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「男三人麻帆良ライフ 第十七話(GS+ネギま!)」

宮本 (2007-02-28 16:42)
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「ほらな?やつら二人がそう簡単にやられるわけがないだろう?」

ホテルの休憩所に座り、エヴァンジェリンは満足げに笑った。朝早くに横島から来たメール。それを見てピートと雪之丞が無事ではあるらしいと知ったのだ。
同じく休憩所の椅子に座っている面々の顔にも安堵からか笑みが浮かんでいる。

「これで横島さんが二人を見つけて石化を解除すれば一気に戦況は有利になりますね」

刹那が言うと明日菜が首を傾げる。

「人数が増えるから?」

「それもありますが二人が敵、それも石化の術を使えるほどの者と接触したようなのでその者の情報が得られるからです。」

「そうだ。そして敵にあの二人の存在がばれているという事になったなら二人が離れて護衛する事などない。敵が出てきたらあの二人も参戦すればいいからな。
まあ一番楽なのは近衛木乃香に魔法の事をばらしてしまう事なのだが・・・」

「・・・それは、ちょっと」

「だそうだ」

刹那とエヴァンジェリンが理由を述べ、最後にはエヴァンジェリンがふんっと鼻をならした。

「じゃあとりあえず作戦は昨日話した通りですね?僕と明日菜さんとカモ君は関西呪術協会へ。刹那さんとエヴァンジェリンさんは木乃香さんの護衛」

「そうですね。敵がどのような手段に出てくるか分かりません。ネギ先生達もくれぐれも気をつけて下さい」

確認するように言うネギに刹那が答えた。

「ところで・・・どーすんのよこんなにいっぱいカード作っちゃって。一体どうやって責任取るつもりなのよ!!」

「えうっ!僕ですか!?」

「まあまあ姐さん」

「そーだよ明日菜。もーかったってことでいいじゃん」

「朝倉とエロガモは黙ってて!」

仮契約のスカカードとのどかの成立カードを手に明日菜がネギを責め、それをなだめようとしてきたカモと朝倉を黙らせる。
ちなみに式神同士だったせいかピートと雪之丞のスカカードはできていない。

「落ち着け神楽坂明日菜。使えそうな仮契約者、アーティファクトを探すという考え自体は悪くない」

「そ、そうだよな!」

エヴァンジェリンが言うとカモがホッとしたようにうなずく。
だがエヴァンジェリンはそんなカモをぎろりと睨んだ。

「だが、今は事態が事態だ。宮崎のどかでは無理だろう。他の連中も成功したとしても素人なのだから無理な事はわかっていたはずだ。そこの小動物は後でその短慮を悔いればいい。後で始末してやれ。
ところで、駅での戦闘の話を聞いたが、おまえのアーティファクトは式を一発で送り返したらしいな。出してみろ」

黙認して賭けに参加までしておいてひどいといえばひどいが、エヴァンジェリンはあくまでイベントとして考えていただけで仮契約者を参戦させるなどという事はかんがえていないのだ。
そこがカモと考えが違うところである。

「うん。アデアット!」

明日菜は言われるままにカードを手にし、アーティファクトを呼び出す。
そして明日菜の手にはハマノツルギ。ハリセンが現れる。
エヴァンジェリンは興味深げに見た後うなずいた。

「それは私の魔法障壁も破壊したしな。魔法などの力を無力化する効果があるようだ。式を一発で送り返すとなるとかなり有効だ。
ぼーやとおまえの方に来る者は式や護りの符を持っている可能性が高い。おまえがそれで引っ叩いて式や護りの符を破壊してやれ。式がなければ戦いも楽になるだろうし護りの符がなければぼーやの魔法で決められる」

それを聞いて明日菜はこくりとうなずき、ネギは感心した。
大停電の時も昨日も思ったが、やはりエヴァンジェリンは歴戦の魔法使いなのだ。経験からの分析と助言には説得力がある。

「アベアット」

明日菜が唱えるとアーティファクトは手の中から消える。

「じゃあ明日菜さん、僕は準備をしてから橋のところで待っているので準備ができたら合流しましょう。
刹那さんとエヴァンジェリンさんは護衛頑張って下さい。何かあったら連絡をお願いします!」

そう言ってネギは部屋に向かって走って行った。

「神楽坂明日菜。ぼーやは魔法使いで、おまえは体力馬鹿なためか素人とは思えない動きをしていた」

「ちょっ!エヴァちゃん体力馬鹿って!!」

「最後まで聞け。おまえらが言っていた呪符使いがくるのならばまだいいだろう。呪符使い相手なら逃げるのは簡単だし、式が追ってきても貴様が送り返せばいい。
だが接近戦に自信がある者が来た場合おまえらは非常に苦しくなる。分かるな?」

エヴァンジェリンは明日菜に説明をする。だが明日菜が分からないとばかりに首を傾げるので「ちっ、バカレンジャーめ。」とつぶやいた。

「バ、バカレンジャーって!!」

「まあまあ明日菜さん。エヴァンジェリンさんの言う事は確かな事ですよ」

「・・・バカレンジャーが?」

「そ、そうではなくって。相性と経験のせいで苦しくなるという意味です。
ネギ先生は魔法使い、明日菜さんはいいアーティファクトを持っていて素晴らしい動きをするといっても経験がほとんどありません。
相手が接近戦の経験が多い者でスピードがある場合は明日菜さんの単調な攻撃はかわされ、ネギ先生の魔法は撃つ前につぶされます」

とりなすように説明する刹那。明日菜も理解したのか、あごに手をやってむむ・・・と唸る。

「そういう事だ。もしそういう相手と出会った場合、逃げろ」

「に、逃げるって・・・」

「友人を助けようとしている横島の手を煩わせたいか?」

「う゛・・・」

逃げるという事に多少抵抗を覚える明日菜だが言葉につまる。

「もし逃げれない場合はおまえは守りに徹して攻撃は控えろ。ぼーやに近づけないようにさせ、ぼーやが魔法を唱えるのを邪魔させるな。
魔法使いの従者は魔法使いの剣となり、盾となるもの。だが時に剣である事を控え、盾に徹することも必要だ」

エヴァンジェリンの言葉に明日菜はうなずいて準備をしに行くと言って部屋に向かって行った。

「さすがですねエヴァンジェリンさん。素晴らしい助言です」

「ふんっ、死なれたら面倒だしな。あの馬鹿が気に病むのは目に見えた事だ。
だからあの二人になにかあるようだったらピートと雪之丞が見つかっていなくても横島をあの二人の場所へさっさと行かせるぞ。
あいつが何もできずに終わるなんてことは避けさせたい。ならばそれまで時間を稼げる程度の助言は必要だろう」

刹那が感心したように言うとエヴァンジェリンはそう答えた。
それを聞き、刹那は横島が言っていた事を思い出す。

「あの、横島さんが昔後悔をしたと聞いたのですが、それをエヴァンジェリンさんは知っているんですか?」

おそるおそるたずねるとエヴァンジェリンは渋い顔をした。

「ああ、知っている。知っているからこそ私はあいつを認め、全面的に協力する事にした。あいつの強さを知ったからな。
だがおまえはいいのか?おまえにはその強さがない。自分が嫌だから、自分が傷つきたくないから・・・。お嬢様のためになどと建前を言っていても結局はそれが最後にはネックになる。自分の殻に閉じこもっていて何かあった後、おまえは必ず後悔するぞ。
おまえもうだうだ考えず少し馬鹿になってみろ。あいつらを見てみろ。バンパイアハーフである友人の事など全く気にしていない」

エヴァンジェリンは言うだけ言うと部屋に歩いて行く。

「・・・分かって・・います」

刹那のかすれた声のつぶやきを聞いた者は誰もいなかった。


            『男三人麻帆良ライフ 第十七話』


「あいつらか・・・。雪之丞の兄ちゃんが言っとったような奴はおらんなあ」

帽子をかぶって耳を隠した小太郎はゲームセンターで騒いでいる一団を見てつまらなさ気にため息をつく。

「まあそれでも仕事や。戦っとったらもしかしたら現れるかもしれんしな。それにしてもいけ好かん西洋魔術師とも戦えるかも知れんって聞いたけど俺と同年代とは・・・」

小太郎はつぶやくとカードの束を手に一団へと近づいて行く。
わりとメジャーなカードゲームをやっている一団のいる場所で小太郎は口を開いた。

「となり入ってええか?」

「え?あ、うんいーよ」

「おー」

「勝負だよ大丈夫!?先生?」

了解を得てから隣に座り、勝負が始まる。
一団の少女達がワイワイと騒いでいるが小太郎は気にせずネギが使っている魔法使いのキャラを倒した。

「あー負けたー」

「いやー初めてにしてはよくやったよネギ先生」

残念そうに言うネギとその後ろで慰めている少女をチラッと見て小太郎は笑う。

「なかなかやるなあ、あんた。でも・・・魔法使いとしてはまだまだやけどな」

そう、すぐに自分の正体に気づいた雪之丞などと比べると警戒すらしていないなんてまだまだだ。

「え・・・うん・・どうも」

「ほなな、ネギ・スプリングフィールド君」

「えっ!どうして僕の名前を!?」

「だってゲーム始める時自分で入れたやろ?」

「あ、そか」

小太郎はゲーム画面を指差して教えてやり、走り出す。
だが一人の 少女にぶつかり、転んだ。

「あたた・・・」

「ナハハ、ごめんなお姉ちゃん」

小太郎は謝ってからずれてしまった帽子をかぶりなおす。

「パンツ見えとるでー」

いたずらっぽく笑って今度こそ小太郎はゲームセンターを出た。
そして建物の間の細い路地裏に入る。

「やっぱ名字スプリングフィールドやて」

「フン。やはり・・・あのサウザンドマスターの息子やったか・・・。それやったら相手にとって不足はないなぁ」

小太郎の言葉に呪符使いの女、天ヶ崎千草がにいっと笑う。

「ふふ・・・坊や達、一昨日の借りはキッチリ返させてもらうえ」

千草の横にいるのは神鳴流の剣士、月詠。そして千草の組織の新入りだといういつも無表情な少年、フェイト。

「・・・何?」

「なんでもないわい」

ジッと見ていたらフェイトが問いかけてきたので小太郎はぶっきらぼうに答えた。
話からして雪之丞とピートを石化させたのはこの少年なのだがそこまで強そうには見えない。
強そうな鬼を使役している事から強力な術師なのだろうと小太郎は結論付けた。

「さて、坊や達が動いたみたいや。行くえ、小太郎。罠にかかるのをちゃんと見届けんとなあ。月詠はんと新入りは木乃香お嬢様の方の見張りを頼むわ。坊や達が罠にかかったらうちも向かうよって」

千草が言うのを聞いて小太郎はなぜどこかで総力戦をやってつぶしてしまわないのかと不満に思った。
ようするに千草は誰も信用しておらず、作戦の重要な部分は自分がいて見ておかねば安心できないのだろう。
まあ誰も信用していないというのは自分も同じだと小太郎は内心笑った。

「ほら、小太郎さっさと行くえ」

「あいよ千草の姉ちゃん」

小太郎は千草に促されて歩き出す。
まあいい。自分は雇われただけ。いけ好かない西洋魔術師と戦えるのなら面白いと思って仕事を請けただけだ。
仕事のやり方に口を出す必要はないと小太郎は考えた後、思考を切り替えた。

「ネギ・スプリングフィールドか。護衛のパートナーがおらな何もできん西洋魔術師がどれだけのもんか、楽しみやな」

嘲るような笑みを浮かべた小太郎は小走りで走り始めた。


「ここが関西呪術協会の本山・・・?」

「伏見神社ってのに似てるな」

「うわー。何か出そうねー」

鳥居が何個も連なっている長い階段の下からネギとカモと明日菜はその階段を見上げていた。
その時三人の側に光の玉が飛んできて、ポンッと音を立てると刹那の顔をした小さい人形のようなものが現れた。

「神楽坂さん、ネギ先生大丈夫ですか?」

「わっ!?な、何よあんた?」

「せ、刹那さん?」

「はい。連絡係の分身のようなものです。心配で見に来ました。ちびせつなとお呼びください」

ぺこっと頭を下げるちびせつなは関西呪術協会の長やその側近が東からの使者を歓迎するとは限らないので罠に気をつけるようにと言う。
明日菜はハリセンを出し、ネギも身を低くして鳥居の先を睨んでから走り出した。

「何も出てこないわよ」

「変な魔力も感じられないです」

「い、行けるんじゃないの?これって」

二人はうなずき合うと一気に走り出した。
両脇は竹林、何度も何度も通り抜ける数多くある鳥居。
足元の石畳を踏んで一気に駆け抜けようと進む・・・。

だが、どれだけ走っても竹林は途切れず、鳥居に終わりは見えない。

さすがにちびせつなはおかしいと考え、明日菜が疲れて座ったのを置いておいて先を見てくると言って飛んでいき、それにネギもついて行く。
しかし二人が進んでも景色は変わらず、なぜかネギは目の前に現れた明日菜にぶつかった。
なにか心当たりがあるのか「やはり!」と叫んでちびせつなは竹林へと入る。それでもすぐに逆の竹林からちびせつなとネギは出てきてしまった。

「やはりですね。これは無間方処の呪法です。今私達がいるのは半径500メートルほどの半球型のループ型結界の内部。つまり・・・閉じ込められました。この千本鳥居のなかに」

「「「え、えーーー!!」」」

ネギと明日菜、カモはちびせつなの説明を聞いて叫んだ。

空から脱出しようとネギが飛び上がっても、途中でネギの姿は石畳の上に移動してしまう。
前もダメ、後ろもダメ、横もダメ、上もダメ・・・手詰まりだ。

「ね、ねえもしかしてこのままずっと出られないの?」

「本物の刹那さんは助けに来られないんですか!?」

「すいません。敵が狙っている、しかもここで足止めのような結界を使っている以上お嬢様の方に敵が来る可能性が高いのでお嬢様の側を離れるわけには・・・」

わいわい言っていると明日菜の顔が赤くなり、ぷるぷると震えると走り出した。

「うわーん!出して、許して〜〜〜!!」

「えーん。待って明日菜さーん!!」

「兄貴、姐さん気を確かにー!」

突然叫んで走り出した明日菜につられてネギも焦り、走る。
だがやはり行けども行けども景色は千本鳥居は終わらない。
カモが明日菜を落ち着かせようとするがそれでも明日菜は止まらない。

「ん・・・?あ、あれは!?屋根が・・・お店がありますよ!」

その時、ちびせつなが鳥居の脇に屋根と店らしきものを発見し、指差した。

「ひゃー助かった!トイレ借ります!!」

尿意を我慢していたらしい明日菜は慌ててトイレに駆け込む。

「誰かー誰かいませんかー!」

「兄貴、ダメだ。ただの休憩所みたいだぜ」

「自販機があります。何か飲んで落ち着きましょう」

誰かいないか探すネギにカモとちびせつなが声をかける。
ネギはトイレから出てきた明日菜とともに椅子に腰掛け、飲み物を買って飲み始めた。

関東魔術協会の妨害に対して文句を言う明日菜にちびせつなが説明をする。
そしてカモが戦力を分析しようと言い出した。

「それなんだけどさあ。前から気になっていたんだけど契約執行するとどれ位強くなるの?てゆーか私ってちゃんと役に立ててるのかな?」

「あーそいつは実際にやってみた方がいーかもな」

そして明日菜はカモの指示通りに岩に蹴りをいれた。しかし岩には何事もなく、明日菜は足を押さえてぴょんぴょんと飛び跳ねる。
だが、ネギからの契約執行をうけた明日菜が蹴ると岩はあっけなく砕け散った。
そしてちびせつなが気について解説し、カモが魔力について説明をする。
エネルギーの違いというだけで気と魔力による身体能力は似たようなものらしい。
ちびせつながミニ夕凪で明日菜を切りつけたが傷はつかない。それも身体を覆う魔力が物理的衝撃を緩和したのだ。

「この力があってこそ一昨日は私も神楽坂さんに戦闘を任せる事ができました」

「へー。なるほどね」

「ところでネギ先生の魔法の方はどうなんですか?」

「ああ、それなら大丈夫よ!こいつなんかすごい強いんだから」

ちびせつながたずねると明日菜がネギの背中を叩いた。

「おうよ!兄貴は魔法学校首席卒業だぜ!!」

カモも胸を張って言う。

ネギは他の三人をよそにあごに手をやって考え込んでいた。
自分が使える魔法、そして自分の戦い方・・・。
そして頭に過去の出来事が一瞬頭をよぎり、はっとする。

「・・・もしかして、僕が僕自身の体に魔力を貸したら・・・やっぱり同じように強くなれるのかなあ・・・」

「うーん、まあ・・・そーゆー事になるな。なあ?」

「ええ。同じ理屈ですから」

「兄貴が普段10歳にしては足が速かったりするのはその縮小版みたいなもんだしな」

「しかしおすすめできる方法とは・・・」

「おう。魔法使いは魔法に専念すべきだぜ」

「う、うん」

ちびせつなとカモからの回答にネギはうなずいた。
一昨日の戦いでは式神・猿鬼の接近戦にネギは対応できなかった。
横島が猿鬼の相手をしなかったらやられていただろう。
魔法使いは魔法に専念すべきかもしれないが、それでも魔力による身体能力強化という選択肢をネギは覚えておくことにしておいた。

「とにかく安心しました。あなた達ふたりなら関西呪術協会の並みの術者が来ても遅れを取る事はないでしょう」

「うん、大丈夫だよ。あいつら全然大した事なかったし」

ほっとしたようなちびせつなに明日菜は答えた。

「・・・へへへっ。そいつは聞き捨てならんなあ」

姿の見えない第三者の声に身構える四人。
そして上空から何かが落ちてきて大きな音を立てて石畳にヒビを入れる。
落ちてきたのは巨大な蜘蛛とその頭に乗っている学ランを着た少年。

「そーゆうデカイ口叩くんやったらまずはこの俺と戦ってもらおか」

少年はニイッと楽しげに笑った。

「ほな戦ろか、西洋魔術師。いや・・・ネギ・スプリングフィールド」

少年をまじまじと見て先ほどゲームセンターで出会った少年だと気づき驚くネギと明日菜。
ネギは木乃香が襲われているのでは?と考えちびせつなにたずねるが、今は大丈夫だと聞き、ホッとする。
だがそれならばなおの事早くこの罠を抜け出さねばならない。
罠を抜けねば逃げる事もできないし何かあった時応援に駆けつける事もできないのだ。

「ネギ!!」

「は、はい!『契約執行、90秒間。ネギの従者神楽坂明日菜』!!」

ネギからの魔力供給を受けて明日菜は走り出す。

「ガキだからって手加減しないわよー!!」

叫び声とともに明日菜が繰り出した拳は、スピードと体重をパワーに変え、少年が乗っていた場所、蜘蛛の頭部の付け根に打ち込まれた。
その強力な一撃はなかなかの重量がある蜘蛛を軽く吹き飛ばす。

「おおっ」

「アデアット!!」

驚いている少年をよそに明日菜はアーティファクト、ハマノツルギを取り出す。
そしてそれを一閃した。
ボシュッと音を立てて送り返される蜘蛛の式神。

「うおおお。や、やるじゃん私ってば」

「さすがだぜ姐さん。いくら仮契約してるからって普通あんなパワーでねえよ」

「へへーん。どんなもんよ」

色めきたつ明日菜とカモ。ネギとちびせつなも驚きつつ喜んでいる。
だが、この場にいるもう一人の顔も笑顔だった。

「あっはっは。やるなーお姉ちゃん。式払いの妙な力を持つ女子中学生がいるゆーから守りの堅いの借りてきたのに一発でお札にもどされてしもたわ。
でもおまえの方は大した事ないなチビ助。凄いのはお姉ちゃんの方や。女に守ってもらって恥ずかしいと思わへんか。・・・だから西洋魔術師は嫌いなんや」

少年の言葉に多少ムッとするネギだが同時に少し考えた。
式神を借りてきたと言った少年、その式神が送り返されても余裕そうな少年、そして女に守ってもらって恥ずかしいと思わないのか?と聞いてきた少年・・・。
それらの事から導き出される結論。
戦う前、ほんの少しの事からあいての情報を得る。
この修学旅行でのピートの動きからネギは情報と思考の大切さを学んでいた。

明日菜とカモが少年に言い返しているのを聞きつつネギは自分の考えが間違っていないであろう事を確信する。

「気をつけてください明日菜さん!彼は多分術師じゃない!!」

「へっ、気づいても・・・意味ないで!!」

少年は叫ぶと休憩所の屋根を強く蹴った。
同時に明日菜から距離を取るネギ。
一昨日の夜、遠い場所からでも戦闘に影響を与え、勝利に導いた横島を知っている。
自分は魔法使いだ。それくらいできなくてどうする?と己を鼓舞した。
そしてエヴァンジェリンと戦った時に気づかされた仲間を信じるという事・・・。

「明日菜さん、時間を!!」

ネギは躊躇わずパートナーである明日菜に頼んだ。

「おーけー!!」

突如目の前に着地した少年に驚くも、明日菜は朝エヴァンジェリンに言われた事を思い出す。
『魔法使いの従者は魔法使いの剣となり、盾となるもの。だが時に剣である事を控え、盾に徹することも必要。』
敵は一人、術者ではないという。そしてネギは「時間を!」と言った。
ならば、今がエヴァンジェリンが言っていた盾である事に徹する時!

明日菜は少年の進行方向へと体を割り込ませ、少年がネギのところへ行くのを防ぐ。

「ちいっ!お姉ちゃん邪魔や!!」

「そりゃ邪魔しているんだから邪魔じゃないと困るわよ!!」

返答するとハリセンを振るう。
少年はやっと攻撃してきたか?とばかりに避けるが、明日菜は本気で振っていたわけではなく少年に回避させる事が狙いだった。
狙い通りに行った明日菜は地面を蹴って横に飛んだ。

「ナイス、明日菜さん!」

「ヤバイ!!」

明日菜が避けた後、丁度少年とネギの間は一直線に障害物は無し。
ネギは右手を突き出し、少年は逆に右手を振りかぶる。

「『風花・武装解除!!』」「犬上流・空牙!!」

ぶつかりあう魔法と気弾。
その余波の風を腕で防ぎながら明日菜は気づいた。

「ネギ!横!!」

相殺して魔法の効果からは逃れたとはいえ、風によって帽子を飛ばされた少年は明日菜がいない側から回り込み、ネギに肉薄する。
明日菜の声に気づいたネギが慌てて強力な障壁を展開しようとするが、間に合わず少年に殴り飛ばされた。

「へっ、いい連携や。とっときの気弾を使わされるとは驚きやけどこうなったらこっちのもんや!!」

少年はネギが展開している魔法障壁を何度も殴る。
魔法使いであるネギはその動きに対応できず、衝撃は緩和し、ダメージを抑えるものの後ろに下がっていく。

「ネギ!!」

「うおっと!お姉ちゃん、どいてくれへんか?」

明日菜のハリセンでの一撃を回避し、少年はたずねる。
再び最初と同じ位置関係。
ネギが明日菜の後ろにおり、明日菜と少年が向かい合う。

「いやよ。戦士同士、私が相手よ!」

「ふん、戦いは男の仕事や。俺女殴るのややし。・・・ま、避けてくれんなら仕方がないな」

少年がそう言って右手を上げると少年の影から黒い犬がたくさん出てくる。

「げっ!?」

「俺は戦士やなくて狗神使いって言うんや。おまえら、あのお姉ちゃんを頼むで」

犬達は少年の命をうけると明日菜へと群がって行く。
ハリセンが当たれば消えるのだがハリセンを振った後の隙に他の犬に纏わりつかれ、明日菜は動きを封じられる。

「明日菜さん!!」

「おっと、あの姉ちゃんの心配をしとる暇があるんか?」

邪魔がなくなった少年は一気にネギに接近。
ネギも呪文を唱えようとするがそのような暇などあるはずもない。
気のこもった拳を何発も連続で障壁に受け、ついには障壁が壊れてネギの頬に少年の拳がめり込んだ。

「がっ・・・はっ・・・」

「空牙!!」

吹き飛ぶネギに放たれるのは止めのための気弾の一発。
ネギにかわすすべなどなく、魔法の矢と同じような威力の気弾の直撃を受ける。

「ネギーッ!!あんたら・・・邪魔よ!!!」

明日菜は叫び、自分に群がる残り五匹となった犬達を信じられないほどのスピードでハリセンで叩いた。

「うおっ!?すげえ。」

感情の高ぶりが影響してか、今まで以上の動きを見せて狗神を蹴散らしてからネギに駆け寄る明日菜を見て少年は素直にその動きに感嘆した。
だがダメージが深いらしく、唸っているネギを見て笑う。

「ハハハ。やっぱ西洋魔術師はあかんな弱々や。このぶんやとおまえの親父のサウザンなんとかゆーのも大した事ないんやろチビ助!」

「グ・・・」

「ちょ、ちょっとネギ!」

許すわけにはいかない言葉にネギは痛む体を押して立ち上がろうとする。

「ダメだ兄貴!」

「ここは一旦退きます!」

その時カモとちびせつなの声が聞こえ、ちびせつながなにやら唱え始める。
そしてカモがペットボトルを一つ投げるとそれはちびせつなの呪文の終わりと同時に煙を噴出した。

「姐さん、兄貴を頼む!!」

カモに言われ、明日菜はネギを抱えると走り出す。
後ろから「逃げるな」と叫ぶ少年の声が妙に鮮明に聞こえ、悔しかった。


「ちょ、ちょっとネギ、大丈夫?」

「明日菜さん、横島さんにもらった文珠で」

「あ、そうか!」

明日菜はポケットから『治』と込められた文珠を取り出すとネギに押し当てた。
光がネギを包み、ネギの苦しげな顔が和らぐ。

「ありがとうございます。もう大丈夫です」

「あーもー何よあの生意気なガキ。あったま来るわねー。変な耳なんかくっつけてばっかじゃないの!」

ネギが大丈夫そうなのでホッとした明日菜は悪態をつく。

「あの子は狗族ですね。狼や狐の変化。つまりは妖怪の類ですが」

「何よ、また化け物の敵ってわけ?ほんと迷惑よねー全く」

「す、すみません・・・」

「なんで桜咲さんが謝るのよ?」

「いっいえ、あの・・・」

明日菜とちびせつなの会話をよそにネギは考え事をしている。
あの黒い犬を出せる限りまた明日菜は少年の前から離されてしまう。
そうなれば自分が少年に狙われる。
だが、そうなる事がわかっているのならばそれを逆に利用できないだろうか・・・?

ネギの頭の中で思考が展開され、一つの作戦が思い浮かんだ。
だがそれは自分が非常に危険だ。しかもかなり痛い目にもあうだろう。
しかし、自分は負けるわけにはいかない。負けたくない。
どんな敵も、障害も乗り越えて強くならなければならない理由があるからだ。

「明日菜さん、僕・・・僕、父さんを探すために戦い方を勉強したんです」

「う、うん?」

「・・・父さんを探すうちに必ず戦う力が必要になると思ったからです。ちなみにタカミチにも一ヶ月だけ教わった事があります」

「え゛!?高畑先生にっ!?そこんところ詳しく聞かせてもらおうかしら〜〜〜」

「そ、それはまた今度に〜〜〜!!」

憧れの高畑の名が出てきて驚き、ネギの首に腕を回す明日菜。それからネギはなんとか逃れる。

「雪之丞さんとピートさんにお話を聞いた事があります。雪之丞さんは強くなるために確固たる信念を持っていました。ピートさんは自分のために何かを頑張るという事を教えてくれました。
僕は、雪之丞さんみたいに純粋に強さを追い求める事はできない。ピートさんみたいに他人のために頑張る事が自分のやりたい事だからなんて立派な事も言えない。
でも、でも父さんに会いたいから・・・父さんを探すために・・・僕は強くならなくちゃいけない。それが僕の理由です」

「・・・ネギ」

前にネギが『立派な魔法使い』になりたいと言っていた時に感じたあやふやさとは違うしっかりした決意がネギからは感じられた。
それは『立派な魔法使い』という不確定なものでなく、それになりたいという理由の根幹、父親という言葉をネギが発したからなのだろう。

「・・・僕は未熟です。でも強くならなくちゃ父さんを探すという目的を達成する事なんかできない。
だから僕はここで、あいつに勝たなきゃ」

ぐっと拳を握り締めるネギ。
それを明日菜とちびせつなとカモは目を見開いて見ていた。

「で、でもよ。だからってどうやってあいつに勝つんだ兄貴!?」

「大丈夫だよカモ君。僕に勝算がある」

そう言ってネギは親指を立てた。


少年、犬上小太郎は鳥居の上を飛ぶように走っていた。

「う〜ん、さっきのピンクパンツのお姉ちゃんのとこははずれやったからこっちやろ」

先ほど出会った内気そうな少女を思い出して少女がいた場所の反対方向へ小太郎は走る。

そして目の前からネギの姿をした光る人影が飛んでくるのを発見した。

「ビンゴや!あのお姉ちゃんもおるし・・・」

小太郎は立ち止まると狗神を十数匹出す。
そう、そろそろ終わらせよう。
油断して負けるなどあってはならない。ネギ・スプリングフィールドは期待はずれだった。
取って置きの気弾を使わされたのは予想外だったし、狗神達を使わざるを得なかったのは驚きだがそれはあの前衛の少女がいたからだ。

仕事をさっさと終わらせてあの強い男の石化を解いてやろう。

小太郎は飛んできたネギの格好をした精霊を殴り、蹴って破壊する。
そこに飛んできたのはいく筋もの魔法の矢・・・

「うおっ!?」

その威力に驚くが符を数枚手にして防ぐ。
だが攻撃は終わっていなかった。

「『白き雷!!』」

斜め下から向かってきた雷。
それは狗神達が盾になる事で軽減された。
しかし、それでも数枚護符が消えるほどの威力・・・。
遠距離戦はまずい。小太郎は鳥居から落下しながらそう判断した。

「なかなかやるやないか、チビ助!!今のはまともに喰らったらやばかったわ!!けど・・・」

狗神をやられ、雷を喰らって頭に血が上っているのが分かる。
だがこの距離になったらもう血が上ろうが関係ない。

スピードに乗っている小太郎をネギとの間に立つ明日菜は止めきれず、小太郎は回りこんでネギに接近する事に成功した。
すかさず腹に一撃いれ、浮いたところを打ち下ろしで地面に叩き落す。

「ネギ!!」

「おっと、お姉ちゃんの相手はこいつらや!」

小太郎の影から再びあふれ出す狗神。
狗神は明日菜の方へ向かい、邪魔がなくなった小太郎はネギへの攻撃を再開する。
拳、蹴りが面白いようにネギに打ち込まれ、ネギは吹き飛ぶ。
そしてさらに距離を詰め、岩に押し当てた状態で猛ラッシュを浴びせる。

「ハハハ、護衛のパートナーが戦闘不能なら西洋魔術師なんてカスみたいなもんや!遠距離攻撃をしのぎ呪文を唱える間をやらんかったら怖くもなんともない。
どーやチビ助!!!」

小太郎の蹴りがネギを捕らえ、最後の一撃を食らわせるべく小太郎は右腕を振りかぶる。

「勝ったで!!とどめ!!!」

小太郎の耳には明日菜の叫びが聞こえる。
だが気にならない。
数瞬後には自分が勝利している事を確信した。

だから、ネギの口が動き何か言葉をつむいだ事には気づく事はなかった。
そして小太郎の拳がネギに届く事もなかった。

腕を払われる、さらに突然かなりのスピードで目の前に踏み込まれる・・・
攻撃だけを考えていた小太郎には反応しきれない。

「な・・・」

そして突然魔法使いのものとは思えない力で上へ殴り飛ばされた。

見事に顎を捕らえた一撃に一瞬意識が飛ぶ。
意識が戻った小太郎は下から不吉な、力のこもった声が朗々と唱えられているのに気づき、迷わず体を捻って下を見た。
発光している右手、血を流しながらも気迫の漲らせている自分の敵、ネギ・スプリングフィールド・・・。

「ぐう!!」

小太郎は最初に魔法を相殺した時のように右手を振りかぶる。

「犬上流・空牙!!」「『白き雷!!』」

右手から放たれた気弾。
それは真下からの雷にかき消され、雷は小太郎の体を捕らえた。

悲鳴を上げる事も出来ないほどの衝撃。
空牙で威力をそぎ、そして見につけていた符が全て消え去り、威力を軽減したのにこれほどのパワー。

(・・・体が痺れてる。だが、ダメージはそれほどでもない。)

体を確認する小太郎。その耳にネギの声が届く。

「どうだ!これがボクの力だ!!」

その言葉に小太郎は口元をゆがめた。

(こいつは、強い。同年代の奴で俺をここまで追い詰めた奴は始めてや。護符を貰っとらんかったら完全にやられとる。
『全力出さずに負けたら後悔するぞ』・・・か。雪之丞の兄ちゃんに言われたなあ。
相手がいけ好かん西洋魔術師だから?いつから俺はそんな偉くなったねん。手加減して、手の内隠して、それで負けても雪之丞の兄ちゃんならなんの言い訳もせんやろな。
でも・・・俺は無理みたいや。それで負けたら言い訳してまう。それで言い訳しとったら、どの面下げて俺は強くなるって兄ちゃんに言うねん!!)

倒れた小太郎に気迫が漲ってきた。
そして同時に体に変化が起こる。
とがっていた爪はさらにのび、黒い髪は白くなり尻尾が伸びる・・・。

「同年代の人間にここまでやられたのは初めてや。・・・さっきのは取り消すでネギ・スプリングフィールド!!
だが、まだおわらへんで!これからが・・・本番や!!」

「ええ〜〜なによそれー!!」

明日菜が叫ぶ。
だが小太郎は気にしない。あの男は言っていた。『それもおまえの力だろ?』・・・と。

「これも俺の力や。生まれながらの力を使って何が悪いんや?」

ニッと笑うと獣化した小太郎はネギにむけて拳を打ち込んだ。
先ほどまでとは威力が違う。飛びのいたネギが先程までいた場所の石畳が粉砕される。
明日菜が反則だと叫ぶが小太郎はそれを無視してネギの反応をみた。

「くっ・・・仕方ない。『契約執行・10秒間!!ネギ・スプリングフィールド』!!」

ネギが自らの体を強化するのを見て小太郎は満足そうに笑い、加速する。
そう来なくては面白くない・・・。

しかし、身体能力を強化したとはいえ強化した動体視力でこちらを確認できなければ意味がない。。
小太郎はネギが自分のスピードについてこれていないのを確認し、一気に肉薄する。

「左です先生ー!!」

だが、聞こえてきた聞き覚えのある声の通りに横に飛んだネギにその攻撃はかわされた。
小太郎が見るとそこには先ほどぶつかった少女、宮崎のどかの姿・・・。

「右です、先生!」

「上!!」

のどかの声が響くたびにネギに攻撃がかわされ、そのたびに小太郎は軽い攻撃を受ける。だがそれは獣化した小太郎に大きなダメージを与えるほどではない。

(・・・俺の体の痺れも取れてきた。動ける。それに避けられてる言うてもこいつは動きを完全には見えていない。)

小太郎は一瞬で判断すると体勢を低くし、一気に加速した。

「しょ、しょうめ・・・・せんせー!!!!」

忠告をしようとしたようだが指示と動きにはタイムラグがある。
真正面からの最短距離の攻撃はかわしきれなかったようだ。
ネギは吹き飛び、その杖が地面に落ちた。

「がはっ!?」

獣化状態の小太郎の攻撃はもともとダメージの大きかったネギには致命的だったらしくネギは仰向けに倒れ、気絶した。

「小太郎くーん!ここから出るにはぁ、どうすればいいんですかー?」

その時、のどかの声が響いた。
ネギの横にいた小太郎は呆れた顔をするが、さっき攻撃を読まれていたことを思い出してこれはまずいと焦る。

「こ、この広場から東へ6番目の鳥居の上と左右三箇所の隠された印を壊せばいいそうです」

「ふおおおおおお!!」

「すごい!!本屋ちゃん。」

少女の言葉に驚いているカモと明日菜。

「よ、よし。じゃあさっさと脱出して・・・」

カモが言う。
小太郎は仕方がない、と右腕を上げた。影から湧き出るのは狗神・・・。

「・・・おまえら動くな。殺したりするつもりはないけど脱出方法知られてしまったら仕方がないわ。
妙な動きしたらネギ・スプリングフィールドの手足の骨折って当分ベッドから動けんようにさせてもらうで」

小太郎の足元には狗神に四肢を押さえつけられた気絶しているネギ。
そしてネギの杖をくわえている狗神。

脱出方法は分かったものの下手に動く事の出来なくなった明日菜達は現状を打破する方法を思いつかず、ぎりっと歯を食いしばった。


あとがき

やはり世界は薔薇を求めているようだと改めて認識した宮本です。
あの二人は横島と違って生徒達に認識されてないんでここで認識させておこうかと・・・なんか間違ってますけど(汗

あれ?ネギピンチ・・・。あれ?横島出てない・・・?
それにそこまで原作から外れてないんじゃね?という感じで・・・。

とりあえず互いの戦闘方法の違いによって小太郎の守りの符が最後の『白き雷』まで残っていたので小太郎の復活が早かったです。
あとはさっさと終わらせて雪之丞達をなおしてやろうといった感じで。

エヴァがいい人っぽくなっているのはまあこいつらを死なせるわけにもいかないかというのが大きいです。


感想ありがとうございます。
レス返しです。

>趙孤某さん
薔薇はいやですw
私も薔薇はちょっと・・・。
シリアスは今回も続きました。

>AIVさん
毎回楽しみに読ませていただいてます。>ありがとうございます!

傍観者エヴァはもっといい感じに書きたかったんです。もっとハッスルさせてテレビを壊すくらいにw
式神sはみなさんショック受けておられますね。お茶がPCにかからなかったことを祈ります。

横島を気遣うエヴァちゃんは株が上がっていきます・・・が!学祭になったらちょっと出番減るし(ォィ

>九頭竜さん
そう、薔薇化は深刻です(涙
エヴァちゃんは今回も年の甲を発揮してくれました。
横島が出てこなかったので小太郎との絡みはありませんでした(涙

>黒覆面(赤)さん
エヴァちゃんは横島の過去にうるってきてましたんで横島にいい人的に・・・。
今回はこんな感じになりました。

>シヴァやんさん
薔薇です。
咲き誇る薔薇の花・・・。生徒の数人はおえっていってます(笑

>Iwさん
薔薇な盛り上がり方でしたが意外に新田先生フラグが・・・w

エヴァちゃんにはもっとツンデレして欲しいんですが彼女以外に導くキャラがいないので・・・(涙
それと刹那に色々考えさせてそれを今後につながらせる目的が(邪笑

石になった彼らをさっさと解放してクライマックス突入したいです。
ここでありきたりのどたばたにせず、生徒達に間違った認識を与えておきました。
これからどうなるかは・・・彼らがかわいそうで言えません(涙

>ヴァイゼさん
式神同士なのでスカカードは無しです。
のどかが一行なのはやはりかわいそうですが、ネギは両刀の使い手という事でw

エヴァちゃんは己の楽しみのために賭けに出ました・・・はずれたけど(笑
横島を気遣うキティは手のかかる弟を導こうというような感じです。
横島への共感と、そして自分でも気づかないような淡い希望があります。

小太郎はライバルゲットです。
そしてネギの強さを認め、雪之丞を助けねばならないし負けたくないという事で獣化しました。

>鋼鉄の騎士さん
し、屍!?大丈夫ですか(汗
尽くすエヴァちゃん。たまには優しくさせてみました。

>HOUMEIさん
自分達が石になってるあいだに薔薇にされていたら・・・立ち直れませんね(涙
横島を探索に出した事での変化はこれからです。・・・多分(汗
今回全然変化なしで・・・

>シャーモさん
雪ピー本人が知らないとこで人生終了はかわいそうですw
更新はストックをぽいぽいと投下しているんですが、最近ちょっと執筆速度ダウンしてきたんでヤバ気です(汗

>23さん
ラブラブキッス大作戦が薔薇の花に占拠されました(涙

ここまで薔薇疑惑、そして薔薇認識が進んでいるのは初かもしれません。
しかしBLにはいきません!!ww
今回はシリアスでした(笑

>アイクさん
薔薇なアプローチです。生徒達(特にパル)への精神汚染も重大で・・・
二人は小太郎が隠していますからね〜。小太郎の協力なしじゃ・・・っていうと展開がばれてしまいますがここにきたらばれてもいっか〜って感じです(笑

>meoさん
スカカード、式紙同士なんでなしっていう適当設定です。
これで召喚されちゃったら、横島ほんといみなしになりますしね(笑

>念仏さん
3−Aの連中にばれてしまいました。
噂は本当だった!ネギと男二人の爛れた関係という感じで(笑

横島とエヴァはシリアスに。
やはりあの二人がやられるほどなら自分がしっかりしなければと横島は思うんじゃないかと考えました。

雪之丞とピートが個別に動くのは信頼できますがネギ達は年下だし、二人がやられるような相手がいるのにネギ達を放ってはおけないです。
おっしゃる通り付き合いも浅いですし。

>冬8さん
前回の薔薇のつぼみが一気にぶわっと咲き誇りましたw
目撃者が少なくても目撃者にパルなどがいるのは痛い・・・(涙
やばめな感じを察した横島は明日菜達に心配をかけないことを選びました。
・・・エヴァちゃんがいましたけど(笑

刹那は現在少しずつ、少しずつ追い詰められています。
お嬢様のこととかお嬢様のこととかお嬢様のことで・・・。
そのためにエヴァと話させました。そして追い詰められきったところで・・・ディープな感じに(笑

>にくさん
鋭い!いい感じでつくられる同人誌は現在パルが執筆中です。
・・・そして、それは今後話の中ででてきます(笑
わたしもBLは苦手です。BL勘違いはありますがBLにはなりませんのでご安心を。
ありがとうございます。頑張ります。

>黒帽子さん
初めまして。感想ありがとうございます。
皆さんにできない薔薇推進をやってのけました(笑
気持ち悪くてみなさんやらないと思いますw

>powerLさん
エヴァンゲリオンネタ!いけますね〜。
まけてらんないのよ〜って叫んでハリセンを振るう明日菜。
あんた馬鹿あ?って言う明日菜・・・。いける!!
横島対小太郎より先に小太郎対ネギ&明日菜です。
薔薇は・・・スルーですか?w

>DOMさん
石から戻った二人は回りからの生暖かい視線に首を傾げることに・・・(涙

エヴァちゃんは出来の悪い弟をみるような感じで横島に世話を焼いています・・・。
恋愛感情はやはりゆっくりと作り上げていくものだと宮本は考えております。
刹那も・・・ゆっくりと(邪笑

>スケベビッチ・オンナスキーさん
そうです。性別はありませんよね〜。
でも、男らしく『了解だ。』さすが雪之丞w

ここにたった三人ですし、仲のいい戦友でもあるんで横島君的にも心配です。
エヴァちゃんは年長者ですし三人を気に入っているのでしっかりしろ・・・と横島を叱咤です。

新田先生は横島に厳しいわけでもないので横島は自然にいい先生だと感じました。
厳しい先生でも新田先生はいい人ですしね。・・・多分。

雪ピー復活はもう少しお待ち下さい。私は皆さんの感想を首を長くしてまっております(笑
(大体全長178くらいですw)

>遊鬼さん
二人がやられたであろう事、そして二人の安否について取り乱した横島。
そこはやはりマスターがしっかりと支えてくれました。さすがマスター(笑
雪ピーは小太郎が隠しましたので・・・やはり締め上げないと!!って、逆にネギがやられちゃいました(汗

>銭形刑事さん
宮本です。どこからどうみても宮本です。初めまして、感想ありがとうございます!
あれも薔薇!どこにでも薔薇の花はあるものなのですね・・・。
これを聞いた二人は、様々なリアクションをみせます。まあそれはいずれ。楽しみにしていてください。

>HAPPYEND至上主義者さん
薔薇はなかなかの反響です。
しかし、アナコンダの反響には負けで・・・(笑
いい味を出していた新田先生はいつか出番がある・・・気がします。
あえて言うならば新田フラグ!!w
エヴァちゃんは実はいい子です。ツンデレにしたいんですがこういう役目はやはりエヴァちゃんですね。

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