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「鬼畜世界の丁稚奉公!! 第七話(鬼畜王ランス+GS)」

shuttle (2006-10-29 03:19/2006-10-29 22:08)
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※展開に変更はありませんが、ハウレーン関係の処遇に変更を加えました。


「・・・反乱軍はすでに陣地を敷いてるわね。部隊は白の兵・・・隊長はハウレーン副将ね。兵数は600〜700と言ったところかしら」
こちらの予想どおり、如何に重要な拠点といえど、多くの兵を割くことは出来なかったらしい。
反乱軍の中心であり最精鋭のエクス将軍の部隊は、損耗も激しく、一部をバランチの街に駐留させているはずだからだ。
尤も、こちらの部隊の状況も似たようなモノなのだが。

大きな木のてっぺん付近、目を凝らして遠くの陣地を睨むかなみが呟く。

「かなみちゃん、よく分かるなぁ・・・」
感心したように隣で枝にしがみつきながら呟く横島。

地面からの高さ約20メートルほどの大木。
流石に下を見たらコワイ。

登るときは無我夢中だったため意識してなかったが、降りるときはどうしよう・・・、などと横島は偵察の任務を完全にかなみに任せて胸中でぼやいた。

「そりゃ、これが仕事だしね。・・・というか、なんで付いてきたの?下で待ってても良かったのに」
完全に亀の子状態で丸くなって枝にしがみついている横島を見てかなみは呆れたような声で問いかける。

「いや・・・俺としても、大人しく下で待ってるつもりだったんだけど・・・ね?」

遠くが見渡せそうな手頃な樹を見つけたかなみが、スルスルっとよじ登っていく様子を見て・・・。

(・・・忍び装束からチラリとはみ出たふとももがローアングルから覗けたんだもんな・・・。こんなお宝、一秒でも長く観察せねば、絶対に後悔するってものだろっ・・・!」
つまりはかなみを煩悩の赴くままに無意識に追いかけているうちに、樹のてっぺんに着いてしまった訳である。
元の世界でも事務所の壁をよじ登り、シャワー室を覗いていた横島のこと、これしきのことは朝飯前であった。

「ふーん・・・そうなんだ・・・・・・」

「って、また俺ってば声に出してしまったぁあっ!?」
まるで学習能力がない横島。

「ところで横島さん、大きな樹って登るよりも降りるほうが危険って知ってる?」

「いやぁ・・・ボク古典は苦手で・・・」
無表情で問うてくるかなみに横島は、分かっているのかどうか微妙なボケを放ちつつ、この後に続くとても嫌な展開を幻視してしまった。


「だから降りるのをね・・・手伝って・ア・ゲ・ル♪」

――ドカッ!

「うおわああああああっ!?やっぱりいいいぃぃっ!!!」

ニコリと素敵な笑顔を浮かべてヤクザキック。枝にしがみつく横島を難なく引っぺがした。
そのまま重力に逆らうことなく落下していく。

「うわあぁぁあああっ!!も、も・・・もんじゅ〜っ!!・・・・・・っ!?でねぇ!!集中できぃいいん・・・・・・!!」

自由落下を続ける横島には、意識下の文珠を発現させるのに必要な精神集中ができない。

「どわああああああぁぁっ・・・!!・・・・・・ぐへっ!!」
――ガシッ!!

あわや地面と熱烈なベーゼを交わそうとした瞬間、横島の足首に絡みつく鉤縄の先端。

――ぶらーん、ぶらーん

いつぞやみたく、再び逆さ吊りにされている横島。
そのすぐ傍らに音も無く着地するかなみ。

「・・・で、何か言うことは?」

「・・・かなみちゃんが元の世界の雇い主に日増しに近づいてる気がする」

「そう・・・その人も同じ苦労をしてたのね」
顔も知らぬ人物に妙に親近感が湧くかなみ。
逆さ吊りにされながらもまったく反省の色が無い横島。

受身の取りようもない姿勢のままの横島に、かなみは器用に絡まった縄を解いた。

「むぎゃっ!」
虫が潰れたような呻き声は無視した。


〜鬼畜世界の丁稚奉公!!   第七話「リーザス統一。そして・・・」〜


―メナド部隊 野営地 士官用テント内―

「――と、敵部隊の将はハウレーン・プロヴァンス副将、兵数は600前後、多くて700ね。河を挟んで橋の対岸に陣を敷いている」

「・・・反乱軍も橋を橋頭堡にしてイース攻略の足がかりにするつもりだと思ったんだけど、なぜ防衛を主目的にしているんだろう?」
メナドはてっきり反乱軍は橋を越えて陣を敷いていると思っていた。

「それは兵数の問題ね。河を背にした陣ではよほど兵数に差が無い限り、撤退も困難になるし危険すぎるから」

「エクス将軍の精鋭部隊が来るまでの時間稼ぎ・・・かな。だとすると、撃破するなり撤退させるなり・・・やはりこのままだと双方の損害は避けられないか・・・」

メナドの任務は先方隊として橋を確保し、オークス攻略の橋頭堡を築くこと。
戦いを避けて橋を挟んだまま睨み合っていては任務失敗である。

「・・・横島さん」
やはり横島の『力』に頼らなければならないらしい。
マリスやかなみの言葉もあるし、信用できるのは間違いないのだが、それでも不安はかなり残る。

「ああ、任せてくれ。とにかく戦闘を避けるなら、この作戦の目的を根底から覆してしまえばいい。あとはちょっとしたキッカケを与えれば敵はすぐに撤退するさ」

「その役は私ね。コレを使えばいいんでしょ?」
懐から横島に渡された文珠を取り出すかなみ。
そこに刻まれた文字は<爆>

「ああ、他にも狼煙をたくさん上げて、ある程度の数の伏兵がいたと思わせればいい。オークスに近すぎず離れすぎずのポイントの見極めが肝だけど」

「任せて、陽動も忍者の本領発揮の場よ。派手にやってさっさと逃げるから」

「ハウレーン将軍の性格を考えると、いくらエクス将軍の立てた作戦に従うとはいえ、突進してくることも考えられますけどその場合は?」
騎士道精神溢れるかの女将軍は正々堂々を信条とし、父親であるリーザス軍総司令官バレス・プロヴァンス将軍とは違って冷静沈着とは言えず、直情的で功を焦る傾向もある

「その場合は・・・何十人か河に落とすことになるかもしれないけど・・・まぁ、さっきも見てきたけど死ぬことはないだろうし、な」
先ほどの偵察で、横島は自分の策を成功させるための情報を得ていた。
目的さえ達成してしまえば、どういう経過を辿ろうと問題はあるまい。

本当は文珠をフルに使用してしまえば一軍を足止めするくらいは何とかなるのだろうが、多くの人目に付くことが避けられない以上、それは避けたかった。


「・・・そろそろ作戦行動開始時間ね。私はこれから単独行動に入るから、後はメナドに横島さん、頼むわね」

「うん、かなみちゃん、気をつけてね」
「ああ、タイミングは打ち合わせどおりに。それとソイツの取り扱いには十分気をつけてくれな」

かなみは二人の言葉に頷くと、あっという間にテントの外へと駆け出していく。

「さぁ、俺たちも行こうか。メナドちゃん」
「ええ、よろしくお願いします、横島さん」

メナドは各小隊長に事前の指示通りに進軍の号令を掛ける。
その中に混じるクズ男ザラックの姿を横島はしっかりと見つけていた。
ザラックは横島のことには気づかないようだ。
というより、目を合わせる間も無く殴り飛ばしたため、横島の顔を覚えているはずも無いのだが。

「さぁて・・・ここからが正念場・・・か」
横島はザラックから視線を逸らすと、誰にとも無く呟いた。


―メナド部隊 最前線陣地―

長さ20メートル、幅は10メートルほどの橋を挟んで互いに陣地を形成した両軍。
石造りのその橋は丈夫に出来ており、『少々』の戦闘行為で壊れることはない、と思われる。

部隊の先頭に立つ横島とメナド。

「おー・・・いるわいるわ」
戦の前だというのに、まったく緊張感の無い声でのたまう横島。
本人にまともに戦う気がないのだから当然なのだが、隣に居るメナドにとっては他人事のような横島の言葉が引っかかる。
それを咎めるようなことはしなかったが。

「かなみちゃんもそろそろ配置に着いた頃かな・・・」
「予定ではそうですね」

かなみは単身、ここから少し上流へ向かった所で河を渡り、ハウレーンの部隊を迂回してオークスの街へ向かって隠密行動中である。

「俺達もそろそろか・・・んじゃ、作戦行動開始といきますかっ!!」
横島の言葉に頷くメナド。

「第一部隊、突撃っ!!」
抜剣し、天を突くように掲げて叫ぶ。

『オオオ――ッ!!!』
メナドの号令に一気呵成、100名余りの赤の軍兵士が駆け出した。


―反乱軍 ハウレーン部隊 最前線陣地―

「来たか・・・あの部隊は赤の軍、メナド・シセイの部隊だな」

元リーザス白の軍副将ハウレーン・プロヴァンスは橋の向こう側に陣地を形成した部隊を見やり呟く。
これまでの作戦行動、敵の部隊からその人物まで、全てエクス将軍の読み通りだった。

「なんとしてもここで敵の勢いを食い止めねば」
ギリッと歯を食いしばるようにして、敵の陣を睨みつける。

ここまで反乱軍は連戦連敗。
負け戦に継ぐ負け戦で兵の士気も下がってきている。

ハウレーンの部隊の目的は敵がこの橋を越えて陣地を形成することを阻止すること。
そして、イース攻略へ向けてエクス将軍の部隊の編成が整うまで、ここを死守すること。


「敵兵、第一陣来ました!!メナド将軍を先頭にその数およそ100!!」
遠見の筒を構えた部下の言葉にハウレーンは頷いた。

「副官、後のここでの指揮はお前に任せる。この戦いの結果がどうあれ、貴官はエクス将軍に逐一報告することを第一に動け」

「はっ!」

敬礼をする部下に敬礼を返し、ハウレーンは号令を掛けるべく大きく息を吸う。
「よし!迎え撃つぞ!弓兵部隊、矢を射掛けろ!遊撃部隊は私に続けっ!!」

ハウレーンの号令に訓練された兵達はいっせいに矢を放つ。
そのまま剣を抜き放ち、部下の兵と共にハウレーンは橋に殺到しつつある敵兵へ向かって走り出した。

『オオオ――ッ!!!』

接敵まで後10数メートル、放たれた矢がメナド率いる部隊に降り注がれる瞬間――!

「・・・なっ!?」
如何なる魔法か、まるで見えない壁に当たったかのように100本以上の矢があっけなく跳ね返され、力を失った矢がポトポトとその場に落ちてくる。

「魔法部隊の伏兵か!?しかしっ・・・!」

ここは戦場、躊躇っている場合ではない。

「構うな!突撃せよ!!」
自分同様、部下達も異様な光景に驚き戸惑っていたが、ハウレーンの叱咤に我に返る。

ハウレーンは敵部隊の先頭を走るメナドに目をつけ、剣を交えるべく一目散に駆け出す。
「メナド!!私が相手だっ!!」

メナドも兵を率いる先頭のハウレーンの姿に気が付いたのか、彼女の視線を真っ向から受け止め睨み返してきた。

――あの若き天才剣士は自分以外では歯が立つまい。
いや、自分でも剣の試合ではメナドには敵わないだろう。
だが、ここは戦場。
訓練場で振るう剣とは勝手が違う。
経験でメナドに勝ると信じるハウレーンは勢いメナドの元へと走った。

「目を覚ませ!メナド!!」
袈裟切りに剣を振るうが、メナドはそれを難なく受け流す。

「それは貴女の方だ!ハウレーン将軍!仕えるべき王に牙を剥き、味方同士で殺しあうことに何の意味があるのですかっ!?」
返す刃も難なく受け流し、牽制の突きを放ってくる。

「あのような男が王ではリーザスは滅ぶっ!我々軍人が守るべきは王ではないっ!リーザスという国、そしてそこに住まう臣民達だっ!」
裂帛の意思を篭め振るわれる両者の剣が激しくぶつかり合う。

一合二合と剣戟を交わし、二人の激しい一騎打ちは周囲の兵達を遠ざけていく。

長い時間・・・実際は両軍がぶつかってまだ1分足らずだろう。
しかし、ハウレーンには一秒が一分に等しいほどの感覚を味わっていた。

(やはり、強い・・・)
リーザス一、いや大陸一の剣豪リック・アディスン将軍に直接の師事を受けているだけあって、メナドの剣技は実に冴え渡っている。
最初こそこちらが攻め立てていたが、気が付けば受けるだけで精一杯になっている。

「くっ・・・!!」
ハウレーンは躍起になって剣を振るうが、そのいずれもが受け流されるだけに留まる。

(何故だっ?何故一気に私にトドメを刺さないっ!?もしや、私を・・・)
メナドの腕なら冷静さをほとんど失ったハウレーンなどすぐさま討ち取れるだろう。

「なめるなぁぁぁぁ!!」
やぶれかぶれの・・・渾身の一撃を叩き込むべく大きく振りかぶるハウレーン。

しかし、突如、彼女らの頭上に目も眩むような閃光が走った。

「な、何だっ・・・!!」
突然の光に思わず目を覆うハウレーン。
戦場では命取りの行動である。

――だが・・・

「撤収っ!!!」

何を考えたのか、明らかに押していたメナドの部隊は、号令と共に速やかに元の陣地へと引き返していく。
目の前にいたはずのメナドの姿はとうに無い。

「なっ・・・なんだとっ!?」
あまりに遅滞のない撤退行動にハウレーンは一瞬、思考が止まる。

自分は随分と長く戦っていたように思えるが、実際はほんの1、2分しか剣を交えていないだろう。
河へと落ちた兵もいるようだが、両軍共に被害もほとんどない状態である。

「くっ・・・追撃する!!私に続けっ!!」
本来なら罠を疑って然るべき状況なのだが、メナドとの一騎打ちで冷静さを完全に失っていたハウレーンにはそこまで考えが回らない。
敵が背を向けて逃げているのなら、ここは押しの一手。
後方の部隊に伝令兵を走らせ、援護を指令した。

そのまま突撃するハウレーンの部隊。

しかし、ここまで全て横島の策通り。
待ち受けていたのはやはり横島の張った罠であった。


―橋の下―

「さぁて・・・ちゃっちゃと仕掛けますか」
<浮>の文珠で橋の下の空間に浮いている横島。

横島の策、それは橋を<崩><落>させ、反乱軍がここを防衛する意味を無くしてしまうことにあった。
爆破するのではなく、<崩><落>と文字を込めたのは、戦闘行為によって自然と橋が崩壊したことを演出するためである。

こちらが意図的に橋を破壊したことが悟られれば、敵はこちらの作戦を全て看破することは無くとも警戒し、撤退へと差し向けることは難しいだろう。
しかし、自然と橋が崩壊した(と見せかけた)後に、こちらが撤退行動を取る。
それと同時に別行動のかなみが<爆>の文珠や狼煙を上げることで伏兵の存在を臭わせる。
こうすれば反乱軍はすぐさまオークスへと引き返すだろう・・・横島の提案を元にマリスが煮詰めた作戦がそれであった。


「・・・よしっ、あとはメナドちゃんに知らせてっと」

さらにもう一つの文珠<閃>を握り締め、欄干の陰から空へ向かって放り投げた。

すぐさま効力を発揮した合図代わりの<閃>の文珠が辺りを強烈な光で埋め尽くす。
その隙に横島は橋へと上がりこみ、一目散に元いた陣地へと駆け出した。

「戦略的撤退〜っと」

戦闘開始からまだ1分ほどしか経っていない、両軍の被害もほとんど無いだろう。

<閃>の効果が収まる頃には横島はとうに橋の向こうまで駆け去っていた。


「む・・・敵も引き返すと思っていたけど、ひょっとして向かってきてる?」
「・・・ですね。予想が当たってしまったというか・・・・・・」
隣に立つメナドが呟く。
彼女は何となくこの展開を予想していた。

しかし躊躇する猶予は無い。
敵はハウレーンを先頭にこちらの陣地へと押し寄せてきている。
後続部隊もそれに続く動きを見せていた。

「しゃーない・・・鎧を着たまま水泳してもらわにゃアカンか・・・」
「事前に河の下流へ1部隊派遣しています。溺れる前には救出できるでしょう」

メナドの言葉に安心したのか、横島は遠隔操作で橋の下に仕掛けた文珠を発動させる。
凄まじい崩壊音と共に、イース〜オークスを繋いでいた生命線はアッサリと<崩><落>した。


「・・・な、馬鹿・・・な」
目の前に敵がいるにもかかわらず、ハウレーンは自分のすぐ後ろで起きた崩壊に唖然とする。
魔法による爆発も無く、自然と崩落した橋。
後続の部下達のほとんどが巻き込まれ、河へと落ちていった。
今、この場に立ち、自分の他に戦えるのは僅か数名の兵のみ。

十数メートル先のメナドの部隊の陣地へと目を向ける。
どう見ても500はいるだろう。

逃げることは出来ない。

「ハウレーン将軍、貴女の負けです。降伏してください」
本人の他は部下数名を引き連れ、メナドがこちらへと歩いてくる。

「・・・全て・・・お前の策通り、というわけか・・・?」
どうやって橋を崩落させたのかは分からないが、この手際の良さ、そうとしか思えない。

「ええ、少し予定とは異なるのですが。貴女自身、そして河へと落ちた部下の命ともども我々がお預かりいたします。従ってください」
「・・・分かった。私自身はどうなっても構わん。だが、部下の命は助けてやってくれ」

「・・・分かりました」
実際は明日にでも到着するランス王の沙汰次第であろうが。

ハウレーンは橋の向こうに残っていた己の部隊を見やる。
指揮権を渡していた副官はこの状況を見て速やかに撤収することを選んだらしい。

「こちらの陽動です。あまり意味はなくなりましたが・・・」
メナドの言葉に対し訝しげに思うハウレーンであったが、すぐにその意味に気が付いた。
遥かオークスの街から煙が立ち昇っているのが見える。

(・・・河を密かに渡った伏兵がいたとでも言うのかっ!?)
副官は橋の崩落の他に、オークスから立ち昇る煙を見て撤退を判断したのだろう。

「・・・完敗だ・・・・・・」

ハウレーンはその場に崩れ落ち、大人しく捕縛の縄についたのだった。


その後、崩落させた橋を文珠で<修><復>させ、何ら問題なく橋を越えたメナドの部隊。
河へと落ちたハウレーンの部下達も全員、怪我こそ負ってはいるものの救出されたようだ。
双方の被害はほぼゼロ。
かなみもあれからすぐ戻ってきた。

メナドの任務はここまでである。

明日にでもランス王の率いる主力部隊がやってくるだろう。

メナドは横島の能力に感嘆すると共に、恋人が命の危険に晒されなかったことに心から安堵するのだった。


―リーザス緑の軍 総司令部―

翌日。
ランスはメナドの部隊が築いたオークス攻略のための前線基地までやってきていた。
総司令部となったテント内には現在、ランスの他にリーザス軍総司令官バレス・プロヴァンスが険しい顔で控えている。

「よくやった、メナド。厳しい任務だったがよく短時間で、しかも損害も無く敵将まで捕らえるとはな」
簡易的に設えられた椅子に腰掛け、尊大な口調でねぎらいの言葉を正面に座っているメナドに掛けた。

「いえ、全てはマリス様とこちらの横島殿の策と力あってのものでした。ぼく・・・いえ私の――」

「あぁ、わかったわかった。そんな堅苦しい言い方はよせ。とにかく俺様が褒めているのだ、素直に受け取れ」
「は、はい。ありがとうございます!」
直立不動となったメナドに笑いかけるが、テントの片隅に立っている横島には見向きもしない。

「で、だ。バレスの娘が敵将だったらしいが、今はどこにいる?」
ランスの傍らに立つバレス将軍の顔が歪む。

「はっ、王様の処断を待つため、別のテントにて見張りをつけております」

「ふん、今すぐオークスへ攻めても良かったが、その前に見るだけでもしてやるか。今すぐ呼べ」

(・・・相変わらず憎たらしい顔してやがるなぁ・・・。まさかとは思うが処刑するとか言い出さないだろうな・・・)
横島は、何でここにいるんだろとか思いながらも、ランス王を横目で観察しながら考えにふける。

やがて、縄で戒めを受け、両脇を兵に固められたハウレーンがランスの前に連れてこられた。

「ほう、お前がハウレーンか。…バレスの娘だと言うから、どんなブスが来るかと思っていたが…意外に美人じゃないか」
不躾にジロジロとハウレーンを見ながらランスは言った。

「・・・・・・くっ」
ハウレーンは敵意を剥き出しにした冷たい目で、ランスを凝視している。

その娘の前にバレスはゆっくりと歩いていく。

――パンッ!!
バレスはハウレーンの頬を叩いた。

「このっ…この馬鹿娘が!!王に忠義を尽くすのが、わしらの仕事だというのにっ…その王に反旗を翻すなど言語道断!!」

「反旗を翻したのは、これもリーザスの将来を思ってのこと!私達の仕事とは王を守ることではない!」

「馬鹿者がぁ!!」
バレスは興奮の為、肩で息をしながらハウレーンを怒鳴りつけた。

(・・・この爺さん怖えなぁ〜)
凄まじい剣幕の老将軍に基本ビビリの横島は、自分が怒鳴られているわけではないのに、ワケもなくビクついている。

「ハウレーン・・・せめてもの情けだ、儂の・・・父の剣にかかり、死ぬがいい!」
バレスはゆっくりと剣を鞘から抜いた。

「・・・・・・っ!」
苦々しい表情のままハウレーンは観念したのか目をきつく閉じた。
そしてバレスはそのまま剣をハウレーンに向かって振り上げる。

「ちょっ・・・おい!爺さ・・・」
不穏な成り行きに黙ってみていられなくなった横島がバレスを止めようとし・・・。

「やめんか、馬鹿者!」

―バシッ!!

いつの間にか立ち上がっていたランスがバレスの手を叩き、剣を落としていた。

「ラ・・・ランス王・・・・・・」

「父親が娘を殺すなんて馬鹿な事を俺様の前でするな」
ランスはいつになく神妙な表情でバレスを叱咤する。

(・・・へぇ、意外だな。この『王様』がそんなこと言うなんて・・・・・・)
結局、飛び出しそびれた横島だったが、予想外の展開とランスの言葉に感心した。
小さく口元に浮かんだニヤリとした笑みが少し気になりはしたが・・・。

「おお・・・・・・なんと慈悲深いお言葉を・・・。ハウレーン!お前はこの様な寛大なお方に反旗を翻していたんだぞ!!わかっておるのか!?」

「・・・・・・・・・」
憎々しげな表情は変わらず、それでもハウレーンは耐え切れなくなったのか視線を落とし、それ以上言葉を発しようとはしなかった。

「それぐらいにしておけバレス。今はこれ以上モタモタしておれん。ハウレーンの処置は反乱軍共全てを蹴散らした後、俺様が直々に下してやる」

「・・・はっ!分かりました。全軍、オークスの街へ向けて進撃を開始いたします!」
バレスはランスの言葉に表情を引き締め、しかし目元にはかすかに光る涙を浮かべていた。

「ああ、任せる。適当に蹴散らせ。ただしエクスだけは残して置けよ。殺すことは許さん、必ず生きたまま捕らえろ」

「はっ!必ずやランス王の期待に応えましょうぞ!では私はこれにてっ!」

そういうやいなや、バレスはテントを飛び出していく。
後に残ったのはランスとハウレーン、そして横島と数名の護衛兵だった。


「・・・たくっ、五月蝿いのがようやく居なくなったわ。あぁ・・・そこのお前、メナドの部下か?・・・ん?何処かで見た覚えがあるな・・・」

横島は実はランスと面を向かって会話するのは初めてだったりする。
「横島忠夫って言います、ランス王。メナド将軍の部下ではなく、マリス様の秘書ってコトやってます」

「・・・ん?あぁ・・・あぁあ、思い出した。貴様がヨコシマか。男の顔など覚える気も無いからな、さっぱり判らんかったわ」
その意見には横島も同意であるので特に思うところもない。
はっきり口にするあたりも、その裏表の無さが返って清々しいくらいだ。

「お前のことはマリスから聞いている。今回の件といい、随分と優秀だそうだな、とてもそうは見えんがな」
がははははは、と大口を開けて笑うランス。

大きなお世話だ、と胸中で呟く横島。

「俺様は男なんぞ知ったことではないが、俺様の役に立つなら話は別だ。これからもマリスの下で精々頑張るといい。・・・お前の目的、俺様も別に邪魔をするつもりはないから

な」

「っ!・・・そうっスか」
横島の態度や言葉遣いはとても一国の王に対するものではなかったが、横島自身には改める気はない。
先ほどランスのことを見直したばかりであるので、これでも随分とマシな振る舞いをしている方である。

「ふん・・・面白い奴だ。丁度いい、ハウレーンを捕まえたのはお前だそうだな。なら最後まで面倒を見ろ。・・・そうだな、一時間後だ。かなみと共にこのテントまでもう一度来

い。リーザスへ戻るためのうし車を用意しておいてやる」
不遜ともいえる横島の態度を咎めることもしない。

「一時間後っスか?」

「あぁ、俺様はハウレーンと二人きりで内密な話がある。お前らは外で見張りだ」
そういって護衛の兵までテントから追い出そうとする。

「判りました」
横島は実に理不尽なものを感じたが、大っぴらに逆らうのもマズイと判断したため素直に従うことにした。
それにかなみも一緒に帰るということだし、うし車の中で沈黙に耐える必要も無いだろう。


他にいた護衛兵と共にテントを出た横島はしばらく歩きながら考える。

(・・・まぁ、下手に逆らうようなマネをしなければ大丈夫か)

横島の夢の一つでもあるハーレムを実現した憎い男の敵ではあるが、嫉妬に狂ってちょっかいを出すようなマネをしては自分の首が飛ぶだけでなく、マリスの面子まで潰して

しまう。
それにランス自身からも積極的な協力を得られたわけではないが、少なくとも邪魔になるようなことをしないと口にした。
自分の目的はあくまで元の世界に帰ること。
・・・尤も、ランスの人柄が今ひとつ掴めない。
これっぽっちも信用ならないのは分かるが・・・。

とにかく今回の戦い、キッカケはまったく別のところから始まったものの、横島にとって意外な副産物をもたらしたのであった。


―リーザス城への帰路 うし車内―

「あ〜しんどかった・・・」

「確かにね・・・。まぁ、メナドに怪我がなくてほっとしてるけど」

一時間後、横島は総司令部のテントの前にいたかなみと合流した。
既にかなみの隣にはハウレーンがおり、彼女らと共に用意されたうし車に乗り込んだのだった。

現在は御者台に座って漫然と景色を眺めている。
うしろの荷台には体操座りをしているかなみと、縄を解かれたハウレーンがいる。

引き渡されたときにランス王の配下に入った、と聞いており既に縄を解かれていた。
もう捕虜という扱いではないそうなので、その点は横島にとって気楽であった。

かなみと横島はしばらく雑談をしていたが、

「・・・・・・・・・」
ハウレーンはずっと無言のままだった。
憤りを必死に抑えたような、苦々しげな表情だったのだが、さりとて横島の立場で事情を聞くのも躊躇われたので黙ったままでいた。

「まぁ、双方の部隊に負傷者がほとんどいないってメナドちゃんが言ってたし、万々歳ってトコかな・・・。ハウレーンさんも無事だったし」
実の父親が剣を振り上げたときは驚愕したが。

「何が・・・無事なもんか・・・っ!」
だが、横島の言葉にそれまで無言だったハウレーンが突如声を荒げた。
拳を握り締め、全身を怒りに振るわせている。

「ひっ!ス、スンマセン!!」
その剣幕に思わず飛び上がる横島。

(・・・そりゃついさっきまで捕虜の身だったヒトがその原因のほとんどを作った男に『無事だった』なんて言われても怒るだけだよな・・・・・・)

ハウレーンの突然の怒りの原因に思い当たると、これ以上は何も言わないほうがいい、と口を噤んだ。
それは横島の勘違いにすぎないのだが、・・・それに気付くはずもない。


「はぁ・・・・・・」
そして、テントから出てきたランスとハウレーンの様子から、ナニかがあったことを察していたかなみは深くため息をつく。

「ん?どしたの、かなみちゃん?」
横島が理由を聞いてくるが、言えるわけがない。

「何でもないわ・・・疲れただけ。それよりも、横島さんから借りたアイテム、凄い威力だったわよ。あんなもの一杯持ち歩いているわけ?」
話題を変えるためかなみが持ち出した会話のタネは、かなみに渡した<爆>の文珠のことだった。

「・・・持ち歩いているってワケじゃないけどね。まぁ、前に話した霊能力・・・俺だけが使える『魔法』の一種だと思ってくれればいいよ」
詳しく説明したところで意味も無いし、適当に返事をする横島。

「あれは・・・お前の『魔法』だった、というワケか・・・」
ハウレーンがボソッと呟くように問いかけてくる。

「・・・ん、まぁ・・・そういうことになるかな」
飛来する矢を<壁>で防ぎ、<閃>光で周囲を光に包んで目を眩ませ、頑丈な石造りの橋を<崩><落>させた後に<修><復>してしまった。
久しぶりに文珠を派手に使ったものである。
尤も、マリスの元で丁稚をしている限り、文珠を使う機会などそうは無かったのでストックは十分にあったが。

「あ〜、ハウレーンさん・・・あんまこのこと他の人に話さないで欲しいなぁって・・・え〜っと、ダメっスか?」

「・・・貴様は私を撃ち破った。そして私は敗軍の将だ」
恐る恐る懇願する横島に素気無く答えるハウレーン。

「・・・はい、スンマセン」

「・・・何故、貴様が謝る・・・・・・」

「いや、年上の女性には逆らえないという遺伝子が・・・」

「・・・アンタはボケを入れないと会話ができないの?」
「ぐはっ!」

そういうかなみは横島へのツッコミが実に板についている。
本人は気付きたくはないだろうが・・・。


3人(+御者)を乗せたうし車はその日の夜半過ぎにリーザスに到着。
それと同時にオークス陥落とエクス将軍捕縛の連絡を受け取ったのだった。

翌日には反乱軍の支配地として残っていたオク、バランチの街も降伏。

ここにリーザスの内乱は終結、ランス王によるリーザス統一が成ったのであった。


―リーザス城 謁見の間―

リーザス軍の主だった将軍達がずらりと並ぶなか、反乱軍の首謀者、エクス・バンケット将軍がランスとリアの前に連れ出されていた。
その傍らに立つ侍女マリスの後ろには横島もちゃっかり居たりする。

「さて、エクス。一応聞いておいてやるが、何故俺様に逆らった?」

「負けてしまった今となっては・・・そんな事はどうでもいい事です・・・何を言っても言い訳にしかすぎませんから」

「ふん、殊勝な心がけだ・・・」
言葉とは裏腹につまらなそうな顔をするランス。

「・・・・・・・・・」
エクスはあくまで何も語らない。

「ランス王、エクス将軍の処罰・・・いかがなさいますか?」
マリスがそっとランスへ耳打ちする。

「ん?処罰か・・・ふむ、そうだな・・・俺様に逆らった罪、これは死ぬほど重い」

ランス王の言葉に謁見の間に並ぶ将軍達の間に緊張が走る。

「どれくらい重いかというと100万トンだ。おい、エクス、貴様のようなひょろひょろにその重さが背負えるか?」

「・・・・・・・・・」
ランスの言葉の真意を測りかねているのか、それとも答える気がないのか、エクスは黙ったままであった。

「ちっ・・・つまらん。まあいい、特別に許してやるから俺様の部下に加われ。以前のまま白の軍の将軍だ、死ぬまで俺様の為に働くがいい」

「僕を・・・許すというのですか?」

「そうだ!寛大だろう!!がははははは」
気分良く笑い飛ばすランス。
その様子に各将軍も一様にほっとした雰囲気を漂わせる。

「・・・ありがたいお言葉です・・・ですが・・・僕は、ランス王の配下に加わる事は出来ません」

「・・・不服だとでも言う気か?」

「いえ・・・共に反乱に参加し、死んでいった仲間達に申し訳が立たないからです」

「では貴様は、リーザス復興の為に力を貸せぬというだけでなく、先日の戦いで捕虜となった白の軍の兵士達も見捨てるというわけだな?」

「・・・そ、それは・・・・・・」

「当然だろう。貴様の兵だろうが。その将軍が居なくなってしまうのでは、あいつらも用無しだろうが。違うか?」
無茶苦茶な言い分ではあるが、ランスの口調はやると言ったら間違いなくやる、という意思が篭められていた。

「だが、貴様の罪を問わず、元の将軍の立場に戻るのであれば、その部下どもも罪に問うわけにはいかんからな。さぁ、どうする?」

そこまで言われてはもはやエクスに逃げる場所はない。

「分かり・・・ました。全身全霊を持って以後、ランス王並びにリア様に忠誠を誓います」

こうべを垂れ、静かに誓うエクス。

「ふん、素直に最初からそう言えばいいのだ」
「よかったね、エクス。これからはダーリンの為に頑張ってね」

「リア様・・・」
心から嬉しそうに言うリアの言葉にエクスは深く感じ入る。

こうして、内乱の表向きの首謀者エクス・バンケット将軍はその罪に問われることなく、再びリーザス軍に加わることとなった。


第七話     完


―リーザス城内 マリス・アマリリス専用執務室―

「なーんかランス王のことがさっぱり分からんくなってきましたよ」
そうやって呟くのは横島。
あの男は暴君なのか賢王なのか、残虐なのか寛大なのか・・・。

「確かに私もまだまだランス王のことを知っているという訳ではありませんが、かの王もあれで知ってか知らずしてか計算高いところがあるようですね」

「はぁ・・・」

「エクス将軍とハウレーン将軍を許し、軍への復帰を認めることで、リーザス全軍がランス王を中心により強固に結束を強めたことは間違いありません。ランス王が今後、さ

らなる覇道へと進むのであれば、これは必要不可欠なものでした」

「なるほど・・・そういう見方もあるんっスねぇ・・・。あ、ところでマリス様が以前仰ってた、真の黒幕、とか言うのはどうなったんです?」

そう尋ねる横島に、マリスはその形の良い唇を小さく歪め、しかしあくまで上品に笑いながら・・・

「知りたいですか・・・・・・?」

―ゾクッ

「い、い、い、いえいえいえ、結構ですっ!!」

この世には知らないほうがイイコトがある。
マリスの笑顔を見ながら、横島は強く実感したのだった。


後書きのようなもの

反乱編終了、次回から魔人襲来編に入ります。
しかし、戦闘の描写が実にお粗末ですな〜・・・ツマラーンというご意見ご感想、ご遠慮なく下さい。
ラストのエクスとのやり取りでアレ?と思われた方、大人の事情でこうなりました。
あ、それとハウレーンですが、初稿とは少し違う展開で訂正をさせていただきました。
頂いた感想の中に「ハウレーンを後回しにするランスに違和感が」とあり、たしかにそーだ。おかしいぞwと思いましたので・・・。
展開事態は変わりません。前後の文章を変えただけです。

ランスの鬼畜云々というのが前回の感想で色々と言われていましたが。
横島がランスを許すわけがない、とか別にそーゆーことはないと思うんですけどね・・・筆者は。

横島自身、自分をセクハラ野郎の性犯罪者、と自覚してるワケですし、そりゃランスの強姦云々は程度問題ではありますが、だからといって横島がランスを『非難する』てい

うのも何か違うような・・・もちろん狂わんばかりに怒り、嫉妬もするでしょうけど・・・うーん難しい・・・。
このことがランスとの間に騒動を巻き起こしたとして、結局はギャグに陥っちゃうのかな、と思います。
・・・こんなコト言うと『逃げ』扱いされるかもしれませんし、筆者に非難が殺到する予感がしますが・・・。まぁ覚悟の上です。その上で拙作が見限られることも含めて。

メナドに渡した文珠の件、これはまた今後に出てくる予定です。

では次回、第八話「魔人襲来」お楽しみに〜

以下返信いたします。

>あきさん
 のっけからキツイ一撃!ありがとうございます。
 でも横島って基本ヘタレじゃないでしょーか?成分分析したら95%はヘタレのような気もしますが(煩悩の類も含む)
 男が下衆ばかり・・・まぁ、ザラックは下衆ですなぁ・・・でも他に下衆な男出しましたっけ?ロリ認定されたコルドバ?w
 >横島がランスなんて野郎を許す訳ないし――
 我々、神の視座からすればそう思うのもむべなるかな、ですが、作中の横島の視点のみにてトレースさせていくと、まだまだそういう行動を取る理由がありません。
 ハーレムを作ってるくらいではせいぜい嫉妬する程度でしょうし、女の子を強姦しているなど(作中及び作裏でも実行していませんが)そもそもどうやって知りえるのかw
 描写など至らないところも多く、納得のいかないことも多々あるでしょうが、筆者の持っている横島観とは作中で表現してあるままですので。

>東西南北さん
 私の目的が一つ叶っているようで嬉しく思います。是非、鬼畜王の世界を楽しんでください。そして今後とも拙作のご愛顧のほどよろしくお願いします。
 そんなに年は逝ってないですよ・・・20代ですから・・・。

>黒覆面(赤)さん
 ある人は横島らしくないと言い、ある人は横島らしいと言う。いったい私の描く横島像とはどれほど原作に近いのか・・・。
 期待通り、魔人の皆さん襲来です。シトじゃありません。使徒と魔人です。

>ネリさん
 ホ・ラガって選美眼めっちゃ厳しそうですからねぇ・・・横島じゃぁクリア出来ないかも。
 あ、そっちのほうがいいんだw

>ZEROSさん
 ランスが出てこないのはご承知の通り接点がなかったからですね。次回からはどんどん目立ってくるでしょう。
 ザラックの件は一時お預けです。

>クラインさん
 <不><能>はとても良い脅迫手段になるでしょうねw

>ありすさん
 ランスも主人公ですから・・・。
 それと筆者はあまりランスのお手つき云々を深く考えたりしないのですが、これは変わってるのでしょーか・・・?
 対策の一つとして第四話を作ったりしましたが、はてさてこの先、厳しそうだなぁ・・・。

>七位さん
 >マリスがどうだとかランスがどうだとかくだらない言い訳―の件、もう少し詳しくお聞かせください。今後の参考のためにも!!
 メナドは・・・そりゃ恋人同士ですから・・・ヤるコトやってないほうが不自然というか・・・。可哀想に思うのは筆者も同じです(涙
 無敵結界とはプランナーが魔王や魔人に与えた『能力』というよりも『ルール』みたいなモノ、その目的は遊びをより面白くするための・・・という実に悪質なものというのが

『私の考え』です。ダメージを受けない、というコトを除けば穴だらけのこの結界もそういう位置づけなら納得・・・しないか、やっぱり・・・w

>ラッキーヒルさん
 ランス聖人プレイという縛りプレイがあるらしいのですが、そうするとルドラサウムまで行けなかったりするそうです。
 まぁ、つまり何がいいたいかと言うと、鬼畜なのはプレイヤーであってランスではない!(嘘
 
>zeroさん
 不幸な子はあんまり出したくないですよね・・・って、今回のハウレーンって不幸になってしまうのかな・・・でもこれ、どうやっても避けられないし・・・。

>ウェストさん
 キャラを作者の手で成長させていく・・・むぅ・・・私は横島はどこまでも横島らしく、という考えを持っていたのですが、確かに作中劇で成長過程を描けたら燃えますね・・・。う

ちの横島君にはしばらくは無理だと思いますけどw

>拓也さん
 アールコート・・・出番早めるのが手っ取り早いかなぁ・・・と外道な考えをしてしまう筆者であります・・・。

>ふむふむさん
 私の目的がまた一つ叶っているようで嬉しく思います。
 >横島が仲良くなった女の子をランスがむりやり・・・
  これだけは『ご都合主義』と言われようがそんな展開を持ち込んだりはしません。だって書きたくないし・・・。

>シリウスさん
 横島が優遇・・・。私は不幸だと思っていましたが・・・『まだ』優遇されてましたかっ!分かりましたっ!もっと不幸にします(マテ
 ランスの扱いっていっても、彼も表に出ないだけで、裏で好き放題してますから・・・。
 うーむ、好き放題してる描写があったほうがいいのかなぁ・・・。

>名無しさん
 中々私の思考を読んでいると思われますwさては見ているな!?w
 当然、敵国の介入があれば不味いですが、エクスはそうなる前にマリスが手を打つと踏んでいます。
 それほどマリスの才能を信用している、というと変でしょうか?
 まぁ、綱渡りとエクス自身が感じていましたし、ヤヴァイことになるのは間違いなくエクスの方でしょうね。
 
>Iwさん
 命の恩人かなみや助けたアールコート、雇い主マリスに対しては独占欲剥きだしになる可能性大ですねぇ・・・。

>骨折さん
 ランスが次回から前面に出てくることが多くなるので、素敵にお馬鹿な鬼畜野郎を披露したいと思っています。

>神雷さん
 アドル・クリスティンですか・・・筆者に言わせれば奴のほうが外道ですがね(笑
 『かなみ×横島』ってかなみちゃんの不幸フラグだと思うのですがwそう思ってしまう筆者が外道なんでしょうか・・・。

>くらしきさん
 ジークはまねしたの魔人ですし、困任睨皺Ε献襪稜塾呂鬟灰圈爾靴得錣い鯆んできましたし、<模>と同じ能力を持っていると判断しました。
 確かに鬼畜王のゲームでは単純な変身能力しか使ってなかったですけど、雑魚モンスターのまねしたが出来てジークが出来ない、なんてことはないと思います。
 シィルだけは当然ランスひとすじ、ランスも実はシィルひとすじ。
 ランスシリーズの肝ですよ肝。だからこそ横島がどう揺さぶりを掛けるのか・・・面白くなると思いませんか?w

>nasさん
 横島も首チョンパできるくらいの甲斐性があればいいのですが(マテ
 ランスと横島がよく似てると言われますが、私は他にもっと相応しいキャラがいると思っています。
 ホラ、あの人あの人!!(誰よ?)

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