お口の恋人
第十一話 ピーターパン・シンドロームって包茎のこと? もぅ、何を言わせるのよ
「帰ってきた…… 本当に俺は日本に帰って来た!」
『わぁ、確かに日本のくうこうってお醤油の匂いがしますね〜』
ある日、突然出かけると雇い主の美神令子にいわれた横島忠夫。最近正式にGS助手として働く事になり、(つまりもうアルバイトではない)やる気満万で昨夜もヤッていたり。令子にいわれるが侭に準備をし、辿りついたのがUSA、アメ〜リカ。
「うおー!! 金髪美女の裸体は何所だ!! くそう! 食肉人種め!! なんてオッパイ持ってやがるんだ!!」
「黙れ日本の恥じ晒し!!」
『ほへー 旦那様、異人さんばかりですね』
村から出てきた田舎者二人の暴走を抑えながら、令子は目的の場所へと向かっていた。で、そこにはあっさりついた。
「レンジャー訓練? なんすかそれ。カレー大好き黄レンジャー! とかッスか?」
厳重な警備がなされたゲートの前、横島を無視して手続きが進む。そんな状況に不安を感じた彼が令子に改めて目的を尋ねた。
「軍隊の体験入隊…… みたいなものよ。少しでも横島クンのスキルアップに繋がれば良いと思って、無理して申しこんでおいたんだけど。迷惑だった?」
「そんな事ないッスよ! つまりアレでしょ? 素人が軍事練習の真似事に参加出来るっての。俺も男ですし、やってやりますよ!!」
「期待してるわ。頑張ってね」
『頑張れ旦那様〜』
少しでも彼にその手の知識があれば、こんなに簡単に参加を決めなかったであろう。十数分後、横島は地獄に放りこまれる。
『お久しゅうございます旦那様〜』
「ふぅ、正直3日で逃亡すると思ってたのに。良く最後まで参加できたわね〜」
一ヶ月後。一人前の軍狼となった横島が、彼の帰りを待ちわびていた彼女達の前に帰って来た。肩をプルプルと震えさせながら。
「このウソツキー!!! 何が体験入学じゃあ!! マスカキまで禁止された地獄の特訓の日々!! 鬼軍曹にボコボコにされつつ最後には奥さんの作ったポトフをご馳走になる約束までして来ましたよ!! なんか空挺訓練の行程進むところで我に返りましたとも!!」
「なによ!! 私だってアンタがいない間にどんだけ寂しい夜を過ごしたと思ってるの!? おキヌちゃんはこっそり浸入してヤル事ヤッてたから良いけど!! 変な所で根性見せんなアホー!!」
『うわ! ばれてましたか。えへへ』
数日でも地獄の訓練に参加させ、横島の意識改革を促すのが目的であった。しかしこの男、確りと全行程を終了させてきました。挫折した男を優しく包む良い女計画の崩壊である。最大の原因はキヌの治癒能力。寂しさに負けて、彼女は毎夜横島の元に夜伽に参じていたのだ。それが彼の疲労を回復させる効果となり、結果として素人の横島がレンジャー訓練の行程に耐えきったのだ。
「とにかく!! ホテルとってあるから話はそこでね」
「話だけッスか?」
「あんまりそういう事言うと…… 本気でヤルわよ?」
欲求不満と情緒不安定。自分で離れておいて自分が一番不安で涙を流す日々を過ごした。その悲しさを紛らわす為にギャンブルで気を紛らわせ、公営カジノで一財産築き上げてしまった。なんて可愛らしいエピソードも。
「俺だって本気でヤルつもりッス。ふはははは!! 寝させませんよ!!」
「でかい声で言うなアホー!! でもまぁ、期待してゴニョゴニョ」
さて、GS二次小説でよくある修行。この段階で横島を軍隊に放りこんだのは珍しいと思いませんか? まだ1巻ですよ。ってか、10話越えても未だに1巻ですよ……
「で、帰国してしばらく時間がたったっス」
「誰に説明してんのよ? とにかく、銃の使い方や基礎運動能力の確立、戦闘にたいする意識構築はなんとかなったのね。あ〜あ、思いつきで随分時間をかけたわ」
「アンタ本当に怖い女だ」
たまたま令子がフルメタルな戦争映画をテレビで見たせいで、横島は地獄を体験したのだ。それに見合う能力を身につけた自信はあるが。
「それにしてもアレは凄すぎたわね。ばれたらどうしよ」
「知らぬ存ぜぬって事で。あっはっは」
「そうね〜 ほっほっほ」
激しいノイズが走るMHKチャンネル。その原因が自分達にあると知っている為、二人はとりあえず笑って誤魔化してみた。
横島の能力である霊力付与と霊力共有。彼の精子は極上の霊薬であり、それを摂取すれば一時的に霊力を増大させる事が出来る。そして粘膜接触による霊力共有。女性が自分の霊気を横島に受け渡す事が出来るのだ。その際、その女性の持つ属性、特性を吸収出来たりもする。これは恒常的な耐性強化である。
「あう! あぁぁ、あう! あうぅ、あ!」
ついでに粘膜接触には幸福感付与の効果もある。事務所のあるビルの屋上。ちょっとした実験の為に、そこに顔を出した令子と横島。その目的の為、横島が令子の下半身を後ろから愛撫している。捲られ、剥き出しになっている令子のお尻。そこを両手で広げ、綺麗な桃色の陰部を横島が舌で舐める。陰唇をくちびるで挟み、軽く歯で噛む。
「ぷはぁ、なんかこういうのも新鮮ですねー」
「もぅ、ちゃんとやってよね〜 こ、これも実験の一環なんだから〜 んはぁ!」
唇と陰部による粘膜接触。その行為によって今、令子は自分の霊気を横島に循環させている。
『んむ、んむ、んむ♪ むぅ〜 ちゅぱ! 準備ができましたよ、旦那様』
無理やり実験に参加すると言って、横島のペニスを口に含み、たっぷりと唾液を絡ませていたキヌ。幽霊にも横島の能力は有効であり、彼女も彼に心酔し、従者として仕えている(本人談)
「じゃ、いきますよ」
よく解された陰裂にペニスを当て、一気に根元まで押しこむ。一回一回力強く、お尻がバシバシ音をたてるくらい強く令子の身体に打ち付けた。
「んあ! んひ! ひ、ひぃぃぃ!」
壊れるような激しい性交。最近の令子のお気に入りである。優しいSEXから激しいSEXに嗜好が変化してるらしい。その内マニアックな事に手を出して最後にもとに戻る。そういうものらしい。
「って、ちょっと美神さん。ちゃんと実験ってのを済ませてからにしましょうよ」
「らってえぇ〜! すご、凄いぃ! くは! んぐ」
フェンスに寄りかかった状態の令子。金網を掴む力が指から抜け落ち、力なく彼女の上半身が崩れ落ちる。足や腰の力も残っていないのだが、横島が彼女のお尻を強く支えている為、あと、内部からも一本支えが入ってる事もあり、令子は持ち上げられながら激しく腰を打たれるといった状態になっていた。
「あ、あほ〜 アンタだってそんなんでどうす…… だめ、ひぐ! ひぐぅ!」
力を振り絞って金網に指をかけ、這い上がる。胸に網の後が付くくらい押し付けられ、ジュブジュブバンバンとお尻に横島の腰がぶつかってくる。
「くぅ、だって俺も早よ出さんと思って、射精ますよ!」
「あう! 射精して! くあ!? くああああああ!! ふわぁ…… はふぅ」
令子の膣内でビクビクと跳ねながらペニスが射精を続ける。大量の精液で膣内を埋め尽くす勢いだ。この精子は全て霊気の変換され、子宮に至って受精することはない。、霊能力を持つ女性を妊娠させるには、横島は複雑な手順を踏まなくてはいけないのだ。
「うはー まだ出ますよ。美神さんの中、ドロドロッス」
「熱いわ…… もぅ、凄すぎなのよ」
令子の霊力が一気に増幅される。その増幅された霊気をそのまま横島と共有し、この状態で彼に霊能力を使わせる。つまり、未だに霊能力を能動的に発動出来ない彼へ、身体で慣らす為の訓練だったのだ。
『はーい、これを使うんでよね〜 あとあと、その、この後で良いですからその、私のゴニョゴニョも使ってくださいね♪』
キヌが手渡したのは霊体ボウガン。使う人間の霊力でその威力が左右される攻撃霊具である。令子は霊力を調整し、悪霊を壁に縫い付けたりと多才な使い方をしている。
「横島クンのザーメンで増えたパワーをそのまま霊力共有で戻す。そして、この状態で私がアンタの霊力を調整するから、このボウガンを上に向かって撃ちなさい」
霊具に霊力を流して使用する。その感覚を掴ませる為に、彼女達は夏場のビルの屋上で青姦していたのだ。
「えっと、その場合、上に撃った矢が下に落ちて危険じゃないッスか?」
「私の予測だと、矢は霊圧に耐えきれなくて消滅するわ。ひぃ! ちょっと、中で大きくしないでよ! もぅ」
いまだに繋がりっぱなしの二人。横島が少し動くだけで令子は悶えてしまう。
「無茶言わないでください!」
令子を後から抱きしめる体勢で、横島はボウガンを空に向けて構える。
「うぅ、入れた状態で! れ、霊力集中すると、はひぃ! むぅ、早く撃て〜」
「うっス! てりゃ!」
令子によって霊力をコントロールされ、指から引き金に向かってその強力な霊気のエネルギーが流れ、ボウガンの矢が発射された。その途端、負荷に耐えられなかったボウガンの本体が砂の様に崩れた。
「え?」
天に向かって伸びる一条の光。それは空を埋めていた雲を突き抜け、その貫いた部分を中心に、空に雲を吹き飛ばしてできた丸い大穴が現れた。そして、しばらくした後に響く耳を劈く轟音。同時に地上に襲いくる衝撃波。
「きゃあ!」
「ぐ!」
『へろへろ〜』
吹き飛ばされそうになる令子とキヌを、横島はとっさに両手で抱きしめて庇う。ビルのガラスがビリビリと震える。放たれた矢の威力で天が揺れた影響だ。
「な、な、なんじゃこりゃああ!!!」
「これは…… 少ーしだけ予想以上かな? まるで神話に出て来る天の裁きじゃない」
増幅された令子の霊力。そして横島の内包する強大な霊力。その二つを共有させ、重ね合わせた結果が今の威力だ。宇宙にまで飛び出した光の矢は、ある人工衛星を貫き、そこに巣食う妖怪を掠っただけで消滅させた。その際、衛星にも酷い影響を与え、テレビ放送に致命的な障害をあたえたのだった。
「このまま黙ってましょう」
「そうッスね。あ、ビデオでも観ません? どうせテレビは映らないんだし」
最近その力を強くしている横島の能力。その中で一番厄介な異性霊能力者への霊的魅了。人と人には相性というものがる。その相性を、横島は女性霊能力者に最高のものを与える。初対面でも最高の相手となるのだ。つまり、問答無用で『うほ、良い男』と認識されるのだ。
『それだけじゃないんですけどね。本当に横島さんは良い方ですし。一緒に居ると安心するというか、その、あの』
「無理してフォローしなくても良いよ」
『無理なんかしてません!』
随分と長々説明したが、これが現在の横島の能力である。せっかく第二部に入ったのだから改めて再確認しました。
「でもね〜 あんだけの力を秘めてるのに、自分ではなにも出来ないんだもん。宝の持ち腐れもいいとこよ」
「こればっかりはどうしようもないッス」
そう、どれだけ凄い素質を持っていても、横島は自分の意志で霊能力を使えないのだ。霊視も出来ないしお札も起爆出来ない。機械式の道具以外、いまだに霊具すら使用出来ないのだ。
『まぁまぁ、横島さんは今のままでも十分じゃないですか』
あと出来るのは幽霊や妖怪、霊能者を従属させるくらいか。女性限定。
「まあね、あの力を使う度にエッチするわけにもいかないし。流石に人前で出来る事じゃないしね」
「そのわりには、夜の公園でのプレイを好む令子であった。野外プレイが癖になったみたいだ」
車内でのプレイにもハマってますよ。最近車でのデートも多くて。
「人聞きの悪い事ぬかすな!!」
『私は何所でもバッチ来いですよ〜』
つまり、今回はそんなお話だったと言う事で。
台風一課、本庁のホットサンドです(挨拶)
つまり、横島のエロゲパワーの確認する話でした。ども、アマドです。エースコンバット5が面白くてたまりません。えっと、アーケドモード。4が好きだった人はやる価値あり。私は満足してます。