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!警告!男女の絡み有り
18禁注意

「幻想砕きの剣 13-7(DUEL SAVIOR)」

時守 暦 (2007-02-28 22:14)
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え〜、本編(今回はユカのエロだよ〜)に入る前に、少々通知があります。
あんまり長くないッスから、一応お付き合いを…何? 大した事じゃないならさっさと飛ばせ?
ま、ご自由に。

さて、思えば時守の予想以上にやたらと長く冗長になった幻想砕きの剣ですが…なんと、
今回の投稿で外伝(3-4付け足しの事)を除けば、幻想砕きの剣は丁度(多分)100話となります!
ちなみに外伝・他話も含めると108話です…煩悩です。
こんなに続けられたのも、ひとえに読者の皆様方のおかげです!
感謝させていただきます!

それにしても、いいタイミングでユカの濡れ場が入ったものです。
何かの運命でしょうか…?
出来不出来はともかくとして、前々から要望があった、そして時守も非常に書きたかったユカ18禁を以て記念とさせていただこうと思います。

ただし!
今回のユカは、何というか途中までは普通?のエロですが、それ以降はかなり…まぁ、スキモノ通り越して淫乱っぽくなってるかもしれません。
少なくとも純情ではないデス。
前回の話である程度予想は出来ていると思いますが、イメージが壊れると思う方は、お気をつけて読んでください。

それでは…。




 ユカが感じていた衝動は予想以上に強いものだったらしい。
 唇と唇が接触するや否や、ユカは唯一満足に動く舌を自分から侵入させてきた。
 思わぬ積極性に戸惑いながらも、これはこれでオイシイので舌を絡め返す大河。

 舌の動きに反応して唾液が沸いてくると、ユカは一滴たりとも逃がさないとばかりに強く吸い付いた。
 その必死さは、砂漠のド真ん中でオアシスに辿り付いて水分を貪る遭難者のようだ。
 ただ、この場合の水分はユカにとっては濃度の高いアルコールと同義だが。 

 暫く粘着質の水音が響く。
 ズズッ、という音は唾液を啜る音だろう。
 時折二人の喉が、何かを嚥下するように動いている。

 大河はユカを覆っていた布団をずらし、打ち込まれている魔力の針を一本一本抜いていく。
 針が一本抜かれて感覚が戻ってくる度に、ユカの体がビクビクと痙攣した。
 どうも、まだ多感症は完全に治まってはいないらしい。

 ユカの腰が、もどかしげに動いている。
 既に肉欲の火は燃え盛っているようだ。

 たっぷり5分はディープなキスを続け、ユカの体がピンク色に染まった。
 今は殆ど動けないので関係ないが、恐らく腰はとっくに抜けている。
 絶頂を迎えたのも、2度や3度ではあるまい。
 そこまで責めて、ようやく大河は唇を離した。

 半分以上理性が飛んだユカが、名残惜しげに舌を伸ばして追いかける。
 大河の唾液を取り込んだ為か、取り合えず衝動は下火にはなったらしい。
 肉欲は燃え盛るばかりだが。

 荒い息をつきながら、ユカは恥ずかしさ(一応まだ感じている)を紛らわそうと口を開く。


「ははは…ゴメンね、ボクからは何もしてあげられない…」

「…まだ体が動かないのか?」

「力を籠めれば、多少は動くけど…。
 ちょっと、その、予想してた通り感度が良すぎて…力、全然入らない…。
 えっと……カジキだっけ?」

「マグロな。
 まぁいいよ。
 ウブなユカが、初体験から能動的に動けるなんて思ってなかったし」


 ちょっとだけムッとする。
 が、思いっきり事実だ。
 ユカ自身、そんな芸当が出来るなんて思ってない。
 まぁ、大河の一部を取り込みたいという衝動に突き動かされている今ならば、フェラとか出来るかもしれないが。


「そっちの方は、今度ゆっくり教えるから…」

「…不安だよー……」


 などと言いつつも、ユカの心には期待が渦巻いている。
 年頃の少女らしい好奇心も手伝っているようだ。

 大河の手が、投げ出されたユカの腕を滑る。
 それだけでも、今のユカには強烈な刺激だ。
 ユカを布団の上にゆっくり下ろし、大河は天幕の中の蝋燭を一本だけ残して消す。
 寝そべったユカの体が、ゆらゆらと揺れる火に照らされた。

 大河はユカの横に腰を下ろし、負担がかからないように圧し掛かった。
 小さなキスを降らせると、ユカはその度に小さな喘ぎ声を押し殺す。
 未知の行為に怯えを感じながらも刺激に流されるユカは、大河の征服欲を程よく煽ってくれる。

 キスから次のステップに移ろうと、ユカの唇から首筋にかけて舌を這わせる大河。
 その手は腕や脇腹など、比較的怯えと刺激が少ないであろう場所を優しく愛撫している。

 全身を戦慄かせながらも、ユカは流される前に口を開く。


「ねぇ…ちょ、ちょっと…いいか…っ!? な…?
 お願いが…ぁぅ!」


「うん?
 察するに…初めてだから優しくして、終わったらキスをして、あと初めては抱きしめながら正面から…かな?」


「えへへ…んッ!
 ざ、残念賞〜」


 ユカはなけなしの理性と虚勢を振り絞って、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
 そして蚊の鳴くような小さな声で大河に懇願する。
 聞き取り辛いので、口元に耳を寄せる大河。


「最初の一回は…優しくして。
 でも、それが…終わったら、大河君の好きに…していいよ…」


「好きに…って」


「どんなにエッチで、どんなにハードな事で、どんなに酷い事でもいいから…。
 トラウマになるくらいに、激しくしてほしい…。
 今日の大河君を忘れられなくして、ボクに大河君を刻み込んで、何よりも強く感じさせて、ボクを壊して、ボクを大河君の色に塗りつぶして。
 それがボクの衝動で、ボクの望み。
 文字通り一つにはなれないから、少しでも強く繋がりたい、感じたい。
 ボクがもうダメだ、限界だ、もう許してって言っても、無視してボクと繋がり続けて。
 狂っても、いいから…」


 それこそ狂気染みた淫猥な言葉を吐くユカ。
 最初は小さかった声も、徐々に大きくなって普通に聞こえるくらいになっている。
 淫気に当てられ、大河は危うく野獣と化しそうになった。
 一息にキレてしまわなかったのは、ユカの願い…最初の一回だけでも、普通に優しくしようとしたからだ。

 大河はユカに返事をする前に、ユカの首筋に吸い付いた。
 甘噛みしながら、首筋を舌の腹で擦りあげる。
 まだ何か言おうとしていたユカは、肺の中の空気を嬌声にして吐き出した。


「…言っちゃなんだが…正気か?」


「多分、半分くらいは狂ってる…」


「残り半分も、壊されて狂うかもしれんぞ」


「…もう、止められない…」


 確かに、ユカの欲望は既に止められる範疇には無さそうだ。
 元が大河の一部だけあって、性的な欲求には弱いのだろうか。
 いずれにせよ、ここまで来たら余計な推測など無粋なだけだ。

 大河は服の上から胸に手を這わせる。
 例によってウェイトレス姿なのが、また大河の欲望を煽った。


「んっ…くぅ……は…」

「…声、出してもいいぞ?
 防音結界はまだ作動してるから」

「………(フルフル)」


 首を振る。
 どうやら恥ずかしいらしい。
 すぐに突き崩されるのが解っていても、反抗するだけするつもりらしい。
 大河としても、我慢しているユカを蕩けさせて喘がせるのは悪くない。

 あまり強い刺激を与えないように、服の上からユカの乳房を撫でる。
 それぞれ蠢く五本の指が擦れる度に、ユカの全身は汗ばんでいった。
 ユカの乳房の頂上を探り当てようとしたが、ブラのためか発見できない。


「ん…このヘンかな…」

「きゃう!?」

 思わず声を漏らしてしまうユカ。
 大河が人差し指で、無造作にユカの胸を押し込んだのだ。
 指を押し込んだまま、左右にグリグリ動かす。


「ん…! んっ、んん……!」


 大河の下で、ユカの体がジタバタ悶える。
 お構いなしに、大河はユカの乳首を捜して指を動かした。


「お…あ、ここだここだ…あむ」

「ひぃ!」


 乳首を探り当てた大河は、服を脱がせもせずにダイレクトに吸い付く。
 服の上からの刺激でも、多感症の身としては充分すぎるくらいの刺激である。
 体を駆け巡る感覚に耐えようと大河に抱きつこうとするが、体が動かない。


(も、もしかして…ボクって今、縛られてるのと大差ない状態…?
 と言うかむしろ無抵抗主義…。
 はぅ…逃げられない…)


 自分から望んだ事とは言え、さっき大河にエライコトを言ってしまった。
 未亜達よりも体力には自信があるが、彼の性欲を一身に受けたら…マジで逝ってしまうかも。
 まぁ、それも自分の望みではあるのだが。


「きゃ!? あっ、はん! ひぃ! す、吸っちゃ…だ……ああ!


 ユカの乳首を、服の上から吸い上げる大河。
 赤ん坊のようだ、などと有り触れた感想を抱く暇も無い。
 ユカの体は、既に内部にマグマでも流れているのではないかと錯覚するくらいに熱い。
 その熱は、現在大河に弄ばれている胸と、股の部分に集中し始めている。

 太ももを擦り合わせ、足をモゾモゾさせるユカ。
 体が自由に動くようだったら、もっと派手に足を動かしているか、自分の手で慰めていただろう。
 胸から離された大河の右手が、ゆっくり降りてきてユカの足に触れる。
 膝の辺りに触れ、そのままソフトタッチで内側へ向かう。

 上半身は大河の口によって強烈な刺激が、下半身には手によってくすぐったいような刺激が。
 対照的な二つの刺激は、経験の浅いユカには対処できるものではなかった。
 しかし、さりとて抵抗する事も逃げる事も出来ない。
 自らが望んだ通り、大河から与えられる刺激を、否応為しに享受していた。

 太股を撫でる指先に水気が加わる。
 ユカの秘所は、既に洪水を劣りこして比喩無しに水溜りとなりつつあった。
 白いショーツがグッショリ濡れて、スカートにまで水気が感染しつつある。
 溢れてきた汁を拭い取り、ユカの太股に擦り付けているらしい。
 ローション代わりにしているようだ。

 小さな絶頂と大きな絶頂が、繰り返しユカの体を突き動かす。


「っは、気持ち、イ…!
 自分で、する、より…ずっと……!」


「へぇ、やっぱり多感症になった時にオナニーしてたんだ?」


「……!」

 失言を悔いて口を噤むも、大河は面白いネタを見つけたとばかりに笑う。
 寒気を感じたユカを誰が責められようか…大河が現在進行形で責めているが。

 太股を這っていた指先が、腰骨を経由してユカの尻に向かう。
 それと同時に、大河はユカに体重を預けるように寝そべった。
 Dの胸が、大河に潰されてふにょんと歪む。
 体重を預けた大河は、ユカのヒップを撫で回しながら首筋に顔を埋めた。

 圧し掛かる大河の重さを、ちょっと苦しいながらも喜んで受け止めるユカ。
 密着した胸から、大河の鼓動が聞こえてくるような気がする。


「ふ…ぁ…!」

 大河が体を少し揺らすと、全身のあちこちで摩擦が生まれる。
 強いとは言えない摩擦でも、ユカの熱を煽るのには充分だ。

 首筋に口付けられる。
 興奮で湿った唇が、ユカのうなじを擽った。
 少しだけ開いた唇の間から、たっぷり唾液を纏った舌が出てくる。
 うなじに舌先を触れさせ、ゆっくりと移動させた。


「ン……んん…!」


 敏感な首筋を舐め上げられて、ユカの全身に鳥肌が立った。
 反射的に体をブルブル震わせると、大河の体がより強く押し付けられた。


「…一人でする時、どんなコトしてた?」

「や、やだ…恥ずかし…」

「そうか?
 でも、多分これからもっと恥ずかしくなるぞ」

「そんな…はぅ」


 今度は耳たぶを甘噛みされる。
 それと同時に、尾てい骨を大河の人差し指が撫で上げた。
 ゾクゾクする感覚が、ユカの背筋を走る。
 既に、ユカは抵抗する気力も失っていた。
 大河の手で面白いように弄ばれる、無力な女。
 それがユカの中にある被虐心を引き出した。

 また絶頂を迎えて、全身を弛緩させるユカ。
 荒い息を吐き汗に濡れながらも、グッタリして大河を見上げている。
 頃合良しと見て、大河はウェイトレス制服の前のボタンを外し始める。


「…脱がすの…?」

「ん…いや、最初は着たままがいいかな…」

「そう…。
 いいよ…」


 そう言って、体を少しだけ仰け反らせる。
 山を連想させるかのように制服を突き上げてる双丘が、もっと強く突き出される。
 片側の先端は、大河が口に含んだ為に唾液で濡れていた。


「ユカは…先っちょと下乳、どっちがいいかな?」


「ひぅ!」


 大河は左手でユカの制服のボタンを外す傍ら、右手は服の上から乳房の根元を掴み、それと同時にまた頂点を口に含む。
 口で吸い上げるのと微妙にタイミングをずらして、右手をキュッキュッと捻り上げる。


「あっ、あっ、あぅ、はぁん! ひっ、あふ!」


 大河が口と右手を動かす度に、ユカの体がビクンと跳ねる。
 反応を見るに、どうやら下乳の方がお好みらしい。

 ボタンを外す左手は、胸の部分の四つのボタンだけを外して、すぐにその下に潜り込んだ。


「……!」

「うは…ユカの肌ってスベスベだなぁ…」


 掌でユカの胸と言わず腹部と言わず、無造作に撫で回す大河。
 ウェイトレス服の下で、大河の腕が這い回っているのが見て取れる。
 軽い愛撫だが、ユカにしてみれば溜まったものではない。
 ヘソに大河の指が突き込まれた時は、羞恥のあまりに錯乱しそうになった。

 しかも、下半身にはいつの間にか大河の足が割り込んでいる。
 大河が体重をかければ、その分だけ秘所と真珠が強く足に擦り付けられる。
 足を追い出すかのように、或いは抱きつくかのように両足で締め付けるが、それは敏感な部分をより多く接触させる事にしかならなかった。

 ユカの全身が硬直する。
 とうとう大河の手が、ユカの胸に直に触れてきたのだ。
 ブラの上側に指をかけ、柔らかな胸との間に捻じ込む。
 そして引っ張ると、ペロンとユカのブラのガードが引き剥がされてしまった。


「あっ、ヤダ…!」

「だーめ。
 おっ、勃ってるぞ、乳首」


 片側だけノーブラになり、突き出た乳首がウェイトレス服の下から自己主張している。
 ユカは恥ずかしがるが、ここまで来て許される筈がない。
 素早く大河が、例によって服の下で手を動かす。


「ひ!?」


 大河の指先が、ユカの乳首を人差し指と中指で軽く摘み上げた。
 それだけでユカの体に緊張が走る。
 その目に浮かぶのは、快楽への期待と、敏感な部分を手にされているという恐怖。

 その恐怖を消すために、大河はもう一度ユカの顔に顔を近づける。
 大河の意図を察して、ユカも目を閉じた。
 唇が接触する。
 自然と舌が絡まった。



「んむ……う…はちゅ……」

「じゅる…はぁ……む…」

 くぐもった声は、明らかに歓喜を帯びている。
 その悦びが消えない間に、大河は左手の五指を蠢かせた。
 乳首を捻るのは最小限にして、たわわに実った乳房を残りの3本の指で捏ね回す。
 大河の指が動く度に、絡まっている舌がランダムに跳ね回った。

 今度は大河の右手が動き、ボタンを外した制服をゆっくり動かす。
 大きな乳房に引っかかりながらも、制服の胸の部分だけが肌蹴られた。
 露出された片胸が、ユカの動きに合わせてゆっくり動いている。


「…ブラ、取るよ……」


「…うん…直に、触って…」


 ユカの声には、既に恐怖の色は見られない。
 100%が歓喜に彩られていた。

 ユカのブラはフロントホックだった。
 下着を脱がすのはお手の物の大河は、さしたる戸惑いもなくブラの止め具を外す。
 シュルリとスムーズに服の下から抜き取った。

 自分を守る衣類が一枚消えてしまい、何だか心もとない思いをするユカ。
 その間にも、大河の手は服の下でもぞもぞ蠢いている。


「ん…やぁ、ひ!?」


 体を捩ったユカを、予想外の刺激が襲う。
 乳首が濡れたウェイトレス服に擦り付けられたようだ。


「…つらい?」


「つらく、ない…けど、きつい…!」


 多感症には辛いものがあるか。
 もう少し服の中を弄りたかった大河だが、仕方ないかと判断して、服を胸の部分だけ肌蹴る。
 まろやかな巨乳が、ポロンと零れ落ちた。
 場慣れした大河も、思わず見とれる美乳。


「…まロい…」

「そ、それはお尻に対する形容詞では…」

「お尻でも胸でも、まロい…」


 見事なものである。
 大きさはベリオには届かないが、そのベリオも嫉妬しそうな形の良さだ。

 滅茶苦茶にしたい衝動を抑えて、大河はぽふんと顔をユカの谷間にダイヴさせる。
 熱くて少し湿っていて、いい匂いのする柔らかな枕。
 ぺロリと舌を這わせると、塩味がした。


「うん…いい味…」

「うわ…ふぇちっぽい…」

「ユカの体からして、フェチズムが多いんだよ」

「うう…未亜ちゃんにも言われたけど…ボクの体、そんなにエロいかなぁ…」


 密かに落ち込むユカ。
 が、落ち込んでいられるような状況か。
 未だに股間部には大河の足が摺り寄せられ、双丘の間に頭を落とした大河はその柔らかさを存分に堪能している。
 興奮を隠そうともしない大河の息が、ユカの肌をくすぐった。


「ん〜…柔らか〜」


 ユカの胸に顔を埋めて、両側から手で圧迫する。
 パフパフ。
 ユカの体が動けるようなら、ユカ本人にやってもらうように要請するのだが…そういう意味では、恥ずかしい行為を要求されずに助かったのかもしれない。

 好き勝手されているユカはと言うと、全身を走る刺激にもそろそろ慣れて来て、少々強い刺激でもキモチイイと感じられるようになってきた。
 時々敏感なところを刺激されるとすぐに頭が真っ白になるが、自分のカラダに溺れている大河を認識できる程度には平常心が保てていた。


(なんか…かわいい…)


 オトコとしてはそう言われても複雑だろうが、ユカにとっては本心だ。
 それに、自分がオンナとして求められている事も、少なからずプライドや欲求を満足させてくれる。
 ボクって案外スキモノなのかも、と思うユカだった。

 しかし、そんな余裕もすぐに吹き飛ぶ。
 上半身の柔らかさを堪能した大河は、次に最も重要な所に手を伸ばし始めたのだ。
 流石にこれは不安だ。


「た、大河君…その、最初に言ったけど…」

「解ってる、優しくするよ…俺の基準でだけど」

「はぅ!?」


 余計な一言に、思わず悲鳴を挙げる。
 抗議しようとしたものの、グショ濡れのショーツの上から触れる指の感触を感じて息を呑む。
 期待と恐怖に、思わず体が強張った。

 ツンツン、と何かを探るように指が触れる。
 その度にユカはピリピリと体を走る刺激を覚えた。
 数回それを繰り返すと、今度は指先で円を描くように撫で始めた。


「は…ぁ…く、ふぅ…」


 優しいタッチにユカは緊張が解けてしまい、思わず艶っぽい溜息を漏らす。
 純粋な刺激の強さで言ったら、多感症状態でオナニーしていた時には及ばない。
 羞恥心がスパイスになってはいるものの、これくらいなら何とか耐える事が出来る。


「ん…」


 ユカをリラックスさせようとしているのか、大河はまたユカの乳房に舌を這わせた。
 ヌルヌルした感触が、ゆっくりと動きまわる。
 触手ってこんな感じなのかな、と思うユカ。
 心境的には、それこそ抵抗も出来ずに触手に弄ばれているようなものだ。


「んん!?」


 唐突に走る、鋭角的な刺激。
 ユカの体がビクンと跳ねる。
 緊張が解けて体に力が入らなくなった所に、真珠をピンポイントで擦られたのである。
 朦朧としかけていたユカの意識が、刺激で明瞭になった。
 半分眠りかけている時にガクンと来て目が覚める、みたいな感じだ。

 抗議するかのようなユカの視線に、大河は悪魔のように笑って応じてみせる。


「まぁ、そんな顔するなって…。
 最後までちゃんと覚えててくれよ?
 夢現の世界に逃げるなんてさせないからな」

「!! !! !!」

 ユカの体が、一拍毎に飛び跳ねる。
 既に大河は、指先だけでユカの股間を突いているのではない。
 左手で秘所近辺を丸ごと覆うようにして、五指を卑猥に蠢かせる。
 敏感な所の周囲を撫でられ、しかし肝心の部分には決して触れない。
 さっきまで、上半身の強い快楽に流されていたユカにとっては生殺しだ。
 連続した絶頂が途切れ、火照った体と半分溶けた理性のみが残っている。
 与えられる刺激は、また絶頂に至るには弱すぎ、理性が戻らないようにする程度。

 目の前でニヤニヤ笑っている大河が、本気でヒドい人だとようやくユカは実感した。


「ユカ…どうしてほしい?」

「ど、どうして…?」

「どこの部分がいい?
 別に焦らしてるんじゃなくて、ユカの好みを聞いておくだけだぞ。
 何処を強くしてほしくて、何処が弱い?」

「あ、あぅ…」


 焦らしているのではない、と言っているが、思い切り焦らしている。
 更に卑語プレイまでする気のようだ。
 初体験でここまでやられるってどうよ、と思うユカだが、それも甘い刺激の中に消えていく。
 しかし、流石に何をしてほしいか、ダイレクトに言うのは憚られる。
 でも言わなければ何もしてくれそうにない。
 だから…。


「た…」

「た?」

「大河君が…直接調べて…」


 真っ赤になりながら、潤んだ瞳で大河を見上げながら言うユカ。
 言った後に、すぐ視線を逸らして口を噤んでしまった。
 が、すぐにその口は大きく開かれる。


「ひゃあ!?!?!」

「ユカ、何でそう男心を擽る事ばっかり言うかなぁー!?」


 下着の上を這っていた大河の左手が、ダイレクトに侵入する。
 未だ嘗て本人以外の誰も触れた事のない秘境に、荒々しく大河の手が突きこまれた。


「あ、あっ、ああ! ひゃ、あう! い、だめ、そこダメ!
 ちょ、待って強い、いぃ、ぃ、ぃいイ!!


 ショーツとユカの肌の間で蠢く手。
 掌部分でクリトリスを擦り、人差し指と薬指で花弁を左右に広げようとする。
 中指が第2間接まで突き入れられ、上下左右に蠢いている。
 大河の指が感じている締め付けは、かなりキツイ。
 またイキっぱなしの状態に叩き込まれた事を差し引いても、この締まりの良さは絶品だ。

 大河の右手は、ウェイトレス服の合間から露出させた胸を好き放題に揉みまくっている。
 一見無茶苦茶に揉んでいるだけだが、そこは大河と言うべきか、しっかりツボを抑えた動きだ。


「は、はっ、は、は、はぁ、はっ、はっ、はむっんん!」


 もうまともな言葉を出す事も出来ないユカ。
 キスで口を塞がれると、興奮で溜まりに溜まった唾液が大河の舌を出迎えた。
 零れた唾液が、ユカの頬を伝う。


 ユカの股間部に送り込まれる刺激は、間断なく変化を続け、耐性を付けさせる事を許さない。
 どうやら大河は、本当にユカの好みの愛撫を探り当てるつもりらしい。
 しかしユカの感度が高すぎるためか、どれも面白いくらいに反応を返してくれる。
 このまま責め続けるのも面白いが、そろそろユカの精神が限界だろうか。

 ずる、と粘着質の音と共に、大河はユカのショーツの中から手を引き抜いた。
 キスも一旦中止して、左手を見る。


「おぉ…予想以上にヌレヌレ…
 そんなに気持ちよかったか?

「………」(コクン)

「初めてなのに…スケベだな、ユカ?」

「………」(荒い息のまま顔を背ける)


 ユカを辱めながら、大河は左手を口元に寄せる。
 そっぽを向いていたユカが、それに引き寄せられるように視線を戻した。

 れろ、とまるでフェラチオをしているかのように指に舌を這わす大河。
 そこにはユカの愛液が多量に付着している。
 ユカに見せ付けながら、大河は愛液を啜った。
 自分の分泌物を啜る大河を見てユカの心に浮かんだのは、羞恥よりもむしろ満足感だった。
 自分の一部が、大河の中に…本体の中に取り込まれ、一つになる。
 キスして唾液を交換し合う程の満足感ではないが、それはユカの心を満たしてくれる。

 無意識のうちに、ユカは自分も舌を蠢かせていた。
 それを大河が見逃す筈もない。
 左手をユカの前に持っていくと、可愛らしくもエロい舌を突き出し、大河に付着している体液を舐め取る。
 暫く液を舐め取らせ、大河は告げる。
 そろそろ本番に行かなければ、ユカは羞恥と満足と絶頂と疲労のあまりに気絶してしまうかもしれない。
 まぁ、気絶した所で許す気はないが。


「ユカ…腰を浮かせて」

「…ごめ……うご、ない…」

「そうか…?
 じゃ、俺が全部やるから」


 ユカの膝の辺りまで、体を下げる。
 大河が手の届かない場所に移動した事でユカは少々不安を抱いたようだ。


「いよっ…と…」


 大河の指がショーツにかかった。
 少しずらすが、ユカの体が動かないので抜くに抜けない。
 今のユカの体は、自分で動かせないという点に置いては熟睡してる人と大差ない。
 流石に大河も少々手間取る。
 しかし、それはユカにとっては恥ずかしい場所を見られるのが少し遠のいたにすぎない。
 脱がせるのに手間取っている分、羞恥心が徐々に甦って強くなってしまう。
 何を想像しているのか、既にきつく目を閉じたまま半泣き状態だ。
 もしこの表情を大河が見ていたら、問答無用でショーツを引き裂いて襲うくらいやったかもしれない。

 幸か不幸か、大河は何やらコツを掴んだようだ。
 両足を抱え上げ、大河の肩の上に揃えて乗せる。
 そのまま腰を少しだけ持ち上げ、もう一度ショーツに手をかけた。
 ゆっくり引き抜いていく。
 瑞々しい肌色の足を、白く眩しい神秘の布が滑り上がる。
 その光景は大河の目にしっかりと焼き付けられた。
 ショーツが滑った後に水滴が付いているが、これは恐らくショーツに染み込んだ蜜だろう。

 生暖かい布を、ユカの足から引き抜いた。
 ユカは何とか股を閉じようとするが、相変わらず体は動かない。


「みないで…」


 呻くように呟くが、そんな呟きは大河の獣欲を煽るだけだという事を彼女は理解していない。
 大河は片方の肩に乗せていた両足を持ち上げ、今度は両肩に足を一本ずつ乗せる。
 何のつもりか訝しんだユカだが、すぐに気付いて顔を灼熱化させた。
 大河の顔は、ユカの足と足の間にある。
 つまり、ユカが最も隠したがっている秘所は大河の正面、それも遮蔽物は殆ど捲れ上がったスカートのみ。


「だ、だめぇ…」

「…ダメじゃない…」


 大河はユカの足を撫で回しながら、ゆっくりと足と足の間の顔を進めていく。
 内側の太股に大河の頭が擦れ、ユカの下半身をゾクゾクするような刺激が襲った。


「うーん…脚線美…」

「ふぇ、ふぇち…」

「こういう事できるなら、フェチで結構…」


 とうとう大河の手は、スカートに伸びる。
 ユカは思わず拒絶の悲鳴を挙げてしまいそうになった。
 彼女の羞恥心は、全身を蝕む甘い衝動を押し退ける程に強いらしい。


「や「見せて…」……ひん……」


 言われてしまった。
 大河に求められているのなら、今のユカに拒む事は出来ない。
 恥ずかしさのあまり涙をポロポロ零し、その瞬間をじっと待つ。
 愛液を吸って濡れたスカートが捲られるのが解った。
 そして、とうとうユカの秘所に大河の視線が突き刺さる。


(み、見られてるだけなのに…串刺しにされてるみたいだよぉ…!)


 じろじろと不躾な視線が嘗め回しているのが解る。
 ユカは羞恥心を必死に堪え、大河の視線に耐えた。

 そして、

ペロン

「ひっ!?」

 花弁を通り抜けた柔らかい物体。
 そして自分の中を駆け回る、今まで経験した事のない悦楽。
 大河がユカの秘所を舐めたのだと理解するまで、少し時間が必要だった。

 大河の舌は、ユカが嫌がらないのをいい事に好き勝手に花弁全体を舐めまわす。
 ピチャピチャと淫靡な音が、予想外に大きく響いた。
 今までの愛撫で、ビショ濡れと言う程度では追いつかない程に濡れまくっている。


「いっ、あ、ちょ、た…! あん!
 あっ、あ、うぁ!」


 丁寧な愛撫に、ユカの性感は順調に高まっていく。
 さっきのように指で勢いのままに弄られるのではなく、襞の一つ一つに唾液を塗りこんでいくような舌の動き。
 柔らかい快楽、とでも表現すべきだろうか?
 多感症というカラダの性質上、鋭い刺激しか受けた事のないユカには知りもしなかった感覚である。
 丁寧すぎて、性感は昂ぶっても、イクのには少しばかり優しすぎる。


「た、いが…く…!
 おねが……も、つよ…く…!」


 もう恥も忘れて懇願する。
 大河は少しだけユカの泣き顔を眺めると、再び舌を動かした。
 しかし。


「ひぃぃぃぃぃ!!!」

 今度は花弁を舐めるのではなく、真珠に舌を突き立てたのだ。
 柔らかい舌と言えども、少しは力がある。
 舌の先端で真珠を押さえ付け、グリグリ動かして弄り倒す。
 ユカの体が痙攣を起こし、白目を剥きそうな程の快楽に苛まれる。


「かっ、は、あ、あっ!」


 もうまともに声も出ない。
 幸いな事に、真珠を弄る大河の舌はすぐに離れた。
 イキっ放しの状態になっていたユカは、茫然自失の状態で転がっている。

 もう少しユカを弄びたい大河だが、体を起こしてユカの様子を見る。
 頃合、どころか少々やり過ぎた。


「ユカ、ユカ…起きてるか?」

「あぅ…」


 なんとか意識はある。
 この状態で気絶されては、大河もユカも浮かばれないというものだ。
 大河は獣欲を抑えられないし、ユカとて度胸を振り絞って大河を誘ったのだから、きっちり最後まで遣り遂げねば。
 まぁ、前記した通り、気絶したって許さないが。


 朦朧となっているユカの耳に、カチャカチャと音が聞こえる。
 金属製の音だ。
 それから衣擦れの音。

(…?)

 上手く動かない頭で、状況を把握しようとする。
 視線を動かせば。大河の顔が目に入った。
 恥ずかしいが、何となく嬉しくなる。

 大河は視線を腰の辺りに向けているようだ。
 何やら両手を動かしている。
 作業が終わったのか、大河は視線をユカに戻した。


「ユカ…そろそろいいか?」

「………」


 夢現のユカは、大河が何を問いかけているのかあまり理解していない。
 ただ、これから大河がしようとしている事が、とても重要な事だというのは覚えていた。

 ボーっとしたままのユカを見て、何を言っても無駄と判断した大河は、実力行使に出た。
 相変わらず動かないユカの腕を掴み、動かす。
 一瞬後、ユカの左手には灼熱の塊が押し付けられた。


「ーーー!?」


 異質な感触に、思わず目を見開く。
 そして少しは頭が回るようになった。
 大河がユカの腕を誘導している場所から見て、この灼熱は…。


「こ、これが…あれ…」

「腕、動くか?」

「ん…」


 半ば本能的に、半ば好奇心に突き動かされて、その灼熱を握ろうとするユカ。
 実物をまだ1度しか見ていないユカには解らなかったが、相当にエレクトしている。
 先走りの露で、大河のトランクスがかなり濡れたのではないだろうか。

 しかし、相変わらず自分の体は自分の意思で動かせない。
 刺激が走った時にだけ、反射で動く。

 それでも少しだけ手に力が入った。
 察した大河が、ユカの腕から手を放す。
 このまま手コキ…とは行かず、ポテンと腕が落ちた。


「あ…」

「やっぱり無理か…」

「ごめん…」

「いいよ、体が動くようになったら、手でも口でも胸でも沢山しような?」

「ぅ〜〜〜……」


 申し訳なさと残念感とが等分にユカを唸らせる。
 しかし、大河がコレを取り出したという事は…。
 『行為』を意識して、ユカが体を緊張させる。


「…怖いか?
 目を閉じている方がいい?
 天井の染みを数えている間に終わらせようか?」

「怖い…けど、目を閉じるともっと怖い…。
 あと、この天幕に染みってないっぽい。
 いいから…優しくして…」

「了解…」

「あ、それと…」

「ん?」

「…そ、その…最初の時の事、見ておきたい…」


 それはつまり、挿入の瞬間をじっと見ているという事で。
 恥ずかしい所の騒ぎではない気がする。
 しかしまぁ、大河は優しくすると約束した手前、ユカがそう願うのであればそれを叶えてやらねばならない。
 それに、処女に破瓜のシーンを見せ付けるというのも結構興奮しそうだ。(←鬼畜)

 了解したと、大河はユカの頬にキスをして大河はユカの足を掴み、体勢を変える。
 ユカの上半身を抱え上げて、足をVの字に投げ出して座っている大勢にする。
 両手を大河の肩に回し、抱きつけるように配慮している。
 …自分の意思では、抱きつけないかもしれないが。


「このまま、俺の体に凭れかかって…」

「ん…」

「…準備、いい?」

「………ん」


 大河の胸に頭を預け、ユカは何とか自分の上半身のバランスを保つ。
 なお、大河の胸に頭を付けるイコール、当然顔は下に向く。
 そして大河の肉棒及びゴールデンボールは完全に露出していた。
 これからの行為を大いに意識しながらも、ユカの視線は男性の神秘に向けられている。

 時折ピクピクと肉棒を動かしてユカをからかいながらも、大河はユカのスカートをゆっくり捲り上げた。
 流石にユカの意識がそちらに向く。


「…さっきから…気に、なって…たけど…脱がさない、の…?」

「今は、まだ…ね。
 着衣エッチはヒロインの証…って知ってる?」

「…真性…だよ、このヒト……」


 半ば以上呆れているユカ。
 緊張していた自分がバカらしくなりそうだ。
 思わず笑いが漏れる。

 自分のスカートが捲られている羞恥はなくなってないが、何だか安心してしまった。
 改めて大河の胸に頬を預け、深呼吸する。
 大河の汗の匂いと、早鐘を打つ鼓動を感じる。


(この人と一つになれるなら、怖くなんてない…)


 心も体も、ユカの準備は万端に整った。
 大河が体を動かし、ユカの秘裂に先端を接触させる。
 ちゅく、と水音がして、ユカの体がブルっと震えた。
 大河の先端にも、熱く滑った液体が感じられる。


「ユカ…行くよ」

「来て…」


 ユカは大河の肩に回されている腕を緊張させながらも、捲られたスカートから露になっている秘所に潜り込もうとする剛直を直視する。
 大河がゆっくり体重をかけてくる。
 それに応じて、ユカの中に異物感が侵入してきた。


「あ…う、ぅぁあっ…!」


 全身を震わせて、挿入に耐えるユカ。
 気持ちいい。
 溶けてしまいそうに気持ちいい。
 多感症な為か、肉体の痛みも殆ど感じない。
 それ以上に、充足感がある。
 この悦びを表現する言葉を、ユカは知らない。
 メタな発言をさせてもらうなら、原作ハーレムルートで大河が救世主の鎧の中に居た時のような感覚(苦痛の方ではない)が近いだろうか。

 分かたれた魂が、肉体的にとはいえ一つに戻る。
 欠けた状態から再誕したユカと違って、大河の魂はトレイターによって補充されているが、それでもユカと溶け合うのは幸せを感じさせる。
 この幸福を少しでも長く味わおうと、大河はゆっくりと腰を進めて行った。
 ちょっと腰が進む毎に、ユカの体がビクビク震える。

 ユカの膣内は、処女とは思えない程に柔軟だった。
 締め付けこそ痛みを感じそうな程にきついが、大河の肉棒がズブズブと大した抵抗もなく埋もれていく。


「あ……あ…はっ…!」


 やはり気持ちよくても圧迫感は強烈らしく、ユカは呼吸の仕方を忘れたように硬直している。
 喘ぎに乗って肺から酸素が逃げるばかりで、補充が出来ない。

 トン、とユカの内部から衝突の感覚がした。
 物理的な衝突エネルギーを換算すれば取るに足らない衝撃だったが、ユカにとっては拳銃で撃たれた程の衝撃のように感じる。


「ぼ、ボクの、中、あたって……?
 これ、て…」

「処女膜…ってヤツだな。
 激しい運動で破れてるんじゃないかと思ってたけど…」

「う゛う゛〜〜!」


 デリカシーのない台詞を吐く大河に唸り声で抗議しながらも、ユカは歯を食いしばる。
 基本的にネンネな彼女と言えども、処女膜を貫通される時の痛みがある事は知っている。
 多感症で全身が快楽漬けになっている事もあり、然程強い痛みは感じないと思うが…。


「…ゆっくり行くぞ…」

「う、うん…」


 いっそ一思いに破った方が痛くないとか、或いはゆっくりした方がいいとか色々言われているが、大河がどういうつもりでゆっくり破るのを選択したのかは定かではない。
 ユカは徐々に強くなってくる圧迫感を堪えながらも、半ばまで結合を完了している自分達の性器を見つめている。
 この目には、明らかに恍惚の光が浮いていた。


「う…ぁ、あ……ぁあ…っ!」


 大河が体重を少しずつかける。
 その様子は、ユカが感じる痛みを慮っているようでもあり、逆に膜が破れる瞬間を少しでも長く味わわせたいようにも見える。
 いずれにせよ、今のユカは殆どトリップ状態だ。
 大河から与えられるモノ全てが、快楽或いは幸福に直結するようになりかけている。
 破瓜の苦痛すらも、今のユカにとっては幸せを齎すスパイスに過ぎない。


「い゛っ!」


 ユカが一際強い悲鳴を上げる。
 膜に亀裂が入ったらしい。
 それでも挿入のスピードを変えない大河。
 見れば、溢れ出す蜜に少しだけ赤い色が混じっている。

 貌を歪めながらも、ユカは結合シーンから目を逸らさない。
 呼吸を止めたまま、じっと見つめていた。

 大河の目からは、ユカの表情が見えない。
 それが何だか面白くなくて、大河は8割方挿入完了した所で、

ズン!

「あうっ!!」


 残りを一気に押し込んだ。
 既に完全に膜は破れ、破瓜の血が流れ出している。
 流石にちょっと痛みを感じたのか、ユカは抗議するように大河を見上げる。
 潤んだ目で、欲望に塗れた表情で。


「………っ!!」

「わ、あっ、あああぁ!?」


 大河は衝動に駆られて、ユカを抱きしめる。
 そのままユカを下にして倒れこんだ。
 布団と大河とサンドイッチになって、ユカは戸惑う。
 しかしそれ以上に、倒れこんだ事によって貫かれている肉壁が擦れ、更に大河の先端に触れている部分が圧迫される。
 今まで内側に触れた事は殆どなかったユカにとって、それは未知の刺激だった。
 強すぎる刺激で、ユカの意識がまたスパークする。


「あ、ああ、あっ、ぐ…は…ぁ…」


 その強烈な刺激が徐々に去っていくと、今度はユカの内部で、灼熱の棒が自己主張している。
 大河は特別動いてはいないが、多感症故に腰が抜けそうな…とっくに抜けているが…快楽が腹部に溜め込まれていく。
 これがオンナになった悦びなのだろうか、とぼんやり思う。

 大河も興奮で荒い息を吐きながら、ユカを抱きしめてジッとしていた。


「…ユカ…痛むか?」


「ん…ちょっと、ジンジンする…かも…。
 で、でも、他、が、強すぎっ…!」


 どうやら痛みは性的な刺激で中和されているらしい。
 とは言え、このまま動いていいものか?
 破瓜の痛みとは、大抵の場合破れる事以上に、破れた膜の傷口を擦りあげる事で感じるものだ。
 流石にこのまま激しく動く訳にもいかないだろう。
 そう思って、大河はユカの髪を撫でながら、彼女の内部を堪能していたのだが…。


「んっ…」

「? ユカ?」

「う、ぅぅ…あ、はっ……!」

「う、うお!?」


 ユカが艶っぽい溜息をついたかと思うと、急に大河を強く締め付ける。
 汁気に満ちた肉壷が大河を刺激し、危うく射精しそうになった。


「ユ、ユカ…?」

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「まさか、もうイっちゃったのか?」

「う…ごめん…。
 最初は一緒に…その、気持ちよくなりたかったのに…」

「最初って、ユカは今まで何回イったかな?」

「……いぢわる…」


 申し訳なさそうに大河を見るユカ。
 しかし、官能の火はまた大きくなり始めているらしい。
 このまま動かずに居ても、直にユカはまた絶頂を迎えるだろう。
 そうやって何度も締め付けられては、大河もそう遠くない内に射精してしまう。
 今でさえ、小さな絶頂を繰り返して肉壷をきつく締め付けているのだ。


「…ユカ、動くぞ」


「…いいよ…。
 大河君の好きなようにしていい、って…言ったでしょ?」


 優しくしてくれるって信じてるから、と強がるユカ。
 大河はそんなユカを、心底愛しいと思った。
 …だからいぢめたくなってしまう。


「んっ…!……!……!……!


 最初はゆっくり出し入れする。
 ユカに負担があまりかからないように、前後する幅も小さい。
 こつん、こつんと最先端がユカの最奥近くに触れる。
 その度にユカの内部に強烈な熱が湧き出してきて、弾けそうになるのを必死に堪えていた。
 大河もそれを理解していて、我慢するユカを嬲るようにコンコンと最奥に向けてノックをする。

 徐々にストロークを大きくして角度も変え始めると、溜め込んでいた熱を一挙に吐き出すかのようにユカが喘ぎ声を上げた。


「っあ、はっ、あっ!はぁ、はぁ、あっ!っ、は、あっ!」


 速度は決して速めずに、一定のリズムで最奥を刺激する。
 奥を叩かれる感覚と、カリ首で襞を引っ掻かれながら引き抜かれる感覚と、まだ慣れてない肉を強引に押し退けられる感覚が、ユカを順番に襲う。
 角度を少しずつ変えて、大河はじっくりユカを責める。
 先ほどまでの愛撫が、理性全体を少しずつ蕩けさせる愛撫なら、今の責めはユカの心の防壁を一つずつ屈服させるような責めだろうか。
 小さな絶頂が一つユカを襲う度に、ユカの中の何かが快楽に埋もれる。

 責めている大河も、決して余裕がある訳ではない。
 ただでさえユカの痴態で興奮しまくって我慢を続けていたのだ。
 暴発までにはまだ余裕があるが、これ以上ユカの締め付けが強烈になったら何時まで耐えられるやら。

 大河は動けないユカの上に覆い被さり、ユカを追い込もうと腰を振るう。
 さっきから喘ぎ続けているユカは、送り込まれる刺激から逃げる事も出来ず、焼けた杭が差し込まれてくるような感覚にもがくばかり。


 ユカの中の何かは、既に8割以上が大河の責めによって快楽に屈してしまっている。
 ユカ自身も、気が狂いそうな快楽の中で、必死に大河を感じ続けていた。


ゆ、ゆ、か、だ、いじょう、ぶ、か?」


「あっ、あん、はぁ!あっ、だめ、そこ、そこぉ!だめ、も、いくぅ!っ、あ、またぁ!」


 一応ユカを気遣う大河だが、もうユカには聞こえていないようだ。
 完全にイキっぱなしになっている。
 しかし、それなら大河も遠慮なく自分の快楽を追及できる。


「はげしく、いくぞ…!」


はぁあ、ああっあっぁぁあああ!」


 一定のリズムで動かしていた腰を、今度はハイペースで振り始める。
 防壁がほぼ全て無効化されていたユカは、大河から送り込まれる淫らな刺激をまともに受けてしまった。


「あっ、だめ、だめ、だめだめだめもういく、いく、いくの、
   イっちゃううぅぅぅーーー!!!」


 目を大きく見開き、口から舌を突き出して、涎で淫靡に貌を濡らしながら、ユカは経験した事のない高さまで打ち上げられた。
 ユカの内部が、渾身の力で締め付けられる。
 これには大河も耐えられない。


「だ、出すぞっ!」

「ま、またっ、イクっ……!!」


 絶頂しているユカの中で、大河の白濁が暴発した。
 最奥に肉棒を触れさせた瞬間に溢れ出し、ユカの内部に大河が広がっていく。
 白濁の感触で、ユカはもう一段高い絶頂に押し上げられる。
 一頻り最奥まで突っ込んだ状態で硬直していた大河は、射精が終わる前にまた腰を前後に振るう。
 出している間にも刺激を与えて、最後の一滴までユカの膣の中にぶちまけた。


「あ、あ、ああぁぁぁ……」


 ジワジワと子宮付近で広がる熱。
 ユカは絶頂後の気だるい感覚の中で、至高の幸福を味わう。
 イムニティが言っていた通り、ユカにとってこれに勝る幸福は恐らく無い。

 射精を終え、荒い息を吐く大河がユカの上に倒れこんだ。
 内部の熱と外部の大河を愛おしみながら、ユカは恍惚とした表情で息を整えていた。


「ん…ユカ…」


「大河君…」


 視線を合わせると、自然に唇が合わさった。
 顔を見合わせて、照れ笑いする。


「た、大河君…えっと、その…」

「…凄く気持ちよかったよ、ユカのカラダ…」

「…はぅ…」


 気掛かりだった事をストレートに表され、ユカの頭からボシュっと湯気が出る。
 照れくさい事この上ないが、満足してもらえたなら、ユカとしてはとても嬉しい。
 満足して……そこで気がついた。


「あ…大河君の…まだ、おっきい…」


 ユカの内部に差し込まれたままの大河は相変わらず肥大化したままだった。
 気持ちよかったが、まだ大河の体は満足してないらしい。
 今更顔を赤くするユカを見て、大河はイタズラっぽく笑う。


「ユカ…最初に言った事、覚えてるよな?
 …最初は優しく、後は俺の好きにしていいって…」


「お、覚えてるけど……もうちょっと浸らせてほしいなぁ…なんて…ダメ?」


 ユカはズリズリと大河の下から這い出ようとしながら、誤魔化すような笑いを浮かべる。
 …這い出ようとして体を捩ったため、下半身に甘い刺激が走ってすぐにダウンした。


「…あれ?
 ユカ、体が動くようになってないか?」

「え?」


 キョトンとするユカ。
 言われてみれば、先ほど這いずっていたような…。
 改めて体を動かそうとしてみると、まだスムーズにとは言い辛いが、明らかに先ほどより上手く動くようになっている。


「…なんで…?」

「…多分…俺の精じゃないか?」

「え?」

「いや、ユカが動けないのは、魂をあっちのクローンの子に分け与えて、足りなくなったからだろ?
 だったら、俺の…本体からの精を浴びて、足りなかった分の魂が幾らか補充されたとか活性化したとか」

「そ、それは…ありえる…のかな?」

「…つまり、何度もヤれば、その分ユカは回復するって事だな!?」

「ちょっとその結論狙って出してない!?」

「いや自然な結論だ!
 そうと決まれば、今夜は寝かせないぞー!」

「あぁーん!」


 再び大河に押し倒されるユカ。
 その顔は期待に染まっているが、同じくらいに戦慄を湛えていた。
 今更ながら、迂闊な発言をした自分を呪う。

 呪うが…今度は勢い良く動き始めたユカの中の肉棒に、何もかもを忘れさせられてしまった。
 そして、合意の上での陵辱が始まる。


 隣の救世主クラスの天幕…。

 既に、時刻は草木も眠る丑三つ時。
 救世主クラスの天幕にも静寂が満ちている。
 もう一つ天幕があるが、そちらに居るのはナナシ・ルビナス・ロベリア(人形・まだ踊っている・時間が時間だけに不気味)とリコ。
 この天幕で眠っているのは、未亜・カエデ・ベリオ・イムニティにリリィ、ミュリエル、そしてユカ2。

 この天幕の中で眠るミュリエルとユカ2以外には、後頭部にでっかいタンコブが付着していた。
 何があったのかと言うと、隣の天幕で濡れ場を演じているであろうユカと大河を覗き又は盗撮しようとして、ミュリエルに思いっきりド突き倒されたのである。
 それでも懲りずに再挑戦しようとしたため、面倒くさくなったミュリエルがスリープを使って眠らせた。
 …でもやっぱり録画用の幻影石は仕掛けた後だったりするのだが。


 とにかく、天幕の中は静まり返っている。
 時折見張りの兵士が近くを通るが、天幕の中までは覗かない。
 そんな暗闇の中、二つの小さな光が灯る。
 二つの光は、瞬間的に点いたり消えたりした後、大きく動いた。
 よく見れば、二つの光は人の目らしい。
 動いたのは人影だ。
 人影はきょろきょろ周囲を見回すと、暫く何かを考えるような仕草をする。


「…………」


 立ち上がる人影。
 夜目が利くのか、迷いもなく歩き出す。
 寝袋で眠っている女性達を踏まずに、足音も立てずに歩き出した。
 そして天幕の外に出ようとして、


「未亜さん」

「ぎくぅ!?」

「…まーたデバガメに行くつもりですか?」

「い、いや私はその、織姫と彦星宛にメッセージを…『わたしはここにいる』と送らなきゃ」

「貴方は何処の団長ですか。
 それに未亜さんが送るとしたら、『マゾっこ大歓迎』でしょう。
 戯言はいいから、さっさと寝なさい」

「…は〜〜い…」


 ミュリエルの鋭い視線を食らって、未亜は泣く泣く寝床に戻った。
 ミュリエル自身も、他に狸寝入りしているのが居ないか確かめ、もう一度床に戻る。

 未亜は暫く抜け出す機会を窺っていたようだが、やがて諦めた。



「あっ、あっ、あっあっぁぁぁああぁっ!!!!」


 一方、大河は獣と化してユカを思う存分突き上げている。
 今は四つん這いにさせて、後ろから胸を揉みながらGスポットを攻めている真っ最中だ。
 更に、菊門にも人差し指が入り込んでいる。

 半脱ぎだった服は、様々な液体を付着させたままユカの体に引っ掛かっていた。
 引き裂くような事こそしてないものの、かなり強引に脱がせたらしい。
 とっくにヌードと化している。

 幸か不幸か、大河の推測は当たっていたらしく、ユカは大河の精を受ける度に、体が動くようになってきている。
 既に数回の射精を受けて、ユカの膣内は白い液体と肉棒でパンパンになりつつある。
 人間の範疇に納まるとはとても思い辛い量の射精を繰り返し受けて、ユカの理性はもう跡形も無く消し飛んでいた。
 ただ快楽と大河を貪るだけ。
 ようやく自分の意のままに動くようになってきた腰をぎこちなく振るい、大河の動きにシンクロする。

 多感症も手伝い、神経が焼き切れそうな程の快楽に溺れ続けるユカ。
 しかし流石に体力の限界が来たのか、四つん這いだった腕からガクンと力が抜けた。
 どうやら気絶したらしい。
 しかし突っ伏した体勢になったユカにもお構い無しに、大河は突き上げをより一層激しくした。


「うぐぅ!? ああっ、あ、はっ、はっ、あ、あっ、あ!」


 気絶しても、強烈な突き上げで叩き起こされ、すぐに悦楽の波に呑み込まれる。
 さっきまではある程度自分のペースを持ち込めていたが、また体がいう事を聞かなくなった今では、大河の腰使いに翻弄されるしかない。
 そのまま絶頂まで追い込まれる事4度。
 内部で動く大河が少し肥大化した。


「あぅ、来て、来てぇ!」


 子宮に向けて、また白濁を流し込まれるのを期待するユカ。
 しかし、大河はユカを仰向けにして肉棒を引き抜いてしまった。
 失望の声をあげようとするユカ。
 しかしそれよりも早く、愛液を精液と我慢汁その他諸々に塗れた肉棒が、ユカの目の前に突き出された。


「あ…びゅぅ!


 ユカが言葉を吐く前に、大量の白濁液がユカの顔面に向かって降り注ぐ。
 びちゃびちゃと音を立て、ユカの美貌を白く汚していく。
 独特の匂いが、ユカの鼻腔を付いた。


(…熱……)


 淫気にあてられ、また熱を帯びるユカの体。
 胸部辺りに、圧迫感を感じた。
 見れば、一向に萎む様子のない肉棒をいきり立たせたまま、大河がユカに馬乗りになっている。
 何を考えているのか疑問に思うユカだが、すぐに判明した。
 ユカの上気した乳房を両手で掴んで、その間に肉棒を挟みこんだのだ。


(あー…ぱいずり、だっけ)


 知識だけならユカもある。
 自分の胸なら何とかできるな、と思って赤面した事も。
 しかし、いきなり目の前でやられると…。


(結構迫力…あぅ、胸の間、熱い…!
 それに、先っぽのお汁、見えてるよぉ…)


 大河はユカが動けないのにもお構いなしに、胸を揉みながら腰を前後に動かす。
 柔らかい双球の間から大河の剛直が出入りする様が、ユカの目から克明に見える。
 その光景に興奮したのか、ユカは自分から舌を伸ばした。
 双球を貫いてくる剛直の先端を狙って、舌を突き出す。
 突いてくる剛直と舌がジャストヒットして、ユカの舌に苦い味が広がった。

 腕が動くようになってきた。
 ユカは何も考えず、大河に好きにされている胸に手を伸ばす。
 大河の手の上から自分の胸を包み込み、淫蕩に笑った。

 ユカの手と大河の手で捏ね回される乳房は、間を行き来する大河の剛直を確実に昂ぶらせていく。
 大河の奥歯が強く噛み締められた。


「で、出る!」

 また射精。
 どぴゅどぴゅどぴゅ、と過剰なまでの擬音語を付けたくなるような勢いで、ユカの顔面と胸に殺到する。
 ユカは抵抗もなく、逆に口を開いて白濁を待ち受けた。


 隣の天幕。
 先ほど未亜が抜け出そうとした以外、特に何も無い。

 静寂に満ちた天幕の中で、ぱちっと開かれる瞳が一対。
 寝転んだまま左右を見渡し、誰も起きてない事を確認する。
 自分の体を訝しむように起き上がる。

「………」

 暫く何か考えると、彼女はゆっくり立ち上がった。
 体を動かして、何かを確認する。


「……………」


 ふと、視線を一方に向けた。
 その先にあるのは天幕の仕切りと、空間を挟んで、大河とユカが居る天幕。
 人影はゆっくり歩き出した。
 あまり夜目は利かないのか、おっかなびっくりで。

 何とか寝ている人を蹴飛ばさずに天幕の出入り口に辿り付く。
 中に風が入ってきたりしないように、こっそり外に出た。

 月明かりに照らされて、その姿が浮かび上がる。
 ボロボロになったウェイトレス服、ポニーテール、そして紫がかった髪。
 昏睡状態に陥っていたユカ2である。


 天幕から出て、状況を確かめるかのように左右を見回す。
 その目が大河とユカの居る天幕に留まり…すぐに外れた。


「んっ……はぁ…」


 大きく伸びをして、体を解すユカ2。
 コキコキと肩を鳴らして、体内の気を練ってみた。


(…魂、足りてる…)


 今までずっと感じてきた、独特の不安定さが無い。
 自分は生きていける、という確信がある。
 こうして生きているという事は、ユカに助けられたのだろう。
 自分を殺そうとした相手を助けるとは、またお人好しなものだ。

 ユカ2は警備兵が近くに居ない事を確かめると、大の字になって地面に身を投げた。
 仰向けになり、空を見上げる。


「…空、星。雲。月。風」


 自分が感じるモノを一つ一つ言葉にする。
 その様子はひどく嬉しそうだった。


 二人分の荒い息が天幕の中に響く。
 流石のユカも、体力・精神共に限界を感じ始めている。
 精神は何度も彼方へ飛ばされ、その度に引き戻されて弄ばれる。
 消えたと思った理性と体力は、ユカの魂が活性化しているためか、少し間を置けばまた戻ってきた。
 殆ど拷問である。
 だと言うのに…。


「…え…ま、また…!?」

「朝まで…続けるからな…」

「ひ…!」


 大河の目に浮かぶギラついた目を直視して、思わず悲鳴が漏れるユカ。
 感じた恐怖で、水を浴びせられたかのように意識と理性がハッキリする。
 残り少ない体力を掻き集めて、大河を宥める言葉を作り出した。


「ちょ、ちょっと…落ち着こう、大河君!?
 キミ目が怖いよ!?」


「最初に好きにしていいって言ったのは…ユカだよなぁ?」


「はぅ! で、でももうボク…!」


 これ以上は、本気で戻ってこれなくなる。
 唯でさえ、自分がもう以前とは違う自分に作り変えられかけているのを自覚しているのだ。


「オレサマ、オマエ、マルカジリ!」

「い、いや…!」

 本能的な恐怖に晒され、ユカは這いずって逃げようと試みた。
 しかし未だに殆ど動かない体で大河から逃げられる筈も無く、むしろお尻を大河に向けた事で、より行為を続行しやすくしてしまった。
 ガバッと大河に後ろから圧し掛かられ、全力で抵抗する。


「やっ、やだっ、もうやだ!
 もう許して!
 もうイかせないで!
 ボクをもうこれ以上メチャクチャにしないでぇ!!」


 本気で怯えるユカにも頓着せずに、またユカの股間に向けて性器を進ませる大河。
 最初のユカの願い通り、大河は一切の容赦なくユカを蹂躙しにかかる。

 ユカはもう限界だと思っているが、大河に言わせるとまだ余裕だ。
 『もうダメだ』と言っていられる間はまだ余裕、という言葉があるが…それを実践される方は、堪ったものではない。


「あっ、あっ、あーーーーっ!」

 強引な挿入に、ユカの体が仰け反る。
 もうイかせないで、と悲鳴を挙げても、まだ体力に残存があるカラダは全力で大河を歓迎する。
 ユカの精神も、感じた恐怖など消え去って歓喜一色に染め上げられた。
 喘ぎ声を上げてばかりで枯れかけている喉から、また甲高い喘ぎ声が迸った。


 ただでさえ敏感なユカがイッて更に敏感になっている所に、続けざまに精を注ぐ大河。
 確かに体力や理性は魂の活性化により回復するが、それも回復した端から食い尽くされた。
 既に戻っていた筈のユカの理性は吹き飛び、大河に求められるまま、自分の本能が赴くままに貪っている。


「今度は、顔に出すぞ!」

「あっ、あっ、あああ! あっ、ひぃぃぃ!!」


 ユカの腰を抱え込んで、無遠慮に腰を振っている大河。
 ユカの両腕は大河の首に回され、対面座位になっている。 
 力が戻りかけている腕で必死に大河にしがみ付き、豊かな胸を押し当てた。
 一度ピストンが往復する度に、ユカの乳房がクッションのように歪む。

 大河はしっかりユカをイかせて、剛直を引き抜いた。
 こてんと後ろ向けに倒れこんだユカに向かって、異常に濃い精を吐き出す。
 何度目かの顔射。
 精液が顔を目掛けて飛んでくるのを察したユカは、反射的に目を閉じる。
 ビチャッ、と奇妙な熱を持った白濁が、ユカの顔に降り注いだ。

 大河とユカの荒い息が響く。
 ユカの顔に付着した精は、ゼラチンか何かのように濃い。
 その濃い精が、ユカの薄く開いた唇から口内に流れ込んだ。


「…あつ…」


 ボーッとした頭でヘンな味、と思いつつも、奇妙に心を惹き付けるそれを吟味する。
 舌を突き出して、唇の周りの精を拭い取った。
 動くようになってきた腕で、顔を拭う。
 薄目を開けて手を見ると、白いゲル状の物体が付着していた。


(これが…せいえき…。
 さっきから…何度か、見たけど…ヘンなの…)


 そう認識した途端、ユカの秘部が疼いた。
 本能の赴くまま、顔についた精を一通り拭って集め、股間に手を伸ばす。

「んっ…!」

 自分からは殆ど触れた事のない秘部は、大河の剛直で無理矢理拡張され、更に中に注ぎ込まれた精を垂れ流していた。
 大体この辺り、と見当を付けて指を蠢かせる。
 甘い疼きがユカの体を駆け抜けた。


 大河は、頭がおかしくなりそうな興奮の中でユカを見る。
 自分の下で、あのウブなユカがオナニーしているのだ。
 しかも、大河自身から吐き出された白濁を拭い取り、右手は秘部に、左手は胸に、拭い取った精を塗りこんでいる。

(これが…ユカ?
 本当に、あのユカ?)

 疑問が走るが、そんな事はどうでもいい。
 ユカはまだ満足していない。
 そして自分も満足してない。
 ならば、更にユカに精を注ぎ込み、そしてもう少し動けるようになったユカに色々させるのだ。


「ユカ、もう一回中に出すぞ!」

「え…う、ああぁぁぁぁん!?」


 機嫌よさげ空を見ていたユカ2の上に、影が落ちる。


「…こんばんわ」

「こんばんわ。
 元気そうだね?」

「元気元気。
 もう元気」


 シルエットの主は、長弓を携えた未亜だった。
 ユカ2を警戒しているらしく、何処か表情が硬い。
 しかし、ユカ2はお構いなしのようだ。


「こんな時間に、どうかした? おねしょ?」

「おねしょしたのはアナタの方でしょ。
 昏睡状態だったから仕方ないけど、私が後始末したんだからね」

「…美少女のおしっこ、興奮した?」

「いや、シチュエーションがあんまり…って、それよりも!
 こんな所で何してるの?」

「んー…空、見てた」


 未亜の警戒も意に介さず、ユカ2はお気楽だ。
 何処かアルストロメリアやナナシに通じるものがある。

 毒気を抜かれた未亜。


「…てっきりお兄ちゃんとユカさんを攻撃しに行くのかと…」

「? なんで?」

「いや、何でってほら…聞いた話じゃ、ユカさんの囮に使われたから、実験台がどうのこうのと…」

「……ああ。
 あれ、忘れた」

「はぁ?」


 あっけらかんと言ってのける。
 忘れた、は無いだろう忘れたは。
 人生の一大事みたいな話じゃないのか?


「…ボクがユカを殺そうとしてたのは、あの白い家…もとい部屋から連れ出してくれる条件だったから。
 成否はあんまり関係ないと言われてたし、ユカにも命を助けられた。
 今からどーこーするの、めんどい」

「…そんなんでいいのかなぁ…。
 別に戦えなんて言わないけど…憎んでたんじゃないの?」

「…憎んでた。
 でも……」


 ユカは空を見上げる。
 黒い夜空に、散りばめられた宝石の群れ。
 遥か彼方から来て、何処へともなく去って行く風。
 夜道を照らす月。
 世界を暖める太陽。

 遠く遠く、続く世界。
 そのどれもが、ユカ2が閉じ込められていた実験室には存在しなかった。
 閉じ込められていた頃には、ユカ2もユカを憎んでいた。
 何故自分だけが、何故“本体”だけが、と。
 しかし…。


「外の世界に出た瞬間、そんなのどうでもよくなった。
 世界は広い。
 ボクの世界だったあの白い部屋なんて、どうしようもなく小さい。
 ユカを殺したいとは思わない。
 ただ、この世界をもっと感じたい。
 地面を歩いて、風を感じて、雲を追いかけて、森を掻き分けて、獣に追われて、太陽に照らされて、月の下で眠りたい。
 それがボクの願い」


 謝華グループの研究所が“破滅”の襲撃で奪われ、その時にユカ2も一緒に連れて行かれた。
 その先でも色々あったが、『ユカを殺す事を条件に外に出してやる』と言われて、1も2も無く頷いた。
 自由になれるし、何より憎いユカを殺せる。
 憎悪の炎が、形を為して暴走し始めた。
 だが、その憎しみはたった一陣の風に吹き飛ばされてしまった。

 夢想するしかなかった外の世界。
 吹き抜ける風、生い茂る木々、高く高く広い空、獣の匂い、天から降りしきる雨、人工的でない明るさを齎す太陽。
 たった一歩外に踏み出しただけで、ユカ2はその全てに夢中になった。
 夢中になってそれらを見つめ続け、ふと気付けばユカへの憎しみなど忘れ去っていた。
 外の世界に出て、1時間足らずの事である。

 まるで赤子のような表情で語るユカ2に、未亜は困惑する。
 どう見てもウソには見えない。
 しかし、信じてのいいのだろうか?

 迷っている未亜を見て、ユカ2は寝転んだままニコリと笑った。
 とても嬉しそうだ。
 …それがトドメだった。


「…やれやれ。
 なんでこんないい娘が酷い目に合わされるんだろ…」

「?」


 未亜もユカ2の隣に腰を下ろす。
 少々寒い。


「…寝袋、要るなら持ってくるよ?」

「いい。 寒いのも、悪くない」

「そ」


 それでも未亜は、ユカ2の寝袋も取ってきた。
 寒い寒いと言いながら、寝袋に潜り込む。

 自分の隣で横たわった未亜を見て、ユカ2はまた嬉しそうに微笑んだ。


「ところで、これからどうするの?
 もう“破滅”には戻らないでほしいんだけど」

「うん。
 何も考えてない。
 ボクはユカとの戦いで、終わるって思ってたし」

「そっか…。
 ……人間側に来るなら、私達で何とか口利いてあげられるよ?」

「ん、お願い」


 ユカ2の復活なぞ知りもせず、延々と交わり続ける大河とユカ。
 一体どれだけ発射したのか、ユカの体は白濁塗れになっている。
 断言するが、男一人が射精できる量ではない。

 しかし、大河には文字通り底が無いかの如くユカを貫き続けている。
 剛直も、相変わらず元気なままだ。
 その代わり、ユカの目からかなり光が消えているが。

 大河は元気でも、ユカはそろそろ体力の底が見え始めていた。
 回復も追いつかないようだ。
 何だかんだと言っても不慣れな行為だし、そもそも延々と喘ぎ続けたおかげで、喉が嗄れかけている。
 よくもまぁここまで保ったものだ。


「いっ…うく……ぁ、ぁああっ!」


 ユカが苦しげな声を出す。
 投げ出されていた手が、シーツをきつく握り締めた。

 今、大河はユカの片足を持ち上げて抱きしめ、脹脛に舌を這わせている。
 既にこの辺りも精で濡れているが、大河も完全にネジが飛んでいるっぽい。

 そして、大河の剛直は…じっくり解した後ろの穴に入り込んでいる。
 流石に即興で慣らしただけではキツイらしく、中々前に進まない。
 しかしそれでも、ユカは悦楽を強く感じているらしい。
 既に瞳は何も写さず、口は半開きになって涎を垂れ流している。
 第三者から見れば、壊れるまでレイプされたようにしか見えないだろう。
 それはあながち間違いではない…合意の上という一点を除けば。

 ボコリ、とユカの秘裂から溜め込まれた精液が零れ落ちる。
 それをユカは自分で拭い、更に大河の剛直と自らの菊に擦り付ける。
 ローションの代わりにするつもりのようだ。


(あのっ、ユカがっ、こんなっにっ、乱れるっ、とはねっ、男冥利にっ、尽きるってもんだっ!)


 それ以前にお前にブレーキは無いのか。
 ようやくユカの菊門に剛直を全て捻じ込んだ大河は、体をブルッと震わせて射精した。


 菊門に精を注ぎ込む事数度。
 どうやら精を浴びるなら何処でも関係ないらしく、ユカの動きがまた幾らかスムーズになった。
 しかしある程度以上は回復しないらしい。
 …まぁ、もうとっくにそんな事は忘れているが。

 不浄の穴に突きこんだ肉棒をユカに舐めさせながら、大河はふと思い出した。
 今の大河の体は、ある程度なら変化させられるのだった。


(…ここまでやっちまったんだし、この際だからドリルちんこをユカで試してみるか…)


 処女喪失して一晩も経ってないのに、ここまでやるといっそ見事な気がしてくる。

 自分の秘所を慰めながら大河の剛直をしゃぶっていたユカを、問答無用で押し倒す。
 完全に本能だけが露出しているユカは、嬌声を上げながら素直に押し倒された。
 数時間の間に覚えこまされてしまった、挿入の感覚に歓喜の声を上げる。

 しかし、今回の本番はここからだ。


(指をドリルにするのには手間取ったが、ちんこを変化させるのはきっと簡単に出来る筈!
 何故なら性欲魔人・当真大河は、エロい事の方がずっと得意だからだ!)


 納得していいのか悪いのか。
 しかし理屈はともかく、大河の剛直はユカの中で変形を始める。


「あっ、ふぅ!?
 な、なに?
 たいがくんのぉっ、これっ、なにぃ!?」


 内部での異変を感じ取り、ユカは性感を感じながらも狼狽する。
 どこぞの悪魔17よろしく、大河の剛直はボコボコ奇怪な変形を繰り返す。
 そして…一拍の後、今までで最も大きな喘ぎ声を迸らせた。

「―――――!!!!!」

 どぷどぷっ!

 それと同時に、堪らず大河も射精する。


「あ…あは…す、すご…これ、すご…」

「あ、あぅ…刺激、すげー…」


 二人が呆然と呟く。
 ドリル型ちんこの高速回転は、二人には少々強すぎる刺激だったらしい。
 だが、だからこそ気持ちいい。


「もう一発!
 ユカの子宮を、コイツで抉ってやる!」


「あっ、そ、そんな、ひどい、らめ、つよすぎ、や゛あああぁぁぁ!!!」


 そして律動を始める大河。
 だが、先ほどよりは耐えられたものの、やはり刺激が強すぎるらしい。
 あっという間に射精し、ユカも絶頂を迎えた。
 しかし。


「まだ、萎えてないぞ!」


「しゅご、しゅごい、しゅごすぎっ! いいの、ひもちいひの、だめっ、ボクもうこわれちゃう、これのあじ、おぼえちゃうーーー!!」

 連続射精は覚悟の上で、大河は呂律が回らないユカを貫き続ける。
 螺旋状に膣内を抉られ、回転エネルギー付きで子宮をノックされ、内側に精液をばら撒かれ続けながら、ユカは何度も高く高く喘ぎ声を上げた。


 これ以上はアソコが壊れちゃう、というユカの(死に物狂いで言った)意見を汲んで、今度はユカがしてみたい事をさせる事になった。
 流石にドリルちんこの連続攻撃は、慣れてもいないユカにはきついだろう。

 目の前にあるモノを認識しているのかいないのか、ユカはシックスナインの体勢で大河の上に寝そべっている。
 そしてユカの目の前には、屹立する大河のシンボル。(ノーマルモード・でっかいまま)
 いきり立ったソレを、愛おしげに撫で回す。
 自分を精神崩壊寸前にまで追い込んだ暴れん棒も、自分の手の中にあると思えば中々可愛いものだ。

 大河もこういうゆったりとした快感は嫌いではない。
 既に二人の体は、どちらが出したのか解らない液で塗れていて、精液と愛液が掛かっていない場所は無いのではないかと思われる。

 ユカの体が時折ビクビク震えているのは、下の穴に注ぎ込まれた白濁を、大河が指先で発掘しようと試みている為だ。


「で…ユカは、ここからどんな事がしたいんだ?」

「ん…ごほぉし……」


 ちょっとガラガラ声になっているユカだが、その声はとても艶っぽい。
 とても今夜まで処女だったとは思えないくらいだ。

 ユカは両手で大河の屹立に触れる。
 淫靡な笑みを浮かべながら、右手は先端を、左手は袋を弄り始める。

「お、おぉ…」

 予想外のテクに、思わず声をあげる大河。
 それに気をよくしたのか、少しスピードを上げた。
 左手には一切力を篭めずに、右手は少ししか力を篭めず手首のスナップを利かせる。
 流石に学習能力が高い。

 これだけでも充分気持ちいいのだが、大河はまだ余裕の表情だ。
 何度も射精したためだろうか。

 大河の反応が一定以上得られない事に気付いたユカは、少し考えて上体を起こした。

「えっと……口の中に…ツバを貯めて…」

「…ユカ、ウブでネンネなキミがどこでそんなのを覚えたのか、非常に気になるんですが?
 さっきさせた時も、意外と戸惑ってなかったし」

「ボクだって……えっちな気持に、なること…あるよ…。
 女性誌とかだって………読んでるもん…。
 えっちな知識も…ちょっとくらいは…」


 最近の女性誌は過激だなー、いや前からか?とぼんやり考えていると、屹立に何かヌルヌルしたものが触れる。
 どうやらユカが唾液を垂らしているらしい。

「んと…唾液は…根っこの所を…指で挟んで…はむ…」

「おうっ!」

 生き物の体内に入り込む、独特の感触。
 湿って粘り気たっぷりの感触は、ユカが大河を口に含んだのだろう。
 それと同時に、口に入りきらなかった部分を指で扱きあげている。

 歯で傷をつける事を恐れているのか、ストロークはごくゆっくりしたものだった。
 しかしその代わりとでも言うのか、指と舌は激しく動き回っている。
 初心者とは思えない程に大胆な舌使い。
 亀頭を嘗め回し、尿道口に舌の裏側を擦りつけ、カリ首を先端で突きまわす。
 形だけのテクニックで、ツボを付いているとは言えない動きだったが、それが返って大河の興奮を煽る。
 溢れ出る我慢汁を舐める事が、ユカの興奮を煽っているのだろう。

 大河も負けじと目の前にあるユカの腰をホールドする。
 汗や液で水気を帯びた尻を10本の指で捏ね回し、自分が注ぎ込んだ精とミックスされたユカの愛液を舌で嘗め回した。

 時折刺激に耐えられずに、ビクンビクンと二人の体が跳ねる。
 それがアクセントになり、二人の緊張の糸が同時に途切れた。

「「!!!」」

 大河はユカの口内に射精し、ユカは白濁混じりの潮を噴出す。
 ユカは口内で白濁液を転がして、たっぷりその味を楽しんだ。
 暫くの間、昂ぶった吐息が静寂に響く。


「…満足か?」

「まだだよぉ…せっかく…こんなに…イイキモチなのにぃ…」


 当然、とばかりの二人の会話。
 今度はユカは少し体を動かして前進する。
 よいしょ、と少々しんどそうな声と共に、豊かな胸を突き出した。
 その間には、萎れもしてない剛直がそびえている。
 何をしようとしているかは言うまでもない。
 先程は大河が上になってやった、パイズリ。


「それも女性誌に書いてあったのか?」

「これは…友達から、聞いたの…」


 ナイス友達、と内心で呟く大河。
 視線を移せば、ヒクつくユカの秘部が飛び込んでくる。
 目の前にあったユカの秘部は、胸と首の間辺りに移動していた。


「ユカの大事な部分が、よく見えるぞ…」

「いやぁ、見ないで…」


 わざとらしい羞恥の声を上げて、誘惑するように腰を揺らすユカ。
 大河は脚を撫でながら、ユカに言葉攻めを続ける。


「あんなにウブだったユカがねぇ…。
 調教を受けたみたいだな」

「あんなに…激しくしたのは、大河君でしょ…」

「だからって、ここまでやるか?
 会ってまだ一ヶ月も経ってないのに」

「…いいじゃないか…一目惚れに…時間は関係ないよ…」


 ストレートなセリフに少し照れる。
 が、この程度で止まる大河ではない。


「それにしたって、ちょっとエロすぎるぞ?
 普段から悶々としてたのか」

「そうだよ…大河君と、ホワイトカーパスで…んしょ…特訓してたでしょ…。
 ボクの体、あんなに触ったのに…一度もイッてなかったんだよ…?
 いくら、ボク、だって、エッチになる…よ…」


 胸で挟んだものの、上手く上下に擦れないユカ。
 仕方ないので、交互に胸を前後させる。
 先程ユカの唾液をたっぷり塗りつけたので、実にスムーズに動く。


「じゃあ、今夜はそれを全部解消させてやらないとな?」

「今夜、は、あと、一時間、くらい、しか、ない、よ…難しい…」

「一時間でも充分さ。
 これを使えば、ね」


 そう言って、ユカの胸の谷間にある剛直をドリル状に変化させてみせる。
 目の前で人間の体が変化するのを見て驚いたユカだが、それ以上に強烈な疼きが体を走る。
 知らず知らずの内に、ユカの唇が綻んだ。


「嬉しいみたいだな?」

「…知らない!」


 もう聞きません、とばかりにユカは口を剛直の先端に付ける。
 不慣れながらも、柔らかい双球と熱を帯びた舌先が、大河の射精を促した。


 その1時間後。
 朝日が昇り始めた頃、ようやく二人の狂宴は終わりを告げる。
 天幕の中は、凄い濃度の精臭が漂っている。
 ヘタなフェロモンなどより、よっぽど強い誘淫効果が期待できそうだ。

 その中で荒い息を吐く男女二人。
 言うまでもなく大河とユカだ。
 どうやら最後は騎乗位で決めたらしく、白濁塗れになったユカが、大河の上でうつ伏せになって倒れている。
 その内部には、なおも元気な肉棒が突き立てられたままだ。
 ユカと大河の体力が尽きているから終わったものの、受身に徹すれば大河はまだまだいけるだろう。
 通常では如何に大河と言えども考えられないくらいの精力の事はともかくとして…。

 うつ伏せになったユカの目は虚ろである。
 何というか、18禁ゲームで調教された感じか、さもなくばバルドフォース原作で洗脳されたような感じ。(あんだけやれば当たり前だ)
 体中に付着した精を拭う事もせず、ただずっと大河に寄り添っている。
 膣内は勿論の事、顔、胸、口内、腕、足、腸内、尻、背中、うなじ、ユカの何処をとっても、白濁の付いていない場所は無い。
 腹が少し膨らんで見えるのは、大量の精液を注ぎ込まれたからだろうか。
 それだけ犯しぬかれ、喘ぎ続けたのだろう。
 まるで精液の海で溺れたかのようだ。
 もし全て内側に注がれていたら、ユカはパンクしていたかもしれない。

 天幕の隙間から、一瞬だけ朝日の光が差し込む。
 ユカの顔に当たって、すぐに消えた。
 光が当たった事で何らかの反応があったのか、ユカの目に少しだけ光が灯る。
 そして誰に聞かせるともなく、ポツリと呟く。


「ボク……もう、もどれない……」


 自嘲とも歓喜とも取れる笑みを微かに浮かべ、ユカは完全に気を失った。




………やりすぎたかな?
途中でちょっと陵辱色が入ったし…。
某3Dエロゲやってたら、使えそうな場面が沸いてくる沸いてくる…。
所々に後から付足しをしていたら、予想外に長くなってしまいました。

それにしても、これだけ擬似タグを使ったのは久しぶりです…。
それではレス返しです!


1.パッサッジョ様
巨大ロボットを出す流れ、少々強引かとも思ったのですが…こうでもしないと、引っ張りだせないので。
VS竜なら士魂号を迷わず選ぶんですけどw

意志力で動くロボット…確かに結構あるんですけど、具体的に思い浮かべろと言われるとホイホイ出せません…未熟…。

大河だったら、魂だけがエロに走っても問題ありませんよね。
きっと透もですw

さて、濡れ場はご期待に添えられたでしょうか?


2&3.浪人生s様
このクソ長いのを一話から…ご苦労様です…。
ま、まロ……念?


4.アレス=ジェイド=アンバー様
思念のようなもので動かすロボットや、原動力にするのではなく操作するロボットもありますね。
デビルガンダム対怪獣王、実現したらゲッターVSマジンガーより洒落になりませんが?

「いのちをだいじに」は、誰の命でしょーかw


5.皇 翠輝様
ええ、えぇ、長かったですよねぇ!
そして伏線という訳ではありませんでしたが、オモチャ型の最初の犠牲者はユカでしたw
しかし、丸々一話はキツイ…。


6.樹海様
な、何を連想したのでしょうか?
個人的に物凄く好きなロボットです。
ああ、あの歌が聞きたい…。

人類は追い詰められてますが、“破滅”の魔物達も結構な痛手を負いました。
それでも不利な事には変わりありませんが…。
大河君、一応主人公ですからねw
彼を中心に、物語が始まって展開するんです。


7.なまけもの様
ご指摘ありがとうございます。
後で修正しておきます…。

えー、今の所、Sモードを大河に対して発動させてません(多分)。
893モードは発動しましたが、アレはオシオキ用です。
一応ユカ=大河でもあるので、未亜の本能が、Sモードを発動させて嫌われるのを恐れたのではないかと。
それで納得できなければ、ユカの中の大河の魂ですね。
「初めては俺のじゃー!」とかで、未亜を退けたとかw


8.悠真様
今は中毒ですが、魂が修復されれば渇望も治まります。
ただ、その間にエロの味を占めたりする可能性はありますがw

きっとロベリアの鋼の精神力は、ルビナスとの付き合いによって培われたのでしょうw
むぅ、リコとイムの新技…。
やはりアレか?
精霊だし、ある程度は自力で姿を変えられるんだから…幼稚園児姿とか、フタナリとか…。

個人的には三つ首金色竜が出てほしいです。
そして金星よろしくアヴァターが…って、駄目じゃん!


9.シヴァやん様
あなたの生まれた 大地へ〜と〜♪
うむ、補完完了っす!

ああ、男だからという可能性もありますか。
恐るべし未亜の直感w

はぁ…ようやくユカの濡れ場が出せた…感無量!


10.竜神帝様
怪獣ですけど、あちこちからの信仰によって既に神格化されていますよねぇ。
そう言えば、『世界を変える神と魔王と仲間達』ではG捕獲計画なるモノが展開されていたような…(汗)

リコはパイロットですし、イムは他の任務ですから…残念、違います。
ユカ2にも一応反応はあると思いますが、今は魂が充分足りている状態ですし、そこまで強い反応は無いと思われます。


11.DOM様
散華…。
何だろう、この何かをやり遂げたような達成感と、純真さを失ったような喪失感は…。

ええ、リアル系ではないですね。
個人的にはスパロボに出てほしいんですが、無理だろうなぁ…。

大河の戦い方は今後変化すると思われますが、当分は試行錯誤になるでしょう。
ウィルナイフは持たせたいw


12&13.蝦蟇口咬平様
実際、本家でも変身させていますしね。
女性化した所を…有りです!
と言うか、既に画策していたりw
ちなみに巫女さん大河を。

通信機能はまだ生きていると思います。
うーん、やはり鉄砲みたいなのに偏りますね…。
特攻ボムは最後の手段ですし。

なお、ユカの場合ニーソは断然純白でッ!


14.竜の抜け殻様
十年分は歩き回ったでしょうね。
何せ純情だったミュリエルが鉄の女になるくらいですしw

ハーレム入りは、多分ユカ2と、ロベリアと、アルストロメリア…これでメサイアパーティコンプリートになりますね。
何時ぞやの宣言、果たしたぜ!

正直、無道とシェザルはチョイキャラみたいな扱いになりそうです。


15.イスピン様
確かに、長かったなぁ…。
ユカの時代が来ても、暫く彼女は戦闘不能なので出番は激減するというこの刹那さw

愚瑠俄簾屠・惨式は斬艦刀が使える状態になってからという事でw
謎ですよねー、あの表情の変化は…。
ある意味ガンダムとかの変形以上だ。


16.ソティ=ラス様
終盤のハドラー、良かったなぁ…。
冒険王は呼んでませんが。

大河ですからね、実際にやっていても何の不思議もw
ユカにアレな扱いをする場合は、相応の下地を作っておきますから…。
やってる事は同じになるとしても、そんなに嫌悪感は感じないと思います。

ドピンクでしたが、いかがでしょーか?


17.カシス・ユウ・シンクレア様
基本的にご都合主義ですから、何をやっても問題ないように書いてしまいます。
こういう時、ドム将軍のような人は便利です。

うーん、一応吸える事は吸えますが…限度があるし、かなり危険な博打になります。

未亜の場合、発情というより嗜虐心の問題ですから…エロはOKだけど、嬲って楽しむのに抵抗があったのではないかと思われます。

くはー、やっとユカの濡れ場が終わった…次は誰だろ?


18.神竜王様
ご無沙汰です。
近いうちに、時守も同じように仕事に追われるんだろうなぁ…。

斬艦刀は暫く仕えません。
大河君が慣れれば、また使えると思いますが。

実際にDGと張り合えるかは、また別の問題です。
原作を鑑みて無理だろうと思っても、別の要素で後押ししますから。

というか、Gの強さは反則でしょう…何処をどうやれば死ぬんだ、アレ?
なるほど、あの破壊神が“破滅”の元凶…という事は、“破滅”の民はアレを信仰しているんでしょうか。
…それは…ちょっと入信したくなる…。


19.玖幻麒様
未亜でなくても吶喊したくなりますねw

うーむ、確かにギャグモードなら生き延びるでしょうけど…。
ある意味、今回はセル君の花道みたいなもんですし、それをギャグ調で壊すのは…まぁ、楽しそうではあるんですがw
それに、相手がDGなんだから告白シーンにギャグは野暮でしょう。


20.悪い夢の夜様
貞操、後ろまで奪われました…南無。

そ、その駆け巡ってるヤツはエロですか!?
それともいつものカオスシーンな電波ですか!?

む…そう言われると、そうでしたね。
セル君は元々肉の壁要員でしたw

いいネタ来てますね〜w
魔道王…懐かしいなぁ。
グランゾートでしたっけ?

実を言うと…超昂天使は2度やろうかな、と思っているのです。
天丼と言わば言えw
だって仕方ないじゃないですか!
クロスランブルの彼女の名前を見てくださいよ、それはやりたくなるでしょう?

そうですねぇ…ロベリアには、何かいい思いをしてもらわないと…。
………ヤバイ、別の意味で幸せにしかできそうにないッす…。


21.JUDO様
そうですねー、“破滅”の軍は事実上壊滅状態ですか。
残っているのは、主幹のダウニーと、ジュウケイと、他の名前も出てない人々のみ。
まぁ、少なくとも決着までもう一山予定していますが。

神秘的光源氏…確かにw

いやぁ、ユカの場合ストレートなのが一番萌えると思うのですが、どうでしたか?
オプションは、ユカが慣れてきてからという事でw

ユカ2は復活したばっかりです。
流石にあそこから乱入に行かせるのは…技量が足りません(汗)

アルストロメリアの出番は、当分先になりそうです。

おお、エスカは意外とナイスバデーですね!
……あの風呂場のシーン、大河が変身して入ったのでは…?
おう、クレア様が学校の屋上で!?
青春だわ!w
…複数での絡みは無いかなぁ…無ければこっちでやればいいのだw

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