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「SASUKE 憑依伝 危険地帯を突破せよ編 8(NARUTO+オリジナル 現実→憑依)」

相原 (2007-02-19 16:02)
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「・・・・どっかで見た天井だな・・・・・」


どっかのベッドの上で気がついた時の俺の第一声はこれだった。
どっかで見たような気がするがどこか違う。そんな事をぼんやり思って、とてつもなく重い頭を横に向けてみて、あ、と思い出す。


「ここは木の葉の病院か・・・・」


見覚えがあるのは当たり前。
俺がこの世界にやってきて最初にいた場所―――兄に家族どころか一族全員を皆殺しにされ、己も万華鏡写輪眼をかけられて意識を失った『うちはサスケ』として運ばれた場所がここだったんだから。
どこか違うのはまあ、あん時運ばれたのとは違う病室みたいだからだ。
左腕には点滴の管。点滴のパックは換えてから時間が経っているらしく、残りは3分の1程に減っている。
自分の体を見下ろしてみると、血まみれだった服やズボンではなく手術の時に着るような薄いアレだった。自分のやつは――もう着れないだろうなあ。あんだけ血が染み込んでりゃシミ抜きも効果薄そうだし・・・


(そういやサクラは?)


ふとずっと意識が無かったサクラの事を思い出した俺は誰かに聞きに行こうとベッドから降りようとして――――


カックン


ゴツッ!!


「グハッ!?」


ガッチャーン!


「ヒデブッ!!?」


・・・・いきなり膝から力が抜けて、床に鼻から思いっきり倒れて、ついでに点滴の管が腕に繋がりっ放しだったお陰で点滴の台も倒れてきて、後頭部に直撃。
想定外のサンドイッチコンボを食らった俺の意識はあっという間に飛んでいく。


「ド○フか吉○新喜劇か・・・・よ・・・・(ガクッ)」


最後にヌルヌルした物が顔に広がっていくのを感じつつ、俺は意識を手放す事となった。


「で、結局『雲隠れの忍びがうちはサスケを誘拐しようとした事実』は無かった事になったのかよ。」
「ああ、表向きはな。ま、裏じゃ火影様とかが雲隠れの里に色々と働きかけて木の葉が有利になるような条件を呑ませんだろうが、そんなめんどくせー細かい事は俺は知らねーよ。これだって親父から聞いた事なんだしな。」
「うちのパパもそんな事言ってたわ。『カカシに返り討ちにあったのはともかく、ベテランの筈の雲隠れの忍びがアカデミーを出たばかりの下忍に返り討ちにあったと他の里に知られたら信用がガタ落ちになる』って。」


7班が雲隠れの忍びの奇襲を受けてから3日後。


8班と10班+負傷せずに済んだナルトを含めた7人の下忍達は、駆けつけたカカシによって発見されたサスケとサクラの見舞いにやってきていた。

カカシは雲隠れの忍び2個小隊+αを倒してからサスケ達の元に駆けつけようとした。
しかしその途中雷みたいな音がそばで起こり、その方に向かってみればそこにいたのは意識の無いサスケとサクラ、そして雲隠れの忍びの死体が1体。
そのあとに道に迷って辺りをうろついていたナルトとも合流し、カカシがサスケ、ナルトがサクラを背負って里に戻ってやっと事が発覚したそうだ。


「で、でも凄いよね。ナルト君もサスケ君も、他の里の忍びを倒しちゃうなんて。」
「へへっ、なんたって俺は将来火影になる忍者なんだからこれくらい楽勝だってばよ!」
「なーに言ってんだ、襲ってきた奴を返り討ちにしたはいいが、あの後サスケ達の所に向かおうとして道に散々迷った奴がよく言うぜ。」
「・・・・それは・・・・ほっといてくれってば。」
「なな、ナルト君そんなに落ち込まないで。これから頑張って直していけばきっと大丈夫だよ!」
「・・・・・ありがとなヒナタ(頭なでなで)」
「・・・・・・////」
「相変わらず夫婦みたいだね〜(バリボリ)」
「そうだな。微笑ましいものだ。」
「本ッと〜にお熱い事で!あ、ここがサスケ君の病室みたいね。サスケく〜ん、お見舞いに来たわ〜!」


ガラガラッ!!


病院内にも関わらず、いのが思いっきり音を立てて病室の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできた光景は、


1:病室の床にうつぶせに倒れているうちはサスケ(12)
2:頭を中心に床に広がる血
3:後頭部にはなぜか点滴の台が倒れて乗っている


これを見た下忍の面々の結論――――サスケが点滴の台で誰かに殴られて倒れている。


・・・・・・・あれ、どっからか今は無き火○ス劇場のテーマが聞こえてきた気が。


「キャ――――ッ!!?サスケ君が殺されてる――――!?」
「誰か医者呼べ医者ー!!?」
「サスケ!?おい死ぬなよサスケ!!?」


・・・・・・・・・バタッ(ショックのあまりヒナタ気絶)


「おわ!ヒナタも倒れちまったってば!!」
「おい、お前ら落ち着・・・・・」
「イヤー!サスケ君死なないでー!!!」
「おいヒナタ!しっかりしろってばよお!!」


「何だか大変な事になってるねえ(バリボリ)」
「その割には・・・・お前は冷静だな。」
「シノもね(バリボリ)」


「キャ――――ッ!!」
「サスケェーッ!!!」
「テメーら、いい加減落ち着けーッ!!!」


その後この騒動は、五月蝿さのあまりサスケが気がついてやっと終わったとか。


「で、サクラはもう意識を取り戻して無事なんだな?」
「う、うん、一応検査とかで少しの間入院するみたいだけど、今週の末には退院するって・・・」
「そうか。」


ヒナタの言葉に思わずホッとする。必死に守ったかいがあるってもんだ。


「でもお前、いくらチャクラ切れだったからってあっさりずっこけて気絶するもんなのかよ?」
「ほっとけ。第一ずっこけたのは足に負担かけすぎて筋肉痛になったせいで・・・」


キバのからかうような言葉に今度はムッとする。テレビの殺人現場みたいな様子になったのは本当に偶然だが、最初にずっこけた理由はサクラを背負ったままずっと移動し続けた為足にかなりの負担がかかったからだ。
チャクラで無理矢理筋肉を強化していたお陰でチャクラが切れた今、俺の脚はこれ以上に無いくらい筋肉痛に襲われている。そりゃあもう、アレから3日過ぎた今でも立って動くのに松葉杖がいるくらいに。

おまけにその副産物としてずっこけた時に鼻を思いっきり打って鼻血が止まらない。骨が折れてないみたいなのが幸いっちゃ幸いだけど・・・・


「とにかく、何とか生き延びれたよ。」


赤く染まったティッシュを鼻から引っこ抜いて新しいのをねじ込みながら、俺はボソリと呟いた。


まさか、こんな時点で人を殺す事に(しかもいきなり2人、いや3人か)なるとは思わなかったけど。

しかしまあ、忍者として生きる事(ただし『原作』とは違う生き方で)を選んだ時点でいつかは人を殺すのは分かってた筈だったんだし。


まあ、結果的にはこれで良かったのかもしれない。


守る為なら何だってやれる『覚悟』もできた。


守る為に人を殺す『体験』もした。


そして、守る為の力の『種』―――――写輪眼も、『原作』よりも早い段階で手に入れた。


次は、その『種』を枯らせる事無く育てる事。


(まずは写輪眼を使いこなせるようにならねえと)
「・・・・ケ・・・・おいサスケ!」
「うおっ!」


気がついたら目の前にキバの顔があったので思わずベッドから転げ落ちそうになった。
ボーっとしてて呼びかけに気づかなかったみたいだ。不覚。


「おい、何ボーっとしてんだ?」
「いや・・・いきなりぶっ続けの実戦やって疲れがまだ抜けてないらしい。悪いが、今日はもう帰ってくれないか?」


そう告げると納得してくれたらしく、皆立ち上がったりして病室から出て行く準備をする。いのは少しごねているが。


「えー、私もうちょっとだけサスケ君の面倒を・・・・」
「何が面倒だ。疲れてんのに居座られる方がよっぽど面倒かけてんだろうが。」


もっと散歩したいとごねる犬を無理矢理引っ張ってく飼い主の様にいのを引きずって、シカマルが最初に病室を出た。それに続くようにゾロゾロと他の面々も出て行く。
そんな時ふと気になって、最後に出ようとしたナルトに俺は呼びかけた。


「なあ、ナルト。」
「ん?何だってばよ?」
「サクラの病室は何号室だ?」


皆が出て行ってから数分後―――――俺は持ってきてもらった松葉杖を手に取ると、ベッドから降りて病室を出た。


あとがき:中途半端です。何だかスランプです、うまく書けません(最初っから上手くはありませんが)。
それから皆さんから色々と突っ込みをもらっていますが、この際ですので言わせて(?)もらいます。

自分は文章についてはその場で考え付いた文章を一発書きで投稿しています。
プロットとかは頭の中で考えてはいますが、「あのネタもいいな、このネタも入れたいな」などとしょっちゅう変わったりもします。
ぶっちゃけ勢いで書いているようなものなので、突っ込みどころは多いかと思います。しかしこれが筆者の限界でもありますので、どうかその点をご勘弁いただければ幸いです。

図々しいかもしれませんが、とにかくお目こぼしをよろしくお願いいたします(土下座)。

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