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▽レス始

!警告!バイオレンス有り

「SASUKE 憑依伝 危険地帯を突破せよ編 7(NARUTO+オリジナル 現実→憑依)」

相原 (2007-02-15 15:58/2007-02-15 15:59)
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――すげえ、マジでチャクラの流れが見えてやがる・・・!


相手がはっきりとわかるぐらい驚いていたが、それは俺自身も同類だ。
相手の体内のチャクラの流れが、はっきりと目に映って分かる。次にゆっくりと自分の体を『視』下ろして、チャクラの流れを改めてまじまじと見た。

負傷している部分――両手両足から先のチャクラの流れが他よりも弱い。多分出血のせいだ。


(まずはこの傷をどうにかしねえと)


俺は何とか回復薬入りの容器を口で取り出す。
手は使えないから蓋が開けれない・・・・だから俺は容器ごと噛み砕いた。獣の様に。
細かい破片ごと、喉に冷たい液体が流れ込む。あっという間に効果を発揮した薬によって傷はふさがり、チャクラの流れも元通りになったのがはっきりと『視』えた。
背負ったままだったサクラを下ろす。そして立ち上がり、太腿のホルスターから1対の短刀を血まみれの手で抜いて、相手と向き合う。
相手は既に写輪眼発動のショックから抜け、戦闘体勢へと入っていた。チャクラの流れが活発になっているのが『視』える。俺が殺した奴とは格が違うオーラ・・・・これが本物の殺気って奴か、とにかくそんなのを俺ははっきりと感じ取っていた。


対する俺は―――その殺気に怯えてもいる。体が微かに震えて止まらない。
そりゃ怖いさ。まさしくこれこそ生きるか死ぬかの殺し合いの空気なんだからな。

それでもやってやる。

相手は『敵』で、俺やサクラの命を狙う『脅威』で、『排除』しなければいけない存在――――


そう、それだけだ。


瞬発力を上げる為脚部にチャクラを集めつつ、両手にそれよりも多くのチャクラを込める。込められたチャクラは1対の短刀にも伝わり、やがて不思議な現象が起き始める。
右手に握られた短刀は赤い光に包まれて刀身の先から更に赤い刃が、
左手に握られた短刀は青白い光に包まれ、バチバチと音を発しながら刀身の先から青白い刃が伸びる。


「さあ、『劫火』と『雷斬』の初お披露目だ・・・・・!」


そう呟いた次の瞬間、俺は先手必勝とばかりに相手に突っ込んでいった。
そして岩の手前で突然右へと跳んでからまた地面を蹴り、相手の側面へと突っ込む。間合いが3mを切った所で、右手の短刀―『劫火』を横薙ぎに振るったその瞬間、


ゴウッ

「!!」

―――――振るった刀身から放たれた巨大な炎が、相手が上に乗っていた岩を飲み込む。相手は素早く後ろに飛んで再び間合いを取ると、印を組みチャクラを溜め込んだ。
俺は炎越しにそれを『視』て、体内で練られている相手のチャクラの量からどんな術か判別する。


(溜め込んでる部位は口、チャクラの量からして・・・・いける!)


再び跳ぶ。
炎を高飛びで金メダルをあっさり取れそうなくらいのジャンプで飛び越え、自分が放った炎の熱気に下から炙られながら再び間合いを詰める。
それを見て、空中なら避けれまいと判断した相手は頂点に到達して鋭い放物線で落下し始めた俺めがけて術を放った。


「水遁・鉄砲玉!」


チャクラ入りの水玉が俺めがけて飛んでくる。軌道を読んだ俺は今度は青白い光に包まれている左の短刀を思いっきり上から下へと振るった。


ドッ・・・・ゴオオオォン!!


青白い刃が水玉に触れた瞬間、閃光と落雷のような轟音・・・・いや、『落雷そのもの』の様な音と共に水玉がサスケに当たる前に消え、いや蒸発した。
危うく耳がイカレそうになったが何とか我慢して着地を決める。相手は更に間合いを取りつつも微かに笑みを浮かべていた。


「ほう、炎と雷の刃を持つ短刀か。」
「そういう事。知り合いに作ってもらってな。まさかこんなに早く実戦に使うとは思ってなかった。」


それだけ会話してから、今度は相手が先に仕掛けてきた。
印を組んで再びチャクラが口の中に溜まっていくのが『視』える。だが量は段違い、更に威力の高い術を発動しようとしているのが分かる。


「水遁・爆水衝波!!」


水の奔流が俺に迫る!
規模からしてサクラも巻き込まれると直感した俺はとっさにサクラの元へと跳んだ。幻術がいまだに効いてるお陰でまだ目を覚ます気配がないサクラを左腕で抱えて―チャクラを流すのを止めてから―上へ跳ぶ。

奔流が俺とサクラのすぐ下を通り抜けていき、次に術を発動した相手に目を向けると―――なんとまあ、相手は波乗りと『原作』でもやってた水上歩きの要領で『自分の生み出した波』の上に乗ってこっちに近づいてる最中だった。


(そういやこんな術の使い方してた奴もいたな!)


相手も水を蹴って跳ぶ。
左に抱えてるお陰で左の『雷斬』は使えないが、まだ右の『劫火』と両足が残ってる。相手が空中で投げたクナイの軌道を写輪眼で見切って、その軌道に放った炎で叩き落し、まっすぐ突っ込んで炎を回避した相手にチャクラを込めた踵落しをお見舞い。
相手は何とかガードする。しかし空中で勢いまでは殺しきれず、重力の法則にも逆らえぬままかなりの速さで地面へと落ちる。
しかしそこは実戦を潜り抜けた忍び、早くも水が引いた地面に着地する際に前回り受身を取って衝撃を殺す。地面が水浸しなお陰で泥に塗れはしたが。

一方の俺は強化した脚力と踵落しの反動で斜め上に跳ね上がり、既に高度20m近くの所に居た。そして相手同様重力の法則から逃げれずに俺も落ち始める。
そんな中、斜め下の相手の方―森の方に飛ばされたお陰で俺の足元には木々が広がっている―を見た俺は、水浸しの地面からある手を思いつく。


「間に合えよ・・・・!」


『劫火』を口に咥える。

開いた右手で左手の『雷斬』を持ち替える。

チャクラを思いっきり『雷斬』に流し込んで。


相手の少し手前の地面めがけて、投げた。


雷並みの威力を宿した雷遁の刃を宿したまま突き刺さったそれは―――――


再び閃光。そして―――――『本物』の雷鳴。


ぬかるんだ・・・電気を良く通す水を含んだ地面一帯が青白い電光を発する。
生えていた草が次々と爆発するように燃え出し、彼方此方から燻った煙が上がる。


そして人間が感電する光景を、俺は着地した木の上で初めて見た。


髪の毛が逆立ち、頭のてっぺんから湯気が立ち上る。
皮膚が焼け、体内を流れる電流の影響で体がガクガクと震える。
体の彼方此方で電気が走り、青白い何かが体を走るのを俺ははっきりと見た。
肉の焦げる臭い、そして痙攣によって漏れ出たらしい排泄物の臭いが微かに鼻に届く。


――――やがて『雷斬』に流し込まれたチャクラが放出され切ったと同時に、雷並の雷遁を食らった男は抜かるんだ地面へと倒れた。もうしばらくの間痙攣したまま。


「終わった・・・よな?」


自信は無いが、相手が死んで倒れたのを確認した俺は。


初めて発動した写輪眼とありったけのチャクラを流し込んだ最後の攻撃でチャクラ切れを起こして、サクラを抱えたまま気絶したのだった。


忍具説明:劫火&雷斬(らいざん)
チャクラを流し込むと劫火は炎の、雷斬は雷の刃を生み出す(長さは全体合わせて110cm程度。持ってる本人は熱や電気が流れない仕組み)。チャクラを流し込むだけで火遁と雷遁を同時に発動できるのが大きな利点。展開したまま振るえば炎や雷を相手めがけて放つ事も可能なので中〜遠距離にも対応してます。
またチャクラを溜めることで使用者の手から離れてもしばらくの間刃を展開できるのも利点。本編の様に展開したまま突き刺して感電させる事も出来る代物。
ナルトの相龍牙と同様にチャクラの量によって威力を調節できるのでマッチ代わりや電池代わりにも使えます。


あとがき:感電のシーンの描写はどっかで読んだ本からいただいてるんでこれで合ってるのかどうか分かりません(これもバイオレンスに入るんですかね?)。
今回の戦闘はこれで最後の予定です。次回はエピローグぽいのでCP要素の混じった内容になる予定。

>somosomo様

白歯取り(引用失礼)の元ネタはワンピースのルフィとバギーの初遭遇が元ネタです。流石にクナイを歯でへし折るのは無理ですが(笑)。
サクラの忍具は本編でも出てきてる奴です。最もサイズは大きく違ってくる予定ですが、機能の1つはダブりそうだなあ・・・(ため息)

>我が逃走様

こんなハイペースなのは高校の卒業も進路も確定しているのが主な原因です。
なので4月ぐらいにまた学校に通い始めたら更新速度を維持できなくなる可能性が高いですが、見捨てずにいて下されば幸いです(土下座)

>遼様

ご愛読ありがとうございます。写輪眼発動時描写がこんなのでいいのかは分かりませんが(何)、クナイを足から抜くくだりは単なる自分のミスです(汗)。
ご報告していた出してすみません。訂正しておきます。


今日はこれで失礼。

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