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「Revenge For The Destiny〜本編〜第5話(ナデシコ+オリジナル+色々)」

九龍 (2006-11-19 09:01)
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Revenge For The Destiny


             〜本編〜


      第5話「絶望と再会…そして希望」


ハルト達が地球について一週間ほどたった頃、ここはサセボにあるとある食堂『雪谷食堂』最近近くのネルガル社員ご用達となっている食堂である。最近ここに雇われた1人の青年が居た……。

 「サイゾウさん、ラーメン一丁にレバニラ定一丁お願いしまーす!!」

 「あいよ!!アキト、レバニラはお前が作れ!!」

 「は、はい!!」

テンカワ=アキト…火星のプロトエステ部隊初代隊長にして『火星の白騎士』の異名を持つ青年である。そんな彼がなぜこんな所に居るのか……全ては一週間ほど前に起きた謎の無人兵器の火星襲撃に始まった……。


 『メラネオス隊、全滅!!』

 『ガーティー・ルー大破!!』

 『ダメです!!敵の進攻止められません!!』

突如として現れた謎の無人兵器群。その性能の違いに地球連合軍火星駐留艦隊はなす術も無かった……次々と火星に落下していく敵の輸送艦(当時はそう思われていた)のチューリップ…それを何とか止めんとするも、たった一つ、それもただ軌道を逸らす事にしかならず、逸らされた先には火星最大クラスのコロニー『ユートピアコロニー』があった……。

 『フクベ提督!!このままでは……!!』

 『情けないものだ…メンツを重んじるばかりに守るべき者たちを…』


一方その頃、火星地表では、最後に残った…いや、残されたプロトエステ部隊が奮闘していた。が、しかし……

 『隊長、どうするよ?弾薬、バッテリー共にもうほとんどスッカラカンだぜ?』

 『仕方ないですね…各員機体を廃棄。後は逃げるなり最後まで戦うなり、好きにして下さい』

 『やれやれ…基地はおろか民間人の安全まで放棄。軍人としては無能の証明だな…あ、隊長がじゃねーからな?んじゃ、生きてまた会おうぜ!!』

 『そうありたいですね…それでは、各員散開!!』

バックアップなどあるはずも無く、結局は脱出シャトルに乗り切れなかった群衆と一緒にシェルターに逃げ込むハメになってしまったアキト。そして彼は、そこで一人の少女と運命的な出会いを果たす……。

 『あたし、アイって言うの』

だが、そこにも押し寄せる敵の無人兵器…自らを守る力の無い人々を、そしてその少女を守るため、彼は農業用トラクターで特攻する……。

 『やらせるか、このぉっ!!!』

 『お兄ちゃぁーーーーーん!!』

視界が白熱し、次に目覚めたのは……。

 『星空……?ここ、どこだ?』

 『ん?オイ、兄ちゃん。どうしたよ、こんな所で』

地球は日本のサセボシティーだった…それを聞き、困惑すると同時に絶望に沈むアキト。守れなかった……ただ後悔の念が彼を襲う。そして、行く所が無いならウチで働け、と言われて今に至る。


そして昼のラッシュが終わった頃…近くで戦闘が起きた。大空を所狭しと乱舞する地球連合の戦闘機と木連軍無人兵器のバッタとカブト(メギロード)。しかし、その性能差から連合軍が押され気味である…いつもの事だ。しかし、その音を聞いて心なしか震え気味のアキトを見た一見客が言ってはならない事を言ってしまった。

 「オイオイ兄ちゃん、怖えぇのか?パイロット崩れのくせによぉ…おっと、もしかしてそのせいでクビになったとか?」

そして…アキト、マジギレ。

 「何だと…?知ったような口を聞いてんじゃねぇよ!!戦闘のせの字も知らねぇ平和ボケ野郎が!!」

腐っても、兼業であったと言っても元軍人の彼にガテン系とは言え素人の一般人がかなうはずなど無い。数分後にはボコボコにのされて叩き出されてしまった。彼の震えは怖さから来るものではなく、悔しさから来るものだと常連になっている者なら知っている。しかし、見ず知らずの一見客はそれを知らないためにこういう風景は日常茶飯事になっていた。そしてそこに、一組の客がやって来る。

 「ここですよ、最近こっちの社員の間で評判なのは……って、テンカワさん?」

 「らっしゃー……プロスさん!!」

ちょび髭眼鏡の赤ベストと黒ずくめ(スーツです)のバイザー…プロスさんとハルトである。流石にハルトも今は街中であのマントを着る勇気は無いようだ(劇場版じゃ普通にあの格好で電車乗ってたくせにね/笑)ちなみにこのバイザー、今は視力補助用ではなく赤外線暗視装置やらサーモグラフィティーやらが付けられた多機能グラサンとなっていて、何気にネルガルSSの標準装備品になってたりする。

 「いやはや…お久しぶりです。いつ地球(こちら)に?確か難民船の名簿にはあなたの名前は無かったと記憶してるんですが……」

 「いや、その、説明し辛いんですけど…気付いたら、この近くの公園で倒れてたんです。で、後ろの人はネルガルのSSの人ですか?」

そのアキトの言葉にハルトが微笑をもらして答えた。

 「初めまして、だな…テンカワ=ハルトだ……」

 「えっ?テンカワって……」

その自分と同じ苗字に驚いて固まるアキトにプロスさんが説明を始める。ちなみに、ハルトが一瞬アイリスさんが来ないかとビクッとしたのには誰も気付かなかった(笑)

 「テンカワさん…ご存知ですよね、あなたにお兄さんが居たことは……表向きは生まれてすぐ死亡となっていますが、実は誘拐されたんですよ…結局見つからないまま時が過ぎて、死亡扱いになったんですけどねぇ…つい最近偶然見つかったんです。今は私の専属護衛をしてもらっています」

 「そう、だったんですか…兄さん…兄さーーーーん!!」

ヒョイ♪

ゴンッ!!ズルズル…

感動して抱きつこうとしたアキトを半身になって避けるハルト。アキトはそのまま勢い余って入り口の柱に顔面から水平ダイブするハメになった。

 「すまんが…いくら生き別れた弟とは言え男に抱き付かれて喜ぶ趣味は無いんでな……」

 「ハルトさん…だからってこれは無いんじゃ……(汗)」

そのままズルズルと床に轟沈して行くアキトを尻目にアッサリと言ってのけるハルトと、それを見て後頭部に巨大な汗を貼り付けつつ突っ込むプロスさん。実はうっかり劇場版の月臣みたくカウンターを食らわせてしまいそうだったのはハルトだけの秘密である(笑)しかし、それを横目に見つつまだ残っている常連客と談笑している店主のサイゾウさん…何気に一番酷いのは彼かもしれない…(笑)

 「んで、ご注文は?」

なんとか復帰してお冷を出してから注文をとるアキト。ティッシュの鼻栓とおデコに付けられた×字のバンソーコーに常連客が笑いをこらえているが気にしない(笑)

 「そうですねぇ…私はチャーシューメンを」

 「俺はチャーハンだ…」

 「はい。チャーシュー一丁にチャーハン一丁!!」

 「あいよ!!んじゃテンカワ、出来るまでゆっくり話でもしてな!!」

 「え?いいんスか?ありがとうございます!!」

サイゾウさんの粋な心遣いに3人とも頭を下げる。そしてそのままアキトのハルトに対する質問攻めが始まった。

 「兄さん、見つかるまでどこに居たんだ?」

 「物心ついた頃からとある研究所で育てられてたよ…モルモットとして、な……」

 「え?モルモットって…」

 「俺が居たのは強化人間(ブーステッド=ヒューマン)の研究をしていた所だ…俺は主に身体能力系統の強化だった。幸か不幸か、俺に対する実験は全て成功だったが」

 「そんな…」

 「そして、2年ほど前にこの力を使って脱走した。世話係や、俺を慕ってくれた子達と一緒に。その後は色んな所のスラムやダウンタウンで生活していて、一週間ほど前にプロスさんと会って、今に至るって訳だ…で、話は変わるがお前は確か軍に所属していたはずだろう?なぜ復隊しない?」

一通り自分の事を話してからおもむろにアキトの事を聞くハルト。その問いにアキトの顔が沈む。

 「今の俺に…そんな力も、資格も無いからね……守れなかった…白騎士なんて異名まで貰っておいて…女の子一人守れなかった…!誰一人守れなかったんだ!!そんな俺が…今更(ゴンッ!!)っつ〜」

自嘲気味にもらすアキトの脳天に、ハルトの鉄拳が飛んだ。

 「この大戯けが…資格が無いだと?なら、このまま一生守れないままにしておくつもりか!!?今のお前はその子の事を理由にして逃げているだけだ!!資格なぞ関係ない…力が無いと言うならつければいい!その努力もせぬまま周りに当り散らすなど、愚考の極み!!今のお前を見てその子もさぞかし軽蔑しているだろうよ、『臆病者』とな!!」

 「だったら…だったらどうしろって言うんだよ!!」

ハルトの説教に顔を伏せ、涙を流しながら問うアキト。その問いにハルトは静かに口を開く。

 「…力が欲しいか?」

 「欲しい!!全てをとは言わない…目の前の人だけでも、守れる力が!!」

ヒラッ

 「ならばここに書かれている場所に来い…存分に鍛えてやる。ただし!!甘えは許さんからな……」

 「に、兄さん……」

住所が書かれている紙をアキトの前に置き、店を出ようとするハルト。しかしそこにサイゾウさんとプロスさんからダブルで突込みが入った。

 「おいおい兄ちゃんよ、食い物屋に来て注文したモン食わずに出てくったぁどういう了見だ?食い逃げならぬ食わず逃げか?」

 「ハルトさん…さすがに私一人じゃ食べきれないんですが……?」

……………………

 「(グ〜、キュルル…)あ、そういえば飯を食いに来てたんだったっけな(汗)」

 「いや、それ忘れるトコじゃないでしょ(だろ)!!」×店内全員

………せっかく付けた格好、台無しである(笑)


To Be Continued……


後書きと言う名のトークプレイス

(九龍、以下(九)○│ ̄│_……(凹)

(ヒスイ、以下(翡)どうしたんですか?いつに無くへこんじゃったりして。

(九)いやね、前回書いて僅か数日でこの回し上げれちゃってさ、嬉しい反面どうしていつもはこんな風にスムーズに行かないのかなーって……。

(翡)確かに。一話ごとの間が半月から一ヶ月は当たり前、下手したら数ヶ月単位なんて事も多いですしねー(軽蔑)

(九)OTL……(マジ凹)

(翡)しかも上げれたくせに未だに(8月24日現在)PC直ってませんしー(ジト目)

(九)orz……(超凹)

(翡)多分忘れられてますよ、今頃ー(ドキッパリ)

(九)orz……(激凹)

以下ヒスイの毒舌突っ込み(と言うかダメ出し)が延々と続くので強制終了(爆)

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