奥地の恋人
第六話 あ、タイトル間違えた
『ちちしりふとももー!』
「いやーん!!」
学校の更衣室。体育の授業の為、着替えをしていた女生徒を襲う邪悪なゴースト。
『ちちー!」』
「きゃあああ!!」
『うえっへっへっへ!』
「と、いう訳なんです」
「で、被害の方は?」
「はい。のぞき、下着ドロ、痴漢行為などが頻繁に。人様から預かった子供たちに、これ以上の被害が出るのを防いで欲しいのです」
度粉園女学院に現れる幽霊の除霊を依頼された凄腕GS美神令子。今回は痴漢行為を働く邪悪な悪霊を滅ぼすのが仕事の依頼内容だった。
「わかりました。この私にお任せください」
「助かりますわ。伝統を誇る度粉園女学院としましては、このゆゆしき事態をなんとしても収めなくてはなりません。何とぞお願い致します」
学園の理事長を勤める女性と、令子が詳細を確認している時。我等がヒモ男、横島忠夫はプルプルと震えていた。
『どうしたんですか? 横島さん』
普段の彼なら女子校というエロトピアに興奮して、盛り犬みたいに走りまわるはずなのに。そう、はっちゃけ幽霊少女キヌが横島を心配していた。
「じょ、女子高生…… いや、違うんや! あいつ等が異常で特殊だったんや! そうに決まってる! ほらだって女子校ってこんなにいい匂い! あぁ、でも俺は…… 俺は!」
『お〜い、旦那様〜 え〜ん! 昨日から旦那様のご様子がおかしいですよー!! かてじなさん!?』
頭を抑えて苦悩する横島と、その周りをオロオロと飛びまわるキヌ。そんな二人を初老の校長が、遠い日の幻想を見つめる様に見守っていた。
「おーい、横島クン? ねぇ、昨日から様子が変なんだけど、どうしたの?」
『それが〜 昨日、もう死んでしまうって位ヨレヨレで帰ってきて以来ずっとこの調子なんです! 私も誠心誠意、丹念な舌使い…… 真心込めた腰使い…… いや、その、霊的治療を施したんです。めい一杯! あぁ、思い出しただけで子宮がぁ……は! しまった美神さんには秘密だった!』
「人がでかけてる間にようやっとったなワレ?」
ちょっと前、横島を催眠にかけた際に(第五話)ジェラシーゲージが頂点を振りきった令子が、死神がオロオロするくらい横島を絞りまくった。流石に悪いかな〜 と反省した令子は、昨日横島に休暇と臨時ボーナス(カード)を渡したのだ。
『で、でも〜 ひ〜りんぐしないとすっごい危険な状態だったんですよ! もうだれも信じないような瞳でブツブツ呪言を呟いてましたし!』
最近横島に構いっぱなしだった為、令子は溜まった事務処理をこなしていたのだ。調子に乗って仕事を短期で大量に請け負ってしまった為、税務処理が大変なのだ。一人で買物に行かせたのも、令子的に心の余裕を示す行為でもあったのだ。なんか、本当に若いツバメを囲ってますね、令子さん。
「ねぇ横島クン? 昨日何があったの?」
令子は優しい声で尋ねる。ここで無理やり吐かせても逆効果になると思ったのだ。随分と優しい事で。
『それが〜 なにを聞いても女子高生怖いとしか』
「ね? 話せば楽になることもあると思うの。あ、すいません、理事長さん。よかったらお部屋をお貸しくださいませんか?」
妙な展開になってきた彼女達を不安げに見つめて理事長。彼女が何か言う前に、校長がそれを許した。
「生徒指導室がありますからそこをお使いください。うちの教師に場所を案内させますので」
「すみません」
「で? ほら、お昼まだだったわね。カツ丼弁当作って来たの。食べなさい」
せまい生徒指導室。安っぽいテーブルとパイプ椅子が置かれた部屋で、令子と横島はテーブルを挟んで向かい合っていた。横島の顔にライトを当ててしばらく様子を見ていた令子であったが、口を開こうとしない彼に、とりあえずお手製弁当を渡してみた。
「美神さん…… 頂きます」
「お食べなさい。ねぇ、アナタの故郷もそろそろ桜の季節が近づいてくる頃ね。あ〜 ウサギ〜 美味しかったね〜 あの山〜♪」
『子豚も美味しかったですね〜 あの川〜♪』
「う、うぅ! ワイは! ワイは! うぅ……」
窓の外を眺めながら望郷を匂わせる歌を唄い出した令子。それが心に触れたのか、横島はポロポロと涙を流し始めた。そして、ゆっくり、ゆっくりと昨日の出来事を語りだした。
「カードッスか! あの、嬉しいんですけどなんで現金じゃないんでスか?」
「あんたにお金渡すと変なもの買いそうだし。ちゃんとコッチで買ったものを確認できる様にしておかないとね」
「自分はアダルトグッズ買ってる癖に。あ、いえ、嬉しいなー! 欲しいアルバムあったんスよ!」
『わーい! じゃ、行って行きますね美神さん♪』
前回の詫びに休暇と臨時ボーナスを貰った横島。とりあえず、令子は仕事が残っているので一人で買物に出かける事になった。
「アンタは私の手伝い! ほら、ちゃんとパソコンの使い方覚えないと」
『ひ〜ん! そんな〜 しょぼーんです。もう私えむえすえっくすなら使いこなせますよ。ちゃんとイースだってクリアしたんですから』
「はいはい、それじゃ次のステップに進もうね。ほら、ベーマガのこの素敵なプログラムを打ち込みなさい。なんと自分でゲームが作れちゃうのよ」
『わあ! それはすごいですね』
「じゃ、いってきまーす」
久しぶりに街を一人出歩く横島。なんかここの所ずっと令子とともに日本各地を周っていた気がする。そういや学校にも随分と行っていない事に、彼はふと気が付いた。
「ヤバイかもな。この事がお袋に知れたらと思うと…… あかん、今は好きに楽しもう! お嬢さん! 一緒に映画でも見に行きません!?」
「消えろ」
「はあ?」
「ワッシが一緒なら!」
最近女性運に恵まれていたせいで、霊力の効果がない普通に人の反応がとても新鮮に感じられる。やっぱ俺はこうだよな、とかおかしい納得をしているあたりが病んでいます。
「しかし一人もナンパできんとは! ワンランク上のテクしか研かなかったんが敗因か! くぅ、虚しい」
なんてバカな事しながら目的のアルバムなどを購入する。(尾崎?)さり気なく、自分の稼いだお金で線香などを買って土産に買って行こうとかしてるのは天然か?
「美神さんにはなぁ、高いものは買ってもそう喜ばれるとも思えんし。無難にハンカチとかにしとこ」
実家からの仕送りを月々の家賃や光熱費の基本料金しか払っていない。なのでこっそりと財布に余裕がある。たまには何か買っても良いかなとか柄でもない事を彼は行っていたのだ。災難の前触れか?
「ハンカチって高いモンは高いのな」
美神の自宅に向かうバスの中、横島は買物袋を大事に抱えて座っていた。結局、それっぽい店で令子に似合いそうな物を選んだら、何故か万単位のものを買ってしまったのだ。先ほどまで令子のカードを使っていた為、金銭感覚が麻痺したのだろう。
「まぁ、ええわ」
少しは喜んでくれるといいな〜 と思いながら彼はのんびりと窓の景色を眺めていた。
〈次は〜 六道女学院前〜〉
「あ〜 疲れた」
「ね〜 奥空いてるよ」
「ちょっと、待ってよ〜」
とあるバス停で女学生の一団が乗りこんできた。バスの中が少女特有の匂いに包まれるほどの人数だ。
「隣、宜しいかしら?」
「あ、うっス」
二人がけの座席に座っていた横島の隣に、女学生の一人が座ってきた。凛とした感じのお嬢様のような娘だ。横島も、内心でガッツポーズを取るほどの美少女であったが、彼女の周りには取巻きと思われる少女が護衛のように目を光らせており、その威圧感に横島は何かをする気になれなかった。
「ね、ねぇ?」
「うん―― かも」
「えぇ! やだ、こんなにぃ」
姦しい少女達の声がバスの中に響く。何故か彼女等が自分をチラチラと何度も見てる気がし、辺りを見まわしてみる。すると、バスの中に男性は自分しかいない事に気が付いた。まさか自分は痴漢か何かと思われているのでは? 横島はそう思うと背筋が震えた。
「ぐ、ぐ〜」
そんな彼が選んだのは寝たふりだった。目的地までこのままでいれば大丈夫。こちらになにもする気がない意志表示を行ったのだ。
「ちょっと―― だよね」
「え〜 でも、良いかも」
「うん、よく見れば結構」
目を閉じても彼女達の声は自然に聞こえてくる。なんか自分の事を噂されてる気がしてならない。
「ハァハァ……ん」
「ちょっと、どうしよう」
「なんで? でもぉ!」
それどころか、なめかましい荒い息使いまで聞こえてくる気がする。妄想か? しかも至近距離にも。
「はぁはぁ……うぅ」
「……!!」
横島の腕に柔らかい感触が伝わってきた。誰かが腕を抱きしめてきている? って隣の娘しかいないか。そう思って薄目を開けて隣を見る。すると、隣に座っていた少女が切なそうに瞳を緩め、顔を赤くし、高揚させながら荒い息をたてて抱きついていた。
「あ、ずるいです!」
「お黙りなさい! 私がこの方の隣に座った時点で全ての絶対運命はこうなるように定められていたのです! それにしても…… なんて素敵な。こうやっているだけでもう、堪らなく、はぁぁ」
「次私だからね! 弓、わかってんの!?」
「あぁ、着痩せするタイプですのね。胸板もこんなに立派で」
寝たふりをする横島の服の中に手を伸ばし、彼の胸を弄る少女。
「あぁ、私のも触ってください! はう! あぁぁ!」
「いいな! 私はこっち!」
強引に上着を脱がし、横島の胸に舌を這わせていた少女が、横島の腕を掴んで自分の胸に強く押しつける。そしてもう一人の少女は横島の股の間に入り、ズボンの上からペニスに頬擦りをしながら自らの股間を弄り始めた。
「あぁ、凄い」
「きゃ! 出てきた!」
「おっきくて素敵♪」
周りの少女達も集まり、興奮状態のまま自慰を行い始める。なんとか自分も参加しようと、無理やり取り出されたペニスを二人がかりで舐める少女。横島の腕を胸や陰部に擦り付けながら喘ぐ少女。何度も舌を唇に這わせて来る少女。
「んぐ! んむー!」
寝たふりを止めるタイミングを何故か外した横島は、彼女達に為されるがままにされていた。
「あらあら、運転手さんは〜?」
「はい、ちゃんと精神操作しておきました。その、だからちゃんとご褒美を! その、アソコが疼いてしかたがないんですぅ」
「はいはい〜 ほら〜 早く飛び込んでらっしゃいな〜」
「はい! あぁん♪ 私も混ぜてぇ!」
なにやら物騒な会話も聞こえてくる。半裸で自慰を行いながら横島を囲む少女達。そして彼の肉体にありつけ、それを堪能する少女達。気が付いたら三人がかりでペニスを愛撫されていた。それぞれの舌使いはぎこちない。しかし、可愛い女子高生に舐められていると言うシチュエーションが十分に快感を増幅させていた。亀頭、竿、陰嚢と、それぞれ役割を決めながら彼女達は必至に愛撫していた。既に何度も射精は行われ、彼女達の顔は精液でドロドロに汚されている。
「はむ、うむ、んむ」
「じゅぶ! じゅぶぶ! んぶ!」
「んん〜 ペチョ、ペチョ」
横島の両手も彼女達の愛液でぐっしょりと濡れている。唇も、もう何人の舌を受け入れたか数え切れない。殆どの少女はキスの経験がなかったらしく、舌を絡ませただけですごく興奮していた。
「んぐー!」
流石に誰も横島が寝ているとは思っていなかった。だが彼がどんな反応をしても気にならない。少女達は火照り疼く身体を彼に差出し、嬌声をあげながら愛を囁くのに夢中だった。
「はぷぅ、はぁ、はぁ、さ、さて、そろそろいきますわ! その、愛しい御方、お名前は?」
「ぶは! な、名前? 横島忠夫ッス。ってか、なんだこりゃあああ!」
ぐっしょりと濡れた陰部を横島の口に押し付けていた少女が、今更だけど彼の名を尋ねた。バカ正直にそれに答える横島だが、改めて状況の異常さに叫びをあげた。半裸、そして全裸の女子高生たち。隷属してるが如く身体を愛撫してくる少女達。あぶれ自らを慰める少女達。入れ替わり立ち代り、秘部ををさらけ出し愛撫を懇願する少女達。
「あぁ、忠夫様。素敵なお名前です。そこに確かな言霊を感じます。そう、貴方と私を繋ぐ確かな絆を。では、いきます」
正面から横島に跨り、十分に濡れた陰裂にペニスを沈める。それはズブズブと挿入されて行き、躊躇いもなく根元までくわえ込んだ。
「ひぎ! い、痛いと言っても、た、たいした事ありませんわね、う、うぐ」
「さっすが学級委員長! そこに痺れる憧れるぅ!」
順番を待っている眼鏡をかけた少女が、横島に跨る少女の胸を揉む。少しでも痛みを和らげてあげようという友情パワーだ。
「ひゃひ! んん! お願い! 忠夫様、私を強く抱きしめて! んむ!」
他の少女と同じように精液まみれの顔を近づけ、唇を合わせ、舌を弄る。破瓜の痛みに耐えながら彼女は必至に腰を動かし、それ以上に身体を貫く快感を貪った。
「痛い! うわ! これむちゃくちゃ痛いじゃないか! みんなよく平気だな」
「ふん! 貴方みたいな不良が純潔を守っていたなんて意外ですわね」
十数人目の少女が既に横島の上に跨っていった。すでに事を終えた少女は椅子の上でぐったりとしている。どの娘も、陰裂からドロリと精液と赤い乙女であった証を垂れ流したままである。
「出会いがなかっただけだ! うぅ、いてて。はぁ、でもすっごく温かくて凄い安心できるし…… 凄い…… 気持ち良い」
何かの偶然か、誰かの陰謀か。このバスに乗り合わせた女生徒は、全員純潔を横島に捧げたのだった。
「ああ! イク! イっちゃう! イっちゃうよー! はぁぁああああ!!」
最後の少女が横島の上で果てた。その少女はそのまま横島の上で気を失い、幸せそうな笑みを浮かべて眠りについていた。
「は〜い、全員終わりましたね〜 まだの人はいませんよね〜」
「はーい!」
「では〜 最後におばさんも相手して貰おうかしら〜 あらあら、年甲斐もなく身体が火照って仕方ないのよ〜」
実は生徒の中心で指揮を取っていた和服の女性がいた。彼女がこっそりと実技指導や順番整理を取仕切っていたのだ。
「ってかアンタ誰や!」
「うふふ〜 若い子にはまだ負けないわよ〜 ほら〜 どうかしら〜?」
和服の前を軽くはだけ、下半身だけ露出させ、彼女は横になった横島の上にズブズブ腰を下ろした。
「はぁっ! はぁぁ〜 す、凄い〜 いやぁ…… こんなに凄いなんて〜 おばさんビックリよ〜」
絶妙な腰使いで膣内のペニスを絞める。今までにない熟練された性技は、立ちあがる力すらない横島に過剰な刺激を与えた。じっくり丹念に、横島の胸から唇までを舐めながら和服の女性は体が痺れるような愛撫をしながら腰を振っていた。
「はわぁ〜 んあ! んあ〜♪ はぅ〜 おばさん先にイッちゃった。でも〜 私だけ膣内に射精してくれないなんて〜 悲しいことしないわよね〜?」
「死ぬ…… 死んじまう……」
なされるが侭に身体を弄ばれる横島。気がついたら、その女性の膣内に大量に精子をぶちまけていた。
「くあああぁぁん!! はふぅ、やだわぁ〜 私ったらはしたない」
「理事長! 私達は2週目の実行を提案します!」
その様子をじっくりと見学していた女生徒の一人が挙手した。
「そうね〜 はい、今私がヤッたようにしてみなさいね〜」
そんでもって
「あの、その、私は3週目の実行を……」
さらに
「はぁはぁ……4周目の……」
もう一丁
「その、6週目の」
「嫌じゃあああああ!!」
なんか近くをうろうろしていた死神が、横島に最近のゲーム事情を語りだした頃。最後の力を振り絞って横島は窓ガラスを突き破ってバスから飛び降りた。
「あらあら〜 追詰めすぎたかしら〜」
「凄いアクションですわ」
「ああ、私の男に相応しいぜ」
「違うもん! 私のダーリンだもん!」
「あらあら〜 私も立候補しちゃおうかしら〜」
「ってな事がありまして。あの後、おキヌちゃんにヒーリングを受けなかったら俺は確実に死に至っていたでしょう。いや、彼女たちの中にもヒーリング能力がある娘がいたのも幸いでしたが」
『大変だったんですよ。もう、2時間くらい私の中で治療したんですから! はぁ〜 至福の時間でした』
プルプルと震えながら、横島は昨日の出来事を語り終えた。
「あ、あ、あんのババー!! 人の男になんって事するのよー!!」
「あの娘達って全員霊能力者だったんですねぇ。今までこんな事なかったんでやられました」
犯られたんですけどね。
「確かに六道女子はそういう学科があるけど、けど! 絶対これは陰謀の匂いがするわ! 第一変じゃない! どうしてバスに他の客がいなかったのよ! どうしてバスが何所にも止まらなかったのに問題になってないのよ! なによりなんであの金持ちババーがバスなんかに乗ってんのよ!!」
「し、知り合いッスか?」
「守る…… 私が守んなきゃ! 待ってなさい。私がキッチリ型ぁつけてあげるわ! うふ、ふふふふふぃ! ふぃふぇふぇふぁふぇふぁふふぇ? ふふふふ!? あひゃ?」
怒髪天を突いて天上の神に一撃必殺。それくらいの勢いでした。
今日は中華のミュージアム! 食道楽って素敵(挨拶)
でも体重が50にいかないんです。ども、アマドです。さて、私的に問題作の5話を飛ばしたんですが、飛んだ先も問題作ですた! ちょっと早めに色んな人が登場してます。皆様、彼女達は例の試合に出てきた女の子に脳内補完してください。
む〜 5話どうしましょう? とりあえず投稿してヤバそうだったら削除がいいですかね。いえ、登場人物の年齢に問題が〜 む〜