。今後とも宜しくお願いいたします」
絡ませていた腕を離し、一度横島の主面に立ちってから、妃馬は深々とお辞儀をしてきた。横島もつられて同じように頭を下げる。そんな二人の状況は、あえて言うならお見合いのような雰囲気だ。こちらの目を見つめ続け視線を外さない妃馬に、横島はかなり困惑していた。先ほどの涙の跡がとても美しく思えたのだ。
「でさ、その居なくなった亀の特徴は?」
何故か仲良く腕を組みながら、二人は亀を探して浜辺を散策していた。周囲からのやっかみと嫉妬の視線を全身で浴び、オロオロと横島は気が気でなかった。その視線の中に強烈な殺気、死線も感じとったからだ。
「硬くて大きくて、首のまわりがとても太いんです。それで一寸だけ凶暴でして。でも堂々としていて存在感があって、はぁぁ」
「硬くて太い亀ね…… おい」
何故か横島の股間に視線を向ける妃馬。さり気なくモモの辺りを撫でまわしてくる。
「はい、太くて凶暴なんです。でも怖がりでいつも狭くてヌルヌルした所に潜りこんで。多分人気の無い方に隠れてると思うんです。でもそんな所に私一人で訪ねる勇気も無く…… 本当に横島様には感謝致します」
舌先でペロっと唇を舐めた後、湿ったそこを妃馬は横島の唇に重ねてきた。
「んんむ!?」
彼女に片手で顎を掴まれ、多少強引に顔を固定される。華奢な容姿からは想像出来ない力だった。
「んむー!!」
横島の口の中をチロチロと妃馬の舌が舐めてまわる。合間の呼吸も段々荒くなっていき、あいた彼女の手は横島の臀部をワシワシと弄っていた。
「はぁはぁ、はぁ〜 なんて素敵にジャパネットタカダ!! 久方ぶりの逢瀬がこのような甘美なものとなろうとは…… 愛いのう」
興奮した妃馬は何度も横島に舌で愛撫を続けながらその視線を彼から離さなかった。しかし、横島にはそれは自分を通して違うものを見ているように感じた。
「あのさ、アンタそろそろ目的を話してくれよ。亀がどうとか適当なのじゃなくてさ」
この女は霊能力者か妖怪。流石に横島もわかってきていた。いきなり自分に発情する女に、普通の奴は居ないと悟っているのだ。
「がーん!! 酷い…… 私を疑っているのですか! 確かにいきなり目的を忘れてその体に溺れそうになったのは認めます。しかし! 亀を探しているのは本当なんです! その、聞いてくれますか?」
本気でショックを受けたらしく、ボロボロ涙を流しながら横島の腰にしがみつき、まるで許しを請う様に事情を聞いて欲しいと懇願してきた。
「聞くよ。だからその、もう少し人気の無い場所にいかない?」
美女と濃厚チッスをしたかと思えば突然泣かして縋りつかせる。回りの人間にはそう見られ、なんか横島の周囲の殺気が膨らんできたのだ。
「は、はい!! それはもう喜んで!! 私の方こそどうやって人気の無いところに誘導したものかと悩んで居たのです!! ささ、あちらの岩場などがベストプレイズかと」
「なんでそっちに行くかなぁ」
彼女が横島を引っ張っていったのは人の入りこみそうにない空間。地元の人間くらいしか知らないであろう隠れスポットであった。ちょっとしたアベックの秘事に最適。横島も昨日から利用しています。ってか、先ほど使用したばかりです。が―――
「社?」
「ええ、急な仕事にしては良くやってますね」
その場所に、神聖な神殿を思わせる木組の社が建てられていた。
「ささ、中へ参りましょう。うら――― 横島様」
その時、強い潮風が彼女に吹きかけられた。彼女のかぶっていた白い帽子が風に舞って空へ浮ぶ。
「きゃあ!」
「あ!?」
帽子の下には、綺麗に編んだ長い黒髪と、額から生えた短い二本の角。
「私、海の竜神をしています。それで…… 家来の亀にある荷物をとらせに遣したのですが、一向に戻ってくる気配もなく。その荷物がとても大切な物でしたので、つい自ら捜索に出てしまったのです」
「なんや、別に嘘とかついてへんやないか。竜神ってのには驚いたけどな。それならちゃんと手伝ってやるからさ、安心しろって」
狭くても豪華絢爛な社内。魚を思わせる衣装を纏った女性に団扇を扇がせながら、妃馬は横島に真意を語った。今更神様だと言われてもあんまり彼は気にしない。脳が怪異に麻痺してるから。
「本当に変わりませんね。だからこんなに愛しくて…… 横島様は浦島太郎と言う話を知っていますか?」
「あの昔話の? 亀を助けてそのお礼にどんちゃん騒ぎ。飯代払わずトンズラこいたら呪殺トラップで老衰したって男の話だっけ?」
「く――― かなり現代では歪んで伝わっているようですね。嘆かわしい事です。浜辺で出会った一組の男女。一目合ったその日その時、二人は激しく愛し合いました。女は自分の宮殿に男を連れて帰り、そこで悠久の時を過ごす事にしました」
遠い目をしながら妃馬はゆっくりと昔話を語り出した。
「そこでの二人の暮らしはとても素晴らしく官能的で、エロティカルパレードなものでした。ずっとその暮らしが続くと思っていたある日、男は女に言いました」
『自分は地上でやらなければいけない事があるッス。頼んますから一度帰してください。いやマジで! 俺、あいつ等に申し訳がたたないんッスよ』
「男は女の元より地上の暮らしを願ったのです。そう、男はとても責任感が強く、地上に残した愛人の事を忘れられなかったのです!! うぐぐ!! まぁ、心の広い所をみせておくのも悪く無いと思った女はそれを許しました。なにより、宮殿と地上では時間の流れが違い、男の住んでいた時代は百年以上昔になっていると知っていたからです。愛人なんか生きていてもとっくに婆。男がすぐに自分の元に戻ってくると信じて疑いませんでした」
「狡猾やな〜」
「愛の駆け引きと言ってくださいな。しかし、男は戻ってきませんでした。そう、戻ってこなかったのです!! 恐らく、浮気対策に持たせた玉手箱の呪いを発動させたのでしょう」
「怖いな!! 爺さんになるってあれか!!」
自分の元に戻らないのなら、いっそ自分の手で。当時の彼女はそこまで追詰められていた。男を老衰で殺し、すぐさま転生した魂を捕らえ、ずっと自分の元に縛るつもりでいたのだ。
「男の魂には何時生まれ変わってもわかる様に印がついています。そう、その男を愛する女だけがわかる魂に刻まれた愛の楔の跡。浦島太郎、彼の転生をずっと待ちつづけた一途な乙女…… もうおわかりでしょう浦島さま!! 私です!! 乙姫です!! 思い出してくださいませ!!」
「無茶言うなや!! マジで俺がソイツの転生なの!? 人違いちゃう?」
「私が貴方を間違えるはずありません!! 共鳴する魂の疼きがなによりもその証!! そしてその御顔、その身体、その魂!! 何所を見ても浦島様で間違いありません!!」
「しかしなぁ、俺は横島忠夫なんだが。少なくとも今はな。悪いけどさ、へんな…… 悪い、アンタの違う人間への想いを押しつけんでくれるか?」
妃馬、いや乙姫の気持ちの強さはよく伝わった。しかし、浦島なんぞは横島にとって他人でしかない。姿形が似てると言われても嬉くも何ともないのだ。
「ぐぅ、それは…… わかっているつもりです。しかし、一応でも良いので私の想いの一部を知っておいて欲しかったのです。あれ? どうしてでしょう? こうなるとわかっていたのに…… 嫌ですね、涙が…… どうして…… うぅ、う、うううう」
必死で堪えているのだが、乙姫は溢れる感情を押さえることができなかった。切望が絶望に。望みが叶うもので無く、ただ想い出に縋るだけの日々の終焉を感じて。
「わちゃ〜 ほら、亀の話はどうしたんだ? なんか俺を見付けたのは偶然みたいに思えるんだけど」
乙姫の部下に布を借り、涙に濡れた顔を拭いてやる。美人を泣かすのは気分が良くないのだ。
「本当にお優しい…… 地上と私の住まい、竜宮城には時空間の歪みを挟んでいまして。どうしても浦島様の転生を捜索する障害になっていたのです。しかし、プロの方にそれを何とかする道具を見付けてもらいまして。それを受け取りに行った亀が帰りを遅くして…… そこで貴方様に…… そういう次第です」
青くすらなっていた乙姫の顔に笑みが戻る。前世など関係なくても、自分を気にしてくれる行為が嬉しかった。
「そっか〜 なんで亀を使いに遣すんかは謎だが、だいたいはわかった。一応言っとくぞ。俺は横島忠夫。浦島ってアンタの男とは違う」
横島も、自分でも残酷な言葉を言ってるのを理解できる。しかし、これ以上女性問題を悪化させるわけにはいかないのだ。とくに神様相手に適当な事は出来ない。令子を、浦島の地上に残した女と同じ目に合わせたくないのだ。
「それはもう、十分に承知しています。けれども、私が新しい恋に目覚め、愛を育む事に何ら問題はありあませんよね? 唐突ですが――― 愛しています横島様。貴方が生まれる前からずっと」
「そう来ますか!! そう言われると抵抗できないって思ってたんだよなー!! なんだかんだで美人だしお姫様だし!! ちくしょー!! 自分のアホー!!」
まったくの余談だが、地上に戻った浦島はすぐさま玉手箱を現金に変え、未来の世界をそれなりに堪能した。そんでもってある家の婿養子になって幸せに暮らしたとさ。彼は横島の曾爺さんにあたるのは秘密って事で。
「愛しい、愛しい横島様。どうか私に情けを頂戴してくださいませ。ずっと身体の疼きが止まらないんです!! もう、我慢の限界!! 多少苦しくてもごめんなさい♪」
「ちょっと可愛いなー とか思ってたらこれかよ!!」
乙姫の額の角が二倍近くにまで伸び、目をキュピーンと光らせる。力強い竜気を放出させながら、彼女は横島の衣服を剥ぎ取った。長い口上は全部ここへもってく為のものだったんですね。
「この胸! この腰! このお尻! 全部私のモノですわああ!!」
「俺の尻は俺んだああ!! んな!!」
横島をうつ伏せにし、後から彼のお尻を舌で舐めまわす。同時にペニスを手でシュッシュとしごきだした。
「うぞ!? なんで尻が!?」
「あらら、横島様もここがお好きなのですね。可愛いわ」
前立腺を舌で刺激されながらペニスを愛撫される。初めての激しい快感に、横島は為されるが侭だった。
「ぬわー!! 恥ずかしい!! この格好はかなりクル」
「ふふふ、さぁ、我慢しなくても宜しいのですよ」
乙姫の手の動きが激しさを増す。ヌルヌルの指をカリ首や陰嚢へ巧妙に這いまわす。ジュグジュグと激しい摩擦音をたてていたペニスが一瞬膨張し、大量の精子を解き放った。
「きゃあ♪ 勿体無い」
それを慌てず素早く乙姫は両手をあて、射精の流動を手のひらで受けとめた。そこに唇を当て、手のひらから精液が溢れそうになる度にズズっとそれをすする。
「これです…… これですわぁ。んぐんぐ、 ゴキュ、ゴキュ!? はぁぁ、んきゅ、やっと巡り合えた」
残った精液も夢中で飲み干す。それでももの足らず、牛の乳を絞るようにペニスを握り、残っていた分まで手に出させた。それでも我慢できず、最後には直接口に咥えてングングと吸いついた。
「ちょっと! 出したばっかで!! やめ! くぅあ!!」
鈴口に舌先を埋め、刺激する、口を思いっきり窄め、力いっぱい吸引しながら頭を前後に動かす。乙姫は自分の出来る限りの技を使用していた。無論、指を横島のアナルに差しこみ、前立腺を刺激するのも忘れない。
「んん〜 ん♪ んぶ! んぶ〜 んぐ、ぐむぅ、んぐ」
「ぬあ!! くは! うあぁぁ」
連続の射精に横島はなんとも説明で気ない高揚感に襲われる。下半身に力が入らず、ただペニスだけが違う生物の様に力強く射精を行う。乙姫は一滴残らず精液を吸い尽す。手や唇についたそれも、丹念に愛しそうに舌ですくった。
「これこそが浦島様、いえ、横島様ですわ! 貴方様の精は私の心を狂わし、惑わしつつも掴んで離さない!! これを私に教えた貴方様を何度恨んだものか」
浦島の転生を探す傍ら、どうしても止まらない身体の疼きを他の浦島候補で代用し、火照る身体を鎮めてようとしてみた。しかし、誰一人として浦島に代わる男はいなかった。それでも、他の男をさらうのを止めなかったのは、彼女にとって浦島以外の男など、自慰の為の道具に過ぎなかったからであろう。
「はぁ、はぁ、はぁ、がく」
乙姫の愛撫が止まった隙に横島は倒れた。いつもより多量の霊気が吸収されたのが原因である。数百年の乙姫の欲求不満を解消させる為に、洒落のきかない霊気が吸われたのだ。これで今までに令子達との性行為がなかったら、彼は確実にミイラ化してただろう。事前に人魚から水妖耐性を身につけていたのも幸運だ。
「さぁ、やっと、やっと! この身体に貴方様の熱い肉棒を受け入れる事が出来るのですね。この時をどれほど待ち望んだか。あれ? ふふふ、おかしいわ。嬉しいのに涙が止まらない。どうして? ねぇ、横島様」
「知るか!! って、言いたい所だが、なぁ、アンタが求めてんのは俺か? それとも浦島か?」
「無論、両方です。欲張りな女ですいません」
全然悪びれない表情で涼しい笑みを浮かべる。しかし、瞳だけは熱い情熱と強い欲望を浮べていた。
「なんだかな〜 わからんでもないが」
昔の男も好きだが、今の横島も好き。そしてそれ以外は求めない。乙姫はずっとそう生き続けていた。
「もう、ここで焦らすなんて悪い人♪ ささ、もう私の身体は準備できてます」
背中のボタンを外し、ワンピースをするっと脱ぐ。下着は付けておらず、その白い肢体は横島の目にさらされた。染み一つ無い美しい肌。体毛は薄く、陰毛ですら薄らとしたものである。
「俺は準備できとらん!!」
そう言いながらも、美人の裸体にはオートで股間のレーダーを起たせてしまう。乙姫の陰部も、実は最初に横島に出会ったその時から、ずっと愛液で濡れっぱなしだった。これでも彼女はずっと強い衝動を押さえ続けていたのだ。
「ウソツキな人…… すぐに戻るって言ったのに…… ずっと愛してくれるって言ったのに…… ううん、でももう良いの。だって、またこうやって二人で結ばれるのですもの!! と、いうわけで失礼しま、うぅ! すぅぅ、はぁぁ」
横たわる横島に跨り、ズニュウっとペニスを一気にその濡れた陰裂に飲み込む。直ぐに膣内を埋めるペニスに、乙姫は快感に打ち震えた。これこそが長年望んでいたもの。これこそが自分の愛する人間の与えてくれるもの。
「はああああああ!! これです! これですぅぅ!! うぅ、幸せです! 私は幸せですわ!! 良かった…… 本当に良かった」
少女の様に喜びを隠そうともせず涙を流し、夢中で腰を振る乙姫。髪を振り乱し、流れるよだれを拭をうともしない。
「どうも初めてのタイプの女には調子狂うな」
と、言いつつも、乙姫に動きを合わせて腰を動かす横島。段々と彼女のペースを把握してきたのか、彼も自分のペースを取り戻してきていた。あえて言うなら妹と同じタイプか。なるほど、苦手なはずだ。そんな事を考える余裕も生まれてきた。
「くあ! ひゃあ! あうぅ、うひぃ! にゃ! にゃにを!」
「仕返し」
人差し指を乙姫のアナルに差し、グニグニと内部を弄る。突然の横島の行為に彼女は真顔で驚いた。呂律はまわっていないが。女性に前立腺はないが、開発されたそこは十分に快感を貪るに適していた。
「急にそんな所ダメです! いやぁ…… ひぐ! うはぁ!」
前に倒れこんできた乙姫を片手で支え、そのまま胸を揉む。お尻にまわした手はそのままで、挿入する指の数を増やしながら愛撫を続けた。
「うひぃ! あふぅ、ひぃ! いひ! あぁぁぁ!? うはぁ!」
段々、彼女の目の焦点がおかしくなってきた。快感で脳が麻痺し、よだれが下にいる横島にかかるのも気にしない。一度横島は胸から手を放す。すると乙姫はバタンと力なく彼の上に倒れてきた。そんな彼女に横島は抱きしめながら深い口付けをする。
「んむ♪ んっむ! じゅる、 むむ〜」
乙姫の唾液を吸い、舌を彼女の口内で暴れさせる。彼女の膣内の締め付けがキュっと強くなる。
「むはぁ! らめ! らめぇ! ひゃひ! ひゃひぃ〜」
ジュブジュブと汁の潤滑させる音を強くさせ、ペニスの動きを強くする。中を掻き回す様に腰を動かし、指を入れたまま、彼女のお尻を強く掴んで強引に動かす。胸への愛撫も忘れず、たまに乳首をコリっと甘噛みする。
「あふぅ…… もう、だめ。んあ!? 射精てます! 射精てますぅぅ!! はぁぁぁ…… もぅ、だ、めぇぇぇぇぇ!!」
膣内の一番深い所にペニスをズンと突き、そこで大量の精を放出する。射精による躍動はそのまま乙姫の全身に伝わり、ドクッドクっと精液が流れる度、彼女の背が震えた。
「ふはぁ、なんかすげー 熱が流れこんでくる」
神気とも言える乙姫の霊力を共有させる事に、横島の身体が暴走しそうなくらい熱くなる。先ほど奪われた霊気分を補って余るくらいだ。
「もう…… ダメです」
乙姫がパタンと倒れた。途端、彼女の下半身は蛇の様に長いものに変わり、下にいた横島を押し潰した。
「ぐぇ!!」
奇妙な声をあげて倒れる横島。しかし、疲れきって倒れている乙姫にはどうする事も出来なかった。
「えへへ♪」
なにやら幸せな夢でも見ているのか、横島の上で本当に幸福そうな寝顔を浮べていた。
「魚の次は蛇かよ!!」
「むぅ! 蛇ではなく龍です!! でも、横島様が蛇というなら今これから私は蛇を名乗りますけど」
「名乗らんで良い!! ったく、よく無事だったな俺」
乙姫の従者が2足歩行薬を飲ませ、再び彼女が人型状態に戻るまでの間、横島は彼女の下半身に潰されたままだった。社内を埋め尽くすサイズの質量によく耐えたものだ。
「だからダメと言ったのに。あんまり凄い刺激を受けると神通力が乱れ、元の姿に戻ってしまうのです。なんて悲しき定め…… でもご安心を。これから横島様と契りを交わし続ければ、私の人化も定着していくでしょう。うん、安心」
「定着するまでずっとああなの?」
「てへ」
軽く握った拳骨を自分のオデコに当て、笑って誤魔化す乙姫。彼女の持つ雰囲気にミスマッチしたその仕草に、ちょっとドキッとした横島だった。ここは彼女につっこむシーンだとわかってはいるのだが。
「あ、あのさ、最初の亀の話ってどうなったんかな」
「カメ? あら、いやですわ」
カメという言葉に横島の亀頭に目を向ける。
「その亀ちゃうわ!! いや、どうでも良いなら構わんのだが」
「勿論、今現在も従者達に捜索させていますわ。ですが、まぁ、優先順位からしまして、横島様と愛の営みに勝るものはありませんし」
脱いでた服を着て、再び砂浜を散策していた二人。容姿と雰囲気にレベルの差がありすぎるが、それでも仲の良い恋人同士に見えない事も無かった。
「その、あのさ〜」
これから乙姫とどう接すれば良いかを悩んでいた横島。その事をどう切り出すか迷っていたのだが、思いきって口に出す事にした。その時。
「うわー!!」
「バケモノだー!!」
「ひぃい! ガ×ラよ!」
海から巨大な海亀が現れたのだ。明らかに自然の生命ではない容姿をしている。
「あら、舟亀ではないですか。なんという幸運でしょう」
「あ、あれが探していた亀ッスか!? 確かにでかくて太くて逞しいわ」
人が複数人乗れる程の大きさをした海亀。それが、こちらに気が付いて手を振ってきた。
『おお!! 姫様、探しましたぞ!! 例の代物が先ほど亀急便で送られて来ました!! これで地上と空間を安定させて繋ぐ事が…… おや? そこにおわすは浦島殿ではないですか!! 相変らずのアホ面で!! いやぁ、お懐かしい!!』
「亀が喋っとる。まぁ、なんでもありか」
「これ!! 誰がアホ面ですって!! 殺すぞ我?」
『いや、挨拶ですよ挨拶! フレンドリーでアメリカンなストリート系のなんです!!』
乙姫の角が帽子を突き破ったりして、その神気を放出させてりしてた時、亀の甲羅の中から人が出てきた。
「もう付きましたか?」
『あ、すいませんねお客さん。はい、もう地上です。しめて680ポッキリになります』
「はい、ありがとうございました」
この亀、こっそり無認可タクシーなんぞを営んでいるたようで。亀の甲羅から降りてきたのは童顔の若い女性でした。
「あら? 横島さんじゃないですか♪」
「な、ナミコさん!!」
一寸前に海に消えて行った人魚のナミコさんでした。人妻。
「その、あの、隣の女誰よ?」
「貴様こそ私の夫に何ぞ用か?」
あらしがくるぞ〜
世の中がドンだけ動いても、私はエロエロを投稿するしか能がない訳で(挨拶)
どもども、お粥にこだわりを感じてきたアマドです。胃に優しいものしか食べれない生活で、いかに美味しい食事をとるかが大切な今日この頃、皆様はいかにお過ごしでしょうか。皆様も色々と大変な事があるでしょうが、私も頑張るから皆も頑張るですよ。
さて、別作品用に設定していた乙姫様の登場です。竜で姫で横島ラヴです。そう、小竜姫のライバルキャラとして彼女より先に登場しました。まさか、ゲモゲモプレートが乙姫のレギュラー化の為のアイテムとは思うまい。読めた人には抱かれても良いかも。嘘ですけど。
こんな感じでキャラの前出しが起こるのです。お話上、ラヴに本気になった小竜姫と渡り合えるキャラって事です。武力だけじゃないですよ。神族権限の事とかも含め、お嬢様VSクラス委員長な関係になりますね。問題は、小竜姫の出番がまだまだ先という事ですか。ふむ、ならば彼女が登場する前に、小ネタに乙姫派を増やすようにしてみるのもアリかも。ではでは