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「横島親子物語10〜11(GS)」kuma (2004.09.12 12:35)
10

新たなる使命と力



某空間

 「じゃあ、今度は魔族側やな。アシュタロスや、魔界を支える六大魔王の1人やから力の方の心配はいらんで。」

 「君が人間界の守護者となる者なのか。」

 「はい、そうみたいですけど何か?」

 「いや、私は特に言いたいことはない。ただ、たのみたい事・いや、たのみたい者たちがいるんだ。」

 「だれなんです?そのヒトたちは。」

 「今、紹介しよう。連れて来るまで少し待っていてくれ。」


 ・・・・・・少々お待ちください・・・・・・・


 「この者たちだ。名前はルシオラ・べスパ・パピリオ。私の創り出した言わば私の娘のようなものだ。もし私が居なくなれば他の魔族たちから狙われる事になるだろう。だから君にこの娘たちを守って欲しいのだ。」

 「・・・わかりました。俺の出来る限り彼女たちを守ります。」

 「ありがとう。これで私も安心して君の一部となれる。・・・では、たのむ。」

 「ほな、始めるで。フウゥ・・ハ!!」

 サッちゃんが集中するとアシュタロスの体が段々と影のような黒い塊となり、それは横島の中へと消えていった

 「これで、魔族側も終了や。」

 ドクン・・・・ドクン・・ドクン

 (何か力が湧き出てくる気がする・・・。)

 「あなたの封印はとけました。どんな感じがしますか?」

 「体の奥底から力が湧き出てくるように感じます。」

 「それでええんや。すぐに力の使い方、技、知識が頭に浮かぶようなるせかい。心配せんでええ。」

 「では、守護者としての仕事内容を説明します。先ず基本的には・・・今までどうりの生活をして下さい。」

 「如何いう事です?」

 「実はな、お前が守護者やっちゅうことは、ここにおるもんだけの秘密なんや。」

 「なぜ?」

 「もしも貴方の力が注目され過ぎると緊急時に身動きが取れない状態になるかもしれないからです。」

 「なるほど、そういう事ですか。」

 「とりあえずは、お前は神・魔族両陣営の人間界での中立な連絡係っちゅう事で神・魔族両陣営とGS協会や政府の上層部には連絡がいくんや。」

 「あと、アシュタロスの娘たちには貴方のサポートをたのんであります。」

 そう言ってルシオラたちの方を示す

 「そう言やあ、まだ自己紹介をしてなかったな。」

 そう言うと、彼女たちは自己紹介をし始めた

 「私の名前はルシオラです。人間界では、北条 雪(ホウジョウ ユキ)と名乗ることになっています。」

 「私の名前はべスパ。人間界では、北条 織(ホウジョウ シキ)と名乗ります。」

 「わたちの名前はパピリオでチュ。人間界では、北条 凛(ホウジョウ リン)でチュ。」

 「この娘らには、人間界で活動してもらうさかい人間名が必要やったんや。」

 「そうなんすか。えっと、俺の名前は横島 忠夫。好きなように呼んでくれて構わないし、敬語もいらないよ。」

 「わかったわ。私はヨコシマって呼ばせてもらうわね。」

 「あたしもヨコシマって呼ばせたもらうよ。」

 「これからよろしくでチュ、ヨコシマ。」

 「ああ、改めてこれからよろしくな。」(ニッコリ)

 横島スマイル発動

 (な・なんて綺麗な笑顔なの?それに、何だかとっても落ち着く・・・。)(フニャ〜)

 (何なのこの気持ちは!!あたし、如何しちゃったの?でも何だか・・・。)(ポッ)

 (何だか落ち着くでチュ。ヨコシマはわたちがもらうでチュ)(ニヤリ)

 (ほう、これはおもしろい事になりそうですね。)

 (これは、暫くは退屈せずにすみそうやな。)

 「そうでしたヨコッチ、貴方は今や人ではないので、人間の法に縛られることはありません。」(ニヤリ)

 「つまり如何いう事っすか?」

 「つまり、お前が何人の女と付き合おうたり結婚したりするんは、お前の自由っちゅうわけや。」(ニヤリ)

 この時、サッちゃんとキーやんは某指令なみのニヤリ笑いをかましていた(汗)

 (((ヨシ!!)))

 そして、同時に女性たち心を一つにしていた(オイ)

 「では、貴方とルシオラさんたちには、貴方のいた空間へ帰ってもらいます。」

 「ほな、頑張りや。」

 そして、横島たちは光に包まれた


横島宅

 「ここは!!俺の家、さっきまでのは夢だったのか?」

 「夢なんかじゃないわよ。」

 「確りしてもらわないと、あたしたちが大変なんだからね。」

 「そうでチュ。」

 「やっぱ、夢じゃなかったのか。とりあえず、何処に住むんだ?」

 「ここに決まってるでしょ。私たち、他に行く当てなんてないんだから。ご両親は居ないの?居るなら挨拶したいんだけど・・。」

 (いろいろとね。)(何がだ!!)

 「いや、両親は今仕事の関係で海外にいるんだ。ここには、俺とシルナの2人だけなんだが・・。」

 「ちょっと、シルナって誰?どういう関係?」(怒)

 「え?シルナは俺の娘だけど?」

 「え!!ヨコシマ子持ちだったんでチュか?」

 などと話していると

 「うにゅ〜?パパ、そのおねえちゃんたちだ〜れ?」

 「あれ?シルナ起きちゃったのか?」

 (((か・可愛い〜〜!!!!)))

 シルナが起きてきた

 「シルナちゃん、私は雪って言うの。でも、私のことはママって呼んでいいのよ」(オイ)

 「何言ってるの姉さん!!ごめんね、変な事言う姉さんで。あ、ちなみにあたしは織って言うのよ。」

 「わたちは、凛って言いまチュ。」

 「うにゅ〜?」

 シルナはまだ寝ぼけているようだ

 「このお姉ちゃんたちは、今日から家に住むことになったんだ。シルナ、ご挨拶をしなさい。」

 「うん、パパ♪ヨコシマ シルナです。ユキおねえちゃん、シキおねえちゃん、リンおねえちゃんよろしくおねがいします♪」(ペコリ)

 (((か・可愛すぎ〜〜!!!!)))

 パパの言葉で覚醒したシルナの挨拶に女性陣は萌えていた(汗)

 「じゃあ、あとの話は明日にして今日はもう寝よう。君たちは好きな部屋を使っていいよ。」

 こうして、その日の夜は深けていった


翌朝の横島宅

 「さあ、今日も横島さんに美味しい朝御飯をつくってあげなくちゃ。」

 そこには何故か魔鈴がいた(どうやって入ったの?)

 「あ!!そろそろ横島さんを起こさなくっちゃ!!」

 パタパタ・・・・(移動中)

 (どうやって起こそうかしら?やっぱり目覚めのキス?・・・キャッ!!)

 パタパタ・・・ピタ!!(到着)

 横島の部屋の前にきた魔鈴は扉を開けて

 「・・・・・・」

 固まった。そこには確かに横島が居た・・・・その両脇に美女と言っても過言ではない女性を2人抱きながら(魔鈴主観)

 「う・うーん、もう朝か。何か両腕が重い気がするなー。」

 目が覚めた横島

 「おはようございます。横島さん。」

 普段は絶対に出さないような冷たい声で魔鈴がいった

 「え?あ、魔鈴さん、おはよ・・・・。」

 挨拶をしようと魔鈴の方を向いた横島だったが、固まった

 (しゅ・修羅がいる!!)

 「如何したんですか、よ・こ・し・ま・さん?」

 笑顔だ、これでもか!!という位に笑顔だ・・・、目も笑ってさえいれば・・・

 「・・・・・・」

 「ところで横島さん、そちらの女性たちは如何言った関係の方々なんです?」

 漸く自分の状態に気づく横島(注:魔鈴の目は今だ笑っていない)

 さあ、横島の運命や如何に!!待て次回!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11

横島パパの危機



横島宅

 今、この家は非常に緊迫した空気に包まれている

 「貴女方は、横島さんとどう言うご関係なんです?」

 笑顔(目は笑っていない)で話し掛ける魔鈴

 「「貴女こそヨコシマの何なの?」」

 こちらも笑顔(目は笑っていない)で話す雪と織ことルシオラとべスパ

 (何故こんな事に?俺がいったい何をしたんだ?)

 何故かぼろぼろになっている横島

 (ふん、おばさんたちは勝手に争えばいいでチュ、その隙にわたちがヨコシマを・・・。)(ニヤリ)

 その様子をみて何かを企みニヤリ笑いをするパピリオ

 (パパだいじょうぶかな?なんだか、きょうのおねえちゃんたち、こわいよ〜。)(ビクビク)

 横島を心配しながらも、緊迫した空気に怯えるシルナ

 事の発端は今朝、魔鈴が横島を起こそうと横島の部屋へ行くと、横島の両脇にはルシオラとべスパが眠っていた事にある

 「私は横島さんの雇い主です!!」

 その事を思い出したのか、声を張り上げる魔鈴

 「「唯の雇い主がなんで鍵を開けて家の中に入って来てるのよ!!」」

 「そう言えば、どうやって入ったんですか、魔鈴さん?」

 何時の間にか復活をとげる横島

 「え?・・・ほ・ほら、この間の歓迎会の時に合鍵を渡してくれたじゃないですか。」

 「あれ?そうでしたっけ?」

 「そ・そうですよ。」

 (い・言えない。勝手に合鍵作ってたなんて言えない。)(オイ)

 「私は答えたんですよ。次は貴女たちの番ですよ。」

 魔鈴が話をそらそうとすると場の空気が変った

 (あら?どうしたのかしら?)

 「魔鈴さん、これから話す事は魔鈴さんを信用してお話します。絶対に他の人に話さないで下さい。」

 「・・・よくはわかりませんが、これから聞く事は誰にも話しません。」

 「では、お話します。」

 横島は自分とシルナが人間ではないこと、サッちゃんとキーやんに言われた事(守護者の事は秘密)を話した

 「・・・・・そんな事があったんですか。」

 「私たち魔族なんだけどヨコシマのサポートをするように言われたの。私はルシオラ、人間界では北条 雪って名乗ることになっているの。」

 「あたしはべスパ、人間界だと北条 織、よろしく。」

 「わたちはパピリオでチュ、人間界では北条 凛でチュ。」

 「魔鈴 めぐみです。よろしくお願いします。・・ところで、どうして横島さんの隣で寝ていたんです?」

 再び緊迫した空気が場を包んだ

 「私たちが何処で寝ていようと、魔鈴さんには関係ないんじゃありません?」

 「あたしたちが何処で寝ようが、あたしたちの勝手でしょう。」

 「それが、そうとも言えないんですよ。」

 3人とも笑顔で話してはいるが目は笑っていない、そしてこう思った

 (((こいつは敵だ!!)))

 そんな中で、当の横島は

 (今日もいい天気になるかな〜。)(遠い目)

 現実逃避を開始していた(汗)

 「パパ、きょうはガッコウにいかないの?」

 「今日は土曜日だから、学校はお休みなんだよ。」

 そう、今日は土曜日で学校はお休みなのです

 「横島さんは、これからどうするんですか?」

 「これから妙神山に行くつもりです。」

 「妙神山に?ヨコシマ何しに行くの?私たちもついて行こうか?」

 「ああ、雪たちには元々ついて来てもらうつもりだよ。あそこは人間界での神族の拠点の一つだから挨拶しとこうと思ってね。」

 (何だか嫌な予感がします。横島さんたちだけで行かせるのは得策ではありませんね。)

「横島さん、私もついて行っていいですか?」

 「え、魔鈴さんもですか?別にかまいませんけど。」

  何かを感じた魔鈴は、すぐに横島について行くことにした

 「パパ、わたしもいっていい?」

 「ああ、シルナも一緒に行こうな。」

 「うん♪」

 「じゃあ俺の近くに集まって。では、転移します。」

 横島の宣言と共に一同は姿を消した


妙神山門前

 「ここが妙神山か、何だか寂しい所だな。」

 「む、お主は横島ではないか?」

 「今日は如何なる用向きできたのだ?」

 「ここに居る神族の方に挨拶に来たんですけど、貴方たちは誰なんですか?」

 「そう言えばお主は記憶をなくしておったな。我は右の鬼門」

 「我は左の鬼門、この門を通りたくば「我らを倒してみよ。」」

 ズドドドド・・・・

 鬼門たちの宣言終了と共に強力な霊波砲が4発、鬼門たちを襲った(汗)

 「ヨコシマを傷つけようとする奴は」

 「あたしたちが」

 「許さないでチュ」

 「パパをいじめちゃだめなの。」(祝シルナちゃんの初霊波砲)

 「まあ大変、このお薬を飲むとすぐ楽になれますよ。」(邪笑)

 雪たち3人とシルナが鬼門たちに霊波砲を放ち、その鬼門たちに魔鈴が何だか解からない薬を薦めていた(汗)

 「何ですか?騒がしいですね。・・・・よ・横島さん如何してここに?」

 「あ、小竜姫様。ここに居られる神族の方は小竜姫様だけですか?」

 「いえ、私の師匠がいらっしゃいますけど・・・。それより、そちらの女性たちはどなたですか?」(棘)

 「えっと、とりあえず小竜姫様の師匠を呼んで来てくれますか?あと、魔族の方も居たら連れてきていただけますか?その時に話しますから。」

 (なんで小竜姫様、怒ってるんだろう?)

 横島がそんな事を考えていると小竜姫が、ワルキューレとワルキューレに似ている男性の魔族、そして眼鏡をかけたサルを連れてきた(汗)

 「久しぶりだな横島、紹介しようコッチに居るのが私の弟のジークだ。」

 「横島さん記憶喪失らしいですけど大丈夫ですか?」

 「ああ、特に問題はないよ。心配してくれてありがとう。」

 「横島さん、こちらに居られるのが私の師匠であり上司でもあるハヌマン老師です。」

 「・・・横島よ、お主いばらく見ぬ間にずいぶんと変わったのー。」

 「やっぱり、解かりますか。今日はそれと関係のあることでご挨拶にきました。」

 横島は今朝、魔鈴に話したことと北条三姉妹について話しました

 「まさか人間ではなくなっていたとはな。」

 「最高指導者の御二人と謁見できるなんてすごいことですよ横島さん!!」

 「ヒャクメはどうして気が付かなかったんでしょう?とりあえず後で・・・・。」(フッ)

 「はっはっはっは、お主はほんとうにおもしろいのー。」

 話を聞いた者たちはそれぞれの感想をもらした

 「お話は解かりました。で、そちらの女性は誰なんです?」(棘)

 小竜姫が魔鈴を見つめて(睨んで)横島に尋ねる

 「こちらは、魔鈴 めぐみさん、俺のバイト先のオーナーです。」

 「何故そのバイト先のオーナーが一緒に来ているんだ横島」(棘)

 ワルキューレも魔鈴を見つめて(睨んで)横島に尋ねる

 「あれ?そう言えば何でついて来たんです?」

 「私は横島さんが(いろいろと)心配だったんです。ご迷惑でしたか?」(ウルウル)

 「え!そんなことないですよ。心配してくれてありがとうございます。」(ニッコリ)

 横島スマイル発動、女性陣+ジークが赤面状態

 (((((((アウ!!)))))))

 この様子を見ていたハヌマンは

 (ほう、これはすごいのう。しかし、ジークよ何故お主まで赤くなる。)(汗)

 「じゃあ、挨拶もすんだことだし帰りましょうかヨコシマ。」

 (何かライバルが多そうだし)

 「もう少しゆっくりしていって下さい横島さん。」

 (貴女たちの思い通りになんてさせません!!)

 「え?え?」

 (何だか空気が張り詰めてきているような・・・。)(そのとおり!!)

 今、再び女たちの争いの火ぶたは切っておろされようとしている

 如何なる横島!!まて次回!!



ツヅク


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△記事頭
  1. この時アシュが融合して知識とかも入ってるけど、横島がこうなるなんて少なくとも一年や一ヶ月前からわかってたとは思えない。てことはアシュは平安編で飛ばされてから研究や開発は依然進めてたはず。
    つまり逆天号やヒドラとかの知識は全部横島のもんか!?つくりかけの究極の魔体は切り札?後ろ盾も頼もしいなあ。
    九尾(2004.09.12 13:23)】

▲記事頭


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