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▽レス始

「蟲と獣のコンチェルト第8話(まぶらほ+GB)」

ラッフィン (2006-11-06 01:20)
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「セレン、みんなを集めてくれ。私達はイングランドに派遣される」
「ってことは、あたいらを雇ってくれる奇特な奴が出たんだな?」
「口を慎め!私達のご主人様になってくださるのだからな」
「へいへい。じゃ、いってくらぁ」

銀髪のメイド服を着込んだ文句ない美女と、こちらも同じメイド服を着込んだ浅黒い肌のちょっとガサツな口調のグラマーな美女が話していた。
口調は乱暴だが、目を見ればこの銀髪美女のことを信頼していることがわかる。美女は命令に従い他の面々を呼びに向かう。

「(本当にあたしらを雇う変人か、それともリーラだけを欲しがっている馬鹿か。後者の可能性が高いねぇ。警戒しておくか・・・)」

10分後、見渡す限りメイドメイドメイド。100人を越すメイド服を着たいずれも美女美少女達が一寸の乱れもなく整列する。その視線は彼女達の前に立つ、一人の銀髪美女に注がれていた。その銀髪美女、リーラはメイド達に向けて高らかに語り出す。

「皆聞け!!これから我々はイングランドに向けて出立する。我らを雇ってくださるご主人様の元へ向かうためだ」

リーラの発言にメイドは喜びの歓声が起こるもすぐに静まる。ここらへんは厳しい訓練を積んだ歴戦のメイド達だ。リーラは言葉を続ける。

「我らのご主人様に粗相のないように!ご主人様の心を癒すというモットーを忘れるな!では、いくぞ!」
「「「「「「「おおおおおおお!!!!」」」」」」」

リーラの掛け声と共にメイドの群れは列を乱すことなく歩み始めた。まだ、見ぬ我らが主に心を馳せながら。


第八話「水も滴るいいメイド?」


「和樹さ〜〜〜〜ん・・・どうゆうことですか!!」
「いや、この前のお昼にそういう話になったから・・・」

昼休みになり、GetBackersのメンバーとB組のまとも系3人での昼食会になるところで、今日は夕菜も一緒に食べていた。そのときに、ケイが和樹に弁当を渡しているところを目撃して問い詰めているのだ。さて、前にも述べた昼食のメンバーに何故、夕菜が入っていなかったのか?決して作者が忘れていたわけではない・・・・はず。
夕菜の外見は可憐であり、10人が10人とも美少女だ!と叫ぶくらいの美少女である。さらには、性格も人当たりがよく気がきくし、頭もいい、スポーツも万能、家事能力高いと非の打ち所がない。そんな彼女がモテないわけが、人気がでないわけがない。葵学園内で瞬く間に人気が出て、連日告白、ラブレターなどが届けられている。もちろん、OKするはずはないのだが。そんな彼女はこの学校にくるまではいつも一人だったこともあり、友達を大事にする。なので、今まで昼食はクラスメートに誘われていたので和樹と一緒に食べていなかった。寂しい思いをした夕菜は友達の大切さを理解しているので、誘いを断ることはなく、昼食を一緒する。しかし、和樹とは一緒にいたいという気持ちは常にあった。先日の事件依頼、夕菜は前にも増して和樹にべったりになり、それが今日、たまりにたまって爆発してしまい、普段なら断らない誘いを断り今回の昼食会になったわけである。なお、今日夕菜を誘ったのは仲丸で、誘いを断られたことにより昼休み中ずっと石化したままだったとか・・・哀れ。

「私も作ります!」
「「「駄目!」」」
「なんでですか!!」
「私達で間に合ってるから」
「ただでさえ一週間に1,2度しか作れないのよ?
これ以上増えたら困るの」
「夕菜さんは他の人達といつも食べるでしょ?」

夕菜VSGetBackers女性メンバーの口論は続く。B組まとも系メンバーは我関せずを貫きもくもくと弁当を食べている。こんな口論は他のB組メンバーに比べたら可愛いくらいなのだ。和樹は自分が原因なもんで先に食べるわけにもいかずにオロオロしている。やっぱりこういうことは苦手らしい。

「モテますね。式森君」

また、雪江につっこまれる和樹でした。

「和樹さん私の作った料理食べたくないですか?」

このままでは埒が明かないと思った夕菜は矛先を和樹に向ける。急に話題を振られた和樹は答えに困ってしまう。するとケイ、矢夜、松葉が和樹の代弁だという勢いで夕菜に応える。

「和樹君が困ってるじゃない。諦めなさい」
「弁当は私達でやるから」
「和樹君の優しさにつけこまないで」

といい夕菜とまた口論になってしまう。最終的に、和樹から『夕菜が弁当を作ってくれるっていってるならお願いするよ』という言葉で夕菜ははれて和樹の弁当作成権をゲットしたのだった。ただし、他の3人には和樹と夕飯を一緒に食べれるという権利が与えられたのは夕菜には秘密である。


放課後になり保健室に行くGetBackers。夕菜は他の人に誘われていった。どうやら昼休みに弁当作成権を獲得したことで機嫌が一気に良くなったらしい。そんなわけで4人で訪問する。

「「「「こんにちわ〜」」」」
「あら、いらっしゃい」

中にいたのは紫乃である。兄の晴明はいないようだ。まぁ、今回は用はないのでいいのだが、和樹達は早速仕事があるかを聞いてみる。矢夜、ケイ、松葉の3人は和樹の仕事に初参加するために多かれ少なかれ緊張していた。一番緊張しているのが矢夜で一番緊張していないのが松葉である。矢夜は性格がネガティブなので仕方なく、松葉は怪盗として幾多の場所に侵入しているために多少の耐性があるためだ。

「今日はこんな仕事があります」
「どれどれ・・・・」

和樹は紫乃から書類を受け取る。
依頼内容は『親友から託された大事な車の奪還』らしい。
隅から隅まで見落とすことなく読んでいく。書類に間違いはないか、変なところがないか、不利なことはないかetc、の情報を知るためであり、仕事をする上での初歩でもある。こういう裏の仕事は命懸けなのだ。少しでも生き残るための情報を入れておくのは当然だ。読み終わると後ろの3人にも渡し、ちゃんと読ませる和樹。

「・・・・どうします?」
「これなら受けます。では、早速今夜にでも行ってきますね」
「はい、後武運を」

紫乃の問いに即答で返した。

――同日、夜中の某港――

「ひぃいい!!」
「うわああああああ!!」
「おおおおおおおお!!!」

男達が何かに怯えながら倉庫に入ってくる。入り口には4人の少年少女が姿を現し、怯えきった男達を鋭い視線で貫いている。
そして、ゆっくりと歩み寄る。男達は少年少女が一歩近寄ってくるごとに恐怖心が大きくなっていく。この男達は自分より一回り二回りも年下の子供達に恐怖心を抱いているのだ。

「くるなぁあああああ!!これが見えねぇか!」

一人が銃を構え威嚇してくる。今まで恐怖に震えていた男達はそれに触発され皆、銃を引き抜き歩み寄ってくる少年少女―GetBackers―に向けて構えた。その顔は恐怖の顔から一転して余裕の笑みになっている。が、和樹達の顔には一編の焦りも見えない。

「引けるものなら引いてみなさい」

逆に銃を向けている男達にケイは言い放つ。鼻で笑うという相手を完全になめた態度つきで。そんなことをされれば当然相手は怒るだろう。予想通りにこの男達はケイの言葉で激怒し引き金を引こうとする。しかし、男達は誰一人として引き金を引くことが出来なかった。

「あれ・・・体が動かない!!」
「ど、どうしてだ!」
「あああああああああ!!」

「風鳥院流絃術・・・絃結界」

「さあ、撃ってみなさい」


10分後・・・


「(パチ)・・・はい、警察に連絡完了」
「お疲れ様、これで依頼達成かな」
「輸出される前に取り戻せてよかったね」
「そうだね」

携帯をしまい報告をするケイを労う。後ろにはロープでぐるぐる巻きにされた男達が転がっていた。

「はい、この車です。お願いします」
「はい、お疲れ様でした。千野さん」

外では依頼の品を運んでもらうために紫乃に頼んでいる矢夜。今回のターゲットが車であったために免許を持たない和樹達は免許持ちである紫乃に連絡してきてもらったのだ。

「では、依頼人には私が言っておきます。報酬は振り込んでおきますから」
「はい。ありがとうございます。先生」

4人は紫乃を見送り自分達も帰路に着こうと船を降りる。と、松葉が海面に何かを発見した。

「ねぇ、あれ。なんだろう?」

松葉の言葉にみんな海面を覗き込む。なにやら白いヒラヒラした布が漂っているように見えるが・・・。

「あれって、人じゃない?」

ケイの言うとおり、海面に浮いているヒラヒラとは服を着た人が浮いていたのだった。松葉が鞭を投げからめとり、陸に引き上げた。浮いていた人は童顔、低身長のショートカット、見た目中学生か高校生に見える美少女である。しかし、服装はなぜかメイド服であったために和樹達は困惑した。

「なんで、メイド服?」
「とりあえず、状態を確認しないと。矢夜ちゃんお願い」
「うん」

和樹は矢夜に診断を頼む。矢夜は早速診察してみようとメイド服の美少女に触れようとしたとき、その少女が意識を取り戻した。

「うぅ・・・ここは?は!」
「大丈夫ですか?」
「怪我はありません?」

矢夜とケイが話しかけるが、少女は返事をしないままこっちを睨みつける。それを見ていた和樹はピンと何かを感じる。

「(なんかまずいような気がする!)みんな気をつけ・・・」

和樹は直感で何かを感じ取り注意を促そうとしたが、遅かった。和樹達4人と少女の目が合った。


ガタンゴトゴト・・・・

後ろから何か音が聞こえてきたので4人はそこを振り返る。そして、見た光景に言葉を失った。

「くそが・・・あああああ!!」

先ほど縛っていたはずの男達の声が響く。ロープを無理やり外してきたようで、人によってはありえない方向に腕や足が曲がっている人もいる。その顔は憎しみに満ち溢れ、憎悪によって痛覚まで感じなくなっているようだ。その男達は和樹達に向けて銃を構え、今度はなんの妨害もなく撃ち放つ。

パンパンパパンパパパパン!!!

ただの拳銃でも何十人もの人間が放っている弾丸である。連射されているように絶え間なく和樹達に弾丸の嵐が突き刺さる。

「うわあああああああああ」
「きゃああああああああああ」
「いやああああああああ」
「わああああああああああ」

頭、腕、胴体、足と弾があたっていないところなどないほどに撃たれ倒れ付すGetBackers。

「あはははは〜!!!死ね死ね〜〜〜!!!!!」

狂ったように笑いながら撃ち続ける男達。和樹達にはなす術もない。
和樹達が倒れたときに目に入ったのは、倒れ付した自分達を冷たく見下ろしているメイド服の美少女であった。そこで和樹達の視界は暗転する。
意識をなくす直前、耳に綺麗な声が飛び込んで来た。

「ジャスト1分です」

パリィイイイイイイイン!!

まるで鏡が割れたような音と映像が流れ、景色は先ほどの時間を取り戻す。唯一つ違うのは、和樹の後頭部に銃を突きつけているメイド服の美女がいるということである。

「良い夢は見れましたか?」

クスリと冷笑を浮かべる少女。それはひどく残忍で、綺麗な笑顔だった。視界が戻っても4人は幽霊でも見たように呆然としていて反応が出来ない。和樹がようやくという感じで搾り出すように声を出す。

「い・・・まのは?」
「私が見せた1分間の幻影です。お気に召して頂けたでしょうか?」

表情を変えないで淡々と話すメイドの少女。和樹の後頭部に拳銃が突きつけられているために迂闊に動くことができないGetBackers。が、ようやくさっきのショックから立ち直り冷静さを取り戻した和樹は内心冷や汗をかきながらも、余裕の表情を浮かべメイドの少女に話しかける。

「邪眼ですね?」
「知っていたのですか?」
「はい、僕みたいな裏の仕事をしているならそういう情報は入ってきますよ。確か、魔女女王再びとか情報がありましたね。素性はわからないからデマかとおもってたんですけど」
「そうですね。ある組織に入って訓練していましたから表には出てきませんでしたし」
「で、こんなことしてどうするんです?」
「あなたたちは何者ですか?」
「GetBackersって言う奪還屋をしてますよ」

スムーズに流れる会話。少女が質問をすれば、即答で返す和樹。お互いにポーカーフェイスで表情を見て腹の探り合いをしている。まるでB組の中にいるような雰囲気だと会話をしている和樹本人を含めたGetBackersのメンバーは思った。

「失礼しました。私はさっきまで敵と戦闘をしていたために気分が高ぶっていたようで、あなた方に失礼な態度とってしまいました。申し訳ございません」
「それは、いいですよ。理由が理由ですし・・・」
「失礼ついでに、質問をよろしいでしょうか?」
「いいですよ」
「ここはどこですか?」
「ここは・・・の港です」
「そうですか・・・あの電話をお借りしてもよろしいですか?」
「ああって、その前にその格好だと風邪引いちゃいますよ」
「いいんです!私には時間がないんです!」
「わ、わかりました」

和樹達は敵ではないと確認したメイド少女は銃をしまい電話を要求する。急な態度の変化に面食らった和樹達だが、メイド服と口調が合っていたためにすぐに慣れてしまった。そこで少女の服がずぶぬれだということを思い出し、着替えをするようにいっても時間がないの一点張りで聞く気はないみたいである。仕方なく和樹は自分の携帯を渡す。少女はそれを受け取るとどこかにかける。

『・・・・・・・・』
『・・・・!!』
『!!、!!、・・・・プツ』

電話が終ったらしい。内容は芳しくなかったようで少女は肩を落としていたが、和樹に電話を返すときの礼儀はきちんとしているのはさすがメイドといったところか。

「電話をお貸し頂きありがとうございました。私はこれで失礼します」

一礼して去ろうとするメイド少女。和樹は矢夜、ケイ、松葉を見る。3人も和樹に頷いて見せる。言わなくても和樹のしようとしていることが解り自分達も賛成したのだ。それを確認した和樹は少女を呼び止めた。

「待って!君はどこに行くつもりなの?」
「それは・・・・」
「もしよかったら、僕達と一緒に来ないかな?」
「しかし、私はいかなければならないところが・・・」
「だから、僕達と一緒に帰ろ?そしたら、移動手段を貸してあげるよ」
「しかし、あなたたちに・・・」
「反論はなし。いつまでも女の子をそんな格好のままにしておけないからね。強制的に連れて行かせてもらうね」
「え?え?あの・・・」

両脇を固められ連れられる少女は困惑してオロオロするだけであった。


少女の服はずぶぬれだったために、電車などの交通機関が使えないことに気付いたので、ケイが転移魔法を使い寮に戻る。メイド少女をお風呂(ケイと矢夜の部屋の)に半ば無理やり押し込んだ。やがて、シャワーを浴びて出て来た少女にケイは自分の服を渡し着せる。本人はメイド服じゃなかったのが多少不満のようだったが、ケイの服はヒラヒラのたくさんついた服、いわゆるゴスロリでなんとなくメイド服に似ていることから納得してくれたらしい。濡れているメイド服は松葉が乾かしにいっている。ケイは少女を伴って和樹の部屋に向かった。

「まずは自己紹介しようか」

ケイが和樹の部屋に行くと矢夜と松葉はすでに来ていた。まだ少女の名前を知らないことに気付いた和樹は自己紹介をしようと提案。これにみんなが賛成する。

「私はネリー・フロイアーと申します。コスチューム愛好団体MMM(もっともっとメイドさん)の第五装甲猟兵侍女中隊(ダイゴパンツァーメートヒェンカンパニー)所属の少尉(パーラーメイド)です」

ネリーの紹介に困惑するGetBackers。MMM?第五装甲猟兵侍女中隊?と疑問はたくさんある。その疑問を悟ったネリーは一つずつ丁寧に説明してくれた。
一通り説明が終ると今回の話のメインの部分に移る。

「で、どうしてネリーさんはあそこに浮いていたの?」
「ネリーで構いません。実は、私の所属している第五装甲猟兵侍女中隊はMMMの中でも嫌われておりまして・・・・」
「嫌われているの?」
「はい、第五装甲猟兵侍女中隊は別名、血まみれカチューシャと言われて戦闘・家事どれをとっても最低で損害がひどい部隊と言われていました。それが、いつしかおちこぼれの楽園と言われまして。部隊の厄介者やおちこぼれを処分するための監獄と言う人が増えてしまって・・・本当は信念を持ち勇敢なメイド達なのに・・・」

ネリーは説明を続ける毎にだんだんと表情が翳っていく。自分の部隊がそういわれていることが相当に悔しいようだ。和樹も葵学園では落ちこぼれとして(実際はフェイクなのだが)通っているので、多少ネリーの気持ちを察することができた。

「そういう者達ばかりが集まる部隊なので誰もご主人様になってくれずに、戦闘にあけくれておりました。ところが先日、ついにご主人様になってもらえる人が現れたと言うことで私達は歓喜しました。準備を整えご主人様のところへお伺いに向かっているところ・・・」

そこで今にも泣きそうになりながら、ネリーは説明を続けた。

「そのご主人様は私達の中隊隊長のリーラ大尉(ハウスキーパー)だけしかいらない。後のクズはどこへでも行けと・・・目的地行きのフェリー乗り場で迎えにきたメイド中隊の口から聞かされて・・・うぅ・・・」

そのまま、声を押し殺し泣いてしまった。和樹達はネリーを泣かしたその人物に怒りを抱く。が、リーラという人物も気になった。

「ねぇ、ネリー。そのリーラって人はどういう人物なの?」

泣いているネリーに和樹は質問してみる。するとネリーは涙を拭き、今度は小さな子供が自慢するように語り出す。

「リーラ大尉は私達の誇りです。家事・戦闘・マネートレードまであらゆる分野に秀でている人で、世界中のご主人様が欲しがっているメイドなんです」
「凄い人なんだね」
「はい、私の憧れで目標です」

と、よっぽどそのリーラという人物を信頼しているようだ。

「先ほどのときも、『ならば、私はそのご主人様に仕える気にならない。この話はなかったことにしてくれ』と断ってくれたんです。それを聞いて相手は銃を構えて武力行使も辞さないと脅してきまして・・・」
「そこで戦闘に?」
「いえ、そこに乱入してきた奴らがいまして」
「乱入してきた?」
「はい、水銀旅団・・・元は赤パジャマ青パジャマ茶パジャマ同盟の過激派が現れて三つ巴の戦闘になりまして。私達の第五装甲猟兵侍女中隊はバラバラになってしまいまして。私も戦闘の際に銃で打たれ・・・幸いかすり傷だったのですが、海に転落して気を失いました。そして、気付いたらあなた方に助けていただいたというわけです」

パジャマの部分はわからないがとりあえず、両者の間に何者かが割り込んできて問答無用で戦闘に突入し、はぐれたらしいことは理解した。
ここで、ケイが先ほどネリーが電話をかけたところを聞く。

「ネリーがさっき電話をしたところは?そのMMMってところなの?」
「はい、MMMの東京支部にかけてみましたが・・・先ほども説明した通り私達は嫌われていますから取り合ってもらえなかったんです」

落ち込んでしまうネリーに和樹はなんとかしてあげたいと思う。和樹がチラっと横目で矢夜達を見ると矢夜達も同じ仕草をしていた。みんな考えることは同じだったらしい。

「・・・いいよね?」
「もちろんよ」
「うん、ネリーが可哀想だもん」
「やりましょう」
「「「「うん!」」」」

和樹は早速電話を取り出し、ある人物にかける。
電話を切るとネリーに話しかけた。

「ネリー、そのリーラって人達を中隊の仲間を助けに行こう」
「しかし、移動手段が・・・」
「僕達が用意するよ。場所はわかるよね?」
「は、はい。しかし、あなた方にこれ以上迷惑をかけるのは・・・」
「もう乗りかかった船よ!」
「そうそう、私達も話を聞いてムカっときちゃったしね」
「これも何かの縁よ。手伝わせてもらうわ」

ネリーは渋るも4対1、勢いで押し切られ和樹達も同行することになったのだった。


あとがき〜♪

お待たせいたしました、ご主人様・・・・・失礼。お久しぶりのラッフィンです。

今回はロリっ子メイド?童顔メイド?どっちでもいいかな?とりあえず、ネリっ子ことネリーさんでした。
メイド編突入の話でした。もっともっとメイドの巻の巻末のほうにあったMMMの設定があるのを発見してかなり嬉しかったことを思い出しました(笑)
第五装甲猟兵侍女中隊のメイドキャラは全部いいと思います。第二のシンシアは・・・可愛いとこもあるもんや(爆)私がそれ以上に気になったのは主人の娘のアネットですがw

PS、メイド編が終るまではこちら一本に絞るかもしれません。

では、次回にまたお会いしましょうw


レス返しでございますご主人様


D,様

彼の正体・・・むぅ、なるほど!!ってな感じでしたね。というか最後の和樹は本物ですか?とか思った。気になる〜♪
B組のまとも系はまだ和樹には惚れてません。普通に話せる人だから一緒しているだけです。変人の中に一日の大半をいるのは疲れるってことですw


覇邪丸様

夕菜から出て来たのは複線です。後で正体を明かします。
だから、あまり深く考えないように!
春木はあの人ですよ〜♪


黒冬様

あと一人はあの子ですwヒントはショートですw
今回はメイドさんです。メイド。
まぶらほのメイドキャラは好きなんですよw


秋桜様

ふ・・・問題ない。シナリオ通りだ。
本当なら一作一妄想にしようと思いましたが、今回はいれられず少し残念。

私は某魔法戦士を知らないのですが・・・そうなんですか。
これからもっと増えるかもしれませんw

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