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「男三人麻帆良ライフ 第十八話(GS+ネギま!)」

宮本 (2007-03-02 11:24)
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           『男三人麻帆良ライフ 第十八話』


「ネギッ!!」

「いけません明日菜さん。落ち着いて・・・」

叫んで今にも走り出しそうな様子の明日菜をちびせつながいさめる。

「あ、兄貴ー」

「せんせー」

カモとのどかも心配そうにしている。

全員の視線の先にはボロボロになって気を失っている様子のネギの姿。
そしてその横に立っている狗族の少年、犬上小太郎。

「・・・でも、どうするの?ネギ、怪我してるのよ!」

「大丈夫です。もう少しのはず・・・」

ちびせつなが祈るように答える。
小太郎が鋭くこちらを睨む中、誰も動けない。

しかし次の瞬間、一気に場が動いた。

――― パキイイイインッ!!
澄んだ音を立てて割れるようにして消える結界。
小太郎はそれに驚き、辺りを見る。
だが、再び正面を見たときに光る何かが伸びてくるのに気づき、慌ててその場から避けた。

「ぎゃんっ!!」

そして狗神達の鳴き声を聞く。
ネギの四肢を押さえていたはずの狗神はネギの側から吹き飛ぶように飛ばされ、その姿を消した。
その場に残ったのは気絶しているネギと側に転がるネギの杖、そしてそれを囲む半円状のドーム型の結界・・・。

「な、なんなんやこれは!?」

「ふっふっふ・・・。ヒーローは遅れて登場するものなのだよ」

聞こえてくる聞き覚えのない声に小太郎はさらに困惑する。
そして上空から降りてくる人影を見つけた。

「煩悩王子・ヨコシマン!!少女の願いでただいま参上!!」

現れたのは黒と赤を基調としたプロテクターに身を包み、黒いマントを着て目元を白いバイザーで隠した横島。

「「「「横島さん!!(師匠!!)」」」」

明日菜達が驚いたように叫ぶと横島はくいっとバイザーを押し上げ、全員の様子を見る。

「間に合ったみたいだな。大丈夫か?」

「ええ。ネギ先生が頑張りましたから・・・そっちは?」

どうやらちびせつなは本体を通して早い段階で横島に連絡をしていたらしい。
ちびせつなの問いに横島は首を横に振った。
ピートと雪之丞はまだみつかっていないのだろう。

刹那本体の連絡を受けて飛んできた横島は多少の霊視能力のあるバイザーを使い、結界を発見。
文珠を結界の中心部である鳥居に使って破壊するとネギの周囲に結界用の文珠を投げたのだ。

「さて、どうする?結界は壊れた、人質のネギには結界で手が出せない・・・。戦わずに帰ってくれるんならお兄さん嬉しいんだけどな〜」

つとめて軽く横島は言う。

「ちょ、ちょっと師匠!あいつは兄貴をあんなに・・・」

「でも戦わずにすむなら戦わない方がいいだろ?それに見たところかなり強そうだ!!」

怖い怖いと身を震わせる横島。
明日菜は冷や汗を流す。そうだ・・・こういう人だった・・・と。
のどかは横島も仲間だったのかと驚いたように見ている。

ネギが助かった事、結界が解除された事で安心したのかほのぼのとした空気が流れている。
だがそんな空気を一気に小太郎が壊す。

「そうか・・・そうか!あんたが横島忠夫か!!」

「・・・男に名前を知られていても嬉しくないんだがな〜」

嬉しそうな小太郎を見て横島は迷惑そうに言う。
あの目は良く知っている友人と似た感じの目だ。

「横島忠夫!俺と戦ってもらうで!!」

「はあ?なんでそんな・・・。めんどくさい」

本当にめんどくさそうに言う横島。
小太郎はやる気のない横島を睨みつけ、いい事を思いついたとばかりに笑う。

「・・・伊達雪之丞とザビエル・ピエトロを知っとるな?あの二人、今石になってある場所に転がっとるで」

ピートの本名を知らない小太郎はそう教える。
だがそれが横島に与えた影響は劇的だった。
やる気のなさそうだった表情が引き締まり、鋭い目で小太郎を睨みつけている。

「へっ、そうこなくっちゃな。その目の方がよっぽどぞくぞくするで。
石になったあの二人がいる場所は、俺しか知らん。俺と戦え、横島忠夫。
逃げるんなら石になった二人を壊す。俺におまえが負けても壊す・・・。どうや?やる気に・・・って聞くまでもないな」

小太郎は自分が冷や汗をかいているのを感じた。
向けられる鋭い眼光、それがひどく心地よく、そして恐ろしい。

横島の体には明日菜が纏っていたような魔力が纏わりつき始めていて、霊気の力との相乗効果で身体能力などの全ての力を押し上げている。
何が起こっているのか小太郎には分からないが、それでも目の前の男が本気で怒り、全力を出す気である事は分かった。

雪之丞相手でも恐怖は感じなかった。それは雪之丞が本気ではなかったからだろう。
だが自分は今、怒っているこの男を相手に確かに恐怖を感じている・・・。

「いくで!!」

恐怖を振り払うように叫んで小太郎は飛び出した。
狙いは横島の左。右手にある光の篭手も届くのにタイムラグがある・・・。

「とった!」

第一撃はいただいたと右腕を振るう。だがその腕は一枚の光る板に防がれた。
そして振るわれる横島の右腕。
右腕は光る板、サイキックソーサーごしに、小太郎の右腕に振り下ろされた。
――― ドンッ!!
音を立ててソーサーが爆ぜる。

「ぐあっ!?」

そして爆発に巻き込まれ、右腕に大きなダメージを受けた小太郎の顎を横島の右腕の篭手状態の栄光の手が殴る。

小太郎はそれをくらって体へのダメージよりも体を動かすエネルギーへのダメージを感じた。
横島の栄光の手は霊気でできたもの。霊力や魔力といったエネルギーへのダメージをより多く与える。狗族である小太郎には余計にだ。
さらにはネギが捉えられなかった小太郎の動きを完全に捉えている横島の動体視力は素晴らしいものがある。
もともと横島は格闘技や剣術を習っていたわけではなく、その至近距離で銃弾を弾くほどの動体視力と反射神経を元にした我流の体術で様々な仕事を乗り切ってきたのだ。

殴り合いで雪之丞に負けた小太郎が雪之丞の猛攻から逃げ切る横島を相手に殴り合いのみでその動きを捉え、圧倒するのは難しい。

それに横島は元々殴り合いをするタイプではない。接近戦主体の相手の攻撃を回避できるだけの動体視力と反射神経を持ちながら中距離で戦える霊波刀や防御力が高い盾、そして爆発する飛び道具として使えるサイキックソーサーといった利便性の高い能力を使用する。
獣化状態のパワーとスピードを生かす接近戦をしたい小太郎にとっては相性が悪い。

横島は左手にサイキックソーサーを作り、体勢を崩している小太郎の右足に投げつけた。

――― ドンッ!!
再び鳴る爆音。
足に喰らった小太郎はよろめき、そして残った左足が払われるのを感じた。
どさっと地面に尻餅をつく。
カッとなってすぐに立ち上がろうとするがそれは叶わない。
なぜなら小太郎の体はなぜか動かそうとしても動かず、しかも目の前に横島の右手から伸びる霊波刀の切っ先が突きつけられていたから・・・。

サイキックソーサーと霊波刀を駆使して自分の間合いで戦う事に成功し、さらに最後に『縛』の文珠を使って小太郎の動きを封じた横島が口を開く。

「・・・俺の勝ち。ちょっと動けないようにさせてもらったぞ。
とりあえず大人しく教えてくれ。あの二人は大事な親友なんだ。できればやりたくないけど教えてくれないなら手荒な手段をとらざるをえない」

その横島の目に恐ろしいほどの真剣さを見て小太郎は素直にうなずいた。

「雪之丞の兄ちゃん相手でも何も出来ずすぐ負けたけど、あんたも相当なもんやな。雪之丞の兄ちゃんがライバルやって言ってただけの事はあるわ。
あ、雪之丞の兄ちゃん達とは一つ前の仕事で会って、その時に知り合ったんや。石になった二人は無事やし壊す気なんて全くない。何なら案内するで」

雪之丞達を解放すると仕事に支障が出てくるだろうが自分から言って約束した事なのだから小太郎としてはそれを破る気は無い。
それを聞いて横島は少しホッとした。
カッとして戦ったが、ごねられたりしたら面倒だったのだ。
元々横島にそういった腹芸は向いていないしそういう交渉などはピートの仕事だと思っている。

「すごい、横島さんってあんなに強かったんだ・・・」

「ええ。一昨日とは動きが別ものですね」

明日菜とちびせつなが一瞬で勝負を決めた横島を尊敬の目で見ている。

「明日菜ちゃん、ネギの治療を!文珠全部なくなったか?」

「あ、そうだ!多分ネギが持っているわ」

明日菜がネギのところへ駆け寄ると結界が解かれる。
ネギのポケットをごそごそとあさり、文珠を取り出すと明日菜はそれをネギに押し当てた。

「す、すみません横島さん」

「おう、気にすんなネギ。ここに来たから雪之丞とピートの場所が分かったんだからな」

横島はネギに答えると笑った。

「ネギ先生お怪我は大丈夫なんですかー?」

「あ、はい。そういう術らしくてすっかり治りました」

心配そうなのどかにたずねられたネギはちらっと横島を見て礼を言うように頭を下げてから答える。

「バ・・・バレちゃいましたね。黙っててすいません。・・・秘密だったので」

「いいえ・・・あの、まえからうすうすは」

のどかに魔法がばれた事を気にするネギにのどかはあっさりと言った。

「でも・・・でもネギ先生が魔法使いなんて・・・こんなのって図書館の本の中だけの話だと思ってましたから・・私なんだかドキドキしちゃって・・・」

「しかしこいつは使い方によっちゃ異常に強力なアイテムだぜ!いやー、強力なパートナーが仲間に入ってよかったぜ!!」

カモがのどかのアーティファクトの本に前足をのせて喜ぶ。

「あ、ネギ先生まだ血が・・・」

のどかはハンカチを取り出すと怪我は治ったものの血がついているネギの顔をふく。

「・・・なぜだろう。非常に、ひっじょーにむしゃくしゃするのは・・・」

「痛い!痛い!俺の髪むしらんでくれ!!はげるやろ!?」

目の前でほのぼのするソフトラブシーンを見せられてご立腹な横島はぶちぶちと小太郎の髪をむしる。
動けない小太郎は文句を言うが動く事ができないので文句の効果は薄い。

「とにかく先程の罠を潜り抜けたので関西呪術協会の本山まではもうすぐだと思います。急ぎ親書をネギ先生!」

「そ、そうですねちびせつなさん」

「宮崎さんをここに置いて行くわけにはいきませんから本山まで一緒に・・・あ!?」

言葉の途中でちびせつなの声と姿がぶれだす。

「ど、どうしたの!?」

「い、いけません。本体の方で何かが・・・連絡がもた・・・」

そしてちびせつなはぽんっという音とともに紙に戻った。

「こ、こりゃまずい。刹那の姉さんの方に何かが起こったな」

「「え〜〜〜!!」」

カモの言葉にネギと明日菜は声を上げる。
横島は考え込むように顎に手を当てると仕方がない・・・とばかりに小太郎の首筋に右手を添えた。

バチッ!!という音がして横島の右手が光り、小太郎は意識を失った。
それをやった横島を見てネギ達がギョッとする。

「な、何やってるんですか横島さん!!」

「ん?俺のアーティファクトの能力の一つ、麻酔だ。これで当分起きない」

「そうじゃなくって何でそんな事を!?」

アーティファクトの能力は飛べる事なんじゃないのか?とか突っ込みたいところはたくさんあるが、明日菜はとりあえずおいておいた。

「刹那ちゃんのとこに異変があったんなら俺もそろそろエヴァちゃんに呼ばれるはず。でもそいつからは雪之丞達の事を聞かないといけない。だから眠らせたんだ。
・・・おっと。呼ばれたみたいだ」

そう言うと横島の体が光りだす。
横島は明日菜に一つ文珠を渡した。入っている文字は『縛』。

「大丈夫だと思うけどそいつがもし起きて暴れだすような事があったら容赦なく使ってくれ。他にもなにかあったら連絡を・・・・」

言葉の途中で横島の体の光は最高潮に達し、そしてその場から消えた・・・。

「・・・とりあえず、え〜っとどうするの?」

明日菜がたずねるが誰も顔を見合わせるばかりで答えられなかった。


六人の少女が道を走っていた。
いや、そのうちの一人は自らの従者に抱えられているのだが・・・。

「せ、せっちゃんどこ行くん?足はやいよ〜」

「ああっ、す、すいません木乃香お嬢様」

近衛木乃香に刹那は答える。
だが足を止める事はできない・・・。

「な、なぜいきなり・・マラソン大会に・・・?」

「ちょ、ちょっと桜咲さん・・何かあったのー?」

綾瀬夕映と早乙女ハルナが荒い息をはいている。
その横を走っている茶々丸は涼しい顔でマスターであるエヴァンジェリンを横抱きにして走っている。

「桜咲さん・・・来ます」

茶々丸が小声で注意し、直後に飛んできた手裏剣の一種、千本を刹那は全部つかみとる。

「ふん、街中で仕掛けてくるとは・・・下種だな。一段落したら人気のないところで横島を呼んでやる。やつらもアホだな。同時に襲撃すればいいものを・・・何を考えているんだか」

「しかし、同時ではないのは好都合です」

ため息をつくエヴァンジェリンに刹那は短く答えた。

「あれ!?ここってシネマ村じゃん。何よ桜咲さん・・・シネマ村に来たかったんだ〜!?」

「すいません!綾瀬さん早乙女さん。わ、私木乃香さんと・・ふ、二人きりになりたいんです!!ここで別れましょう!!」

そう言うと刹那は木乃香を抱え、屋根を跳び越えてシネマ村へ入っていった。

「・・ど、どーゆーことですか?」

「うーん、女同士で二人っきりって・・・」

夕映とハルナは刹那達が跳んでいった方を呆然と見てつぶやく。

「茶々丸私達も行くぞ」

「はい、マスター」

茶々丸の腕から降りたエヴァンジェリンはそう言ってシネマ村の入り口へ向かう。

「マスターって・・・」

「・・・ま、まさか百合が二組!?クラスメートに百合の陰が?」

夕映とハルナは顔を見合わせるとこうしちゃいられないとばかりに自分たちもシネマ村の入り口へと向かって行った。


「よう、エヴァちゃん。お呼びか?」

エヴァンジェリンに召喚された横島はきょろきょろと辺りを見てたずねる。

「ああ。敵の襲撃だ。まだ動きはないがおそらくこれからだな。雪之丞とピートは見つかったのか?」

「見つかってはいないけどネギ達のとこで捕まえたガキが石になった二人を知っているらしい。ここが片付いたら解呪しに向かうよ」

さっさと片付けようとばかりに横島は言う。

「それならば私と茶々丸はシネマ村を満喫しておこう。魔力も使えんことだしな。
おまえは刹那達と敵の襲撃を防げ。行くぞ、茶々丸」

エヴァンジェリンはとりあえず役目は終えたとばかりに茶々丸を従えて歩き出した。
横島は手を振ってそれを見送ると刹那を探すべくシネマ村を歩く。
だが、あっさりと刹那達は見つかった・・・。

「・・・なんだろう、やっぱり百合?」

横島の視線の先では新撰組の扮装をした刹那が着物を着た木乃香を抱きとめているシーン。
同じく修学旅行中らしいどこかの学校の生徒達がパシャパシャと二人の写真を撮っている。

「エヴァちゃんといい茶々丸ちゃんといい、どうして将来有望そうな女の子達は百合に走るんだ?もったいない。それともこれが女子校の標準ってやつか?なあハルナちゃん」

「うおおう!びっくりした。横島さん気づいてたんだ!」

横島の後ろの方には早乙女ハルナと綾瀬夕映。
二人も横島と同じように刹那達を見ているようだ。

「で、女子校ってのは百合に走るもんなんか?美少女のカップルは確かになかなかいいものがあるが、中学を卒業して俺の守備範囲に入ってきたとき百合ではナンパしにくいぞ」

「ふっふっふ、そういう背徳的な方向へ行くのはごく一部!男子もそうでしょ?昨日の夜だって噂の彼らとネギ君がキスしていたじゃない。はい、これ。昨日の夜急いで書いた一品よ!!」

ハルナは横島に一束の紙を渡す。
それを見た横島の顔が引きつり、青ざめた。

「うげっ!?まさに有害図書。裸のネギと雪之丞とピートが・・・」

「いや〜、あの二人って前にネギ君と三角関係疑惑が流れた二人らしいじゃない!旅先で一晩のアバンチュール!?
異国の青年と釣り目の気の強そうな男をもてあそぶ十歳のイケメン少年先生!!
く〜、昨日の夜は久しぶりにインスピレーションがわいたわ!!次回作には横島さんも交えて四角関係を・・・」

「・・・それだけはやめてくれ」

有害図書をハルナに押し返して壁に手をやって気分悪げにしている横島。
目をギラギラさせて続編への期待を語るハルナ。
そんな二人を見て夕映は呆れたようにため息をついた。

「・・・なにアホな事を言っているですか。ただの仲の良い二人ではないですか?あの位はいるですよ」

「いや、これは間違いないよほんと」

夕映にハルナが答える。
そしてその時、良く知るクラスメートの声が聞こえて来た。

「ふっふっふ、確かに怪しいね〜あの二人」

「わあっ!朝倉にいいんちょ達!?」

朝倉和美と那波千鶴、村上夏美と雪広あやかがそこにはいた。
朝倉達は興味深げに先程までのハルナ達の視線の先、刹那と木乃香を見ている。

「あんた達もシネマ村来てたんだ。てか何ガッチリ変装してんのよ?」

「ここ来たらやんないとー。あんたもやんなよ」

「あー、何か来たよ」

会話をしていると夏美が妙なものを発見した。
やかましい音を立てて走ってくる馬車。そては刹那と木乃香の横に止まる。

「お、おまえは!」

「どうもー神鳴流です〜。じゃなかったです。・・そこの東の洋館のお金持ちの貴婦人にございます〜。そこな剣士はん今日こそ借金のカタにお姫様を貰い受けに来ましたえ〜」

「な、何?な、なんのつもりだこんな場所で」

「せっちゃんこれ劇や劇。お芝居や」

木乃香の説明を聞いて刹那は劇に見せかけて衆人環視の中堂々と木乃香を連れ去る気だと気づき、表情を険しくする。

「そうはさせんぞ!木乃香お嬢様は私が守る!!」

「きゃー、せっちゃん格好えー」

「わ。い、いけませんお嬢様・・・」

木乃香に抱きつかれ焦っている木乃香。

「やはり百合?まさか世界には俺が知らんだけで百合が溢れかえっているというのか!?は!だからしずな先生もバスガイドさんも俺になびかんかったのか!!」

「・・・えーっと、横島さん何言ってるかわからないけどそこまで百合ばかりじゃないと思うよ。それにしずな先生は某先生と怪しいって噂だし、バスガイドさんは財布に男の写真入れてたよ」

とりあえず突っ込み、自分が得ている情報を披露する朝倉。
横島はショックを受け「さよなら俺のパラダイス・・・」と言って崩れ落ちた。

その間にも刹那は手袋を投げられ、決闘を申し込まれていた。
そして少女、月詠は一瞬強力な気を発してから馬車に乗って去って行った。

気に当てられた木乃香が怯え、刹那の背にくっついている。

そこに3−Aの生徒達+横島が押し寄せてきた。
わいわいと騒ぎ、刹那と木乃香、そして先程の少女、月詠の関係を邪推する。
刹那がなんと言い訳しても聞く様子はない・・・。

「二人の恋、私達が全力で応援するよー!!」

「よっしゃ野郎共助太刀だーっ!!」

「わああ!?ちょ、ちょ・・・違うんです。待って皆さんーっ!!」

何を言おうと刹那の言葉は聞き入れられず、生徒達ははしゃいでいる。
何を言っても無駄か・・・と刹那がため息をつくとすすっと横島が真剣な表情で近づいてきた。

「刹那ちゃん」

「ええ、行かざるをえないでしょうね」

「・・・ダメだ」

「え?」

「百合なんて不毛なものはだめや!それも刹那ちゃんや木乃香ちゃんみたいな将来有望な子達が!!そんなだから世のもてない男達がどんどんあぶれていくんや〜!!」

「って、何の話をしてるんですか!!」

思わず突っ込む刹那。
エヴァンジェリンに召喚されたであろう横島がいるので楽になると思ったのだが今度は再び百合説を持ち出してくるとは・・・。

「それより、ネギ先生達のところが足止めのような罠だった事を考えるとおそらくこちらに敵は戦力をつぎ込んできているのではないでしょうか?という事はピートさんや雪之丞さんを石化させた者もこっちに・・・。
ならばあの月詠とかいう剣士は私が相手します。横島さんは不測の事態に備えて木乃香お嬢様の護衛を」

「了解」

「ちょっと桜咲さん、横島さんと何話してるの?もしかして・・・横島さんもいれた四角関係?」

こそこそと話している二人に朝倉が悪戯っぽく笑ってたずねる。

「違います、私はノーマルです!!」

百合百合と言われ続けていた刹那がついいつものくせで叫ぶ。

「・・・わいが相手やったらアブノーマルなんか?」

「い、いえ・・・そうではなく・・・」

横島はそのような認識をされているのかとばかりにショックを受け、刹那は自分の言葉が適切ではなかったと慌ててフォローを始めた。


決闘場である日本橋へと向かう一行。
先程まで着替えていなかったハルナと夕映も服を着替えている。そして・・・

「・・・横島さんそれどうにかならないの?」

朝倉が呆れたように横島を見る。
横島の格好は最初から着ていた黒と赤を基調としたプロテクターに、黒いマント。そして顔には某キャラのマスク・・・。

「ダース○イダーとは。確かに服とはぴったりですが・・・」

刹那は冷や汗を流した。
プロテクターやマントとはぴったりだがシネマ村ではかなり浮いている・・・。

その時、ネギの姿をした小型の式神がカモを乗せて飛んできた。
式神なので大した戦力にはならないがそれでも一人いるのといないのでは大きく違う。

「ふふふふ・・・」

ホッとしつつネギに説明をしようとしていた刹那は笑い声が聞こえてきたので声の方を睨んだ。

「ぎょーさん連れてきてくれはっておおきにー。楽しくなりそうですなー。
ほな、始めましょうかーセンパイ。木乃香様も刹那センパイもうちのものにしてみせますえー」

橋の中央に立ち、笑顔を浮かべている月詠を見て木乃香が身を震わせた。

「せ、せっちゃん。あの人・・・なんかこわい。き、気をつけて・・・」

その怯えた様子に刹那は決意を新たにし、そして安心させるように笑顔を浮かべた。

「安心して下さい木乃香お嬢様。何があっても私がお嬢様をお守りします」

「せ、せっちゃん」

安心したような、嬉しげな表情を浮かべる木乃香。
そこに拍手と歓声が鳴り響く。
3−Aの生徒達とギャラリー達が感動したらしい。

横島は刹那の言葉を聞いてマスクの下で渋い顔をしていた。
やはり刹那はひどく危うく見える。
刹那は木乃香を守るという事を自分に課していて、守るためだったら己の危険など顧みないだろう。
必死で守るために、助けるために、力になるために己の身を投げ出して・・・そして・・・。
そこまで考えて横島はぶんぶんと頭を振った。

「・・・刹那ちゃんは俺とは違う」

そうつぶやいた横島は月詠が妙な式神を大量に出したのを見た。
いたずらをする程度のかなり低級の式神。それは3−Aの生徒達に群がっている。逆に好都合だ。これで生徒達が戦闘に割って入ることはない。

刹那も同じような事を考えたのかネギの式神を等身大の忍者の格好にさせた。木乃香をこの場から離れさせるらしい。

「刹那ちゃん」

マスクの空気穴からシュコーっと息をはきだしながら声をかける。

「あ、横島さん。横島さんもネギ先生と一緒にお嬢様をお願いします」

「・・・おう、わかった。でも、一つ覚えておいてくれ。刹那ちゃんが木乃香ちゃんを大事に思うように木乃香ちゃんも刹那ちゃんを大切に思っている。刹那ちゃんに何かあったら木乃香ちゃんがどう思うか、どうなるのかを考えてくれ」

じゃ、俺も行くわ。と言って横島はネギの式神と木乃香が向かって行った方へ走っていった。

「私は・・・」

つぶやいた刹那は月詠の方を睨み、走り出した。

「何があってもお嬢様を守る!!」

振るわれた夕凪はキインッと甲高い音を立てて月詠の剣にガードされた。


木乃香を連れたネギの式神は階段を上っていた。
式神に追われて隠れるためにやって来たのだ。

「あ、ネギ君部屋や!」

「よおし」

木乃香とネギは廊下の先にあるふすまを開ける。
そしてそこにいる男女に気づき、ネギは木乃香を守るように木乃香の前に立った。

呪符使いの女、天ヶ崎千草とそして一緒にいるのは冷たい、無表情の少年・・・。

「ようこそ木乃香お嬢様。月詠はん上手く追い込んでくれはったみたいやな。おや?そっちの坊や何でここに?小太郎が閉じ込めとるはずやのに。
はは〜ん。読めましたえ。あんた実体ちゃうな。ってことは手も足も出ん役立たずや」

千草の後ろに猿鬼、熊鬼、そして角の折れた悪魔のような鬼が現れた。
ネギは思わず一歩後ずさった。

「役立たずはおねーさんも一緒だろ?」

その時、声が響いて六角形の光の板が熊鬼へと飛んでいき、爆発して熊鬼を破壊した。

「な、なんや!?」

驚く千草の側で黒いマントがなびく、そして光る拳が千草に向かい・・・千草の手前でガードされた。

「・・・くー、格好良くぱぱっと終わらせようとしたんやけどな〜」

ネギの後ろからネギを追い越すようにして千草に接近し、攻撃した横島忠夫は残念そうに言うと自分の攻撃をガードした少年を睨んだ。

「よ、横島さん」

「ネギ、木乃香ちゃんを連れてここから離れろ。多分、あのガキが雪之丞とピートをやった奴だ。それなら俺も余裕ない」

つけていたマスクを取り、投げ捨てた横島は右手に霊波刀を作り出して構えた。
ネギはうなずくと走っていく。

「この!逃がすか!!」

叫んで後を追おうとする千草。
それを阻止しようと横島が肉薄し、再び少年に攻撃を防がれた。
そして少年がなんらかの武術のものであろう規則的な流れるような動きで横島に攻撃を加えようとする。
だがそこは回避力には定評のある横島。その速く鋭い攻撃をひょいひょいとかわした。

「ちいっ!なんやこのガキ。むちゃくちゃ素早い!!」

「・・・あなたもね。不可解な動きだ。回避の動きが変すぎて読めない」

「変で悪かったな!!」

少年は横島の不満げな突っ込みを聞き流しチラリと千草を見る。
それにうなずいた千草はネギ達を追うべく鬼を従えて走って行った。

「将来有望な少女を狙うとは感心しないぜクソガキ」

「それが仕事なものでね」

横島はさっさと終えて後を追うべく少年に霊波刀で切りかかる。
少年はそれをかわしながら横島に拳を振るう。互いに攻撃をかわし、流す。

「やるね。あの男の野獣のような動きとは違う。洗練されてはいないけど自分より格上のものとかなり戦いなれている動きだ」

「そりゃどうも。俺の周りは化け物みたいな強さの奴ばっかりだったからな〜」

横島は少年が距離を取ったのに合わせて自分も下がった。
そして間合いを取りつつ攻撃しようとするが、少年が何か唱え始めたのに気づいて焦る。

「『ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト・・・・・』」

「まずっ!?まさか魔法使い?」

横島は一気に間合いをつめて栄光の手で攻撃する。だがそれは届く事はない。
少年の足元にいつの間にか広がっていた水にとけるようにして消えたのだ。
慌てて周囲を確認する横島。
しかし再び少年の声が聞こえて来た時、すでに詠唱は最終段階に入っていた。

「『時を奪う、毒の吐息を・・・石の息吹!!』」

ぶわっと部屋に広がる煙。
雪之丞たちがやられたのと同じパターンだが横島には知る由もない。

少年は部屋に広がった煙が晴れるのを待たずに千草の後を追う。
自分の式神である鬼がついているため場所は分かる。
少年は城の屋上へと向かって行った・・・。


「・・・やっべー。あれだけ格闘できて魔法使いってのは反則じゃないのか?」

少年がいなくなり、煙が晴れてきた部屋で横島はつぶやいた。
横島を覆っているのは『護』の文珠で作った結界。

元々石にする術を使う事は推測できていたので接近戦をしたのだがその接近戦での攻撃も完全にしのがれていた。
もしやなんらかのアイテムを使って雪之丞たちを石にしたのでは?と思ったのだがまさか魔法とは思わなかった。しかも転移まで使って・・・。
それだけでもかなり高位の術師だという事が分かる。

「さっさと後を追わないと」

そう言って横島は屋上へと向かって走る。
階段を上り、屋上へ向かうドアを開けて・・・そして見てしまった。

飛んで行く太い矢、怯える木乃香の前に立ちふさがり矢を受ける刹那・・・。
刹那は落下して行き、それを追って木乃香も屋上から飛んだ。

大事な人をかばうために飛び出したその姿がかつての自分とダブった。
ルシオラを助けるため敵の攻撃の前に身を投げ出し、攻撃を防ぐ。
しかしその後の事なんか考えていなかった。
彼女は自分を助けるためにその命を使って・・・。

「てっめえら〜〜〜!!」

横島の叫びに気づき、千草と少年が横島の方を向く。
二人とも驚きつつも迎撃の態勢をとった。

霊力とは魂の力。
肉体の力である気、精神で操る力である魔力よりも霊力は感情によって大きく左右される。
目の前の光景への怒りが本人の意思など関係なく横島の力を押し上げた。

「さっきより早い!?」

横島の栄光の手での一撃を回避しきれず障壁で受けた少年が驚きに目を見開く。スピード、パワーともに先程までの攻撃とは比べ物にならない。
しかもそれだけではなく、雪之丞の猛攻にも何発も耐えた障壁が一撃でごっそりとその力を失った。
これは雪之丞の魔装術が物質化した鎧である事と横島の栄光の手が霊気を収束したもので、物理的ダメージよりエネルギーへのダメージを多く与えるものである事の違いなのだが少年にはそのような事は分からない。

「っらあ!!」

今度は霊波刀状態で横島の右手が一閃された。
音を立てて粉砕される障壁、見開かれる少年の目・・・。
だが横島は攻撃の手を緩めない。

「伸びろー!!」

右手を前に突き出して叫ぶ。一気に伸びた光の剣は間に割り込みガードに入った鬼の式神を貫きつつもその勢いを殺さず少年の右肩をかすり、傷をつける。

「ぐっ!?」

今の体を構成している力にダメージを受け、焦る少年。
横島はそのまま伸びた光の剣を横になぎ払った。

「きゃあ!」

薙ぎ払った先にいたのは天ヶ崎千草。
呪符使いである彼女は一瞬の攻防についていけておらず、守りの護符のおかげで気絶するようなダメージは免れたものの、それでも痛手を受けてよろめいた。

「くっ、撤退や!!月詠はん、新入りを!!」

千草の声に反応して、近くに来ていた月詠が少年を抱えて跳ぶ。千草は猿鬼に抱えられ、その場から去って行った。

荒く息をはいてそれを見送った横島は、刹那達の無事を確認するべく彼女達が落ちていった場所に向かった。


木乃香を庇って左肩に矢を受けた刹那だが、一緒に落下した木乃香が見せた治癒力によって傷を癒されていた。
光を放ち、宙に浮いて刹那の傷を癒す木乃香の魔力は凄まじいものがあった。

「せっちゃん・・・よかった」

「お・・お嬢様。力をお使いに・・・?」

「う、うち今何やったん?夢中で・・・」

矢を受けたはずの場所を確認する刹那に首を傾げて答える木乃香。
無意識のうちに力が発動したのだと気づき、刹那はどうしたらいいものかと戸惑う。
そこにカモを乗せたネギの式神が飛んできた。

「刹那の姉さん。上の連中は師匠が追い返したぜ」

「え!?横島さんが?」

カモに言われて刹那は驚く。

「はい、凄かったですよー。すごく速くって、一気にズバーって」

さらに小型のネギの式神が両手を広げてアピールする。

「そうですか・・・」

敵が退いたのを知って刹那は少し安心する。
そして物陰に隠れつつ空を飛び、こちらに近づいてくる横島を見つけた。

「あ、横島さん。ありが・・・」

上の敵の件で礼を言おうと近づいた刹那だが、パシンッ!!という音とともに自分の視界が強制的に真横を向くのを感じた。
続いて熱くなる頬・・・。
次に刹那は自分が横島に頬を張られた事に気づいた。

「な、何を・・・」

何をするんだと文句を言おうとする刹那だが、そこにあった初めて見る横島の怒りの表情に言葉を続けられなかった。

「・・・刹那ちゃんは、何も分かっていない」

怒りをこらえきれない様子で言うと横島はアーティファクトの力を使い、飛んでいった。
後に残されたのは困惑した表情の刹那と木乃香、そしてネギの式神とカモ・・・。

「横島さん・・・なんで怒ってたんやろ」

「ふん、当たり前だ馬鹿者。身を挺して守るようなら木乃香を押し倒して両方が助かるようにすればいい。その方が二人とも何とかなる可能性は高いだろう。
まあ、あいつが怒ったのは自分の時に似ていたから感情的になっただけだろうが・・・」

木乃香のつぶやきに答えたのは茶々丸を引き連れて現れたエヴァンジェリンだった。

「で、ですが・・・」

「結果はどうだった?刹那。落下したおまえを追って木乃香も飛び降りた。力が発現したからいいとはいえ、そうでなければ二人とも大怪我かあるいは死んでいる。
もし、木乃香がおまえの後を追って飛ばなかったとして、おまえが大怪我を負うか死ぬかした場合に木乃香はおまえが犠牲になって自分を助けたという事を忘れる事などできないだろうな」

エヴァンジェリンに言われ、刹那は言葉につまる。
何があろうと、自分がどうなろうと木乃香を守る。そう決めていたからこそ自分が盾になるという選択肢を何のためらいもなく選んだ。
だがそれが最良の選択ではなかった事は明らかだ。下手をしたら二人とも・・・

「自分がどうなろうと守る?それはおまえのエゴだろうが。それを相手に押し付けてどうする。それで何かあったら守られた相手がどんな気がするか、まあよく考えるんだな。
さて、行くぞ」

言うだけ言うとエヴァンジェリンは二人を促す。

「え?どこに?」

「木乃香の力が発現した以上はもう躊躇う必要もあるまい。ぼーや達と合流して関西呪術協会へ行く。
敵は結構ダメージを受けたようだしすぐには襲って来ないだろう。横島は雪之丞達の石化を解きに行くはずだ。
私がいればなにかあっても横島を呼べる。それに関西呪術協会には顔馴染みがいるから少し挨拶をな・・・」

おまえらもさっさと着替えろとエヴァンジェリンに言われ、刹那と木乃香も慌てて着替えをしに更衣室に向かった。


あとがき

前回特に真新しい事がなかった(今回もですが・・・)ので早めに更新です。
というか少し私が遠出をしますので次の更新が遅くなるので今日更新しました。おそらく一週間くらい間があくかな?と思っています。

ここでは雪ピー復活のためにも小太郎は捕らえられてもらいました。
そして前回出番なしだった横島が大活躍。
横島のアーティファクトの細かな事に気づかれた方もおられると思います。あと少しで細かに作中にでる予定?です。

え〜、今までラブ要素が少ない作品で、しかも最近ギャグ要素がどんどん減って来たのに危機感を感じています(汗
自分としてはさっさと修学旅行編を終了させてめくるめく学園生活に戻りたいかな〜と思っているしだいです(笑

・・・せっちゃんは、早めにフォローするのでご勘弁を(汗


感想ありがとうございます。
レス返しです。

>シヴァやんさん
薔薇の写真を見せたら小太郎は男のあり方について悩む羽目に陥りそうですね(笑
男・雪之丞は実は・・・みたいなのにショックがでかいです。

のどかの助言とネギの行動の間にはどうしてもタイムラグがありますから小太郎が直線的に突撃です。
・・・まあ、奮闘した小太郎も捕らえられてしまいましたが(涙

>念仏さん
小太郎の健闘はまさしく雪之丞のせいです。
雪之丞を助けてやらないといけないし、自分が負けるわけにはいかないという気持ちも彼の中にはあるので原作のように楽しむだけというのではありません。
そのへんがネギ達には悪い方に出ちゃいました。

原作以上にピンチのネギ一行。
そしてノーマル状態で白髪の少年を圧倒できなかった横島。石にされたもののノーマル格闘で少年を圧倒できた雪之丞。
それを比較すると石化した二人の重要性が増してきます。
何より敵側が今回の事で更に警戒をしてきますので。

横島の探索はぶっちゃけ次で終わります。
小太郎との出会い、そして逮捕で二人の居場所ゲットです。
しかし巫女さんとの邂逅ははずせません(笑

>鋼鉄の騎士さん
今回は薔薇より百合が・・・パル作の品は出ましたが(笑
ネギと明日菜も小太郎も強さというより心構えというものを上昇させてみました。熱いバトルは私も大好きです!
しかし、優しいエヴァちゃんも大好きですw
でもそろそろツンの方を入れねばエヴァちゃんのエヴァちゃんたる所以が・・・(笑

>アイクさん
そ、そうか・・・自分より少し育っている刹那で慣れさせる。
        ↓
刹那がいいなら私もいいだろう?
        ↓
      ゲット!!
という激ロリ化方程式が!?エヴァちゃん、恐ろしい子!!(笑

>HAPPYEND至上主義者さん
クロスの影響がプラスだけに出るとパワーバランスが崩れますからね。今回のフェイトVS横島はその一環です。
これでちょっと警戒するだろうな〜と。

エヴァちゃんは魔法が使えなくても助言者などとして色々できるいい子です。
ちょっと横島に甘いところが目立っていますが、雪ピーが捕まったので特別という事で・・・。

今回はこんな感じです。
・・・刹那が叩かれちゃいました(汗
今頃横島は苦悩しているでしょう(笑

>遊鬼さん
ネギ&明日菜VS小太郎は原作よりシリアス風味に・・・。
エヴァと雪之丞の助言合戦です(笑
のどかの登場は原作通りなのだ・・・端折りました(涙
のどか好きなんですけどね〜。残念です。
刹那の覚悟は今後、横島と話す機会がある・・はずです!
一気に急展開で刹那を突き放す感じになりましたが逆に準備は完了・・・(邪笑

>九頭竜さん
横島ってロリコンを認めた方が幸せになれるキャラですよね(笑
優しいエヴァちゃんは時に有効。しかしその優しさからライバルを増やす事に!?
味方を窮地に追いやったユッキーには後でおしおきですw
主に横島が八つ当たりで。
不幸な二人の出番は次回に持越しです。ああ、やっとここまでこれた・・・

>のえさん
初めまして、感想ありがとうございます!

日々レベルアップを続けるネギ、小太郎。
このSSではいつか原作をこえるレベルアップを・・・と(笑
熱血師匠がいますからねw
実戦経験と男との出会いが小太郎を強くしました。
続きはこんな感じです。
本当はもっと展開を荒らしたいのです・・・(笑

>DOMさん
シリアスは需要が少ないです(笑
ラブ→ギャグ→シリアスですよねやっぱり。自分でも早くラブとギャグを書いている修学旅行後を更新したいです(涙

ネギの見え方が変わって来ていますがやはり魔法剣士を目指してもらいます。
その方がバトルが熱いですしね(笑
しっかりとした理由や、過程を経た方が一気にフラグは立派にそびえたってくれると思います。
そう、アナコンダのごとく(マテ!
ということで今回はフラグのための最終段階、横島刹那を突き放すまで来ました。
長かった・・・後は回収を進めて(笑

>powerLさん
一皮むけちゃった小太郎は、カモの師匠にやられました(笑
やはり横島VS小太郎はやっておきたかったのです。

今回も少しシリアス風味が漂っていました(汗
横島がついていながら!!(笑

>六彦さん
女性、男性という事でのこだわりは小太郎の成長の妨げになりますね〜。
原作は強い女性の方が多いですし(笑
綺麗なおねーさんよりも頼れる兄貴には同感です。しかしそんな薔薇は那波さんが許してくれない・・・w

ダメージは大きかった小太郎ですが、そこは根性で・・・(汗
とりあえず早く意識をネギにむけて・・という感じで書きました。
原作でも意識を失っているというわけではなかったようですし。

出番が無かった横島は今回大活躍!!・・・刹那を叩くのは本人的には現在後悔しておりますのでご容赦を。

>23さん
小太郎に負けるネギ・・・。
原作でものどかのアーティファクトのおかげで逃げれましたし負けるのもありかな〜と。
ここで負けた事を今後に生かしたいです。

結局横島が来るという最も安易な方法で小太郎撃破です(汗

>ヴァイゼさん
持っている力を使ってサポートするエヴァちゃん。召喚ってかなり便利ですよね?

小太郎はこれからも漢度の跳ね上がりが懸念されますw
ネギ、明日菜のあれはハリセンもって追い掛け回す戦いって・・・という宮本の不満から出てきました。
後少しで出ますが明日菜にはこれからパワーアップフラグを・・・。
ユッキーはもう、薔薇への報復でしょう(マテ!!
そしてヴァイゼさんの仰るとおり横島登場というオリジナリティーの足りなさ。笑ってやって下さい(涙

バンパイアハーフの書き方のところ、確かにそちらの方が適切ですね。
一段落したら訂正したいと思います。
・・・訂正箇所が多すぎてなかなかデンジャラスな気がしますが(涙

>HOUMEIさん
偶然発見した同人誌を読み進めた小太郎。
絡み合う雪之丞とネギの絵に驚愕し、思わず同人誌を取り落としてわなわなと身体を震わせる。
「なんで・・・なんでネギやねん!ネギなんかより俺の方がよっぽど!!」

・・・と、HOUMEIさんの感想を読んで面白エピソードが思い浮かびました。
薔薇、まっしぐら(笑

>ジェミナスさん
少年というのは強さ、男らしさに憧れる傾向がありますからね。ユッキー教にネギも小太郎も入信でございますw
刹那より先に一皮向けた小太郎。切り抜けたのは横島のおかげです(汗
刹那フラグはやっとここまでたどりつきました。
ツンデレ横島(笑
今まで優しくしてて、突き放してみる。そしてまた優しくしてゲットw

>冬8さん
時代が求める笑える薔薇疑惑の二人は次回帰ってまいります(笑
刹那にはついに空気をしっかりと詰め込みました。
あとは・・・あとは刺激を与えるだけ!!
空気を詰め込まれた風船は一気に突き進むのみです。
薔薇の園に小太郎参戦はヘルマン戦まで待つ必要がありますが・・・那波さんが雪之丞に「この子はまっとうに育ってもらいます!!あなたが世話をするとそっちの道に・・・」って言ってくれそうです(笑

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