インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「.hack//intervention 第4話(.hackシリーズ+オリジナル)」

ジョヌ夫 (2007-02-10 08:14/2007-02-10 08:17)
BACK< >NEXT

俺の予定では、モルガナが動き出すまで積極的に物語の登場人物と関わるつもりは無かった。

具体的に言うと、“司”と呼ばれる呪紋使いの物語が始まるまでは。
“司”を巡る物語は、同時に究極AIことアウラが覚醒するまでの物語でもある。

俺はその期に乗じてある事を計画していたのだ。


なのに今、目の前にいるのはその物語の登場人物。

紅衣の騎士団の設立者の1人。
後に有名になるが、今はまだ自称“紅い稲妻”の男。

“考えるよりまず動け”を信条としている熱血行動派なソイツの名は――――クリム。


この偶然の出会い、吉と出るやら凶と出るやら……。


.hack//intervention 『第4話 話の分かる人は大好きだ』


「……昴から聞いたことがあるぜ? “偏欲の咎狩人”。
 黒い幽霊少女を連れた、顔すら誰も知らない黒いローブの男。
 主に初心者を対象に明らかに不可解なトレードを申し込むフィールドやダンジョンでのみ目撃される奴。
 そんでもって、PKを100人近く狩ってきた『The World』始まって以来のPKK…………だったっけか?」

「はいはいはいはいちょお〜っと待ったッ! 何、その出鱈目な噂は?」


遭遇して以来、ずっとこっちに槍を構えてくるクリム。
もしかしなくても、ほぼ完全に敵とみなされている。しかも勘違いで。

大体なんだよ、最後の言葉は?
気のせいかPKの数が3倍以上に増えちゃってるんですけど?


でも……この時点でクリムと出会えたのは案外幸運だったり。
この人は話せば分かってくれる大人だから、妙な噂もどうにかしてくれるかもしれない。

このままじゃ、下手をすると1000人殺しの異名まで付いてしまいそうだし。


というわけで早速弁解しないと。


「えっとな、とりあえずその槍、下げてくんない?
 俺としてはアンタとはじっくり話し合いたいと思ってるし、誤解も解いておきたい」

「誤解? …………ようし分かったッ! いいだろう、武器は収めてやる」

「ふう、分かってくれて「ただしッ!」……ただし?」


クリムが武器をおろそうとしていたんで俺もそれに合わせて緊張を解こうと思ったんだが、そう上手くはいかないらしい。

再び俺の目の前に槍を掲げたクリムは、


「顔をきちんと見せろッ!
 親に教わらなかったか? “人と話をするときはちゃんと面と向かって”ってな」


不適に笑いながらそんなことを言い出した。


(顔、か。流石に全部を見せるの不味すぎるけど……)


俺の顔の左半分は既にバグに侵されていてシェリル以外の他人に見せられるもんじゃない。
少なくともある程度一連の物語が公にならない限りは。でないと無駄に警戒されてしまう。

だが、ここで誠意を見せないと後々どころか今すぐ面倒なことになってしまいそうだ。


そこで俺はしばしの間試行錯誤した後、


「……分かった。だからちょっと待っててくれ」


そう言ってクリムに背を向ける。

そのまますぐにメニューを開き、アイテム欄からある項目を探す。


(確かこの辺に…………これだッ!)


予想通り、俺が求めていたものが見つかった。

俺はそれを顔につけ、見られては不味いところが隠れているかどうか確認。
これをつければ、一応の誠意は見せられるし、隠すべきところも隠せる。一石二鳥。


準備が完了した俺は、


「よし、それではご対面と行きますか〜」


フードを脱ぎ、顔を晒し、真正面からクリムを見据える。

これなら大丈夫な筈…………なんだけど、どうやら何か戸惑っている様子。


「あーその、何だ……1つ聞いていいか?」

「ん? 何か不満でもある?」

「…………その半分だけの般若面は何の意味が?」


今俺がつけているのは、『半月の鬼面』という頭部につける防具の一種。

このアイテム、パラメータ自体はそんなに高くない。
どっちかと言うと装飾に近い防具で、付けると状態異常系の呪紋が3つも使えるようになる。結構貴重品。

まあ、俺のバグPCでは付けても効果なしだから関係ないけどね。所詮単なる顔隠し。


「意味? ……秘密。
 とりあえず現時点で俺が見せられる顔はここまで。悪いけど勘弁して。
 装飾品の一種だとでも思ってくれていいよ」

「…………ちょっとばかし気に入らないが、許そうッ!
『The World』にアクセス出来る時間も無限ってわけじゃねえからな」

「うんうん、そうだよな〜」


何せこの目の前の“紅い稲妻”さん、リアルでは出張続きの商社マンですから。

俺みたいに眠ってる間こっちにきてるわけじゃない。
しっかり睡眠をとらないとリアルでの仕事に支障をきたしてしまうのだ。

流石にたかがゲームの為にリアルを犠牲にするわけにもいかないだろうさ。


…………尤も俺にとっては、ここは既にただのゲームどころの話じゃないけど。


話し合いの前の儀式を済ませた俺達は、近くの物陰に向かい合う形で座る。
シェリルは座ることなく俺の周りをフワフワ浮いているが、別に構わないだろう。

何故か、クリムも追求しようとしないし。


「早速“誤解”とやらについて話して貰おうか?」

「ぶっちゃけ、最後のPKがどうとかは全くの無実。
 それ以外は…………まあ間違ってはいないかな?」

「だが、火のないところに煙は立たない。
 お前さんが何もしていなければ、こんな噂が流れることもなかった筈だぜ?」

「ああ、それね。一応由来らしきものはあるよ。
 商売相手を探してたらPKされかかってる初心者見つけて、止めようとしたんだ。
 あっちも攻撃はしてきたけど、そいつ等弱すぎて俺に碌なダメージも与えられないまま逃げ出したってわけ。
 言っとくけど俺はほとんど攻撃して無いよ?」


おそらく、ここまで噂が大げさになったのはそのPK達が大本だろう。
俺に撃退された(攻撃して無いけど)奴等が、腹いせまがいにBBSの書き込みを増やしていく。
BBSに“俺も見た”“私も見た”そう書くだけで後から面白がる連中も沸いてきたのかもしれない。

更に俺やシェリルの正体がまるで分かっていないのも、噂を広げる一因になってたりして。


俺の話をどう受け取ったのか、クリムは俺の目を睨み付けるようにしてみている。
無論、この件に関して俺に否はない。だから俺も目を逸らさない。

両者が睨み合ったまま、しばらくの沈黙が続く。

そして話が進まないことに飽きてきたシェリルが、俺の背中に乗ったりし始めた時、


「……ぃよしッ! 俺はお前さんを信じるッ!
 たとえそれがリアルのじゃなくても、その目は信じるに値すると見たッ!!」


胡坐を掻いていたクリムが膝を叩きながら、そう声高く宣言してくれた。


「……ふぅ」


知らず知らずのうちに、俺は溜息を付いていた。

クリムはPCを通して俺を見ているに過ぎないが、俺はこの世界においてPCそのものと断言できるくらいに同化している。
だから、少しでも目を逸らしそうになったりすれば、PCにも顕著に現れてしまうのだ。

後はこの噂を紅衣の騎士団を通して訂正してもらえばいい。


「それじゃクリム、悪いけど紅衣の騎士団の連中にPKに関するところだけ訂正してもらっておいてよ」

「……そいつは無理な相談だな」

「…………どして?」

「お前さんがあまりにも正体不明過ぎるからさ。
 名前・レベル・クラス……そのどれもが分からないような奴が言うことと、
 PKとはいえ、その気になればリアルのことさえ分かっちまう程度の奴等が言うことと、
 俺みたいに実際に本人から話を聞いていない一般PC達がどっちを信じるか…………自ずと分かるってもんだろ?」

「あ」


そりゃそうだ。

きちんと分かってくれたクリムや俺に助けられた初心者達はともかく、
何も知らない一般PC達や不正を取り締まる騎士団らにとって、俺はあくまで正体不明のPKK。
シェリルという仕様に無いような謎のNPCを傍においており、ルートタウンでは誰も見かけることが出来ない不可思議な存在。
いくらクリムが紅衣の騎士団に弁明してくれたとしても、騎士長である昴以外は認めようとしないだろう。

更に悪いことに、実際に俺が出会ったPKの現場は5回にも満たない。
俺に助けられた初心者達が庇ってくれたとしてもその数はたったの5、噂の30や100には到底及ばない。
それ以上の数で、やられたと吹聴するPK共、もしくはただ噂を広げたいだけの奴等が跳梁跋扈するに違いない。


俺は自らの大きすぎたミスに頭を抱え込む。
話の内容はどうでもいいらしいシェリルが呑気に笑いながら纏わりついて来るのが何気にムカつく。

…………あとでまた“グリグリ”だな。


重ねて言うがこれは八つ当たりじゃない、教育だ。


「でも方法はないわけじゃないぜ?」

「無理」

「おいおい、即答かよ……」

「だって正体を現せ、とかルートタウンで自分で無実を証明しろ、とかだろ?」


そんなの無理に決まってる。

正体を現せば即、システム管理者側から目を付けられて毎日のように追われる羽目になる。
そんなことになれば、俺はともかくシェリルの身が危険に陥ってしまうから却下。

ルートタウンはそれ以前の問題、行きたくても行く方法が無い。


クリムは困ったように頭を掻いてはいるが、俺はコイツがとても世話好きないい奴だということを知っている。
あくまで資料を基にした分析みたいなものに過ぎないが、俺自身こうして接することで確信を持つことが出来た。

だからこうして彼の誤解を解けただけでも十分なのだ。


「……ま、後で昴にでも口利きはしといてやるよ。
 ここ最近、お前さんのことを恐れてかPK行為が少しずつ減ってるらしいしな。
 昴に騎士団の連中にその件に関する無用な詮索を控えるように言って貰う。
 お前さんが何者かさっぱり分からない以上、俺が出来るのはこれくらいだ」

「いや、それで十分だよ。あとは「ただな」……ただ?」

「抑えられるのは紅衣の騎士団だけだ。
 一般には知られてないもう1つの騎士団、“碧衣の騎士団”に関しては俺じゃあどうしようもねぇ。
 あそこは俺達一般PCで構成された紅衣とは違って、システム管理者側で形成されたデバッグチーム。
 どちらかと言えば、不正行為より不正仕様の削除を優先している」

「……で、俺はルートタウンに全く現れなかったり仕様に無い筈の少女を連れていたり。
 そういった感じの正体不明PCは、碧衣の対象になる資格を嫌でも貰えちゃうってわけだな?」

「その通りッ! 
 ま、お前さんの頼みに十分に答えられない俺のせめてものお詫びだ」


確か、碧衣の騎士団は騎士長アルビレオを中心に形成されたデバッグチーム。
基本的に騎士長アルビレオは単独行動をとっているらしい。
しかし、その手にはシェリルのような放浪AIを葬るデバッグアイテム『神槍ヴォーダン』を携えている。
はっきり言ってこの時期、モルガナに続く2番目の危険人物だ。

君子危うきに近寄らず。

俺としては見かけたらその瞬間、話すことなく退散する予定。絶対関わりたくない。


俺は放浪AIとは違う、バグに侵されたPC。
シェリルは瞬殺されてしまうだろうし、前例の無い俺もどうなるかはわからない。
元凶と思しきモルガナが倒されるまでは、死ぬことでこの世界からオサラバって可能性を試すわけにはいかないのだ。


さて、ここまで沢山の情報を貰えれば、今日のところはもう十分。
外に出るのを楽しみにしてたシェリルには悪いが、これからホームに戻って対策を練る必要がある。
クリムの話からして、俺が思っていた以上に早い段階で碧衣の連中も動き出してそうだしな。


それじゃあ、見知らぬ俺のことを信用してくれた人の良すぎる熱血男にお礼でもしますか。


「色々ありがとな、クリム。
 お礼と言っては何だが、欲しいアイテムがあれば言ってくれ。
 今回はサービスしてレアアイテムを2つ、リクエストがあれば答えるよ?」

「お、そうかッ! 何か碌なことも出来てねえのに悪いな」

「まさか、クリムには純粋に感謝してるんだ」


クリムという物語の登場人物に知り合えた上に、重要な情報と手助けをしてくれた。
これくらいは当然だと思う。

何気に断ろうとしないところもなんだか好感が持てる。
心に素直な奴は俺も好きだ。


そんな彼は、腕を組みながら“あれは持ってるし……”“あっちも別に俺は要らねえし……”とブツブツつぶやいている。
クリムは基本的にアイテムコレクターじゃなくて純粋に冒険を楽しむタイプなんだろう。

だから俺もリクエストが無かった場合に備えてメニューからいくつか候補を挙げておく。
大判振る舞いでパラメータアップアイテムを2つ、くらいが妥当か。

そう決めた俺がアイテムを取り出そうとしたところ、


「……お前さん、アイテムと引き換えに情報集めてるんだよな?」

「え? ああそうだけど……」

「んじゃあ、アイテムはいらねえから代わりに情報とトレードだ」

「いや、それはちょっと無理が「“key of the twillight”ってアイテムを知ってるか?」ッ!?」


クリムがいきなりトンデモ発言をしやがった。


“key of the twillight”

クリムも登場する“司”を巡る物語の鍵。イコール究極AIことアウラ、だったと思う。
俺は現実世界で物語を知っているから、当然この鍵についても調べられる限りは知っている。

しかし今、それをクリムに話すことは出来ない。
話したとしてもこの時点では何の意味もなさないし、無駄に警戒されるわけにも行かない。
そもそも話したところでどうこう出来る問題じゃないのだ。

話してあげたいけど話せない。自己保身の為に。

だから俺は嘘をつく。

人の良い目の前の男に対する良心の呵責に蓋をしながら。


「…………さあ?」

「……そっか、知らねえのか。
 いや知らないんならいい。変なこと聞いて悪かったな」

「……こっちこそ。
 代わりと言っては何だが、ここにアイテムを置いとく。
 …………んじゃそろそろ行くわ、俺」


俺は例のアイテムを地に置き、クリムに背を向けてホームへ帰る準備をする。
シェリルも俺の首に腕を回しておんぶされるような形で乗っかってくる。

俺って意外と嘘を付けない人間なのかもしれない。
多分今の俺の顔は、後ろめたい気分を隠せていないだろうから。


メニューでホームのワードを選択し終わった時、後ろからクリムの慌てたような声が聞こえてきた。


「お、おいちょっと待てッ!」

「何? もう行くから「お前さんの名前は?」……名前?」

「そうだッ! そっちだけ俺の名前を知ってるなんて正直気分がわりい。
 ここは2000万人が集うネットゲームの世界『The World』。コミュニケーションは基本中の基本だろ?」


…………それもそうだな。

これから関わりあうことになるだろうし、既に俺はこんなこともあろうかと外向けの名前を用意してある。
せめて名前くらいは明かさないと、いや明かしたい。彼の示した誠意に少しでも答える為に。


ホームへの転移が始まり、周りの空間が歪みだす。

俺は後ろを振り返ることなく、


「……ヘレシィ」


自分の名前を口に出し終えた瞬間に、そのエリアから姿を消した。


「何だかなぁ〜……」

「ん〜? どったのトモアキ?」

「はぁ〜……」


ホームに帰ってからずっと何だか気分が沈みっぱなし。

理由は勿論、さっきのクリムとの会話。
大丈夫だとは思ってたんだけど、予想以上に俺ってヘタレだったらしい。
まさかこんな些細な嘘を吐くだけで罪悪感に見舞われることになるとは思いもしなかったよ。

今までこの世界で出会ってきたPC達に対しては一貫して、一期一会的な接し方しかしてこなかった。
だからある程度誤魔化したりしても良心は痛まないし、彼等に関心をもつこともなかったのだ。


けど今回の出会いは全く質が違う。


クリムに限らず、俺はこれから様々な物語の登場人物と出会うことになるだろう。
彼等は皆、自らの苦悩や葛藤と戦いながら1つの大きな物語を紡ぎあげることになる。

俺は現実世界でその内容を一部ながら知っているし、問題を解決していく様も知識としては持っている。
全てではないにしても、彼等の苦しみを取り除く道筋を示せるかもしれない。
たとえ他から“自惚れ”と罵られようと、知識を持っている俺は彼等を助けられる可能性が全く無いわけじゃないんだ。


なのにそれをしない。いや、してはいけない。


俺の行動目的の中心は『この異常な現象から解放される為』。
その為には物語の流れに上手く乗じるしかない。何せ敵と思われる元凶は“この世界そのもの”なんだから。

モルガナは言わば『魔王』だ。
司やカイト達を中心とした物語は、言ってしまえば“勇者が魔王を倒す物語”。
登場人物達が囚われた人々を救う為に強大な敵に立ち向かう物語。その中で俺は異端者でしかない。


以前にも話したが、モルガナが倒されてそれで目的が遂行されるなら何の問題も無い。
ずっとホームにでも閉じこもっていればそれでいい。シェリルもいるしどうにかやっていけるだろうさ。

けどその保障がまるでない。
それどころか、この世界には俺の知らない存在が居て実はソイツが本当の元凶である可能性もあるのだ。
俺は現実世界でこの『The World』について調べられる限りは調べるつもりだが、それがこの広大な世界の全ての筈が無い。
実際に俺が知っていることなんて、ほんの一側面にしか過ぎないのだから。


その為、俺は現実では分からないことをこの世界で知る必要がある。より高い確率の推論を立てる為に。
たとえ物語の登場人物の苦悩に目を逸らし、自分の都合の為に利用するようなことになっても。

頭ではそうするしかないと分かっているのに心がそれに納得していない。
これじゃあ、シェリルのことを笑えそうに無いな。


だからそれを誤魔化すように、シェリルの頭を撫でながら宣言する。


「シェリル……」

「ん〜?」

「俺、お前にだけは嘘は吐かないからな」

「へ?」


所詮これは代償行為。

これから多くの人間を騙し、利用することに対する罪悪感を拭いたいだけ。


(でも何もしないよりかはマシかもしれない……)


俺はこの時、物語が本格的に始まるまでに決意を固めておこう、なんて先延ばしな考えを抱いていた。

しかし後に、良心の呵責なんてものに構っていられないような事態に陥ることをまだ知らない。


あとがき

とりあえず初の登場人物との邂逅は終了。
一見すんごいお人好しに見えるクリムですが、内心結構複雑だったりします。
その心情については後ほど語られることになる予定。

更新の早さだけが売りにならないようにしないとな〜、とか思いつつ今日はこの辺で。


レス返しです。


>somosomoさん

シェリルは主人公の心の安らぎです。じゃないとこの先やってけません。
2つ名は…………まあ深い意味はないかと作者は思ってたり。


>白亜さん

一応AI buster編の筈なのに、いきなりクリムです。
主人公は今回乗り切ったと思ってますが、彼の受難は留まるところを知りません。
だってクリムから昴へ、昴から……といった感じで広がっちゃいますから。

彼の哀しみに乞うご期待。


>ACさん

作者自身も.hackシリーズの小説はあんまり見たことがありません。
なので思わず調子に乗って書いちゃったのがこの作品です。

ちなみにこの話は憑依系です。ただ憑依している対象が……。

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze