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「SASUKE 憑依伝 波の国突入編 4(NARUTO+オリジナル 現実→憑依)」

相原 (2007-03-05 14:41)
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「準備は出来てるな、ナルト!」
「おうっ!」
「ま、待てお前ら・・・!」


カカシの警告の叫びをよそにナルトは印を組む。次の瞬間大量のナルトの分身が大量に現れ、再不斬(水分身)に一斉に襲いかかった。
囲むように飛び掛ったナルトの分身に包まれて水分身の姿が埋もれる。だが直後、力任せに振り回された水分身の首切り包丁に吹っ飛ばされた分身達は霧散してしまった。
だが、それは俺達の予想通りであり。


「うりゃあ!」


首切り包丁を振り回した事により隙ができた水分身めがけて、ナルトの本体が突っ込む。
水分身はつまらなそうにすぐさま首切り包丁を構えなおすと、無造作に上から振り下ろした。食らえばナルトの体があっさり真っ二つになる事確実な一撃だ――――まともに食らえば、だが。


ガギッ!


「!?」
「へへっ、それくらいじゃあこの盾は破れねえってばよぉ!」


双龍牙の手甲から発せられたチャクラの盾が、水分身の一撃を受け止めていた。もっとも衝撃までは止めれなかった様で、ナルトの両足付近の地面がひび割れちゃいたが防いだのには変わりない。

ナルトが受け止めたと同時に俺は跳んでいた。チャクラで強化した脚力によって一瞬で水分身の背後に回りこむ。その時の俺の体は宙に浮いてる形になってたが、
それに気づいた水分身は俺めがけてナルトを右手一本で首切り包丁で押さえつけつつ、左のバックブローをお見舞いしてきた。

ギリギリでガード。水分身の拳を抱え込むように受け止めるが、そのままの勢いで吹っ飛ばされそうになる。
だが俺はその勢いを利用して拳をつかんだまま体を伸ばした。そしてつかんだ拳を中心に、体操選手もかくやな大車輪―この場合縦回転じゃなくて竹とんぼみたいな横回転だったんだが―を披露した。そのまま両膝をそろえて水分身の顔面めがけて叩き込む。

それと同時にナルトも動いていてチャクラの盾を斜めに傾けて首切り包丁を受け流すと、チャクラを込めた右の拳を水分身の腹部にめり込ませた。


それぞれの一撃が直撃したのは、ほぼ同時だった。


水分身は吹っ飛ばされながら、水へと消えた。


「「・・・・・・・・・・」」
「おいおい・・・・・」
「すごい、2人して水分身を倒しちゃうなんて・・・・」


再不斬とタズナは沈黙し、カカシは水牢の中で驚きの呟きを漏らし、サクラは感嘆の声を上げる。
そんな中、ナルトはゆっくりと踏みつけられて細かい傷だらけになった額当てを拾い上げると、軽く土を払ってから再び額当てを身につけた。


そして、再不斬に向けて告げた。


「・・・・おい、眉無し。てめえの手配帳に新しく載せとけ。いずれ木の葉隠れの火影になる男・・・・・」


胸を張る。


その顔に浮かんでいるのは――――ただまっすぐに前に進み続ける事を決めた、強い意志。


「木の葉流忍者!!うずまきナルトってな!!!」


(ナルト・・・・・)
「それじゃあ俺は、その将来の火影の相棒兼保護者って事にしといてくれ。」


ナルトの宣言を茶化すように俺も続けて再不斬に告げる。
だが、先に反応したのはナルトの方だった。


「ちょっと待てってば、相棒はともかく保護者って何だってばよ!?」
「当たり前だ。俺が居なけりゃ食うものはラーメンばっかりで栄養バランスなんか考えずに食うだろうし、掃除や洗濯だって俺やヒナタが居なけりゃダメダメだろーが?」
「う゛、その通りだってば・・・」
「ったく、大体いくら火影でも一般生活でダメ人間じゃ格好つかないだろうが。まあ、ヒナタを嫁にでも貰えばそこん所は何とかなるだろうが・・・」
「う、うるさいってばよ!///」


おお、顔が赤くなっとる。流石に嫁に貰え云々はこいつも赤くなるか。


「お前らこんな状況で何を超のほほんとしとるんじゃ・・・・」


タズナの呟きが聞こえたのでハッと再不斬やカカシ、サクラ達を見てみると・・・・・呆れたような表情をしてました。


「ま、その話は後回しにして・・・・」

「ああ・・・暴れるぜえ・・・・・」


ナルトは口元の血をぬぐい、俺はリラックスしたように体の力を抜いてからいつでも動けるように身構える。

そんな俺達を、再不斬は馬鹿にした様に鼻で笑った。


「クク・・・・えらい鼻息だが、勝算はあるのか?」
「(クッ、マズイぞ!)お前ら何やってる、逃げろって言ったろ!俺が捕まった時点でもう白黒ついてる!!俺達の任務はタズナさんを守ることだ!!それを忘れたのか!?」


カカシが焦ったように呼び掛ける。が、それを否定するような言葉を発したのはタズナ本人だった。


「なぁに、もとはといえばワシがまいた種・・・この後に及んで超命が惜しいとは言わんぞ。すまなかったなお前ら、思う存分やってくれぃ!!」


タズナの顔に浮かんでいるのはさっきナルトが見せた様なのと同じ、決意に満ちた男らしい不敵な笑みだ。目にはもはや、怯えは見えない。
俺とナルトもまた顔を見合わせると、同じような不敵な笑みを浮かべて再不斬を見やった。


「そういうこと!」
「覚悟はできてるか?」
「くっくっくっく・・・本当におめでたいガキどもだ。いつまでも忍者ごっこか?俺はよぉ・・・・お前らの歳のころにゃこの手を血で染めてんだよ・・・」
「鬼人再不斬!!」


底冷えするような再不斬の声。カカシはシリアスモード版驚愕の表情で再不斬を見、ナルト達は頭に疑問符を浮かべて、俺は・・・・ああ、あれね、なんて元の世界で読んだ再不斬の過去を思い出した。


あれか、霧隠れの卒業試験で自分以外の受験者を皆殺しにしたってやつな。


―――――それがどうした?


「俺は――――――っ!?」


再不斬が続ける前に――――俺は無造作に、だができるだけ素早くクナイを取り出して投擲した。
躊躇いなく顔面を狙ったんだが・・・予想通り、奴さんは頭を微かに傾けるだけで避けた。まあ当たっちゃったら俺も困るんだがな。


「・・・・別に俺はアンタが何者だろうが知ったこっちゃない。」


俺は投げたポーズのまま言った。


「アンタがどこの誰だろうが、俺はアンタを超えていく。それだけだ。」


・・・・・カッコつけすぎたかな。1度言ってみたかった台詞だったんだけど。


ナルトは目をキラキラさせて俺を見てるし、サクラは何か乙女座りで目がハート型になっちゃってるし、再不斬は・・・・うわー、殺気がさっきより(ダジャレに非ず)増えてるし、やっぱり藪蛇だったか。

色んな意味での注目を浴びつつ、俺は忍具入れのポーチに手を突っ込みながら、


「・・・・・やるぞナルト。ろの9番だ。」
「あれでいくってば?耳痛くなるんだよなーあれ・・・・」
「文句を言うな。いけるな?」
「おう、いつでも来いってばよ!」


「いくぞ、いつでも!」


「どこでも!」


『ロックンロール!!』


次の瞬間――――――轟音と閃光が、俺達を包んだ。


あとがき:何だか使ってみたかったネタばっかりになってしまいました(汗)
次は多分ナルト達と白の初遭遇の会になると思います。

>somosomo様
>ブック様

我が家のサスケ、お褒め頂きありがとうございます(ペコリ)。
でもあれです。カッコいい時はカッコいいんですが、ボケたり己にカップル要素みたいなのが現れたりしたらひたすら3枚目になっちゃいますのでそこの所もよろしくお願いいたします。そして作者もその辺りネタに困ります(何)
この先サクラをゲットできるのかは・・・・・まだ未定です。というか、書こうと思ったらいきなりピンクにぶっ飛びそうで怖いです(オイ!)。そっちより先にナルヒナで書いちゃいそうな気がします(オイオイ!!)。


今日はこれで失礼。

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