「ここから見える夜景は素晴らしいでしょう」
「……ええ、そうですね」
ホテルの最上階にあるレストランのVIPルームで、陽気に話を振ってくるミーアに対し、アスランはやはりどこか硬い声音で受け答えをしていた。
「アスランは―」
「はい?」
「アスランは、ラクス様に対してそんな硬い態度で接していたの?」
そう尋ねられ、自分が過剰に目の前の少女に対して構えていたことに気づいたアスランは紅くなりそうな顔を押さえて憮然とした口調で返事をした。
「あ、いや。そんなことは、ない」
「なら、わたしもそんな態度を取らなくて良いわ。アスランの気安い態度で接してよ」
あ、でも公式の場ではちゃんとしてね、と笑いながら言うミーアに、アスランはなんともいえない感情を抱かずにはいられなかった。
目の前の少女は、かつての婚約者に顔こそ似ているが、その身に纏う気質、と言うのだろうか。それがラクスとは異なっているといまさらながらに気がついた。
そう。ラクスが温室で大事に育てられた薔薇とするのならば、目の前の彼女は、オーブの草原に咲いていたタンポポのような感想を抱かせる、そんな気質であった。
「アスランは、お肉とお魚どっちが好き?」
「………ミーア」
朗らかに尋ねる彼女の声を無視して、アスランは真剣な声と視線を放った。
それを感じたのだろうか、先ほどまで楽しそうに見ていたメニューを傍らに置いたミーアの顔には、議長との対談の場で見せた真剣な表情が浮かんでいた。
それを見た瞬間、アスランは先ほどの感想を撤回することにした。
彼女も薔薇だ。野に咲き誇っている薔薇だ、と。
「なんですか。アスラン」
「君は、どうしてラクスを?」
感じていた疑問と疑念、それらを混ぜた問いかけをアスランは真正面から相手にぶつけた。
それを受けたミーアは、一瞬とし相応の表情を浮かべると、次にどきりとさせられるような母性溢れる表情を浮かべて逆に尋ね返した。
「ねえ、アスラン。アスランは芸能界で大成できる人って一体どれくらいか知ってる?」
「?なにを―」
「答えて」
真剣な視線を向けてくる相手に首をかしげながら、アスランはかつての婚約者が軽々と歌手活動をしていたのを思い出しながらなんとなく答えた。
「本人次第ではないのか?本人のやる気などが―」
「そんなことあるわけないでしょう!」
突然上げられた叫びのような怒声に、一瞬驚いたアスランにミーアはテーブルの上に置かれていた水を一口飲むと気を落ち着かせて答えた。
「ごめんなさい。でもね、アスラン。あなたの認識は間違ってるわ」
「間違ってる?」
「ええ。どんなにやる気があったって、必ずその思いがかなう、って言うことはないのよ」
そう言うと、ミーアは軽く顔に手を当てた。
「私の顔、どう思う?ラクス様にそっくりでしょう」
「………ああ」
「当然よ。だって、メスを入れたんですもの」
「?!それは、議長が?」
伝えられた内容に驚きながら、アスランはミーアに尋ねた。もしその返答が肯定のものならば、どんなことをしてでも議長から離れなくては、と考えているアスランの耳に信じられない答えが飛び込んできた。
「いいえ。私が所属していた事務所からの命令でよ」
「は?事務所の命令?そんなので君はラクスの顔になったって言うのか!」
信じられない内容にアスランは声を荒げたが、それを受けてもミーアは穏やかに笑っていた。
「信じられない?でも、事実よ。言ったでしょう。芸能界で大成できるにはやる気があったって、必ずその思いがかなう、って言うことはないって。わたしは、ね。最初、ラクス様のそっくりとしてラクス様の歌のカバーを出す予定だったの。偶然にも、私の所属していた事務所とラクス様の事務所が友好関係でね、私の声質がラクス様とそっくりだったからっていう理由でそんな話が交わされたんですって」
そう笑いながら言うミーアの言葉に、アスランは自分の知らない世界のことを話されていると錯覚を起こしそうになった。いや、実際、なぜ目の前の彼女はそんな笑いながら整形をさせられた、といえるのかがわからなかった。
「………なぜ、許可をしたんだ?」
「?整形の?」
「ああ」
「そんなの決まっているじゃない。わたしが芸能界で活躍したかったからよ」
その答えがアスランには信じられなかった。
そんなことのために顔にメスを入れたというのだろうか。その感性がアスランには、理解できなかった。
「信じられない?」
「………ああ」
「でも、そうまでして手にしたい夢があるのよ。この世界には」
それはどこの世界だ、とアスランは尋ねたかった。
「でも、まあ、その当時の顔はここまで似せてはなかったんだけどね」
目元とか雰囲気が似るような整形だった、と答えるミーアにアスランはどう声をかければよいかがわからなかった。
「でね。そこそこ活動を開始しているときに、議長からお呼びが掛かったの」
「議長から?」
「ええ。議長の耳に、ラクス様が活動を再開された、と言う情報が届いたんですって。それで慌てて会いにきたら、それは整形した歌手だったんだから、どう思われたのかしらね」
可笑しそうに笑うミーアの声に促されるように、デュランダルの落胆した表情を浮かべようとなけなしの想像力をアスランは働かせるのだが、どうも優雅に微笑んでいるデュランダルの表情しか思い浮かばないのでアスランはその行為をやめることにした。
「それで、わたしが偽者だって言うことがわかった後にね、こう誘われたの。『近々軍部のほうでイベントがあるので、そこに参加してみる気はないかね』って」
「イベント?」
「………アスラン、アーモリーワンって知ってる?」
「………ああ。それが?」
知っている、と言うレベルでない名称に内心驚きながら、次の言葉を待った。
「わたしもね、あそこにいたの。セカンドシリーズのお披露目のイベントの一環でそこで歌を歌うはずだったの」
その言葉を聞き、アスランの脳裏にあの時の光景がよみがえった。
「議長直々のお誘いだからね、社長が奮発して高度な整形を受けさせてね。もう、包帯を解いたら目の前にラクス様がいるから驚いたわ」
アスランの苦悩をよそにミーアの話は進んだ。
「そして、『ラクス・クラインのそっくりさん』という冠詞のついたミーア・キャンベル、ってデビューするはずだったんだけど………」
そこで彼女の言葉が濁った理由がアスランには痛いほど想像できた。
今でも思い出すことが出来る。
強奪された新型MS。
破壊される工廠。
立ち昇る爆炎。
それらがアスランの脳裏に浮かぶ。
「それで、わたしもマネージャーのタケダさんもね備え付けのシェルターに逃げたの。そこには、わたし達を入れて三十人ぐらいの人が乗り込んでいたわ。そこにあった感情がどんなものか、アスランはわかる?」
「……いや」
「恐怖、それしかなかったわ。皆、いつ来るかわからない『死』に怯えていたの」
その言葉にどう反応してよいかアスランには想像できなかった。
自分はまかりなりにもアカデミーで死に対しての心構えや、戦場での命のやり取りを経験することでいくらかの耐性が出来ている。
だが、そんな下地がない一般人はどうなのだろうか。
突然降りかかってくる『死』と言う恐怖。それに抵抗することができると言うのだろうか。いや、出来ないのが普通なのだ。出来るようになるのは『異常』なのだから。
「シェルターの中では外の様子がぜんぜんわからなくて、ただただ皆震えるしか出来なかったの。そんな時にね、私はどうしたと思う?」
「……」
その問いかけに答えることはアスランにはできなかった。
一体彼女は何をしたと言うのだろうか?
「歌ったの」
「は?」
彼女は何を言っているのだろうか。死が隣接している状況で歌を歌うなんて。彼女も精神的に追い詰められていただろうから、そのためだろうか。
アスランがかなり失礼な推測を立てているのを知らずにミーアは語った。
「ラクス様の歌を。わたしは歌ったの。そうしたらどうなったと思う?さっきまで震えていた皆が、震えを止めて歌に耳を傾けたの」
その言葉に、アスランは衝撃を受けた。
歌?歌が死の恐怖に打ち勝ったと言うのだろうか。
もしそうならば、目の前の彼女はラクスを超えるのでは?
「だから、わかるでしょう?」
取り留めのない考えを展開していたアスランは、一瞬何を聞かれたのかがわからなかった。
何がわかると言うのだろうか?そう首を傾げるアスランにミーアは伝えた。
「ラクス様が必要だって」
「え?」
「だって、ラクス様の歌を聞いただけで皆心が落ち着くのよ。ラクス様の影響力のすごさがアスランにはわかるでしょう?」
彼女は何を言っているのだろうか。どうしてそこでラクスの名前が出るのだろう?彼女の歌声がシェルター内の恐慌状態を救ったのではないだろうか?
アスランがそう悩んでいると、ミーアは何も答えないアスランを不審に思ったのか、眉を少し寄せて尋ねた。
「アスラン?」
「あ、ああ。いや、でも、シェルターの恐慌状態を救ったのは君自身の力なんじゃないのか?」
そう思ったまま伝えたアスランの言葉に、何を言ったのか理解できない、と言う表情を浮かべた後ミーアは噴出した。
「フフ。アスラン、それ本気でいってるの?」
「ああ」
「いったでしょう。わたしの顔はラクス様に似せたって。あの時もほぼこの顔だったのよ」
「……あ」
「そう。歌手のミーア・キャンベルが歌うラクス・クラインの歌がシェルター内の恐怖を払拭したのではなく、ラクス・クラインが歌ったラクス・クラインの歌が皆を救ったのよ。これでわかるでしょう?ラクス様がどれだけプラントの人たちに必要とされているかが」
その言葉にどう応えてよいかアスランにはわからなかった。
だが、自分の想像よりもラクスの影響力の大きさに驚きを感じずにはいられなかった。
彼女が消えてから二年。それだけの時が経っていると言うのにまだそんな影響力があるとは。
(俺達の見通しは、あまりにも甘すぎたのか?)
答えの出ない問いかけを自身にする。
「それから、無事にシェルターから出たわたしは渡されていた連絡先にすぐ電話したの。『あの話を受けます!わたし、プラントの力になりたいんです!!』って」
「……すごい行動力だね」
「ええ。行動力がなくちゃやっていけない業界ですからね。それからすぐラクス様の真似を完璧にするための特訓が始まったの。だからね、アスランには認めてもらいたいの」
「認める?」
「ええ。アスランの婚約者であるラクス様の代わりを勤めることを!もちろん、本物のラクス様が戻ってこられたらすぐにわたしはこの顔を元に戻すし、その間のことは誰にも一生涯口にしないから。だから、その間だけでも私がラクス・クラインであることを認めてもらいたいの」
それは本当に真摯な嘆願だった。
彼女は、ラクスになって栄誉を得ようとは思っておらず、ただプラントの平安のために身を挺しているのだ。
そう理解したアスランは、自然と肯定の返事を口にしていた。
「ああ。かまわないさ」
「本当!ありがとう!!」
ミーアの感謝の言葉を聞きながら、オーブに帰ったならばキラとラクスにプラントへ行くように説得しなくてはならないな、と考えるのだった。
そんなことを考えながら口にしたワインは、なぜか赤なのに苦く感じてしまったのはまだ心が納得していないためだろうか。
地下シェルター内でジブリールは荒れていた。
満を持して行った攻撃が空振りに終わったからだ。
「ええいッ!」
シェルター内に常備されていたウイスキーのビンが割れ、こぼれ落ちた中身が高価な絨毯を汚す。
そこに通信越しにロゴスの構成員の一人が荒げた様子で声をかけた。
『冗談ではないよ、ジブリール。一体なんだね、この醜態は』
その言葉をきっかけに、他のロゴスの面々もジブリールを軽蔑するように言葉を紡ぎ口にする。
『しかしまあ……ものの見事にやられたもんじゃの』
呆れと侮蔑を多分に含んだその言葉に、ジブリールは怒りを耐えるようにきつく歯噛みをする。
『意気揚々と宣戦布告して出かけていって、鼻っ面に一発喰らってすごすごと退却か……君の書いたシナリオはコメディなのかね?』
その罵倒に、ジブリールは苛立ちを隠す事無く振り返った。
そんなジブリールの様子を気にかけず、モニター上の人物達は他人事のように愚痴をこぼしはじめた。
『これでは、大西洋連邦の小僧も大弱りじゃろう』
世界で最大クラスの国家の代表を小僧呼ばわりすることが出来ることから、いかにロゴスの力が大きいかが伺えるであろう。
だからこそ、今回の失態は許してはならないのだ。長い歴史を積み重ねることで築いてきた地位が、金が、力が磐石のものから砂上の楼閣のものへと成ってしまうのはどうしても阻止しなくてはならない。だからこそ、この若いメンバーに全責任をかぶせようと、モニター上のものたちは考えていた。
『地球上のザフト軍の拠点攻撃へ向かった隊は、未だに待機命令のままなのだろう?』
プラントの破壊が成功すると同時に、その混乱から立ち直る暇も与えずに地上にあるZ.A.F.T.のカーペンタリア基地、及びジブラルタル基地を攻め落とすつもりで行動して配置、待機させていた部隊が多く存在する。しかし、核攻撃隊は壊滅しそれはならずに終わり、配置させていた部隊も現状維持が実情であった。
『勢いよく振り上げた拳、このまま下ろして逃げたりしたら世界中の物笑いだわ』
『さて、どうしたものかの……我等は誰にどういう手を打つべきかな?ジブリール、君にかね?』
その言葉を聞きジブリールは、他のロゴスの面々にとっては自分は駒の一つでしかないと認識されていないことに怒りを覚えた。
(何を言う!この無駄に長く生きていることしかとりえのない前時代の遺物共が!!先祖の威光を笠に着てその椅子に安穏と座っているだけしか出来ないお前たちが、私を一道具としか認識しないだと?!)
胸のうちに沸き起こる激情を押さえながら、それでいて嫌味にならない程度の怒声でモニターへと言葉を放った。
「くッ……巫山戯たことを仰いますな!」
その言い分に、ロゴスの面々は鼻で笑うが、それに構わずジブリールは話を続けた。
「この戦争、ますます勝たねばならなくなったというのに。世界に大きな被害を出したガラクタを作り出した化け物が宇宙にいて、一体どうして安心していられるというのです!戦いは続けますよ。以前のプランに戻し、いやそれよりもっと強化してね。今度こそ奴等を叩きのめし、その力、その存在を完全に奪い去るまでね!」
(そして、そのアカツキには貴様達も滅ぼしてくれる!ロードは一人で十分なのだよ!!)
そう言ったジブリールの顔には、憎しみと欲望の色に深く歪んでいた。
その頃、プラントでは拍手と共にある決定が下されていた。
「では、プラント最高評議会は議員全員の賛同により、国防委員会より提出の案件を了承する」
その言葉と共に、国防委員会を統べるリカルドが立ち上がり全員から賛辞を受ける。
そして、高官が席に座ると共に改めてデュランダルが注意を促す。
「しかし、これはあくまで積極的自衛権の行使だということを決して忘れないでいただきたい。感情を暴走させ、過度に戦果を拡大させてしまったら、先の大戦の繰り返しです。今再び手に取るその銃が、今度こそ、全ての戦いを終わらせる為のものとならんことを切に願います」
これまで何度も繰り返されたその言葉に、議員たちは内心うんざりとする物の、やはり神妙にその言葉を聞き入れる。なぜなら、2年前のパトリック・ザラの暴走の果ての行為がどのような結果をもたらしたか分かっているからだ。そして、今の自分たちはあのときのように間違える事は無い、とその場にいる全員が根拠もなく思っていた。
オーブの行政府で、カガリは議会が提案した事を拒否していた。
「ダメだダメだダメだ!冗談ではない!なんと言われようが、今こんな同盟を締結することなど出来るかっ!!」
感情的に声を荒げて否定の声を上げるカガリに、宰相のウナトが嗜めるように意見する。
「しかし代表―」
その意見を聞き入れず、カガリは感情のままに言葉を続けた。
「大西洋連邦が何をしたか、お前達だってその目で見ただろ!2年前のあの時と変わらない一方的な宣戦布告だぞ!」
カガリの『二年前』と言う言葉にいくつかの首長達が反応し、その表情に苦いものを浮かべて何か反論しようとしたそのとき、今まで黙って聞いていたユウナが立ち上がるとカガリに意見した。
「そのような子供じみた主張はお止め頂きたい」
真剣な表情と声音でそう言った上で、ユウナはカガリに説明し始めた。
確かに、大西洋連合は危険だ。だからと言ってオーブはどうするというのか。この同盟に参加せず、かといってプラントとも政治的な確たる繋がりもない今、ただ悪戯に孤立し、訪れるであろう恐怖におびえて過ごせというのか、と問いかけた。
しかしカガリはそれを否定した。
「違う!」
そう言ったカガリに、ユウナは畳み掛けるように問い掛けた。
「では、代表はどのようにお考えなのです?今の世界情勢では、いくら中立を謳っていたオーブとはいえ、その立場を少しでも存続させるためにはどちらかの立場に寄るしかないのですよ。現状では。それとも、先ほど代表が言われたように、二年前の再現を望まれるのですか?もし違うといわれるのならば、我々全てが納得できる代案を提示していただきたい。子供じみていない、政治家としてのご意見を」
そう言の刃を突きつけられたカガリは、反論しようと思うのだが、思いだけが空回りし、意見が頭に思い浮かばなかった。
その様子を見た、表面上大西洋連合よりのウナトとその取り巻きの首長たちが、それに同調してカガリ諌めるふりのように意見を告げ、カガリはそれを否定しようとするが弁舌の技量ははるかに及ばず、自身の意見を通す事も出来なかった。そして、カガリは2年前にウズミが後を託した首長達がその意志を継ぐ気を持たず、理念を捨て保身に走るその性根に愕然としてしまった。
「我々が二度としてはならぬ事。それはこの国を再び灼くことです。伝統や正義、正論よりも、どうか今の国と国民の安全の事をお考え下さい。代表」
ユウナにそう言われたその瞬間、カガリは完全に反論が出来なくなった。
(………アスラン)
俯き悔しさに耐えるカガリは、指に嵌められた石を触り、思い人に助けを求めた。だが、石は何も答えてくれなかった。
閣議が終わり、首長達が解散しそれに混じり退室するカガリの背に、ユウナが声をかけた。
「カガリ」
ユウナの声にカガリが振り向くと、ユウナが彼の秘書を伴い歩み寄ってきた。
「大丈夫かい?……だいぶ疲れてるみたいだね」
先ほどまでとは異なる声音でそう尋ねるユウナに、カガリはお座なりに相槌を打つと再び歩き出した。
そんなカガリの後を、ユウナは追いながら謝罪の言葉を口にした。
「さっきは悪かったね。でも、あそこできちんと君に、代表に意見を言うのが政治家としての僕の役目だからね」
ユウナはカガリに追いつくと、肩を並べながらそう告げた。
そんな二人の姿を目に留めたウナトは、足を止め興味深そうに見ていた。
「ああ、解ってる。そんなことは。私がまだまだ至らないだけだ」
どこか投げやりに、それこそへそを曲げた子供のようにそう答えるカガリを、ウナトはあざ笑うような笑みを浮かべ鼻で笑うと、興味を失ったとばかりにその場を立ち去った。
そんなウナトの姿に気づかず、カガリは自嘲気味に呟いた。
「こんなことでは、また首長達に笑われてしまうな」
弱気になったカガリに、ユウナは慰めと注意をこめた言葉を告げた。
「大丈夫だよ。皆も解っている。ただ、今度のこの問題が大き過ぎるだけだ。マシマも、何もウズミ様を悪く言いたいわけじゃない。ただ、その娘である君がまた、同じことをするのかと心配してるんだ」
その言葉に、カガリは弱々しく応じた。
「解っている……」
そう。二年前の父であるウズミ・ナラ・アスハの英断を、理解できていない首長たちがいることも、その娘である自分に対して好意的でないものたちのことも知っている。なにより、立った数年しか政界に接していない自分よりも他のものたちのほうが政治的判断に長けていることなど、解り切ったことなのだ。だが、それでも、理念を守ろうとすることはいけないことなのだろうか。
カガリは誰も答えてくれない問いかけを、心のうちで誰かに問いかけた。
そんなカガリをいたわるように、ユウナは声をかけた。
「さぁ、兎も角少し休んで。何か飲むかい?それとも軽く何か食べる?」
そう言うと、ユウナはカガリを廊下に置かれていた椅子に座らせ、気分転換を持ちかけた。
「いや大丈夫だ。ありがとう」
そんなユウナの言葉を、カガリはやんわりと拒否した。
そう言ったカガリをユウナは少しの間見ると、椅子に座ったカガリに視線を合わせるように屈み込み、まるで劇の役者の様に話し始めた。
「可哀相に。君はまだほんの18の女の子で、政治の世界に明るいというわけではないのに……」
同情か、憐れみか、そのどちらとも取れる言葉を告げたユウナは、無言でカガリの前髪を軽く指先で梳いた。
それに驚いたカガリに、ユウナは言葉を続けた。
「でも大丈夫だよ。『私達』が付いているから、ね。」
そう意味深げな言葉を告げると、ユウナはカガリに顔を近づける。
突然のその行動に驚いたカガリは、きつく目を瞑った。
そんなカガリを微笑ましく見ると、ユウナはカガリの頭を幼子のように優しく撫でた。
「ぁぁ……」
カガリが軽い混乱を起こし、頭に手を当てたそれを見つめると、ユウナはそのままその場を去っていった。
そして、去り際に何かを呟いたのだが、未だに混乱しているカガリの耳には届かなかった。
「そう。君が『代表』であるかぎり、『私達』が舵取りをしよう」
ホテルにいたアスランは、呼び出しのコール音を聞いてドアを開けた。すると、そこにはかつての同期であるイザークとディアッカの2人が立っていた。その二人を見た瞬間、アスランは驚きの声を上げた。
「イザーク!?それにディアッカ!?」
その声とほぼ同じくして、スーツ姿のイザークはアスランの襟を掴むとそのままアスランの部屋へと雪崩れ込んだ。
「貴様ぁっ!」
その剣幕に驚いたアスランは、反論する事も碌にできずにイザークの話を聞く一方だった。
「一体これはどういう事だ!」
そう言い、一通りイザークが叫び一息ついた時を見計らってアスランは反論した。
「ちょっ、ちょっと待ておい……」
そう言うと、アスランはイザークのその手を振り払った。
「何だっていうんだ、いきなり!」
少し荒げた声でそう尋ねるアスランの言葉に、イザークは苛立たしげに答えた。
「それはこっちのセリフだ、アスラン!俺達は今無茶苦茶忙しいってのに、いきなり評議会に呼び出されて何かと思って行ってみれば、貴様の護衛監視だとぉ!?」
その言葉にアスランは困惑の表情を浮べた。
「ええ?」
その様子を見たイザークは、愚痴気味にアスランに答える。
「何でこの俺がそんな仕事の為に、前線から呼び戻されなきゃならん!」
その答えに、アスランは唖然としながら呟く。
「護衛監視?」
その呟きにはディアッカが答えた。
「外出を希望してんだろ?お前」
片手を挙げて部屋にはいってきたディアッカは、アスランにことの詳細を話し始めた。
「けどまあ、こんな時期だから、いくら現状友好国の人間でも勝手にプラント内をウロウロは出来ないんだろ」
そう言われ、アスランは前に議長に言われた事を思い出した。
「ぁ、ああ……それは聞いている。誰か同行者が付くとは。でもそれが……お前等!?」
その言葉を受けて、イザークは心外そうに吐き捨てた。
「そうだ!ふん!」
そう言ってそっぽを向いたイザークを、呆れた眼差しで見たアスランがディアッカの方を見ると、ディアッカは肩をすくめてため息をついていた。
そんな二人の様子を見て、アスランは変わっていない様で変わっている二人にどこか寂しさと懐かしさを感じるのだった。
外出する為にエレベーターに乗ったアスラン達だったが、不意にディアッカが話を切り出してきた。
「ま、事情を知ってる誰かが仕組んだってことだよな」
その言葉を聞いたアスランは、不意にデュランダルの顔を思い出した。
そして、デュランダルが手をまわしただろうその心配りに、少しだけ感謝の笑みを浮べるのだった。エレベータが1階につき、3人が下りたところでディアッカが言葉を切り出してきた。
「それで、何処行きたいんだよ?」
その問いの後をイザークが引き継ぎ言った。
「これで買い物とか言ったら俺は許さんからな!」
その言葉に苦笑いを浮かべながら、アスランは答えた。
「そんなんじゃないよ。ただちょっと……ニコル達の墓と…父と母に会いにな」
その答えに、イザークとディアッカは足を止めた。
「あまり来られないからな、プラントには。だから、行っておきたいと思っただけなんだ」
どうとでもない、と言う風にそう答えると、アスランは歩き出し、イザークとディアッカはその後を追った。
「これらは一体どういったものなのかしら?説明をお願いできて?」
オーブにいる諜報員からの報告で頭を痛めていたところに、突如訪れた事態に頭を痛めながらミネルバの格納庫に搬入されるそれらを横目に確認しつつ、タリアは憮然とした口調でセイラン家の使いを名乗るものに尋ねた。
「はい。これらは、わが国の代表を無事に送り届けていただいたお礼です。……名目上は」
「名目上?どういう意味かしら?ミス・アレグリア」
タリアは告げられた内容に眉を顰めてそう尋ね返した。
その質問を受け、レナスは納入される品が書かれているボードをタリアに無言で差し出した。
それに視線を向けたタリアは、一瞬目を見張ったがすぐに平常の表情を浮かべそのボードに受領のサインを記入した。
そのボードには、『連合の艦隊が近々オーブに来たり。ミネルバは機を見つけると同時に発進されたし』という内容の小さな紙が挟まれていた。
「………わかりました。ミネルバは搬入が終わりしだいそのようにいたします」
表情には出さずにそう答えるタリアに、相手も表情を変えずに返事を返した。
「はい。それと、我が主であるユウナ・ロマ・セイランから、デュランダル議長へくれぐれもよろしく、とのことでした」
タリアはその言葉に苦笑を浮かべるしかなかった。
この件で少なくともザフトはセイラン家に借りが出来てしまい、また袖の下も通されてしまったのだからこの件でセイラン家は確実にプラント、デュランダルとのパイプを一本確保することが出来たのだ。
この行為は、さじ加減を間違えれば背信行為になりかねない微妙なもので、それだけにデュランダルの評価は高くなるだろう、と考えるとタリアはセイラン家に対しての認識を改めて持たなくてはならないと思うのだった。
「わかりました。議長へは必ずお伝えいたします」
「では。わたしはこれで失礼いたします。御武運を」
レナスはそういうと、オーブ式の敬礼を正規の軍人の如く美しくした。
それを受けたタリアも、ザフト式の敬礼で応えた。
レナスは歩きながら、返してもらったボードから件のメモを取るとそれを口に入れて飲み込んだ。そのメモは、水分に触れると溶けるもので、人体へは影響のないメモ用紙であった。そのため、証拠を残してはまずい言伝などに使うには最も適したものであった。
颯爽と自分の前から去っていくレナスを見送ったタリアは、伝えられた情報の重さに頭痛を感じずにはいられなかったが、すぐに艦橋へと向け足を運んだ。
これからは時間との勝負であった。
渡された情報の鮮度がよいうちに打開策を考慮しておかなくてはならないのだから。
ミネルバへと向かいながらかいだ潮風が、タリアにはなぜかきな臭く感じてしまったのはある種の予感めいたものなのであろうか。
そう考えながらタリアは艦橋へと向かって行くのだった。
「なんだ、あれ」
格納庫の隅に設置されているシミュレーターから顔を出しながら、慌しく搬入されているものをどこか呆けた目で見ながらシンはそう誰とはなしに尋ねた。
「さあな」
「あれって、戦闘機?」
共に大気圏内での戦闘訓練をしていたレイとルナマリアの二人も、どこか気の抜けた声でシンの問いかけに答えた。
三人の視線の先にあるそれは、三色のトリコロールカラーをした、コアスプレンダーに似た大型の戦闘機然した形をしていた。
「……あれ?どっかで見たことのある形だな」
梱包を解かれ、データ採り用のケーブルを繋がれているその戦闘機もどきを見ていたシンの脳裏に、どこかで見たことがあると記憶が刺激された。
「まさか、な」
自分の考えを確認するために、シンは慌しく動いている整備班の中のヨウランに声をかけた。
「ヨウラン」
「ん?シン?どうした?」
端末のデータから顔を上げたヨウランは、シンの呼びかけに気さくに応じた。
「ああ。コイツは一体なんだ?もしかして、グウル系、か?」
視線の先に鎮座しているそれに目を向けながら、シンは尋ねた。
「ああ。仕様用途はグウルとまったく同じだよ。でも、滞空機能はグウルより少し劣るみたいだけどな」
その反面機動性はこっちの方が上だ、というヨウランの解説を聞き流しながら、シンは目の前のそれを確認した。
ヨウランの説明を証明するように、その戦闘機は、背部に武装らしい武装が施されておらず、何か巨大なものがそこに座すことが出来るようなつくりになっていた、
真正面からそれを改めて見ると、その形状はセカンドシリーズのテスト中に追随していたジャーナリストの使用していたものとの類似点が見えたため、シンはこの名前を尋ねた。
「………もしかして、こいつの名前は『Gフライト』か?」
ジャーナリストのジェス・リブルが自身のMS用にジャンク屋に以来開発したそれと形状が似ていたので、シンはそうヨウランに尋ねた。
「いや。え〜と、『イカロス』っていう名前だったぞ」
端末に記されている形式名称を答えるヨウランの言葉を聞き、シンは名前を付けた者の感性に疑問を感じた。
「イカロス、って…………普通、空を飛ぶものにつけるか?」
「あ〜、まあ、あんまり縁起がいいとは言えない名前だよな」
シンのあきれた声に、ヨウランも苦笑しながらそう応えた。
イカロスとは、ギリシア神話に登場する人物の一人で、伝説的な大工職人ダイダロスとナウクラテの息子である。クレタ島のミノス王の不興を買い、父子は塔に幽閉されてしまうが、彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出したが、調子に乗ったイカロスは高く飛びすぎて、太陽の熱で蝋を溶かされ墜落死した、という伝説が存在する。
その伝説を知っていたシンは、あまり空を飛ぶものにつけるにその名前は不適切であると思えたのだった。
「で、コイツはどうしたんだ?」
全体を白で、そして随所に赤と青と言う三色で彩られている機体を見ながらこの出所を尋ねた。
「あ〜。なんか、オーブの一氏族から譲渡されたものらしいぞ」
「一氏族?アスハ家か?」
諸々の事象が絡み合った結果、短期間とはいえミネルバに乗艦していたオーブの代表であるカガリからの贈り物か、と考えたシンの耳に、想像の斜めをいった答えをヨウランは答えた。
「いや。セイラン家、だとよ」
「セイラン?!マジ?」
「ああ。それがどうかしたのか?」
「あ、いや。なんでもない。邪魔したな」
訝しげにこちらを見るヨウランに言葉を濁し、シンはその場から離れた。
だが、シンの頭の中ではヨウランの伝えた内容が信じられずにいた。
(セイラン、ってあのセイランか?でも、どうして)
記憶の中のユウナ・ロマ・セイランはお世辞にもこのようなことをする男ではなかったのだが、実際にはこのようなことをしている。
(あ〜、完璧にもうわかんね〜)
混乱する頭を乱暴に掻き毟るシンの頭に、静かに、それでいて切実に鳴り響く警鐘が鳴り始めていた。
その音に促されるように、シンの脚は自然とシミュレーターの方へと向いていくのだった。
―またまた中書き―
気がついたらもう秋ですね。ANDYです。
秋の新作アニメが今回は豊作ですね。でもその大半が深夜枠なのはナゼでしょうか?
『コードギアス』が個人的には期待大です。幼馴染同士がどのように折り合いをつけるのかが期待ですね。もしかしたらつかないかもしれませんが。
では、恒例のレス返しを
>戒様
感想ありがとうございます。
誤字のほうは修正いたしました。
ミーアですが、少しは理性的に考えることが出来なくてはならないと思ったのでああなりました。
議長は、今のアスランはどっちに転がるかわからないワイルドカードなので、静観していますね。
あと、小ネタの方笑わせていただきました。
拙作でも使いたくなるではないですかwですが、泣く泣く使いませんがw
これからも応援お願いいたします。
>むらかも様
感想ありがとうございます。
少なくともアスランとラクスは戦後の事後処理には顔を出すべきだったと私も思っていますので。
二人とも有名人であったのだし(プラントでは二人の婚約は最高の遺伝子同士の組み合わせ、と言う題目で散々取り上げていたんですからね)なにより、二人はプラントではもう成人しているのですから、諸々の責務等を全うすべきだったはずですからね。
これからも応援お願いいたします。
>レンジ様
感想ありがとうございます。
ミーアとユウナは、これからも活躍させていきたいと思っていますので楽しみにしていてください。
これからも応援お願いいたします。
>AQ様
感想ありがとうございます。
少なくともアスランとラクスの二人はプラントでは成人扱いですが。少なくともこの二人は子供扱いできないですよ。
これからも応援お願いいたします。
>飛昇様
感想ありがとうございます。
歌姫の騎士団、これを知った時は驚きましたからね。その驚きをアスランに表現してもらいましたw
アスランとミーアですが、今回何とか和解、とまではいきませんが相互理解は何とかできたようです。
カガリが怒ったら、中の人つながりでチャイルドでも放つかもしれませんねw(想像できない方は、舞―HiMEを見てください。結構怖い役ですからw)
これからも応援お願いいたします。
>涼月様
感想ありがとうございます。
別にそのように仕様とは思っておりません。
ただ、原作のとは異なるようにいじりやすいのがユウナやミーアだったからです。
また、原作のキラたちの行動を全肯定出来ないので、ご指摘のように誰かに疑問の言葉を口にさせるかもしれません。
ですが、それは悪意、俗に言う「ヘイト」として作品を作るわけではありませんのでご理解のほどを。
これからも応援お願いいたします。
>レコン様
感想ありがとうございます。
キャラたちを気に入っていただけたようでうれしい限りです。
ミーアは一応、影武者のリスクを承知でやっています。そのリスクとは暗殺などのターゲットにされることですね。
ご指摘の通り、議長はアスランとラクスの二人に少し怒りを感じている部分は確かに持っています。
それは仕方がないのではないでしょうか。少なくともこの二人はプラントでは成人扱いだったのですからね。
強奪問題なのですが、一応返還要請はしました。ですが、フリーダムは大破したため返却不可能で、エターナルの方はドッグに牽引中に小隕石群に遭遇しロスとした、との報告があったようです(当作品内での設定です。原作の方は知りません)
あれ?そんな報告を信じたのかよ………(汗)
まあ、そのうちことの真意は明らかになると思います。
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>Quin様
感想ありがとうございます。
そうですね、アスランにはもう少し余裕のある大人になってもらいたいですね。
そうしないと、いくらコーディネイターでも禿てしまうぞw
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>御神様
感想ありがとうございます。
原作の方でも触れるべき点だったと私は思っていますので、議長に代弁してもらいました。
これからも応援お願いいたします。
>Kuriken様
感想ありがとうございます。
歌姫の騎士団は、私もそう思いました。
というか、何故に隠居生活をしていたんですかね?まだ、学生をやってる、とかの方が納得できたんですがね。
アスランですが、名前は戻しましたがまだ正式に復隊していません(汗)
ザフトではなく、プラントに復帰しようと彼は考えています。親友和派として。その辺の表現が出来ていませんでしたね。申し訳ないです。
ミーアは、少しは世相が読めるべきだと思ったのでこうなりました。
さてさて、彼女の巻き返しはあるのでしょうか。
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>YMYM様
感想ありがとうございます。
お説教フラグ?何のことでしょうか。
少なくともアスランとラクスの二人はプラントでは成人扱いです。この二人は大人として扱うべきではないでしょうか?
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>Band様
感想ありがとうございます。
少なくとも姿を消したのならば、自分から進んで表舞台には上がろうとしないほうがよかったと思います。
そうすれば、あそこまで原作は混沌としなかったのでは、と思いますので。
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>カシス・ユウ・シンクレア様
感想ありがとうございます。
うちのユウナはまともなことをこれからも言いますよ〜。注意してくださいねw
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>G様
感想ありがとうございます。
アスランは、このように指摘されればもう少し考えが固まると思いますのでああなりました。
5ダースのないようですが、『リ』で始まって『プ』でおわる四文字の商品ですw
公式HPで彼の容姿を見れば納得していただけるかとw
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>ATK51様
感想ありがとうございます。
あの作品では大人がいない、と思うのですよね。しかってくれる大人、自らの身を呈して庇ってくれる大人、否定してくれる大人、肯定してくれる大人、など、数々のガンダム作品で登場した大人がいないと思います。そのため、『最善の選択』は出来ても『最良の選択』は出来なかったのではないでしょうか。
そして、完全に正しい答えなどは果たして存在するのでしょうか。これも、一つの大きな問題ではないでしょうか。
カガリですが、潔癖でも妥協でも、その行動に誇りを持って貫き通していたら『認める』のではないでしょうか。マクロス7のバサラを最初否定していたガムリンが認めたように。貫かないから、原作でのシンはあそこまで過剰反応したのでは(まあ、戦場にMSで登場してきれいごとを言われればな〜、と思ったり)
これからも応援お願いいたします。
十月も半ば、もう秋ですね。
今年は秋の味覚を楽しめるのでしょうかね〜。松茸、誰か食べる予定の人います?w
では、また次回お会いいたしましょう。