インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「Go together 第十一話(GS+ネギま!)」

らっかー (2007-02-22 18:57/2007-03-04 00:16)
BACK< >NEXT

修学旅行二日目、朝

「それでは麻帆良中の皆さん、いただきます」
「「「いただきまーす」」」

しずなの声に答え、生徒達の元気な声が返ってくる。
3-Aの中には数名二日酔いで頭が痛そうなものや、(酔いつぶれて)早く寝てしまったため悔しそうにしている者もいるがおおむね元気だ。
そんな中、

「ううっ… がっ、頭が…」

頭や胸を押さえネギがうめいている。生徒達の声すら響くようだ。
本来なら「いただきます」の号令はネギの仕事だったのだが、これのためしずなに代わってもらった。

「ちょっと大丈夫ネギ?」
「くくく、気にする事は無いぞ明日菜ちゃん。ガキの癖にいい店行って酒なんぞ飲むから二日酔いを起こしてんだ」
「もう、いくらエヴァちゃんから離れないっていったって、ガキが酒なんか飲むんじゃないわよ」
「これが二日酔いなんですか… 呪いにでもかかってる気分です…」
「そんなわけないだろ二日酔いだ、二日酔い。がはははっ」

そう言って笑う横島の懐に、ある少年の名前が入った藁人形が頭と胸に穴が開いたまま入れられていた。


『Go together 第十一話』


「ん〜、おいしいっ♪」
「釘宮元気だね〜」

二日酔いの頭が痛そうに桜子がつぶやく。釘宮は昨日倒れたときに、最初一番苦しそうにうなってたのにいつの間にか復活していた。

「ん〜、昨日横島先生に介抱されてるうちになんか元気でちゃったんだよね。なんかこ〜、近くにいるだけで癒されたみたいな感じで」
「にゃ、ひょっとしてLOVE!! 愛の力で復活!?」
「どうなんだろ? ナンパなのは減点だけど、いざという時キッチリ動いて助けてくれる所はいいし…」

つい昨日も新幹線でしずなや亜子、清水寺で何人ものクラスメイトが彼の世話になっている。結構頼りになりそうな感じもいい。
それに横島にバスまで運ばれている時、その背中を支える手を不思議と暖かく感じて気分が良くなってきた。
考えていると丁度その当人が、桜咲と連れ立って歩いている、ちょっとムカッと来る。

「む〜」
「しっと、こいつは嫉妬ねっ!? これはマジか!」
「そうかも…」「「おおっ!」」


「あっ、横島先生。ありがとう」
「おう木乃香ちゃん、まかせとけ。こういうことなら喜んでやるさ」
「あの、これは一体?」

一緒に食べようと誘われて来てみれば嬉しそうな木乃香の隣。明らかに仕組まれている。

「まだ一緒にいると照れるみたいだから、俺が誘ってくるって言ったんだ」

木乃香の隣はうれしいけどちょっとがっかり来る。自分を誘いたかったんではないんだ。

「そしたら俺も可愛い娘に囲まれて食べられるしな」

刹那の顔が赤くなった。でも一応言っておく。

「横島先生、お嬢様に手を出したら何かを切ります」
「な、何を…」
「さあ、何でしょうね♪」

笑顔の木乃香がいて、横島がいる。それだけでただの朝食がとても美味しかった。

食事をしながら今日の予定を話す。

「5、6班両方奈良だから今日は二人とも一緒に回れるな」
「そーなん?」
「ええ、エヴァンジェリンさんが特に強く奈良を希望されましたので」

これは半分だけ本当だ。5班の予定は明日菜から入手。幸いエヴァンジェリンが奈良にも行きたがっていたので、6班の行動を合わせて貰った。
ザジには悪いが茶々丸はエヴァンジェリンに従うし、それに刹那が足並みをそろえれば6班の行動は動かせる。

危険度が高いネギ(親書)と木乃香をかため戦力を集中し、各班には刹那が式神を飛ばすことになっている。
横島は式神では対応しきれない可能性が有るとも考えたが、最悪刹那の記憶を読ませてもらい転移するつもりでいる。
その必要が有るだけの事を相手はやってきているのだから。

6班も奈良と聞いた木乃香が箸を休めて少し緊張気味に聞いてくる。

「せっちゃん、今日は一緒に回ってくれるんえ?」

半月も前なら無視、数日前なら照れて逃げていたその質問に、

「はい、喜んで」

照れながらも頷く事が出来た。


宮崎のどかは今日、精一杯の勇気を出す事を決めていた。
普段顔を隠している髪を、ネギとしっかり目を合わせるためにポニーテルにして顔を出した。
そして朝食後勇気をだして、彼を誘おうとしている人の輪の中のネギに声をかけ、

「あ…あのネギ先生!! よ よろしければ今日の自由行動… 私達と一緒に回りませんか――!?」
「ごめんなさい、宮崎さん。今日はエヴァンジェリンさんと一緒に回る、って約束しているんです」

2秒で敗れ去った。涙目で走り去るのどかとその後ろを追っていく夕映。「え〜、エヴァンジェリンさんが」と騒ぐ人の輪。
ネギ、外国人らしいはっきりした物言いだが、その言い方はちょっと駄目だろう。


一方、

「すまん、6班と先に約束しちまってな」
「残念っ」

こちらは横島&釘宮。横島の答えを釘宮が言葉どおり残念そうに受け取る。

「詫びに今度なんか奢るよ」
「本当ですか!!」
「ああ、折角の誘いを断るんだしな」
「ですね。女の子の誘い断ったんだから高くついちゃいます。覚悟して下さいね♪」

その一言で三人組に奢らされた時を思い出し顔を引きつらせる横島を背に、チアリーディング残りの二人組のところに戻る。

「よかったじゃんクギミー!」
「結構脈あるかもよあれは。私なんか京都来る前に奢らんぞ、っていわれたもん」
「でも6班て言うと桜咲いたしな〜。他にも横島先生を気にしてる娘いたりしないかしら」

朝見た桜咲のうれしそうな顔。あんな顔するとは思わなかった。

「確かに昨日のでやさしく介抱されてコロッと、とかいるかも」
「逆ナイチンゲールか。ライバル増えると厄介ね」
「でもロリコンじゃないって言うし、桜咲よりは有利だと思うんだよね」

自分の胸を見ていう。自分も守備範囲外だが、彼のボーダーラインらしい一年分位ならやりようしだいだ。

「よしっ! 桜子」
「うんっ!」
「チアリーダーの名にかけて!! 釘宮を応援よ」「おおっ!!」
「ありがとっ! 二人とも」

これが数時間後の悲劇につながった。


再びネギ

「ネ〜ギ〜、あんたは〜」
「は、はいっ」

怒気をほとばしらせる明日菜に迫られ、後ずさるネギ。明日菜が怒っているのは分かるが原因不明。
賢くっても10歳、女心を理解するには経験が足りなすぎる。

「本屋ちゃん泣かしてど〜すんのよ!!」
「でもエヴァンジェリンさんから離れるわけには…」
「5、6班一緒に回る事になってんだからそう伝えなさいっ。とりあえず本屋ちゃんは夕映ちゃんがフォローしてるから」

恐怖から逃れる為、ネギは最大加速でのどかの元に走っていった。


奈良公園、エヴァンジェリンは着いた途端に茶々丸を連れ東大寺に走っていった。

のどかが、幸せそうな顔で鹿に噛まれるネギの姿を見ている。一緒に回れると知ったときからこの状態だ。
エヴァンジェリンと回ると言ったのは、あくまでもお互い奈良に興味があると話が重なったからと、エヴァンジェリンからのフォローもあり気持ちは回復している。
エヴァンジェリンの方も、ネギに手を出したなどと話が流れるのは御免だったのだ。

「えへへー。ネギ先生…」

「あれでのどかちゃんの気持ちに気が付いてないのか、ネギの奴…」
「まあ10歳ですから」

横島はもてるネギに嫉妬するやら、気付かれぬのどかを気の毒に思うやらだ。
勿論横島は、我が身を振り返らない。

それを後ろから眺めていると、図書館組がのどかを掻っ攫っていった。
木乃香もパルに呼ばれて付いて行ったので、刹那がこちらによって来る。鹿に遊ばれているネギも呼ぶ。

「他の班はどうだ?」
「今の所式神に異常ありません。やはり今日は来ないでしょう」
「やっぱ明日か。正直来んで欲しい。せめて今日ここに来たらエヴァンジェリンがやってくれんのに」

一度計画的な犯行を破った以上、警戒されてる中に半端な戦力ではこないだろうし明日はこちらの行動が予測しやすい。
予想は出来るが当たって欲しくない。いっそ諦めてくれるのが一番だがそうも行くまい。

「とにかく今日明日だ。親書を渡せれば手を出しにくくなるし、戦力を木乃香ちゃんに集中できる」
「あの河童女、私は知らない者でしたが顔も確認できていますし、お嬢様を狙ったとなれば西としてもただでは済ませません」
「このかを誘拐しようなんてしたんだから当たり前よ!!」

そんな話をしていると、

「アスナアスナー、いっしょに大仏見よーよ!」

明日菜がハルナと夕映に連れて行かれる。むしろ蹴り飛ばされていったといった方がいい。
つづいて、

「せっちゃん、横島先生っ、一緒にお団子食べへん――?」

木乃香に手をつかまれて、刹那と横島が連れ去られる。
引っ張られる二人の視界に取り残されぽかんとするネギと、後ろから小走りによって来るのどかが映った。


「やっぱこれって、本屋ちゃんの応援?」
「うん、それにせっちゃんと先生と一緒に回りたかったん」

木乃香が横島と刹那の手を持ち替えて抱え込む。

「それにしてもネギの奴めもてやがる」
「横島先生やって、もてるんやない? 彼女おらへんの?」

木乃香からみれば横島は友達の危ない所を助けてくれたり刹那との仲を取り持ってくれたりした。
その上自分自身も慰められたり守ってくれたりして、かなり良い人物像を持っている。

木乃香の質問に、刹那も耳をそばだてる。
非常に気になる質問だ。少なくともこちらではいないと思うが横島の世界にいたかもしれない。

「ん〜、昔一人だけいたけど、色々あって今はいない。
でもあいつは最っ高にいい女だったぜ」

笑顔のような、なのに泣き顔のような、そんな不思議な、目の離せなくなる顔で言う横島に引き込まれ、二人は何も言えなかった。
それはきっと踏み込んではいけない所だと分かったから。


暫く三人で話しながら歩いていると、明日菜が向かいからやってくる。

「あれ、明日菜ちゃん? 後の二人は?」
「さあ? 皆が見えなくなったと思った途端にダッシュで引き返して行きました。いったいなんなんですこれ?」

明日菜は状況が分からなかったようなのでネギ達の事を教えていると、当事者の片割れがやってきた。

「ど、どうしたの本屋ちゃん?」

しかも泣きながら。


のどかはなんとネギに告白しようとしていたという。失敗してしまったそうだが。

「本気だったんだー」
「せや、だからうちらも応援してたん」
「でも、ネギ先生はどう見ても子供では? どうして…?」

刹那の質問にのどかは答える。

ネギは普段は子供っぽいが時々とても頼りがいのある大人びた顔をすると。
それはきっと自分は持っていない目標を持ち、それを目指して前を見ているからと思うと。
それを見ているだけでも満足で勇気をもらえると。

「…でも今日は自分の気持ちを伝えてみようと思って」

そう言ってはにかんで赤くなる。

「本屋ちゃんは、とってもよくネギを見てるんだな」
「横島先生?」
「大当たり。無闇に話す事じゃないから俺の口からは言わんけど、あいつは目標持ってそれを目指してる。
俺は聞くまで全然気付かなかったのに、聞きもしないで気がつけたんだから本屋ちゃんの目は確かだよ」
「そ、そんな私なんて… それにエヴァンジェリンさんの方がお似合いだったし…」

朝の事はまだ気に掛かっていたらしい。

「あ、その話違うわよ。奈良に行くって言った時私たち丁度居たもん」
「そうだぜ、それにエヴァンジェリンの方は別に気になる奴がいるって聞いたこと有るから心配するな。
ネギの方もあいつ対してその手の気はない」
「そっ、そうなんですか」

驚いている。恋敵の消えた喜びが無いあたり、のどかの純真さがある。

「それにな、ネギから勇気もらえるんだろ」
「は、はい」
「だったらそいつをぶつけてやんな」

その台詞に少しぽかんとした後、決意が浮かび、

「……はいっ!!」

返事をして横島たちに話を聞いてくれた礼を言い、のどかはネギの所へ向かっていった。


「……で横島先生。なに血の涙をながしてるんですか」
「どーしたんえ?」
「見当はつきますが…」

のどかが行った途端血の涙を流す横島に明日菜は引き、木乃香は驚き、刹那はため息をつく。

「いくら本屋ちゃんのためと言え、将来楽しみなあんないい子を他の男に渡しちまうなんて〜〜っ」

あそこまで一途で純粋な女の子を応援しない訳には行かない。そういった姿勢は姿や性格が違ってもルシオラと被ってまぶしく見える。
だからといってそれでネギがもてるのは納得がいかない。

「横島せんせ、こんなに女の子に囲まれとんのにネギ君に嫉妬したら駄目やで」
「うう、すまん木乃香ちゃん。しかし手を出せんのでは却ってつらいんだ」
「出しちゃ駄目ですよ」

自然に木乃香の手を取った横島。刹那が木乃香に見えない角度から、夕凪の柄頭を横島のわき腹に入れた。


応援という名のデバカメで四人はのどかの後を追い、ネギとのどかを見つけた所で草むらに隠れる。

「い、いよいよやわ」

木乃香が自分も顔を赤くしてもっと赤いのどかを見ている。残り三人もすぐ横に着く。

「完全に二人だけの世界ですね」
「いや、ちょいまち」
「どうかしたんですか?」
「あっエロガモッ!!」

横島の視線を追うとネギの肩に、しっぽがバスケットボール位からラグビーボール位まで回復してようやく動けるようになったカモがいる。
それも例によって何かをたくらむような怪しげな顔で。

「ど、どうするの横島先生っ」

明日菜が横島に小声で聞く。流石に邪魔したくないが木乃香がいる前で仮契約なんぞやられたらたまらない。刹那にも緊張が走る。

「大丈夫だ」

幸い木乃香は目の前のシーンに夢中だ。死角になる位置でそっと尾の付いた形の藁人形を取り出し、

ゴキッ
「落ちた?」「これでよし」

頭をおさえてど真ん中から折り曲げた。それだけでカモが声もだせずにネギの肩からボトリと落ちる。
なにが起きたか分からない明日菜が目を点にする。
即興でそれだけの呪術をしかけた横島に、刹那が畏れと尊敬のまじった視線を向ける。

ネギは一瞬目をカモに向けたが、緊張感が最高潮ののどかは気が付かずに、

「私、ネギ先生のこと出会った日からずっと好きでした!!
私… 私、ネギ先生のことが大好きです!!」

『い…いった〜〜っ!?』

「わ わかってます。突然こんな事言っても迷惑なのは…。先生と生徒ですし…
でも私の気持ちを知ってもらいたかったので…」

見物人達の心の声が重なって盛り上がる間にも、のどかはさらにネギに気持ちを話し続け、

「失礼します。ネギ先生ー」

そう告げて走り去っていった。

「本屋ちゃんやったな」
「ええ、あんなに大人しそうなのにすごい勇気です」

言えない思いのある刹那が、その姿をまぶしそうに見送る。

「キャーッ、ネギーッ!?」「ひゃーッネギ君!!」
「んっ?」

上がった悲鳴に視線を向けるとネギが倒れている。反対の茂みからは夕映とハルナが出てくる。向こうも覗いていたのだ。

「おおっ、いかん!!」
「ネギ、ちょっと、しっかりーッ」

全員ネギに駆け寄る。

「お、俺っちも助け…」ゴスッ
「あれ? 誰か知らん人の声せえへんかった?」
「気のせいだ木乃香ちゃん。それよりネギの様子をみないとな」
「せやな」

ネギに半ば押しつぶされていたカモを、ネギの様子を見る振りしてつぶして黙らせてネギを介抱した。


旅館にもどってもネギは完全に茫然自失になっていた。
告白したのどかは顔が赤いながらも、目的をやり遂げた充実感を漂わせていたというのに。

「ネギ先生は大丈夫でしょうか。こんなときにあんなふうで」
「正直言えば不安だが、言ってどうこう出来る状態じゃないしな」

ネギは自分の事で手一杯なようなので、少し離れて横島と刹那が話をする。
他のメンバーも荷物を置き次第来るはずだ。早速明日菜が駆け寄ってきて、

「横島先生、女好きがばれてますよっ! なにやったんですか!?」

襟首つかまれて、ぶっとんだことを言われた。


「あ、朝倉ーっ、なんか尾ひれ付きすぎてるわよ!! どうなってんの!?」
「あれ〜? おっかしいな〜 結構ナンパな女好きとしか伝えてないはずなんだけど…」

こちらは朝倉+チアリーディング3人組。柿崎が朝倉に詰め寄っている。

「うう、こんな噂流したなんてばれたら嫌われちゃうよ〜」
「ク、クギミー大丈夫だよ。直接やったわけじゃないし、朝倉の仕業って思われるって」

近くでは桜子が暗雲を漂わせる釘宮を慰めている。

釘宮を応援する為に他のクラスメイトを牽制しようと、実はナンパな女好きと伝えて好感度が上がらないようにするはずだったのだが…

「それがどうやったら大学部で何十人もナンパして警備に追い掛け回されたになんのっ!!
それどころか屋根の上で下着姿の幼女にせまっただの、裸で屋根裏かけまわって猿の着ぐるみの女を追い回しただのまで!!」
「さあっ?」

朝倉も疑問系で目をそらす。真実の報道のために一応学校の報道部に問い合わせもした。
大学でナンパしていたらしいことだけは聞いていたのだが、なんでかとんでもない尾ひれがついてまわってる。
実際の所ほぼ真実だが、そんな事彼女達にはわからない。


「ど、どっから話がもれたんだ…」
「一応大本は朝倉らしいですよ。尾ひれの付いたところは分かりませんが」

舞台はもどって横島。部屋に帰ってきてどっとため息を着く。
あの後、生徒から話を聞いた新田教諭に呼び出され、うわさの是非を問い詰められた。

ナンパだけは真実と認め、他はきっぱり否定して自分がロリコンでなく、いい女に声を掛けるのは義務だと延々と説いた。
新田からは教師としての有り方と人間としての有り方を説かれ、常識と良識の異なる両者は交わることなく話は終わった。
部屋を出る時にはお互いに疲れきっていた。この話はまた後日となったが、本心ではどっちも御免だろう。

横にいた瀬流彦がなんに対してかは知らないが、感動したような顔をしていたのが印象的だった。

「まあ肝心要な所がもれてないんだ。魔法を公開する意思は感じられん」

エヴァンジェリンがだから別にかまわんだろといった風に話す。

「朝倉は魔法の事知らんはずだよな…」
「はい。私の知る限りですが… しかし横島先生を悪しざまに言うなんて」
「まあ別に女好きだけなら本当だしかまわんだろ」

刹那は怒るが、横島もエヴァンジェリン同様に別段気にかけた風ではない。
女好きは自分も認めているし、他は荒唐無稽すぎて立ち消えするだろう。

「でも実際はほとんど事実ってのがすごいですね…」
「「「……」」」

明日菜の発言になんとも言えない空気が漂う。

「まっ、こっちはこれ以上動きがないならそれでいいさ。で、ネギの方はまだ…」
「あのままです…」

いやな空気を変えるため話を向けると、相変わらず大口開けたまま呆然としていた。

「ただ横島先生がいない間に告白された事がばれたみたいで、そっちの噂も流れてます」
「それ本屋ちゃんは大丈夫なのか?」
「ええ、今の所本屋ちゃんの事はばれてないみたいです」

あのおとなしい子がこういう騒ぎに巻き込まれたら、いらぬ負担になるだろう。
奈良公園で見た様子なら、精神的な面でも成長するかも知れないがまだ早い。

「気分転換でもするか。ネギっ、外行くぞ」
「は、はい」「あっ俺っちもいくっス」

この様子では、旅館の中にいても気分が詰まるだけだと散歩を提案する。
エヴァンジェリンから離れるのは良くないので遠くにはいけないが、多少の気分転換にはなるだろう。
明日は親書を渡しに行くのに、このままでいられては堪らない。

昼の件で再び動けなくなったカモをネギの肩にしがみつかせ、二人は部屋を出て行く。


朝倉がロビーの階段から下を見下ろすと、丁度噂の二人が外へ出ようとしていた。
片方は調査を委員長に頼まれたが記事にならないし、本屋の事をばらす気は流石にない。
もう片方も何でか妙に尾ひれがついてきた。滅茶苦茶過ぎて東○ポ状態。こっちも記事にしにくい。
それでも本人達の話くらい聞くかと近づいていく。


「お〜い、ネギよ。本屋ちゃんの件はすぐ答えだせといわんが、親書の件は意識をちゃんと切り替えろよ」
「でも横島先生っ!! 僕は、のどかさんに告白までさせちゃった責任をとらないと」

ネギの頭にバージンロードを歩く自分とのどかの姿が浮かぶ。

「なに暴走しとんのじゃお前は。へんな方向にいくんじゃなくて、ちゃんと考えて答えを出してやれ。
そんなんじゃ責任取るなんて言っても、返って本屋ちゃんの気持ちに失礼なだけだぞ」

あれだけ勇気をだして一生懸命な娘に、下手な真似したらとりあえず『消』そう。いやそれでは苦しみが足りないか。
そんな内心をおくびにも出さずに語る。そこに視線を感じ振り返ろうとして、

「お、おい兄貴アレ!」

カモの声に視線をもどすと、ネギが車に轢かれそうなネコを助けようと飛び出している。

「ネギッ!」

ネギを追って駆け出すが、車はネギの魔法で飛ばされ宙を走る。
これでネギとネコは大丈夫。

ドゴンッ「ぐおぉーーっ!!」

代わりに中途半端に飛び出した横島が、身長差のせいで頭を轢かれただけだ。


朝倉は見た。あれは死んだと思った。なぜか車が宙を舞い、ネギは助かったと思った瞬間、横島が頭を潰された。
血が飛び散るのが見えた。首が不自然に折れ曲がっていた。スローモーションのように引きずられて飛ぶ体がまぶたに焼きついた。
そして、

「貴様… 久方ぶりに俺の事を狙ったのか…。やるようになったじゃないか、車は流石に効いたぞ…」
「ち、ちち違います!! ネ、ネコを助けようとしただけなんです」

瞬時に回復した横島が異様なオーラをまといネギに詰め寄っている。
ネコはその気配に本能的な危機感を覚えたのか、ネギの腕から全速で逃げ出した。
車の運転手も異様な空気を察してアクセル全開で逃げていく。ひき逃げになるよりあれに関わるほうが怖い。
カモも動けない体を引きずって、少しでもネギから離れようとしている。

「な〜に、ここじゃあ何もせんさ。見られたら困るしな。
さあ、部屋にもどってサッちゃんへの贄になってもらおうか。願い事をしてたし、贄が欲しかった所なんだ」
「ひ、ひいぃ〜〜」
「あ、兄貴。恩人の兄貴を助けられない、無力な俺っちを許してくれっ」
「安心しろよカモ。死ななければ殺しはせんさ」
「死ななければって時点でだめっスよーっ」

そしてネギの頭を片手でつかみ去っていった。カモも反対の手で回収している。

カサカサッ

「き、来たスクープだ…」

あわてて隠れた植え込みから朝倉が顔を出す。見た。確かに見た。
明らかな致命傷を瞬時に回復させた横島。その上へんな黒いものをまとっていた。
しゃべるオコジョっぽい胴体でへんなしっぽの謎の生き物。オコジョをつれていたと思ったが、あれが化けていたのだろうか。
おまけに聞こえた話からして車を飛ばしたのはネギらしい。
サッちゃんといっていたから四葉も関わっているのかもしれない。
とにかく、

「超特大スクープ〜!!」


「ぐすっ、ぼく、僕こんなんで立派な魔法使いになれるのかな…」

温泉に浸かりながらネギが泣いている。

「なに言ってんだ。兄貴は立派ですよ。釜茹でにされても祭壇に捧げられても、生きて帰ってきたじゃないっスか」
「そうだぞ、俺なんか何度となく肉塊にまでされたんだ。それにおまえだって回復なかなか早いじゃないか」
「やった当人が言わんでくださいよ…」「うえっ、ぐすっ」

カラカラカラ…

女性側入り口の戸の開く音が聞こえる。

「おっ、今日こそしずな先生か」
「って何する気ですか!!」
「もちろん、いいことだ」
「だ、駄目ですよ変な事しちゃ」
「悪いな、ここからは子供の時間じゃないんだ」

そう言ってどこからともなく縄を取り出した。


「あらっ? 横島先生だけですか。ネギ先生はいませんでしたっけ?」

タオル一枚のしずなが聞いてくる。二人で入っていたと思ったのだが横島しかいない。
ネギとカモは一瞬にして括られて岩陰に放り込まれていた。ネギのタオルが猿轡になっている。

「はいっ、勿論僕だけですよしずな先せ…」
「どうしました?」
「いや、ちょっとまたかと思いまして」

深いため息をつく。
昨日はしずなと思ったら刹那。今日こそはしずなと思ったら今度は朝倉。しかもなんでか変装している。
おまけに刹那はしずなと方向性が違ったのでかなりドキドキしてしまったが、朝倉はしずなと方向性が似ているのに負けているから完全に肩透かしだ。
折角のストライクゾーンレベルもこれでは来る物が無い。いや、ロリコン否定するならそれでいいのだが…

「今日もお疲れさま。お背中流しましょうか?」
「いや、結構っす。もう体洗いましたんで」

変装なんぞしてきた時点で、どう見たって何かたくらんでいる。
しかも今聞こえてくる噂を流した張本人だし警戒心も沸きあがる。

「…うふふふ。実はね横島先生。私、あなた達の秘密を知ってしまったの」
「なにかご存知なんですか?」

ちゃぽ、と水音をたてて隣に入ってくる。
横島は警戒レベルをさらにあげる。秘密を知っているなんぞとぬかしてきた。身に覚えがありすぎる。

「あなた魔法使いでしょう」
「は? 手品くらいなら出来ますが?」

すっとぼける。どうやらどっかで感づいたのだろう。噂もゆさぶりのための布石だろうか。
しかしこうして仕掛けてくる以上、証拠は握っていないのかもしれない。

「あら、そんな事いわないで見せて下さいよ。私見ちゃったんですよ」

言いながらよって来る所をみると、やはり証拠をつかんでないのだろう。だったら、

「じゃあ一つだけ」
「まあ、どんなものを」
「しずな先生あなたが…」「はい」

いいながらそっと髪に手を入れ、

「…一瞬で朝倉和美に大変身」

変装を暴く。

「バレバレ、でした? ひょっとして…」
「ああ、しずな先生に化けるにゃ色々足りてない。で、何する気だったんだ?」

ジト目で見下ろし告げる。
やはりしずなと比べると足りない。主に胸とか腰とか大人っぽい色気とか胸とか胸とか胸とか……

「くっ!! しかしまだ終わってません。
見てくださいこのケータイのボタンを押せばあなたとネギ先生の魔法を使ったシーンが全世界に流れます。
いやなら大人しく秘密を話してっ!!」
「ほう、そのボタンを押せばか」

証拠は持っていたようだが、わざわざ教えてくれた。
周りに感覚を広げてもネギ達以外に掛かる者はなし。一人でやっているらしい。ならば、

「で、押せる?」
「え?」
『束・縛』

ネギを追跡できた事を考え、二文字分の力で動きを縛る。
あとで記憶も『忘・却』したほうがいいだろう。

「う゛動けない゛」
「だろ。さて、わるいが携帯を調べさせてもらうぞ」

言って朝倉の手首を掴み、

「魔法の射手 連弾・雷の17矢」
「うおっ」

とっさに離れて回避する。

「横島先生、生徒に何をやってるんですか!!」
「こらネギっ!! 話聞いとらんかったんか」
「岩の後ろに放り込まれてたんですよ。ほとんど聞こえません! やっと脱出できたんです!!」

本当に聞こえてなかった。

「だからってそんなもん使うな! ちょっとは考えろ」
「えっ」

今のはどう見たって魔法とばれただろう。

「ふふふ、見たよネギ先生。おっと横島先生もストップ。映像は直接携帯に入ってるだけじゃないんだ。
私になんかあれば他の報道部員たちが保管場所を調べて公表することになるよ」
「ええっ! そ、そんな朝倉さん、まさか魔法を公表する気ですか!!」


本格的にまずい。ネギが魔法なんて口にしやがった。
朝倉の方も話の内容から判断して、映像とやらは決定打には足りなくても流れたらやばいレベルだろう。
最悪記憶を調べてから消して、そのうえ証拠とやらも完全に消さねばならない。
木乃香や親書のことも有るから出来るだけ文珠を使いたくないが、仲間がいるなら時間あるかどうか分からない。

「さて、じゃあ話を聞かせてもらいましょうか。その前にこれ解いて欲しいかな」
「なにが目的だ朝倉?」

束縛を解きたずねる。
とりあえず今のうちに探れるだけ探る。目的によっては適当な所で妥協できる可能性も…

「フフ いいわ。これからの関係も良くしておきたいし教えてあげる。全てはスクープのためよ。
魔法使いが実在すると知ったら世間は大注目。
私の独占インタビュー記事が新聞、雑誌で引っ張りダコに!!」

無理、妥協不可能。
文珠もったいないから当身でのして、その間に記憶調べて証拠を消せるだけ消すかと考える。

「人気のでた所でネギ先生を私のプロデュースでテレビドラマ化&ノベライズ化!!
さらにハリウッド映画化して世界に進出よ――っ」

そこでネギだけ取る辺りがちょっぴり頭に来る。こいつ絶対にビジュアルで選んでやがる。
いっそ記憶を全部消したろかと思ってしまう。

「そ そんなのイヤです――!! 世界とかきょーみないです」
「大丈夫! ギャランティはちゃんと皆で山分けにするから!!」

ちょっと心が動く。だがいまは結構懐があったかいので流されない。ピチピチボンテージのおかげだ。
そこで思いつく、

「なあ朝倉、代わりのスクープ提供するから魔法は秘密にしてくれないか?」
「無理ですね。このネタは並大抵のスクープじゃあ釣り合いませんよ」
「なに、やりようでは十分世界に出せそうなネタだ」

なんせ上手くやれば雪広財閥のバックアップが付く。

「ある人物を大々的にプロデュースできれば人気でるのは確実だ。朝倉も聞いたことあるだろう、謎の美少女ピチピチボンテージ」
「知ってるの!!」

食いついた。
だが流石に場所か悪い。

「へぐっ、そ…なに…言わな…て」
「へ?」「あ゛」

横島の思惑に感づいたネギが、泣き出して、

「うわわあああ――ん!!」ブアアッ
「なにこれ!!」「魔法が暴走してるのか!!」

風が吹き荒れる。温泉の水がネギを中心に吹き飛ばされる。とんでもない強風だ。

「うひゃああ〜〜」「うおっ〜〜」

風の発生源すぐそばにいた朝倉と横島が吹っ飛ばされる。
それもかなり高くまで。横島はいいとしても朝倉は危ない。

「朝倉!!」「へっ」

横島は栄光の手を出して引き寄せ抱え込む。

「って、どけネギー」「え!!」

ほとんど真下で我にかえったネギが見上げている。結果、


「ちょっと何々今の鳴き声――」

騒ぎを聞きつけて3−Aの数名が入ってくる。その見た物は、

「あたたっ」「うおっ。ネギ、そんなとこさわんな」
「わっわざとじゃ有りません。それより朝倉さん降りてください」「それがなんかひっかかってて」

どうこんがらがったのか一番下に仰向けの横島。
その上に上下逆向きのネギが少し斜めにずれてうつぶせ。横島の腰の辺りに頭がある。
一番上に朝倉、辛うじてバスタオルはほどけていないが顔が横島の胸、そして腰の辺りでネギの頭がサンドイッチになっている。

当然見つけたもの達が放っておくはずもなく、

「な、何をやってるんですのーー!! 横島先生っ、使命を忘れて血迷いましたのっ!!」
「ち、違う朝倉が…」
「あ、朝倉っ! あなたあんな大げさに話流すなんて変だと思ったら、あなたもねらってったのねっ!!」
「お、落ち着け釘宮、これは違う」
「ネッ、ネギ君。三人でなんて、そんな趣味が有ったなんて!! 私には無理だよ…」
「そ、それより助けてください。まき絵さん」

他にもそれぞれが自分の思うままに騒ぎ立て収拾が付かない。
しばらくは魔法どころではなさそうだ。


「で、魔法がばれたと…」

エヴァンジェリンがあきれた視線を向けてくる。

「ああ、何とか抜け出したが、騒ぎで朝倉を見失った。とっとと見つけんとやばい」
「あうう、このままじゃ僕オコジョに…」

横島は完全に魔法使いというわけではないのでいざとなったら誤魔化せないかなどとも考えるが、ネギはまずオコジョだろう。

「ど、どーすんですかそれ!! よりによって朝倉にばれるなんて」
「まずいですね。最悪もう広がっている可能性も…」

なんせ今流れている噂も彼女が今日流したものだし、ピチピチボンテージ騒ぎも記憶に新しい。

「それようの対策機関もあるし世界にばれる心配はほとんどないが、オコジョにはされるな。
横島、やばそうだったら先に私の呪いを解けよ。学園にはいられなくなるだろうからな」

エヴァンジェリンはかなりドライだ。

「ううっ… 先生やりたいのに」
「しゃーない、朝倉の記憶さぐって広がってる分も消せるだけ消すか」

記憶を消すような真似はあまり好きではないが、この場合しかたない。最悪手遅れかも知れないが可能性があるなら放っておけない。
なのに、

「おーい、横島先生、ネギ先生♪」「ここにいたか兄貴――♪」

当人がのんきに現れた。

なんでも露天風呂で見つけたカモを証拠として持っていったのだが、ネギの事情をそのカモから聞き説得されたという。
そのうえネギの秘密を守る事に協力してくれるそうだ。

「そういやお前、いつの間にか消えてたな」「横島の兄さん、その扱いは流石にどうかと…」
「すまんすまん、でもあんがとよ。おかげで助かった」
「なに、いいってことよ。兄貴のためっスから」「ありがとうカモ君」
「ほんと、アンタエロガモなだけじゃなかったのね。見直したわ」

珍しく横島たちからもカモに感謝の声が上がった。
彼と朝倉のたくらみに気が付く事もなく…

その後、翌日の行動について話して解散したのだが、朝倉とその肩のカモがエヴァンジェリンを呼び止めていた。


「つまり坊やに真っ当な従者を付けたいということか、下等生物」
「はい。姐さんは横島の兄さんと共同で、横島の兄さんの方も真っ当な契約とは言いがたくって。
そういうわけで見逃してもらえないっスか?」

ラブラブキッス大作戦についてエヴァンジェリンに説明し、その目的を語る。

ここで仮契約を行って彼女の感知感覚にばれない訳が無い。そこから横島に伝わればどうなるやらだ。
もちろん裏では5万オコジョ$も欲しているが当然話さない。
しかし相手はエヴァンジェリン。カモの毛が立って膝がガクガク震えている。

「ちょっ、カモっちなんでそんなに脅えてんの…」

こっちにいる中で一番強い魔法使いとは聞いていたが、学校の様子を見ている身では実感が湧かない。
しかしカモは異様に脅えている。まるで捕食者の前に連れ出されたかのように…

「当然だ。そいつ程度、気に入らなければいつでも消せる。もともとは不法侵入者だし後腐れすらない。
それに私がNOと言えばここで覆せる者はいない。いや、横島ならありえるか…
だが貴様らには無理な事に変わらんぞ」
「だ、だめっスか」

エヴァンジェリンの視線に、カモの恐怖が一気に膨れ上がる。作戦失敗の上、もし横島に知られたらどうなるやら。
しっぽは回復してきたのに今度は背骨をやられた。これ以上は流石にやばい。
魔法でも再起不能な状態にされそうな気がする。

「イヤ、貴様らが勝手に騒ぐ分には構わん。積極的に魔法をばらす気はないが、私も悪だ。
お前らがちゃんとやれるならその範囲で勝手にやればいいさ。どうせ何人かにもうばれているしな。
どうこうするのもめんどくさい」

仮契約の相手に魔法がばれた所で、その程度をどうにかできないなら所詮はそこまでだ。

「じゃ、じゃあ…」
「だが坊やだけじゃ足りん。横島も契約対象に加えろ。
確かに私の弟子に真っ当な従者もいないのでは情けない。丁度いい機会だ」

一安心した所に、完全に予想外の要素が加わってカモが固まる。

「そ、それは…」「それならばやって構わんぞ」

許可の形だがこれは命令だ。

これではエヴァンジェリンを通した意味が半減する。なんとか横島にばれずに仮契約をと思ったのに…、それでも考える。
横島を加えた場合。多分というか確実にばれる。生徒というより将来楽しみな女の子をだが、巻き込めば只ではすむまい。
横島を加えなかった場合。エヴァンジェリンに逆らう事になる。問題外。

やるも地獄やらぬも地獄。踊るバカに見るもバカどうせやるなら、

「了解っス!!」

踊ることにした。

正式名称
「くちびる争奪!! 修学旅行でネギ先生とラブラブキッス大作戦」実質強制的に改め、
「くちびる争奪!! 修学旅行でネギ先生&横島先生とラブラブキッス大作戦」発動!!


あとがき

クギミーフラグ再登場。しかもひそかに前回アップしてました。
次回ラブラブキッス大作戦。
カモはもう半分やけになってます。

感想ありがとうございます。レス返しです。


>藤堂尚也さん
はい、クギミーがフラグたち始めました。木乃香も刹那や一日目の事があってちょっとフラグたち始めてます。
夜のイベントでうまく動かしたいです。

>アスナスキーさん
カモにも藁人形プレゼントしました。
刹那は順調にフラグ進行中です。
明日菜も訓練とはいえ丸一日のハードなのを何回かやってますから幾らか動けます。腕はまだまだですが。
ネギ、3日目はちゃんと戦うのでご安心を。

>wataさん
ネギ>いいんです。いい目にあいましたから。まだ戦いは沢山ありますし一回ぐらい抜けます。
刹那フラグ>無事でした。これから他も増えてきます。
更新>やっぱり感想もらえるとやる気でます。頑張ります。

>ヴァイゼさん
ネギの戦闘スルーどうしようかと思ったんですがエヴァンジェリン優先でやっちゃいました。問題ない…ですよね。
刹那は戦闘はともかくその方面かなり初心っぽいので私も可愛く書きたいです。うまく伝わっていればうれしいです。
木乃香の所でいい目にあっても横島にとってはそれはそれ、これはこれで。もてる奴=敵です。
アナコンダ>いえあくまでも3本目の腕です。
明日菜はとのコンビは確かに、戦闘面も教えてますし呼吸がよりあってきたみたいです。
千草の炎を消すときに>は、イメージ制御の分で抑える事も可能と解釈してやりました。
上限はあっても控えめには押さえられるという扱いです。

>ポテロさん
ここのネギくんの成長はエヴァンジェリンと横島の影響が出そうです。
ペースの方は無理して作品壊したら意味ないので、マイベースで頑張っていきます。ありがとうございます。

>黒いカエルさん
夜分遅くありがとうございます。
刹那フラグはもうかなり固まってます。まあ対応は人それぞれですが相手の悪い所も飲み込んでこその気持ちですから。
明日菜はこと女性に関しては横島を警戒しまくってますから。なんせ自分も飛び掛られてますし。
あとは刹那も突っ込みにはいってきました。

>仲神 龍人さん
ネギ不参加はやはり反応が多いです。横島はやっぱりあの流れなら落ちが欲しかったので落しました。
被害>今回も横島に流れました。ネギにも報復行きましたが…
二日目、女好きはばれましたしラブラブキッス大作戦でロリの汚名はなんか出したくなってきてます。
カモ信頼回復しましたが、果たしてどれだけ持つやらです。
カード何枚できるかな…

>宮本さん
千草、宮本さんの所では結構良さそうなのにうちでは…
第三の腕、ええこっちでは第三の腕です。やっぱ横島の煩悩を支えるならそれなりの物がほしいですよね、ね。
まあ女性に理解されないのは無理ないですが…
奈良だけだと内容がたりなくってラブラブキッス大作戦は入れると膨らみすぎるのでここです。
展開は結構プロットの密度でスピードや量が変わっちゃってます。調整がなかなかできなくて…

>黒覆面(赤)さん
横島のセクシーカット>はい、一杯でした。やはり文ならともかく私も絵では見たくないですね。
河童のハーフ>原作よんでて千草がおサルだった時点で思いついたネタだったんですが…
…いっそ本当にそうしちゃおうかな(冗談です)

>テルさん
横島はそれでも否定します。きっと最後まで。まあ最後までいっちゃったらどうなるかわかりませんが。
二日目前半はこうなりました。次回はついにラブラブキッス大作戦です。

>つきしろさん
荒削り>まだまだ上手く書けてないみたいです。頑張って色々やって見ますのでよろしくお願いします。
茶々丸とネギはなんだか別のフラグが立ってる気が… まあ和んでいただけたならOKです。

>念仏さん
はい彼は色々な意味で男の鑑だと思います。まあ、しずなにどう取られるかは別ですが…
千草は横島が恨まれてそうです。3日目にどうなるやら。
ヒールのほう>確かに、目的は真っ当なのにやったことは変態でしたし。

>ベアさん(仮名)さん
小説よんで勉強は書くようになってから読むとき気をつけるようにしてるんですが、まだまだみたいです。
頑張って精進していくのでこれからもよろしくお願いします。

>九頭竜さん
確かに刹那ってGS×でよくフラグ立ってますね。千草は正にその通りです。やっぱりおサラでは飛び掛る気が…
それにもうちゃんと敵と認識されたので戦闘中は大丈夫でしょう。
ラブラブキス大作戦次です。もう少々お待ちください。

>23さん
ネギ、そういえばいつの間にか誰かのように… きっと父の影を追っているからです。
横島がネギまに>はい、バランスが中々上手くいかないのですが上手く合わせたいです。

>趙孤某さん
お店は一応エヴァンジェリンが大人の姿なので大丈夫です。まあネギの方はやはりえらい状態ですが。
ネギはもう幾つかなくしてそうです。きっとそうやって大人になっていくんでしょう。

>HAPPYEND至上主義者さん
絵はやってみたいんですがcgに手を出す暇が… 色々と時間が欲しいです。
刹那は溜め込んだもの少し出せてるみたいです。発散先も出来ましたし…
横島はちゃんとロリ否定してます。体が反応するだけなのです。…フォローになりませんね。
親父みたいには確かに性格面では無理かな? でもうまくやればもてはしそう。
キス争奪戦、ネギほどではないですが今回フラグ増えたし3−Aなら幾らかは…
ということで次回ラブラブキッス大作戦行きます。

>月夜さん(2007-02-18 12:33)}
 直接描写なかったんでチェック入れなかったんですけど確かに半桃色…
まあサービスシーンという事で、横島もかなりサービスしてましたし。
原作でも刹那はテンパってると結構すごいこと言いますよね。
しかしあれと同じ発想をする人がいたとは…そこは本当に偶然です。世の中広いな。
二日目イベント次回です。さて刹那どうなりますやら、きっと可愛い反応あります。
刀子さん、考えてみたらいきなりあの急所狙うように仕込んだのも彼女なのかな…。私も考えたら怖くなってきました。
誤字脱字報告ありがとうございます。
秘剣は私が間違えてます。百花は一つだけです。
最近は音読しているはずなのに… 脳内変換しちゃってるみたいです。

>kamui08さん
 はじめまして。
たしかに、当人もりっぱなと誇ってましたし。
しかしそれでNo3、No1&2何者…。
明日菜達は恥ずかしながらも気になる年頃なのでしょう。
誤字指摘ありがとうございます。
しかし千種…、我ながらどういう打ち間違えしたんでしょう…
誤字が減りません。

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze