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15禁注意

「龍の守護者 弐の巻(一騎当千+オリジナル)」

煌鬼 (2007-03-15 12:25)
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15禁風味かもしれません。15禁じゃなかったらすいません(土下座)


「ふ〜・・・極楽極楽」


戦いの後、帰宅した公瑾は風呂に入っていた。戦いで疲弊した身体を癒すには、風呂こそが一番と彼は考えているため、鍛練などの後にもすぐに風呂に入る。


「それにしても、楽就さん相手にケンカを売っちゃったのはマズったかもな・・・明日から注意しないと」
「へ〜、何を注意するの?」
「そりゃ、もしかしたらまた楽就さんに狙われるかのうせ・・・・・へ?」


公瑾はある違和感に気づいた。風呂には自分しかいないはず、ならばこの声は誰の声だと。


「そ、空耳か・・・」
「あのねぇ、私の声を間違える訳?」


そう、非常に聞き覚えがある声。何故か自分に求愛してくる幼馴染。そう・・・。


「な、なんで呂布がここにいるんだーーーーーーーーー!?」
「そりゃ、お風呂に入りにきたからに決まってるじゃない♪」


その日、周喩家に絶叫が響いた。


弐の巻 最凶、来たる


「ななな、なんでお前が!?」
「なんでって、アンタの背中流しに来たんだけど?」
「ああああのな、そういうのは将来を誓い合った仲とかじゃないと」
「違うの?」


何を今さらといった表情の呂布。そう、彼女にとって公瑾という事は当たり前という感覚なのである。まぁ、家族ぐるみの付き合いなため、冷やかしをよく食らったりしてるが。


「それに・・・・私じゃダメなの?」
「・・・え?」


ふと一瞬、呂布が寂しそうな表情を見せた。それにより、公瑾の心が揺れる。


「あ・・・えっと・・・・・その」
「私じゃ・・・・嫌?」


そう言って、バスタオルを巻いただけの呂布が迫る。タオル以外は、スタイル抜群の褐色の肌。そのギャップに、さすがの公瑾も思考回路が停止しかけていた。そして、呂布が公瑾に口づけをしようとするが・・・・。


「こらーーーーー!!この変態痴女ーーーーーーーーーーーーーーー!!」


旧幼馴染であり同じくスタイル抜群な少女、伯符の飛び蹴りによって防がれたのである(ちなみに同じくバスタオル巻いている)。


「な、何すんのよアンタ!?」
「アンタじゃないさーーー!!私のこーきんにキスしようなんて、この孫策伯符が許さないんだから!!」
「へ〜・・・・アンタ、公瑾の何?」
「ふふふ〜・・・私は、公瑾のお嫁さんだぞ〜♪」


自慢げに爆弾発言をする伯符。それにより、呂布の鋭い視線が公瑾を睨みつける。


「それ・・・本当?」
「ち、違う違う!!第一、子供の頃にした約束なだけじゃないか!!」
「ひっどーい!!こーきんは私と約束したのに〜〜〜」
「あのな・・・・」


マジで泣き出す伯符に焦る公瑾。そんな伯符を見て、不敵な笑みを浮かべながら呂布が反撃に出た。


「そう。じゃぁ言っておくけど、公瑾は私の婚約者だけど?」


それを聞き、今度は伯符が鋭い目つきで公瑾を睨みつける。こころなしか、目の色が金色に輝いてるような(汗)。


「ほんと〜・・・・?」
「違う違う!!それは呂布が勝手に言ってるだけ・・・」
「ふ〜ん、その伯符って娘庇うんだ」


ジト目の呂布と、マジ泣きの伯符。この板挟みに、公瑾の精神はかなり参っていた。そんな中、呂布が何かをひらめいたような表情を見せた。


「じゃぁこうしましょ。“二人”で公瑾をモノに」
「おおい!?」


衝撃発言に、さすがの公瑾も我に返る。しかし、その時はすでに手遅れだった。


「二人でか・・・うん、いいよ」
「待て!!そんなアッサリ決めるな!!」
「だって、取られるなら嫌だけど・・・二人で共有なら、まぁいいかなって」
「んな訳あるか!!」


公瑾が猛然と抗議しようとするが、ガシっと両腕を掴まれてしまう。掴んでいるのは勿論、呂布と伯符。


「だ、第一!!家には・・・」
「家政婦さんなら、今日一日休みって言っておいたわよ」
「そんなのだけで、いくらなんでも・・・」
「こう言ったらアッサリOKしたわよ。「公瑾を男にする」って。そしたら、なんか泣いて喜んでたわ」


呂布の言葉に、呆然とする公瑾。そして、二人の表情が邪悪な笑みに変わる。そして・・・。


「さぁ・・・今日こそ、アンタを男にしてあげる」
「こーきん、大好き♪」


自分の部屋に連行されてしまったのだった。そしてその日、やけに女性の叫び声が周喩家から聞こえたという・・・。


「ふぁぁぁ〜〜〜」


窓から光が差し込む中、公瑾は目を覚ました。そして身体を起こすと、ある違和感に気づく。


「あれ・・・なんで裸?それに、この両隣の膨らみは・・・?」


公瑾は両隣のシーツをどかした。すると・・・・・そこには純白のシーツに包まれた、伯符と呂布の二人が、嬉しそうな表情で眠っていた。


「・・・・・・はぁ、やっちゃった(涙)」


公瑾は即座に、自分が何をしたか理解した。そして覚悟を決めると、二人を起こしにかかる。


「ほら、伯符に呂布・・・起きろ」


ゆさゆさと揺らすと、二人はゆっくりと瞼を開いた。そして公瑾を見ると、顔を赤くしながらも幸せそうな笑みを浮かべる。


「こーきん・・・・激しかったね」
「私たちが襲いかかったのに、ものの数分で形勢逆転なんて、なんか悔しいわね」
「あのねぇ・・・・二人ともよかったの?」
「「何が?」」
「僕が相手で」
「「うん(当たり前じゃない)」」


二人の言葉に、頭を抱えつつも嬉しそうな笑みを浮かべる。


「それじゃ、朝ごはん食べて学校行こう」
「「うん(はいはい)」」


三人は、そのまま朝食を食べようと身体を起こそうとした。しかし、呂布が何かを思い出したのが、ジト目で公瑾を睨んだ。


「そーいやアンタ・・・・初めてにしては・・・・“手慣れてた”わね」


呂布の言葉に、ギクっと震える公瑾。それを見て、呂布は確信した。


「アンタ・・・・・私と伯布が・・・・・・初めてじゃないのね?」
「え、そーなのこーきん!?」


呂布の言葉に、驚きの表情を浮かべる伯符。それに対し、公瑾は少し辛そうな表情をしていた。


「確かにそうだけど・・・・・でも、“あんな事”を初めてにしたくない・・・」


辛そうな表情に、二人は疑問の表情を浮かべる。


「ねぇ・・・公瑾。アンタの初めてって・・・・・好意的な事でじゃないの?少なくとも、アンタが襲われるって事はないだろうけど」
「あれは・・・・・・僕が・・・いや、僕の中の“化け物”が暴走して、“ある人”に襲いかかってしまった結果なんだ」


何かを思い出してるのか、公瑾はわずかながら涙を流す。


「・・・ごめん、変な事聞いて」
「こーきん・・・ごめん」
「大丈夫・・・・いつか、二人にも必ず話すから」


そう言って、公瑾は二人の頭を撫でる。それにより、二人の顔に笑顔が戻った。


「んじゃ、今度こそ朝ごはん食べよ」
「「うん」」


ちなみに、公瑾がいう初めての“あの人”とは・・・。


「クシュン・・・・・誰かが私の噂でも・・・・もしかしたら、公(こう)君でしょうか♪」


銀髪・ブレザー・日本刀を帯刀した、線目な女子高生だとか・・・。


家の門で呂布と別れ、公瑾と伯符は学校へと向かっていた。そして、予鈴が聞こえたため、二人は猛ダッシュで走る。


「行くぞ伯符!!」
「うん!!」


間一髪、門が閉められる前に二人は滑り込んだ。


「よ、よかった〜〜」
「ほんとだよまった・・・・・ん?」


安心している伯符を見て苦笑していた公瑾が前を見ると、【勅】と書かれた札を持った学生とその他大勢の闘士の姿があった。


「・・・勅ですか?」
「ああ。お前さんとそこにいる爆乳ねーちゃんに勅令が出された。覚悟してもらうぜ・・・」


学生の言葉に、はぁと溜息をつく公瑾。しかし十秒ほど経ち目を開くと、瞳の色が黄金に変わっていた。


「貴方達が集団リンチする以上、手加減の必要はないよね?」
「何言ってやがる!!やっちまえ!!」


声と共に、バットや角材を持った闘士たちが襲いかかる。


「こ、この・・・」


伯符も戦闘モードに切り替えようとするが、それより先に一陣の風が吹いた。そして、目の前にいた数名の闘士が、宙に舞っていたのである。そしてその闘士たちを吹き飛ばしたのは他でもない、周瑜公瑾その人。


「な、なんなんだ手前!!」
「誰って、僕は周瑜公瑾。ただのDランク闘士だよ・・・・・・“形上”のね」


ただ勢いで襲いかかる闘士。しかし、公瑾はそれを軽く受け流すと同時に、相手の腹部へと肘打ちを叩き込んだ。それにより、闘士の身体は吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
しかし、更に公瑾は追撃をかける。吹っ飛ばされた闘士に注目していた男の胸部に蹴りを叩き込むと、その勢いでバク宙・・・・そのまま身体を捻って更に二名の闘士に蹴りを叩き込み、着地した。


「な、なんなんだコイツ!?」
「数人の闘士を一瞬で潰しやがった!!」


驚きを隠せない闘士たち。そんな中、静かに足音が響いた。そこには、南陽の制服を身に纏った眼帯少女・・・呂蒙子明が立っていた。


「・・・呂蒙さん」
「周瑜公瑾、勅により・・・お前を始末する」
「・・・」


呂蒙の鋭い視線を受けても、微動だにしない公瑾。逆に睨み返すと、突如左目を押さえて苦しみ始めた。


「・・・お前、まさか・・・」
「何の事かわかりませんけど・・・僕は負けませんよ。後ろにいる伯符に・・・手出しはさせません!!」


そう言って、構える公瑾。すると、呂蒙が仕掛けてきた。拳が公瑾の顔に目掛けて放たれる。しかし、公瑾は冷静に・・・・それを回避したのだ。


「な!?」
「生憎ですけど・・・・・僕には・・・・貴方の動きが“視えます”」


公瑾は、そのまま呂蒙が追撃で放った右回し蹴りを避けると、初めて自分から仕掛けた。それも、一瞬で決める一撃を。


「何!?」
「僕の技じゃないけど・・・貴方を倒すには・・・・これを使う!!」


公瑾は気を練り上げると、ある“技”を叩き込む。


「呂流羅漢三十六式!天地白狼撃!!」


それを受けた呂蒙は、一気に吹き飛ばされてしまった。そして、そのまま校舎に叩きつけられ、壁にめり込んでしまった。しかし四天王故の強さか、なんとか壁から這い出てきた。


「なんだ・・・・・この・・・・強さ・・・は・・・・Dランクの・・・はず」
「そんな訳ないじゃない」


驚く呂蒙の問いを否定するかのように、一つの声が上がった。そこには、真紅のオンロードバイクに跨った呂布の姿があった。


「き、貴様は!?」
「“元”洛陽高校闘士、呂布奉先」
「何!?あの呂布だと・・・・いや、そんな事は後でいい。どういう事だ?」
「だから、公瑾のDランクってのは表向きなのよ。本人自身が勾玉の状態をコントロールして、Dランクの状態にしてるだけ」
「なん・・・・だと?じゃぁ、そこにいる周瑜の本当のランクは・・・?」
「“特Aランク”」
「・・・何!?」


呂布の言葉に、呂蒙だけでなく南陽の闘士たちもが愕然とした。


「と・・・特Aランク・・・だと?」
「ええ。私なんかより上。強さでは、あの関羽雲長や超雲子龍と同等の強さよ」


その事実に衝撃を受けたのか、呂蒙の意識が途切れてしまった。


「さて・・・・とりあえず教室行こうか」
「うん」
「あ、そう言えば呂布。お前どうしてここに?」
「どうしてって、転校してきたに決まってるじゃない」


呂布の言葉に、南陽の闘士たちが騒ぎ始めた。あの最凶の闘士と言われる呂布奉先が、南陽・・・つまり、呉の勢力に来たという事実に。


「別は史実なんかどーでもいいからね」
「もう充分裏切ってない?(汗)」
「こっちに来た時点で、もう史実なんてグチャグチャ決定よ。というより、アンタがいてさえくれれば、私はいくらでも・・・運命なんて捻じ曲げれるわ」


呂布の笑顔に、公瑾も笑顔で答える。


「ね〜こーきん。しじつって何?おいしいの?」
「・・・子供かお前は(汗)」


軽く頭にツッコミを入れると、三人は学校に入っていった。途中、トンファを持ったキ○ガイ男と遭遇したが、伯符と呂布のWキックにより、アッサリと撃沈してしまったのである・・・。


特に何事も起きず、放課後となった。三人は鞄を持つと、さっさと校門を出た。そして帰り道にある河川敷を見ると、何やら大勢の若者が殴りあいをしている光景が見えた。


「あれ、何やってんだろ?」
「何って、ストリートファイトじゃない。しかも素人じゃなくて闘士での戦いみたいだけど」


呂布の説明を受け、その戦いは見つめる公瑾と伯符。すると、何やら一人の闘士を囲んで、凶器を持ち出すやつらが出てきた。しかし、囲まれた一人の闘士は「きほーーーん!!」と叫びながら、相手を吹き飛ばしていく。


「基本・・・もしかして・・・・」


公瑾は何かを思い出したのか、その場から一気に跳躍した。そして、後ろから不意を突いてその闘士にナイフを突き刺そうとした相手に・・・・・飛び蹴りを叩き込んだのである。


「だ、誰だ!?後ろから攻撃なんて、基本になってねーぞ!!」
「凶器での攻撃を防いだんだから、おあいこだよ・・・“トン”」
「トン・・・・なんで俺の昔からのあだ名を・・・」


その闘士が公瑾を見る。すると、何かを思い出したのか、ポンと腕を叩いた。


「おお!久しぶりじゃねーか“コウ”」
「小学校以来だね」
「おうおう。どーやらオメーも強くなってるよーじゃねーか。・・・相変わらず無意識で女堕としているみてーだし」


そう言って、伯符たちの方を指さす。


「・・・ははは」
「まぁ、それはどーでもいいとして・・・・久々に暴れるか?」
「そうだね。卑怯者には基本をぶちかませ・・・・ってとこかな」
「おうよ。基本こそ・・」
「「最強!!」」


そう、このトンと呼ばれる闘士・・・夏侯惇元譲。彼こそが、二つ目の転校先で友となった男であった・・・。バカ二名が戦う姿を見ながら、伯符はワキワキ、呂布は呆れ返っていた。


「いいな〜」
「はぁ・・・バカが二人に増えてるし」


周瑜公瑾・・・基本的には戦いを好まないが、その魂に宿す闘士の血が、彼に闘争本能ではなく、“ワキワキ”を与えているのだった・・・。関係ないが、闘士たちを追っ払った二人は、慌てて破損した箇所の修復作業に入るのだった(笑)。


場所は変わり、木々が生い茂る地。そこから階段を上ったところに存在する・・・成都学園。そこの道場の隅っこで、一人本を読む少女がいた。


「あ〜・・・やっぱりシェイクスピアは感動です〜。私も、恋愛してみたいです〜」


本を読みながら、泣いている少女。そんな中、道場の扉が開かれ、そこから美しく長い黒髪に褐色の肌、セーラー服を纏っている少女が姿を見せた。


「あ、関さん!」
「すまない。遅くなった」
「いえ、私は本を読む暇が出来ましたから♪」
「・・・そうか。では、今から鍛練にはいるが、異論は?」
「ありません」
「そうか」


少女の言葉に関さんこと・・・・関羽雲長がかすかに笑みを浮かべる。


「しかし、戦いを好まぬお前が何故鍛練をしたいと?」
「・・・お返しなんです」
「お返し?」
「はい。小さい頃、私の名前が変だって理由でいじめる人たちがいたんです。でも、そんな時私を助けて、友達になってくれた男の子がいるんです。だから・・・今度は、私がその男の子を助けたいんです」
「・・・いい友人を持ったな」
「はい・・・・でも」
「でも・・・なんだ?」
「正直な話ですよ・・・・私、その男の子が初恋なんです。だから・・・本当は恋人・・・に・・・・ってきゃ〜〜〜〜〜♪」


勝手に自爆してしまう少女。それを見て、関羽はため息をついていた。


「一応聞くが・・・・・なんて男だ?」
「あ、はい。名前は確か・・・・“周瑜公瑾”って人なんです。私は“公瑾ちゃん”て呼んでましたけど」
「なるほど・・・・・・・何!?“公(こう)”だと!?」
「え!?関さん・・・・公瑾ちゃんを知ってるんですか!?」


その少女・・・劉備玄徳は、驚きの表情を見せるのだった・・・。


あとがき
さ〜、どんどん史実というレールから脱線が始まってきました。
微妙に15禁な気がするような、しないような(汗)。まぁ希望がありましたら、18禁な話も書きますけどw
さて、次回ですが・・・・遂に現状での強敵が動き始めます。果たして、その強敵とは!?次回を、お楽しみに!!

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