今、私は六道の叔母様の勧め(脅迫)で六道女学院に通ってます。
でも、ココには顔見知りも居るので「変装&偽名」で通ってるのですが・・・
「あらっ?あんまり見ない顔ね。」
どきぃっ!! その声は・・・
「は、はい! 最近転校してきましたです! よろしくお願いします!!」
私は直立不動の状態で自己紹介をしました。
「そ・・・そんな固まらないでよ。 まるでイヂメてるみたいじゃない」
「いっいえっ! そんなつもりは・・・」
「まぁいいわ。 私は弓かおりよ。 よろしくね。・・・・え〜と・・・」
「あ、申し送れました。 宮城 雪乃って言います」
「宮城さんね。 改めてよろしくね」
「こ・・・こちらこそ! よろしくおねがいします」
「まだ緊張してるみたいだけど・・・まぁいいわ」
バレては・・・無いみたね。
直立不動のまま内心ほっとしていると、弓さんの携帯が鳴り出しました。
♪♪〜〜〜〜(着メロ)〜〜〜〜♪♪
「この曲は・・・お姉さまからだわ!!」
「それじゃ私はこれで失礼します」
慌てて鞄を開いて携帯を出す弓さんに別れの挨拶をする。
「もしもし!・・・・あ、ちょっとお待ちくださいお姉さま。 宮城さん、これからもよろしくね」
「はい!」
「お待たせしました・・・」
よかった・・・本気で気付いてないみたい。
私は更衣室備え付けのシャワールームで体中に付いた汗と埃とエッチな液を洗い流す。
「そういえば、今日は隊長さんに呼び出されてたっけ・・・いけない! もう時間が無い!」
急に用事を思い出した私は、急いで制服に着替えてGメンへと駆け出しました。
「はぁっ はぁっ はぁっ はぁっ ・・・」
制服のスカートが翻るのも気にせず全力で街を駆け抜ける。
途中、道路工事のバイト中のドクターカオスとすれ違ったけど、
私って事に気付かなかったみたいね。
流石は「半ボケ老人」の名を欲しいままにしてる人だわ。
でも、何時もは一緒に居るはずのアンドロイドのマリアが居ないみたい・・・
どうしたんだろ?
なんて考えてるうちに「アノヒト」こと、横島さんの居る事務所の近くにまで来ていました。
「こぉんの! 馬鹿横島ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
あ、今日も美神さんが横島さんを殴ってる・・・
がっしゃ〜ん! げしっ! ひゅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あ・・・事務所の向かいにある電柱に当たって、向き変えた横島さんがこっちに飛んできた。(作者:ゴムボールかよ(汗)
うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ぽて。
ざっと50メートル近く飛んで私の足元に降って来た横島さんに対し、唖然としていると
「ん〜〜〜〜 白と水色のストライプ(キッパリ)」
え?
それって・・・私の下着の色??
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
慌ててその場(横島の顔の上)に座り込んでしまいました。
「もがぁ〜〜!! 苦しいい〜〜!! けど、え〜香りやぁ〜正に男の夢!! どかんといてぇ〜〜!!」
あうっ!
横島さんの顔が・・・私のアソコに・・・
フンフンいってる荒い鼻息と、アソコを刺激する鼻の頭とで私は・・・ダメ! 感じちゃう!!
じゅんっ ってしちゃう! 駄目ぇ〜〜〜〜〜〜〜!!
其処へ、私の悲鳴を聞いて事務所からシロちゃんと美神さんが飛び出してきました。
「大丈夫!?・・・・・・!!!!!!!(状態に気付いた)」
「先ほどの悲鳴は!?・・・・・・!!!!!!!(こちらも状態に気付いた)」
「「ヨ〜コ〜シ〜マ〜(せ〜ん〜せ〜い〜)・・何をしとる(でござる)かぁ〜〜〜〜!!!!」」
「不可抗力やぁ〜! しかたなかったんやぁ〜〜」
あぅ! 口を動かされるたびに気持ち良くなっちゃう!
熱い息が!!
響く声が!!
駄目! 濡れちゃう!! 我慢できなくなっちゃう!!
「「問答無用!!」」
どごんっ!!
「お嬢ぉさぁぁぁん! 今度会ったらお詫びにデートしようねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ぴぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キラーン♪♪
逆立った髪がウネウネと蠢く美神さんと、髪だけでなく尻尾まで逆立てたシロちゃんの2人によって、力いっぱい
蹴飛ばされた横島さんは、私を誘いながら大通りの向こうにある、ビルの向こうまで飛んでいってしまいました。(大汗
「ったくあの男は私という者がゴニョゴニョ・・・シロ! あんたはこのまま横島引きずって散歩にいてらしゃい!
今日は遠出も許す! 北海道でも九州でも何処でもいいから、2〜3日帰ってくるな!」
え?今、小さい声で何か言ったような・・・・って、2〜3日も!?
「本当でござるか!? 本当に先生と超長距離散歩行ってもいいんでござるか??♪♪」
尻尾をブンブンと力いっぱい振りながら、シロちゃんが美神さんに駆け寄ります。
「その代わり、移動中は必ずあの馬鹿を地面に引き摺り回すように! それと、コレで
地酒の一番イイのをダースで買ってくること!」
そう言って何枚かの1万円札を渡す美神さん・・・(汗
「了解でござるぅぅぅぅぅぅ」
シロちゃんは(アスファルトなのに)土ぼこりを巻き上げながら、横島さんの飛んでった方向に走っていきました。(大汗
「で、貴女は大丈夫?? 悪かったわね、家の丁稚の所為で・・・」
美神さんが呆然とする私に、片手を出して立ち上がらせながら聞いてきます。
「は・・・はいっ・・」
「本当? もし今ので妊娠とか精神的に不安になったのなら、腕の良い産婦人科の先生とか精神科のカウンセラー
紹介するから。何か在ったら必ず私の所まで来なさい。 ね・・・」
そう言いながら、今だ呆然としている私の鞄に何処からか取り出した札束を幾つか入れ、
「とにかく、コレは迷惑料だから。 いい? 今ココで貴女に起こった事と、この場で起こった事は、
『誰にも言っちゃダメ』よ? わかった??(目だけ笑わないでにっこり)」
こくこくっ
ただ頷くだけの私に対し、美神さんはそれだけ言うと黒いオーラを纏ったまま事務所へと帰っていきました。
あ・・・・・・・
1人道端で呆然としていた私は急いでいた用事を思い出し、オカルトGメンのビルへと向かいました。
(ちなみに、気付くまで5分経っていました。)
−−−−−−−−−−−−ちなみに、その頃の横島は−−−−−−−−−−−−
「やった♪♪ やった♪♪ 先生と散歩♪♪ 2人っきりで散歩♪♪ 明後日まで散歩♪♪ 嬉しいでござるぅ♪♪」
ずざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ げしっ! ごぃん! どしゃ!! めきょ! ずざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・
何も喋れない状態のまま、引きずられ続けていた。 時々聞こえてはいけない音もしているが、
美神の言い付けを「キッチリ」と守ったシロによって、引きずられ続けていた。
−−−−−−−−−−−−同時刻:美神所霊事務所−−−−−−−−−−−−
「ふんっ!」
自分だけを見てもらえない事を僻んで逆切れした天邪鬼が、仕事を全てキャンセルし、昼間からウィスキーで
自棄酒に走っている。 既に5本の空瓶が足元に転がっており、6本目を開封しているようだ。
ちなみに人口幽霊一号は「必殺・見て見ぬ振り(後で美智恵に報告用映像録画中)」と、「奥義・だんまり」を同時発動し、
妖狐と妖精は建物内に充満する黒いオーラに脅え、屋根裏部屋の妖狐のベッドに一緒に潜り込んで
ガタガタと震えている。
2人揃って『こんな時こそ居て欲しい』キヌが不在な事を嘆いていた。 が、現場にキヌが居ようものなら、『黒いオーラ』
が『更にどす黒いオーラ』に変質していたことは言うまでも無い。
「「おキヌちゃん早く帰って来てぇぇぇ・・・・」」
−−−−−−−−−−−−オカルトGメン−−−−−−−−−−−−
「こんにちは。 霊障のご相談ですか?」
オカルトGメンのビルへ入ると、受付カウンターの女性が声をかけてきました。
「いえ、美神さんに会いたいんですが・・・」
「美神特別顧問にですか??」
なにやら、不信な目で私を見る受付の人に理由を話す。
「はい。 今日会う約束をしているのですが・・・」
「お名前を伺っても、宜しいでしょうか?」
「あ、宮城と申します」
「お取次ぎ致しますので少々お待ちください」
カウンターの中でまだ疑っているような目で私を見つつ、電話をとって話しはじめました。
「・・・はい。六女の制服を着て・・・宮城さんと名乗って・・・はい。・・・解りました」
あ、電話が終わったみたい。
「今、迎えの者が来ますので少々お待ちいただけますでしょうか?」
私は受け付け前のソファーに座って5分程待ったでしょうか・・・
「君かい? 先生に用があるって言うのは」
TVや雑誌でよく見る西条さんが来ました。
「あ、はい。 美神さんに会いに来たんですけど・・・ご不在ですか?」
西条さんは私を顔からつま先まで舐めるように見てます。
ぞわっ 急に鳥肌が立ってきました。
「先生は忙しい人だから、霊障の相談なら僕が聞いてあげるよ。 なに、心配は要らない。 僕は紳士だからね。
霊障で困ったお嬢さんを助けてあげるのも貴族の義務ってものさっ。 で、一体どうしたんだい? 何ならゆっ
くりできる所にでも移動して色々と話を聴こうか??」
ふわりっ と髪をかきあげ、『いかにも気障っぽい』言い方で私の手をとり、じっと顔を寄せてきました・・・
ぞわわっ(全身の毛が蠢くような悪寒)
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
っぱぁぁぁぁぁぁぁん!!
急に顔を寄せ擦り寄ってくる西条さんに対し、悪寒が我慢できなくなった私は、思わず思いっきり平手打ちをして
しまいました。
「なぜだぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」
どむっ!
「おい! そっち押さえろ!!」
「はいっ!」
西条さんが平手打ちの衝撃でカウンターまで飛ばされると、私の悲鳴で駆け寄ってきた警備員さんに
取り押さえられました。
私は今だ身体の悪寒が止まらず、涙を流しながら震えていると、
カッカッカッカッカッ
「何があったの!!」
ヒールの音を立てながら、オカルトGメンの制服を着た隊長さんが走ってきました。
「一体、何があったの? 説明してもらえる?」
隊長さんが西条さんを押さえ込んでる警備員さんに詰め寄ります。
「この男があちらの女の子に対し、何か言いながら近づいていったところ、あの子が泣きながら悲鳴をあげて、
この男に平手打ちをしたので、こいつが何か如何わしい事をしたのだろう。 と、思い取り押さえました!」
「貴女も見てたのよね。 今の話本当??」
「あ、はい。 初め特別顧問目当ての只のミーハ−なファンかと思いましたので、念のため西条主任に来ていただいたんですが・・・
後はこちらのおっしゃった通りです」
カウンターの女性にも確認を取った隊長さんは、『じろりっ』と今だ取り押さえられたままの西条さんを見て、
警備員さんに一言。
「とりあえず婦女暴行の容疑でこのまま拘束しておいて」
「「はっ!」」
警備員さんは隊長さんに敬礼して、西条さんを両脇に抱えて運んでいきました。
警備員さんだと思ってたら警察官だったみたい・・・そうよね。 ICPO(国際警察)だったよね・・・
「僕は無実だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あんなに震えながら泣いてるじゃないか! 充分すぎるわっ!! とっとと歩け!!!」
「西条先輩見損ないました! 貴方それでも誇りあるICPOの警官ですか!!」
「だから僕は何もやってないぃぃぃぃぃぃ!!」
「「やかましい!! キリキリ歩け!!」」
廊下に虚しく西条の声が響いた・・・
あとがき のような自己弁解(大うつけ
ココまでお読み頂き、誠にありがとうございました。
さて、前回の最後で、『完成させてから纏めて』とか、『再来週中(今週の意)には』とか、
色々とカッコいい事言っておきながら、ご免なさい。できませんでした。
一応、絡みとかも考えているんですが、其処にたどり着くまでに『もう一山二山』
越えてもらわなくてはいけなくなってしまいました。
それで一応、弁解をば。
「だってキャラが勝手に動いてくれるんで、つじつま合わせが出来なくなってました。(素人根性丸出し)」
それでも、あと1話〜2話さえクリアできれば、このお話も『ピンクの世界』に入ってくれるかと。
皆様にお願いですが、作者は『ごっつい遅筆』なので、気長ぁ〜にお待ちいただけますと幸いです。
最後に、IRC上で色々と相談に乗っていただいた
永久詠美夜様、zokuto様に感謝致します。ありがとうございました。