12
横島家の新たな家族?!
妙神山、居住区
そこは今や一触即発の状態に陥っていた。その状態を作り出しているのは6人の女性たちだった(汗)
「「・・・・・・」」
その中心にいる横島親子は声を出すことすらできなかった
(今、下手に声を出したりしたら殺される!!)(滝汗)
(おねえちゃんたちが、こわいよ~。)(涙)
ちなみにこの時ハヌマンは自分の部屋に避難しており、ジークにいたっては先ほど小竜姫とワルキューレに引きずられて行ってから帰ってきていない(汗)
「どうかしましたか、横島さん?」
「そうだぞ、横島。さっきから何も話していないじゃないか。」
未だに謎の赤い液体が滴る神剣と銃を手に横島に話し掛ける小竜姫とワルキューレ(オイ)
(な・何なんだあの赤い液体は、!!!まさかジークの・・・・)
段々と己の身の危険を感じ始める横島
「さあ、あまり長らくお邪魔してはご迷惑でしょうから、そろそろ帰りましょう。横島さん。」
「そうね、ヨコシマそうしましょ。私たちの日用品も買わなきゃいけないし。」
「そうそう。あたしたちは着換えもそんなに持ってきてないんだから。」
「そうでチュ、帰るでチュ、よこしま。」
「それもそうですね、そろそろお暇しようか。」(汗)
「う・うん、そうしようパパ。」(汗)
この魔鈴たちの申し出は横島親子にとっては渡りに船だった
しかし、それは女性陣にとっては戦いの引き金となった・・・
「修羅旋風が吹き荒れていた。」後に横島はこう友人たちに漏らしたと言う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・暫くお待ち下さい・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
騒ぎが終わった時、そこに立っていたのは横島親子と箒を手にした魔鈴だけだった(魔鈴さんが最強?)
「では帰りましょうか、横島さん。」(ニッコリ)
何かを成し遂げた後の爽やかな笑顔の魔鈴、とても魅力的だったであろう・・その手にもった箒が赤くなければ(汗)
「そ・そうですね、魔鈴さん。」
引きつった笑みで答える横島、この時シルナはあまりのことに気を失っていた
後に横島がこの時の事をシルナに尋ねたところ、シルナはこの時の事を憶えてはいなかった(汗)
とりあえず、老師に挨拶をして(ジークは見当たらなかった)小竜姫たちが気を失っている間に北条三姉妹をつれて家へと帰った
横島宅
北条三姉妹は魔鈴と一緒にシルナをつれて買い物へ出かけた(横島はシルナの件で懲りていたのでついて行かなかった)
「はあ、1人だとやっぱり静かだな~。」
横島が思いっきりだらけていると
ゴト!!・・・・
庭の方から物音がした
「?何か居るのか?」
横島が庭へ出てみるとそこには傷ついた一匹の子狐がいた
「お前、その怪我は如何したんだ」
フウゥゥー!!
横島のことを確認すると威嚇しだす子狐
「大丈夫だ、俺はお前に危害を加えるつもりはないよ。」(ニッコリ)
横島スマイル発動、すると子狐は警戒をといて横島にすりよった(狐にも効果があったのね・・・)
「俺のこと、信用してくれるんだな。」
そう言って横島は子狐を抱えて家の中へと入っていった
「とりあえずヒーリングは苦手だけど俺の霊力を分けてやるからな。」
横島の言葉を理解したのかコクリと頷く子狐
「それにしても、こんなに静かな時は眠くなるよな~、ファ~・・。」
コックリ、コックリ・・・
横島はそのまま眠ってしまった、子狐をその胸に抱いて
数時間後、女性陣は買い物を終えて帰ってきた
「随分と遅くなってしまいましたね。はやく夕飯の用意をしないと。」
「私も手伝うわ。その方がはやく終わるでしょ。」
「あたしも手伝うよ。と言っても人間界の料理はわからないから教えてもらわなきゃいけないけど。」
「あ!私もだわ。」
「わかりました。私でお教えできる範囲ならお教えします。」
「ほらシルナつきまちたよ。起きるでチュ。」
「うにゅ~?」
どうやら彼女たちは今日のこと(買い物や、妙神山)で解かりあえたようだ
そんな彼女たちが居間へやってくると、時が止まった
居間では横島が眠っていた、その腕の中に横島より少し年下の美少女を抱いて(嵐の予感)
「う・うーん、あ!皆お帰り。」
ある意味ナイスなタイミング(作者的視点)で目を覚ました横島
「「「「・・・・・・・」」」」(ギロ)
そんな横島にそそがれる殺気立った4対の視線(汗)
「パパ、そのおねえちゃんだれ?」
シルナが横島に質問したことで、自分の腕の中に少女がいることに気がつく
「え?誰だこの子は?」
「よ・こ・し・ま・さん。嘘はもうちょっと上手く吐きましょうね。」
「「「ヨ~コ~シ~マ~!!」」」
皆、笑顔だ、目は笑っていないが・・・
「う~ん、五月蝿いな~。」
横島の腕の中で少女が目を覚ました
「えっと、君はいったい誰なんだ?」
「ひ・ひどい!!あんたがあたしをここまで連れてきたのに・・・。」
「え?え?」
少女の答えにうろたえる横島と殺気を放つ女性陣
「あ!もしかして、君はさっきの狐?」
「漸くわかったの?あんたの霊力のおかげで傷も回復したし、ここまで成長することができたわ。ありがとね♪」
「君は妖狐だったのか。」
「そうよ、あたしの名前はタマモ、一応は金毛白面九尾の狐の生まれ変わりよ。」
「へ~、すごいんだな~。」
のんきに感心する横島
「横島さん!!金毛白面九尾の狐と言えば歴史上にも何度か登場している大妖じゃないですか!!」
「でも、特に危害を加える気も無いみたいですからいいじゃないですか。」
「そうよ、大体なんであんたにとやかく言われなきゃいけないのよ!!」
睨みあう魔鈴とタマモ、北条三姉妹もタマモを睨んでいた
グ~・・・・
「アウ!!おなかすいたの。」(真っ赤)
シルナのお腹の音でその場の緊張がとけた
「とりあえず、この事は食事をしながらでも、考えましょう。」
横島がそう言うと、魔鈴、雪、織の3人が料理を準備し始めた
それから暫くした横島家の食卓
「ところでタマモ、お前はこれから如何するんだ?もし行く所がないなら家にいてもいいんだぞ。」
「え!!いいの?」
((((な・何ですと~!!))))
横島の発言に喜ぶタマモと驚きを隠せない他の女性陣、ただ魔鈴はすこし考えて
「あの横島さん、私もここでお世話になってもいいでしょうか?」
「え?」
「一応、私も異次元チャンネルに家をもっているんですけど、北条さんたちやタマモさんにこの世界の常識を教えてあげないと。」
「そうですね。魔鈴さんが良ければそうして下さい。」
「わ~い、これからはマリンおねえちゃんもいっしょにすむんだよね♪」
「そうよ。シルナちゃんの大好きなネコさんも一緒よ。」
「ネコさんも!!」(キラキラ)
魔鈴の言葉に目を輝かせるシルナ
そんな、こんなで横島家の住人となったタマモと魔鈴
これからどんな日々が待っているのか?まて次回!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
横島家の休日・・・の朝
横島宅、横島パパの寝室
「う・う~ん・・・。」
この部屋の主である横島が目を覚ました
(何だか体がだるいな~。・・!!・・昨日もこんな事があった気が・・・・。)(汗)
横島がそんな事を考えていると部屋のドアが開いた
「横島さん、朝ですよ。起きて・・・・」(怒)
(また、またなのか!!)(涙)
開いたドアから魔鈴が入って来て固まった、それを見た横島は首を横に振る事しかできなかった
「貴女たちは何をしているんですか!!」(怒)
魔鈴は横島のベットに侵入していた者たちを怒鳴った
「「「う~ん・・・。」」」
昨日よりも1人多かった(昨日は雪と織の2人)
今日は昨日のメンバーにタマモも加わっていた(汗)
「まったく貴女たちは・・・、はやく起きて下さい。朝ご飯が冷めてしまいます。」
(あれ?魔鈴さん怒ってないのか?)
魔鈴は怒鳴りはしたものの、それほど怒ってはいなかった、その理由は昨夜の出来事にあった
昨夜、横島宅食卓
横島は新しく家族となるタマモに自分が如何いう立場なのかを話した(魔鈴たちに話したのと同じ内容)
因みにシルナは寝てしまったので凛がベットへと連れて行った(自分も眠くなったため)
「つまり、横島は唯の人間じゃないどころか、本当に人間じゃないのね。」
「そうなるかな?俺自身は自覚してないんだけどな。」
「・・・・人間じゃないって事は、人間の法に縛られないのよね。」
「まあ、人に危害を加えない限りはな。」
「・・・・・・要するに私たちが横島を取り合う必要は無いわけね。」
「何言ってんだ、俺を取り合うって?」
「あんた本当に鈍いわね!!ここのいる女の子は皆あんたに惹かれてるのよ!!」
「え?え!え~!!」
タマモの爆弾発言によって混乱する横島
「ヨコシマ、私は貴方のこと好きよ。」(真っ赤)
「あたしだってヨコシマのこと・・・す・好きなんだよ。」(マッカ)
「私も横島は私を助けてくれた。私は横島とずっと一緒に居たい!!」(ポッ)
「私も横島さんの事を愛してます。でも、寿命の問題で横島さんにご迷惑をかけてしまいそうで・・・。」(ウルウル)
「魔鈴さん・・・。」
女性陣の告白、その中で魔鈴の悩みを知った横島、その時目の前の空間に光が集まりそこに一通の手紙が現れた
「何だ、この手紙は?」
横島はその手紙を読み始めた
『先日、言い忘れていましたが貴方が共に生きたいと思った相手がいれば報告してください、その相手の同意があれば貴方の眷属とすることができます。by,キーやん』
『眷属になったもんはヨコッチが死なへんかぎり死ぬことはまずない。せやから人間の女の子ともずっと一緒にいれるっちゅうわけや。by,サッちゃん』
『これは私たちの新しい友であるヨコッチへのささやかなプレゼントです。by,キーやん』
『まあ楽しくやりやヨコッチ、ワイらも応援しとるさかいな。by,サッちゃん』
横島は手紙を読み終えると、キーやんとサッちゃんに感謝しようとしたが、頭に思い浮かぶ2人は何故かニヤリ笑いをしていた(汗)
「横島さん、いったい誰からの手紙なんです?」
「ああ、サッちゃんとキーやんからですよ。」
((((神・魔族の両最高指導者をサッちゃんとキーやんって・・・))))(汗)
横島の発言に固まる女性陣
「手紙にはこんな事が書いてあったんですけど。」
そう言って女性陣に手紙を見せる横島
「つまり、魔鈴さんがヨコシマの眷属になれば問題は一挙に解決するわけね。」
「せっかくだから、あたしたちもヨコシマの眷属になれば良いんじゃない?」
「そうね、そうすればずっと横島と居られるし。」
「私も横島さんと一緒に居られるんですね。」
事情を知って盛り上がる女性陣
その後、横島はすぐに魔鈴たちを眷属にすることをキーやんたちに連絡した(させられた。)
また、今後の事についての話し合いで夜は深けていった
現在、横島宅食卓
(もう、タマモちゃんたちばっかりずるい!!私だって横島さんと・・・・。)
如何やら先程怒鳴ったのはタマモたちに対してのやきもちだったようだ
「おはようございます。魔鈴さん。」
横島が起きて来て挨拶をする
「おはようございます。横島さん。他の方たちは如何なさったんですか?」
「皆はまだ寝てますよ。まあ、今日は休みですから良いんじゃないですか?」
魔鈴の質問に横島が答える
「そうですね、せっかくの休日ですからゆっくり寝ていても良いですね。じゃあ横島さん、ご飯食べちゃいましょうか。」
「そうしましょう、冷めたら勿体無いですし。」
そう言って食事を始める横島と魔鈴
「やっぱり魔鈴さんの料理はさいこうですよ。」
「え?そう言ってもらえると私も嬉しいです。」
(横島さんと2人っきりの食事、何だか夫婦みたい。)
魔鈴は顔を赤くし始めた、そこへ
「うにゅ~・・・。パパ、マリンおねえちゃんおはよう。」
まだ眠い目を擦りながらシルナがやってきた
「おはよう、シルナ。」
「おはよう、シルナちゃん。顔を洗ってらっしゃい、ご飯の用意はしておくから。」
「うん・・。わかった。」
そう言ってシルナは洗面所へと向った
(なんだかシルナちゃんのお母さんになった気がするわ~。)
(何かいいよな~。一家団欒って感じするし。)
ほのぼのオーラを発生しだす魔鈴と横島(新兵器(?)登場!!)
そうしていると
「マリンおねえちゃん、ごはんは?」
何時の間にか戻っていたシルナが横島の横に座っていた
「あ!一寸待ってね。今、用意するから。」
魔鈴は慌ててシルナのご飯を用意した
「いただきま~す♪」
「はい、めしあがれ。」
元気よく言うシルナに微笑みながら答える魔鈴、それを見ていた横島も何だか和んでいた
そして、シルナがご飯を食べ終えると
「そう言えば横島さんは今日何かするんですか?」
「いえ特にする事は無いんで、のんびりしようかと思ってるんですよ。」
「ねえパパ、えほんよんで♪」
「ああ、いいよ。」
「じゃあ、私は紅茶でもいれますね。」
「おねがいします。」
そうして食事を終えた横島たちは居間へと移動した
居間
「たまには、こうしてのんびりするのも良いもんですね。」
「そうですね~。」
妙に和んでいる横島と魔鈴、シルナはお昼寝中
”ピンポーン”
誰かが来たらしくインターホンが鳴る
「俺が出ます。」
そう言って横島は玄関へと向った
横島宅玄関
「どちら様ですか?」
(いったい誰なんだろう?)
そう思いながら横島はドアを開く
「あなたは・・・・。」
横島宅への突然の来訪者、その人物とはいったい誰か?
横島はこれからどうなるのか!!(如何しましょう?)まて、次回!!
ツヅク