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▽レス始

「.hack//Different information 第一話「腕輪と少年そして剣」(.hackシリーズ+オリジナル)」

アークン (2007-01-16 13:13/2007-01-16 13:23)
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あの教会『Δ 隠されし 禁断の 聖域』の出来事から・・・1日がたった。
まぁ、たった一日で世界が大いに変わるわけじゃないのでいつもどおりの生活である。

退屈だ。

というわけで今日も学校から帰ってからあの「世界」をやることに決めた。
友達…というべきカイトとブラックローズもいることだ仲良くPTでもしようじゃないか。まぁ、回復役になりそうだけどカイト。

「ふぅ……ただいま」

といっても誰もいない、まったくか弱い子供を一人にして仕事をするなんてどんな親だ?

「まぁ、いいけどな。気楽だし」

冷凍庫から冷凍ピザをとりだして解凍しながらコーラを飲み、解凍ができたらそれを持ってPCの前に座った。

「さてと…メール確認っと………お、カイトからメールがある…なになに?」

内容はこうだった。

『やぁ、昨日はいろいろあったね、よければLV上げしない?
 Δ 茫然たる 騒霊の 沙海 敵が少し強いけど僕とセツナなら大丈夫だよね?
カイトより』

なるほど……とりあえずブラックローズも誘っていくようにメールをして。冷凍ピザ(もう冷凍じゃないが)を食べながらログインをする。
にしてもFMDを装着してると、食べにくいよなほんと。

ログインしてアク・アヌの黄昏の光を浴びながら背伸びをする。
なんでコントローラーでそんな動作可能なんだ? とかいうのは突っ込んではいけない一言だ。

「っと、えーと…カイトとブラックローズはどこだ……?」

きょろきょろと辺りを見回すがそれらしき人物はいない、早く来すぎたのか?
とりあえず待つことにして、カオスゲート前で待機することにした。

それから・・・10分くらいして、カイトとブラックローズは来た。

「遅い」

さすがの俺でもご立腹だ、時間にルーズなやつは嫌いだし。

「ごめん……」
「ちょっと、遅れただけでしょ?」

カイトは素直に謝り、ブラックローズはそっぽを向いた…うーむ、ここまで反応が反対だと逆にすがすがしいな…

「…まぁ、その分LV上げに手伝ってもらうぞ?」
「もちろんよ!」
「うん」

とりあえずブラックローズはあんまり当てにならないが、カイトは当てになりそうだ。俺はそう睨んで同時にふと思った。

「(あれ? カイトよく見たらリプスが発動できる防具じゃない?)」

よく見たらそうだった…ちなみに俺の防具は当然といえるのかリプスが使える。
なんだ時のハチマキって………。

「とりあえず…行くか」
「そうだね」
「えぇ! 見てなさい! 取り扱い説明書を読んだ私を!!」

そんなの誰でも普通は読むぞブラックローズ…と言いたくなったがやはりより悲惨なことになりそうなのでやめることにした。

『Δ 茫然たる 騒霊の 沙海』

そこは普通のエリアのはずだ……そうだったはずだ…だが、目の前には。

「なにこれ……」

ブラックローズそれは俺が聞きたい…なんだこの虫食いのように壊れているグラフィックスは!?

「……バグ…なのか?」
「…モンスターは普通のようだよ…」

唖然としている俺たちを他所にカイトは武器を構えてモンスターと戦っていた。

「っち! カイトこれ知ってたのか!?」

俺も戦闘に混ざり双剣で敵を連続で斬りつける。

「まさか。知ってたら言うわけないだろ!? こんな危険な場所!」

カイトも俺と同じ敵を双剣で斬りつける。

…たしかにな、まぁ。カイトが実は腹黒で俺たちが苦しんでいるところを観察したい変人…だったらありえるが。まぁそれは否定しておこう。

ちなみにブラックローズは俺たちがダメージを100以上くらったらリプスをしてくれた、リプス使えたのかブラックローズ。

「「これで…ラストぉ!」」

最後の敵をカイトと俺の同時攻撃で倒す。
この戦闘で経験値が500も増えた、すごいなLVがたった2違うだけで。
まぁ、モンスターは軽く4体出てきてさらに増援も着やがったけど。

アイテムも消費をしないで勝てたのだ完璧なる勝利だろう。

「ふぅ……で、どうするゲートアウトするか?」

二人に問いかけるが…ブラックローズは何かを考えているのか返事がない、
カイトはかなり思いつめた顔をしている。どうしたんだおい。

「おーい? 二人共どうした?」

二人の前に立つ、カイトはすぐに気づいたから。よしとしてブラックローズはいまだ反応がない。

………とりあえずさらに前に立って、昨日深夜に少しやって金の斧3本と交換したハリセン(双剣・ギャグ(攻撃力マイナス、そのため無傷。まぁネタ武器ってやつだ)で……

「おらぁぁぁ!!」

渾身の一撃ではったおした。

「きゃぁって…なにすんのよあんたぁぁぁぁ!」

あ、意識がこちらに戻ってきたけどこれはやばい。魅了状態にやばい…つまり。

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

逃げた、逃げて逃げて逃げて逃げまくった。つかまればPKは確定だ。
モンスターがいたが 武器を再び変更『アッサーシン』(ハリセンのおまけだった)で……

「斬!!」

と斬り上げて逃げたが無論重力(ゲームにあるか不明だが)にしたがってモンスター達は落ちていく、それが狙いだ。いくら鬼となっているブラックローズといえどモンスターが落ちてきては……

「じゃま!」

一撃の名の下で斬り飛ばしましたよ、彼女。
なお、モンスターは生き延びていたが。カイトのとどめのバグクルズで消滅した。
そんな感じで逃げながら……なんかもう考えるのがいやになるくらいモンスターを斬り上げながら……ブラックローズの怒りが収まることを祈りながら逃げ続けた。

「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ」
「はぁ……はぁ……はぁ……ふぅ、疲れた」

結局怒りが収まるまでモンスターを斬り上げていた、おかげでフィールド魔方陣完全オープンだ。
まぁ、LVも全員3にあがったのでよしとしよう。
ちなみにカイトはあはははは…といった感じに苦笑している。助けてくれてもいいだろう畜生。

「とりあえず……ダンジョン…行くぞ…」
「え…えぇ…それは…賛成…」
「それじゃ…アプドゥ!!」
カイトが魔法を唱えると俺の体が羽が生えたように軽くなる…感じがした。というかステータスに「速度上昇」って表示されてるし。
ブラックローズも同じなのだろう。カイトにありがとうとお礼を言った。

「……というかこれ使ってダンジョン直行したほうがよかったのでは?」
「さすがに、あの状態でアプドゥつかったらより悲惨なことになりそうだったから…」

…否定はできない。

とりあえず、逃げ回っていた時が嘘のように軽い足取りでダンジョンについた。

「うわぁ…ここも壊れてる」

思わず呟いた、それもそうだろう。
なんせテスクチャが壊れてて「01010101」とかそんな数字が見える。なにやってるCC社。

そのCC社のPCがいるにはいる。
明らかにセーブ屋なのだが。

「ザ・ワールドをプレイしていただき誠にありがとうございます。
ただいまこのエリアは調整中であります。
速やかにダンジョンから出てログアウトしてください」

調整中に入れるようにするなCC社。
というかさっさと直せCC社。
あとおいていかないでカイトにブラックローズ。

というわけでCC社のPCを尻目に二人を追うことにした。
……これって利用条約に違反してないよ…な?


…素直に言う。
実はテクスチャが壊れている以外に対して変わっていなかった。
モンスターもLVが互角なので特に苦戦もしなかった。

ある部屋を通るまでは。

「っと……次はここか」

カイトとブラックローズと俺はある部屋に入ったそこには………

『………』

白い。赤い十字架を握っていて。一人のPCを攻撃しようとしていた敵がいた。

「なっ!?」
俺が驚く瞬間だった。
カイトはまるで別人のようにアプドゥを発動。白くそして赤い十字架を持っている敵と一人のPCの間に入り込んだ。

「…逃げて! 早く!! ブラックローズも…セツナも!!」

そのまま白くそして赤い十字架を持っている敵を攻撃しようとするが……

「ダメージ0!? なんでそんなやつがここに!?」

ダメージ0、双剣士は命中率も高い…となれば攻撃力の問題になる。
…勝てない…今の俺たちで『あれ』に勝つことなんて不可能だ。

「はぁぁぁ!! くそ! ヤスヒコを…かえせぇぇぇ!!」

攻撃をする叫ぶ、攻撃を回避する…だめだ、回避しても相手にダメージが与えられないなら意味なんてない。

「……てやぁぁぁぁぁ!!」

ブラックローズも奔った、『あれ』に向かって。

「おい!?」
「このまま逃げるなんていやなのよ! それにあいつは…もしかしたら!!」

……ブラックローズの攻撃すらもダメージ0だった、だけどあきらめていない。
俺はなにをしている? 逃げるのか? あのPCもブラックローズもカイトもほうってか?
そんなの…俺はごめんだ、俺は…俺は………勝てなくても『あれ』を…。

「スケィスを倒す!!」

俺も走った。

……………どれくらい斬ったのか、なぜか名前がわかったスケィスはまるで遊んでいるかのようにたまに十字架を振り回すだけだ。
馬鹿にしている、ふざけるな。
さっきのPCは連続でオリプスをかけてくれている、後で名前とかを聞いてお礼をしないと。

「くそ! HPとか無いのか!? というかダメ0ってありえないから! 適正LV3じゃないのかよ!?」
「僕に言われても…こいつは少し特殊なやつだ。としていいようがないっ!」
「グダグダ、言ってる前にさっさと倒すわよ!!」

三者三様……あぁ、逃走用アイテムがあれば喜んで使うのになぁ。
と、先ほど大声で叫んだ決意をあきらめそうになった時、スケィスが十字架をおろした、そして右腕を上げたこちらに延ばした瞬間。時が止まった。

「なっ!?」
「へっ!?」
「くっ!」

そして氷結……爆砕。
一気にHPがレッドゾーンにはいる、あのPCのSPはまだ足りないし…もう回復アイテムも使い果たした…絶対絶命か?

「くそ………っ!?」

そのままスケィスは十字架を放り投げた…その十字架はブラックローズに張り付く。

そしてスケィスの右腕は輝いた。
まるで腕輪のように幻想のように美しくそして絶望を呼ぶような輝きを放とうとしていた。

体は……思考が始まる前に動いていた。


             閃光(フラッシュ)


「へ……?」

ブラックローズはなんとも間抜けな声を上げた。
当然かもしれない、あの変な(セツナはスケィスといっていた)奴の右腕が輝いてそのまま放たれた光は……私を貫く……『筈だった』
だけど実際は
セツナが盾となっていた。

「な……あんた…なんで?」

返事は無い、ピシピシとセツナのグラフィックがひび割れていく。

「ちょっと! あんたにはまだ聞きたいことが!!」

だが、返事は無い、セツナのグラフィックの足と腕が砕け散った。

「ねぇ! 返事をしなさい! さもないとハリセンでたたいたことを一生後悔させるような事言うわよ!?」

……返事は無い。そしてセツナのグラフィックは砕け散った。木っ端微塵に。
ブラックローズは泣いた、声を我慢して。そして十字架が消えた瞬間スケィスに斬りかかった。


「……あ…」
間抜けな声。自分で思うなんと間抜けな声だろうと。
そして思うなんで、ブラックローズを守ろうと動かなかったのだろう。セツナは自ら盾になったというのに…何も関係ないセツナが…

「………」

自分でわかる、怒りが収まらない…この怒りをどこにぶつければいいのか…わかりきっている。
あのスケィスにぶつけるだけだ。

ふと、体力が回復していることに気づく。横を見ると呪紋使いのPCがオリプスを発動してくれていた。
ニッコリと笑いかけると、親指を立てて、そのままいけ! といわないばかりにスケィスを示す。

言われなくても分かっている。

僕は双剣を構えた、そしてスケィスに斬りかかった。
斬って斬って斬って斬って斬って斬り続けた。
ダメージが0でもいい。今は撤退してもいい…いずれ倍以上で返す。
だから僕は斬り続ける。


「……あー…人生がゲームオーバー?」

そう呟いた、まぁ。ブラックローズが守れたから良しとする。

…わけが無い、俺はまだ12歳だぞ? 中学生に入るまであと少しなのに…終わってたまるか?
答えはノーだ…だがどうする?
これが超人ならとりあえず戦争男とかから変な玉を奪えばいいだけだが。残念ながら俺は誠に普通の人間だ。

「…ここで終わりか、短い人生だったなぁ…恋すらしてねぇ」

いや小六で恋なんてしないけどな……まぁ、気になる奴はいたけど。

「……そういえば、何でスケィスの事わかったんだ俺?」

ふと思い出す、そういえば突然名前が浮かび上がったそのあと奴の名前の部分が「ス@*ス」から「スケィス」に変わった。
なんでだ?

『それは…あなたが黄昏の碑文の異伝を持っているから』

声が聞こえた声だけが。
わずか10歳前後の少女の声だ、澄んで綺麗で落ち着く声だ。

「誰だ!?」

誰もいないと分かっているがついつい叫んでしまう。

『黄昏の碑文は…異伝が覚醒しないと覚醒しないようにプロテクトされいた…だからあなたは覚醒する必要がある…』

碑文って…なんだおい!? 意味分からん…ただ…信じたほうがいいよな。

『…これを…それはあなたの剣。奇跡を呼び、邪を食らう破壊の剣』

『双頭剣・神無威』を入手した。『インストール・ブック・アザナー』を入手した『データ・クラッシャー』を覚えた。

見たことも無いそしてチートアイテム以外の何者でもないダブルセイバー。
刃がない…不思議な形状だ。だけどどこか神々しぃ。
だが…わかる、これは邪に対しては最強と呼べる武器だと。
そしてなぞの本と謎のスキル…それが一気に渡された…。

『覚えておいて、あなたのその力は黄昏の勇者とともにいて意味有る物、だけどあなたが闇に染まればその力も黄昏の勇者に絶望を呼ぶかもしれない』

「……染まるわけが無い、俺はセツナ……刹那なる一撃で敵を倒して見せろ!あのスケィスもな!!」

『信じている…あと……あなたのPCのグラフィックが壊れていたから補修しておいた…』

「へ?」
改めて姿を見る。
鎧と身長は変わっていないただ。
右腕のガントレットはまるで腕輪のように掌の部分だけが消えていて変わりに。カイトの帽子のようなマークが輝いていた。
髪はなぜかあった鏡で見ると銀色で目は緑色だった。
そして一番の特徴てきなのがあったそれは…
背中だ。
まるで翼が降り畳まれているかのように背中鎧が現れていた。
……補修というより改善じゃないか?

『気をつけて…スケィスは黄昏の勇者達を殺そうとしている…急いで』

「あぁ!!!」

と、活きこんでるのはいいが…どうやってだ?

『それじゃ…転送』
「へ?」

自分ながら間抜けな声を上げて、転送された。


「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

斬撃。すべてを斬りつくす連撃。
とどめに蹴り飛ばす…が

「っく……」

スケィスはビクともしていなかった。

夢幻繰武…それすらもダメージ0だった。
ブラックローズはカラミティを連続で発動してSPが0になったのだろう通常攻撃に移った…
もうタリスマン系アイテムも無い。
呪紋使いのPCもそうなのだろう。SPの自然回復を待っていた。

『………』

そして、セツナを殺したあの一撃が放たれようとした。
よけきれない…このまま。死ぬのか?
ヤスヒコを戻さないまま僕も……?

「カイトォォォ!!」

ブラックローズの叫び声が聞こえる、僕は赤い十字架に縛れた。そしてあの一撃が放たれる…その刹那の時。

「奥義………絶! 神牙轟乱!!」

声が聞こえた、スケィスがビクともしなかったはずのスケィスが。
突如と切り刻まれた。
そのまま轟! という音と共に嵐が吹き荒れる。
スケィスはそれに従うように吹き飛ばされる…合計ダメージは2000

「大丈夫か? カイト」

その声はセツナだっただけど…髪も目の色も服も若干違っていた。
そして何より……
見たことが無い武器。双頭剣(ダブルセイバー)。

「あ……うん」
「よし、それじゃ……行くぞ!!」

気のせいか……あの少女の声が聞こえた。

『本を使って』
と。

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は駆ける。疾風のごとく、双頭剣・神無威を構え。
スケィスはなにがおきたのか理解できないかのように、混乱している素振りを見せいた、チャンス!!

「せい!はぁ!おらぁ!」
神無威で沙汰斬り。そのまま神無威を回転させながら。もう片方の部分で突き刺し蹴り飛ばす。

さらに追撃、神無威で地面を突き刺すようにスケィスを力強く突き刺す。
「もういっちょぉ!」
そのままスケィスを石ころのように蹴り飛ばす。

「これぞ奥義ノ一!『連餓斬脚!』」

神無威を構えなおしてスケィスと対峙する。気のせいか油断していた雰囲気はもう無い。
さて…これからどうするか? ……使ってみるかあの少女に託されたこの力を…

突然ノイズが奔った…だがそのノイズは敵に絶望を呼ぶ産声。
セツナの右腕…それと神無威が輝いた。
浮かび上がる文字。それにしたがって神無威も巨大化する。

「データァァァ!!」

咆哮する、スケィスに向かい。おびえるような素振りを見せるがそれはもはや…関係ない。

「クラッシャァァァァァァァァァ!!!」

巨大化した神無威がスケィスを切り裂くだがダメージは0ただし……

【PROTECT BREAK】!!!
そんな表示がモニターに移った瞬間、パリィン!と甲高い音がスケィスから聞こえる。

『……!?』

俺はそのまま跳び下がる。
なぜなら、後ろにはいつの間にか姿が赤色になっているカイトが、
スケィスと同じ能力でスケィスを攻撃しようとしていたからだ。

「いけぇぇぇぇぇ!!!」

『……!?』

そして閃光、それはスケィスを貫いた…………のだが。
次の瞬間スケィスは砕け散った、それも特に音もなく。

「……へ?」
「……終わり?」
「…あっけないわね?」

それから何も反応は無い。ただ沈黙が訪れるだけだ。
…………それから10分経過しても反応無い…いくらなんでもあっけないが…勝利したことには変わりない。

「ふぅ……」
神無威を仕舞う。とりあえずこれはこんな奴ら相手以外には使わないようにしよう…CC社にばれたら削除確定だろうし。

とりあえず絶対混乱しているあのPCに説明を……

「すごいすごいすごぉぉぉぉい!!!」

混乱してなかったむしろ興奮していた。
そりゃもう、ブラックローズはポカーンとしていてカイトは苦笑をして俺は硬直した、それくらい元気だった。普通なら逃げるとかCC社に報告とかするくらいの出来事が目の前で起きていたのに…だ。

「なになになに今の!? それにさっき君が使ってた武器って激レアアイテムだよね!? いいなぁ〜 ねぇねぇ、取っておきのレア双剣と交換しない?」
「いや…さすがにダメだから」
「むぅ〜それじゃぁ……」

なんかメンバーアドレスが渡された「ミストラル」か……LVは30…の割には経過時間長いな。

「それじゃ! また今度その激レアアイテムみして! あとそこの君のスキルもね!!」

カイトも渡されたようだ、なんか困ったような顔で受け取っている。
とりあえずメンバーアドレスをミストラルに渡して……カイトになんで赤色になってるのかたずねるか……にしても疲れた。

ただ……ここで気づくべきだった。
あんなことで簡単にやられる奴じゃないと、ただこのときの俺は完全に油断していた。

『………』
そして、誰もいなくなった『Δ 茫然たる 騒霊の 沙海』。

「本当に出るのかよ?!」
「ほんとだって、フワーと少女がさぁ!」

そこに二人のPCが入ってきた。壊れているグラフィックには興味すらない。

「にしてもさぁ…なんかでそうじゃねぇ?」
「出たって俺達はLV50だぜ? 楽勝だって楽勝!!」

浮かれている二人だが…目の前に黒い何かを見た瞬間その顔は恐怖に染まった。

「ひっ!?」
「な…なんだよこいつ…スカルライダーかよ!?」

スキルを魔法を放つだがすべてダメージ0
そして、黒い何かが…鎌を振り回した瞬間。
HPが一撃で残り1へと装備も武器もアイテムも砕け散ったそれだけではなく。
【PROTECT BREAK】
二人のグラフィックが壊れた。

「ひぃ! た……たすけ」
「いやだ……かあちゃ…」

黒い何かはそのまま鎌の形を変えた。巨大な腕輪のような物へと……
そして閃光……データドレイン。

その日からそのPCを見たものはいなかった………
そしてその日から黒いなぞのNPCに合うとき死ぬという都市伝説が生まれた。


「ふぅ…」
と、ため息をつく。今日はいろいろ疲れた。
時計を見ると午後10時…そろそろ寝ないといろいろやばい。
赤くなった理由とかは後々すべてを含めて教えてくれるそうだ。
まぁ、俺もなんでPCの形状が変わって謎の武器をもっているのか? という説明をしないといけないな。

さてと……今日も両親は後れて帰ってくるか…寝よう。
もそもそと布団に入ってそのまま目をつぶる…そして知らずのうちに寝に入った。

そのときなぞのメールが来てる事も露知らずに。

続くの前に……皆からのメール。

『件名:たすかった。
 送り主:ブラックローズ
ほんとうにありがとう。それと体は大丈夫? あんた、あたしの盾になる必要なんて無いはずなのに……後。LV上げのときは遠慮なく言って、喜んで付き合ってあげる。それじゃまた「ザ・ワールド」でね』

『件名:君の武器と能力
 送り主:カイト
今日はお疲れ様…あのスケィスはヤスヒコをPKしたやつなんだ。
仇…とれようなものだね…ありがとう。
あと君の武器は…ザ・ワールドのいろいろなサイトでしらべたけどそんな武器みたいなのは一つも情報すらなかった。
それにあの能力まるで僕が持っているデータドレインのサポートスキルのようだった…今度からは何かあったら一緒に同行したほうが、いいということだね。
あと君のその髪と瞳の色…それにした少女を僕は知っている…僕の話もするから君も話してね』

続く
そしてあとがき。

どうもにどめまして、アークンです。
今回の話では腕輪覚醒。セツナ覚醒。スケィス(?)撃退なイベントです。
ちなみにこのスケィス(?)……まぁGUやってる人なら分かりますけど次登場する場合面白いことになっています。
なおセツナの武器「神無威」はセツナ自身も切り札と判断しているのでよほどのことがない限り使うことはありません。
なお。パロディーモードの変わりに仲間からのメールにしました。
まぁ、複線とかもあるのでよければ呼んでください。
次回ではパロディーではSF路線に持ち込もうとしたあのお方登場!!
って登場人物を名前で言ってるようなものか……これ。
あと感想返事です。

おたもんさん:
どうもはじめまして。たしかに//Splash や //hydrangeaを見たため自分で温存していたタネを開眼させましたが……自分も頑張って行きます!
今回のセツナ覚醒はどうでしたか? 自分なりのオリジナル設定だと思いますが…
あとパロディーモードは外させて頂きましたアドバイスありがとうございます。

それでは!
異伝…それは異なるものがたりです

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