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横島親子の学校へ行こう
魔鈴の店
「そうだ、横島さんの転職のお祝い会をしましょう。横島さんの知っている人たちを集めてすれば、横島線も何か思い出すかも知れませんし。」
「それいいっすね、場所は何処にします?」
「ここでしても良いんですけど、横島さんの家でしませんか?」
(そうすれば横島さんの家もわかるし、ライバルが何人いるのかもわかりますし、とりあえず、おキヌさんは要注意ですね)
「家で良ければそうしましょう。」
「シルナたちのおうちに、おきゃくさんイッパイくるの?」
「横島さんの家って、あのアパートですよね。」
「ちょっと、嫌よあんなボロアパート!!」
「あれ、言ったませんでしたか?この前、引っ越したんですよ。」
「「え!!」」
「じゃあ、明日の夜に家でしましょう。住所はここです。」
そう言って横島が住所をメモにかいて机の上に置く
「解かったわよ、そこまで言うなら行ってあげるわよ。帰るわよ、おキヌちゃん。」
「明日の夜ですね。何か持っていきます。」
そう言って帰っていく美神とおキヌ
「じゃあ、これから横島さんの家に行っても良いですか?一応、従業員の家の場所が解からないと困りますから。」
「お店の方は良いんですか?」
「もう、閉店の時間なんですよ。」
「じゃあ、マリンおねーちゃんもいっしょに、おうちにかえろ♪ネコさんもいこ♪」
そして、皆が出て行った後、店内に残ったのは今だ復活しない西条のみであった
翌日、横島宅
今横島宅には横島の転職祝いのために横島の知人たちが集まって来ていた
「来てあげたわよ。」
「横島さん、おじゃまします。これ、お土産です。」
まず、やって来たのは美神とおキヌ
「横島君、記憶を無くしたそうだが、私たちもいろいろと力にならせてもらうよ。」
「横島さん、僕もなにかお手伝いしますよ。」
次に来たのは唐巣神父とピート
「来てあげたわけ~、あ、ピート、一緒にのみましょ。」
「横島さん、ワシも来ましたジャー。」
「横島君~、私も~来たの~。」
エミ、タイガー、冥子がやって来た
「横島さん、急に引っ越したりするから私驚きました。」
「小僧、ワシも来てやったぞ。」
「おじゃま・します。横島・さん。」
最後に小鳩とカオスとマリアがやって来た(西条は某女性陣に殲滅されて来ていない)
「それにしたって、あんたこんな家どうしたの?」
「え?いや・・その・・・、そうだ!!母が所有していたんです。」
「ふ~ん、まあ、そう言う事にしといてあげるわ。」
突然の美神の質問に曖昧に答える横島(さすがに父が他の女性と会うために使っていたとは言い辛いらしい)
「皆さんよくいらっしゃいました。」
「みなさん、いらっしゃい♪」
台所から料理をもって魔鈴とシルナが現れた
「きみが横島君の新しい雇い主の魔鈴君かい?あと、こちらの娘さんが横島君の・・。」
「はい、魔鈴 めぐみ、です。」
「ヨコシマ シルナ、です。」
「かわい~。そう言えば~この子の~保育園とかは~決めたの~?」
「それが、まだ決めてないんです。」
「それじゃあ~、うちの学園の~保育園に~通えばいいわ~。」
(お母様が~そう言えって~言ってたし~)
「それが良いですよ、横島さん。ここからも近いですから。」
(そうすれば横島さんに会えるかもしれないし)
某理事長の思惑と、職場の離れてしまった少女の想い
「そうですか?じゃあ、お願いします。」(ニッコリ)
ここに来て横島スマイル発動
((((((((こ、これは!!))))))))
((ほー、これは・・))
いっせいに顔を赤くする女性陣(マリア含む)+ピート(オイ)と、その状態を見て何かに感心する唐巣神父とマリアを興味深く見るカオス
「そう言えば、今の横島君にはあまり煩悩が感じられないが、霊力の方は大丈夫なのかい?」
とりあえず、違う話にする唐巣神父
「俺も、まだためしてないんですけど、俺ってどんなことができたんですか?」
「霊波刀と文珠を使っとりましたノー。」
「とりあえず、手に霊力を集中させてみたらどうだろう?」
「じゃあ、やってみます。」
そう言って、横島が手に霊力を集中させようとすると、美神が
「ちょっと、外でやんなさいよ。もし、霊力が暴走したらどうすんのよ!!」
「あ、そうですね。」
美神の意見に素直に従い外へ出る横島
「じゃあ、やります。」
そう言うと手をかかげて集中しはじめた
「は!!」
気合とともに霊波を放出すると
「・・・・・」
誰も声を出すことができなかった、シルナ以外は
「パパ、すご~い♪」
霊波刀はたしかに出た、しかし、その大きさはとてつもなく大きかった(例:シロ女神バージョン時の霊波刀)
「あの、俺の霊波刀って以前からこんなのでしたか?」
「いや、そんなに大きくはなかったと思うが。」
「な、何なのこの霊波刀の出力は。」
「すごいですね、横島さん。これならお仕事をするにも十分ですよ。」
「あの、大丈夫ですか、横島さん?」
などなど、さまざまな反応を見せる一同
「何とも無いんですけど、何だかすごい開放感みたいなものを感じます。」
「ふむ、以前より格段に霊力があがっているようだ。今度、ヒャクメ様にでも調べてもらいなさい。」
「はい、そうします。じゃあ、気を取り直して料理が冷めないうちにいただきましょう。」
こうして宴会が再開され、夜が深けていった
翌日、六道女学院保育園
「じゃあ、学校が終わったら迎に来ますから、それまでよろしくお願いします。シルナもいい子にしてるんだぞ。」(ニッコリ)
「はい、お預かりします。」(ポッ)
「うん、シルナいい子にしてるよ♪」(パパ~)
朝一の横島スマイルにより赤面する保母さんと回りにいた奥様がた(この後しばらくして、この横島スマイルがちょっとした名物となるのは、また別のお話)
横島の通う高校
「おはよう、ピート、タイガー。」
「あ、おはようございます。横島さん。」
「おはようございますジャアー。」
校門の前でピートとタイガーに合流した横島、くつをはきかえて教室に向おうとして、ふと掲示板を見るとそこには
『右の者たちは明日より交流生として六道女学院への移動を言い渡す。』
と書かれており、横島、ピート、タイガーの名前が書かれていた。
「何なんだこれは?」
疑問に思った横島たち、とりあえず、担任教師に聞きに行ってみると
「急に向こうと姉妹校になることになってな、交流生を出すことになったんだが、あちらの理事長から指名があったんだ。」
(最初は横島だけだったんだが、横島だけでは心配だしな。)
そんなこんなで六道女学院に行く事になった横島、さあ、これからどうなる?
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7
続・横島親子の学校へ行こう
横島宅
横島が学校を終えシルナを迎えに行ってから帰ってくると、そこにはなぜかおキヌと魔鈴がいた(汗)
「おキヌちゃん、どうしたの?それに魔鈴さん、今日はバイトありませんでしたよね?」
「「横島さんとシルナちゃんの夕御飯を用意しようと思ったので。」」
見事にハモッタ、しかもなぜか一言一言に棘があるように横島には思えた
「ありがとう、おねえちゃんたち♪」
「「いいのよ、シルナちゃん。」」
(何だ?いったい何でこんなに張りつめた空気になっているんだ?)
娘の素直な御礼に笑顔(目は笑ってない)に危機感を感じる横島
「えっと・・・じゃあ、とりあえず家に入ろう。」
「「ええ、そうしましょう。」」
「う、うん、そうしよう、パパ。」
だとうな提案をだす横島に同意する2人の女性とその2人の顔をみて少し引き気味のシルナ
横島宅内
「え、じゃあ横島さん、明日からうちの学校に来るんですか?」
「パパもシルナといっしょ?」
「うん、なんかそうみたいなんだ。」
なんとか「2人でつくる」ということで納得したおキヌと魔鈴のつくった夕食を食べながら、今日あった事を話す横島
「なんで、六道女学院に?あそこは、女学院ですよ。」
(ライバルが増えちゃうじゃないですか!!)
「なんか、六道女学院の理事長が俺とピート、あとタイガーを指名してきたらしいんです。」(本当は横島だけ)
「そうなんですか♪」
(明日からは横島さんと同じ学校なんだ、やっぱり「横島先輩」って呼んだほうがいいのかな?それから・・・キャー!!)
怒りに耐える魔鈴と妙なトリップをし始めるおキヌ、先ほどから喋らないシルナは
(コックリ、コックリ、ムニャ、ムニャ)
お腹がいっぱいになってオネムのようです
「あ、シルナをベットまで運ばないと。」
そう言って横島はシルナを抱えて寝室の方へと向った
「おキヌさんそろそろお帰りになられた方がいいんじゃないですか?」
「魔鈴さんこそ、後片付けは私がやっておきますから。」
「いえいえ、お気になさらずに。」
「遠慮はいりませんよ」
横島がいなくなり、熾烈な女の戦いが再開された(汗)
なお、この戦いは横島が帰ってくる直前まで続いた(片付けは横島がやった)
翌日、六道女学院保育園
「じゃあ、俺もこれからは近くなんで、何か会ったらすぐに連絡してください。」(ニッコリ)
横島スマイル発動、それにより、保母さんと子供を送ってきたお母さんがたさらにその子供たちは全員赤面した
(何だか昨日より人が増えてないか?)
横島が思っているとおり、横島の笑顔を見ようとこの時間にやって来る人が増えたのだ
(ああ、私この保育園に通ってて良かった~。)
(うちの宿六さえいなけりゃ私だって・・。)(オイ)
(私この保育園に就職して良かったわ~。)
明日はさらに増えることは言うまでもない
六道女学院職員室
「えー、今日から交流生として来た横島君、ピート君、タイガー君ですね。」
「「「はい。」」」
「では、そこにいる鬼道先生に聞いてください。」
教頭であろう老教師の指示にしたがって鬼道のもとへ行く横島たち
「よう横島、おまえ記憶喪失になってしもたそうやな。」
「え!!鬼道先生は俺のことを知ってるんですか?」
「ああ、僕のことは鬼道でええで。あ!!他の先生や生徒の前では一応、先生つけてな。」
「はあ、じゃあとりあえず、今日からよろしくお願いします。」
「よしっ、ほな教室の方にいこか。本当は僕の担任のクラスやないんやけど、担任の先生が急病でな。」
こんなやり取りのためにあいさつをする暇のなかったピートとタイガー
追申、おキヌたちのクラスを変わりに受け持つことになったのは冥子さんだったとか
ドゴーン・・・・おキヌのクラスでは、こういった爆発音が日常茶飯事になったらしい
六道女学院2-C教室(以後2-C教室)
「じゃあ、彼らが今日から交流生として来た、ピート君、タイガー君、横島君、ピート君、タイガー君や。皆仲ようするように。」
「ピートです。よろしくお願いします。」(ニッコリ)
ピートのあいさつと共にいっせいに黄色い声援があがった
「タイガーですジャア。これからよろしくたのんますケー。」
・・・・・・誰も反応をしめさなかった・・・・
「横島です。これからお世話になります。」(ニッコリ)
横島スマイル発動、生徒は皆動きをとめ全員赤面した(ピート、鬼道を含む)
(皆、顔が赤いみたいだけど風邪かな?)
(何ですジャア~、この反応の違いは~!!)
((よ、横島)さん)
横島スマイル、それは着実に感染区域を拡大していた(男含む)
「と、とりあえず、皆なかような。さあ、1時間目は実技や、ちゃっちゃと用意せえよ。」
なんとか復活した鬼道が生徒たちを促がした
六道女学院実技場
「じゃあ、先ずは交流生の実力を見せてもらおか。ピートやってみ。」
ジャージに着換えた鬼道が言うと
「はい!!」
「「「「キャー、ピート君がんばって~。」」」」
返事をして実技用結界の中に入るピートに声援があがった
「この簡易型の式神を倒すだけや。」
そう言うと鬼道は人型の紙を投げ入れた、それはすぐにふくらみ等身大の人の大きさになった
「では、始め!!」
「ハアア!!」
鬼道の合図と同時に霊波を式へと放つピート、すると式はすぐに消滅した
「そこまで!!さすがやな。次、タイガー。」
「はい!!」
他の生徒はまったくの無関心だ(哀れ)
「では、始め!!」
「オリャア!!」
開始の合図と共に式を殴り飛ばして消滅させたタイガー、でもやっぱり皆無反応
そんな中で横島は
(ピートもタイガーもすごいよな~。)(あんたが一番すごい)
「じゃあ、最後は横島。」
「え!は、はい!!」
「「「「「「キャー、横島君がんばって~。」」」」」」
横島が返事をするとピートの時よりも大きな声援がわきおこった、そして・・・
(だから、なんなんですジャア~、この反応の違いは~!!)
タイガーは心の中で絶叫して血涙を流していた
「では、始め!!」
「は!!」
この時、横島は忘れていた、自分の霊力の強さを、結果は・・・
ズドーン・・・式は結界ごと消滅した
「な!なんちゅう強力な霊気や!!」
「「「「「「す、すっごーい!!」」」」」」
(何だか大変なことになってしまった。)(汗)
いまさらながら、自分のミスに気が付いた横島
まあとりあえず、この様にして横島たちの六道女学院での生活は始まった。
さて、これからどうなりますやら。
某空間
「そろそろ、我々の出番ですか。」
「そうやな、そろそろやな。」
何かを話し合う二つの人(?)影・・・
ツヅク