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▽レス始

「.hack//Splash login_10(黄昏の腕輪伝説+.hackシリーズ)」

箱庭廻 (2006-11-24 05:26/2006-11-25 12:07)
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 あたしの世界は常に腐臭に満ちていた。

 空気は淀み、景色はおぞましく、色はけばけばしく汚れ、家族以外の人間は全て肉の塊にしか見えなかった。

 悪意を吐き散らす汚物でしかなかった。

 世界はどこまでも歪んでいた。

 世界には、あたしを傷つけるものしか見当たらなかった。

 だから、あたしは失望した。

 だから、あたしは憎んだ。

 だから、あたしは悲しんだ。

 だから、あたしは救いを求めた。

 見知らぬ肉親に。

 父さんが作った世界に――THE WORLDに。


 そして、あたしはそこで愛と絶望を知った。


【.hack//Splash】
   login_10 あたしが壊したいモノ


【θ ほの暗き 虚無の 狭間】


 見えたのは巨大な鉄の塊。

 刃を研ぎ澄まし、迫る巨大な人型。

 真上から――落ちてくる。

(逃げる? いや――)

「アルフッ、離れて!!」

「へ?」

 あたしは咄嗟にアルフを庇うように斧を握った。

 ――防御コマンド!

 振り下ろされる斬撃に、あたしは重斧で応える。

 地響きと金属音。

(くっ!!)

 重い一撃。

 FMDを通した視界が激しく振動し、鼓膜を掻き毟るような金属音が響き渡る。

 削れたHPゲージの向こう側に、その巨大な剣を持った異様が見えた。

 それは巨大な首なし騎士。

 見上げるほどの高さを持つ首の無い馬に乗った漆黒の騎士。無数の植物のツルに覆われた漆黒の鎧を着た騎乗騎士の姿。

 【首なし皇帝】などのモンスターとも似ているが、そのスマートな体躯で明らかな別物だと分かる。

 そして、その最大の特徴は巨大な剣。

 重剣士でも振るうことが困難だと思われる全長五メートル近くの巨大な刀剣を、その腕に握っていた。

 見ているだけで、気持ち悪くなるような威圧感。

 ――間違いない。

 こいつが、ヘルバたちの言っていた【禍々しき波】。

 そう考えた時、目の前の物体から音が発せられた。

『アハハハ! よくぞ防いだ!! さすがにさすがに、この程度じゃ死なねえか!!』

 その異様から発せられたのは変声されたと男らしき声。

「あんた、誰?」

 あたしは力任せにその刀身を弾き、柄を回転させて重斧の一撃を放つ。

 響き渡る金属音。

 相手が抜き出した幅広い刀身が、あたしの重斧を弾く。それどころか、相手が空けていたもう片方の手がズルリと鞘から剣を抜こうとしているのが見えた。

「ちぃぃっ!」

 あたしはさらに一歩踏み込み、受け止められていた重斧を反対側へと翻させる。

 そして、旋回。

 “ブランディッシュ”

 振り払うように、身体を旋回させた斬撃を放つ。

 が。

「なっ!?」

 その一撃は空を切った。

 まるで重みを感じないようにその騎士は乗馬ごと跳躍する。

 そして、現実ならば十数メートル以上離れた後方に、首なし騎士は着地した。

「カール!」

「アルフッ! 離れてて!! コイツは普通のモンスターじゃない」

 後ろから掛かった声に怒鳴るように応え、あたしは重斧を構えなおした。

『――中々気張るねぇ、お姉さん』

 そして、再び聞こえてくる壊れた声。

 悪意と嘲笑に満ちた、気持ち悪い声。

 こめかみが吐き気に淀み、胸の痛みがズキリと軋んだ。

「あんた……一体何? こんなのモンスターはザ・ワールドに居ない」

『ああ? こいつのことかい』

 頭部のない無骨な甲冑が、肩を竦めるしぐさは正直悪趣味としか言いようがない。

 その滑らかな動作と相反するくだらないおしゃべりは正直気に触った。

『コイツは【ペイル・ライダー】 オレが作った最強の騎士さ』

 作った?

『ありがたく感謝しろ。わざわざテメエらみたいな雑魚相手に――』

 そこまで言った瞬間だった。

 あたしの目が、ペイルライダーの向こう側に何かが動いたのを捉えたのは。

『っと!』

 喋りの途中で、ペイル・ライダーの上半身が反転し、分厚い甲冑の小手が翻る。

 その先端と飛び込んできた影が激しい金属音を奏で立てた。

 そこにいたのは、双剣を叩き付けたオウルの姿。

「くっ!!」

『非力だなぁ! その程度か! その程度かよ――雑魚がぁああああああああ!!!』

 耳が割れそうな叫び声と共に、剣を握った巨腕がオウルへ打ち出される。

「くっ!」

 ギリギリ双剣で防いだのか、金属音と共に放物線を描いてオウルは床に着地する。

 そこに笑い声を上げて、ペイルライダーが追う。

『キャハハハハハハハッハハハ!!! 楽しいぃぃいいぃぃい!!!』

 首の無い馬が跳ね飛ぶように駆け出し、まるで暴風のように巨大な大剣が二刀。

 オウルの頭上目掛けて振り上げられる。

 あっ。

「――危ないっ!」

 叫びだそうとしたあたしの声を、代用するかのようにアルフの声が飛んだ。

『散れっ!』

 声と同時に振り下ろされる二刀。背後から見ているあたしでも暴虐としか言いようの無い太刀筋で振り落ちて――

「悪いけど」

 それを躱す双剣士を目撃した。

 “虎輪刃”

 まるで命が惜しくないのか、軌道の違う剣戟の一刀目を踏み込むように屈み避ける。影としかいいようのない高速回転の双剣士と大剣が火花を散らし。

 ――斬撃を逸らした。

『ちぃ!?』

 回転しながら火花を散らす相手に、騎士は腕を振り直そうとするが、それより早く回転を止めたオウルが滑るようにさらに奥へと進み出る。

 そして。

「負けるわけにはいかないんだ」

 それはあたしの見えない向こう側で行われた剣戟。


 “夢幻操武”


 血が飛んだ。

 肉が飛んだ。

 馬の足が残らず折れ曲がり、撥ね飛ばされ、見えない血が舞い散るのが視えるぐらいに切り刻まれた騎馬の姿とそれを行った双剣士の駆けた光景。

 ただ分かるのは見えない速度で刃が飛んだだけ。

 まさしく剣舞者の如き双剣士の出した結果。

「物理は効く、ね」

 まるで風のような速度で駆け抜けた双剣士はそう呟いた。

(こいつ、こんなに強かったの?)

「すごっ」

 あたしは声にせず、アルフの言葉に同意した。

『――なあ』

 あたしの視界に飛び込んでくる光景。

 刻まれた傷口から0と1の数字の羅列を血液のように垂れ流し、奇妙な動作と共にこちらへと振り返る首なし騎士の姿。

 バキボキと奇妙なダンスと共に復元していく騎士の姿が見えた。

 不死身。

 その一文が、あたしの脳裏に過ぎった。

『何かしたか?』

 嘲るような嘲笑。

「やっぱり不死身か……」

 苦々しく呟くオウル。

 そして、その目がこちらを向いた。

 ――逃げろ。

 その目がそういったような気がした。

「こいつはボクが相手する、だから君たちは――」

『ほざいている暇はねえぜ!!』

 首なし騎士が雄雄しく両手の剣を振り上げる。その刃が向かう先は、己を切り刻んだ双剣士のみ。

 まるで大木をなぎ倒す暴走車のように刃を繰り出す黒衣の騎士と、吹けば吹き飛びそうな白衣の双剣士が対峙する。

 こちらには目もくれない。

 その事実に、あたしは――唇を噛み締めた。

「カール……」

 アルフが話しかけてくる。

 その言葉の意図は聞かずとも分かる。

 助けるか、助けないか。

 乱入するか、引くか。

 正直にいえば、あたしにとってアイツを助ける理由なんて存在しない。

 ヘルバから情報を貰ったのも、その当人を見つけ出すためだけに言ったようなものだ。

 見捨ててもまったく構わない。

 構わないはずなのに……

「……痛い」

 胸が痛いのは何故なのだろうか。

 今までの突き刺すような痛みではなく、焼けるような鈍痛。

 まるで焼けた鉄を飲み込んだように臓腑が熱く、胸が吐き気を催すように痛みを発してる。

 それは憎悪にも似て――苛立ちにも似ていた。

 まるであたしを促すように、“間違えている自分を戒めるような痛み。”

 そして、思い出す。

 あたしがここにいる意味を。

 “痛みが生じられる理由を”

「……アルフ」

 あたしのわずかな呟きをマイクが拾ったのか、目を丸くしているアルフにあたしは言った。

「なに?」

「……援護して。いざとなったら【アレ】を使う」

「っ! それじゃ!!」

「そう」

 あたしは重斧を握り締め、まるで魔女のような黒衣を翻しながら一歩踏み出す。


「斃すよ」


 あたしの目は見る。

 壊すべき対象を、もっとも憎むべきものを。

 ――怒るべき対象を。


【θ ほの暗き 虚無の 狭間】


 刃物が飛び交う暴風。

 もしくは土石流。

 そう例えるべきであろう強烈な斬撃に、ボクは歯を噛み締めながら凌ぐしかなかった。

 一撃一撃が即死。

 弾くことも、耐えることも出来ない。

 弱い自分と強力な相手に歯噛みする。

 倍速状態にも関わらず、まともに斬り込むタイミングすらない首なし騎士の猛攻は瞬きすら許されないほどだった。先ほどの不意打ち同然の攻撃も警戒されて、隙もない。

 首を刎ね飛ばす斬撃をしゃがんで躱し、交差するように円を描いて叩きつける剛剣を虎輪刃の動作で旋回して回避し、人体の動作限界を超える奇怪じみた連撃を生き延びることを全体にした防御行動で凌ぐ。

 火花が散り、コントローラーが激しく振動し、激しい緊張で手が滑る。

 自らでも分かるほど瞳孔を広げ、一撃一撃を全力で凌ぐ。

『頑張るな! 頑張るね! 頑張りやがるなぁああああああああ!!!』

 壊れた叫び声を発しながら、連撃から翻った二振りの大剣がその背より一回転し――撫で上げるような斬撃へと変貌した。

 上がる絶叫。

 肉で出来た床が強烈な斬撃で削られ、音なき悲鳴と見えない血液を迸らせながら、双つの斬光が迫ってくる。

 元来低いはずの視点よりも、さらに低く迫る斬光。

 ボクはそれを――

「くぅっ!!!」

 双剣を盾に防ぐことしか出来なかった。

 一撃と二撃が同時に直撃する双剣が、巨大な双剣を咥え込み――悲鳴を上げた。

 明らかに足りない膂力と体重を打ち消し、防御した両腕ごと跳ね上げる怪力の斬撃。

 ――キィンツ!

「あっ!!」

 握っていた双剣が、宙を舞った。

 声を上げる。

 そして、見えたのは、慣性と速度と重量を無視してピタリと静止した大剣の刀身。

 眼下から振り上げられ、そしてその直後機械的に頭上から振り下ろされるギロチンのような刃。

 まずい。

 双剣を失い、万歳状に撥ね上げられた腕で防御は不可能だ。

 いけない。

『真っ二つに』

 死、

『裂けろ』

 ぬ――

 ギィンッ!!

 死ぬと判断した直後に聞こえたのは、激しい金属音。

『あっ?』

 そして、見えたのは突き出された鋭い凶器。

「え?」

『あっ?』

 黒衣がボクの前に滑り込んでいた。

「なっ」

 ボクの目の前に、黒く折れ曲がった巨大な重斧を突き出したカールが立っていた。

「……口だけだね、アンタ」

「なんで」

 君が。

 ボクがそう問いかけるよりも早く、目の前の彼女は大剣を弾き飛ばし。

「――あたしは降りかかる火の粉を払うだけ」

 まるでロンドでも踊るように足を踏み鳴らし、


“ブランディッシュ”


 まるで魔法のようにペイル・ライダーの巨体を弾き飛ばした。

「……あんたなんか大嫌い。どいつもこいつも大嫌い。でも、何もしないのはもっと嫌なだけ」

 数メートルは後ろに仰け反った巨体の首なし騎士に重斧を向けながら、彼女はこう呟いた。

「だから、感謝なんかしてやらない。アンタもあたしに礼なんか言うな、吐き気がする」

 その言葉が、なおさらぶっきらぼうを装っているような気がしたのはボクの気のせいだろうか。

 思わず唇がほころぶ。

 いつも隣に居た重剣士をどこか思い出した。彼女もかなりの意地っ張りだったが、目の前の彼女はそれに輪をかけている。

 ウエポン・セレクトと呟き、吹き飛ばされた双剣の補充用に剣の柄たちを呼び出しながらボクは彼女の隣に立った。

 手にするのは――五本目の双剣。

 神剣・ノートゥング。

「――自分の面倒は自分で見ろ。ステータスがこっちにわからない」

 黒き巨大な重斧を構えながら、彼女は告げた。

「了解。回復ぐらいは自分でやるよ」

 純白の刀身の双剣を構えながら、ボクは答えた。

「援護射撃なら任して! というわけで【騎士の血】&【闘士の血】×2!!」

 明るい声を掛け、色鮮やかなローブに包まれた少女が伝えてくる。

 ボクとカールの全身を、割れたガラス音と共に光が覆う。

 攻防力の強化。

「オマケに固定解除で、オラリプス!」

 パーティ限定という制限をなくし、純粋に範囲内全てのPCを回復する呪紋にボクのHPが全快する。

『ハッ! いいねぇ、いいねぇ、さっきまで殺しあった仲がいきなり共闘かい』

 視線の奥。今まで妨害もしなかったペイル・ライダーは酷く嬉しそうな声を上げた。

『いいぜ、掛かって来いよ。雑魚を雑魚のまま殺すよりも楽しいそうだ』

 笑っている。

 ただ純粋に笑みを浮かべて、微笑んでいるのだろう幻覚が見えた。

 その純粋な笑みの声は――どこまでも邪悪に思えた。

「君は左、ボクは右。これでいい?」

「足手まといになったら見捨てるから」

 そう呟いて、彼女は左に走った。

 ボクも同時に右に走る。

 双方向から、同時に斬りかかる。


 “アクセル・ペイン”

 彼女が繰り出したのは、騎士の肉体を吹き飛ばしてあまりある斬撃。

 “イレイザー”

 ボクが繰り出したのは、その身を構成するデータを文字通り“削除”する斬撃。


 互いのスキルを用いた高速の斬撃を――

『かっ!』

「ちっ!!」

「なっ!?」

 その騎士は両手に握る双剣をもって、完全に受け止めていた。

 巨大なモンスターでも怯むであろう重斧使いのスキルに、文字通り“削る”斬撃がその刀身に受け取られている。

 否、奇妙な電光と共にノートゥングの刃はギリギリ“刀身に触れていない”。

『カウンタープログラム! そうそう易々と斬られるほど甘くねえぞ!!』

 吼えるような叫びと共に、ギィンとボクとカールの刃が弾かれた。

 間をおかずに連撃。

 双剣を繰り出し、せめて一太刀と袈裟切り、上段、横払いと繰り出すが、まるで精密なカメラと反射神経を備えているかのように幅広い刀身が、双剣を防いで弾く。

 それでいてもう片方の大剣は、重斧を振るうカールと見事な剣戟を交わしていた。

 これじゃ、突き破れない!

「――アルフッ!!」

 ボクがそう考えた瞬間、カールが不意に叫んだ。

 同時にボクは身を離した。

「了解っ――メアンクルズ!!」

「っ!」

 わずかに逸らした視界の奥、綺麗な水晶体で構成された杖を振り下ろした彼女の上に浮かぶのは肉汁漂う紅の迷宮において酷く目立つ黒い球体。

「いっけぇ!」

 まるで指揮棒のように振り下ろされた杖の軌道に従って、目にも留まらぬ速度で黒い光球がペイル・ライダーの肩に、剣に、胸に、乗馬する馬に穿たれ、闇色の爆炎を上げた。

 ダメージが入ったか!?

 そう考えた時だった。

 爆炎を切り裂いて、首なしの騎馬を翻した騎士が襲い掛かってきたのは。

『ヒヒーンってかぁ!!』

「っ!?」

 振り落ちる四肢を、ボクは転がるように避けた。その横を馬に乗った首なし騎士は瞬く間に通り過ぎる。

 しかし、ボクの背後にあるのは通路ではなく、壁。

 そのままだと激突する。それを避けるためには急停止するはずだ、その隙を突けば――

 ボクはそう考えながら振り向いて、


 その考えが甘いことを知った。


 “ペイル・ライダーは壁を走っていた”。

『キャハッハハハッハハッハア!!!』

 咆哮とも雄たけびともつかない叫び声を上げながら、首なしの馬が肉を踏み潰し、重力を無視し、丸く曲面を帯びた壁を“駆け上がる”。

 まるで宙返りでもするかのように高速で壁を駆け上がり、壁を走り、天井を逆走る。

 天井を走る騎乗騎士の姿など想像したこともない。

 そして、瞬く間に天井のレーンを一周し。

 ――向こう側に居たカールを背後から襲った。

「なっ!?」

 ボクの見ている先で、ペイル・ライダーは二振りの大剣を左右に振り上げる。

 ボクは足を踏み出す。

 倍速状態の移動速度は十数メートルを数瞬で踏破する。

 カールはガードしようと斧を構えるが、両方向から大バサミのように切りかかる刃を防げるだろうか。

 故に急ぐ。

 間に、

「――合えッ!!!」

 ペイル・ライダーと彼女の間に、滑り込む!

「えっ」

「ひだりをっ!!」

 痺れるような金属音。

 右の刃をボクが、左の刀身を彼女が、それぞれ受け止めていた。

 背中合わせにお互いの死角を埋めながら、前を見る。

『ちっ! 防ぎやがったか!!』

「ギリギリだったけどね」

「頼んでない」

 彼女の言葉が終わるよりも早く、立てかけていたバランスが崩れた。彼女が回る、それに気付いてボクも回る。

「前へ行く!」

「フォローするっ!」

 互いに旋回しながら、位置を入れ替え、刃を振るう。

 ボクが見たのは、まるで舞踏会で踊るように黒衣をはためかせ、巨大な重斧をダンスパートナーのように舞い踊る戦士の姿。

 吊り下げた手首から跳ね上がるように重斧が跳ぶ。
 
 まるで生き物のように懐から胸を打たれた騎士がのけぞり、その反動を利用して重斧使いは踊るように騎馬へと刃を振り下ろした。

 ダンッ!

 真っ二つに騎馬が裂ける。断面に0と1の構成体を覗かせて、その刃が上から下へと駆け抜けた。

『カァッ!!』

 騎馬を見捨てて、一足早く空を舞った騎士が回るように大剣を振り下ろし。

「舐めるなっ!!!」

 その全体重すらも弾き飛ばす勢いで、重斧が上空を“叩き飛ばした”。

 大剣ごと騎士の巨体が宙を舞い、“吹き飛ばされる”。

 重力すら制御したその黒い巨体がクルクルと宙を回転し、ズシンと音を立てて甲冑が地面に沈う。

「どいて!」

 “イレイザー”

 彼女の横をすれ違い、振るうは削除スキル。

 その白い閃光を放つ刀身を持って、再生を遂げようとする騎馬を横へと十字に切り裂いた。

 触れた箇所から光が漏れ、復元しようとしていた騎馬は絶叫を上げて崩れていく。自身を構成する以上のデータを必要量以上削減されれば、存在を保てない。

 その結果の自壊。

 本来ノートゥングの削除量はさほど多くないが、カールのダメージに付け加えたことによって削除量が増大していた。

『――やるねえ』

 騎馬を破壊され、ようやく立ち上がった首なしの騎士がどこか引き攣った笑い声を上げた。

「負け惜しみ?」

『いや。ただ感心しただけだよ。お姉さん』

 変声された男の声に、奇妙に年若い口調。

(まさか、子供?)

 ボクが推測するよりも早く、カールが応える。

「ならさっさと死んでくれない? こっちは忙しいんだ」

「さっさとやられなさい!」

 後ろで警戒を続けるアルフとカールが共に言う。

 ボクは応えずに、ただそれを見た。

 そして、ペイル・ライダーは語る。


『なあ、お姉さん。俺たちの仲間にならないか?』


【θ ほの暗き 虚無の 狭間】


 あたしは言葉を失った。

 隣に立つオウルが、後ろで見ているであろうアルフも息を呑んだような気がした。

「……バカなことを。なんで、アンタなんかに――」

『――この世界が嫌いなんだろう? お姉さんも、さ』

 その言葉に、思わず息を呑んでしまった。

 その言葉は正しくあたしの本音を代行していたから。

 正直言ってあたしはこの世界が嫌いだ。

 父親が作成に携わったことを知っている。

 この世界で殺されたことがある。

 この世界で“アイツ”にやられ、意識不明になったことがある。

 いい思い出よりも、嫌な思い出の方が遥かに多いのは事実。

『あ? もしかして、後ろのお友達のことを気にしてる? それなら大丈夫、俺が殺してやるよ。喋れなくしてやるからさ』

 ベラベラと目の間の奴が喋っている。

――『カール』

 アルフのログだけが、あたしの目に飛び込んでくる。

 パーティモードでのチャットモード。

(心配してないから)

 そう伝えてくるアルフの言葉。

 真っ直ぐにただ意見を告げてくる彼女独特の言葉。

 あたしは思わず横を見た。

 つい先ほどまで戦って、今さっきまで一緒に戦ったオウルに目を向けた。

 チラリと目が合う。

 仮想存在であり、所詮電子でしか出来ないはずの彼の目がこう言っていた。

 ――君に任せる、と。

 責任放棄しているわけじゃない。愚鈍なわけでもない。ただそう判断して、あたしにそういっているように思えた。

 その目に、あたしはリアルでしばし目を閉じた。

 息を吐く。

 胸の痛みは、あたしの選ぶべき答えを教えるように疼いていた。

「あたしは……」

 足を踏み出す。

 ゆっくりと一歩、二歩と、騎士に歩み寄った。

 重斧は構えない。その代わり、“違うボタンを押しておく”。

 背後にいる二人の視線を、背中に感じながらあたしは騎士の前に立った。

『返答は?』

 騎士の声に、あたしは息を吸って。

「これがあたしの答えだ」

 答える。


 “ブランディッシュ”!!!


 耳が割れそうな金属音。

 繰り出した重斧はギリギリのところで、騎士の大剣に受け止められていた。

『――交渉決裂か。なんで断ったか理由ぐらいは聞いてもいいか?』

「決まってる」

 確かにあたしはこの世界が嫌いだ。

 それは認めよう。

 でも、わざわざ壊すほど憎んでるわけじゃない。

 悪意を持って壊すほどくだらないとは思っていない。

 アンタたちみたいな奴と同類にはなりたくない。

 理由は沢山ある。

 でも、最大の理由は――

「アンタみたいな奴が一番嫌い」

 まるで昔の自分を見ているような気分になる。

 子供だった自分。

 愚かだった自分。

 無力だった自分。

 無力な自分は嫌い。自分が誰かの足を引っ張るのが嫌だ。

 だから、あたしは否定する。

 “無力だった自分をあたしは嫌う”。

『皆殺しにしてやるよ』

 それは無理だ。

「いいや、終わり」

 バシュッ。

 “重斧が音を立てて、変化した”。まるで魔法のように、御伽噺のカボチャが馬車になったかのように理不尽な変化、変形、変化。


 そして、【一振りの槌】となった。


『あっ?』

「壊れろっ!」

 握りを持ちかえる。右手を前に、左手を前に。

 足を組みかえる。右足を回転させ、左足を蹴り飛ばすように踏み出す。

 静止した状態で、あたしは回転し、“手首を回す”。モーションはアクセル・ペイン。

 ――加速するあたしの意思。

「イレイザァァアアアアアアアアアアア!」

 重斧が――【ミョルニル】と名づけられた闇の女王からの贈り物が、閃光と同時に大剣を“削除”した。

 まるでガラスを砕くように刀身が砕け散り、その矛先が巨体の甲冑に食い込み、砕く。

 まるで砂の城を叩き潰すように、抵抗無く消し飛ばした。

 振り抜いた後。

 そこに残っていたのは上半身の消失した残骸。

 再生が追いつかずに膝を着き、前のめりに倒れたその残骸にあたしは槌を持って完全に打ち砕いた。

「……さようなら」

 かつての自分のような存在に、あたしは別れを告げた。


 痛みはいつの間にか、姿を消していた。


【Θ 高山都市 ドゥナ・ロリヤック】


「……ちっ。面白くねえな」

 閉じていた目を開き、重槍使いの外装をした少年は呟いた。

「つまんねぇ、つまんねぇ。くそったれ」

「――隼人」

 毒を吐き、苛立つように呟いていた少年の前に一人の女性が現れる。

「あっ? 美智かよ」

 重斧使いの少女に向かって、隼人と呼ばれた重槍使いが苛立った目を向けた。

「……彼らに接触したでしょ」

「さてな。何のことだ?」

「“あの子”から言われた。あなたのペイル・ライダーが動かされたのは既に分かっている」

 そこまで言われて、隼人と呼ばれる少年はくだらなさそうに息を吐いた。

「んで? それが何か問題あるのかよ、オレは邪魔する奴らを駆除しようとしただけだぜ?」

「彼らのデータを完全に把握していない今、無駄な接触は彼らに情報を与えるだけよ。腕輪も、彼らと共にいる双剣士もわかっていない」

 双剣士。

 その言葉に、重槍使いはつまらなさそうな顔を浮かべた。

「例のドットハッカーズという奴らとの関連は?」

「ないわ。アカウントを見ても、二ヶ月前からスタートしているということだけ。彼からのドットハッカーズの面々との接触もゼロ」

「なら、ヘルバとかいうハッカーとは別か?」

「可能性がないわけじゃない。そう考えるほうが妥当……」

「なるほど」

 壁に寄りかかっていた身体を起こし、重槍使いの少年は吐き捨てるように言った。

「いつになったら殺してもいいんだ?」

「情報が集まってから」

「お前らは慎重すぎんだよ。大体【アレ】を使えば、さっさと駆除出来るだろうがっ」

「始末するのはいつでも出来る。それよりも【マザー】の確保を。克幸と大輔がマク・アヌで待機している」

 その言葉に少年は苛立った目を少女に向けたが、少女はまったく揺らぐ事無く目を向けていた。

 まるで死んだ魚のような目。

 濁った目つき。

「……ちっ、分かったよ」

 舌打ちを漏らし、その姿が不意に消失する。

 無造作に転移スキルを使用する愚か者にため息を漏らしながら、美智と呼ばれた重斧使いは歩き回るほかのPCたちを見る。

 ざわめく群像。

 動き回る人間の形をした物体。

 音がうるさく、ざわめいて。

 気持ち悪い。


 早く死んで。


 そう静かに告げて、彼女も消えた。


【θ ほの暗き 虚無の 狭間】


 結局あの後、精霊のオカリナでダンジョンを脱出した。

「あーもー、疲れたねっ」

 横を歩くアルフがまずそういった時には、あたしは苦笑した。

 たしかにクタクタだ。

 一時間にも満たないダンジョンでの出来事だったけれど、神経をすり減らすような体験が大量にあった。

「お疲れさま」

 その原因の一旦である双剣士がそう言った時には、思わず睨んでしまった。

 その視線に気付いたのか、オウルは困ったように頬を掻いた。

「こらー! 喧嘩禁止って言ったでしょ!!」

 ぽかりとアルフに頭を叩かれる。

「……ゴメン」

 何故かアルフの言葉には逆らえない。

 ていうか、なんでアンタはそこで笑ってるんだ。

「仲良しだね」

「さっきも言った」

「ゴメン」

 すぐに謝ってくるオウル。

 なんで殆ど初対面の相手に、そんな簡単に頭を下げられるのかあたしには分からなかった。

 理解不能。

 出会った時から、それなりに印象は変わっているけれど、それだけは変わらない評価だった。

「それにしても今回は本当にビックリしたね。いつもあんな奴と戦ってるんですか? オウルさんって」

 すっかりオウルに懐いたアルフは、こいつのことをさん付けで呼ぶようになった。

「……一応ね。あんな強いのはまだ二回目だけど、ウィルスバグの類とは何回か遭遇してる」

「へえ。あたしたちは今回が初めてですよ、あんなの」

 などと雑談を交わしている二人を横目に、あたしは頭痛を抑えるように息を吐いた。

 幻覚痛が和らいだと思ったら、今度は違う痛みで頭が痛い。

「カール」

「なに?」

 そう考えていた時、アルフから腕を引っ張られた。

「メンバーアドレス、オウルさんと交換しないの?」

 え?

「あたしもう済ませたから、早く交換しなよ」

 そう言われて、目線を上げると、苦笑している表情のオウルの姿見えた。多分ほとんど押し付けるように渡されたのだろう、アルフのそういうところでは強引だ。

 でも、なんであたしが?

「コイツに?」

「これから協力する【仲間】でしょ!」

 ……仲間?

「嫌なら別に良いから。ボクのことは気にしないで」

「そんなわけには行きません! ほら、カール早く、早く!!」

 正直気が進まない。

 苦手な相手に対する嫌悪感もあるけれど、それ以上にこいつにメンバーアドレスという連絡先を与えるのがなんとなく嫌だった。

 理由なんか無い。

 でも、渡すと何かなってしまうような気がした。

 それだけ、あたしにとってメンバードレスは重要なものだった。

「メンバーアドレス……欲しいの?」

 問いかけるように呟く。

 その言葉に、目の前のアイツは。

「――欲しいよ」

 きっぱりと答えた。

「なんで?」

「“ともだち”になるのに理由がいるの?」

 ともだち?

「少なくともボクはアルフさんとも友達になったつもりだし、君とも仲良くしたいと思う。言われればいつでも勝負の続きはするけど、ボクはただ憎み合いたくなんかない」

 仲良くしたい?

 憎みあいたくない?

 本当に意味が不明。

 こいつが考えていることが本当に分からない。

 まるで楚良を見ているようだ。性格は百八十度以上違うけれど、理解出来ないという意味では共通している。

「はぁ」

 何か考えるのが、難しくなってくる。

 だから、あたしは自然にコントローラーを動かして。

「――分かった」

 メンバーアドレスの送付パネルにボタンを押した。


 “オウルのメンバーアドレスを取得しました”


 アドレスの取得は常に交換だ。だから、オウルのメンバーアドレスも取得した。

「ありがとう」

「礼は要らない。吐き気がする」

 あと頭痛も。

「またいつか一緒に冒険しましょうね!」

「――アルフ!!」

 無責任な言葉に、あたしは思わず声を上げて。

「喜んで」

 純粋に喜ぶお人よしの顔に、頭痛が酷くなりそうだ。

「ゴメン。あたしもう落ちる」

「あ、カール!」

 あたしは逃げるようにログ・アウトした。


   【LOG・OUT】


「ふぅ」

 FMDを外し、被った所為で乱れた髪を手櫛で直した。

「潤香―! そろそろごはんよっ」

「はーい」

 母の声に、私は反射的に応えて椅子から立ち上がった。

 リビングに行く前に、洗面台で汗にまみれた手を洗い終えると、母の手伝いをすべく台所へ向かった。

「おかず持っていってくれる?」

「わかった」

 言われた通りにテーブルにおかずの乗った皿を持っていくと、祖母が先にテーブルに着いていた。

「潤ちゃん」

「なに?」

 皿を置いて、さっさと戻ろうとした時、祖母から声が掛かる。

「何か良い事でもあったのかい?」

「え?」

「目つきが柔らかくなっているよ」

 そういって、祖母は微笑んだ。


 その後、あたしは鏡を見たけれど、よく分からなかった。


 ただ少しだけ胸が痛むことが少なくなったような気がした。


あとがき


 魔女は少しだけ前向きになれたでしょうか。

 勇者は魔女の友人になれたでしょうか。

 そして、彼と彼女は出会い、再会を誓って別れました。

 一時の邂逅は互いに何かを得られたのでしょうか?

 そして、その背後で蠢く悪意たちの狙いとは。


 物語は蠢きだします。

 産声は終わり、悪意は目的を持って始動しました。


 ……と堅苦しいことはここまでにして。

 今回は出すのが大幅に遅れてしまいました。気にいらなくて五回も丸々書き直したんですが、こんなのでよければ気に入ってもらえるとうれしいです。

 次回は原作版第一巻のラストである七夕話になりそうです。

 ちょっと面白いことを考えたので、前後編になるかも?

 ご期待ください。

(読みやすいように軽く手直しました)


あとがき2

 黄昏の腕輪伝説時代は公式でもPKが解禁になっています(短編集を参考)。
 よく襲われなかったなと漫画やアニメを見る度に思います。まあ凰花が怖くて手が出せなかったのでしょうが。
 あと参考代わりにLogin_10終了時のシューゴたちとカールたちのレベルを。
 ちなみに最大レベルは99のままだと考えています。

 シューゴ:14
 レナ:14
 ミレイユ:78(?????のデータのため)
 凰花:95
 HOTARU:
 砂嵐三十朗:92
 コミヤン三世:23
 オウル:19   カイト:??
 カール:48
 アルフ:42


 今後話が進む毎に上昇していきます。


 遂に大台の10回目!
 もう今までとは一桁違うレス返しです!


KOS-MOS様

 そこはかとなく分かってもらえたら大感謝。正直知らない人にはちょっと辛いかなと心配していたので、そういってもらえると安心しました。
 戦闘に関してはちょっと不満な出来だったのですが、それでも伝えたいことが感じてもらえてうれしいです。
 今回もレスをありがとうございました。

“そのあとのアルフの飛び蹴りのほうが印象が強いなぁ・・・・・・”
>ぶっ!? あ、アルフのドロップキックが全てを上回ったw なんか登場が印象的だったのか、けっこう皆さんのレスにちらほら名前が出てますねw

“またシューゴの影が薄くなってるような・・・・・・”
>気のせいですw
 というか出てないので薄くはなりません。見えないだけですよ。
 それにあとで嫌でも濃くなりまくるのでバランス調整です。オウルを越える日は近い(ニヤリ)


白雨様

 たしか意識不明者は楚良、カール、アルフ、カズ、ジーク、オルカの六人だったはずです。
 間違えていたらマズイですけど(汗)。
 今回も鋭い指摘とレスをありがとうございます。

“アルフがお熱のもう一人の意識不明者さんも出る可能性あるのですか?”
>彼は多分眉毛の素敵な彼女といちゃいちゃしてるんじゃないかな(ふられてなければ)? 今のところ出す予定はないです(きっぱり)

“斧を受け止めるとか、ゲームで何で出来なかったんだ”
>防御コマンドが何故か存在しないゲーム版。漫画とかムービー(特にGU!)などを見ると普通に武器などを受け止めてますよね。そこらへんを見て、防御は可能ということにしました。

“ヘルバが人生に絶望していたのですねぇ、知りませんでした。”
>退屈は絶望と同義である。ヘルバとビトに関してはかなりオリ設定が入ってます。口調や性格などを推測して、多分こうなんじゃないかな? っていう解釈をしてますので、今後詳細な情報が入ったら食い違っている可能性があるのであまり本気にしないでください(汗)
 ……あの二人は未だに詳細が不明なんですよ。個人的には大好きなんですが。

“落と“す”気はない? では……ハッ、あれがあったか……”
>何を考えたのか教えてくださいw


盗猫様

 今回もレスをありがとうございます。
 ついに十話目に到達しましたw
 イレギュラー(禍々しき波)の正体は段々分かっていくように仕向けていますので、じわじわ推測していってください。
 言えることはただ一つ。敵はまだ本気ではありません。

“特にカイトくらいになったらPKの的になるのもしょうがないでしょうし。”
>実際本当にすぐPKが解禁されていたら狙われたでしょうね。でも、レベル差がありすぎて普通は逃げるかも? ていうかドットハッカーズはゲームを考えると全員80越えしてそうですね。
勝てるPK……いるのか?

“イレギュラーを腕輪なしでどうするのか”
>そのためのノートゥングであり、そのための【ミョルニル】でした。Login_3でヘルバが言っていますが、他の面子にもそれぞれアイテムが渡されていました。戦士系にはそれぞれ武器が渡されています。


ATK51様

 ATK51様。今回も考えさせられるレスをありがとうございます。
 今回でカールは完全に立ち直ったわけではありませんが、立ち直るきっかけを掴みました。
 次彼女がいつ現れるかは言えませんが、少しずつ立ち上がっていく様を描きたいと思っています。

“カールとオウルの激突”
>この構想はlogin_3を描いた当初から考えていました。
 人の悪意に触れなかったものと人の悪意に晒された者。
 力を手に入れた者と力を手に入れられなかった者。
 救えた者と救えなかった者。
 鏡に映ったかのように真反対の二人ゆえに反発するだろうと考えました。

“擬似とは言え世界の中で背負いながら生きていた様ですね。”
>個人的に二人の考え方の差は、最初に悪意に触れたか触れなかったの差でしかないと思っています。
 カイトは友人に誘われて、ザ・ワールドを始めましたが運よくブラックローズやミストラルといった信頼出来る仲間と出会い、PKのない平和な世界で過ごすことが出来ました。その愛着ゆえに、PKという人と人との対立でも絶望しきらなかったのかと。

“司”
>……ユニゾンだとがあったという情報が(笑)


シャミ様

 実はこれぐらいレベル差がありました。直撃するともれなく即死ですw
 それと気付きにくいですけど、実はカールはオウルの補助アイテムの使用を意図的に邪魔してました。白兵戦に持ち込んで、快速のタリスマンとか使用する暇を与えていません。

“既刊のZEROでは喧嘩別れみたいになっていたので、これはこれで、とも感じますが。”
>カールとアルフの関係は前向きに捉えて、漫画版最終話のイメージからこんなものかな? と思いました。普段はカールが指揮を執るのだけれど、怒ると実はアルフの方が立場が上みたいなw これからもいい意味でカールを振り回して行くつもりです。

 今回もレスをありがとうございました。


ロードス様

 今回もレスをありがとうございました。 ようやく十話目に到達できましたw

“SIGNからは銀漢が1回でてきている”
>……銀漢? 正直アニメを見たときはあの結末は酷いと思ってますので、あんまり出す気がしないんですよね。

“hackの技って同時攻撃ダメがない分、死ぬ寸前に回復しまくれること可能ですよねw”
>実はアレにはけっこう条件が必要で、スクリーンパネル(メニュー画面)を呼び出す時間と妨害されないという条件が必要で、白兵戦で斬りあい中なんかだと呼び出している暇がないです。
 ゲームと違って時間が止まらないので。


グラム様

 今回もレスをありがとうございました。ようやく10話目に突入しました。
 実はPKが公式でも解禁になっていましたw でも、基本的にモラルが高いゲーム時代を過ごしている為か、あまり問題にはなっていないようですね。

“戦いの描写は分かりやすいので、自分は好きですよ!”
>もっと分かりやすく、凄いのを目指します!

“再び現れる狂った少年達の化身”
>……アバターではないですよ?w

“シューゴの腕輪が目立っていてノートゥングは注目されなかったが”
>……シューゴの腕輪に関するレスは一つだけだったような気がw 取り合えずノートゥングがこのように今回は振るわれました。ご期待に添えたとよろしいんですが。

“愛憎って・・・怖い”
>確かに。


アッシャ様

 シビビビビビ。手ガ勝手ニ動ク。
 ……何か身体が痺れましたねw(電磁波を浴びたらしい)
 取り合えず頑張って上げてみました。ノートゥングは今回も地味に活躍してます。
 しかし、今回でカールは三回もメインをはって……まるでヒロインですねぇ。(特に意味無し)

 バトルは前回より頑張ってみましたが、どうでしたでしょうか?
 レスをいれてくださるみんなのために頑張って上げて行こうと思います。


SS様

おお! パソコンが復活しましたか! 今回のレスはないんだろうなぁと諦めていたので、嬉しい限りです。ぜひとも全話レスを達成してください。頑張って書きますw
 今回までのカールがアナタ様の好みに適していたら嬉しい限りです。今後も彼女は重要なキャラとして活躍しますよ。

“これはなかなかイイと思いますよ!”
>それはよかったw きっと四年間で色々ぶつかったり、反発しあっても仲直り出来たと腕伝漫画版最終話で信じてますので、仲良くさせました。友達はいいものですから。

“もはや何か感想つけるのもアレですね”
>……無いと悲しいんですがw

“ママのママでママママ”
>(少しずつ上げていく音階で)ママママ〜
 ……無理っぽい。

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