インデックスに戻る(フレーム有り無し

「Revenge For The Destiny〜本編〜第6話(ナデシコ+オリジナル+色々)」

九龍 (2006-12-19 12:07)
BACK<


   Revenge For The Destiny


               〜本編〜


           第6話「絡み合いゆく運命(さだめ)の鎖」


せっかく格好を付けた兄が直後に大ボケをかまして台無しにした次の日の事。

 「ここか……」

閑静な住宅街の中のひと際目立つ道場の前で、表札と紙に書かれている住所を見比べている青年…テンカワ=アキトが居た。そしてそんな彼の胸中では、昨日の夜、料理の師匠で現雇い主のサイゾウさんとの会話がリフレインされていた。


………………


 『おい、テンカワ。今日の昼の話だけどよ、お前はどうしたいんだ?』

 『へっ?俺っスか?』

そういわれたのは、その日の片付けをしている時だった。

 『正直言って、渡りに船、だと思ってます。でも、今俺が抜けたらこの店が(パコンッ)痛っ!!』

 『バーロイ!!元々俺一人で切り盛りしてた店だぞ!!?今更半人前の手前1人が抜けたくらいでどうこうなる訳無いだろうが!!』

(彼の視点では)しょうも無い事で迷っているアキトの頭を、洗っていたお玉で殴りつけるサイゾウさん。そしてお玉とは思えない意外な痛みにうずくまったアキトを尻目に言葉を続ける。

 『それにな、こりゃ俺自身が体験した訳じゃねぇんだがよ…何か未練があるまま他の事やったってな、絶対に一人前にはなれやしねぇ。とりあえずお前、明日から無期限の休暇だ。残してきた未練を完全にどうにかしたら、また戻って来い』

 『サイゾウさん……ありがとう…ございますっ!!(涙)』

そう言って照れくさそうにアキトに背を向けて洗い物を再開する。その背中にアキトは深々と頭を下げたのだった……。


………………


 「(……俺にとっての未練…それはアイちゃんを守れなかった事…だったら、守れる自信がつくまで鍛えてもらうだけだ!!)すいませーん!!アキトですけどー!!」

 「来たか…開いてるぞ!!入って来い!!」

アキトが叫ぶと中からハルトの声が聞こえてくる。それを聞いて玄関の扉を開けようとするが、しかし…その前に立ちはだかる純和風建築に似合わないノブ付きのドアは、アキトがいくら押しても引いてもびくともしなかった。

 「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ……何で開かないんだよ……?」

ガラガラガラッ

 「おい、入るのにいつまでかかってるんだ?」

 「引き戸かよっ!!(汗)」

そりゃ押しても引いても開かんわな(笑)

 「つーか普通互い違いになっているあたりで気付くと思うぞ?」

 「兄さん…そういう問題じゃ無いと思うんだけど……(汗)」

そんな会話を交わしながら道場に入る2人。するとそこには柔道着っぽい胴着を着た北辰が正座をして待っていた。

 「ふむ、遅かったな…それでは早速始めるとしよう。我はここの道場主の…とは言うても門下生はおらぬが…北上辰一郎だ。今日より午前中は我が白兵戦闘のための格闘技を、そして午後からはテンカワが機動兵器の特訓をする事になっておる」

 「はい、よろしくお願いします!!」

そして、それからアキトの地獄の日々が始まった。


バシッ!!バシバシッ!!ズドムッ!!ドサッ…

 「どうした、もうへばったか!!?」

 「ま……まだまだ!!もう一本、お願いします!!」

午前中は日も昇りきらない内から北辰にしごかれ、

キシュン!!ズダダダダダダ!!チュドーン!!

 「オイオイ、この程度で落とされてたら話にならんぞ?」

 「機動兵器単体で戦艦が落せる訳が…『俺は落とした事がある。非公式だがな』…もう一回お願いします!!」

午後は真夜中近くになるまでハルトから機動兵器のシュミレーターによる特訓が行われた。並の人間なら3日と持たずに逃げ出しているだろう。彼が逃げない理由はただ一つ、『もうあんな思いはしたくない、手が届く範囲の人だけでも守りたい』と言う思いに支えられているのだ。


一方、時間はややさかのぼってハルトとプロスさんがサセボに向かった頃、ネルガル本社ビル内……コハクたちマシンチャイルド組がエリカと一緒に秘密裏にルリが保護されている部屋へと向かっていた。

 「驚きました…この時点でもう私がネルガルに居るなんて…」

 「私達がこっちに来てからすぐに保護したのよ。いつまでもあんな因業科学者の所に居させられないからね…(コンコン)ルリちゃん、入るわよ?」

そう言ってノックした後ドアを開けるエリナ。するとそこは生活に最低限必要なもの以外はまったく無い殺風景な部屋…ではなくおそらくエリナが手配したのだろう、パステルカラーを基調としたえらく少女趣味な部屋だった。そしてその部屋の主は……。

 「ZZZZZZzzzzzz……」

 「…眠ってますね(苦笑)」

 「起こしちゃ悪いわね、起きるまで待ちましょか♪(笑)」

 「(う、ちょっと可愛いな…)…(ギュッ)痛たたたた(汗)」

 「…フフ、可愛い♪ん?(ムカッ)…エイッ(怒)」

ベッド脇の台にノートPCを置いたままクースカ寝入ってたりする。起きたルリが自分の姉妹の存在に驚き、そして喜んで泣きながら抱きつくまで、後30分ほど……。


んで、彼らがこんな感じで暮らして行きつつある中で、計画は徐々に進んでいく……。


 「…と言う訳で、君にこの仕事を任せたいのだが……給料はこのようになる」

 「一つお聞きしてよろしいでしょうか?……これは税抜きですか?」

真面目な顔で素っ頓狂な事を聞く大男…。


 「何で?どうして辞めちゃうのさ?」

 「う〜ん、何て言うか……やっぱり充実感かな?」

若い社長らしき男の問いにあっけらかんと答えるグラマラスな女性…。


 「メグちゃーん!!お客様が見えてるよー!!」

 「え?私に?」

突然の来客に戸惑いながら返事をするソバカスが印象的な女性……。

次々に決まって行くナデシコのクルーたち…さらに………。


 「あなた方がお作りになっている輸送戦艦…乗せて頂けませんか?私のネームバリューは結構使えると思うんですけど♪」

 「確かに願ったり適ったりですが……(汗)一応最重要機密だったんですけど、どうやってこれを?」

 「私に分からない物はございませんわ♪」

ガルムに怖いくらいの笑顔でお願い(苦笑)してくるピンクの髪の女性……。


 「いかがでしょうか?このまま軍の上層部に従ったまま得られる物の少ない戦闘を繰り返すよりはマシと思いますが…」

 「確かに…火星に残された難民の救助か…人の命の何たるかも知らぬ無知蒙昧な上層部にはいい薬になるな…」

 「少佐が行かれるのであれば、自分も行きます!!」

ベルに諭され首を縦に振るロマンスグレーの長髪の軍人と、それに追従する短い黒髪の軍人……。


 「どうかしら?悪い話じゃないし…少しくらいならそっちの条件も聞くわよ?」

 「そうですか…なら、こっちの子も一緒なら…と言うかそうじゃないと行きません(キッパリ)」

 「トール……(ポッ)」

ウルドに言われて惚気とも言えるセリフを平然と言うウエーブがかった黒髪の少年とそのセリフに頬を染めるオレンジの髪の少女……。


こちらも着々と準備を進めるアズガルド社……。

そして時は流れ西暦2196年……運命の歯車は数多の人々を巻き込みつつ動き始めた……。


To Be Continued……


後書きと言う名のトークプレイス

(九龍、以下(九)どうも、一気に寒くなってきて大弱りの九龍(思いっきり寒がり)です。

(北辰、以下(北)北辰だ…ようやくこの時代のナデシコキャラ(と言うかクルー)が姿を見せ始めたな(ジト目)

(九)それ言うなって…(涙)これでも削りに削ってるんだぞ?本当だったら全キャラやりたかったトコなんだからな、最後のは(滝涙)

(北)そのような技量も無いくせによく言うわ(呆)得にアズガルド側は両手の数じゃききまいに。

(九)まぁその通りだけどさ(凹)メインクルー(ブリッジと戦闘要員)だけで交代要員や予備を合わせて26人…(滝汗)名前があるキャラならもっと増えるし……(脂汗)

(北)……両手どころではなかったか(汗)もっとも、ろくに出番が無い者が殆どだろうがな。

(九)グサッ!!それ痛ぇっス!!特に戦闘要員の予備は出番はほぼ無いと言っていいかも…(滝汗)

(?&?&?&?)ふざけるな(ないで)!!!

(九)どわっ!!(ジュッ←四方八方からのビームで蒸発)

(北)容赦の欠片も無いな……まぁ、いつもの事か(汗)とりあえず、次回もよろしくお願いする(ペコリ)

BACK<
▲記事頭

PCpylg}Wz O~yz Yahoo yV NTT-X Store

z[y[W NWbgJ[h COiq [ COsI COze