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「SASUKE 憑依伝 7班結成編 5(NARUTO 現実→憑依)」

相原 (2007-02-03 12:10/2007-02-03 14:08)
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「無線起爆式の垂直射出型地雷?」
「そう、俺が昨日ちょろまかした無線機は4つ。そのうち1つの周波数をイジって、そいつで送信すると地雷の起爆装置を作動させる様にしといたんです。」


演習から約30分後。


俺達3人は演習合格記念に一楽にてラーメンをご馳走になっていた。演習からの帰り道、ばったり出会ったイルカ先生のおごりでだ(カカシ先生が持ってきてた弁当はどうしたって野暮な突っ込みは無しで頼む)。

俺達、特にナルトが合格できたのがよっぽど嬉しいらしい。ナルトが物凄い勢いで替え玉を頼んでいるが、止めようとせずむしろ『もっと喰え!』と煽ってすらいる。・・・・でもナルト、そんなにがっつくと腹壊すぞ?

一足先に食い終わった俺は、演習の内容を聞いてきたイルカ先生に、カカシに使った忍具の説明をしていた。

ちなみにイルカ先生に敬語なのは・・・・何と言うか、イルカ先生相手だと何故かそんな気分になるからだ。

「仕掛けといたの垂直射出型地雷というのは、起爆した瞬間1.5mぐらいの高さまで跳ね上がってから炸裂するよう俺が作ったトラップ用の忍具ですよ。空中で炸裂しますから、360度全方位に効果があります。」


俺の元居た世界―――つまり現実世界にも、(正式な呼称は忘れたけど)バウンシング・ベティと呼ばれていた垂直射出型地雷が存在している。ベトナム戦争辺りで北ベトナム軍、いわゆるベトコンが使用してたらしい。
俺が作ったのはそれをベースにさっき言った無線起爆装置、術式による威力の強化などを施した改良型だ。

ちなみにカカシ相手に使った非殺傷型のトリモチタイプ以外にも、オリジナルどおり鉄片(但し口寄せの術式で破片の量は倍増した)をばら撒くタイプや、半径5mを火遁によって火の海に変えてしまうナパームタイプもある。


・・・・我ながらかなり物騒な忍具(兵器?)だよな、うん。
現実世界じゃ地雷ってのは『悪魔の兵器』とか呼ばれる時もあるのに、余計に性質悪いな。


「お前・・・よくそんなのを考え付いたな。」
「サスケってばそれ以外にも色んな危ない忍具ばっかり作ってるってばよ。」
「いいじゃない!今回はそのサスケ君の忍具のお陰で合格できたんだし。」


先生、微妙に引かないで下さい。冷や汗が垂れてますよ。


ナルト、危ない忍具ばっかりで悪かったな。アカデミーの頃はイタズラに俺の忍具使いまくってただろーが!


サクラ、フォローありがとう。今度お手製の弁当でも作ってきてあげっかな・・・・


(今更ながら本当に俺、この世界に馴染んでるよな〜)


「おっちゃん!替え玉もう1個!」
「って、ナルトお前それ5玉目だろ?いい加減にしとけ。」
「えー、でも俺、朝飯食ってねえから腹減って腹減って・・・」
「そんだけ喰えば朝飯の分まで十分だろ?」
「・・・・分かったってばよ。」


名残惜しそう替え玉を見つめるナルト。


「本当に小さい割によく食うよなお前。」
「小さいのは余計だってばよ!ふんだ、いつか絶っ対サスケよりでっかくなってやるってばよ!」
「ああ、楽しみにしてる。」


何と無く、隣のナルトの頭を撫でてやる。
ナルトは拗ねた様にそっぽは向いたが、俺の手を払いのけようとはしない。


「・・・何か、サスケ君とナルトって兄弟みたい。」


ふと、サクラがそんな事を言った。


「んー、俺ってば家族とか居ないからそーいうの分かんないけど、確かにサスケってばお兄ちゃんみたいだってばよ。」


まーな。精神年齢ずっと年上ってかカカシやイルカ先生並みだし。


「アカデミーでも、サスケはよくナルトの世話を看てたからな。」
「ほっとけないんですよ。俺も家族は誰も居ないし、ナルトはいつもドジばかりしてましたから。」
「そうそう、イタズラがバレて先生に追っかけられたり。」
「ほっとけってば!」


ナルトがまた拗ねて、サクラが茶化し、イルカ先生と俺が笑いながらも宥める。カウンターの向こうで、テウチさんもアヤメさんも笑ってる。


『原作』に無かった光景は、とても、とても温かかった。


さて、これからしばらくの間―――波の国での忍務までは大した事は何も起こらない筈だ。


その後に起こる出来事・・・・再不斬と白との戦い、中忍試験と大蛇丸による木の葉崩し、うちはイタチとの再会・・・・に対して、俺はこの内に様々な対策を考えておかなければならない。


原作通りその時その時に力を手に入れるだけでは、十分にこの先の展開を引っ掻き回す事が出来ないだろうからだ。


既にいくつか考えはある。
原作以上のナルトやヒナタとの親密化、現実世界に知識を流用した忍具の開発もその中に入っている。だがまだそれだけでは足りないだろう。


――――それでもやれるだけやってやるさ。


引っ掻き回せるだけ引っ掻き回して、俺好みの展開を作ってやるさ。


―――――大切なモノを全て護りきれるようなハッピーエンドをな。


<憑依伝>キャラ設定
『うちはサスケ』
身長:156.2cm
体重:45.1kg
趣味・特技:家事全般、料理、技&忍具の開発
性格:臨機応変、面倒見良し
ズボンは変わらず、原作の半袖シャツの上にシノそっくりの上着(色は黒でサイズ大きめ)。内側に忍具や巻物を収納する大き目のポケットやスペースがある。
中身はサバゲー中に事故にあった大学生の魂。現実世界でのナルトや他作品の知識と元々の『うちはサスケ』が持つ才能をフル活用して原作とは違う展開を生み出そうと奮闘。
戦闘スタイルは特製忍具と元ネタ付のオリジナル忍術によるオールマイティタイプ。

うずまきナルト
身長:149.1cm
体重:40.8kg
趣味・特技:イタズラ、育てている植物の水やり、サスケ達との修行、ヒナタと一緒に居る事(?)
性格:目立ちたがり屋、少し甘えん坊
原作と殆ど変わらない格好。だが首には12歳の誕生日にサスケから送られた万能ゴーグル(チャクラを流し込むことによって色々な機能が使える)をぶら下げている。
ヒナタとは相思相愛。時々お互いの家に遊びに行ったりもする。
戦闘スタイルは身体強化による接近戦タイプ。

春野サクラ
現時点では原作と変わりなし。

日向ヒナタ
身長:148.9cm
体重:38.8kg
趣味・特技:料理、修行、柔拳(修行中)
性格:内気で照れ屋
格好も原作と変わりなし。原作ではナルトと片思い(?)だったが憑依伝ではサスケの手回しでナルトと相思相愛。よく一緒に修行もするのでサスケとも仲が良く、ナルトに影響されて原作よりも前向きで諦めが悪い。
戦闘スタイルは柔拳による接近戦メイン。


あとがき:内容が微妙な上短いのでキャラ紹介を入れてみました(スイマセン)

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