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「横島親子物語1〜3(GS)」kuma (2004.09.12 12:26)
この作品は、以前に夜華にて投稿していた物です。1〜16までは以前投稿した物で、新作は17からとなります。また、1〜16は以前の物を簡単に繋げた物なので不具合が有るかも知れませんので御了承下さい。あとがき(?)は17に有ります、ご意見ご感想もできればそちらにお願いします。
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この作品は「私を月まで連れてって!!」の最終話の途中からの分岐です。



誕生!横島パパ?



帰還中のロケット内部

「再突入回廊・確認!、大気圏・突入します!」
 
ロケットの後方の部分を切り離し突入角度に入った

 すると急に船が揺れ出した

「死ねェェェエエエエ!!!」

「し、しつこい!!」
 
「!!!、再突入回廊から・外れます!!・・・このままでは・船が・燃え尽き・ます!!」
 
「俺が出る!!」

ロケット外部
 「横島ッ!!!!」
 
「うおおおおお!!」
 
ガン!!、ガン!!、ガン!!!
 
横島は拳銃を取り出し何度も撃った
 
「当たるかッ!!、貴様から血祭りに・・」
 
弾を避ける為メドーサが船から離れた
 
「今だ、マリア!!、熱遮蔽板を切り離せッ!!」
 
バクン!!・・・・ドカッ!!!
 
「ぐふッ!!!」
 
切り離された遮蔽板にあたりメドーサが吹っ飛ばされた
 
『冷』
 
横島は熱遮蔽版の代わりに文珠を発動させた
 
「そうかッ・・・!!、文珠の霊気で代用を・・・・・・せめて道づれに!!!!」
 
ドゥ!!
 
メドーサの放った霊波砲によって横島は船外へと吹き飛ばされた
 
 「しまった!!」
 
 「横島さん!!」
 
すかさずマリアが横島を助けるため船外へと、飛び出そうとする
 
「俺は文珠でなんとかする!!マリアはロケットをたのむ!!」
 
 「・・・・・イエス・解かりました」

 マリアの返事を聞いた横島が文珠を発動させようとしたとき
 
 「がぁぁぁぁぁ!!!!!」

 炎に包まれるメドーサが目に入った
 
 「クソッ!!」
 
横島はメドーサに近付くと、メドーサを抱かかえるようにして文珠を発動させた

 『冷』『凍』『防御』『結界』

 「な、なんのつもりだ!横島!!」

 「うるさい!!目の前で女が死にそうなのを見過ごせるか!!」

 「何を言っているんだ、おまえは!!」

 「それに、おまえは俺の中から新しく生れ出たんだ、ようは俺の娘も同然だ!!」

 「な、おまえは馬鹿か!!」

 「馬鹿でも何でもいい!!おまえは俺の娘だ!!ちっ!文珠がもつか!!!」

 「・・・・・・」

 地上に近付くにつれて横島の意識は遠のいていく、其の中で横島は「お父さん」という言葉を聞いたような気がした。


地上

 「横島く〜ん」、「「横島さ〜ん」」、「ヨコシマ〜」

 横島が落下したと思われる地点を美神らが横島を捜索していた

(どこかで、人を呼んでるような声がするな〜)

 横島は起き上がると辺りを見わたした

 (いったいここは何処だ?いや、それよりも俺はいったい誰なんだ?)

 どうやら横島はお約束の記憶喪失になってしまったらしい

 ??? 「あ!み〜つけた、パ〜パ♪」

 「へ?」

 横島がそちらを向くと4〜5歳くらいのうす紫の髪をした少女が満面の笑みで横島を見ていた



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突然親子!!



都内某病院
 
その病院の一室に数人の人影があった

「結論から言うのね〜。あの少女はメドーサなのね〜。」
 
「どう言うことよ!!」
 
「正確に言うと、あの少女はメドーサだった存在と言うべきですね。どうやら魔族ではなくなっていますから。」
 
「あの、何がなんだかわからないんですけど・・・・。」
 
「つまりあの少女は元はメドーサだったが、今は違う存在だと言うことだ!!」
 
5人の女性、ヒャクメ、美神、小竜姫、おキヌ、ワルキューレが謎の少女について話しあっていた
 
「あの子がメドーサなら、なんで横島君のことを父親だと思ってるのよ!!」
 
「あの子の霊的基盤には横島の霊力も含まれているから、あながち、間違いじゃないのね〜。」
 
「!!、なんでそんな事になったんですか!!」
 
「私たちにもよくは解かってはいませんが、メドーサの中にあった魔力が消えその代わりに横島のものと同質の霊力が感知されました。」
 
「おそらくメドーサの生存本能が生き残るため体内の全魔力を放出し足りなくなった霊的基盤に横島の放出していた霊力を取り入れたのだろう。」
 
「でも、なんでいきなり横島君を父親だと思ったの?」
 
「そうですよ!!」
 
「それは、私たちにも解からないのね〜」
 
・・・ア〜ダ・・・・コ〜ダ・・・・・
 
・・・・・・・・・・
 
その後しばらく話し合いは続いた


横島の病室
 
「う、う〜ん、ここは何処だ?」

 「あ!パパおきたの?わたし、とってもしんぱいしたんだよ。」

 横島が起きるとそこは何処かの病室であり、目の前には自分のことを父と呼ぶ少女がいた

 「横島君!!」、「「「横島さん!!」」」、「ヨコシマ」

 「「「「「大丈夫(か、ですか)?」」」」」

 すると、病室へ美神たちが入ってきた

 「あの、貴方たちは俺のことを知っているんですか?俺はいったい何者なんですか?」

 「は?何いってんのあんた?」

 「私たちのことがわからないんですか!?」

 「何か様子がおかしいですね。」

 「なんだか記憶喪失みたいなのね〜。」

 「どうやら、そうらしいな。」

 質問する者、取り乱す者、冷静な者、反応はそれぞれである

 「貴方たちは俺の知り合いみたいですけど、俺はいったい誰なんですか?」

 「あんたの名前は横島 忠夫って言う、うちの事務所でバイトしてる高校生よ!!」

 (こいつ、あたしのことも憶えてないの!丁稚のくせに!!)(どう言う理屈だ!!)

「私と一緒に、この美神さんの事務所で働いていたんですよ!!」
 
(そんな!私たちのこと憶えてないんですか?)(記憶喪失だし)

とりあえず、自分が誰で何をしていたかが大体解かった横島、続いて
 
「じゃあ、この子が俺の子供だって言うのは本当なんですか?」

 「嘘ではないのね〜」

 「ほんとだよ!わたしはパパのむすめだもん!!」

 その答にしばし考える横島、そして少女にたずねる

 「ところで君の名前はなんて言うんだい?」

 「わたし、まだなまえがないの。」(うるうる)

 「え?」

 今にも泣き出しそうな少女にうろたえる横島

 「この子にも事情があるんですよ。」

 小竜姫が横島を気づかうように言う

 (メドーサにもこんな可愛かった時があったんですね、横島さんのことを父親だと思っているみたいですし、いつかお母さんって呼んでくれるでしょうか?って、私は何を考えて・・・。)(横島ねらい?)

 「あまり子供を泣かせるのは感心せんな!!」

 (やはり少女よりも少年の方が・・・。)(オイ!)

 「え!あっと、ごめんな。・・そうだ!!シルナ、横島 シルナ、君の名前は横島 シルナ、俺の子供だ!!」

 横島は“この子は自分の子供である”そう宣言したのである

 「うん♪わたしシルナっていうんだね♪」

 少女、シルナは嬉そうに微笑む、その微笑を見て横島は決意した

 (この子は俺の子供だ、俺がこの子を守るんだ!!)

 ここに、新たなる親子が誕生した


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やっと始まる親子生活



横島が入院中の病院

 「とりあえず、神族はあの少女を横島さんの下に置いて様子を見ると言うことに決定しました。」

 「魔族の方の決定も同じだ!!」

 「ちなみに、どちらの側からも横島さんたちに監視が付くなんてことはないのね〜」

 小竜姫、ワルキューレ、ヒャクメが神魔族の決定を伝える

 「つまり、どう言うことなんですか?」

 「つまり、あの子は横島君の所に居て良いってことでしょ。」

 「そのとうりです。」

 「やったな、シルナ。」

 「うん!パパ♪」

 こんな、話になった理由は

 『元々メドーサだったシルナをこのままにしておいても良いのか?』

 と言う疑問からだったが、理由は解からないが神魔族の指導者たちはあっさりとOKを出し、今にいたる

 「俺も、明日には退院できるらしいから、家に帰ってから今後の事を考えないとな。」

 「そうだね、ところでわたしたちのおうちって、どこにあるの?」

 「あ!俺も知らん(汗)」

 「えっと、じゃあ明日は私が案内しますよ。」

 おキヌがすかさずフォローをいれる
 
 「ありがと!おキヌお姉ちゃん♪」

 「どういたしまして。」

 (今はお姉ちゃんでも、何時かお母さんって呼んで欲しいな。)(おキヌちゃんファイト)

 「では、後の戸籍等は私たちが用意します。」

 (おキヌちゃんに、いいところを持っていかれましたが、私も負けません!!)(小竜姫様も頑張れ)

 「ありがとう、おキヌちゃん、小竜姫様」ニッコリ

 横島は無意識に笑顔で御礼を言う

 しかし、その笑顔は女性と一部の男性を一発で魅了するものだった(命名:横島スマイル)

 (((横島さん(ハ〜ト))))

 (な、何なんだこの感情は?)

 (なんて笑顔なの!!)
 
 (パパ(ハ~ト))(オイ)

 顔を赤くしている女性陣と自分の娘を見て横島は

 (なんで、みんな顔があかいんだ?風邪か?)

 と鈍感さをアピールするような考えをしていた


翌日、横島のアパート付近

 「こっちですよ、横島さん。」

 (これで忠夫さんって呼べたら、本当の家族に見えるかな?)
 
「パパ、はやく〜♪」

 (パパのおうちって、どんなところかな〜♪)

 「ああ、今行くよ。」

 (家に帰ったら何か思い出すかな?)

 そんなことを思いながらアパートに着き部屋の戸を開けると

 「忠夫、あんた記憶喪失になったそうだけど、大丈夫かい?」
 
 そこにはなんと、横島の母である百合子さんがいたのです

 「横島さんのお母さん!!」

 「えっと、俺の母さん?」

 「パパのママ?」

 驚くおキヌと理解できていない横島・シルナの親子

 「ちょっと!忠夫、パパってのはどう言うことだい!!」

 「この子は、俺の娘でシルナって言うんだ。」

 「こんの馬鹿息子が〜!!」

 ドバキャ!!

 百合子のはなった右ストレートが横島の顔面をとらえた

 「いったい、何処の娘さんに迷惑をかけたんだい!!あの人の子だから、何時かこんな事になるんじゃあないかとは思っていたけど。」

 「ま、まって、少しは話を」

 「うるさい!!」

 ズドン!!
 
 復活した横島を今度は左アッパーが襲った

 その後しばらくはこれの繰り返し

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・しばらくお待ちください・・・・

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 「で、この子の母親は誰なの」

 とりあえずは落ち着いた百合子、おキヌは家族だけで話すという理由で帰宅していただいた

「それが、いないんだ。」

「いないって、どういう事だい!!」

「説明のしようが無いけど、シルナに母親はいない、けど俺の娘なんだ!!」

「忠夫!!」

怒り出す百合子、するとシルナが

「パパをおこっちゃだめ!!」

「シルナに・・ウグ・・・ママが・・・エグ・・・いけない・・・の?」

反泣き状態のシルナ

「シルナは悪くないよ。母さん!!俺は何と言われても文句は言えない、けどシルナを、俺の娘を悲しませないでくれ!!」

(この子もこんな風に男の顔が出来るようになったんだね〜)

「解かったわ、この子があんたの娘なら、私にとっては孫になるわけよね。」

「え?そうなるかな?」

「初めまして、シルナちゃん、あなたのお婆ちゃんの百合子よ。」

「エグ・・ユリコおバアちゃん?」

「そう、百合子お婆ちゃんよ。」

「えっと、はじめまして、ユリコおバアちゃん、シルナです。」

「ありがとう、母さん。」

「まさか、もう孫が出来るとは思ってなかったわ。」

こうして、横島親子は横島(パパ)の親である百合子に認められる事となった(大樹はどうした!!)



ツヅク


>NEXT


△記事頭
  1. また見れることになって嬉しいです。それと、感想の前にあやまらねばならないことが。
    以前シルナのことをシエルと間違えてしまった節は、ほんとに申し訳ございませんでした。何故あんな勘違いをしたのか自分でもさっぱりです。
    九尾(2004.09.12 12:36)】

▲記事頭


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