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▽レス始

「退屈シンドローム 第14話(涼宮ハルヒの憂鬱+ドラえもん)」

グルミナ (2006-10-15 16:11/2006-10-16 22:39)
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 キョンとハルヒが二人揃って掃除当番に当たっていたので、僕は一足先に旧館に向かっていた。土曜日だしこのまま帰ってしまっても別に罰は当たらないだろうとも一瞬考えはしたが、黙って帰って死刑にされるというのもあまり面白くないから取り敢えず部室には足を運んでおく。今の僕の心情を端的に表したとするならば、まぁこんな感じに纏まってくれるだろう。

 それに朝比奈先輩の事も少し気になる。今朝は鶴屋先輩の活躍とその後の騒動で有耶無耶のまま終わってしまった事だが、あの人の抱えるトラウマというか心の傷は結構大きいに違いないと意味も無く確信出来る位に朝比奈先輩の壊れっぷりは凄まじかった。今日は部室に顔を出すと言っていたが、本当に来ても大丈夫なのかと他人事ながらも心配になる。一緒に遅刻した仲だし。

 そんな事を考えながら文芸部室のドアを開けてみたら、居心地の悪そうな顔をした朝比奈先輩が縮こまるようにパイプ椅子に座っていた。そして窓際には最早お馴染みの長門の読書姿。成る程、昼時の部室に無口な文芸少女と二人きりの時間を過ごすというのはそれはもう気詰まり極まりないに違いない。

「あの、涼宮さん達は……?」

「ハルヒとキョンなら一緒に掃除当番ですよ。その後学食に行くとか言ってたから、暫くは来ないでしょうね」

 おずおずとした朝比奈先輩の問いにこちらもパイプ椅子に腰掛けながら答えると、朝比奈先輩はあからさまに安堵の表情を浮かべた。その表情を見るに取り敢えず部室に来てみたは良いが心の準備は未だ出来ていなかったと言った所だろうか。

「……よくまた、部室に来る気になりましたね」

「うん……、ちょっと悩んだけど、でもやっぱり気になるから……」

 憂いを含んだような顔で独り言のように言う朝比奈先輩に、僕は思わず眉を顰めた。初めて会った時も似たような事を言っていなかったか、この人。長門や僕がいるのが気になるとか何とか。その前にも何か重大そうな事を呟いていたような気がしないでもないが、キョン撲殺未遂事件やらバニー騒動やら長門と朝倉の正体やら転校生参戦やらと無駄に濃い事件がこの二、三日で怒濤のように押し寄せてきたから、正直言って忘れてしまった。

「気になる、ですか……」

 登校中にコンビニで買ったおにぎりの包みを開きながら、僕は何となく朝比奈先輩の言葉を繰り返した。そう言えばカウンセリングの一つに相手の言葉を殆どそのまま反復するというものがあるとか言う記述を現国の教科書を流し読みした時に見たような気がする。うろ覚えだが、心のケアやカウンセリングでは慰めの言葉や助言よりも相手の言葉を繰り返して確認する事がより意味があるとか何とか。

 そしてそのカウンセリング術をちょっと試してみようかと僕が思ったのは、人として当然の事に違いないと僕は思う。別に単なる気紛れと言う訳では断じて無い。

「はい。野比くんや長門さんに加えて古泉くんまで来るなんて……」

「そうですね、僕や長門だけじゃなく古泉まで……、」

 そこまで反復しかけた所で、朝比奈先輩がテストで答案が回収された後に書けなかった解答が解ったような顔でいきなり「あ!」と声を上げた。そして同時に僕もまた、朝比奈先輩の言葉の中に奇妙な、しかし別にどうでも良いような矛盾を一つ見つけていた。

「あのあの、別に野比くん達が怪しい人だとかそう言う事じゃないので安心して下さいね」

 慌てたように妙な所にフォローを入れる朝比奈先輩。心配しなくても三人共揃いも揃って本当に怪しいプロフィール持ちなので安心して良いですよ。

「朝比奈先輩、何で古泉の事知ってるんですか?」

 瞬間、朝比奈先輩はまるで一時停止ボタンを押したビデオ映像みたいに慌てた顔のままぎこちなく固まり。

「いえあの別に深い理由がある訳じゃなくてですね。キョンくん、……は確か野比くんと同じクラスだったから駄目だから涼宮さんが、ってはうぅ涼宮さんも同じクラスだ……」

 早送りボタンでも押されたように七倍速位の勢いで更に慌て始めた。朝比奈先輩って、絶対に嘘とか吐けない人だよね。何となく性格的に。

「えーっと、えーっと……」

「……長門は?」

 ちょっと誤魔化せば済むような言い訳に本気で悩んでいる朝比奈先輩に、僕は我関せずとばかりに読書に興じる長門を横目に見遣りながら助け舟を出してみた。色々と本末転倒だとは思いつつも。

「どう頑張ってもシチュエーションが思い浮かばないので長門さんは却下です」

 ……駄目出しされてしまった。朝比奈先輩、可愛い顔して意外とキツい事言うんですね。

「あ、そうだ鶴屋さん、鶴屋さんに聞いたんですよ」

 悩んだ果てに朝比奈先輩が言い訳として挙げた人物は、僕が今朝知り合ったばかりのアグレッシブかつハルヒとは別の意味でエキセントリックな髪の長い先輩だった。

「実は鶴屋さんと古泉くんは遠い親戚だったりしてですね、その親戚の古泉くんが昨日転校して早々涼宮さんに校内を連れ回されてたって聞いたんですよ。うん、そういう事です」

 何やら自分で納得している朝比奈先輩に、僕は助け舟を撃墜された事への意趣返し、というか報復を込めて一言。

「朝比奈先輩、それ嘘でしょ」

「ええ!? どうして解っちゃったんですか!?」

 わからいでか。というか朝比奈先輩、あんた今朝鶴屋先輩は初めての友達だとか言ってませんでしたっけ。

 この人と話していると何やら無駄に疲れてくるのは僕の気のせいではないだろう。表裏が見えないから駆け引きが成り立たってくれず、どうも僕が勝手に空回りしているようにしか思えない。まぁ、その分向こうも盛大に自爆してくれているみたいだけど。

 色々と面倒臭くなった僕は取り敢えず、

「ところで話は変わりますけど、朝比奈先輩って実は未来人ですか?」

 直球勝負に出てみる事にした。今の今まで忘れていた事だがそう言えばこの人前にも時間平面とか何とかと如何にも未来人チックな事を言ってたし、今の古泉関係のやりとりも省みれば電波な人というオチは多分消えたと思う。まぁ、幾ら朝比奈先輩でも素直に正体を明かしてくれるとは流石に思っていないけどさ。

「あ、はい。そうですけど?」

「……」

 ……どうしよう、即答されてしまった。こうも潔くカミングアウトされると逆に反応に困る。

 一方自身の正体をあっさりと暴露してくれた朝比奈先輩はと言えば、何やらホウ酸団子を食べてしまった小学生のような顔で目を白黒させながら両手で口を塞いでいる。

「えっと、あの、そのですね。……野比くんって誘導尋問上手いんですね」

「言うに事欠いてそれですか」

 というか九割方は貴方の自爆でしょうが。


「野比くんのご推察通り、わたしはこの時代の人間ではありません。もっと未来から来ました。過去人に未来の事を伝えるのは厳重に制限されていて、航時機に乗る前に精神操作を受けて強制暗示に掛からなくてはなりません。それが規則です。だから必要以上の事を言おうとしても自動的にブロックが掛かります。そのつもりで聞いて下さい」

 正体を見破られて開き直ったのか、朝比奈先輩は密室殺人のトリックを暴かれた探偵漫画の犯人のように突然語り始めた。最近こんなのばかりで何だか疲れてくる。今回は僕にとっても好都合だから別に良いけど。

「三年前、大きな時空振動が検出されたの。ああうん、今の時間から数えて三年前ね。野比くん達が中学生になった頃の時代。調査する為に過去に飛んだ我々は驚いた。どうやってもそれ以上の過去に遡る事が出来なかったから」

 また三年前か。この街の不思議要素はつくづく三年前が好きらしい。

「大きな時空断層、時間と時間の間に壁みたいなものが出来たのが原因じゃないかって言うのが結論。でもどうしてその時代に限ってそれがあるのかは解らなかった。どうやらこれが原因らしいって事が解ったのはつい最近なんだけど、」

「その結果ハルヒに行き着いた、って所ですか」

「……どうして解っちゃったんですか?」

 科白を横取りする形で口を挟んだ僕に、朝比奈先輩は楽しみにしていた映画のオチをネタバレされたような顔をした。まぁ、昨日の朝倉の話から何となく予想はついていたからね。そして古泉の転入の理由も。

「そう。わたし達が見つけた時間の歪みの中心は、涼宮ハルヒと言う一人の少女でした。本当の事を言えば、一人の人間が時間平面に干渉出来るなんて未だに信じられない事なんです。でも事実、過去への道を閉ざしたのは涼宮さんなんです。彼女自身は、自分が時間を歪曲させている時間振動の源だなんて考えてもいないですけど。だから皆焦ってます」

「焦ってる?」

 僕は思わず聞き返した。過去へ遡行出来ないらしいという事も大問題だけど、それ以上にその一言が気になった。何となく、訊いておかなければいけないような気がしたから。

「あ、はい。これは禁則事項以前の噂レベルの話なんですけど……、」

 朝比奈先輩は自信無さげにそう前置きしてから、

「ーー上の人達が本当に遡行したいのは、実は五年前の時間平面らしいって」

 まるで都市伝説でも語るような口調で、そう言った。

「おかしいですよね。時空振が観測されたのは三年前なのに、上の人達はそれよりも二年もずれた時間平面を重要視してるなんて。話を戻しますけど、わたしは涼宮さんの近くで新しい時間の変異が起きないかどうかを監視する為に送られた監視係みたいなものなんです」

 僕は朝比奈先輩に気付かれないように小さく、それでいて万感の思いを込めて嘆息した。漸く見つけた光明が、手に掴む直前に闇に消えたような感覚が全身を襲う。

 朝比奈先輩はきっと何も知らない。僕の過去も、『あいつ』の事も。そして時間を遡って過去を変えるという選択肢も、潰えた。八方塞がりとはこの事だ。

 ただ、総ての希望が潰えた訳ではない。朝比奈先輩の言う噂話が真実だとするならば、少なくとも朝比奈先輩よりも上の人間は五年前の事を知っていて、更に何らかの介入を図りたいと画策していると考えられる。

 だとするならば、……取り入って利用出来るかもしれない。

「朝比奈先輩、最後に一つ良いですか」

 一つだけ矛盾が残っている。朝比奈先輩が『あいつ』の事を知らないのなら、この人は何故僕の事を知っていたのだろう。朝倉達と同じように、僕がハルヒの「鍵」の一つだと考えていたから?

 その事を訊いてみたら、朝比奈先輩はきょとんとした顔でこうのたまった。

「知っているも何も、教本に載ってるじゃないですか。……ってしまった、野比くんは過去の人だった! 今の無し! 忘れて下さい!!」

 慌てたように両腕を振る朝比奈先輩を見ながら、僕は取り敢えず思う。朝比奈先輩曰く教科書に載っているらしい未来の僕よ、貴様は一体何をした?


 ● ● ●


 十分後、どかんと開かれたドアの向こう側から満足そうに腹を擦りながらハルヒが登場した。その左右にはキョンと古泉を掴まえている。敢えて「従えている」ではなく「掴まえている」と形容したのはハルヒの両手が二人の手首を手錠のように逃がさぬとばかりにガッチリとホールドしているからであり、他に深い意味は無い。

「学食で古泉くんを見つけてラッキーだったわ。あたしとした事がSOS団は補習だろうがテスト期間だろうが毎日活動って言うのを忘れてたから、うっかり帰っちゃってたら目も当てられない所だったわ」

 初耳なんだけど、それ。

「今言ったわ。あ、みくるちゃん。身体はもう良いみたいね。何だか顔つきも変わったような気がするし、団員としての自覚が出てきたようで何よりだわ」

 復活した朝比奈先輩を見て、ハルヒは何やら一人で自己完結した。そして不適な笑みをその顔に浮かべ、ハルヒは僕達を順々に眺めて口を開いた。

「みくるちゃんも来て全員揃った事だし、昨日の古泉くんの疑問に答える事にしましょう。我がSOS団の活動内容、それは、」

 大きく息を吸い、演出効果のつもりか台詞を溜めに溜めて、そしてハルヒは先程の朝比奈先輩のカミングアウトにも匹敵する驚くべき真相を吐いた。

「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊びながらこいつの正体を暴く事よ!!」

 そうのたまいながら、ハルヒは食指を槍のように僕の鼻先に突き付けた。まだそのネタを引っ張るのか、君は。

 という感じでハルヒの爆弾宣言に対する僕の反応はその程度のものだった訳だが、しかし残りの面子はそうもいかなかったようだ。

 未来人朝比奈先輩は完全に硬化していた。目と口で三つの丸を作ってハルヒのハイビスカスのような笑顔を見つめたまま動かない。動かないのは宇宙人長門も同様で、首をハルヒへと向けた状態で電池切れを起こしたみたいに止まっている。更に超能力者古泉も、微笑なのか苦笑なのか判別しにくい表情で突っ立っている。

 最後にキョンだが、意外な事にキョンもまた唖然とした表情を浮かべてハルヒと長門の顔を交互に見比べていた。あの様子から察するに長門の秘密は聞いたみたいだけど、その程度で一々驚いていては身が保たないぞツッコミ担当。

 などとSOS団に集うSF的不思議関係者プラス一名の狼狽える様を呑気に眺める僕だったが、ハルヒの演説はまだ続いていた。

「さて、今まであたしたちは色々やってきました。ビラも配ったし、ホームページも作った。校内におけるSOS団の知名度は滝登り、第一段階は大成功だったと言えるでしょう」

「朝比奈先輩の精神に傷を負わせておいて何が大成功だ」

 キョンのツッコミを無視してハルヒは続ける。

「しかしながら、我がSOS団のメールアドレスには不思議な出来事を訴えるメールが一通も来ず、またこの部室に奇怪な悩みを相談しに来る生徒もいません」

「ホームページもビラも一昨日の出来事だったと思うのは果たして僕の気のせいかな」

 この横槍は僕。たった二日で成果が出るのなら宣伝業者は苦労しない。

 更に無視してハルヒは続ける。

「果報は寝て待て、昔の人は言いました。でももうそんな時代じゃないのです。地面を掘り起こしてでも、果報は探し出すものなのです。だから探しに行きましょう!」

「……何を?」

 嫌そうな顔で尋ねるキョンに、ハルヒの瞳がギラリと煌めいた。

「この世の不思議をよ! 市内をくまなく探索したら一つくらいは謎のような現象が転がっているに違いないわ!!」

 成る程、確かに一理ある。現にこの北校の校内だけに限定しても、身近なものから宇宙規模まで大小合わせて片手を越える位の謎が転がっている訳だし。その筆頭がこのSOS団なんだけど。

「次の日曜日、つまり明日! 朝九時に北口駅前に集合ね! 遅れないように。来なかった者は死刑だから!!」

 一瞬、死刑で良いから寝てようかなーと思ってしまった僕は、きっとまだまだ駄目人間なんだろうね。


ーーーあとがきーーー
 グルミナです。『退屈シンドローム』第14話をお届けします。
 今回は未来人編後編でしたが、下っ端の朝比奈先輩は何も知らされてなさそうという事で軽く終わらせました。本格的な腹の探り合いは朝比奈先輩(大)登場まで持ち越しですね。未来組のタヌキへの扱いもその時にという事で。
 のび太が教本に載っているというのは今後の展開への伏線ですが、色々と想像してみると楽しいかもしれませんね。

 10月16日(月)追記、管理人米田氏の警告に従い一部あとがきを削除しました。
 ご迷惑をかけて申し訳ありません。

>砂糖菓子さん
 鶴屋さんはハルヒとは違った意味で奔放な人なので、こんな一面もアリかなーと思って書いてみました。
 やはりのび太と言ったら昼寝属性と遅刻属性は外せないでしょう。
 vs朝比奈先輩の駆け引きですが、他の二つと違ってコメディタッチにしてみました。朝比奈先輩(小)にはシリアスは似合いませんから。

> 2さん
 はじめまして、読んで下さってありがとうございます。
 トラウマ、きっと乗り越えられますよ。

>無虚さん
 昆虫人間の暴れっぷりは、取り敢えず無視する事にしました。お前らどうやってこっちがわに干渉してるんだよ、って感じです。
 タイムマシンの数ですが、そもそも一家に一台感覚はおかしいんじゃないかと当方は考えています。車じゃないんですから。それを二台も所有しているセワシの家は一体どうなっているのか、実はそれがドラえもんの謎じゃありませんか? 息子のお年玉は50円なのに、子守りロボットはかなりの道具をレンタルしている所とか。

>かのんさん
 はじめまして、読んで下さってありがとうございます。
 平行世界についてですが、概念自体はこの世界観にも組み込まれています。ただ、ドラえもんの来た世界がどういう扱いになっているかはまだ秘密です。朝比奈先輩(大)登場と来までお待ち下さい。

>HEY2さん
 その通り。手刀で気付けは間違った方法です。良い子も悪い子も絶対に真似をしてはいけません。
 キョンと長門の対談は原作とほぼ同じです。朝倉はいません。ただ、お茶と一緒にお茶菓子が出る程度の差異はあったかもしれませんが。

>noteさん
 はじめまして、読んで下さってありがとうございます。
 出木杉の正体はパーマンですか。残念ながらその設定は反映出来そうにありません。どこかの誰かも言っていましたが、正義の味方とは期間限定なものです。高校生にパーマンセットは似合いそうにありませんから。(マテ

>龍牙さん
 皆勤賞、そういえばそんなものもありましたね。三年間無遅刻無欠席ってどんな化け物だよと卒業式の度に思ったものです。朝比奈先輩は逃しましたけど、のび太のせいで。
 のび太の遅刻回数ですが、五月に入ってからはゼロですね。それ以前は小学校同様常習犯ですが。成績の方はキョンと同程度と考えています。小テストでは0点取っていそうですが。
 のび太の師匠候補の彼女ですが、どんな扱いにするかはまだ未定です。龍牙さんの妄想通りにのび太のあやとりレベルを人外級にするのも良いですけど、幼い頃に出会ってのび太があやとりを始めるきっかけを与えたという設定にしても面白いですし。後者ならおばあちゃん繋がりで絡ませるのも楽ですしね。ただ、どちらの場合にしても元ネタに(+ラ○ひな)を追加しなければならなくなりますが。

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