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▽レス始

「.hack//intervention 第29話(.hackシリーズ+オリジナル)」

ジョヌ夫 (2007-03-09 00:12)
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フィアナの末裔こと蒼天のバルムンク、蒼海のオルカは地道な調査を行っていた。
即ち、フィールドやダンジョンに点在するバグを調べ、そこから例の2人組への道を開こうとしていたのである。

その日もいつも通り聞き込みで得た情報にあったエリアでバグ探しをしていた。
調査を始めてから約1ヶ月、2人組への道は未だ遠いものの、彼等は各地のバグにおける新たな特徴を知ることが出来た。


「こっちも侵食型の方か……」

「最近、このタイプが一気に増えてきてないか?」

「ああ、寧ろこちらに定着し始めているくらいだ」


彼等が調査を始めた当初のバグは木の切り口や地面の切り傷の一面に限定された現象だった。
例えるなら刃物で切られた場所がそのまま侵食されたようなものであり、オルカ達もそれが原因だと考えていた。

しかしその後彼等はバグの中でも奇妙なタイプに遭遇する。

それは徐々にその領域を広めていく侵食型のバグであり、その姿はまるでフィールドを喰らうかのようであった。
最初は拳1つ程度の大きさだったのが徐々に周りを侵食していき、いつの間にか半径十数mの巨大な円状になっていく。
流石にバグを除去する力までは持っていないオルカ達は、すぐにエリアを離脱後CC社へ問い合わせることに。

それから時を待たずして、そこはプロテクトを掛けられて進入不可になってしまった。

その時を切欠にバグのタイプは侵食型へと移り変わるようになり、極僅かだがBBSでも話題に上るようになってきている。
『いかにもバグっぽいCGの壊れ方をしていて、偶にノイズが走るくらいにデータがヤバイ状態』とか。
ここまでの症状は珍しい方だが、大小の差はあれど同じような現象が多発していることに間違いはないのだ。


事態が段々悪化していく中、フィアナの末裔たる2人は戸惑いを覚え始めていた。
既に一般PCがどうこう出来るような段階を超えてしまっているのではないか? と。

しかし勿論、彼等が歩みを止めることはない。
元凶らしき2人組の居場所を突き止めることが、『The World』を守ることに繋がるのなら。
地道な作業であっても、自分達にやれることがあるのなら。

それだけの理由がある限り、フィアナの末裔は己が信念の下戦うことが出来るのだ。


「オルカ……これは急いだ方がいいかもしれない」

「“残る”タイプから“広がる”タイプに移行し始めてるからだろ?」

「これらのバグが、奴等のばら撒いたウィルスだとすれば被害が一気に増大する恐れがある」

「ばら撒いた、ねぇ……」


バルムンクは例の2人組をハッカーとほぼ決め付けている。
以前その目にした彼女達がウィルスをばら撒いているという彼の意見に、相棒のオルカは内心懐疑的だった。

人形のような異形の“吸魂鬼”とそれを操っていた“黒い幽霊少女”。
少女は人形を“器”と称し、誰かに帰ってきて貰うために“器”を直していると呟いていた。
それを聞いて以来、オルカの中で奇妙な違和感が生じ始めている。

“吸魂鬼”の片腕は各地のバグと同じ壊れ方をしていた。
だからその共通点から彼女達を元凶と考えるのも分からない話ではない。
しかし特に根拠があるわけではないが、彼女達がウィルスをばら撒いて楽しむような連中じゃない気がするのだ。

“器”を愛おしげに眺めていた少女の表情は本物だった。
仕草がまるで“人”のように自然で、醸し出す雰囲気には“想い”が感じられた。
そんな彼女が遊び半分でウィルスをばら撒こうと考えたりするだろうか?

……尤も、“器”に帰ってくるらしい“誰か”については別だが。


「ま、あの2人に問い質せばわかることだし」

「そうだな。奴等が自らの行為を改めるとは思えないが……」

「おいおい、意味を取り違えてないか?」

「ふん、間違ってなどいないさ。
 奴等とウィルスの関連性を見れば無実でないのは明らかだ」


頑なに譲らないバルムンクだが、彼にもそう断言するだけの根拠があった。

今から約4年前、つまり2005年の12月24日に発生した『Pluto kiss』と呼ばれるネットワーク危機。
たった10歳の少年が生み出した同名のウィルスによって引き起こされた77分間のネットワーク停止。
あと一歩のところで世界を破滅に導くところだったその事件は、彼の心にも深く刻まれている。

彼は小学生のころからネットゲームと付き合ってきた。
しかし『Pluto kiss』が発生する2〜3年前からウィルスによるバグ、データ消失が続出。そして続く当事件。
ハッカー共が遊び半分でばら撒いたウィルスが自らの大切な娯楽を食い潰すどころか、危うく世界を崩壊させかねなかったのだ。

無論、感情的な理由だけでなく理屈の上でも根拠はあった。

“吸魂鬼”の左半分に宿っていたウィルスによるバグとフィールドやダンジョンで目撃されるバグ。
両者の状態が非常に酷似している以上、“意思”のある方が周辺にばら撒いたと考えるのは至極当然のこと。
少女が人形を“操って”いたのは、人形をウィルス感染の“媒介”としていたのではないか?
そして最近ウィルスのタイプが変わってきたのは奴等が施したウィルスの進化によるものでは?

そう考えれば辻褄が合う、バルムンクは他の方向へ考えを向けることなく決め付けていた。


蒼天のバルムンクと蒼海のオルカは互いの感情を胸に秘めながら調査を続ける。

しばらくして目的の場所へ辿り着いた2人は、


「あれは……まさかッ!」

「……バルムンク。どうやらお前の言う通り、マジで急いだ方がいいみたいだな」


そこで1匹のはぐれモンスターに遭遇する。
『クソゴイル』と呼ばれる像タイプのそれは、通常なら歯牙にもかけないような雑魚。
しかしその体のあちらこちらのグラフィックが剥がれ、代わりに文字や数字が流れる黒へと変貌。

そう、そのモンスターは…………“ウィルスバグ”に侵されていたのだ。


「フィールド、ダンジョンに続き、今度はモンスターか……次はPCだったりしてな」

「……もしあの“吸魂鬼”と同様であれば、体力は無限ということになるか」

「さあな…………とりあえず」


2人は己が手に自らの得物を持ち、普段なら気にも留めないような雑魚へ全力の気合をぶつける。

そしてオルカの威圧感溢れる声を合図に、


「行くぞッ!!」


新たな敵との激しい戦闘が幕を開けた。


.hack//intervention 『第29話 暗躍』


「……よし、話を続けようか」

「あら、意外と立ち直りが早いのね?」

「後ろばっかり見ててもしょうがないからな」

「てっきり八つ当たりできないからかと思ったんだけど?」

「……………………」


新たなホーム“ゴミ箱”にて俺とヘルバの会談は依然、続いている。
さっきまでお仕置きを思い出して震えていたシェリルもようやく回復し、話の邪魔にならないように少し離れた場所でまた何か組み立てている。
俺の右腕の二の舞は御免なんで一応釘を刺しておいたから、多分あれが俺に取り付けられることはないだろう……多分。

話は戻るが、先程の会話で少なくともヘルバ、アルビレオ、それに焔とやらが俺の正体に気づき始めているらしい。
加えて今はまだ信じてはいないが、楚良もその中に含まれると考えるべきだな。

ヘルバ、楚良に関してはあまり問題じゃない。
一応とはいえこの2人は味方に引き込むつもりだし、予め取引材料をチラつかせておくのも1つの手。
俺が異端者であるという前提さえあれば、相手は俺を求めてくる。イコール俺の用件も聞いてくれるわけだ。
楚良に関しては不安要素が抜けないが、いざとなったら…………クックックッ。

問題はアルビレオと焔。つーかマジで焔って誰なんだよ?
彼等は明らかに“知りすぎ”ている。モルガナ関連どころか“物語”の存在までも気にし始めている。
今更ながら自分の犯した失敗に頭が居たい。この事態はどう考えても憂慮すべき類のものだ。


しかしこれだけは言いたい…………てめぇら信じんなよッ!!


未来を予言したんですよ〜って普通絶対に信じないだろうがッ!
精々下らない妄想だと一笑に付すくらいじゃないのかッ!? 
ヘルバが信じようとするのは分からないでもない。自分が調べていたであろう内容を言われたんだからな。
だが焔よ……お前は何も知らない一般PCじゃないんですか?
それとも何? もしかして資料には載ってない隠しキャラみたいなもんですかッ!? 


「全く、焔って奴は本当に何者なんだか……」

「彼は貴方を知っているようだったけど?
 いえ、あれは知識ではなく感情で貴方を求めている節があるわね」

「何それ? …………どゆこと?」


俺の問いにヘルバは“フフ……”ってな感じのいつもの笑みを浮かべたまま答えない。

感情で俺を求めるっていうことは“会いたい”とかそんな感じだろ。
となると奴が俺に会いたい理由は…………いや、待てよ?

ふとした切欠で生まれた疑問が、俺の脳内で少しずつ大きくなっていく。


「何でアルビレオや焔は“偏欲の咎狩人”と今の俺が同一人物だと知ってるんだ?」

「それはきっとあっちの子のおかげね。
 彼女、結構一目を憚らずに行動していたから。
 目撃情報が多ければ多いほど、以前の貴方との共通点が見出せるようになったということでしょう?」

「…………はぁぁぁぁぁ」


もう何かお仕置きとかそんな気力すら無くなってきたんだけど?
いい加減話を中断するのも嫌だしな。

あーもう後回し後回しッ! グダグダ考えても始まらんさッ!


「貴方が本当に世界の先を知る者か否か、その点は大して重要じゃない。
 たとえ知っていたとしても、貴方自身の影響で流れは変化しつつあるのだから。
 大事なのは貴方が持っている確固たる情報。知識と言い換えた方がいいかも知れないわね」

「要は先に起こる“事象”ではなく、未来に出てくるであろう者達の“事前資料”ってことだろ?」

「話が早くて助かるわ。……で、貴方も無償で提供するつもりはないんでしょう?」


やっぱりヘルバってこっちの先を読んでくれるから話がスムーズに進むなぁ。
まあ、さっきから話を中断してたの俺ばっかだったし…………はぁ。

おっと止め止め、今は彼女との交渉に集中しないと。

こっからの話は俺だけでなくシェリルの未来にも影響する筈だ。
よって可能な限りの全てをヘルバに承諾させ、あわよくば追加のお願いも聞いて貰いたい。
事態が急激に変化しつつある今、俺とシェリルの安全が第一。
避難場所さえ確保されていれば、モルガナ以外からはほぼ確実に逃げられるのだから。

さあ、ここからが本番だッ!


「ヘルバ、まず始めに要求するのは君が所有するネットスラムへの進入許可だ」

「お断りするわ」

「そうか、ありがとう。俺達はそれさえ確保できれば……………………今、何と?」

「貴方達、特に貴方の来訪はお断りさせて貰うわ」


…………あんれぇ〜? いきなり交渉決裂?
ははは、まさかな。きっと自分に不利な話ばかり聞いたせいで、彼女の言葉が勝手に脳内変換されちまったんだよな。
だってそうじゃないと、幾らなんでもありえないだろ?

ヘルバって基本的に天敵とも言えるシステム管理者以外なら来るもの拒まず的な人じゃなかったっけ?
少なくとも俺はそう判断したからこそ、モルガナ対策の最有力候補のしてたってのに。

しかも特に俺はお断りって何さ。
確かに格好は化け物でも、心はピュアな子供心を忘れない大人なんですけど?


あまりにも唐突な門前払いに納得がいくはずもない。
そこで俺は、少し強い口調でヘルバに問い質すことに。


「ヘルバ……理由を説明しろッ!
 君が何の理由も無しに一方的な拒絶をする筈がない」

「貴方は“偏在する意思”から逃れる為にさっきのような提案をした」

「……そうだ」

「だからよ。貴方がネットスラムに来ることはまるで逆効果。
 来たら最後……すぐにでも感知され、おそらくネットスラムは潰されるでしょうね」


事も無げに理由を語るヘルバ。
だが俺にとってその内容は、あまりにも衝撃的だった。

だって1番頼りにしていた逃げ場への道が一気に閉ざされたんだぜ?
しかも半ば予想していた通り、彼女は感情的な理由ではなくしっかりとした理論を理由としている。
彼女程の凄腕ハッカーがそう結論付けたのなら、所詮一般人に過ぎない俺に覆すだけの力はない。

俺達の足場はただでさえ薄氷だったのが、更に薄く、そして狭くなってしまったというわけだ。
まさか断られると思っていなかった俺に他の策は既になく、ただただ悲嘆に暮れるしかない。

しかし神様はそんな俺に対して、一応希望というものを用意してくれているらしい。


「あちらの子は当然として、貴方もここに留まるのが得策というものよ?」

「……どういうことだ?」

「このエリアは『The World』から限りなく遠い『The World』みたいね。
 私の所有するネットスラムも同様の仕組みになっているんだけど、ここはその中でも特別。
『The World』との繋がりの糸が細くて長い場所、それ即ち……」

「成る程、それだけモルガナが感知しにくい領域であるということか」


俺の言葉は当たりのようで、ヘルバは満足そうに頷く。

モルガナは確かに『The World』の神と言ってもいいくらいの力を持つ。
それは言い換えれば彼女の力が『The World』内に留まっているということでもあるのだ……今のところは。
ヘルバ曰く、幸運にもこのエリアはネットスラム以上にモルガナに見つかりにくいとか。

つまりそれは当面の安全が確保されたことを意味し、俺はその事実が確認されただけでも救われたような気がした。

…………何だか俺って段々謙虚になってきてるよな〜。


「これで貴方の一番の懸念は解決、ということかしら?」

「結局今まで通りってことになるんだけどな。
 他にもいくつかあるんだが、君に答える意志はあるか?」

「……そうね、結果的に先程の用件は満たしていないわけだし」

「そっか、んじゃまずは――――」


その後、俺達は互いのカードを出し合いながら己の利を求めて交渉しあった。
勝手だが具体的なことは敢えて省かせて貰う。仕込みは仕込らしくその場で発揮してこそ、だからな。

更に俺は情報を金代わりにヘルバと契約を結び、俺のいない昼間等におけるシェリルの安全を留意して貰うようにもした。
……念の為、シェリルに常識も教えてくれるよう頼んでおいた。これ以上化け物になりたくないし。


――――この判断が俺に新たな苦悩を与えてしまうことに気づいていれば良かったのになぁ……。


ヘルバとの交渉が終わって程なくして俺は現実世界で目を覚ました。

丁度日曜日&バイトも入ってないので今日は久しぶりにのんびりする予定だ。
眠る度に何故か疲れる俺にとって、こういった時間はかなり貴重になってしまっている。

……ああ、何でこんなに哀しいんだろうな。


「どこかへ出かける金も無いし……」


資料を買い漁るだけで余分な金が飛んでいったから、今の俺には本一冊買う余裕もない。
食料に関しては大丈夫。俺のやってるバイトってコンビ二とかだから。
ちなみに派遣系でも仕事先で提供してくれたりするんだよね。まさに一石二鳥。

こういう金が無い日に俺がすることは部屋でのんびりするか……、


「古本屋にでも行くかッ!」


買わずに立ち読み、これ基本ね。


……………………

………………

…………


基本的に俺は本をよく読む方だ。
漫画に限らず1日かけて小説を読むこともしばしば。
おかげで長時間立ちっ放しにも耐えられるようになったもんさ。

今日はとりあえず前回途中までしか読んでなかった小説の続きを読むことにする。
数多くある本棚の合間を掻い潜りつつその本があった場所へと足を進める。
偶に視界に入った面白そうな本があった時には、勿論歩みを止め手に取ることも忘れない。

意外とこういった行いが切欠となって良い本に出会えたりするんだよな。

そして今回俺の目に映った本は……、


(……ってこれ、小説どころか漫画ですらないじゃん)


余程縁があるのか、【.hack//G.U.】vol.1の攻略本だった。

やろうと思ってから1年以上経つが、実は未だに買ってもいなかったりする。
別に時間的余裕が無かったとか、金が足りなかったといった明確な理由があるわけではない。
俺が今関わっているのは『The World』であり、【.hack//G.U.】の舞台となる『The World R:2』じゃない。
だから何となく似て非なる世界に触れることに違和感を感じて、買う手を引っ込めていただけの話だ。

俺が『The World R:2』について知っていることはほとんどない。
PKが横行していることや『The World』の続編であることくらいか?

そう思いつつも少しだけ薄汚れた攻略本を手に取り、パラパラとめくっていく。
何だかんだいいつつ、興味がなかったわけでもないし。

主人公のハセヲ完全に悪役っぽい格好だよなーとか。
うわこのパイってキャラ、ヘルバ並にすげーなーとか。
あ、このオーヴァンって奴の腕、何かちょっと俺に似てるかも、とか。

偶々目に入った面白そうな写真やらを眺めていくうちに、俺は特に興味深い人物に出会う。


(三爪痕……“トライエッジ”か。これってカイトのPCだよな?)


前作、というか俺にとっての物語の主人公であるカイト。
彼のPCがどういうわけか縫い合わせたような継ぎ接ぎ状態になっているPCの名前が三爪痕。
その手に持つ三叉の双剣で“A”のようなマークを刻むことからそう呼ばれているらしい。
コイツにキルされたPCが意識不明に陥るんだとさ。んでコイツを追っているのが主人公のハセヲって奴。

でも俺にとって重要なのはその姿のみ。
気のせいかもしれないけど、何か継ぎ接ぎ具合に親近感みたいなものを感じる。
……ま、明らかの俺の方が化け物だけど。

三爪痕は喋る時“アァァァァ……”しか言わないと書いてある。
もしそれを俺がやったらどうなるかなと思って想像してみて…………涙が出そうになった。
理由は言わなくてもわかるだろ? 三爪痕を遥かに超える恐ろしさだったからさ……って自分で言ってどうする。


色んな登場人物を見つける度に様々な感想を抱く。
それを繰り返していくうちに、俺はいくつかの興味深い情報を見つけることに成功する。


(へぇ……これ、書いてある通りなら今の時代のあそこにもあるってことになるよな?)


その中でも特に惹かれた項目を注意深く確かめつつ、俺は内心ほくそ笑む。
もし俺の予測が正しければ、これはいざという時の為の保険になるかもしれない。

手に取っていた攻略本をそのままレジへ持っていこうとして…………一旦立ち止まり、財布の中身を確かめる。


(…………うん、覚えて帰ろうッ!)


ああ、本当に世知辛い世の中だぜ。


俺が偶然見つけたいくつかの情報。

それは『The World R:2』だけでなく『The World』にも共通しており、使い方次第では有効活用できる筈。

今日あっちの世界に行ってみたら早速ヘルバに調べてもらうとしよう。


――――尤も、それが見つかればの話なんだがな。


あとがき

ヘルバとのその後&新情報入手の巻。
この日を境に色々物語が変わる予定……だといいなぁ。
とりあえずSIGN編がもう少しで終わってそこからはほぼオリジナル展開になってくるかと。

次回はシェリルに突然の異変、な話です。
でも別にそんな大層な話じゃなくて、どっちかと言えば『逆城都市』編の始まり。


レス返しです。


>TAMAさん

上層部の連中の反応はある意味当然かと……企業は結果が求められる場所ですから。
彼等の言葉には“ぶっちゃけプロならプロらしくきちんとしやがれ”的な意味合いも合ったりするかも。
ようやく現状を把握した主人公ですが、もう開き直りかけてます。
彼が立てた計画が成功すれば、そこら辺はある意味どうでもよくなってくる予定ですので。
ヘルバが情報を知った経緯は後に彼女視点で明かすつもりです。

次回もよろしくお願いします。


>フェイクKさん

主人公、ある意味大パワーアップです。
ドリルつけたかったけど、ジョヌ夫は敢えて我慢しました。
でももっと色々つけてやりたい気持ちもあったり……。

ヘルバと主人公の対話は一応一旦終了。でも関係はずっと続きます。
焔と主人公の関係は次のZERO編で色々重要になってくる……かもしれません。

これからもよろしくお願いします。

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