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▽レス始

「.hack//intervention 第24話(.hackシリーズ+オリジナル)」

ジョヌ夫 (2007-03-04 00:03)
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シェリルと楚良以外の誰も予期し得なかったヘレシィの復活。
奇しくも紅衣の騎士団はそのおかげで司拘束を犠牲を出すことなく成功させることになる。
尤も、突然“吸魂鬼”に起きた変化が“復活”だと気づけた者は皆無だが。

司と紅衣が静かに睨み合い、それをミミル、ベア、BTが傍観していた空間。

そこはいつ暴発するとも知れない危険空間だった筈なのに……、


「……ベア、あれはヘレシィに間違いないよ。うん」

「そ、そうか……」


司を拘束したまま紅衣は去り、このエリアにいるのはベアとミミルのみ。
彼等はBTの罠に掛かってしまった司を助けるべく、このエリアにやってきた。
しかし辿り着いた先では呑気に一休みしている司を既に数え切れない程の紅衣の騎士が取り囲んでいた。
急いで止めようとするも、人の壁が出来ていて近づくことも叶わない状態。

自らのせいで司が捕まってしまうのを、ただ遠くから眺めることしか出来ない。
そんな時のことだった……空中から例の“黒い幽霊少女と吸魂鬼”が現れたのは。

突如現れた2人組に、その場の全てが凍り付いてしまう。
何故なら“吸魂鬼”の姿が真の“化け物”へと変貌していたから。
その場に居た者は皆、彼の姿というよりその雰囲気に飲まれてしまったのだ。


「ねぇベア。ついさっきまでかなり殺伐とした雰囲気だったよね?」

「…………ああ」

「何か司のガーディアンと“吸魂鬼”が睨み合っていつ戦いが始まるかって感じだったよね?」

「…………そうだな」


司と幽霊少女が何やら会話をしている途中に妙に響き渡った叫び声。


『んあ? ……あれ、もう朝ッ!? 
 ち、ちょい待ちッ! まだレポートが終わ……って…………』


それで全てが色んな意味で台無しになってしまった。

幽霊少女や“吸魂鬼”の容貌や雰囲気による“恐怖”で動けなかった紅衣やミミル達。
それが今度は“ヘレシィ”と“シェリル”によるほのぼの空間のせいで動けなくなってしまう。
何というか……手を出すのが憚れる程のじゃれあい空間だったのだ。

その後、しばらくして彼等は勝手にどこかへ去っていき、正気に戻った紅衣の騎士達が司を捕えていったわけである。
司は何が何だかよく分からないうちに連れ去られてしまい、喚く暇もなかった。
一方の鉄アレイモンスターは何故か司を助けることなく消え去っていった……どこか急ぐようにして。


ミミルやベアは司と幾度か出会う中で、かつての“偏欲の咎狩人”が例の2人組であることを知る。
現在話題になっている“幽霊少女”の名前はシェリル。以前一度だけヘレシィから耳にした名前もシェリル。
そのことから、ヘレシィの姿の変貌に首を傾げながらも両者が同一人物であることを確信していた。

司が何故シェリルの名前を知っていたのか、また何故彼女を探しているのかは分からない。
質問しても話してくれなかったし、無理矢理聞いても答えてくれるとは思っていなかった。
下手に彼の心に土足で踏み入れれば、司は二度と心を開こうとしなくなるだろうことをミミル達は知っていたから。


「……捜すわよ」

「司をか? それともヘレシィ達をか?」

「どっちもよッ!」


意気込むミミルにベアはやれやれと肩を竦める。

確かにミミルはどちらも捜そうとするだろう。
司の場合、何かに巻き込まれているようで心情的に放っておけないから。
ヘレシィ達の場合、あの聖堂でのことや彼等が動く目的を知りたいから(まあこちらにも心情的な理由はあるわけだが)。

しかしベアは理屈を超えた第六感的なもので感じていた。


同時に捜さずとも、どちらかを追えば必ずもう一方にも辿り着けるだろう、と。


.hack//intervention 『第24話 説明ばっかで紙とペンが欲しい気分』


「さて、邪魔者がいなくなったことだし……」


思わず本音を言ってしまった俺だったが、当の楚良は全く聞いていなかった。
運がいいのか悪いのか、丁度リアルで誰かからタイムオーバーの宣告を受けてしまっていたらしい。
その後渋々といった感じで“んじゃバイビ〜”とかほざきながら奴はこのエリアから去っていった。

そのことは俺にとって、ある意味良い形で作用した。
何か再びこの世界にやってきて以来ずっと続いてきた妙なテンションを抑える切欠になってくれたのだから。
奴が居なくなってくれたおかげで、自分の中を渦巻いていた様々な感情を整理することが出来た。

……無論、楚良に感謝してやるつもりは毛頭無い。

ともかく今は現状を知ることが第一だ。
楚良の処分はシェリルから色々聞いてから決めれば良い。

そう考えた俺は、楚良が居なくなって以来何故か真剣な表情を崩さないシェリルへと顔を向ける。


「シェリル、早速だが……俺はどうやってこの世界に戻ってきたんだ?」

「トモアキ……それは違うの。
 実際には戻って来たんじゃなくて、トモアキを“この世界寄り”にしただけ。
 元々トモアキとこの世界の糸は途切れてなかった」

「…………どういうことだ?」


シェリルは淡々と事実だけを述べている。
俺はその様子にどこか違和感を感じた。

この1年間に彼女に何があったのだろうか?
以前に比べて妙に落ち着いており、まるで精神的な成長を遂げたような感がある。
いや、それだけではなく俺に関する説明が断定的なのも気になる。

そんな俺の内心に気づいたのか、シェリルはこれまでのことを順序立てて説明し始めた。


「アタシはアウラの為の土台として作られた存在。
 父ハロルドと母モルガナの間に生まれたアウラの失敗作。
 ……でもアタシの場合はそれ以外にも存在意義があったの」

「シェリルにだけ与えられた特別な存在意義?」 


放浪AIがこの世界で生きることでアウラの覚醒に繋がるということは俺も一応覚えている。

元々『The World』(正確には前身である『fragment』の方だが)は、アウラが覚醒する為の揺り籠。
ハロルドはこの世界をネットゲームにすることで様々なユーザーを募り、人間の持つ思考や行動に関するデータをアウラに与えようとする。
その中に人工知性を持つ放浪AIが加われば、アウラの覚醒を促進させることになるのだ。

しかしシェリルに“のみ”与えられた意義なんてものには心当たりが無い。


俺はその程度に考えていたんだが、告げられたシェリルの言葉はそんな予想を遥かに超えていた。


「元々アウラには所謂“素体”と呼ばれる原型があるの。
 アタシ達みたいな“失敗作”は言わばその肉付けの為の消耗品。
 母モルガナはそういった者達をひたすら生み出す中、突然相反する行動を取るようになった。
 何が切欠なのかは分からないけど、とにかく母さんは変わってしまったの」

「……多分その頃からモルガナの暴走が始まったんだろうな」

「暴走?」

「アウラを誕生させる為の土台であるモルガナ。
 現在この世界の神である彼女は、アウラが誕生すればその座を奪われることになる。
 自分の居場所を失った先にあるものが“死”であると実感した時、彼女は自己保存の本能に目覚め暴走してしまう。
 …………ハッキリ覚えてるわけじゃないが、確かそんな感じだったと思う」


そう、モルガナは生きる為に足掻いている。
その為にあの手この手を尽くして、アウラの覚醒を阻止しようとしている筈だ。

しかしこの話がシェリルの存在意義とどう関係するのか……。


「……話を戻すね。
 母さんはアタシ達を生み出す一方で、同時にアタシ達を消そうと様々な行動に出た。
 その過程で生まれたのが、特別な力を与えられたシェリルという存在なの」

「失敗作を削除する為に創られたってことか?」

「ううん、それもあるかもしれないけど直接的には違う。
 母さんがアタシを使って消そうとしたのは……アウラ」

「……アウラを消す為、だとッ!?」

「失敗作を生み続けるプロセスの中で、母さんは唯の失敗作である筈のアタシに可能な限りの削除能力を与えた。
 自身でアウラを消すのは不可能だったから、別の存在にさせようとしたってわけ。
 アウラを消せないのは自分の力に問題があるんじゃなくて、自分専用に掛けられてプロテクトにあるって思ったのかも」


正直、驚きの連続だ。

確かにシェリルには普通では考えられないような力があった。
1年前の聖堂で起きた出来事の際に生じたデータドレインみたいな虹色の光。
聖堂の床や俺のPCの様々な部分を消し去ったアレが、まさかモルガナに与えられた力だったとは。

…………待てよ? だがそれだと聖堂でシェリルが豹変したことに説明が付かない。
もしモルガナがシェリルを利用しようとしたんなら、寧ろシェリルはモルガナ側ってことにならないか?


「じゃあ何でシェリルは1年前のあの時、アルビレオの槍に反応したんだ?」

「それはアタシが“失敗作”だったから」

「詳しく説明してくれ」

「簡単に言うとね、アウラを消す目的でアタシを創ったその時点で無理だって分かってしまったの。
 母さん自体に力はあっても、アタシの方にそれを内包出来るだけの容量がなかったから。
 そういう意味で“失敗作”……二重の意味で要らない存在になってしまったって事。
 母さんはそんなアタシを消す為にあるプログラムを組み込んだ。
 母さんの特定の“因子”に反応して力が暴走し、アタシごと消滅させるプログラム……それがあの時発動した。
 このプログラムがどうして組み込まれていたのか、それは分かんないけど……」


これについては何となく納得できた。

俺があの時見たシェリルは明らかに普通じゃなかった。
何やら“アタシが消される”とか“沢山のアタシが”といったよく分からないことをブツブツと呟いてたし。
アルビレオの槍に完全に意識が集中していて、俺の声にも全く耳を貸そうとしなかったし。
最初は手の周り程度だったあの虹色の光も、次第にシェリルを覆うようにして広がっていったし。

もしシェリルの言う“因子”とやらがアルビレオの持つ槍に含まれていたとしたら、全てに説明がつきそうな感じだ。
尤も、どうして態々そんなプログラムを作ったのかは謎だが。


そういった感じで俺は頭の中で情報を整理していたんだが、


「トモアキはね……」


ついさっきまでとはまるで違う優しい声に、ふと顔を上げる。

そこには先程まで淡々と説明していた彼女はいなかった。


「トモアキの想いがね……消える運命だったアタシを救ってくれたんだよ?」


そこに居たのは…………どう表現していいか分からない程柔らかい微笑みを浮かべた聖女。

あどけなさを残しながらも、どこか俺の全てを包み込むような不思議な印象を受ける。

そんな彼女の姿に俺は妙に顔が火照ってしまい、


「……そ、そっか」


そっぽを向きながら小さく呟くことくらいしか出来なかった。


「そ、それで結局、俺はどうやって呼び戻されたんだ?」


妙な気分を落ち着かせるべく、少し大きめの声で質問する。

全く……何だか今日の俺は本当にどうかしてる。
ガキンチョに惑わされるなんて、1年前なら絶対ありえなかった筈なのに。
シェリルもシェリルだ。見た目は変わって無いくせに妙な色気を出しやがって。

元々俺は女性と付き合ったことが皆無だから、そういう類には滅法弱いんだ。
もう少しのところで危うく…………危うく…………今俺は何を考えた?


「それは「ぬぅおぁぁぁぁぁッ!!」と、トモアキッ!?」

「いかん、いかんぞぉッ! それだけはあっちゃならんッ!!」

「ちょ、ちょっとトモアキッ!? どうしちゃったのッ!?」


自らの頭を左腕の大剣の腹で叩きつけまくる錯乱した俺。
他の誰が見ても意味不明なその行動に、シェリルは慌てつつも怖くて手を出せない。

けどさ、流石にあり得ちゃならんのですよ。
彼女見た目10歳&中身2歳なんですよ? 
精神的な成長? AIだから関係ない? …………ハッ、それこそ関係ないねッ!

どんな理由があろうと、今頭をよぎった考えはマジでやば過ぎ。
え? どんな内容かって? …………い、言えません。


「トモアキッ!? 体のどっかに不都合あったッ!?」

「……………………い、いや……何でもない」


何だよこのガキ、かなりマジな半泣き顔で迫ってきやがって。
思わず兄ちゃん、すんごい罪悪感に見舞われちゃったじゃないか。

お前は無知ならぬ無恥の罪だよ、シェリル。
裏が全然感じられない純粋無垢さが俺には眩し過ぎるぜ。


…………と、とにかく話題を真面目方向へ持ってかないと。


「ちょっと色々考えて取り乱してしまったみたいだ。
 ……済まないシェリル、話を続けてくれ」

「え……あ、うん」


よし何とかまともな方向に戻ったな。

シェリルも最初は首をかしげていたが、特に気にすることなく流してくれた。
……ホンマにええ子や。良い子過ぎて罪悪感が増してしまったくらいだが。


「最初に言ったけど、トモアキとこの世界は変わらず繋がり続けてた。
 だからトモアキを呼び戻す方法自体はすぐに分かったの。
 結局色々あってここまで遅くなっちゃったけど……」

「その方法ってのは?」

「それは“ヘレシィ”の体の中にいる母さんの欠片の成長を促進させること」


“母さんの欠片”といったら……ウィルスバグ?
そういえば昔は顔半分だけだったのが、首から肩、左腕まで侵食されている。
……って“そういえば”で済まされる話じゃないんだけどな。

しかしウィルスバグの成長と俺の関係?
つまり侵食されればされる程、俺とこの世界の繋がりが強くなるってこと?

となるとバグと俺の関係…………う〜ん、何だか凄く嫌な予感がしてきた。


「あのさシェリル、もしかしてバグと俺って……」

「トモアキはその欠片と精神的に繋がってるの。
 言い換えるならトモアキは欠片の核と同化してるってことになるのかな?」

「…………やっぱり」


嫌な予想程よく当たるって本当なんだな。
……それ以外当たった試しがない気もするけど。

俺は見た目どころか中身までも人じゃないんですか?
てか何その憑依系。要は寄生虫みたいなもんってわけね。


うん、ちょっとだけ泣いていい? …………駄目ですか。


「……えと、話続けて」

「トモアキ? だいじょ「いいから」あ……うん。
 元々母さんの欠片の核は“意思なき魂”。本能はあっても知能は無いに等しいの。
 ただひたすら世界を侵食する為だけに生まれた存在。
 そこに何があったのか分からないけど、トモアキという“魂”が吹き込まれた」

「そして俺は現実世界で就寝する度に、この世界へやってくるようになった」

「それからしばらくしてトモアキがこっち寄りになったのは、核が抵抗を始めたから。
 今までトモアキに押さえつけられてた本能が少しずつはみ出して、“ヘレシィ”の体を侵食するようになったの。
 おかげでトモアキの精神が核に定着し易い環境が出来た」


……おい、今“おかげ”とか言わなかったか?
一々説明止めるのも面倒だから突っ込まないけど。

今はとにかく何も考えずに情報を頭に叩き込むのが先決だ。


「じゃあ聖堂での出来事以来、この世界に来れなくなったのは?」

「……アタシの力が暴発して体の一部が消えちゃったよね?
 その時に体内の核も一部が消滅して瀕死状態になったから。多分胸の部分が消えた時だと思う。
 それを補う為に成長を促進させたの」

「胸の部分って…………ありゃ?」


服に隠れてて気づかなかったが、何か腕突っ込めそうなくらいの穴が開いてた。
別段違和感とかを感じる程ではないんだけど、何だか奇妙な感覚だな。
上手く言えないが…………自分の目で見てみるとスースーしてそうでも実際には何も感じない、みたいな。

まあいいや、話の流れには関係ないし。


「核がまともに機能する為には、とにかくデータを食べさせる必要があった。
 その為に欠けていた足と腕の部分をこのエリアで捜して見つかったのが、今ついてる部分。
 どちらも核が深く侵食しているのが分かるでしょ?」

「足は別に変わりないと思うぞ。
 まあある意味変わってると言えば変わってるんだろうが……」

「それは見た目だけ、中は完全に侵食されてる。
 でもそれだけじゃ足りなかったから、もう一方の腕や胸の部分も補おうとしたんだけど結局ここでは見つからなかった。
 仕方が無いから他のエリアにいるモンスターの腕で「ちょっと待ていッ!」何?」

「つまり何だ? お前は俺に人じゃなくて化け物の部品をつけようとしたわけか?」

「そうだよ? 元々PCの部品は核との親和性があまり良くなかったから丁度いいと思って。
 あ、言い忘れてたけどその左腕はモンスターの奴。だから足より侵食が進んでいるの」


これってやっぱりお仕置きすべき? 
う〜ん……微妙だな。

シェリルは俺のことを思って必死に頑張ってくれたんだろうし。
それを見た目がヤバイという理由だけでお仕置きってのはちょっと違うかも。
お仕置きってのは明らかな非に対してしか行われるべきじゃないからな。

え? 今までやってきたことはどうなのかって?
ノンノンノン、そんなの覚えてませ〜んネ。俺は前しか見てませ〜んネ。


まあ冗談はさておき、彼女は彼女なりに頑張ってくれたんだから許すって方向で。


「んじゃ腕や胸が補完されてないのに、妙な翼や車輪がついてるのは?」

「あ、それはね、楚良が教えてくれたのッ!」

「…………ほぅ、それはどういうことかな?」


何でいきなり声色に感情が篭っちゃってんのかねぇ。
おじさん……もといお兄さんにも教えて貰いたいものだ。

真面目な話、どうして奴がシェリルと関わりを持っているのかが気になる。
そして奴が俺やシェリルの事情に関してどこまで知っているのか、も。
他の奴ならまだしもアイツは色々と危険だからな。特にモルガナ関係で。


「核を成長させるのに必要なのは、見た目上の補完じゃなくてデータ上の補完でしょって。
 アイツはね、トモアキ呼び戻す為に躍起になるあまり視野が狭くなってたアタシの目を覚まさせてくれたの。 
 それにアイツもトモアキに会いたがってたよ?」

「楚良が俺に? ……何で?」

「詳しくはわかんない。
 アタシが聞いても“面白そうだから”としか教えてくれなかったし」


“面白そうだから”……ねぇ?

どういった経緯で奴が俺のことを知るに至ったのか。
1年以上経った今、外の情勢がどうなっているのか。

他にも知るべきことが山程ある。

おそらくシェリルに聞いただけじゃ全てを知ることは難しいだろう。

俺の知る限りでは、彼女が知ることの出来る範囲はかなり狭い筈だから。


…………やれやれ、これから色々と忙しくなりそうだな。


こうして俺は、この日のほとんどをシェリルから色々聞き出すのに使うことになる。

楚良に関しては、明日奴が来た時に直接問い質すつもりだ。

俺やシェリルのことを知ることになった経緯や近づいた目的。
そして俺達についての噂がどう変遷していったのかも。


――――俺は全てを知ったその日から、現実世界で頭痛薬を買い漁るようになる。


あとがき

主人公&シェリルの秘密を半分くらいの巻。
何か気のせいか親子っぽかった2人が妙な方向へ行っちゃいそうだけど気にしない。
楚良君に対して主人公がちょっと危ない考えを持ちそうだけど気にしない。
ちなみにシェリルが急に博識になった理由は次回に持ち越し。
早く話を進めたい一方で主人公達にはのんびりしていて貰いたいような気持ちも……。

次回は楚良と主人公の顔合わせになるかな?
以上、【.hack//G.U.】vol.2のラスボス中にいきなりコントローラーが反応しなくなって放心中のジョヌ夫でした。


レス返しです。


>サイコーさん

蒼炎の守護神、ジョヌ夫は結構好きです。
でも多分主人公はあれが可愛く見えるような化け物に変貌してます。
……シェリルのせいで。

これからもよろしくお願いします。


>フェイクKさん

主人公、帰ってきたばかりだから寛大です。
シェリルへのお仕置きは一息ついてからたっぷりと……。
主人公も受難ばかりですが、実はそのほとんどがお仕置きという形でシェリルに飛び火していたりします。

というわけでこれからもよろしくお願いします。


>ココさん

はじめまして、ジョヌ夫です。
実はジョヌ夫自身もシリアス話ばかりで色々溜め込んじゃってました。
だからしばらくはギャグ要素っぽい何かが多分に含まれそうな予感。
容量に関しては実際短くなってると思います。
言い訳をすれば最初の方って原作の設定とかの説明で結構喰ってたんですよね。
まあそんな言い訳する暇があったら、読み応えがあるような文章が書けるよう精進するつもりです。

次回からもどうぞ見守って下さいまし。


>ジントさん

シェリルって実は自分の境界線内の相手には懐くんですよね。楚良とか。
主人公の体は現在化け物、そして近い将来その姿は更に……どうなっちゃうんだろう? 
楚良×シェリルなんて事態を起こしたら、ほぼ確実に主人公が暴走します。
あ、でもそれ面白いかも(笑)。
焔は原作の流れと主人公個人の歩み、その両方で関わり方が変わって来る予定です。

これからもよろしくお願いします。


>TAMAさん

周りの雰囲気をぶち壊す、これも主人公補正なのです。
前回といい今回といい、ジョヌ夫同様主人公のテンションがどこかおかしい気もしますが……。
……ま、まあお許し願います。

シェリルと主人公の関係が果たして親子のままか、それとも……。
楚良も含めた彼等3人の人間模様も上手く書けたらいいなぁと思ってます。

“焔……恐ろしい子ッ!”とか言ってやって下さい(笑)。
彼、いや彼女が大人になる頃ですか? それについては何れ明かされる可能性あり(書く日が来るといいなぁ……)。
カールに関してはSIGN編終了後から出てくることになります。

いつも感想有難うございます。そしてこれからもよろしくお願いします。


>コピーさん

はじめまして、ジョヌ夫です。
【.hack】の二次創作ってここ以外あまり見たことないんで、勢いで書き始めたのがこのSSです。
荒削りな部分も多々あるとは思いますが精進していく所存ですので、これからもよろしくお願いします。


>白亜さん

シリアス空間の破壊が実は主人公最大の武器だったり(笑)。
化け物モードの主人公が司やカイト達と合流する日が来るのか。
そして楚良がDDされるのか。

これからもお互い頑張りましょう。

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