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「SASUKE 憑依伝 波の国突入編 1(NARUTO+オリジナル 現実→憑依)」

相原 (2007-02-23 15:47/2007-02-23 16:15)
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雲隠れの忍び襲撃から数ヵ月後――――


「目標との距離は?」
『いつでもOKだってばよ!』
『こっちも準備完了。合図を待つ。』
『私もOKよ。』
「よし・・・・・・やれ!」


カカシの合図と共に部下達は同時に動き出す。
耳に突っ込んでいる無線機のイヤホン越しに何やら動物の暴れる音とフギャア〜〜〜!という何やら悲痛な鳴き声が聞こえた後、少し間が開いてから部下の1人から報告が入った。


『目標確保。最初の情報通りの目標だ、間違いない。』
「よし、忍務終了!戻るとしますか。」


「まあ〜〜、私のかわいいトラちゃん!心配したのよ〜〜早くお家に帰りましょうね〜〜〜〜!!」
「ウニ゛ャ゛〜〜〜〜〜〜(止めて!離して!自由がいいの〜〜〜〜!!)』
(・・・・・愛情注ぐにも程があるよなあ、やっぱ)


何か骨がミシミシ聞こえてきそうなくらい抱きしめられてる光景を見て、俺はさっきまで散々暴れて手こずらせてくれたトラ(依頼主であるマダムしじみのペットの猫・性別たぶんメス)に思わず同情してしまった。
ナルト相手に散々暴れた勢いも飼い主には通用しないようで、何とか腕の中から逃れようと足掻いちゃいるが・・・・あ、口から泡出てきた。何気に極まってないか?

その光景を見ていたナルトが「へっ、ざまあ見ろってば。」と俺にギリギリ聞こえるぐらいの声で呟いた。
まあ、捕まえた時に一番被害受けたのこいつだからな。散々引っかかれて顔や手に引っかき傷をわんさかこしらえたし(でももう傷口塞がってんだけど)。


「あれじゃ逃げ出すのも無理無いわね・・・」
「抱きしめられてるアイツが可哀相になってきた・・・・」
「ふんだ!自業自得だってばよ!」


とりあえず迷子ペット<トラ>の捕獲忍務は終了な訳で。


(とうとうこの時がやってきた―――って所だな。あれって思い返すと結構面倒なんだよなー。いやま、この時の為に色々対策は考えといたけどさ)


この先の展開を思い浮かべて、俺は人知れず溜息をついた。


ナルトとイルカ先生達との問答は殆ど『原作』と同じだったから詳細は省かせてもらう。
1つ大きな違いがあるとすれば、背の事(この世界でもその事はナルトにゃ禁句らしい)でタズナに飛び掛ろうとしたナルトを止めたのが俺だった事ぐらいだ。


荷物の準備の為にその日は解散して翌日。俺達は里の出入り口に旅の荷物を背負って集合してから出発した。
余談ながら、持ってきた荷物が一番少ないのは俺だったりする。持ってきたのは下着の替えと今着てるのとまったく一緒な服が一式、それから手製の保存食と色々な手製忍具や一般物資を収納した巻物が3つ4つ、てな所だ。
途中で嫌でも使う羽目になるから、忍具入れのポーチやホルスターは最初っから身に着けてる。
ナルトにも襲われてもすぐに対応できるように、今から双龍牙を装備させて最初の戦い―――鬼兄弟との遭遇に備えさせた。

出発してから数時間。日も高く昇り、原作通り―国と忍びの里の相互関係についての解説も交えて―波の国へと少しずつ、近づいていく。


見えてきた。

道の先にぽつんと1つだけ存在している水溜り。


・・・・・・見れば見るほど不自然だよな。周囲には他に水溜りなんてないし、そこ以外の地面はしばらく雨が降ってないお陰で乾ききってるのにそこだけたった今できたみたいになってるし。


(もうちょっとマシなもんに化けれないのかよ)


・・・・まあ『最初から知ってる』からこんな事が言えるんだけど。

下手に動くと鬼兄弟に気づいている事がバレる恐れがあるので、俺は何もせずに水溜りのそばを通り過ぎた。
怖いもの見たさと言うべきか後ろを振り返りたくて仕方がないのをできるだけ我慢して、平静を装いつつゆっくり、ゆっくりとホルスターに手を伸ばす。


―――――その時背後で鎖の音と、続いて肉が抉れる音がした。


振り向いてみれば、記憶通りカカシが鬼兄弟の刃付きの鎖に雁字搦めにされている。


『1匹目・・・・』


一瞬でバラバラ死体に変わり果てる『変わり身のカカシ』。


・・・・変わり身っつってもリアルだよな、これ。中々エグいわ。


「キャァアア――――ッ!!??カカシ先生!?」


サクラが絶叫。ここまでは原作通りで、鬼兄弟の次の動きは確か――――!


『2匹目・・・・』


既に鬼兄弟はナルトの背後に回っていた。とっさに対応できずにいるナルトに、鬼兄弟が鎖を巻きつけようとした所で、俺はすかさず跳んだ。
空中で体を捻り、遠心力で速度を増させて手裏剣を投擲。間を殆ど置かず続けてクナイも投げて、原作通り鎖を木に固定してやる。


――――どうせだから一気に終わらせてやる!


「ナルトぉ!手柄はくれてやる!」
「――――!お、おうッ!!」


俺の言葉に、素早く我に返ったナルトは自ら鬼兄弟に突っ込んでいく。
双龍牙にこめられたチャクラによって発せられた青白いオーラ。だがそれは俺の予想とは違い、両手ではなく左・・・・物理的攻撃に特化した左の手甲から、強く光を発していた。


(何をやる気だ?)
「うずまきナルト流――――土龍咆哮!」


低い体勢のまま、左の拳を鬼兄弟の手前でアッパー気味に叩きつける。

ナルトがそのまま振りぬいた瞬間・・・・・叩きつけられた地面が持ち上がり、舞い上がった大量の土の塊が鬼兄弟をまとめて吹っ飛ばした。


吼えた猛獣がそのまま、目の前の獲物に食らいつく様に。


土ごと吹っ飛ばされた鬼兄弟は、地面に猛烈なキスをして両方とも気絶した。


「へえ、やるじゃないの2人共。サクラもだ。よく動けたな。」


後ろで暢気な声がしたので振り向いてみれば、やっぱりカカシだった。その向こうにはバラバラになった身代わり用の丸太が散乱している。
続いてサクラの方を見てみると、サクラもクナイを構えてタズナを庇う様に立っていた。彼女も咄嗟に動いてたらしい。
サクラが「先生!生きてたんだ〜〜!」と駆け寄っていったので、俺はナルトと一緒に今は夢の中の鬼兄弟を縄(どっから出したのかは聞くな)で縛る事にする。


「どこで覚えたんだあんな技?」
「俺のオリジナルだってばよ!サスケを驚かせてやる為に俺なりに色々頭使って考えたんだってば!」
「そうか・・・・・よくやったな、お手柄だ!」
「!!――――へへっ、まあな!」


いつもやってやる通りに頭を撫でてやった。ナルトは嬉しそうにそれを受け入れる。
何だか犬みたいだよな・・・なんて俺は思った。実際にゃ狐なんだけど。


鬼兄弟が逃げれないようギチギチに縛った俺達がカカシ達の下に戻ると―――――カカシがタズナを問い詰めている所だった。


あとがき:書きたいネタがあったのでストーリーを先に進める事にしました(ネタ自体は波の国編を終わらせなきゃ書けないネタなんですが)。
波の国編は、大まかな点では原作通りの展開になっていく予定です。最もラストとかはまた違いますし、キャラ設定で大きな変更も加えるつもりですが。


>yuju様
>ブック様

元々の主人公が大学生なのでサスサクを作ろうとしたらこうなりました。ある意味健全、ある意味不健全(笑)。
ある意味原作のリベンジのつもりです。リンゴがもったいないだろうがサスケ!(何かおかしい)。自分の中ではサクラは低血圧っぽい感じがします。
サスケの口寄せ・・・・は後で出す予定です。口寄せする相手は正確には犬ではないんですが。
カカシとの修行の内容はこれから先少し触れていく予定です。

今日はこれで失礼。


追伸:波の国を水の国と間違えていたのを修正いたしました。

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