「あ!」
武器屋への道を歩いている時にルシェラが唐突に声を上げた。
俺は少し驚きながらも何があったのか尋ねる事にした。
「どうしたんだ?」
「あなたの手に現れたルーンが何のルーンか思い出したんです」
ゼロの使い魔と名も知られぬ使い魔
「へぇ。じゃあどんなルーンなんだ?」
俺はルシェラにルーンが分かったと言われたので、何のルーンか聞いてみることにした
「あなたのルーンは……」
「俺のルーンは?」
ルシェラは俺が聞くともったいぶったように言う。
今か今かと思った時、やっと彼女は言葉を続けた。
「集(しゅう)のルーンです」
「集のルーン?」
もったいぶった割に案外大した事の無い名前なので拍子抜けした。
取り敢えず何か効果があるのか聞いてみることにした。
「その集のルーンて何か効果があるのか?」
「はい。少しですがありますよ」
俺の問いにルシェラは肯定の言葉を発した。
そして効果を説明してくれる。
「まず最初に言っておきますが使い魔には契約者の目となり耳となる能力を得ます」
「そうなのか?」
俺は特に覚えが無いので聞き返えした。
「はい。でもあなたはこの能力がうまく働いていません。前の使い魔とはちゃんと働いていたのですが……」
意外な能力があるがそれが働いていないと言うことに疑問を持ち俺は聞いてみる。
「何で働かないんだ?」
「分かりません。でもあなたが人であることが関係していると思います」
「ふ~ん。ならそれとルーンに何が関係あるんだ?」
分からないことは仕方が無いので俺は別の疑問を聞いてみる。
「はい。今教えたことは私から言えば感覚の共有ですよね?」
「ああそうだけど」
「で、このルーンは今言った感覚の共有の逆ができます」
「は? 感覚の共有の逆?」
「逆と言うのか分かりませんが、このルーンはあなたの感覚に私の感覚を足すみたいな事ができます」
「う~ん。よく分からないがつまり感覚を研ぎ澄ましたりする事ができる、て言うことか?」
「まぁ、平たく言えばそんなところです」
まあ、簡単に言えばルシェラから何か借りられる、と言う能力のようだ。
そこまで理解したらあたり前の疑問が出てきた。
「でも普段は何も変わってないと思うんだけど、何か発動条件みたいな物があるのか?」
「う~ん。そこまでは分かりません。私は使い魔になった事がありませんから」
「まあ、そらそうだわな」
結局発動条件までは解らなかったがまあ良い。
自分のルーンの効果がわかったのだから。
俺たちはそんな事を話ながら武器屋に向けて歩いていくのだった。
あとがき
すみませんでした。
前回あとがきで戦闘シーンを入れると言ったのにその描写を入れなくて……
それに少し短いですし……
でも第3話でちゃんと入れます。
今回は主人公のルーンと言うか、能力の説明です。
使い魔は契約をした際に能力が目覚める事があるとあります。
その設定を使いました。
戦闘を書くとなると元々一般人じゃ何かしら能力がないと、どうしても辛いものがあるのでちょっとした能力を持たせました。
ちなみにこの間話は1話と2話の間の物です。
今回は感想に色々と耳の痛い意見や感想が書かれてありました。
そっちの事で少々聞きたい事があり今回は間話と言う形にさせていただきました。
正直な話、自分には何が悪いのか解らない事があったので……
それと今回からはレス返しをしようと思います。
では、レス返しと一緒に質問をしていきたいと思います。
>オリキャラ死ねよwww様
え~とありがとうございます?
素直に喜びたいんですが名前を見ると素直に喜べませんね……
>七位様
すみませんでした。「当サイトと管理について」を一応読んでいたのですが、どうも意味を取り違えていたみたいです。
批判意見がくるからプロローグに注意を書いたのではなく、オリキャラ物は好き嫌いが多いので書いた方がいいのかな? と思ったからです。
自分は一応ゼロの使い魔の小説を持っていてちゃんと読んでいます。(1~8巻までです。9巻は持っていません……)
それで、内容についての意見に質問なのですが、自分に原作を持っているかと聞く事は何か原作と食い違いがあったのかと思います。
でも、自分なりに調べたのですが何処が悪いのかよく解りませんでした。
ですから、矛盾や間違いがあるのならば、その部分を具体的に教えてくださいませんでしょうか?(自分は理解力が悪いようです……)
もちろんこれからの注意と言う事で書いたのならば何も書かなくてもいいです。
まだまだ未熟者なので色々といたらないところもありますが、どうかこれからも意見や感想を書いてください。
>文月様
プロローグの時から感想を書いてくれましたね。
ありがとうございます。
自分は別に焦っているわけではないと思います。
ただ、心境としてはテストで良い点をとった子どもと同じだったのだと思いま
す。
自分は今回の作品がはじめての小説なので誰かに見て欲しかったんだと思います。
あと、作品の書き方についての意見ありがとうございます。
そんな方法思いもよりませんでした。
>アイアス様
すみませんでした。一度読んだのですが理解不足だったようです。
これでレス返しは終了です。
お前何を言っているんだと思うような事があれば感想と一緒に書いてください。
ではまた次回で。