▽レス始▼レス末
!警告!壊れキャラ、男男の絡み有り
「へたれアシュシリーズ〜ホワイトデーとか不幸な奴とか〜(GS)」柳野雫 (2004.10.02 04:01)


 「・・ホワイトデー・・」
 厨房にて。
 腕を組んで悩んでいるのは魔神、アシュタロス(人間形態)
 明日はホワイトデー。
 取り敢えず菓子会社の策に乗って、チョコレートケーキでも作ってみようと考えた(描写はサッパリ無かったが)先月のバレンタイン。
 しかし、色々と邪魔が入って達成できず、結局銀一の作ったチョコのみが横島に渡るという結果になり、苦渋を舐めていたりする。
 「今度こそはぁぁっ!!」
 アシュタロスは燃えていた。
 ・・今更だが、自分が魔神である事を忘れている様な気もする。
 そして、魔神は考える。
 ホワイトデーはバレンタインデーにチョコを貰った奴がお返しをする日だとかは無視の方向で。
 菓子限定なのは菓子を贈るという固定観念でもあるのか、偏った知識の為なのかは判然としないが。
 ・・まぁ、クリスマスでの銀一とのケーキ作り対決の一件で、菓子作りにハマッたせいだというのが一番有り得るかもしれないが。
 ホワイトデーに何を横島に作るかを、ではなく。
 (・・このままでは・・またあの最強保護者と腹黒魔王に邪魔されていつの間にやらバレンタインデーの二の舞の如くホワイトデーが終わってしまっているという事態になりかねん!!!)
 ・・最もだ。
 しかし今更だが──最早魔神にとって、鬼道は最強保護者、更に銀一に至っては魔王という認識しか出来ないらしい。
 ・・それでいいのかアシュタロス。
 魔神の威厳やら何やらは空の彼方──いや、別宇宙までへ吹っ飛んでいるのかもしれない。
 「・・とにかく作るか・・」
 邪魔される事は間違い無い(特に腹黒魔王に)だろうが、かといって何か対抗策がある訳でも無いので、取り敢えず菓子作りに取り掛かる(へたれ)魔神であった。


 「・・アシュタロス様・・おいたわしや・・」
 ・・ホロホロと泣きつつ、そんな魔神の様子を柱の影から見ているのは──土偶羅魔具羅。
 横島を連れ去ったアシュタロスにルシオラ達と一緒に残され、その身に持つ情報処理と演算能力は惜しいと神魔に預けられていた土偶羅なのだが。
 隙を見て逃げ出し、横島救出部隊の使用するヘリに潜み、目的に向かって暴走する連中に紛れ込んで塔の中に入り、相変わらず撃沈する一同を尻目にハニワ兵達と合流。
 現在はハニワ兵達と塔の雑用をしていたりする。
 「・・それにしても何故アシュタロス様があの様な人間達に勝てないのだ?・・まぁ、ポチ・・いや、姫に心を奪われたとか乱心した時点で既に魔神としての何かを失ってしまった様な気もするが・・わしはアシュタロス様の部下、どこまでもついていくのだ!!」
 滝涙を流しながら土偶羅。
 ・・哀愁を背負いつつ、見事なまでの忠誠心である。
 「・・わしとしては、ポチ・・いや、姫が大人しくアシュ様とラブラブvというやつになってくれれば・・」
 ・・どうも横島をポチと呼ぶ癖が残っているらしい。
 魔神直々に『姫』と呼ぶ様に言われたので、どうにか直そうとはしているのだが・・。
 それはともかく。
 「・・どうすればアシュ様の望みを叶える事ができるのか・・」
 一旦厨房から離れ、廊下をぽてぽて歩きつつ思い悩む土偶羅。
 いくら情報処理や演算能力に優れているからといって、心だの感情だのを操る術などは持ち合わせていない。
 「・・やはりあの二人を追い出し・・できるかどうか解らんが・・せめてアシュ様達から離して邪魔の入らない様にしなくては・・」
 随分と消極的な意見だが、魔神の不安定な状態と四人の関係、横島の心情と、何より邪魔者二人の性質を考えると、他に良い案など出てこない。
 魔神にアクションを起こす事を勧めてみても、まず二人に邪魔される事必至。魔神本人も躊躇するだろうし、何より横島が徹底的に抵抗するに決まっている。
 そこまで考え、溜め息をつき。
 「・・いっその事、わしが二人を殺して、全てわしの単独での行為として・・アシュ様にも反抗するフリをし、全てを背負ってアシュ様に破壊されるか・・」
 遠い目をしながら呟く土偶羅。
 今度はとことん大胆な、自己犠牲の精神溢れる案である。
 「・・そうすれば、如何に姫といえどアシュ様を頼るしかあるまい・・。ハニワ兵も下がらせておけば他に縋る者も・・」
 「・・流石道具。そーいうんもアリか。まぁ、オドレ、ボディ破壊されても他のに移せるらしいし?」
 「ひょおおうっ!?」
 いきなりの背後からの声に、変な悲鳴を上げる土偶羅。
 「なっ、何奴・・ひっ!!」
 慌てて振り向けば、そこには魔王。・・いや、間違い無く人間の筈の腹黒俳優、堂本銀一が土偶羅を笑顔で見下ろしていた。
 ・・とても素敵な──不自然な程に優しく、どこまでも柔らかく、その背後に禍々しい黒いオーラを背負う・・というか、最早瘴気を放つ、瞳がとことんなまでに笑っていない笑顔で。
 「・・面白い事言うてるなぁ♪」
 「ひいいぃぃぃぃーーーーーーーーーーーー!!?」
 土偶羅、涙を迸らせつつ絶叫。
 「・・そないに怖がらんでもええやん。・・殺すんやろ?俺を。俺と鬼道さんを。・・殺してみぃ・・できるモンならな?」
 笑み続行のまま、土偶羅に言う。
 「まぁ、そん時は・・オドレに魂なんぞあるかどーかも解らんけど・・オドレのボディ、魂・・俺が地獄に引き摺り込まれたとしても、全て道連れにしたるからな♪・・本当ならオドレを代わりに堕として俺は這い上がりたいんやけど・・所詮人間やしなー」
 「・・い、いや・・わしはアシュ様に忠実であるよーにとプログラムされた道具である為にああいう思考をした訳で、別に本気でそんな事を・・」
 「・・けど俺達を、どうやって殺すつもりや?オドレ自身には力ないやろ?・・かといって武器は魔神によって使用禁止。横っちが怒るからな。地下部とかにも色々あるよーやけど、あれらは強力すぎて使ぉたらここら一帯ダメんなる。・・核もそこらにあるらしいしな」
 土偶羅の言い訳など聞きもせず、己の知る事柄を笑んだまま口に出す。
 土偶羅は全身真っ青だ。元々の土色の名残も見えない。
 「なっ・・何故そんなっ・・!?」
 「調べた。ハニワ達には、横っちの相手しとってくれとでも言うとけば、見張りでもカンタンに持ち場離れてくれるしな。天然、純真、単純で扱い易くてええわ」
 そこまで言って表情は変えずに、
 (・・まぁ、ちとマズイんもおるが・・横っちには伝わらんしな)
 そんな事を内心呟きつつ、続ける。にやぁ、とか笑みながら。
 「・・鬼道さんの式神も大活躍や。大抵のトコには入れるし。まぁ、時間もあるしな」
 絶句する。たっぷり三十秒程固まった後、漏らした。
 「・・人間・・本当にタチ悪・・!!」
 そんな忌々しげに、恐怖を内包して吐かれた土偶羅の言葉に、銀一はククッ、と笑って。
 「当然やないか。オドレ等と違って、俺等には基本的に、単純な『力』が無い。なら、頭でどーにかするしかないからな。・・情報は大切や・・仕事場でも、潰す為には本当の情報持っとらんと、潰そうとしてもカウンターでこっちがやられる。・・いや、返り討ちの方がしっくりくるか」
 ・・途中から私事が入ってきた。何があったのか芸能界。
 「・・まぁええ。俺も、あのアホ魔神をそう追い詰めたりするのは本意や無いしな。横っちに被害が及ばんなら、別にどーでもええんやけど」
 ちっ、とか舌打ちをかましつつ。
 「とにかく、ヘタなマネはすなや、道具。静観が一番やろ、今の状況やとな。・・話はとことん進まんけど、まぁ・・その内どーにかしたるしな・・」
 にやり、と。何事かを企む様な笑みを見せ。
 「きっ、貴様っ!!調子に乗るのもいーかげんに・・」
 びしっ!!と手なんだか指なんだかを突き付けてくる土偶羅に。

   こぽこぽこぽ

 「・・こぽこぽこぽ?」
 ・・何かの液体をかけて。

   ジュワアァァァァァァァァァァァァァッッ!!!

 「のおぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!?」
 「・・ふぅ。やっぱ大した威力や無いなぁ・・」
 ・・溶かした(爆)
 「なななななな何をっ!!」
 「ん?いやまぁ、実験?」
 「ギャーーーーーーーーーーー!?」
 「んな死にそうな声出すなや。ちょっぴり溶けただけやないか。・・流石へたれとはいえ魔神の造り出した道具・・。無駄に丈夫やな」
 呟き、顎に手をあて何やら考え込み。
 「・・あの魔神の一部溶かせりゃ儲けモンやったけど・・やっぱそれも無理か・・。あのマッドジジイ、ちったぁキバれや・・ったく・・」
 ・・なんだかコワイ事を漏らしていた。
 「・・お、恐ろしい奴・・!!」
 土偶羅は戦慄しつつ、その場をこっそり離れようとして──
 「ああっ!?溶けた部分が床と同化して動けんっ!?」
 「・・さて、そんじゃあそろそろ、横っちの様子見に行くか♪」
 「コラーーーッ!?」
 そんな土偶羅をキッパリ無視し、去って行く銀一。
 「・・うぅぅ・・」
 土偶羅は咽び泣きながら、此処へ来てしまった事を後悔するのだった(憐)


 ・・そんなこんながあった事など露知らず。
 翌日──
 「さぁ!!私の愛が篭りまくったクッキー各種!!私の愛を感じつつ食べたまえっ!!」
 結局モノは無難なものにしたらしいアシュタロス。
 しかし、反応は無く。
 「・・むぅ?」
 首を傾げる魔神の目に飛び込んできたのは──
 「銀ちゃん、コレ、お返し」
 「おう♪サンキュなー、横っち♪」
 「しっかしこんなん貰って嬉しいかぁ?しかも俺からだし」
 「勿論やないか♪よく知らんファンとかに貰うより、よーっぽど嬉しいでー♪」
 「・・そーいうモンかぁ?」
 ・・腹黒魔王が姫にバレンタインデーのお返しを貰っていました(爆)
 「・・おのれ魔王・・!!」
 あっさり無視され血涙と共に拳を握り締め、ぶるぶる震える魔神。
 更に。
 「あ、鬼道ー。多く作ったんで、お前にもやるよ。世話にもなってるし」
 「ん?ボクにもか?なんかスマンなー」
 ・・ほのぼのと最強保護者にも笑顔で菓子(手製)を渡す横島。
 因みにこれには銀一もちょっと面白くなさそうだった。
 しかも相変わらずというか、半ば無意識に横島の頭を撫でていたりする鬼道である。
 ・・面白い筈が無い。
 「ぽー・・」
 「ぽぽー・・」
 周りのハニワ兵達も、なんだか色々感じているらしい。でも表情が大して変わらないので、よく解らなかったりする(爆)
 ・・見る者が見れば解るだろうが。魔王とか。
 「え、えーと・・。鬼道、今日メシ何にする?」
 「ん?昼飯か?」
 「う、うん」
 「そーやなー・・」
 頭を撫でられているのが気恥ずかしいのか、話題を振ってみる横島。
 だが鬼道の手はそのままである。
 「は、はうぅ・・」
 困りつつも動けない横島。身体を少しずらすとか、色々やりようはあると思うのだが──やはりそれをどこかで心地好いと感じているらしく、こちらもそのままの状態で。
 (・・無意識恐るべし・・)
 (・・ぐぬぅぅっ・・)
 鬼道への感想を額に青筋浮かせつつ心の中で呟く銀一と、血管切れそうになりながら声には出さずに呻くアシュタロス。
 「んー、そんなら、たまには揚げ物とかがええかなぁ、ボクは」
 「揚げ物かー・・。ん、解ったー」
 そんなほのぼのとした、見る者によっては癒されるかもしれないほんわか空間を目の前に展開され──
 「くっそぉぉっ!!横島クンッ!!そんなに最強保護者に心惹かれるのかーーーっっ!!?」
 魔神、絶叫。
 「はぁっ!?な、何言ってんだよっ!?」
 横島、戸惑いつつも何故か顔を赤らめる。
 「ぬあっ!!その反応はっ!!・・くっ!!今一度私との愛の営みに戻れ横島クン!!そうすればそんな連中より私の方が君を満足させられる事に気付く筈っ!!きっと枯れているぞ最強保護者はっ!!という訳でいざっ!!!」
 魔神、久々に大暴走。
 天敵二人の目の前で姫に飛び掛かった。
 「ってアホかーーーーーーーーーーっっ!!!」
 「クソッタレがぁぁーーーーーーーーっっ!!!」
 「そっちに話持ってくな言うたろーがぁっっ!!!」

   ズッパァァァンッッッ!!! ×3

 ・・お約束通り、三人からハリセンでぶっ叩かれるアシュタロス。
 「しまったぁ!!久し振りに本能がっ!!てゆーか魔王ーーーっ!!貴様今のは八つ当たりも入ってただろぉーーーーーっ!!?」
 「だかましっ!!!」

   べしゃあっ!!!

 「ぶへぅっ!?」
 ハリセンによって飛んでいく魔神の叫びに、追い打ちの如く銀一の持つ正体不明の謎な液体が放たれ。
 「これはなんっ・・くさぁっ!!?」
 ・・そんな言葉を残して星となる魔神だった。
 因みにクッキー各種は魔神の手から離れ、寂しくぽつん、と残っていたり。
 「・・銀ちゃん・・あれ何・・?」
 「・・企業秘密や♪」
 魔神の最期(笑)の言葉が気になったのか、汗ジトで尋く横島に、にっこりと答える銀一の少し後ろで。
 「・・ボクは枯れてへん・・枯れてへんど・・!!」
 ・・なんだかちょっぴり追い詰められたっぽい鬼道が、ブツブツ呟いていたりした(笑)



 星になったままな訳も無く。
 何事も無かったかのよーに塔の中をうろうろしつつ。
 「くぅっ・・!!あの二人の目をかい潜って横島クンとヤルにはどーしたらっ・・!!」
 ・・何だか思考がヤバイ事になっているアシュタロス。
 「・・いやしかし、そうなると説教地獄が・・横島クンにも嫌われるか・・。・・いや待て、私は魔神、そうなればそうなったで開き直ってその激しい感情を受け止めつつスリルでサスペンスな関係を築き、続ける事も一興・・」
 ・・更にヤバイ事になっていく。
 「・・・・・・・・しまった!!魔王に潰される!!」
 ・・結局そんな結論に至って涙を流しつつ頭を抱えて嘆く魔神。
 最早物理的な力は関係無く、トラウマとして刻まれた底知れぬ恐怖によって縛られている感のある魔神である。
 (・・それに──)
 真剣な顔になり、思考の方向が変わる。
 今の生活は、望んでいなかった筈のものだ。
 だが、本気で嫌だとは思っていない。
 楽しいのだ、と。自覚している事には、気付いている。
 (・・しかしこのままというのは・・ああ、横島クンの愛を勝ち取るにはどーすればっ!!)
 ・・なんだか戻りやがった。
 実の所、毎日の様にこんな事をぐるぐると考えていたりする魔神である。
 ──と。 
 くいくい、と、袖を引っ張られ。
 「ん?」
 思考が断ち切られ、振り向いて──
 「・・う・・あの、な・・その・・。アシュ・・クッキー、うまかったぞ?・・それで俺、シュークリーム食いてーんだけど・・買って来てくれねぇ?」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッッ!!!」
 衝撃が走った。
 途切れ途切れの言葉、上目遣い、頬は赤らみ、首を傾げ、表情は恥じらいを含んだもので。
 その手は──指は未だに、袖を控えめに掴んでいて。
 魔神アシュタロス、不意討ちの如く、唐突に網膜へと焼き付く事になった横島のその姿に──オチた。
 これ以上無い程に、アッサリと。


 「ククク・・アホめ!!つーか横っちグー!!流石やでー!!」
 ・・銀一、テンション高い全開笑顔と共に親指立ててのサムズアップ。
 しかし、横島はというと──
 「うぅ・・銀ちゃん〜・・これ恥ずかしいってーー!!」
 うっすら涙を浮かべつつ、じたばたじたばた。
 「何言うとんねんっ!!魔神を騙し、おちょくり、利用する為には手段選んでられんやろっ!!それに横っちに甘えられるいう事実にあのアホもいい気分で浮かれてアッサリ乗って、ヘタな暴走せんやろがっ!!あんなんはなぁ、主導権握って、操ってやればええんや!!テキトーにいい気分にさせて、のらりくらりと本心見せず、そのうちズダボロにして捨てとけばええねんっ!!」

   すぱーーーんっ!!!

 「ぶふぅっ!?」
 「横島にアホな事教えんやないっ!!全く黙って聞いとればゲスな事言いおって!!」
 「俺は横っちが少しでも有利になればと演技指導をしただけですよっ!?あとは人生においての真理をっ!!」
 「全て余計やっ!!横島まで腹黒になったらどーするつもりや!?」
 「うをっ!!何気に酷っ!?・・でも確かに・・。いや、しかし横っちならそんなモンには染まらん!!天使やし!!」
 拳を握り締め、瞳をきらきら輝かせて断言。
 「銀ちゃんアホ!?」
 当然突っ込む天使様(銀一談)
 「・・そして魔神はシュークリームを買いに街へ飛んで行きましたとさ」
 「鬼道なんでいきなり状況説明してんの!?しかも虚ろに棒読みでっ!?」
 「いや、なんとなく締めよーかと」
 「・・ふっ。まぁ、取り敢えず──」
 脱力気味な鬼道とわたわたしてる横島を置いて。
 「ざまーみさらせや魔神ーーー!!」
 空へ向かって高笑いする、タチ悪スギな銀一だった(爆)


 横島は厨房へ。
 傍らには夜叉丸と、多分安全ハニワ兵。
 そして一方。
 「魔神は生かさず殺さず!!今の不安定な状態に横っちからねだられればその通りに行動してしまうなど自明の理!!クククッ・・欲情なんぞしとる暇ないでぇっ魔神ーーー!!!」
 ・・大ボスなのか魔王なのか、ステキな笑みを顔に刻み、相変わらず高笑いをかます銀一と、その後ろで。
 「・・いざとなったら横島逃がすけど・・ボクが動けんよーになったら、横島の事頼むで?」
 「ぽぽー!!ぽっ!!ぽー!!」
 「・・いや、自爆はアカン。横島が悲しむ。・・ていうか自爆機能、もう無いやろ?」
 「ぽ!!ぽー・・」
 「まぁまぁ、とにかく、そん時は宜しくな?」
 ・・何やらハニワ兵達と普通に会話している──というか、万が一の時の事を頼んでいる鬼道がいたりした。
 銀一もきっちり危険なのだと、鬼道もしっかり解っている様である。


 更に一方、廊下にて。
 「・・何をしているのだ?土偶羅?」
 溶けた身体が床と同化し、動けなくなった己の部下の姿をシュークリームを買ってきたアシュタロスが見付け。
 「・・アシュ様・・わしは地獄を見ました・・」
 「・・そうか」
 遠い目で虚ろに呟く土偶羅に何事かを感じ取り、涙を流しつつその肩をぽん、と慰める様に叩き。
 「・・人間は恐ろしいですなぁ・・」
 「・・ああ、魔王だぞ、あれは・・」
 二人して遠い目で呟いていた。
 ・・銀一の認識は、どうあってもそっちにいってしまうっぽい。
 「・・と、それでは私は姫にシュークリームを渡すので、達者でな!!」
 「アシュ様ぁっ!?」
 「心配するな!!後でハニワ兵達を救援に寄越す!!」
 「そ、そんなに姫が大切なのですかーーーっ!!!」
 「無論だっっ!!!じゃっ!!」
 ・・いきなり立ち直ってしゅたっ!!と手を挙げつつ爽やかに去っていく創造主を呆然と見送り。
 「・・ふふ・・この世に神も仏も無いという事かっ・・!!」
 そんな、なんだか色々と間違った呟きを漏らす土偶羅だった(憐)



 そんなこんなの塔の中。
 ハニワ兵達も何か色々やってたりする。
 「ぽー!!ぽぽー!!」
 「ぽぽぽー!!」
 「ぽ?ぽー?」
 「ぽぽー!!」
 小さい身体でくるくる回り。
 ぶんぶん腕を振り回しつつ。
 相談言い合いケンカに問答。
 裏では色々と、こんな感じのハニワ兵達。
 ・・でもなんだか色々伝わらないので、訳を付けて見てみよう(爆)
 「ぽー!!ぽぽー!!(姫を護るが我等の使命!!)」
 「ぽぽぽー!!(勿論だ!!姫は私達などにも優しくして下さる!!)」
 「ぽ?ぽー?(でもアシュ様のお相手だよねー?そのワリに全然ダメダメっぽいけど、あれでいーの?)」
 「ぽぽー!!(姫は僕がもらうんだーー!)」
 冒頭の会話はこんな感じだった。そして、尚も続く。
 「ぽ!!ぽぽぽー!!(何言ってんだよ!!姫は俺達がどーにかしていい方じゃ・・ってゆーか物理的に無理だし!!)」
 「ぽー!!ぽぽーっ!!(待て!!俺がっ!!それなら俺がっ!!努力と根性でどーにかっ!!)」
 「ぽー!!(そんな無茶な!!)」
 「ぽぽぽ!!(いやこの前人間の姿になれたし!!)」
 「ぽー!!(ならば私も!!)」
 「ぽぽーっ!!(やめいやお前等っ!!)」
 「ぽ!!(お前口調が!!)」
 「ぽっ!!(はっ!!うつってる!!)」
 「何してんねんアホーーー!!!」
 『ぽぽーーー!!!(キャーーー!!!)』
 ・・ハニワ兵達の中心部からどっかーん!!てなカンジでハニワ兵達を吹き飛ばしながら現れたのは腹黒魔王・・もといアイドル俳優銀一さん。
 「ぽぽー!!(あぁ見付かった!!)」
 「ぽー!!(魔王がー!!)」
 「こらオドレ等!!今何かアシュと同じよーな事言うたな!?」
 ・・内容は割と正確に伝わっているらしい(笑)
 「・・ったく・・」
 溜め息を吐き、ジト目でハニワ兵達を見回して。
 「・・取り敢えずオドレ等、横っちに懐くのは構わんとして、ヘタなマネしたら粉砕するから覚悟せぇよ?」
 『ぽー・・(魔王・・)』
 そんな銀一を遠巻きに、ぽつりと全鬼。
 「なめとんかオドレ等ーーー!!」
 『ぽぽーーー!!(魔王がキレたーーー!!)』
 「また言うたなぁぁっ!?」
 「ぽーーー!!!(助けてハニワマーン!!!)」
 「ぽぽー!?(それ誰だっけ!?)」
 「決まっとんのかその役っ!?」
 そんなワーワー騒いでいる連中を眺める影一つ。
 「・・アイタタタ」
 ・・痛む頭を押さえつつ、溜め息の止まらない鬼道であった。


 ──で。
 アシュタロスの作った(回収して害が無い事を確認済みの)クッキー各種を噛りつつ。
 「・・なぁ、ハニ?他のハニ達、雑用してる以外は何やってんだろーなー?なんかこの前固まって、何か話してたみたいなんだけどさー・・俺近付くとやめるんだよなー・・なんだろうな?」
 「ぽー・・?」
 首を傾げて言ってくる横島に、一番一緒にいる時間の多い、ハニ達の中でも天然、ただ純粋に横島に懐いているハニワ兵が、こちらも首を傾げながら困った様な声を漏らす。
 ・・どうやらこのハニワ兵も横島に似て、色々と鈍いらしい(爆)
 そして、傍らに控えし夜叉丸は。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 黙したまま、しかし鬼道と連動する様な溜め息を、ひっそりと吐いていた。



 「・・むぅ。この所ハニワ兵達が何やら不穏な動きをしているな・・まぁ、実害は無いが・・」
 ハニワマンとかな。
 ぶつぶつと愚痴っぽく呟いているアシュタロス。
 土偶羅はそんな主におずおずと。
 「アシュ様・・わしはそろそろ帰りたいなーなんて・・」
 「・・ほう。どこぞの神魔族に使われる道具になるというのか。私を裏切って」
 眼光鋭く、土偶羅を睨む。
 流石にへたれは部下には発動しないらしい。まぁ、発動したら最早魔神とは呼べないだろうが。・・ハニワ兵達にはある意味負けまくりな気もするが(爆)
 「はううっ!!決してそのよーなっ!!てゆーかアシュ様に逆らえんプログラムのせいで逃げられんっ!?だっ、誰かぁーーーっ!?」
 「待てぃっ!!私と姫の為に尊い犠牲になるのが貴様の役目っ!!さぁっ!!魔王を討ち滅ぼしにゴーーーッ!!!」
 「無茶を言いなさるーーーっ!!!」
 「ハニワ兵全鬼出ろ!!土偶羅に全てを預け、魔王の眼前に放り込め!!心配するなっ!!失敗しても私達に被害は無いっ!!」
 『ぽぽー!!』
 「アシュ様ぁぁっ!!?」
 「・・頑張れっ!!」
 サムズアップで歯を光らせつつの魔神の言葉に。
 「ノォーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
 ・・憐れな部下の悲痛な叫びが木霊した。



 ・・久々に、部下相手とはいえ結構外道な事(魔王に特攻強制)をやらかしたアシュタロス。
 まぁ、当然成功などする筈も無く、後で銀一にいびられた訳なのだが。
 「・・むぅ・・。結局逃げられてしまった」
 「当たり前やろが。・・つーかまぁ、俺が捨てたんやけどな、外に。・・しかし一週間ともたんかったなー」
 「・・それだけ貴様のイビリが凄まじかったという事だろうが」
 「・・オドレこそ、下の扱い悪いでー」
 「・・どっちもどっちやな」
 「「はうっ!!!」」
 「・・二人共、今の状況解っとるか?説教しとるボクは無視で雑談か?私語は慎めとかいうレベルやないよなぁ・・?」
 「スイマセンーーー!!!」
 「ゴメンナサイーーー!!!」
 「・・三日追加。その後原稿用紙三百枚に反省文。それは横島にも見せるから気張って誠心誠意込めて真面目に書けや。ああ、心配せんでも睡眠と飯の時間は取ったる。ぶっ続けやとオドレ等はすぐ他に意識飛ばすしな・・」
 迫力を伴った無表情。淡々とした、静かで小さい声音。激しくはないが、内に秘める怒りは・・多分、深く、重く、強い。
 「「あうあうあう・・・・・・」」
 流石の魔神も腹黒魔王も汗ジトである。
 無論二人して床に正座。そして今回は、下に座布団を敷いているとはいえ、鬼道も正座だ。
 背筋をぴんと伸ばし、手はそれぞれの膝へ握ったまま置かれ、不動。無表情といっても真剣な雰囲気を纏い、眼は二人へと睨むかの様な強さで一直線。距離も微妙に嫌すぎな位置で。
 ・・ハッキリ言って、心臓に悪い。
 いつもの仁王立ちで怒りを露に説教、の方がマシである。
 「・・ああ、それと──説教中、横島とは会わさんからな。姿を見るのも無しや」
 「「なっ!!?」」
 流石にその発言には声を上げる。
 「貴様、調子に乗っていると──」
 「それは横暴すぎやないかっ!?大体──」
 「そうでもせんと、反省せんやろがぁぁぁっっ!!!」
 ・・内に秘めてたモノを全部放出しつつ、立ち上がる鬼道。
 「「・・イエアノソノ・・」」
 「どんだけ説教してきとると思てんねんっ!?そないにボクの話は退屈かっ!?学ぶモンが塵程にも無いかっ!?確かに横島本人に対する魔神の馬鹿は減ったで!?腹黒の行動も、多少は目ェ暝ってきたつもりや!!けどなぁ!!」
 「ああっ一応それは認めて下さっていると!?」
 「俺、鬼道さんにまで腹黒呼ばわりですか!?」
 「黙って聞けーーーーーーーーーーーーっっっ!!!」
 「「ハイーーーーーーーーーッッ!!!」」
 ・・まぁ、結局いつもと同じ様な事になった訳だが──
 ((コエーーーーーッッッ!!!))
 ・・与える恐怖はあんまり変わらない様だった(爆)


 ・・そんな説教部屋の隣の部屋では。
 「鬼道・・銀ちゃんまで説教に加えなくてもいーんじゃねーかなぁ・・なー、ハニ?」
 「ぽー?」
 ・・相変わらず一緒に首を傾げ合っていたりする、似た者同士のにぶにぶコンビな横島とハニワ兵だった。


 因みに。
 銀一に外へと捨てられた土偶羅はというと──
 「横島クンに新たな二匹の虫がーーーっ!?」
 「詳しく話せぇぇーーーっ!!!」
 「イヤーーーッ!!わしにあの恐ろしいもの達を思い出させないでーーーっっ!!!」
 ・・横島救出部隊の面々に捕まっていた(爆)
 「今度こそ横島クンを救出しないとっ・・何か危険な気がするわっ!!」
 ・・そろそろ救出部隊も魔神と対峙し、予想もしていなかった現実を見ろという何かのお導きなのか。
 実際に救出できるのかは解らないが──危機感と共に、士気は確実に上がった様である。
 まぁ、それはそれとして。
 とにもかくにも。
 「いっそひとおもいに破壊してぇぇーーーーーーーーっっっ!!!」
 ・・土偶羅が不幸だという事は、とても悲しい現実だった。



 それはそれとして塔の中。
 「ううっ、あと一日・・くぬおぉっ!!禁断症状がぁぁ〜〜〜!!!」
 自業自得とは言えこちらもなかなかに不幸な感じのアシュタロス。
 「・・くっ・・何で俺もやねん・・!!」
 銀一も歯噛みしている。嘆く魔神と違い、こちらは苛立ちの方が大きいが。
 「・・やっぱあの土偶に爆竹巻き付けて捨てたんがいかんかったんやろーか・・」
 「・・何故爆竹?」
 「いや、単に嫌がらせと連中に回収させる為にな。あんなんにウロチョロされてもウザイだけやし。汚染の原因にする訳にもいかんし」
 「・・うう、土偶羅・・。力及ばぬ私を許してくれ・・」
 「オドレが俺の前に生贄として差し出したんやろーが」
 「・・生贄ではなく特攻させたのだ」
 「変わらんわ、ボケ」
 「くうぅっ!!しかし最強保護者め!!私達の目が届かない所で一体何を!!一緒に風呂入って身体の洗いっこか!?それも添い寝か!!どちくしょう!!枯れてる癖にっ!!」
 「・・ハニワおるし平気やろ。つーか風呂は・・まぁええ。しかしマズイな・・横っちが益々鬼道さんに寄ってまうわ・・。ちっ、どうにか丸め込むんやった・・。あの人、基本的にお人好しやからな・・。横っちの事で泣き落としでもすればまぁ何とか・・」
 「・・反省文、進まん様やなぁ?」
 「「ギャーーーーー!!!」」
 背後から掛けられた声に思わず悲鳴。
 「・・ハハハー何をオッシャイますヤラー!!もー進みまくりデスヨー!!」
 「そうデスヨ鬼道サン!?・・ってハリセンが!!既に折檻一秒前デスカ!!」
 鬼道は両の手に持つハリセンを上段に構えていた(爆)
 「ん、取り敢えず一発ずつな♪」
 しかも笑顔。
 「「のえええええぇぇっっ!!?」」

   ずっぱぁぁぁんっっ!!! ×2

 ・・相変わらず塔には、ハリセンの奏でる素敵音が響いていた。



 「ったく・・アンタ等なぁ・・」
 溜め息を吐きつつ、鬼道は頭を抑える。
 先程は机を並べて反省文を書かされていた魔神と魔王、今は最早当然の如く二人並んで正座である。
 「・・まぁ予想はしてたけどなー」
 ここまで予想通りだと悲しい上に情けない。
 「・・本当に横島第一やしなぁ・・。別にボクに憎悪持つんは構わんけど・・まずボクの言っとる事も考えてもらわんと・・説教が長引くで?」
 「「何気にキレてらっしゃる!!?」」
 まだ穏やかな空気を纏っていたので、少しばかり安心していたのだが、静かに怒っていたらしい。
 ・・まぁ、流石にあれらの発言を聞いていれば仕方が無いが。
 「・・大体やなぁ、ボクが言いたい事とか理解しようとしとるんか!?理解は出来んでも、それが横島の為に繋がると、そう思うからボクは何度も何日も言うとるんや。アンタ等も横島の為なら、せめて理解しようとする気にならんか!?特に魔神に言える事やけど、腹黒の方の言動にも・・」
 (説教延長デスカーーー!?)
 (また腹黒言われたぁ!!つーかコレ前も聞いた気がーーー!!)
 と、説教無限ループ地獄が確定されかけた、その時。
 『ぽぽー♪』
 「「「ブフォッッ!!?」」」
 赤マントをなびかせて。
 赤マスクを頭に被り。
 やってきましたハニワマン。
 「待てぇっ!?」
 関西人の性か、思わず突っ込みの声を上げる銀一。
 「・・あー、被るタイプと目の周りだけ隠すタイプあるんやなー」
 何だか感心した様に鬼道。・・天然だ。
 「・・いや、確かにマントだけで剣振り回してるのでは騎士や剣士な感じでこちらの方がハニワマンな感じではあるが・・」
 些か戸惑った様子でアシュタロス。
 「ぽー!!」
 「・・ハマッたんか?」
 「ぽぽー!!」
 「・・気に入ったんやな」
 「ぽー♪」
 「・・横島クンは巻き込むな、取り敢えず。・・私は魔王の部下その1は嫌だから!!」
 「アホかオドレぇっ!?」
 「やめいて・・ん?」
 何だか気の抜けた鬼道が、苦笑しつつ止め様とする。
 「ぽーぽー」
 が、何やらハニワ兵が何事かを訴え掛けてくるのに目を向けて。
 「・・ん、そうか。そやなー」
 柔らかい笑みと共に、そのハニワ兵の・・いや、ハニワマンの頭を撫でて。
 「・・ハニワマンが助けてくれるそうや。行くでー」
 「「へっ?」」
 ぱちくりと目を瞬かせる二人に、微笑しながらハニワマン達と部屋を出て行く。
 「ほれ、早よ来ぃ。横島が皆で飯食いたい言っとるんやと。せやから助けに来たらしいわ、ハニワマン」
 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
 何とも言えない顔をしつつ、汗ジトな二人。
 それでもまぁ、それを断る気など毛頭無く。
 「・・横っちとハニワマンに感謝を」
 取り敢えず素直に感謝を捧げる銀一と。
 「・・むぅ。姫に感謝は当然として・・やはりありがとうハニワマン!!強いぞ僕等のハニワマン!!やったね!!明日はホームランだ!!・・位言うべきか?」
 ・・言っている事はよく解らないが一応感謝はしているらしい魔神。
 「・・魔神・・オドレ、何か色々と間違っとる気がするで・・」
 「そんでも反省文は明日までに提出やからなー」
 「「ぐはぅ!!」」
 そんなこんなと食事に向かう一同である。


 一方。
 「・・だって、大勢で食った方がうまいもんなー?」
 「ぽー♪」
 食事の用意をしつつ、横島とハニワ兵達。
 「ぽぽー?」
 「へ?アシュ?・・まー、クッキーうまかったし、一応、な・・」
 「ぽーv」
 「ぽー♪」
 「ぽー!!」
 「何故喜ぶか!!」
 一応創造主だから(笑)
 そして、あとは──
 「・・ぽーv」
 「・・優しい?俺が?・・何で?」
 「ぽー♪」
 「・・?」
 首を傾げる横島に、ハニワ兵達は嬉しそうに、楽しそうに。
 『ぽぽー♪』
 食事の用意にちょこちょこぽてぽて走り回っているのだった。

 何だかんだで、結局塔の中は平和らしい。

 ただ、その平和は。

 どこか間違っている、その狭い塔の中だけでの平和は。

 そのまま、永劫に続く事は無いのだが──


 「そんじゃ、残すなよー?」
 「ハッハッハ、それは有り得んな!!この私が私の為に作られた姫の料理を残すなど!!」
 「大丈夫や横っち!!こんなへたれに横っちのメシは喰わせへんで!!へたれの分まで俺が綺麗に喰ったるからなっ!!」
 「ちょっと待て魔王っ!?また貴様はぁ!!」
 「・・冷めん内に食えや。・・そして残したら百叩きな」
 「マタオコッテルーーー!?」
 「しかも内容がコワァッ!?」
 「・・鬼道、メシの時が一番容赦ねー気がすんなぁ・・」



 ・・今はまだ、そんな事を考えず。
 ただ、この平和の中にいる。

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△記事頭
  1. …アシュの作ったモノには何かいろいろと入ってそう……魔神汁(?)とか…でとても嫌なイメージが…
    バレンタインだとかホワイトデーとかだと尚更…(笑
    偽バルタン(2004.10.02 04:46)】
  2. 結局最後は平和ですねー・・・横島君と同じく天然のハニワ兵・そこはかとなくほのぼの倍増ってかんじですねー

    甘えモードの横島君もかわいいですねぇ〜〜〜・・・

    鬼道さんの説教地獄・・・反省文まであったんですか・・・・こあっっっ!

    しかし・・・塔の中の内情がとうとう外に漏れたようですが、状況・・・動くのですか???

    萌え萌え指数上昇中。とまんない・・・
    yokel(2004.10.02 09:37)】
  3. 強いぞぼくらのハニワマン!
    いけいけぼくらのハニワマン!
    今日も世界(塔)の平和(主に横島の心の平安)を守るのだ!

    なんかイイですねぇハニワマン。一服の清涼剤というか。和みます。
    梶木まぐ郎(2004.10.03 00:16)】
  4. 良い雰囲気ですなぁ。
    でも、所詮コレは砂上の楼閣。いつか倒れ、消えていくが宿命。
    ギャグの中に見える、一筋の暗雲がこれからの展開を期待させます。
    ……でもとりあえず、今はギャグに思う存分笑ってますがw
    邪我(2004.10.03 01:28)】
  5. わーん(泣 前作レスできなかったよ〜!
    つーわけで、ちょっと近所の柳の木の枝で吊りますのでお許しを(嘘

    なんだかだんだん救出チームよりハニワたちに一縷の望みを託す今日この頃(おいこら

    土偶羅だいぜうぶっ! 君はあと1000年生きるから(椎名百貨店・参考

    駄目だ、またこの匿・・・ととと柳野雫さんの不思議というよりプチリ〜(♂)ワールドに引き込まれていく!?

    再び原作読み直しっ・・・アシュはもっと濃くてドロッとした紫野郎なんだーっ・・・こんなふにゃでへたれで、紫っつーよりパッションパープルな魔神様じゃなーっ(えーかげんにせい

    理性が壊れる五秒前・・・(え

    追伸・某Y様のコメント見て期待に目が潤んだ「サラダ」ファンは私だけではナイはず(だーかーら空気読め俺
    カラカッタの村(2004.10.04 00:27)】
  6. 皆様、レス有難うございますv

    >偽バルタン様
    人間(姫)に合わせて作っているので平気ですv(笑)
    それに何か変なモン入れたら某保護者と某魔王にシバキ倒されますからね〜。

    >yokel様
    はい、平和ですね〜。基本的にハニワ兵達はほのぼの要員です(笑)そして横島とのにぶにぶコンビはそれを更に倍増です。

    反省文もあります。でも効果はあるんだかないんだかです(オイ)

    一応状況は動きます。・・次次回位に(爆)救出部隊が塔に入ってきたり色々と。

    萌え萌え指数上昇中ですか?光栄です♪(マテ)

    >梶木まぐ郎様
    ハニワマン、出張りまくりですね。
    和んで頂ければ幸いですv

    >邪我様
    き、期待はあまりされると・・あうう(汗)まぁ勿論、此処でこのままこの平和が続く事は無い訳ですが。
    ギャグで笑って頂けて嬉しいですv

    >カラカッタの村様
    レスはお気になさらず〜。

    ハニワマン達に望みを託しますか?うみゅ・・確かにあの連中よりは信用がおけそうですが(マテコラ)

    土偶羅・・つまりあと千年、ああいう扱いだと(爆)

    ・・どんなワールドですか(笑)
    最早うちのへたれ魔神は原作の原型とどめてませんからねー・・(遠い目)ていうかドロッて・・。

    理性、壊れたらどうなるんでしょ?・・楽しそうですなぁ・・(え)
    柳野雫(2004.10.04 03:34)】

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