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「鬼畜世界の丁稚奉公!! 第四話(鬼畜王ランス+GS)」

shuttle (2006-10-15 09:18)
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リアとランスの結婚が決まって三日経った。

四日後にリーザス王国を挙げての結婚式が開かれるため、その準備にマリスは上を下への大忙しである。
本来、目を離すべきではない横島のことも完全に頭の外へと行ってしまったかのようで、完全に放っておかれていた。
リーザス一の女傑と謳われるマリスだが、彼女のリアへの想いいれの深さを考えればやむを得ない事かもしれない。

つまりは暇を持て余しているのである。

マリスは結婚式の準備で横島が役に立つとは思わなかったし、横島としても同感で、そしてマリスがいなければ何も出来ない。
そこで横島は見聞を広めるためにもリーザスの城下町を散策したい、とマリスに申し出たところ、かなみを連れ立って行くことを条件に許可をもらった。


―リーザス城内 かなみの私室―

その晩、かなみは自室のクローゼットを前に大いに悩んでいた。

「・・・なんでこんなことで悩まなくちゃいけないのよ・・・・・・」


リーザスの城下町を散策する許可を貰ったらしい横島。
お目付け役が必要なのだが、選ばれたのは当然のことながらかなみであった。

で、早速、明日にでも街に出たい、と横島が言うのでその準備を自室でしている最中であった。

「・・・いくらお目付け役、仕事とはいえ、城下町を歩き回るのにいつもの忍び装束じゃマズイわよね・・・」

動きやすさや、丈夫さが考慮され、各種装備を仕込むことの出来る忍び装束だが、街中で着るには流石にキツイ。
とすれば、不自然ではない別の服装を用意しなくてはならない。

あーでもない、こーでもない、と普段、着飾る機会の少ないかなみはクローゼットに仕舞われた服を前にして考え込んでいる。
いつの日か忍者であることを辞めて、普通の女の子の幸せを得たい、と常々考えているかなみはその準備の一環か、意外と所有している私服が多い。
引っ張り出された服が床の上で散乱している。

・・・まるで意中の男とのデートの前日に、女の子が一生懸命に服を選んでいる図・・・・・・そのものだったりするのだが、本人が気付いたら発狂モノだろう。
幸い、この場にそれを指摘するものはいない。今は。


―コンコン

悩み続けるかなみだったが、ノックの音に意識を戻す。

「・・・はーい?」
返事をするが、こんな夜更けに誰だろう、と思う。

「ボクだよ、かなみちゃん。入っていい?」

「あ、メナド?ええ、いいわよ。少し散らかってるけど」

部屋の主の承諾を得てメナドは扉を開けて中へ入った。

「昼間にクッキーを焼いたんだ、一緒に食べようと思ったんだけどどうかな?」
手に持った包みを掲げてニコリと笑う。

「・・・もう、こんな時間に甘い物?太るわよ・・・?」
というものの、かなみの声は嬉しそうだ。

「へへっ、運動一杯してるから大丈夫だよっ」
そうね、と相槌を打つかなみ。夕御飯は食べたが小腹も空いてくる頃だった。

「あ、いいお茶が入ったんだった。淹れてくるわね」

「うん、ありがとう・・・って、かなみちゃん」
ようやくメナドは部屋の床に散乱する服に気付いたらしい。

「どうしたの、コレ?」

「へ・・・?あ・・・あああ、これはね」

かなみが答えるより先にメナドはすぐに理由に思い至る。

「衣替えの季節でもないし・・・・・・あ、わかった・・・かなみちゃん、明日デートでしょっ!?」
謎は全て解けた!と指をかなみに突きつけるメナド。

「え・・・・・・?」
かなみはまるで解っていません、という呆けた表情。

「デ・・・デート?・・・でえぇと・・・・・・」
誰が?誰と?
私が?・・・アノ横島と・・・?

ここに至りようやく部屋の状況に気付く。

「違う!!なんで私が横島とデートなんかしなくちゃいけないのよっ!!」

「へぇ、横島さんて言うんだ・・・ってもう呼び捨て?あ、横島って名前、最近マリス様に雇われたとかいう人?・・・そういえばボクも会ったことあるね。へぇ〜あの人か〜。う

ん、いいじゃない、年も同じくらいだし、イイ人っぽいし」
メナドは横島が初めてリーザスに来た時にしか会っていないが、あの時の印象だけではまぁ、そんなものだろう。

――メナドに男を見る目が無い、などと言ってはいけない、決して。

「違うわよ!任務なのよぉ!!仕方なくなのよぉお!!」
限りなく本音であるのだが、メナドにはそれがかなみの照れ隠しにしか見えない。

「まぁまぁ、分かってるって、かなみちゃん。うん・・・そうだねぇ、今の季節ならやっぱり暖色系が合ってるんじゃないかな?それに初デートならやっぱりワンピースかスカートだよ!ほら、コレコレ、いいのがあるじゃない!」
全然話を聞いてくれないメナド、服選びが勝手に進められていく。

「違う・・・違うのよおおおおお!!!」

かなみの絶叫が夜のリーザス城に鳴り響いた。


〜鬼畜世界の丁稚奉公!!   第四話「ボーイミーツガール!」〜


―リーザス城下町 中央広場付近―

「・・・まったく、なんでこんな・・・・・・」
出かける前から既に機嫌が悪かったかなみ。
その理由は寝不足なだけではない。

「まぁまぁ、そんなこと言わないでよ〜。俺、まだ知り合いほとんどいないんっスから」

横島とかなみが噴水のある通りを並んで歩いている。

やはりデートに見えなくも無いが、それが違うことはかなみの服装が強く主張している。

「・・・でも、かなみちゃん、こんな街中で人目にもつくのに忍者の格好してていいんっスか?」

「・・・いいのよ」
呻くような、不機嫌をあらわにしたかなみの声。

「でも・・・」
いや、横島的にはコスプレ美少女が隣を歩いていることに文句など付けようもないのだが、かなみを振り返る人達の視線がチクチクと気になるというか・・・。
かなみもそれが分かっているのだろう、眉をしかめながらも頬はうっすらと赤みを帯びているあたり、やはり恥ずかしいようだ。

「動きやすいからいいのよ!アンタといるのは任務なんだから、あらゆる事態を想定していなきゃいけないの!」

「は、はい、わかりましたスミマセン・・・」

(やっぱり、迷惑だったかなぁ・・・そりゃそうだろうなぁ・・・せっかくの非番だったみたいだし)

真実は違ったりするのだが、横島には知る由も無かった。


「・・・しかし、すごい人だかりだ」

「・・・リア様のご婚礼が国内外問わず発表されたからね。あちこちから人がやって来てるみたい。結婚式は来週だというのにもうお祭り騒ぎだわ」

今、リーザス城下は青天の霹靂ともいえるリア女王の婚礼発表に大いに賑わっていた。

「ふ〜ん・・・まぁ、俺にとっても他人事じゃないしなぁ・・・」
マリス個人に雇われているとはいえ、マリスはリーザス女王の侍女。
そしてリーザスの国王が変わるとなれば自分にも関係ないはずがない。

「・・・正直、覚悟しておいたほうがいいわよ・・・。ランスがリーザスの国王になるなんて私にとっては悪夢以外の何ものでもないわ・・・」

かなみは三日前のランスの無茶苦茶な言動に頭痛を覚える。
横島としては吊るされたコトの方が悪夢であったが、それをかなみに言うつもりは無い。

「うーん・・・確かに目的のためなら手段を問わないタイプだと思うけど――」

だがあの美神令子を間近に見てきた横島である。
彼女も目的のためなら手段を選ばないことに掛けては世界一だろう。

ランスが所有物(ただし、女の子を所有物扱いとは横島にとって噴飯ものだが)を取り返すために軍隊を借りて戦争を仕掛けようとし、そのためには結婚すらしてしまうとは・・・。

「・・・別に普通か・・・・・・」

「そんなワケないでしょっ!!」
即座にツッコむかなみ。

「そうかなぁ・・・?」

例えば、美神令子が自分の持つ財産を全て奪われたとしたら?
それを取り戻すのに必要な手段であれば、戦争の一つや二つ、何のためらいもなく引き起こすだろう。
それこそありとあらゆる手段を使って・・・。

やはり、横島の常識・非常識の境界はかなり偏りがある。
原因は明らかだが。

「・・・まぁ、いいわ。どうせすぐにでも理解できると思うし・・・・・・」
はぁ、と脱力したように息を吐き出す。
知らぬが仏、と言わんばかりのかなみのため息だった。


「そういえば、リーザスに来てから三日間、マリス様の部屋にずっといたみたいだけど、何をしてたの?」
屋台で買った「ピンクウニューン」とかいう珍妙な名前のよく冷えた飲み物をベンチに座って飲んでいるとかなみが尋ねてきた。

「そりゃもう、マリス様とウハウ(ギロッ!)・・・ううぅ、ひどいよかなみちゃん」
一睨みで妄言を止めさせる。さながら黙殺、と言ったところだろうか。

「うーん、まずこの世界の文字とかさっぱり分からんかったから、その勉強だったな。元の世界に帰るためにも、この世界の文献とか読む必要あるかもしれんし。後は簡単な地理とか歴史とかかな」

「ふ〜ん、まぁ、そうよね。で、どれくらい解るようになったの?」

「日常レベルで必要な知識はまぁ、だいたいは。言葉はもうなんとかなるし、生活習慣もそれほど変わらないみたいだし。あと一日の長さとか、一年の日数とかまったく同じなのには驚いたけど」
大陸が平べったいくせに太陽と月がぐるぐると回っていることが解った時、それを大真面目に書いてある本を読んだときは自分の目を疑ったが・・・。

「へぇ・・・不思議なものねぇ」

まったくである。


「さて、そろそろ行きましょう。どんな場所が知りたい?」

「やっぱ図書館、かな。とにかく知らなきゃならないコトが一杯あるし・・・」
本来図書館など横島にはまったく無縁のものなのだが、ここに至ってはそうも言っていられない。
手がかりが得られるならばやむを得ない。

「図書館、ねぇ・・・。それなりに古くて立派なのがあるけれど少し辺鄙なところにあるのよね。ちょっと歩くわよ」

「了解っス!」

二人は再び連れ立って歩き出した。


「確かに辺鄙なトコっスねぇ」

先ほどまでの人ごみが嘘のような閑散とした路地を歩いている。
露店や商店が立ち並んでいた大通りと違い、ここらへんは住宅街なのだろう。
本来ならこのような場所に図書館など建てたりはしないのだろうが、どうやらリーザスが建国された以前からある由緒あるモノらしい。
城下町の規模が大きくなるにつれて自然と中心街から離れていってしまったのだろう。

「ええ、場所の悪さから色々と言われているらしいけど、歴史的にも価値のある建築物らしくて下手に取り壊したり移設することも出来ないそうよ」

「ふーむ、確かに他の建物とは違う雰囲気が・・・」
威風堂々とした大理石で作られた建物だった。
しかしその立派さとは裏腹に利用者は少ないようだ。

「だから新たに別の図書館をリーザス城内に作ろう、とかいう動きもあるらしいわ」

「なるほど・・・納得っス。とりあえず今日は場所さえ分かれば良かったんで戻りましょう・・・っん?」

「いいの?別に時間が無いわけじゃ――どうしたの?」
急に雰囲気が変わる横島を訝しげに見る。

「いや・・・あっちの方、何か気になることが・・・・・・」

かなみの背後、横島は偶然視界に入った路地裏に駆け込む少女の姿を捉えていた。

「えっ・・・?」
振り返るも既に少女の姿は無い。
かわりに如何にも胡散臭げな、どこからどうみてもチンピラと言った風情の男が路地裏に駆け込んでいく姿があった。


――い、いやあっ!こないでぇ!!


そして唐突に聴こえてくる微かな悲鳴。

「「!?」」

「行くわよ!」
「勿論!(美)少女の危機に駆けつけなければ漢がすたる!!」

横島の返事に引っかかるものを感じたが、今はそれどころではない。
駆け出したのはかなみが先であったが、横島はその横をすり抜けてあっという間に抜き去っていった。

「は・・・はやい・・・・・・」

流石は横島といったところであろうか。


―リーザス城下町 図書館通り路地裏―


「はぁはぁ・・・うぅ・・・っ!」
一人の、まだ少女といっていい年頃の女の子が息も絶え絶えに走っている。

母が言っていた通りだった。
リーザス女王リア様の結婚式が発表されて以来、リーザスの城下町は普段よりもずっと他の街から人が多く集まってきている。
そのほとんどは普通の人と変わらない、善良な人たちなのだろうが、中には・・・。

―だから気をつけなさい、決して人の少ないところへ独りで行ってはダメよ

彼女は必死に逃げていた。


運が悪かった。
そういう他には無いのだが、少女自身の不注意も原因だった。
母の忠告どおり、用心深くしなくてはならない時期だったのだから。


週に一度は行くあの古い図書館。
あそこは常に人も少なく静かで、落ち着いて自分の好きな本が読めるのだ。
その帰り道だった。

いつのまに後を付けられていたのか、気がついたときには人気のすっかり無い路地裏で前後を不審な男達に遮られてしまっていた。

「へへ、お嬢ちゃん。こんなところを独りで散歩してたらあぶないジャンキー」

「そうそう、俺達が家まで送ってやるマヌケ」

ニヤニヤと嫌らしい目つきで少女に迫ってくる男達。
その意図はどう好意的に考えても善意を元にしたものではない。

「・・・・・・!」

男達の不意を突く形で咄嗟に回れ右して図書館の方へと駆け出し、その場から逃げ出したのはいいが、逃げた方向が良くなかった。
ただでさえ普段から人通りの少ない道に、今はこのお祭りのような喧騒が人々の目からこの通りを遠ざけていた。

振り返ったりなどとても出来ないが、気配で自分を追いかけてきているのが分かる。

わき目も振らず必死に逃げているうちに、図書館の所まで戻ってくる。

(中に駆け込めば・・・!)
そう思い、普段は滅多に走ることの無い足に鞭打ってさらに急ぐ。

が、少女の考えを先読みしていたのか、先ほどの男二人とはまた違ったが、雰囲気は明らかに同質の男が目の前に立ち塞がっていた。

「そんなに急いでどうしたんだいガイキチ?」

「・・・ひっ!」

咄嗟にさらに脇の道へと入り込む。
だが、そろそろ限界だった。
図書館へ逃げ込めば助かる、と思っていた矢先に立ち塞がれたことが少女の残り少なかった気力を根こそぎ奪っていた。

ロクに舗装されていない路地裏、とうとう少女は足を引っ掛けてしまいその場に転倒してしまう。
転んだ拍子に強く捻ってしまったのか、再び立ち上がることも出来なかった。

「う・・・うぅ・・・!」
恐怖と絶望で涙が溢れてくる。
助けて・・・誰か助けて・・・・・・。

やがて、自分を追いかけてきた男達の気配が近づいてきて・・・。

「い、いやあっ!こないでぇ!!」

少女は悲鳴を上げた。


「こっちかっ!?」

路地裏へ駆け込んでいく少女の姿と、その後に続いていく人相の悪い男、そして微かに聞こえた悲鳴。
どう考えても状況は一目瞭然だ。
悪漢に襲われている(美)少女に違いない。
逃げる少女の顔までははっきりと分からなかったが、流れるようなラベンダー色のロングヘアが印象的だった。

悲鳴の聞こえてきた方角にアタリを付け、路地裏を駆け抜ける横島。
かなみも少し後ろから走ってくるのが分かる。


「あれかっ!!」

壁を背に倒れこんだ少女をどこからみても『ならず者』な男共が三方から取り囲もうとしている。

走り寄ってくる自分の姿にはまだ気がついていない。
好都合だ、不意打ちで襲い掛かり一撃を喰らわせて、とにかく少女と悪漢共の間に割り込む!

喧嘩や痛い目に遭うことは大嫌いだが、助けを求める少女を見捨てておけるほど横島は外道でも臆病でもない。

(サイキック・ソーサーじゃマズイな、女の子を巻き込みかねん。栄光の手で霊力を持たない人間に斬りかかったら手加減も効かんし・・・)
手加減する必要がある手合いには見えないが、問答無用で殺人では倒れている女の子にもキツイ光景だろう。

視界に入るだけで男の数は4人、一度に全てを倒すなど不可能だが・・・自分が割り込んで状況が変われば、下衆共が戸惑っているうちにかなみも到着するはず。
ならば、戦闘不能に出来なくともとにかく一発叩き込む!

「どっせぇぇぇぇぇい!!」
少女と男達を発見してから無音で疾走『別名:ゴキブリ走法』していた横島、跳躍と共に気合と霊力を足に込め跳び蹴り一閃!

―ドゴォ!!

「うがっ・・・!ジャンキー・・・・・・」
完全に不意打ちとなった横島の一撃は、男達のうち一人の後頭部を確実に捉え昏倒させた。

「「「なっ!?」」」

突然の乱入者に驚き戸惑っている男達。

その隙に横島は巧妙に間をすり抜け、少女を庇うように男達との間に立ち塞がった。

「大丈夫かっ!?」
いつになく横島は本気と書いてマジモードだ。
少女も突然の展開に戸惑っていたが、横島が自分を助けに来てくれたことをすぐに理解したのか、コクコクと無言で頷く。
縋りつくように横島のジャケットを握り締めた。
涙を湛えた上目遣いの視線に横島の心臓が跳ね上がる。

(おおおっ・・・!文句なしのごっつう美少女!だが、しかしっ・・・・・・!)


「横島さん!」

―タンッ

そこへようやく駆けつけたかなみは跳躍するやいなや、さらに横壁を蹴って男達の頭上を飛び越え横島たちの傍らに降り立つ。

「お〜、さすが忍者」
ぴゅう、と口笛で喝采する横島。
「茶化さないでよ・・・。さて・・・・・・」

かなみは仕事モードへと、その目つきを冷酷なモノへと変化させる。

「事情を聞いたわけじゃないけど・・・まぁ、聞くまでも無いわよね?」
その目は横島を折檻する時の怒りの目ではなく、敵対する者、任務に立ちはだかる者を感情無く斃す冷酷な忍びの目。

「確かに今、リーザスはお祭り騒ぎの状態・・・不届き者がこの王都に入り込むのを防ぎきるのは難しい・・・けれど」
静かに、ただしはっきりと言葉を続ける。

「こんな女の子を悪意タップリに追い掛け回したりなんかして、タダで済むとは思っていないわよね・・・?」
その言葉は完全な死刑宣告。

不意を討たれ、仲間を一人倒され、最初は戸惑っていた男達も乱入者は見た目の貧弱そうな小僧と小娘だけ。
自分達より遥かに小柄な、それも年端の行かない少女に凄まれたくらいで怯んでいては格好がつかないと思ったのだろうか。
「うるせえ小娘マヌケ!」
「引っ込んでろガイキチ!!」
「フンガー!」
ジリジリと包囲の輪を縮めてくる男達。

実際の実力差は明らかなのに、この愚鈍な下衆共にはそれが分からないらしい。
確かに体格差は圧倒的、人数も現在3対2、それにかなみと横島は壁を背にして囲まれている上に守らなくてはいけない少女がいる。
このまま戦闘となったら不利となるのは明らかだった。
かなみはすばやく分析し、不利な状況を打破すべく策を練り始める、が・・・。


「かなみちゃん・・・この場は俺に任せてくれ、その娘を守ってやってくれないか?」
唐突な横島の提案。
「・・・大丈夫なの?」
ああ、と首肯する横島。

普段の馬鹿をする横島はともかく、あのカミナリ男を撃退した手並みを知っているかなみとしては、この場を打破できる手立てがあるのなら横島に任したほうがよい、と判断する。

(俺が手を横に広げたらそれが合図だ、その娘の目を塞いで、かなみちゃんも目をキツク閉じてくれ)
ボソボソとかなみの耳の側で囁く。
(・・・分かったわ・・・・・・)

それまで自分にしがみついていた少女の手を優しく包み、かなみにその手を預ける。
お前、横島の偽者か?というような紳士っぷりである。

そしてかなみと少女を後ろに引かせ、横島は堂々と男達の前に立ち塞がり言い放つ。

「こんないたいけな美少女をかどわかそうとする下衆共・・・このゴーストスイーパー改めマリス様の丁稚!横島忠夫が貴様らを極楽へ逝かせてやるぜ!!」
微妙に締まらない決め台詞だが、横島らしいと言えばそれまでか。

「ああ!?ガキがなに粋がってやがるマヌケ!」
「フンガー!!」

怒りに目を剥いて横島に殺意を向けてくる男達。
今にも飛び掛ってくる勢いである。

そしてニヤリと笑みを浮かべ手を大きく左右に広げる横島。
それを合図と察したかなみは少女の目を塞ぎ、自身も強く目を閉じる。


「サイキック・猫騙し!!」

―パァァッ――ン!!

突如、凄まじい閃光と炸裂音が路地裏にこだまする!

殺意を滾らせていただけの男達には、またも完全な不意打ちとなった目晦ましにはまるで無防備だった。
轟音と閃光に堪らず身体を丸め、あっという間に一時的な行動不能に陥る。

それを確認した横島はすぐさまかなみを右脇に少女を左腕で胸に抱え上げて走り出す。

「三十六計逃げるに如かずじゃぁ!!」

スタコラサッサと見事な逃走劇である。
勿論、このままただ逃げるだけでは気が済まないので、足の甲に発現させたサイキック・ソーサーをサッカーシュートの要領で男達が倒れ伏している辺りへ叩き込む。
そして再び逃走。

横島の背後で凄まじい爆発音と衝撃が炸裂していた。


―リーザス城下町 中央広場付近―

「ま、ここまで逃げれば大丈夫だろ」

小脇に抱えられていたかなみをベンチに降ろし、助けた少女も降ろそうとするが・・・。
横島の首筋にしっかりとしがみついていた少女は、横島に促されても呆然としているのか、中々離れてくれない。
そして今までは逃げるのに必死だったが、ここに至りようやく少女の身体の柔らかさに気付く。

(ぐ・・・や、柔らかい・・・!温かい!ア、アカンぞ俺、落ち着け俺!相手はどうみてもまだ子供やないかっ!!)

そして、一人ベンチに降ろされたかなみもそれまで一言も口を挟まなかったがようやく抗議の声を上げる。

「・・・あのねぇ、横島さん・・・いきなりあんな手を打つならちゃんと言ってよ・・・だいたい、目を晦まして逃走するなら私にも手は・・・」
と言いつつ、いつもの忍び装束だったからつい勘違いしていたが、今日は煙玉やその手の忍具を携帯していないことを思い出す。
忍者刀だって背負っておらず、横島の策がなければ徒手空拳で戦わねばならなかったと思い至る。

「まぁまぁ、助かったから全て良し、ってことにしてよ。あの状況じゃ逃げる以外は何やってもリスクが高すぎるって」
横島の言うことはまったく正しかった。
万が一でも少女に男達の手が伸びていたら全てが無意味と化していた。

かなみは徒手空拳のままどう戦うか、に意識が行ってしまっていたが、横島はその上を行く視点で最善手を選んでいる。
尤も横島の戦闘に対する思考は常にその場から逃れることが念頭にあるため、その手段や手際の良さは誰よりも一歩抜きん出ているのは当然だったが。

しかし、横島にかなみを誹る意図など無いと分かっていても、横島のその言葉にプロとして、訓練された忍びとしてかなみは恥じ入るしかなかった。


「あ・・・あの・・・・・・」

それまで黙っていた横島の腕の中にいる少女が、ここに至りようやく自分の状況に気がついたのか、顔を真っ赤にして俯いている。

「あ、ゴメン!すぐに降ろすから!」
そしてゆっくりとかなみの座るベンチの隣へと降ろしてやる。

「あの、ありがとうございました・・・助けていただいて・・・」

「何の何の、美少女をピンチから救うのは漢の義務!ええと・・・」
少女のことを何と呼んでいいか分からない横島はそこで言葉に詰まる。

「あ・・・私、アールコート・・・アールコート・マリウスと言います」
すぐに察した少女は自分の名を名乗った。

「アールコートちゃんね。俺は横島忠夫って言うんだ、よろしくな。こちらは仕事仲間で同僚の見当・・・ぐぶっ!痛いよかなみちゃん・・・」
アールコートからは見えない角度で肘鉄が横島のわき腹に刺さる。

「・・・あのねぇ・・・って、今はいいわ・・・」
リーザス国直属の隠密として安易に名前を晒されては堪ったものではないが、まぁ、この場合は仕方が無いと諦める。

「横島・・・忠夫さん、それに見当かなみさん、あの本当にありがとうございました」

「良いって良いって、そんな畏まらなくてもさ」
「ええ、リーザスにあんな下衆達を蔓延らせておくわけにはいかないしね」
横島とかなみは気にするな、と笑顔でアールコートに答えた。


「ところでアールコートちゃん、足は大丈夫?強く捻ったように見えるけど」
スカートから零れ出ている細く白い足首、その一部が赤く腫れ上がっている。

「ちょっと・・・痛いです・・・」

「うーん、これじゃしばらくは歩けないな。とりあえず・・・」
ちょっとまってて、と横島はそう告げると、先ほど「ピンクウニューン」を買った露店まで歩いていく。
そこで二言三言、店の親父と話をして戻ってくる。
その手には氷を少量詰めた袋が握られていた。

「ちょっとゴメンよ」
そういってアールコートの足元に屈みこみ、患部をしばらく見ている。
アールコートは横島のすることになんの疑いも持っていないようだが、かなみとしてはいつ横島が『例の行動』を起こさないかとじっと警戒している。
この世界で最も横島を知っている者として当然のコトだったが、幸い、横島にはそんなそぶりは一切無い。

そしておもむろに頭に巻いていた赤いバンダナを外すと、包帯代わりに氷袋と一緒に優しく患部に巻きつけた。

「手馴れてるわね〜」
かなみの感心したような声。
「まぁ、生傷の絶えない商売やってたからなぁ」
尤も怪我をするのはもっぱら自分一人、仕事中の怪我なら元幽霊の少女がヒーリングをやってくれたが、自業自得(セクハラ)の怪我では自分で手当てするほか無かった。

「っと、これでとりあえずは良し。でも応急処置に過ぎないから家に帰ったらちゃんと手当てしてくれよな」
本当は文珠を使いたかったのだが、捻挫を跡形も無く瞬時に<治>してしまっては流石に言い訳を考えるのも大変だ。

「は・・・はい・・・何から何までありがとうございます」
頬を染めて俯くアールコートの可憐な姿に横島もつられて赤くなってしまう。

(ああああっ!これで年さえもう少し上ならばっ!)
心の中で血涙を流す横島。
そう、アールコートの実年齢こそ分かるはずもないが、外見年齢は13〜14才、横島の守備範囲にはどうしてもあと一歩が届かないのだ。

(アレは何か不埒なことを考えている顔ね・・・)
かなみもその辺りが分かるあたり、もう立派な横島の相方と言えるだろう。
本人にとってはまさしく悪夢だろうが。


「さて、このままここにいてもしょうがないしな。アールコートちゃんの家まで送るよ」

「そうね、怪我をしてるんだし、さっきの下衆共も万が一ってコトがあるしね」

「・・・いいんですか?」
確かにこの足ではとても家まで独りで歩いて帰れそうもないが・・・、しかしここまでお世話になっていいのだろうか、という葛藤も生まれる。

「遠慮なんてしないしない!さぁ、お姫様、どうぞこの馬めにお乗り下さいませ」
先日の芝居の影響か、どうも変なノリが染み付いている横島。
アールコートに自分におぶされとばかり腰を下ろす。

・・・ホントはお姫様抱っこしようかと考えたのは内緒だ。多分理性が持たないし、さすがにアールコートも嫌がるだろう。

促されるまま、アールコートは横島の背中に恥ずかしそうに、だが、しっかりと抱きついている。

(あ・・・ヤバイ・・・これもヤバイ・・・)
背中越しに伝わる小さな、だが確かな二つの膨らみ。

「あ・・・あ・・・アールコートちゃん!家はどっちだい!?さぁ早く行こう!キリキリ行こう!」
今更降ろすなどと出来ない、かなみに代わってもらうことも出来ない。

この地獄天国を抜け出すには一刻も早くお姫様をお城へ送り届けるミッションをこなさねばならないっ・・・!

横島の実に偏ったナイーヴな心はこの状況をいつまでも甘受してはいられなかったようだ。


―リーザス城下町 マリウス邸前―

アールコートの家は中央広場からそれほど離れていない高級住宅街の中にあった。
邸宅の外観からしても、そこそこの上流階級の令嬢なのだろう。
服装や仕草からある程度想像は出来たが、やはりその通りのようだ。

「ここです。あの・・・中に入っていただけませんか?父はまだ帰っていないと思いますが、母なら在宅のはずです。是非、ご挨拶させてください」

「え”・・・」

確かに門の前に置いてさようなら、ではあまりに中途半端だが、しかしだからといって親御さんに紹介されるとなると・・・。

「とりあえず玄関までは送ったほうがいいわね。あとは使用人さんを呼べばいいんじゃないかしら?」
邸宅の程度からかなみはマリウス家では使用人を雇っていると察したようだ。

「ああ・・・うん。そうだな、とりあえずそうしよう」
正直、横島の精神は一杯一杯であった。
決してアールコートを疎んじているわけではない、その真逆なのだが、状況を素直に受け入れられない彼の偏った倫理観と煩悩が激しく葛藤を続けている。

そして横島とかなみ、背負われたアールコートの三人はマリウス邸内に入った。

「・・・あら、アールコート・・・いったいどうしたの?その方達は・・・?」

玄関に入るなり早々に母親らしき人物に出くわす。
見知らぬ少年に背負われてる娘を見て疑問符を浮かべている。
しかし、片方だけ靴を脱がされた足に赤いバンダナが巻かれているのを見ると、それだけで大よその事情を察したらしい。

「お母さん、実は・・・」

「待ちなさい、恩のあるお客様なのでしょう?こんなところで立ち話なんて失礼だわ。さぁ、どうぞ上がってくださいな」

「え、そういうワケにも・・・」
(こうなったらここで立ち去るほうが失礼よ、諦めるのね)
小声で囁くかなみに対して少し渋面を見せるが、確かにその通りかもしれないと思い直す。


―マリウス邸 応接間―

「そうですか・・・娘が危ないところを・・・本当にありがとうございます」

深々とお辞儀をする母親に、その隣に座っていたアールコートも改めてお辞儀した。

「いえ、当然の事です。リーザスの臣民その全てはリア女王陛下の名の下、等しく庇護されなくてはなりませんから」
かなみは丁寧にマリウス母娘の謝辞に返答している。

横島はというと、二人には見えない位置でかなみに思いっきり足を踏まれていた。
理由は言わずもがなである・・・。
この男の守備範囲は年下には滅法厳しいくせに、年上にはかなり見境が無い。

(・・・アンタ全部ぶち壊す気!?どうせだったら最後まで夢を見させてあげなさいよっ!)
(夢ってなんや・・・!?意味分からんわっ!!)

本当に分かっていないところがこの男のどうしようもないところである。

かなみは一人の婦人の貞操と一人の少女の夢を守るためにも早々に引き上げたほうが賢明だと判断する。
出された上質の紅茶に口をつけ、一息つくと早々に去る無礼を詫びながら立ち上がる。
アールコートは悲しげな顔をするが、公務の途中と言われてはそれ以上引き止めることも出来なかった。


「それではこれで失礼します」
「お大事にな、アールコートちゃん」

足が痛いのに無理を押して玄関まで見送りに来るアールコートに横島はにこやかに手を振っている。

「は、はい・・・あの、また・・・」
(・・・会えますか?)
顔を俯かせて呟く最後の言葉は横島には届かなかった。
そのはずなのに。


(・・・また、会おうな)
「えっ・・・」

その言葉はかつて交わした約束だったか。

それは横島自身の口から出た言葉ではなかったかもしれない。空耳だったかもしれない。
だが、横島のどこか懐かしそうな、それでいて少し悲しげな表情はひどくアールコートの心を締め付けるものがあった。


「それじゃ!もう危ないところに独りで行っちゃダメだぞ!」
先ほどの表情が嘘のように、最後にそう言って横島とかなみはマリウス邸を後にした。


第四話   完


―マリウス邸 アールコートの部屋―

「横島・・・忠夫さん」

アールコートは自室の机に座って手にしている赤いバンダナを見つめていた。

自分に兄がいたらあんな感じだろうか?
それとも・・・?

「また、会いたい・・・な」
人見知りの激しいアールコートにしてみれば、これは非常に珍しいことであった。
それも年上の男性相手である。
だが、その感情の正体にまだ幼いアールコートが気付くことはない。

住んでいる場所は聞けなかったが、会話の端々から彼の大よその境遇は察することが出来た。
ならば機会があればきっとまた会うことが出来るだろう。


いつかこのバンダナを返す時に自分の気持ちの正体が分かるかもしれない。

アールコートは手にしていたバンダナを丁寧にたたんで、机の引き出しにそっと納めた。


―リーザス城内 かなみの私室―

「で・・・かなみちゃん、横島さんとのデートはどうだった?」

「・・・部屋で待ち構えていたとは流石の私も予想外だったわ」

「あーっ!その格好、なんでっ!?せっかくボクがコーディネートしてあげたのにっ!」

「だ・か・ら!デートじゃないって言ってるでしょ!!」

「むー・・・・・・でも、きっとイイコトがあったんだね。楽しんだのなら何でもオーケーだよ」

「えっ・・・?」

「かなみちゃん、嬉しそうだもん。イイコトがあったんでしょ?」

「・・・そうね・・・イイコトも、あったかもね」

なんだかんだであの男は一人の少女を救ったのだ。
普段は煩悩まみれでセクハラばかり働くくせに、随分と純情なところもある。しかも鈍感だ、間違いなく。

あの性格や行動に信頼など置けようも無いが、それでも見直してやってもいいかな、と『少しだけ』思わないでもないかなみだった。


後書きのようなもの

ヤるジャンキー!マヌケ!ガイキチ!フンガー!
『ならず者』登場です。語尾が大好きです。ごめんなさい、嘘です。

徹頭徹尾『これなんてラブコメ?』な第四話、お楽しみいただけましたか?筆者の趣味全壊(誤字にあらず)です。
そして、この時間軸でアールコートを登場させる筆者の業の深さを思い知っていただけたでしょうか?
ヤバイですよ、アールコート、完全にフラグオンです。

読者様の大半が気になっているであろう『ランスVS横島 女の子争奪戦』
横島があの鬼畜王にどう食い込んでいけるか、今回はその第一弾
『ランスの手がつくどころか、知り合う以前にフラグを成立させたらどうなるか?』
しかもその対象がアールコートとは・・・、この子、横島は勿論、本当はランスも守備範囲外のはず(彼の守備範囲は15才〜)まぁ、原作で登場時に15才になっていたと考えるべきか・・・。
彼女は原作ではランスにベタ惚れ(ただし最悪の展開も用意されていますが・・・)
しかし、そこに至る過程を考えると、今回のケースのような『IF横島』が割り込むことで展開が変わることは自明の理です。
・・・すいません、後付けです、らぶらぶアールコートが出したかっただけです・・・。
でも、次に出てくるのはいつになるんでしょうね〜・・・、女子士官学校設立は決定事項ですが。

なんか、横島っぽくない話だったかもしれませんが、というかどこがGS×ランスSSだよっ!って感じですが、茂流田&須狩の話「こーなったらもー!事件」での横島君のおキヌちゃんへの手当ての様子などを見ていると、こういう一面も持ってるんだな、と判断しました。
が、相手が『おキヌちゃん』だから、と言われると・・・納得だな、反論できません。

―注意!以下、丁稚奉公本編の設定とは関係の無い戯言です。注意!―

ランス世界を語る際、マニアックな領域に入ると必ず出てくる「技能レベル」
これは迂闊にLV3を乱発させると思いっきり非難を浴びるだけにデリケートな設定と言えます。(怖いよランスファンの方々)
では、横島君が持つ技能レベルを考察する場合、基準になるのはやはり『文珠』の存在でしょう。
スキル名称は『霊能』かな?レベルは生涯、数値の変動はないそうです。(例外アリ、一時的に志津香が魔法LV3になったこと)

「ストレンジャー・ザン・パラダイス!!」(未来横島邂逅編)では未来の横島が文珠を同時に14個まで制御しています。
しかも時間移動を成功させると言う、まさに人智を超えた所業。といっても美神母娘も時間移動能力者ですが。
この文珠の性能と応用性、余人に広く知れ渡ったら・・・伝説のゴーストスイーパーとして死後、名を残すことになるのは間違いないでしょう。
さらには魔神アシュタロスを斃す、という英雄譚付き。
人類史上、他の人間には到達し得ない領域に足を踏み入れてると考えてもいいと思います。

まぁ、横島だからそんなことにはならないだろうけどw←これ重要

で、また技能レベルに戻りますが
LV1・・・普通にその技能が使いこなせる「一人前」
LV2・・・必殺技が使えるその職種の「マスター」天才と呼ばれる「能力者」
LV3・・・伝説級の「能力者」その職種において神と呼ばれ、歴史に名を残す「能力者」

・・・うわっ、霊能LV3でもおかしくないな・・・・・・。
でもそんな横島は横島じゃない!もっと変な技能レベルを付けてやる!

―戯言終了―

というワケで公式設定はいざ知らず(そんなものないし)、拙作における横島君の技能レベルは霊能LV3ではありません。
いつか本編で発表します。

ところで「技能レベル」ってルドラサウム世界で一般的に話題に上るようなモノなんでしょうか?
「ランスの剣戦闘はLV2だ〜」とか。
そのような描写を筆者は見たことがありません。誰か教えてください(マテ

後書き長くなってしまいました、では次回、第五話「鬼畜王即位!そして反乱へ・・・」です。お楽しみに。

以下、返信いたします。

>黒覆面(赤)さん
 答えは「アールコート・マリウス嬢」でしたw
 いずれ霊波刀を脳天に叩き込む日を待ちましょうw

>蔵人さん
 後書きにも書きましたが、アレは戯言なのでここは一つお見逃しを・・・。

>ウェストさん
 稀代の天才軍師アールコート・マリウスが横島に引っ付きそうです。さぁ、これは本筋に影響を与えるか・・・筆者にもまだ分かりません(マテ

>ネリさん
 かなみちゃんの立ち位置はGS世界にはいなかったタイプだと思います。
 比較的近いのはおキヌちゃん?いや、タマモ?でも、どちらも違いますね。
 九能市氷雅さんがレギュラー化して美神事務所にいたら多分、似たキャラになっていただろうに残念w

>神雷さん
 かなみちゃんの夢は普通の女の子になって幸せに暮らす、ですので・・・
 横島とランス、そしてリアがいる限り絶対に不可能です。南無・・・。
 かなみ×横島かぁ・・・正式なカップルにしちゃうとラブコメってそこで試合終了だと思うんですよね。(by白髪悪魔)

>ラッキー・ヒルさん
 拙作を気に入っていただけたようで、ありがとうございます。
 今後とも応援、感想お願いいたします。

>吹風さん
 アールコートに美樹ちゃんは血涙を流して我慢するレベルですね。ワーグとアスカ、ミルなどは完全に対象外、当然ですが。
 メナドはかなみと同い年なので全然オーケーです。
 健太郎君と美樹ちゃんの元いた世界は「次元3E2」と言います。
 一般的に私達の、もしくはGS世界と違いは少ないそうですが、違う世界です。
 だって『目玉そのもの』を焼いた料理を『目玉焼き』なんて言ってる世界ですからw

>しゅり。さん
 ランス自身が一目置いている人物(リックなど)に対しては態度はかなり柔らかい面があります。
 あとハーレムの女性達に他の男性と付き合うようになった、と報告されても、意外や容認しているケースもあったり。
 ・・・尤も賞味済みだから、もういいや、って感情が多分に働いているんでしょうけど・・・。
 なんでもかんでも無条件に他人の彼女を奪うようなマネは・・・基本的にするんですけど、しないと信じたいですね・・・。

>ZEROSさん
 演説前、そしてアールコートでした。楽しんでいただけたでしょうか?

>名無しさん
 やはり対魔人戦での横島の活躍?がこの作品の肝でもありますからね。
 どんな卑怯、卑劣、裏技を使って魔人を翻弄していくか・・・、対人間の戦争なんてランスに任してしまいましょう(マテ
 技能レベルについては後書き戯言で書きましたが、本編で霊能LV3ということにはしないです。(宣言)
 やっぱギャグがないとねw

>1さん
 >執事LV3は主人の命令さえあれば理不尽なことでも叶えられるんじゃないかな?
  これは『美神の命令さえあれば理不尽なことでも(結果的には)叶えられるんじゃないかな?』と読み替えてしまいそうです。

>IZEAさん
 推測されたとおり、筆者もそのような仮定を立てました。
 第四話はまさにそういう話です。
 技能レベルの設定は客観的な指標があるにも関わらず、主観が入り混じりがちなので、どうにも扱いづらいですね。
 話題にするには楽しい部類に入るのは間違いないのですが。

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