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「ゼロの使い魔と名も知られぬ使い魔   第1話(ゼロの使い魔+オリジナル)」

霧幻 (2006-12-06 01:05)
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「あなたは誰? 」

 少年が呆然としていると、すぐ近くから声が聞こえた。

 「え!?」

 驚いて少年は振り返る。

 そこには金髪蒼眼の美しい女性が居たのだった。


 ゼロの使い魔と名も知られぬ使い魔


「あ……」

 振り返った少年は言葉を失った。

 そこにいた女性は今まで見たことのないぐらい美しかったからだ。

 女性は少年より少し年上のようだ。

 身長は小柄で160cm前後ぐらいだ。

 その髪は美しい黄金色で腰に少し届かないぐらいで、その眼は穏やかに淡い蒼色の輝きを燈している

 服は何か白色の制服のような物を着て、その上から物語に出てくる魔法使いのローブの様な物を纏っていた。

 そんな美しい女性が目の前にいたので少年はつい見とれてしまった。


 「あの、大丈夫ですか?」

 少年が女性に見とれていたら、女性は怪我でもしているのかと思ったのか少年に尋ねてきた。

 「あ、えっと、その大丈夫、だと思います……」

 少年はしどろもどろになりながらも女性の問いに答えた。

 あたり前だ。

 凄く綺麗な女性が年頃の男の子に話し掛けてくるのだから。

 「そうですか? それなら良いんですが……」

 女性はそんな少年の返答にまだ不安が残るのか、少し心配している様に言う。

 少年は自分が女性に見とれていた事を悟らせないために、今疑問に思っていた事に話題を変える事にした。

 「ええ、ただ自分がいったい何処に居るのかな、と思ってしまって……」

 「と、そうでした。そのことについて説明しなければいけませんね」

 女性は何かを思い出したように言う。

 「え!? 何か知っているんですか?」

 「ええ知っていますよ。何て言ってもあなたを召喚したのは私ですから」

 「えええぇぇぇぇぇ!?」

 少年は叫んだ。とりあえず叫んだ。叫ぶ事しかできなかった。

 (なんか今日の俺叫んでばっかだな)

 そんなことも思ったりした。


 「え〜と、凄く驚いているようなので説明をしていきますね。と、その前に私はルシェラといいますよろしくお願いしますね」

 「あ、はいよろしくお願いします。」

 説明をしようとして女性がいきなり挨拶をするので、少年はつい答えてしまっ た。


 「簡単に言うとあなたは使い魔として召喚されました。」

 「使い魔に召喚?」

 ルシェラの説明にいきなりファンタジーな単語が出てきたので少年はつい聞き返してしまう

 「はい、知りませんか?」

 ルシェラは少し驚く

 「ええ……」

 「う〜ん、では魔法使いが分かりますか」

 「魔法使いって、炎とか水を操るて言うあの魔法使いですか?」

 「はいそれです。私もそれなんですよ」

 「マジですか!?」

 「え、ええ本当ですよ。知らない様なので簡単に説明しましょうか?」

 「お願いします」


 「……というわけです」

 「なるほど。つまり魔法使いがいて、その力を中心にこの世界は動いているんですか」

 (どう言う事だ俺の世界には魔法なんてないぞ? ……あ、もしかして!)

 少年はふと閃いた事を確かめるため質問してみることにした。

 「あのルシェラさん、日本やアメリカ、イギリスこの言葉に中に聞いたことのあるものがありますか?」

 「ありませんけど、それがどうかしましたか?」

 「やっぱり」

 「何がやっぱり何ですか?」

 「ここは俺の世界とは違う世界のようです」

 そして少年は、自分のいた世界と今いる世界が違うことを理解した。


 「どういう事ですか?」

 少年の言葉にルシェラは聞き返す。

 「あなたの言う魔法は俺の世界にはないんです。」

 「魔法が無いんですか!?」

 少年のこの言葉にルシェラは驚く。

 「はい。ですからこれは俺の想像になりますけどいいですか?」

 「ええ良いですよ」

 そして少年は自分で考えた事を簡単に話すことにした。

 「では言います。さっき言った召喚というのが何らかの要素によって、違う世界 に通じてしまったんだと思います」

 「確かにそれならばあなたがこの世界について知らない事についても説明できま すね。でも」

 「でも?」

 「サモン・サーバントで人間を召喚したという話なんて聞いたことがありませ  ん!?」

 「いや、俺にそんなこと言われても」

 「あ、いえ私こそ取り乱してすみませんでした」


 とりあえず魔法の説明は終わったので最初の質問に戻ることにした。

 「ではあなたの最初の疑問に答えましょう。ここはトリステインのお城の中庭で す。」

 「とりすていん?」

 「そうです。今いる国の名前ですね」

 少年が疑問を口に出すと、ルシェラは律儀に答えてくれる。

 「全然知りませんね。いやまあ、知っていたらいたで怖いんですけど」

 「ふふ、そうですね」


 「ところでお城に居るんですよね?」

 「ええ、そうですよ。」

 「なら王家の人に会えますか?」

 「無理にですよ」

 「何でですか!? 一般人は王様に会えないとでも言うんですか!?」

 「あたり前です!」


 などと少しふざけながらも俺はいろいろ質問していった。

 俺の疑問が無くなってきたぐらいには、俺たちはすっかりうち解けていた。

 そんなときにルシェラさんは切り出してきた。


 「私はあなたを召喚しましたよね……」

 「うん、そう聞いたよ。それがどうかした?」

 「それで、召喚された者を元の世界に戻す魔法は無いんです」

 「そうなんだ……」

 少年は少しだけ驚いた。

 予想はしていたからそんなに驚かなくすんだ。。

 そしてにルシェラさんは俺に言った。

 「単刀直入に言います。私の使い魔になってくれませんか?」

 その言葉に俺は少し警戒して尋ねた。

 「……嫌だと言ったらどうなるんだ」

 まあ答えの予想はついているけど

 「あなたが嫌だと言うのなら私は……諦めます」

 彼女は少し悲しそうな表情で小さくそう告げた……


 「く、くく、あはははははは」

 「え!? ど、どうかしましたか?」

 出会って少ししか経って無いのに彼女は俺の予想道理の言葉を言ってくれた。

 それが無性におかしくて笑いがこみ上げてくる

 そんな俺を彼女は驚いて見つめてくる。

 「くく、いや何でもないよ。ただ少しおかしかっただけ」

 「え、え?」

 彼女は俺の言葉の意味を理解できていないようだ。

 まあ、それが当たり前の事だけど。

 そして俺はさっきの問いの答えを返す。

 「使い魔になるって話し、なっても良いよ」

 「本当ですか?」

 彼女は驚いたように聞いてくる。

 そして俺はその言葉にしっかりと返事を告げる。

 「はい」

 「本当に良いんですか?」

 「て言うか俺、この世界にあなたしか知り合いいませんし」

 「で、でも危険な目に遭うかもしれませんよ?」

 「大丈夫ですよ。剣道の県大会ベスト8の実力を見せてあげます」

 「ふふ、何ですかそれは?」

そしてこんなやり取りをしてお互いに笑い合った。


 そしてルシェラはゆっくりと告げる……契約の言葉を。

 「我が名はルシェラ・ディナ・リィン・フィリア。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」

 呪文を唱えると、彼女は少し頬を赤く染めて俺の唇にそっと触れた……

 彼女のその唇で……

 (な、ななななな!?)

 「これで終わりました……」

 彼女の行動に驚き声を出そうとした

 「い、いまなぁっ!」

 その瞬間左手に鋭い痛みが走った。

 「なんだこれ?」

 「それはルーンです。これが刻まれたという事は儀式は成功ですね。それにしても結構珍しいルーンですね。」

 彼女は俺の手を見てそう告げた。


 とりあえず彼女の相棒になるので改めて挨拶をした。

 「そっか。じゃあこれからはよろしくなルシェラさん」

 「ええ、よろしくお願いします、ね……」

 彼女はいったん言葉を切った。

 「どうかした」

 そう俺が聞くと彼女は少しおろおろしだした。

 「え、え〜と」

 あ、そっか俺の名前教えて無いな。

 「シンヤ」

 「え?」

 「俺の名前は上代真夜(かみしろ しんや)だ」

 「あ、はい。よろしくお願いしますねシンヤ」

 そして俺はこの世界に来て初めて自分の名前を告げた。


 あとがき

 第1話が完成しました。
 最後にだけどなんとか主人公の名前出せました。
 まさかこんなに名前を出すのに時間がかかるとは思いませんでしたよ。
 他にもルシェラの性格が自分的に少し変わってしまいました。
 ルシェラの名前はあまり気にしないでください。
 貴族の名前の付け方はあまり詳しくないので……
 あと魔法の説明に関してはできれば小説で読んで補足しておいてください。


 感想でもっと長くとの意見があったのですがこれぐらいで良いでしょうか。
 それとももう少し1話を長くした方が良いでしょうか。
 できれば教えてくださいお願いします。

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