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「横島親子物語4〜5(GS)」kuma (2004.09.12 12:29)


横島家のお買い物♪



横島のアパート
 
 「買い物に行きましょ!!」

 「「は?」」
 
 百合子の突然の意見に何のことだか解からない横島とシルナ

 「だって、シルナちゃんの生活用品や服がないじゃない。」

 その通りなのである、現在シルナの着ている服はシルナが現れた時のもの(水色のワンピースのような服)で他に服を持っていない

 「そういえば、シルナほかのフクもってないよ。」

 「でも、俺今あんまり金持ってないよ。」

 「大丈夫、私の初孫のためなんだから、私が買ってあげる。」

 「ごめんな母さん、何か面倒ばっかりかけて・・・。」

 「気にしない、気にしない。ね、シルナちゃん一緒にお買い物行きましょ♪」

 (あの愚息が、こんなに良い子になるなんて・・・)(涙)

 「うん♪」

 「忠夫、ついでにあんたの服も買うわよ。」

 「え!俺の服も?なんで?」

 「あんたも親になったんだから、スーツの一着ぐらいは持っとかなきゃだめだろ。」

 「そうだよパパ、わたしもそのほうがいいとおもうよ♪」

 (スーツをきたパパ、カッコイ〜な〜)(ハ〜ト)

 「そだなシルナ、ありがとう母さん。」(ニッコリ)

 横島スマイル発動、百合子とシルナにジャストミ〜ト

 (な、何なのこの笑顔は!!なんで私はこんなに、この子は息子なのよ!!でも・・え・・・あれ・・・)(混乱中)

 (パパ、ス・テ・キ)(ハート)

 とりあえず、買い物へゴー!!


都内某デパート

 「さ、まずはシルナちゃんの生活用品からね。シルナちゃん、何か要望はある?」

 「ん〜とね、ネコさんのマークがついたの♪」

 「ネコさんね、わかったわ。」

 そんな2人の会話を微笑ましく思う横島

 (何か良いよな、こういうの。)

 「忠夫、何してんの早く行くわよ!!」

 「パパ、は〜やく〜♪」

 「ん、ああ。」

 とりあえず、コップや皿といった生活用品を買い揃える(もちろん全てネコさんマ〜ク)

 「次は,服ね。」

 「わたし、やっぱりネコさんがいい♪」

 「じゃあ、これなんてどうだ?」

 そう言って横島が出したのは、黄色に黒猫のキャラの顔がプリントされたTシャツ

 「うん、それがいい♪」

 「あんたも、けっこう良いセンスしてるじゃない。」

 「そうかな?俺は唯、シルナに似合うと思っただけだよ。」

 少し照れて顔をそめて俯く横島

 ((う!))

 そのしぐさに反応する百合子とシルナ、と近くにいた女性たち

 さらに、その様子に嫉妬の炎を燃やす男ども(一部の男は女性たちと同じ反応)(オイ)

 そんな事になりながらも、スカートやシャツなどを買っていく一同

 「さてと、次はここね。」

 「そうだね♪」(少し顔が赤い)

 「ここは、母さんとシルナだけで買ってきてくれないかな?」(汗)

 「何言ってるの!!あんたも来るのよ。」

 「パパもいしょにいこ〜よ〜。」(うるうる)

 「でもなシルナ、さすがにここは・・・。」(大汗)

 そう、ここは女性用下着売り場!!以前の横島なら喜んだだろうが、今は他の男と同じかそれ以下!!普通の男でもできればこの場にはいたくはないだろう

 しかし、横島に拒否権など無い(あたりまえ?)

 「さあ、最後はあんたのスーツよ」

 「パパ、どこ?」

 気が付くと横島の姿がなくなっていた、すると

 「こんなかんじで良いのかな?」(ニッコリ)

 後ろに何時の間にかスーツへ着替え微笑んでいる横島がいた(本日二度目の横島スマイル発動)

 「良く似合ってるじゃない。」

 (この子は息子、息子なのよ!!)(心の葛藤)

 「パパ、カッコイ〜よ♪」

 (あ〜、パパ〜、ス・テ・キ)(ハート+トリップ中)

 かなり、やばい事になっている心の中(汗)

 周りでは女性たち(一部、男含む)が一様に動きを止め、他の男たちは血の涙を流していた

 そんな、こんなで買い物が終わり、ついでに夕食は外で食べることになった
 

都内某所

 「ここにしましょ。」

 百合子が示したのは感じの良いレストランだった

 「それじゃあ、ここにしよう。」

 「うん♪」

 そしてレストランの中に入ると・・・ほうきが走っていた(汗)

 「か、変わったレストランね」

 その言葉が全員の心を表していた

 とりあえず、席につくと

 「いらっしゃいませニャ。ご注文は何ですかニャ?」

 黒猫がしゃべった!!

 「わ〜い、わ〜い、ネコさん、ネコさ〜ん♪」

 大喜びするシルナ、唖然とする横島と百合子

 何とか注文をすませ、食事を終えると店の中に横島たちしか客はいなかった

 「美味しかったわね〜。」

 「シルナもうたべられない。」

 「本当に美味かったな。」

 「ありがとうございます。そんなに誉めていただけると私もうれしいです。」

 声のする方を向くと、いかにも魔女ルックといった格好をした女性が立っていた

 「あなたが、ここのオーナーなの?」

 「はい♪魔鈴 恵と言います。」

 「おねえちゃん、とってもおいしかったよ。ね、パパ♪」

 「そうだな。とても美味しかったですよ。」(ニッコリ)

 本日三度目、横島スマイル(対称が単体のため威力75%増し)が炸裂

 (このヒトはなんて綺麗な笑顔をするの?それにパパということはこの若さで父親なの?)

 (この子は息子、この子は息子、・・・・)

 (パパ〜〜〜〜!!)

 余波だけでもすごい威力

 「あの、ご家族ですか?」

 復活した魔鈴が尋ねる

 「あ、俺は横島 忠夫です。こっちが母の百合子で、こっちが娘の「シルナだよ♪」です。」

 「あの、シルナちゃんのお母さんは?」

 「いないの・・・。」(うるうる)

 「え!ご、ごめんなさい!!」

 「いいの、わたしにはパパがいるもん♪」

 少し考える魔鈴、そして

 「じゃあ、これから何か困ったことがあったら私の所にきてください。」

 「あら、ご迷惑じゃあ無いの?」
 
 「私もこんな話を聞いて頬っては置けません!!」

 「じゃあ、そうさせてもらいなさい忠夫。」

 「ご迷惑でないなら、そうさせてもらいます。」

 「私から言い出したんです、迷惑なんてことありません。」

 「では、よろしくお願いします。」(ニッコリ)

 本日四度目、乱射状態の横島スマイル

 (シルナちゃんの母親がいない以上、私にもチャンスが!!あ〜、横島さん)(一目惚れ)

 (この娘さんなら信用できるかしら?まあ、いい子そうだけど。)(品定め?)

 (マリンおねえちゃん、やさしいな♪)

 (魔鈴さんって、すっごい良い人だな〜)

 さて、この出会いは今後どうひびくのか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


突然の引越しと転職



魔鈴の店からの帰り道

 「ちょっと寄り道するわよ。」

 百合子はそう言って、横島たちを都内某所のとある洋風の一軒家へと連れて来た

 その家は、普通の一軒家にしては大きく屋敷と呼べるほどのものであった

 「母さん、ここはいったい何なんだ?」

 「忠夫、あんたは明日からシルナちゃんと、ここで暮らすのよ。」

 「は?何言ってるんだよ、母さん。」

 「ここ、シルナとパパのおうち?ワーイ、おっき〜♪」

 突然の百合子の爆弾発言に困惑する横島と、大きい家に唯喜ぶシルナ

 「今、あんた住んでるアパートじゃ、古くて狭いし、シルナちゃんが可愛そうでしょ。」

 「でも、こんな屋敷どうしたんだよ。」

 「心配しなくても良いわよ。ここは、前にあんたの父さんが他所の女と会うのに使ってたのを私が差し押さえた物だから。」

 「と、父さんが・・・。」「お、おじいちゃん・・・。」((汗))

 またしても、百合子の爆弾発言にまだ見ぬ父(祖父)に対して不安を抱く横島とシルナ

 「とりあえず、業者の方には連絡してあるから。あと、シルナちゃんの教育上良くない物は全部処分したわよ。」

 「いつの間にそんなことを?」

 (シルナの教育上良くない物ってなんだ?)

 横島は自分の部屋にいけない本が大量にあったことを知らなかった(記憶無いし)

 「あと、私は明日の昼の便で向こうに帰るから。」

 「え、もう向こうに行くのか?」

 「おばあちゃん、もう行っちゃうの?」(うるうる)

 「大丈夫よ、シルナちゃん。また、来るわ。」

 (それに、このままこっちに居たら息子に・・・)

 何か特別な理由のありそうな百合子

 「見送りには来なくていいわ。」

 「そうか、じゃあ気をつけてな。」

 「おばあちゃん、きおつけてね♪」

 そんな、話をしながら夜は更けていった


翌日、美神事務所
 
 仕事の話などを聞くために横島はシルナを連れて事務所へ来ていた

 「美神さん、俺のバイト料っていくらだったんですか?」

 「あんたのバイト料は時給225円よ。」

 「な!225円ですか?!・・・あの、せめて800円ぐらいに上げてもらえませんか?これから色々といりようになってきますし。」

 当然の反応である、以前の横島は美神の色気のために時給225円で耐えていたが、今の横島は違った

 「いやよ!!」

 「そこを何とかお願いします!!」

 「いやったら、いやっ!!」

 このような言葉のいたちごっこが、おキヌが飛び込んで来るまで続いた

 「大変です、美神さん。町に新しくオープンしたお店なんですけど、何だか変わっているそうなんです。」

 「変わった店?」

 「とりあえず、行ってみたらどうっすか?」

 その横島の発言で、とりあえず行ってみることにした一同

 「シルナ、行くよ。」

 「うん♪」

 皆出て行った後に残ったのは、誰も居ない部屋と部屋の壁に描かれたシルナの落書きだけであった・・・


都内某所

 (あれ?たしかこの店は・・・)

 「ここです。このお店が変わってるって噂なんです。」

 「とりあえず、入ってみましょ。」

 店に入り席につく一同

 「いらっしゃいませニャ、ご注文は何ですかニャ」

 「ね、ネコが喋った!!」

 「黒猫の使い魔!!と言う事はこの店をやってるのは魔女?」

 喋るネコに驚くおキヌと、冷静に分析する美神

 「ワーイ、ネコさん♪ネコさん♪」

 「おや?横島さんとシルナさんじゃないですかニャ。」

 「また、来させてもらったよ。」

 そう、ここは魔鈴の店なのです

 「横島さん、このお店に来た事あるんですか?」

 「ああ、昨日母さんやシルナと一緒にね。」

 横島とおキヌが話していると、魔鈴がやって来た

 「横島さん、ようこそいらっしゃいました。」

 「あ、魔鈴さん。今日はバイト先の人たちと来させてもらいました。」

 「マリンおねえちゃん、こんにちは♪」

 「シルナちゃん、こんにちは。」

 すると、そこに1人の客が店の中へと入ってきた

 「やあ、魔鈴君。こっちに店を開いたって聞いたんで、寄らせてもらったよ。」

 「あ、西条先輩。」

 「おや?令子ちゃんに横島君じゃないか。」

 「えっと、あなたは誰ですか?」

 「そう言えば横島君は記憶を無くしていたんだったね。」(ニヤリ)

 何かを思いついた西条

 「僕は令子ちゃんの恋人で西条というものだ。君は僕の事を実の兄のように慕っていたんだよ。」

 「「な!!」」

 「「え、そうだったんですか。」」

 西条の発言に驚く美神とおキヌ、また妙に納得する横島と魔鈴

 「あ!もしかして、俺って邪魔だから時給安いんですか?」

 かなり無理な解釈をする横島

 「え?そんなに安いんですか?いったいどんなお仕事なんですか?」

 横島の言葉に素早く反応する魔鈴、ちなみに美神とおキヌは西条の発言により停止中

 「GSのアシスタントなんですけど・・・。」

 さすがに金額を言うのは気が引けるらしい

 「じゃあ、私のところで働きませんか?私、実はGSの仕事もしているんです。」

 (横島さんが、家にアルバイトに来てくれたら何時でも横島さんに会える♪)

 「え?!そんなの駄目ですよ!!」
 
 魔鈴の言葉によって復活したおキヌ

 「でも、美神さんたちの邪魔をしちゃわるいでしょ。どうですか?横島さん美神さん」

 「俺はどっちでも良いんですが・・・。」

 「こんなGS見習でよけりゃ、のしつけてくれてやるわよ!!」

 美神を気にする横島と、意地を張っているとしか思えない美神

 「え?!いいんですか?美神さん」

 「あんたの勝手にすれば!!」

 売り言葉に買い言葉の美神、おキヌはそんな美神の言葉に氷ついていた

 「え!!横島さん、GS見習だったんですか!?」

 「俺も初めて知りました。」(汗)

 「では、GS協会の方には研修先を私のところに移したと報告して、時給は1000円位で、食事も付けましょう。どうですか?」

 「え!!1000円もですか?」

 しばし考え込む横島

 「じゃあ、これからよろしくお願いします。」

 「そんな!!横島さん!!」

 そして、遂に了承する横島、そんな横島の答えに驚愕するおキヌ

 「仕事の時にシルナちゃんも連れてきていただいても構いませんよ。クロ(使い魔のネコ)を気に入ってくれているみたいですから。」

 「わたしも、きていいの?マリンおねえちゃん。」

 「ええ、シルナちゃんが着てくれると、私も嬉しいわ。」

 着々と話が進む中で西条は何をしていたかというと、爆弾発言の直後に美神のボディーブローにより撃沈していたのであった

 さて、転職する事になった横島。これからどうなっていくのか?



ツヅク


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△記事頭
  1. この時とほうもなく都合のいい勘違いをしてくれたんですよねえ(汗)。おかげで滞りなく離れてしまい、西条も美神さえフリーになればそれでよしだし。
    そもそもその誤解ってのが西条にとってはこのうえなく喜ばしい誤解ですもんねえ。いまだにインプリンティングが続行してるとすれば、横島は西条のことを兄のように慕ってることになるし、西条はもう争う理由がないから(若干嫉妬はしとるかもしれんが)、いわゆる「横島と西条が仲のいい」という希少な作品でもありますね。
    九尾(2004.09.12 12:41)】

▲記事頭


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