「第四の術!バオウ・「『フラム・グランガ』」
「はぁはぁはぁはぁ・・・・」
「正直人間は我等よりはるかにその肉体は脆弱。
頼む、お願いだからそろそろ降伏してはくれまいか。
先ほどから言っているが王として、魔界の者達と心を交わしてくれた君達を
傷付けるのは気が進まんのだ」
「そう言ってもらえるのは有難いよ。それに正直あんたには感謝してる。
俺が今こうしていられるのは全てガッシュと出会えたからなんだ。
だから俺はガッシュのために今こうして戦っている。
だから俺はあんたのために今こうして戦っている。
第四の術!バオウ「『フラム・グランガ』」
「本当に頼む・・・もう・・・やめてくれ・・・」
「やめられねえ。
ウマゴンが力を貸してくれたから・・・
ウォンレイとともに戦ってきたから・・
キャンチョメがなけなしの勇気を振り絞ってくれたから
ティオが共に戦ってくれたから!
ガッシュが・・・ガッシュが俺と出会ってくれたから!!
そしてあんたが今にも泣き出しそうだから!
だから絶対戦いは止めない!だから絶対あんたを打ち破る!
第四の術!バオ「『フラム・グランガ』」
「清麿君・・・」「清麿・・・」
清麿の勝利を信じて見つめる二人。
またもやバオウ・ザケルガをツブされて血塗れで倒れるガッシュ達をつらそうに、しかし
決して目を逸らす事なく彼らは見つめ続ける。
もう止めて欲しい。王の座などダロスに任せてしまえ。
今にもそう叫びだしそうな自分を抑えるため、抱えているティオをギュっと抱き締める。
自分が何を言おうと、傷つくのが自分である限り彼らは決して立ち止まりはしないだろう。
だから自分は彼らから目を逸らさない。
「第四の術!バオ「『フラム・グランガ』」
「いいかげんにしたまえ!そんなザマで、わたしに勝てると思っているのか!
勝てるわけあるまい!!」
「清麿が、勝つためにやっているのだと言った。だからわたしはやっているのだ」
「当然じゃねぇか。俺は・・・俺たちは勝つ!必ず!
第四の術!「『フラム・グランガ』」
「強い想いがあれば勝てるのだと勘違いしていないか?
どんなに強く想おうと、どんなに強く願おうと勝てない時は絶対に勝てないのだ!
わたしは四千年前の魔界でそれを思い知った!」
「ここは・・・今は・・・四千年前の魔界ではない・・・」
「だから・・・俺達は勝つ・・・そして・・・そしてあんたを救ってみせる!」
「救いなど望んでいないし、なによりも想いなどではわたしは救えん!」
「救ってみせるさ!第四のじゅ「『フラム・グランガ』」
続きます
今回は冨野っぽいドツキ談話に専念しました。
ガッシュ達がダロスを救おうとしているのを見せるために
清麿たち以上に恵らが苦しんでいるのを見せるために
そして何より、最後の大逆転の仕込みを確実にするために。