ど・いうワケでウマゴンに乗っかり、ガッシュを従えて巡視という名の
散歩を続ける魔界の女王ティオ。
「いい天気ねぇ」「うむ」「メルメルメェ−」
「そろそろお腹空いたわね」「まったくなのだ」「メルメル」
「あ・・・あの・・ガッシ「ガッシュちゃ−ん、お・ま・た・せ」
唐突に現れた影が猛烈な勢いで宰相閣下に襲い掛かる・・・もとい抱きつく。
「パティではないか」「ああ、やっと会えたわ。もう離さないんだから」
「ちょっとパティ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「あら、何かしらティオ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
おろおろおろおろ
「昼日中に往来で破廉恥な行いは控えて欲しいんだけど」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「あら、そんな法律いつできたのかしら」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
おろおろおろ
「ここは魔界。なれば魔界はその天地石木に至るまで魔界の女王たるあたしに従うのが当然」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「いかに魔界の女王であっても愛し合う二人を引き裂くのは許されないことよねぇ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
おろおろおろおろ
「そう・・・判ったわ。
パティ・・・あなたは北斗七星の横にある小さな星を見たことがあるのかしら」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「あるわ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「つまり神は今日あなたがわたしと戦うのを知っていた、という事ね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「拳お・・・もとい女王ティオ・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ふ、ふたりともどうしたのかの?ウマゴンもだが絵柄が変わってきておるぞ」
「しかしあなたもまた多くの敵を屠って来た身。今こそ馬上より降りて戦いましょう」
劇画タッチのウマゴンの背から降り立ち、仰々しい飾りの付いたメットを脱ぐティオ。
「そんな兜、いつ被ったのだ?」
「今こそ滅っしなさい、パティ」ズゴゴゴゴゴゴ
「ティオ、天に帰る時が来たのよ」ズゴゴゴゴゴゴ
♪ ひ−か−りかが−やく− 日−が−の−ぼる−
何処からともなく○門正人の「戦えドラ○ン」が流れてくる。
そして!
「てぃやあ!」「あちゃあ!」跳躍した両者が空中で激突する!
「ガッシュ−」「おお、コルルではないか」
「またやってるの?あのふたり」「うむ、昨日もやっておったな」
「おとといもだよね」「その前も」「その前も」
「まあそんな事どうでもいいわ。おべんと持ってきたから一緒に食べよ」「うむ」
両者が激突するのを肴に巨大なおむすびをパク付く二人と一匹。
「はあ!」「ちょいさぁ!」ギン!と交差し、着地するティオとパティ。
ニヤリと笑うパティ。「流石ね。魔界の女王の名はダテじゃないって所、見せてもらったわ」
そのままドゥと倒れ伏す。
「ティオも微笑み「あなたこそ流石。あなたを永遠の宿敵と見定めたあたしの目は曇ってなかった」
そして彼女もゆっくりと倒れていく。
「それじゃあね、ガッシュ。パティはいつものとこに放り出しておくから」
「ウム、頼むのだ」
そして分かれる両者。ティオは気を失ったままウマゴンの背の上。
正直ウマゴン迷惑そう。
「それでは・・・あの者に挨拶をして王宮に戻るかの」
続いちゃいます・・・結局