インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「Young Guns 5(NARUTO パラレル)」

相原 (2006-12-22 15:02)
BACK< >NEXT

1週間後――――


「久しぶりじゃないヒナタ!風邪はもう平気なの?」
「う、うん、熱ももう収まったし・・・・・」


1年B組の教室にて、初等部からの友人である山中いの――ポニーテールにしたサラサラの金髪の持ち主――に答えつつも、ヒナタは心配してくれる友人に対して罪悪感を感じざる負えなかった。

襲われた翌日には既に退院はしていたのだが、また襲われるかもしれないと心配した親戚一同にほとぼりを冷ますような形で半ば強制的に休まされていたのだ(ハナビも同様)。
学校には「季節外れの風邪をひいた」という事で話は通してある。もちろん面会謝絶であった。


「まったくヒナタは少し体が弱いんだから気をつけなさいよねー。はいコレ、1週間分のノート。」


数冊のノートが手渡される。
いのは見た目は今時の可愛い女の子といった感じだが、成績優秀・運動万能で面倒見も良いので教師からの評価は高い。高等部に入って1ヶ月もないが、既に学内美少女ランキング・高等部部門のTOP10に食い込むぐらいの人気者であった。

ちなみにヒナタもいつの間にやらその中に含まれていて(当の本人は興味も自覚もなかったが)、いの同様初等部からの付き合いであるもう1人と合わせて『1−Dの3人娘』として有名人扱いだ。
ちなみにもう1人はというと・・・・・・


ドドドド・・・と地鳴りみたいな足音が近づいてくる。

教室にカー○・ル○スも真っ青な勢いで駆け込んできたのは、アイドル風の顔立ちの、ピンク色のショートカットの美少女であった。


「大ニュースよ大ニュース!転校生が3人、しかもまとめてこのクラスに入ってくるんだって!」


春野サクラがやや息を切らせつつも嬉しそうに言った。おそらく職員室辺りで話を聞きつけ、ついでその転校生達の姿を覗いてきたに違いない。
「しゃーんなろー!」などと周りを気にせずガッツポーズをして地が出てきてる辺り、転校生の中に彼女好みの美形がいたのだろう。


「3人まとめてって聞いた事ないわね。人数合わせかしら。」


この1年D組はなぜか他のクラスより男子が2〜3人少ない。


「短い黒髪の子なんだけどね、とってもクールっぽくてカッコいいのよ!」


・・・・やっぱりいたらしい。

と、朝の予鈴のチャイムが校舎だけでなく学校の敷地全体に響き渡る。
教室に居る人間も次第に増え、中には慌てて教室に飛び込んでくる生徒もちらほら現れだす。
そして本鈴のチャイム。担任――こっちも今年教師になったばかりの新人――である海野イルカが、この1ヶ月と同じように颯爽と教室に入ってくる。


ただし、今回は『連れ』が居たが。


スーツに見えなくもないこの学校の男子用制服を、それぞれ着崩した3人の少年。


両脇の2人は知らない。

けれどヒナタは、真ん中の1番背の低い少年を知っている。


あの血に染まった夢に出てくる、哀しそうな蒼い瞳の少年。


けれどしかし、今少年の瞳に浮かんでいたのはいたずらっ子の様な楽しそうな光だった。


―――へー、学校ってこんなとこなんだな。


ナルトはゆっくりと教室を見回すと、例の少女――日向ヒナタとふと目が合った。
彼女もこっちを見ていたみたいで、ナルトの視線に気づくと真っ赤になって慌てて俯いてしまった。うん、やっぱり可愛いってば。

一方、ナルトとは対照的にサスケとシカマルは今にも溜息を吐き出しそうな顔である。半ば嫌々、といった風にこの場に居るのが丸わかりだ。
当たり前だろう。この2人の場合、強制的に入学したばかりの高校を休学させられてこの学校に入れられたのだから。それぞれ元の高校に通っていた時期は2週間程度だ。
まあそれはともかく、今まで学校と呼べる所に行った事が無いナルトは、この仕事をかなり楽しみにしていた。ここに通える期間――ヒナタの父親達が犯罪組織に手を出せなくさせるまでの間――は長くて2〜3ヶ月程度ぐらいらしいが、それでも始めて学校に通える事には変わりない。
ちなみに『火影』に入ってからすぐに綱手に基本的な学問を叩き込まれたので、ナルトにだって普通の学生程度の頭ならある。


担任のイルカがクラスの皆に「仲良くしてやってくれ。」と言った。そしてイルカに促されて、最初にシカマルがしぶしぶ自己紹介をしようとした。

その時。


「あ―――――っ!」


とびっくりした声。
ガタン、と金髪のポニーテールの少女――彼女も中々可愛い――が勢いよく立ち上がって、こっちを指差していた。


ただし、差されていたのはナルトではなく。


「あんた・・・まさか・・・・シカマルなの・・・・・・」


少女は一瞬で力が抜けたかのように、何とか聞こえるぐらいの呟きを漏らした。


そして、ナルトの相棒も。


「いの・・・・・・かよ」


――――――オイオイ、知り合いかってば?


あとがき:次はシカ&いの編です。キャラ的には本編のアスマ死亡後の感じでしょうか。


>しげ様

YGCの方はそちらのキャラなどが出てくると言うわけではなく、あくまで設定を『参考』にしただけのつもりです。不快に思われたのならすみません。
・・・・実を言うと『YGCとフルメタルパニックのコラボ』なんてのも書いてみたいんですが。

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze