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「Revenge For The Destiny〜本編〜第3話(ナデシコ+オリジナル+色々)」

九龍 (2006-11-10 10:57)
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注)第1話で現在西暦2196年と書きましたが、2195年の間違いでした。どうやらナデシコ出港と第1次火星会戦の日付がごっちゃになっていたようです。申し訳ありません


   Revenge For The Destiny


               〜本編〜


           第3話「闇の皇子と妖精と」


アキト達の目の前に現れた満身創痍のナデシコC、そのブリッジに2人の人が折り重なるように倒れていた。ラピス(16)とハーリー(17)である。流石にアキトと一緒に行動していてジャンプ慣れしていたせいかラピスの方が先に目を覚ました。

 「う…こ、ここは……ええっ!!?」

そして外に見えるユーチャリス2に気付き目を見張る。かつて父とも兄とも思い慕っていた男との思い出の船が(多少形が変わっていても)そこに浮かんでいたのだから。しかし感動に浸っている暇は無かった。こうしているうちにも誘爆は広がりつつあるのだ。慌てて宇宙服の準備をしてハーリーを起こすラピス。そしてハーリーも目の前に浮かぶ戦艦に驚きつつも宇宙服に着替える。

 「ねぇハーリー、ここって…あの世、なのかなぁ…?」

 「にしちゃぁ現実味が強すぎない?それより、使える脱出ポッドは?」

 「……ダメ、全部使用不能…このブリッジも多分切り離した直後にバラバラになっちゃう…どうしよう…」

そして宇宙服に着替え終えて脱出のために使用可能な非常用脱出ポッドを探す2人。しかしどの脱出ポッドも破損しており、使える物は1つも残ってなかった。本来脱出用小型艇となるブリッジもここまで損傷が酷くては使い物にならない。八方ふさがりかと諦めかけたその時、ユーチャリスから1機の漆黒に塗られた機動兵器が飛び出した。B,Sセカンドである。どうやっても繋がらない無線に見切りを付けたアキトが飛び出したのだ。そしてブリッジにカメラアイを近づけ、宇宙服を着た2人と、乗組員が2人だけと言う事を確認すると、離れるよう身振りで支持してからブリッジのガラスをブチ破る。

ガシャン!!ヒュゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

それと同時に艦内の空気が瞬く間に漆黒の宇宙へと流れ出ていく。完全に出切って乱気流が収まってから開いた穴を通って外に出る2人。そしてB,Sセカンドはその2人を爆発から守るように両手で覆い、そのままゆっくりとナデシコCを離れ、ユーチャリス2へと向かっていった。


数分後、ユーチャリス2格納庫……。

 「おりょ?アレって確かサブロウタさんの…まさか…」

 「うわ、懐かしい……」

格納庫の隅に置かれたサブロウタ用のスーパーエステを見て驚愕するハーリー。ラピスは数年ぶりに見るユーチャリスの格納庫を見て感慨に浸っている。そして…

 「怪我は無いか?」

 「あ…ああ……アキトーーー!」

 「…この声…やっぱりラピスか、大きくなったな…」

エアロックが完了した事を確認してB,Sセカンドから降りて来たアキトに涙を流しながら抱きついた。その光景を9割の微笑ましさと1割の嫉妬で見つめるハーリーだったが、次に格納庫に入ってきた人を見て眼を丸くする。

 「あら?…もしかして、ハーリー君ですか?」

 「か、艦長!!?」

そこには何時の間にかおない年になっていたルリがいたのだからしょーがない。こっちは6年も立っているのに生前(死んでません)と変わらぬ姿でいたのだから。さて、その頃ラピス達の方はと言うと……

 「…それで、ランダムジャンプでたまたまここに跳んできた、と」

 「うん……」

何とか泣きやんだラピスがアキトにこれまでの事情を話している。するとそこに北辰が入って来た。

 「む…その髪の色、ラピスか。随分と成長しておるが…」

 「ひぃっ!!!?」

その声を聞いて即座にアキトの後ろに隠れるラピス。まぁ彼女にとっては北辰は一番の恐怖の対象なのだから無理は無い……というかそんなラピスに丸まった犬尻尾とたれた犬耳が着いて見えるのは気のせいだろうか?(と言うかこれ書いてる時に普通に想像出来てしまった俺って…/汗)

 「随分と嫌われたものよな…まぁ、無理も無いが……」

 「ああああアキト〜、何でコイツがここに居るの〜?(泣)」

もっとも、北辰をコイツ呼ばわりするくらいの余裕はあるようだが。

 「ああ、じつはな…「説明しましょう!!」どわっ!」

そして当然のごとく現れる説明オバ…もといお姉さんのイネス博士。しかしとっくに三十路に入ってるんだからオバサンでもいいような気が(プスッ、チュ〜…)イエイエ、マダオワカインダカラオネエサンデイインデスジョ(壊)

 「とりあえずここは…(中略)…で、そこから考えると…(さらに中略)…しかしそこから導き出されるのは…(しつこいけど中略)…と言う訳…って何で皆寝てるのかしら?」

そりゃ6時間ぶっ通しで説明続ければ誰でも倒れますって(汗)と言うか何でここに至るまでの説明するのにそんなにかかるんですか……まぁとりあえず、時間は進んでそれから2時間後。何とか復帰を果たしてブリッジに移動したら、サルタヒコが通信が入っている事を告げてきた。

 【あのー、どういう訳かガルムさんから通信が入ってるんですが…】

 「ガルムさんから?どうしたんだろう…とりあえず、繋げて」

 【了解、モニターに出します】

そうサルタヒコが言うと同時にブリッジ前方にモニターが現れ、そこにガルムの顔が映る。

 『お久しぶりですね、テンカワさん…おや?そちらの方は……』

 「ああ、実は……カクカクシカジカと言う訳で…」

 『それはそれは…分かりました。それより、悪い知らせです。実はこの世界に我々の敵対組織の介入があることが判明しました』

その言葉を聞いて表情を強張らせるアキト。ガルム達の敵対組織となると彼らと同じクラスの技術力を持っていると見て差し支えないからである。

 『幸い、我々もいますから、最悪の事態の時は私達が出られるようにしていますが…十分ご注意下さい。とりあえず、それを伝えようと思いまして…それと、あなた方のこの世界での戸籍用に幾つか細工をしておきました。内容は今そちらにメールで送っておきましたので、詳しくはそちらをご覧下さい』

 「了解しました。それでは、また」

 『ハイ、それではお気をつけて…』

そしてそこで通信が切れた。いささか予想外の事態に困惑するアキト達。しかし戸籍の作成には頭を悩ませていたのでそちらはありがたかった。ちなみに内容は……

 「ふむふむ……俺が俺の…ややっこしいな(汗)兄で…」

 「私は私の…ホント、ややっこしいですね(汗)姉ですか」

 「私は……いたって普通ね。火星生まれで捨て子…」

アキトはこの世界のアキトの2つ上の兄『テンカワ=ハルト』で、生まれて間もない頃に誘拐されて、以後行方不明。歳は20歳。ルリはこれまでの経歴は一切不明だが、この世界のルリが生まれる7年前にピースランド王家夫妻が(なかなか子供が出来ないため)人工授精を依頼し、それを失敗したと偽って人体実験に回された子供。歳は18歳。イネスは火星のとある孤児院で育ち、偶然その2人がいた研究所で保母…と言うか世話役をやる事になった女性となっていた。ちなみに歳は27歳。流石に残りの5人は想定外の為されていないが、北辰達は木連に戸籍があるし、ラピスとハーリーは同じ研究所で育った子供、とすれば問題無いだろうと言う事になった。

そして次に全員が悩みだしたのが偽名の問題である。

 「まぁ俺はこのままでいいか……」

 「私もね…と言うか変える訳にはいかないし(汗)」

 「さて…問題は私達ですね」

 「「うんうん」」 

喧々諤々、喧々諤々……で、結局こうなった。
 ・アキト→テンカワ=ハルト
 ・ルリ→コハク
 ・ラピス→ヒスイ
 ・ハーリー→シキ
 ・イネス→アイリス=フレスベルグ
ちなみにイネスさんとアキトの物だけはガルム達が用意した名前である。どうやら小さい頃に『アイ』と言っていた事を意識してのようだ(以後は、地の文でも基本的にこの名前で呼称します)

 「さて、大体の事も決まったことだし、地球に向けて出発!!と言うかボソンジャンプ開始!イネ…アイリスさん、ナビゲート補助お願いします」

 「分かったわ、アキ…ハルト君」

 「ふふっ、ディストーションフィールド出力100%を維持…OKです」

 「それじゃ操舵は私がやるね」

 「「やる事が無い……」」

そしてハルトの号令一過、テキパキと配置につくアイリスさんとコハクとヒスイ。シキと北辰はやる事が無くて手持ちぶたさにしているが……ちなみに配置はハルトが艦長でアイリスさんが副艦長。コハクがオペレーターで、そしてヒスイが操舵士である。

 「目標、月軌道……ジャンプ!!」

ヒュィィィィィィィ……パシーーーーーン!!

一瞬の光と共に消えるユーチャリス2。後には漆黒の宇宙のみが残された……。


そして同時刻、地球の日本にあるネルガル本社ビル内、会長室にて……。

 「いい知らせだ。来たそうだよ、彼ら」

 「そう、これで本格的に動き出せるわね」

 「そうですなぁ…あ、そうそう、こちらの件ですが……」


To Be Continued……


後書きと言う名のトークプレイス

(九龍、以下(九)こんちゃーす、九龍っス。

(サブロウタ、以下(三)ども、サブロウタです。いや〜、ようやく次回からこの時代のナデシコクルーも出て来れそうっスね。

(九)ド喧しい!!そこを強調すんじゃねーよこの馬野郎!!しょうがねーだろこれ以上やると長くなりすぎるんだから!!

(三)馬って…劇場版見てないと分からないネタは止めなさいって。ま、中尉の馬ってのも悪くないけどね♪

(九)チッ、開き直りやがったよこのスケコマシ野郎…(怒)アカツキとキャラ被ってるくせに(ブツブツ)

(三)ハッハッハッ、ひがまないひがまない♪いくら年齢=彼女いない暦だからって…あ(汗)

(九)…………!!!(プチッ)(ガチャ)あーモシモシ、統合軍のスバル中尉ですか?実は先日断られたデートの日ですけどね、実は彼、その時他の女と会ってましたよ…はい、間違いありません…私ですか?いやいや、ただの善良な一般市民ですよ♪それでは、また(ガチャ)

(三)!!!!ちょっと待て!!ありゃただ上官に頼み込まれて娘さんの買い物手伝ってただけで…。

(リョーコ)サブー!!!手前ェ〜!!!!ちょっと来いオラァ!!(激怒)

(三)ち、中尉、誤解ですって…アタタタタ!!み、耳引っ張らないで下さ…ギニャ〜!!

(九)ざまー見さらせってんだ、ケッケッケッ♪それでは皆様、また次回お会いしましょう〜♪

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