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▽レス始

「龍の守護者 壱の巻(一騎当千+オリジナル)」

煌鬼 (2007-03-12 19:14)
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「ん〜・・・よく寝た」


公瑾は目を覚ますと、時計を見た。それを見て、目覚ましがなる前にストップさせた。


「さて・・・今日は伯符が来るんだっけ・・・・行こう」


簡単に朝食を済ませると、公瑾は出かけようとした。すると、突如公瑾の携帯が鳴った。公瑾が携帯を見ると、一件のメールが来ていた。メールを開くと・・・。


『今日もいい天気です。しっかり勉学に励んでください♪by子龍』


中学の先輩からの頑張れメールが来ていた(笑)。


「子龍先輩からか・・・・がんばります・・・と」


子龍へのメールを返信すると、公瑾は学校へ向かって走り出した・・・。


壱の巻 天然娘、爆進中!!


授業が始まって数時間経ち、昼休み。校庭で、ガヤガヤと騒がしい音が聞こえた。野次馬の言葉から、“爆乳”・“ワンピース”・“なにかワクワクしている”だとか・・・。それを聞き、公瑾は何かを察して窓から校庭を見た。すると、そこには大きな胸に水色のワンピースを着た少女が立っていた。


「伯符・・・・・・暴れる気だな・・・・・止めよ」


公瑾はそう呟くと、急いで階段を下りて校庭に行った・・・・・・が、少し遅かったのか、三十人位の闘士が血反吐を吐いて倒れていた。


「やっぱりか・・・(汗)。伯符、いい加減にしろーーー!!」


公瑾が伯符めがけて叫んだ。すると、伯符の顔が公瑾の方を向いた。よく見ると、伯符の表情が戦いにワクワクする時と同等・・・・いや、それ以上の輝きを放っていた。なんというか・・・・・・安直だが、恋する乙女の眼だった。そして次の瞬間・・・。


「こーーーーーーーきーーーーーーーーーーーーん!!」


超スピードで、伯符は公瑾を自分の胸に抱きしめた。その柔らかさに、一瞬公瑾は我を失いかける。だが、なんとか自我を振り絞って我に返る。


「は・・・・はくふ・・・」
「あ〜〜〜・・・・公瑾の匂いだ〜・・・・・・」
「お、おい」
「んふふふ〜〜〜♪」


さっきのバトルマニアから豹変し、乙女モード全開な伯符。原作ファンな方が見たら卒倒ものだろう(作者の声)。そんな中、いかつい筋肉男が近づいてきた。


「が、楽就さん!?」
「周瑜・・・お前が何気に女ったらしだった事に驚きは隠せないが」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「今は、お前に抱きついている女に用がある」
「へ、私?」


自分の名前を呼ばれ、キョトンとする伯符。


「俺を蹴ってみろ」
「・・・・へ?」
「いいから、俺を蹴ってみろ」
「・・・・ねぇ公瑾、この人ってそういう系?」
「い、いや違うと思う(汗)」


そんな会話に、楽就がピクピクとなっていた。


「いいよ・・・・それ!!」


ドスンと音を響かせ、伯符の蹴りが楽就の脇腹を強く蹴り込んだ。しかし、樂就は手のひらでそれを受け止めていた。


「これは蹴りか・・・?」


そう言って、楽就は伯符めがけて突きを放った。敵が誰であろうと手加減せぬよう、それなりに力を込める。しかし、それは伯符に当たることはなかった。何故なら・・・。


「公瑾バリアー!!」
「なんでさーーーーーーー!?」


超理不尽な技“身代わりバリアー”。それにより公瑾は楽就の拳の餌食となり、吹っ飛んだ。そしてそのまま、校舎の壁に激突した。


「こ、こーーーーきん!!」
「し、しまった・・・」


自分のしたミスを悔いる楽就。しかし、そんな事とは関係なく伯符は・・・・・キレていた(爆)。


「よくも・・・よくも私の公瑾を・・・」
「ま、待て!!盾にしたのはお前・・・」
「問答・・・・むよーーーーーーー!!」


怒号と共に、伯符の怒りがMAXになった。


「うりゃーーーーーーーーーー!!」


伯符の拳が、楽就に襲いかかる。楽就はなんとか避けるが、避けた後ろにあった壁は軽々と吹っ飛んでしまった。


「な・・・!?(滝汗)」
「ふふふ・・・・・・さぁ、“校庭の隅でガタガタ震える覚悟”・・・・ある?」


完全にスイッチの切り替わった伯符は、そのまま楽就とその他の闘士に八つ当たりを始めるのだった・・・。


楽就に吹っ飛ばされ、壁に激突した公瑾は目を回していた。さすがに予想外な事で防御が間に合わなかったためのミスである。周囲がバーサーカーと化した伯符に注目している中、気絶している公瑾に近づく影があった。美しい翠色の髪をツインテールにまとめ、褐色の素肌の上にブレザーの制服を纏った少女。刺激的な外見であるが、公瑾を見るその瞳は穏やかだった。


「まったく・・・何格下相手に吹っ飛ばされてるのよ・・・公瑾」


少女の言葉に、公瑾はうっと目を覚ます。そこには、少年にとっては見慣れた少女の顔があった。


「・・・呂布、なんでここにいるのさ?」
「あのねぇ、幼馴染に向かってそんな言い方ないんじゃないの?」


公瑾の目の前にいる少女【呂布奉先】、彼女は現在系での公瑾の幼馴染である。


「・・・学校は?」
「サボったに決まってるでしょ?」
「んなアッサリ(汗)」
「つまんない所でつまらない授業受けても、楽しくないわ」
「・・・お父さん、泣くよ?」
「別に問題ないわ。公瑾が私を“嫁”に貰ってくれると信じてるし」


呂布の発言に、公瑾はブっと噴き出す。


「アラ、興奮した?」
「ば・・・・ばばば馬鹿!何言ってるんだよ!?」
「何って・・・・“あんな事”しておいて責任とらないつもり?」
「あんな事って・・・・・・偶発的だけど、お前の病気を治しちゃっただけだろ!!」
「十分じゃない。本来なら余命一か月よ?それをアンタが“力”を発現させた事で、偶然かもしれないけど治しちゃったんだから」


呂布の言葉に、うっと言葉を詰まらせる公瑾。


「まったく、こんないい女である私が手を出していいって許可してるのに、なんで襲わないのよ」
「あのねぇ・・・」
「ま、いいわ。それより、あの娘止めないの?」


呂布が指で指した場所・・・そこでは、相変わらず伯符の暴走が続いていた。しかし、ケンカの戦い方しか知らない伯符は少しずつだが、楽就に押され始めていた。


「・・・はぁ」
「ま、がんばりなさい。せいぜい、この南陽の四天王に目をつけられないようにね」


そう言って、クスクス笑う呂布。そんな呂布の様子にため息を漏らしながら、公瑾は伯符たちの方へ行くのだった・・・。


「ま、しっかりやんなさい。私の未来のだ・ん・な・さ・ま♪」


その背後で、魔性の笑みを浮かべた呂布がいた事に気づかず。


「くっ!!」


楽就の蹴りを食らい、吹っ飛ばされる伯符。それにより、ワンピースは結構なレベルでボロボロになっていた。


「いい加減立つな。もう充分なくらいだぞ」
「へ・・・へへん。ワクワクが止まらないんだもん」
「そうか・・・・なら、今度こそ眠らせてやる!」


そう言うと、楽就の正拳が迫る。ボロボロの伯符に、避ける力はない。そしてそのまま、拳は伯符を・・・・・ふっ飛ばさなかった。何故なら・・・。


「素人相手に、大人げないんじゃないですか?楽就さん」


その拳を受け止めて立つ、公瑾の姿があったからだ。


「・・・周喩!?」


楽就は驚きを隠せなかった。闘士ランクDの公瑾が、自分の拳を受け止めれると思っていなかったからだ。そんな事は知らず、公瑾は受け止めた掌に力を込める。


「ぐ・・・ぐうう!!」
「楽就さん。僕は戦いにはあまり興味がありません・・・・けど」


その瞬間、公瑾は握っていた手を思いっきり上に振り上げた。それにより、勢いで楽就の右腕が上にあげられ、腹部がガラ空きとなった。


「し、しまっ・・・」
「幼馴染に手を出すなら・・・・・・容赦しません!!!!」


その言葉とともに、ガラ空きとなった楽就の腹部に公瑾の双掌が叩き込まれた。それにより、楽就は吹っ飛ばされ、壁に埋もれて気を失った。その様子を、屋上から見つめる二つの影があった。眼帯をつけた少女と、煙草を吸う青年。


「あらら、仮にも四天王の一角の楽就ちゃんがやられるとわね」
「・・・ふん」
「なに、どーしたの蒙ちゃん?彼の強さに妬ける?それともあの伯・・・」


言葉を言い終える前に、蒙ちゃんと呼ばれた少女は指を男に突き付ける。


「お〜こわいこわい。んじゃ、ここで失礼するよ」


そう言うと、男は去っていった。眼帯の少女は、屋上から校庭にいる公瑾と伯符を見ているのだった・・・。


南陽高校がすぐ近くに見える公園。そこにあるジャングルジムに、一人の少女が立っていた。銀髪の髪にブレザーを纏った、線目の少女。


「まったく、朝“めぅる”で勉強に励むようにと言っておいたのですが・・・」


その少女は、溜息をつきながらその校庭にいる少年・・・公瑾を見ていた。


「孫策伯符が現れた事で、史実が動き出すでしょう。けど・・・彼なら・・・・」


少女はそう言ってうっすらと笑みを浮かべると、姿を消したのだった・・・。


あとがき
ふ〜とりあえず第一話執筆完了。今回は一騎当千のほんと序盤ですなw
私的に、このストーリーで公瑾は最強系になってるかも?ってところですw
次回はいつになるかわかりませんが、がんばりますw

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