▽レス始▼レス末
「終末の宴  そのじゅうく (金色のガッシュ)」シンペイ (2004.09.28 18:44/2004.09.28 18:46)
「だから・・・俺達は勝つ・・・そして・・・そしてあんたを救ってみせる!」
「救いなど望んでいないし、なによりも想いなどではわたしは救えん!」
「救ってみせるさ!第四のじゅ「『フラム・グランガ』」
 
「そうか・・・清麿君がやろうとしていることがわかったような気がする」
「ナゾナゾ博士!」「大丈夫ですか?」
「まあね」少々嫌味を込めて
「誰にも何の手当てもしてもらえず放って置かれたが、まあなんとか立ち直れたよ」
思わず目をそらす二人。
「まあそれはともかく、清麿のやろうとしてることって」
「見ておれ。まもなくじゃ」
 
 
「第四の「『フラム・グランガ』」鮮血にまみれ、地に転がる二人。
「こんどこそ、これで決めるぞガッシュ!」「今こそじゃ」
そこまで言われてアポロはようやく気付く。これまで清麿がバオウを使おうとしていた時
「赤い本」が輝いていなかったのを。そして今まばゆく輝いているのを。
 
「まず最初にザグルゼムを当てておくことでダロスの心に『バオウを食らったらやられる』という
 認識を書き込むのがいわば第一段階だった」
 
「いっけぇ!」
「『フラム・グランガ』」再び土を掬い上げ、火の五房星目掛けて投げつけた瞬間、ダロスは気付いた。
「してやったり」と言わんばかりの清麿の笑顔を。
そうか。これを待っていたのか。これをわたしにさせたかったのか。
 
「次にバオウを唱えて −唱えるフリをして− 勝利するためにバオウを、バオウだけを
 唱えようとしているのだと思わせるのがいわば第二段階」
 
清麿とガッシュに十本を越える、炎を纏った石の槍が迫る。
 
「そして、何度潰されてもしつこくバオウを唱えるフリをして『次もまたバオウを』と思い込ませるのが第三段階。そして」
 
「いっけぇ!第二の術『ラシルド』!」
 
「『ラシルド』の盾であやつの術にカウンタ−をしかけるのが第四段階じゃ」
 
石の槍は厚い盾に受け止められ、己を放った主目掛けて逆戻りする。雷を孕んで。
「くそぉ!」逃げようとするが、術を放った直後の自分はいまだ体勢が整っていない。おまけにザグルゼムを受けている為連鎖を起こしてそれらの槍はまっすぐ自分に迫る。
「があああああああああああ!」
次々と石の槍はダロスに命中し、直撃しなかった槍も至近距離で弾け、衝撃と小石と炎と雷の礫を撒き散らす。
「かふっ」
今また一本、槍が額にヒットし、大きく仰け反るダロス。
必死に上体を引き起こした時、眼前にあった顔は
「ダロス!」
「ガッシュ・ベルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
強烈なアッパ−気味のパンチがダロスの肺腑を抉る。「ぬぐうう」
「いけぇ!『ザグルゼム』!」
もう一発パンチが側頭部にヒットする。「そおれ、『ザグルゼム』」
後ろに大きく転がるダロス。「もう一発、『ザグルゼム』」
 
一度大きく転がり、距離を稼ごうとするがまたもや眼前に迫られ、強烈なストレ−トを食らう。
 
その間に少し横へ行き、急いで後ろへ下がるガッシュ。
 
「くうううううう  ?  アレは?」
 
4,5Mほど先の岩がピカピカと光っている。
「アレは・・・先ほどかわしたザグルゼムかぁ!」
「その通り」 そして、光る岩の向こうに見える赤い本の魔物と、本の持ち主。
「そして、連鎖のラインは整った!これで決まりだ!
 バオウ・ザケルガ!!!!」
 
 
 
続きます
さんざっぱら引っ張っておいて逆転とやらがアレかい、と思う方も多いでしょうが
ダロスはラシルドの事を知っています。
カウンタ−持ちがカウンタ−の事を知られていて、なおかつそれを使うのにどれほど
布石と準備が必要か・・・しかも相手のほうが強ければなおさらです。
故に清麿(と私)はダロスに、「ラシルドで防げる術」をダロスに出させるのに専念させました。
正直相当な心理戦だったと自画自賛。
 
多分あと2,3回でダロスとに決着はつき、エピロ−グが2,3回ほどになると思います。
もう少しですので見捨てる事無くお付き合い下さい。


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△記事頭
  1. ラシルドに気づかせないためだったんですね。しかもよけられる可能性すら考慮して自動追尾できるようにザグルゼムを。威力が上がるだけじゃなくこんな効果も期待できるんでしたよねえ。お見事!
    ザグルゼムを使い切るってコンセプトは納得です。防ぎきれないよう外の連鎖も用意しつつ、当たったあとにさらに体内のぶんで増幅される、と。これだけやればさすがにダメージありますね。
    ザグルゼムのいいとこはためればためるほど威力が上がる(+バオウ自体術を使うと上がっていく)だから、攻撃が当たっても効かないってことをなくせるのが嬉しい。
    九尾(2004.09.28 20:37)】

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