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「Revenge For The Destiny〜本編〜第4話(ナデシコ+オリジナル+色々)」

九龍 (2006-11-13 03:02)
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   Revenge For The Destiny


               〜本編〜


           第4話「希望への前奏曲」


地球からおよそ38万キロ…月軌道上の漆黒の宇宙に突如として光と共に白亜の戦艦…ユーチャリス2が現れる。しかし周囲に船影は無い。どうやら幸いにも月軌道艦隊の近くではないようだ。

 「ジャンプ完了、と。さて、どうにかして誰にも知られずにビッグバリアを抜ける方法は無いかな?」

 「案ずるより生むが易しですね、ホラ」

コハクに言われてハルトが見た先にはつい最近チューリップでも通ったのかビッグバリアにぽっかりと大穴が開いていた。

 「随分と簡単に事が進むな…」

 「きっと進まない展開に作者が焦って……もとい以前の分の運を取り返してるんですよ(汗)」

 「そうかもな(苦笑)それじゃサルタヒコ、ミラージュコロイド起動。あの穴から入ってサセボ港の近くの海中に頼む」

 【了解です♪】

次の瞬間、不意にユーチャリス2の姿が消えた。ミラージュコロイド…それは特殊な粒子を展開する事によりレーダーは勿論、肉眼で見る事すら不可能にする事が出来る物である。ラフレシアで搭載された物だが、それが開発された世界ではあまりの危険さに機動兵器はもとより、艦船にも搭載が条約で禁止されている。

さて、その次の日の昼……ネルガルグループ会長室では……


 「それでエリナ君、僕達の愛娘は見つかったのかい?」

 「全然ダメ、影も形も…ああ、ラピス……」

報告書を持ったまま泣き崩れそうになるエリナを慌てて駆け寄って支えるアカツキ。傍ではプロスさんが心配そうな目でかける言葉がないと言った風にたたずんでいる。さて、なぜ本来ルリ以外のMCが知られていないはずの時代の彼らがラピスの事を知っているのか…賢明なる読者諸氏にはお分かりと思うが、彼らもまた、未来から帰ってきた者達なのである。ハルト達が消えた後、エリナはヒスイを引き取りそれこそ実の娘のように可愛がっていたのだ。

ピピピピッピピピピッ

その時、不意に電話がなった。普段ほとんど誰もかけてこないプライベート回線である。アカツキはまさかと思いながら希望半分でその電話を取った。

 「は〜い、こちら愛の伝道師アカツキナガレだけど、どちらさまかな♪」

 『フッ…そのおどけた口調も久しぶりだな…ボソンジャンプの事で話がある。今会長室には他に誰かいるか?』

 「(この声は…)い〜や、僕一人だよ♪」

 『そうか…今からそちらに行く』

ガチャッ

それだけいって切れる電話。そしてアカツキの言葉から察したのかエリナとプロスは物陰に姿を隠す。数分後、突如会長室の片隅に光が現れ、それが収まった時にはそこに男3人と女5人の集団が現れていた。言うまでも無くハルト一行である。予想よりいささか多い人数にアカツキがマジで面食らっていると、不意にエリナが隠れていた物陰から飛び出し、ヒスイに抱きついてきた。

 「ラピス、ラピスでしょう!!?」

 「え?エリナママ…?もしかしてエリナママも……!!」

 「良かった…元気で居てくれて…本当に…ウウッ…」

そのまま感極まって泣き出すエリナ。それを見ていたアカツキは、

 「ちょっとエリナ君〜、せっかくの計画が台無しじゃないか…とは言っても…ま、しょうがないか」

とおどけているが、その目には涙が浮かんでいる。プロスさんも、

 「うううっ、良かったですねエリナさん……」

と貰い泣きしている。ハルト達をビックリさせようとしていたアカツキの計画は、形こそ変われど成功したようだ。残り全員そろって固まっている。何とかハルトだけが口を開いた。

 「アカツキ…まさかお前達も……?」

 「そうだよ♪ラピスが消えてから5年後だから……君が居なくなってから10年後だね」

あっけらかんと言い放つアカツキに呆然としていると、不意に受付から連絡が入った。

 『あの、会長。アズガルド社のガルム会長がお見えになっておりますが…お通ししてよろしいでしょうか?』

 「おりょりょ?妙だねぇ、今日はそんな予定は…まぁいいや。通していいよ」

 「(ピクン)ガルム…?」

ガルム…忘れようとしても忘れられないであろう名前に思わずダンボ耳になるハルト。

 「そ♪多分君が考えてる人と同一人物だよ。アズガルド社はまだ創立から10年ほどだけど輸送艦に関しては他の追随を許さないでさ、今はそのシェア完全に独走中(苦笑)んで、スキャパレリプロジェクトはこの会社との提携事業って事になってる。あっちからは難民輸送用の輸送艦。んでウチからはその護衛用の戦闘艦、って感じでね。まぁウチの社長派もそっちの方が世間うけもいいし成功確率も高いってんで賛成してくれたのさ」

 「なるほどな…確かに前の時は難民の事などこれっぽっちも考えていないような小型戦艦一隻きりの計画だったからな

 「……(汗)しばらく見ないうちに随分と毒舌になっちゃったね、アキト君?」

 「…今の俺はテンカワ=ハルトだ。それ以上でも以下でもない」

ガチャ

 「失礼しますよ、アカツキさん」

ハルトとアカツキが漫才をやっていると、そこにガルムが入ってきた。

 「とりあえずテンカワさん、お久しぶりです。で、確認して頂きたい事があるのですが…この兵器、見た事がありますか?」

そう言って差し出された一葉の写真、それにはこの世界にはあるはずの無い真っ白いカブトムシのような機体…ゼ・バルマリィ帝国の無人兵器『メギロード』が写されていた。

 「いや…無いな。北辰、こんな機体、木連にあったか?」

ハルトは一瞥してから首を振り、そう言って北辰に写真を渡す。

 「……いや、こんな機体は試作機にも無かった。何なのだこやつは?」

しかし北辰も首を横に振った。それを聞いてガルムが溜息をつく。

 「もしや偶然こちらの世界でも同じ物が、とも思ったのですが…これで我々の敵が介入しているのがはっきりしました。これは別の世界で外宇宙に大帝国を築いている星の機体なんです。しかしこの世界にはその帝国…いいえ、その星すらありません。となれば存在している理由はただ一つ。我々の敵が持ち込んだとしか考えられません……」

 「ねぇ…その『敵』って、そんなにやばいんですか?」

そこにシキが話しに入ってきた。

 「まぁ、兵器の性能だけならこの世界のどの勢力も太刀打ちできないでしょう。この兵器を作った者達が本来相手にするべき者とは技術的な格差がありますから……指揮官が誰かによります。やりやすい相手だといいんですけどねぇ……あぁ、それとテンカワさんにはウチで作った機動兵器の専用機を用意してありますので、ナデシコ出港前に取りに来て下さい。北辰さんの分も作っておきますので、北辰さんも。とりあえず、私の用事は以上です」

 「専用機…?あぁ、わかった」

 「承知した…感謝する」

そう言ってガルムは会長室を出て行った。しかしガルムが部屋を出たあと、ハルトはあることに気付き困惑する。

 「ちょっと待てよ?専用機ったって俺にはもうB,S2があるんだが…どういう事だ?」

 「??……なるほど…わかったよ。要は、パワーゲーム防止だろう」

と、同じく頭をひねっていたアカツキがポン、と手を叩いて言った。

 「パワーゲーム防止?」

 「つまりこういう訳さ。君が言っているB,S2、本来5年後の技術に加えて彼らの技術も併用した物だろう?それではこの時代の敵なんか物の数ではないはずだ。するとどうなるか…それに対抗するために相手の技術力も前回よりはるかに早く上昇する…後は、わかるだろう?」

 「なるほどな…そうなると最終的には物量で勝る地球に分があるが…相当数の被害は免れず、結果として地球と木星双方の間には前回同様に深い溝が出来るというわけか」

 「そーゆー事」

アカツキに言われてようやく合点がいったハルト。ちなみにわからなかった面々(シキ、ヒスイ、北上母娘)は後でプロスさんによる説め…ゲフンゲフン!!解説を受けている。アイリスさんがしたそうにしていたが、コハクとエリナがなんとか防いだようだ。


そしてプロスさんの説明会が終わった後、暇そうにしているハルトにプロスさんが話しかけた。

 「さて、それではテンカワさん……おっと、ハルトさんと呼んだ方がいいですね。前と少々前と変わった所もありますから、それをお教えしておきたいのですが…昼食ついでに(笑)ああ、北辰さん達も一緒にどうですか?」

 「ん?ああ、わかった」

 「うむ、世話になる」

 「お腹すいたー」

 「楓!!はしたない事言うんじゃありません!!」

そう言って部屋を出るハルトと北辰一家とプロスさん。それを見たエリナも行動を始める。

 「それじゃあル…コハクちゃん、私達はルリちゃんの所に行きましょう。姉であるあなたを紹介しに」

 「はい、それじゃ行きましょう」

 「あ、私も行くー」

 「じゃあ、僕も」

そう言ってエリナの後についてくマシンチャイルド‘s。そして……

 「さて……そうなると僕は…「あ、会長はこの書類の決裁をお願いしておきますね(ドサッ!!)」…これを?(汗)」

アカツキは文字通り山のように積み上げられた書類と格闘するハメになった……。


ガチャ

 「あ、そうそう。言い忘れましたけどその書類、全部今日中にする分ですから

 「……まぢで?嘘だと言ってよエリナ〜(泣)」

その日、ネルガル重工本社会長室から光が消える事は無かったそうな……。


To Be Continued……


後書きと言う名のトークプレイス

(九龍、以下(九)えー、どーも、九龍だす。

(ハルト、以下(春)………(怒)

(九)無言でユーチャリス2の全武装を俺にロックオンせんでくれ、めっさ怖いって(汗)

(春)…天誅。

ズドガガガガガガガガガ……ズバシューーーーーン!!!

(九)『ゲホゲホゲホ……ミサイル全弾打ちまくった上にG,ブラストかよ…容赦ねぇな(汗)霊体になったのは初作品で断末魔砲喰らって以来だぞ』

(春)自業自得だろうが。PC直すのにどれだけかかってやがる。

(九)『今夜勤で暇が取れないんだからしょうがないだろ。休日は普段の疲れで寝てるしな。文句なら無茶な仕事させてる上司に言ってくれ』

(春)言い訳はいい……とっとと消えろ(怒)

(コハク、以下(琥)相転移砲発射ー♪(inナデシコAwithYユニット)

ズヴァシュッ!!!

(九)『霊体でも相転移砲はキツイってーのー!!おーぼーえーてーろー…』

(春)…悪は滅んだ…。

(琥)あのー、今思ったんですけど彼が居なくなったらこれ書く人が…

(春)どうせ次回の後書きで復活してるだろ。

(琥)そんなみもふたも無い事を…ああっ、もうスペースがっ(汗)あーえーとりあえず…お手紙ちょーだい♪(汗)

(春)タイムボカンかよ!!(汗)

チャンチャン♪

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