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▽レス始

「蟲と獣のコンチェルト第4話(まぶらほ+GB)」

ラッフィン (2006-09-22 23:56)
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「今日は転校生を紹介する。ただし、まともな人間だから商売、陰謀、企みに勧誘するんじゃないぞ!じゃ、入れ」
「宮間夕菜です。小さいころアメリカに引越して、ようやく帰ってきました。よろしくお願いします」

「「「「「「おおおおおおお!!!!!!!」」」」」」

今までにクラスにはいなかった清純派美少女の登場にB組のほとんどの人が一瞬で夕菜の虜になる。彼女がB組のアイドルになった瞬間だった。

「席は・・・・」

担任の伊庭が見回すと、男女問わず「俺(私)の隣に!」と必死にアピールをしている。かおりはまず始めにそいつらを除外する。そこでアピールに参加していない人物は・・・女子、杜崎、春永(寝てるだけ)、諏訪園、千野、片野坂、柴崎。男子は・・・駒野、數馬(女性恐怖症)、北野(二次元しか興味ない上、ホ○)、式森。

「ふ〜む・・・候補は10人か・・・面倒だ。宮間、好きなとこを選んでいいぞ」

じゃ、候補決める意味がなくないか?とか、そんないい加減でいいのか?と普通の人は思うだろう。だが、こうでなきゃこのクラスの担任なんて出来やしない!

「そうですね〜・・・あ!」

夕菜はクラスを見回し、ある人物を見つける。そしたらもう決断は早かった。

「すいません、和樹さんの隣がいいです」
「和樹って・・・式森か?ああ、いいぞ。あいつなら問題ない・・・が、宮間はあいつと知り合いなのか?」
「はい、小さいころ出会いまして。今度会えたら結婚しようって約束しました」

「「「「「「なんだって!!」」」」」」

夕菜の爆弾発言でB組に激震が走る。和樹は頭を激しく机に打ち付けてしまう。だが、和樹の悪夢はここで終らない。夕菜の発言を聞いて反論した者がいたのだ。

「「ちょっと待った!!」」
「お〜っと!ここでちょっと待ったコール!!」

余談だが、コールと言ったのは担任である。さて、ちょっと待ったと言った二人はもちろん。

「和樹君はそんなこと約束してないわ!」
「そんな約束は無効よ!!」

矢夜とケイが猛反論。矢夜は夕菜と和樹が再開した場にいたので話は知っている。ケイは知らないが、命を助けてもらったし友達の矢夜が仲がいいので話す機会は多く、和樹に惹かれ始めていたので夕菜の発言が許せなかった。

「あなたたちは関係ありません。これは私と和樹さんの問題です」
「あなたね〜、最初もそうだったけど無茶苦茶よ!」
「そうよ。あなたなんかを和樹君が相手にするわけないじゃない!」

HRや授業をお構いなしに言い合いを始めてしまった3人。かおりは勝手にやってくれとばかりに教室を出て行ってしまう。現実逃避をしようかな?と思っていた和樹はそれさえも許されなかった。3人の言い合いを聞いたクラスメートが和樹に殺意を向けて来たから。和樹は命の危険を感じて逃走した。

「逃げたぞ!追え〜〜〜!!!!」

今日も騒がしいB組であった。


第四話「懺悔と後悔」


「あ〜・・・疲れた」
「大丈夫?」
「私達が話し合いに夢中になってたから、ごめんないさい」
「ケイさんと矢夜ちゃんは悪くないよ」

放課後になり、和樹は矢夜とケイの3人で帰宅途中だ。一日中クラスの奴らに追い掛け回された和樹は疲れた様子で、それを矢夜とケイは心配しているのだ。幸い、トラブルを起こしそうな夕菜はクラスの奴らに強引に学校案内されているのでここにはいない。夕菜がいないので安心して帰れると思っている和樹達は校門にさしかかると異様な空気を感じた。

「何?この張り詰めた空気は?」

この空気を発している人物はすぐに特定出来た。校門を少し出たところに巫女装束のような服を着て腰に刀を差し、今にも抜刀するような気配の神城凛がいたからだ。

「どうしたの?神城さん?」
「む!・・・って式森か・・・いや、すまん。ちょっと気を張っていてな」

声をかけられ過敏に反応した神城は相手が和樹だと知ると表情を和らげるが、張り詰めた空気は相変わらずだ。どうやら、何かを警戒しているらしい。
それよりも何か疲れているような感じの神城の様子が気になる和樹。

「神城さん、何か疲れてない?」
「そうなこ・・・いや、そうだな。最近、ほとんど寝ていない」
「駄目よ、ちゃんと寝ないと。寝不足は女の敵なんだから」
「そうそう、ああ、目の下に隈なんか作っちゃって。可愛い顔が台無しじゃない」
「あ・・・いや、その・・・・」

矢夜とケイの思わぬ言葉にタジタジの神城。この二人は前まではB組らしい思考をしていたのだが、和樹と共に過ごしていくことで変わっていた。和樹に感化されたのか、はたまた心が癒されたのかはわからないが。ただ、一つ言えることは和樹に付き合ってから動物と接することが多くなったということ。アニマルセラピーの効果があったのかもしれない。

「さあ、寮に戻って休むわよ!」
「え?あの・・・ちょっと・・・」
「ほらほら、こんな足元フラフラしてるんだから」
「あの・・・もしもし?」

有無を言わせず神城を寮まで引きずっていく矢夜とケイ。寝不足のためか足元がおぼつかず、なすがままにされる神城。
そのとき、疾風の如き人影が神城に向かって突き進んでくる。それに神城は反応するが、矢夜とケイの二人を相手にしていたことと、寝不足だったことが重なり致命的な隙を作ってしまい間に合わない。そのとき・・・。

ピィイイイイイイイイ!!
バサバサバサバサ・・・・・・

「っち・・・・」

突然、影を鳥達が遮った。驚いた影はその場にとまってしまう。気がつくと影に向かって構える神城、ケイ、矢夜の3人がいると言う状況だ。密かに和樹もいつでもいける体勢になっている。影はこれはもう駄目だと構えをといた。そこでようやく影の全貌が見えた。それは20過ぎに見えるの青年だった。

「鳥に助けられたね。凛」
「駿司・・・」
「気を抜きすぎだね。僕が鍛錬したから少しは心構えが出来てると思ってたんだが、見込み違いだったかな?」
「ふ・・・ふざけるな!!」

青年――駿司と言うらしい――の言葉に凛が激昂した。

「毎回毎回、修行修行と!私は家を継ぐ気はないと言ってるだろう!」
「本家のほうでは、君がなると決めているらしい。僕は連れ戻せとしか聞いてない」
「私は絶対に帰らないぞ!」
「う〜ん・・・困ったね〜」

駿司は人差し指で頬をポリポリとかき、本当に困ったような顔をしている。凛は頑として拒否の姿勢を崩そうとはしない。だが、この場には二人の他にも人がいるので沈黙にはならなかった。

「あの〜、どちら様?」

ずっと二人のやりとりを傍観していたケイが駿司に向かって問いかける。そこでようやく凛以外の人物に気付いた駿司が慌てて答える。

「ああ、すまん。僕は神城駿司。神城家にはお世話になっていてね、凛の保護者兼師匠をしてるんだ」
「誰が保護者だ・・・」

駿司の言葉に凛が毒づくも黙殺し、先に話を進める。

「あなたは普通の人間ではないですね?」
「ああ、僕は人狼だよ。よくわかったね。君が式森君かい?」

問うたのは和樹だ。人狼とはこの世界でも珍しい亜人間の一族で、狼の力と敏捷性を併せ持った人種である。戦乱と人間との混血によって今、生き残っている亜人間は東欧の一部に吸血鬼、ドイツの片隅に人狼族、インドと南米に虎系がいるくらいになってしまっている。日本では明治初期に絶滅したと言われていたのだが。

「そうですけど」
「じゃ、君が凛の婚約者」
「違う!!」

駿司の言葉を凛が遮る。

「私はこんな軟弱者と結婚する気はない!」

凛の軟弱者という言葉に反論しようとしたケイと矢夜は和樹に止められる。

「じゃあ、家に帰らなきゃね。元から式森君の遺伝子をもらってくる条件でここでの修行を許可されたんだから」
「待ってくれ!それは・・・」
「みんな待ってるぞ」
「で・・・でも、私は帰りたくない!」
「我侭だな〜・・・」

困ったように頬をかく駿司はしばし思案し、閃いたとばかりに手をうつ。

「じゃ、こうしよう。式森君が僕に勝てたら諦めるよ」
「「「「な!」」」」

駿司の言葉に凛のみならず、和樹、矢夜、ケイの3人も驚いた。なんで凛が帰りたくないといったら和樹との勝負になるのか?和樹は関係ないじゃないか?と思うケイと矢夜。

「僕に勝てるなら軟弱だとは言えなくなるから、遺伝子を取ってくる可能性があるわけだしね」
「ふざけるな!お前に勝てるわけが・・・「いいですよ。やりましょうか」・・・式森!!」

抗議の途中で和樹に遮られる。矢夜もケイも駿司も驚いて口をパクパクさせていた。駿司や凛が知っている和樹というのは勉強も運動も得意ではないはずである。でも、目の前の和樹は勝負を受けると言っている。これはどういうことか?まさか、本気で勝つつもりか?ならば、舐めているとしか言えない。

「いいのかい?人狼に普通の人間である君が勝てるとでも?」
「んなこと思ってませんよ。でも、絶対に勝てない試合を申し込むなんて性格最悪ですね」

和樹の言葉に汗を書きつつも、翌日試合をすることを伝える。

「じゃ、そこの広場で待っている」
「はい、では」

そういうと駿司は去っていった。そこで、凛が和樹につっかかる。

「お前はなんで勝手に話しを進めるんだ!!」
「だって、神城さん帰りたくないんでしょ?だったら、僕が受けるしかないじゃない」
「お前は関係ないだろ!それに駿司は強いんだ。お前に勝てるはずがない!」
「だろうね」
「じゃあ、どうして!」
「おせっかいだよ。嫌がっているのを無理やりって考え方が嫌いなだけ。じゃ、ケイさん、矢夜ちゃん。行こうか」

和樹は二人を連れて寮に戻っていった。ついていった二人は短い付き合いながらも和樹の性格をわかりつつあったので、「和樹君らしい」と諦めたのだ。取り残された凛はその場で呆然と立ち尽くしていた。

――翌日――

「来たね」
「遅刻はしてませんよね?」
「ああ」

駿司が待っている広場に来た。和樹と駿司以外では凛、ケイ、矢夜が観客として見に来ている。観客の3人は緊張した面持ちで見守っている。和樹の実力を知っているケイと矢夜も人狼の身体能力を知っているので心配であった。

「じゃ、始めようか?」
「はい、どうぞ」
「得物はないみたいだけど、いいのかい?」
「僕は素手で戦うのがスタイルなんですよ」
「そうか・・・」

中央で向き合っている二人の戦いが今きっておとされた。

「は!」
ド、ド、ド、ド!
「はぁ!」

和樹が駿司に向かって、手をかざす。その手から逃れるように駿司は移動した。端から見ていると何をやっているんだ?という戦いだが、本人達は真面目である。ケイと矢夜は和樹の無事を祈り、凛は和樹の動きに呆然としている。

「遠当てか・・・君は何か武術を嗜んでいるのかな?」
「遠当てとよくわかりましたね。武術は少し齧った程度ですよ」

駿司のスピードが除々に上がっていく。それにつれて和樹がどんどん追い込まれる。駿司のスピードにどんどんついていけなくなっているのだ。

「どうしたんだい?僕はこっちだよ」
「くそ・・・」
ブン!
「こっちだって」
ドカ!
「がは!」

ついに一方的な戦いになってしまった。ただ、ケイも矢夜も疑問に思っていることがある。何故、和樹は擬態しないのか?というところである。いつもなら擬態して闘っているはずなのだが、今回は武術を使っている。和樹が武術を嗜んでいたとは知らなかったが、慣れない戦い方をしている和樹に何か考えがあるのだろうと口を出さずにいるのだった。

「ほら、こっち・・・(フラ)っく!」
「!!チャンス」

今まで一方的に攻撃していた駿司の動きが突然鈍る。その隙を逃す和樹ではない。一瞬で間合いを詰め、舞いを踊るように流れるような動きで技を繰り出す。

「村雨流掌術、旋風掌!」
「おわ!」

駿司の体が回転しながら浮き上がる。

「掌握」

回転しながら落下を始めた駿司に和樹は追撃を出す。

「村雨流掌術、流撃波!!」
「がは!!」

和樹の一撃が完全に決まり、駿司は数メートルほど吹き飛ばされた。

「いや、村雨流掌術とは驚いたな。君がそんな武術の使い手とは」
「「「村雨流掌術?」」」

駿司の言葉に首を捻る外野3人。そんな3人に苦笑して和樹は説明をしてあげる。

「村雨流掌術、合気道の源流と言われる古流術派だよ。遠当てが有名だね」
「しかし、実際は村雨流において遠当てとは初動技にすぎない。接触技にこそ、その真価が発揮される、だね?」
「本当によく知ってますね」
「ふふ、長生きはするものだよ?」

和樹の説明に吹き飛ばされたはずの駿司が補足する。闘っているはずなのだが、二人の間には穏やかな雰囲気が流れていた。

「駿司さん、もうやめにしましょう」
「怖気ついたのかい?」
「あなた・・・もう長くないでしょう?」
「!!」

今まで余裕を見せていた駿司の表情が和樹の指摘により強張る。

「さっきよろめいたのはそのせいでしょう。それに神城さんを連れ帰るっていうのも本気ではないですね。なんか悲しそうな顔してましたもん」

凛は駿司の顔を見るも、駿司は顔を背けてしまう。

「気持ちは言葉にしなきゃ伝わりませんよ?」

和樹の言葉に何かを覚悟したように駿司は凛と向き合う。

「凛、すまなかった。お前がいなくなってやっと気がついた。お前に必要だったのは剣の修行じゃなく、友達と遊び、知識を深め、青春を謳歌することだったって。今更かもしれない、でも言っておきたかった。僕が今回来たのも本家に連れ戻すためじゃなく、謝りたかったからなんだ。でも、踏ん切りがつかなかった。さっきの式森君の言葉でようやく決心がついたんだ」
「駿司・・・」
ゴホ、ゴフゴフ・・・
「駿司!!」

駿司が突然、咳き込んだのだ。驚きの声をあげる凛だが、苦しいはずの本人は笑っている。

「心配するな。さっき式森君の言ったとおり僕の先は長くない。もう寿命なんだ。でも、言いたいことは言った。本家には凛は、使命を果たすまで帰らないと報告したから当分は安心・・・「!!駿司さん、そうでもなくなりましたよ」なんだって?」

いつの間に広場には数十人の刀を差した男達が集まっている。凛と同じような格好からしてこいつらは神城の者だとわかった。

「駿司、お前の役目は後継者を連れて帰ることだぞ。神城家への恩を忘れたのか?」
「凛にはまだ役目があったはずだが?」
「そんなのはいつでもいいだろう。それよりも今ははやく凛に後継ぎになってもらうことが先決だのだ」
「それこそ、いつでもいい。今の凛は充実しているんだ。邪魔はさせない!」
「ふん、ならば力づくで連れ帰るのみ!やれ!!」

リーダー格の男の合図で数十人が一斉に駿司と凛に斬りかかる。駿司は迎え撃とうとするも、さっきの戦いによって体が動かない。凛だけで応戦する形になりそうだ。しかし、和樹がそんなのを見てみぬふりをするはずがなかった。

「僕も加勢するよ。神城さん」
「全く、女の子相手によってたかるなんて野蛮ね」
「許せないわ」

和樹の掌術、ケイ、矢夜の魔法攻撃、凛の剣術。この4人の攻勢にたちまち数十人の男たちが地に伏せた。戦いを終えるやいなや凛は駿司に駆け寄る。戦いの最中に駿司は地面に倒れてしまったのだ。もう、さっきまでのギスギスした関係ではなく、昔の仲のよかったころに戻っている。

「凛、許してくれなくていい、憎んでくれてもいい。だが、僕は謝りたかった。すまなかった。すまなかった。これからはお前の好きなように生きるんだ」
「ああ、わかった。わかったから」
「和樹君、こんなことをいうのは変だけど凛を頼む。この子は不器用だから大変かもしれないけど」
「・・・わかりました」
「なんでお別れみたいな言葉を口にするんだ!死ぬわけじゃないだろ!!」
「すまん、はは、今日は謝ってばかりだな・・・今までの行いか・・・凛の結婚式までは生きるはずだったんだが・・・ざん・・・ね・・・んだ・・・」

力なく顔が地面に落ちる。人狼の駿司はその生涯を静かに終えたのだった。

「駿司・・・うぅ・・・」
「神城さん・・・」

泣き崩れる凛にかける言葉がない和樹とケイと矢夜。和樹はふと何かを決めると駿司を抱き上げる。

「凛ちゃん、ちょっとつかまって」
「うぅ・・・こうか?」

泣いている凛は和樹の言葉に素直に従い腕を掴む。

「うん、じゃあちょっと言ってくるね」
「「え?」」

何をするか理解していない矢夜とケイを残し、和樹は魔法を発動する。その場から駿司、和樹、凛の姿が消えた。
凛が気付くとそこは真っ暗闇と浮遊感がある空間だ。凛は慌てた。

「うわわ!なんだ?」
「落ち着いて神城さん。僕を放さないでね?」
「式森・・・ここはなんだ?」
「ここは月だよ」

そう和樹の魔法で移動した場所は月だったのだ。凛の魔法を使い息をできるようにしたらしいが、地球と月の距離を一瞬で移動できるとは凄い魔力である。タイムリミットは10分。人狼は死んだら月に帰るといわれている。駿司には一番だろうと思ったらしい。
二人は月におり、駿司を埋葬する。地球に戻る寸前、凛の目には涙が浮かんでいるのを和樹は見た。

――翌日――

和樹はケイと矢夜、夕菜のいつものメンバーで登校していると、校門のところで凛と会った。

「「「「おはよう、神城(凛)さん」」」」
「おはようございます。夕菜さん、諏訪園先輩、千野先輩、式森先輩」
「「「「あれ?」」」」

挨拶する凛の言葉の一部に聞き慣れない単語が入っていて首をかしげる一同。

「どうしたのです?」
「いや、神城さんって僕のことは呼び捨てだったから」
「昨日、お世話になりましたし、今までの無礼の数々、失礼しました」
「いや、別にいいんだけど」
「これからは私のことは凛と呼んでください」
「は、はぁ・・・」
「これからもよろしくお願いしますね。式森先輩♪」

そういって笑顔で去っていった凛に和樹は「うん・・・」とただ見送ることしか出来なかった。あまりの豹変振りに脳がついていけなかったのだ。

「はは、神城さんにはびっくりだ・・・」

苦笑しながら振り返った和樹は固まった。何故ならそこには鬼がいたから。それも3人の・・・。

「か〜ず〜き〜さ〜ん?ど・う・い・う・こ・と・で・す・か?」
「いつの間に、そんな仲になったのかしらぁ?」
「私達に教えて欲しいなぁって思ってるんだけどなぁ」

顔は笑っているが目が笑っていない、何より怒気のオーラが凄い3人にたまらず和樹は逃げ出した。

「僕は知らないよ〜!!」
「「「しらばっくれても駄目(よ、です)」」」
「助けて〜!」
「「「まちなさ〜い!!」」」


あとがき

やっと出来た・・・ラッフィンです。

お久しぶりです、学校が始まっちゃいました。いや、もう大変ですよ。週の大半は最後まで授業あるために家につくのが遅くて・・・あまり書けませんし。
更新が遅くなる〜〜〜!!!と頭抱えてます。

さて、今回は人狼編どうだったでしょうか?
今回、和樹は擬態ではなく古流術を使いました。それは、あまり自分の正体を知らさないためです。誰から教わったか?もちろん、紅尉さんです。

さて、次回はどんな話にしようかな?
ってなわけでまた次回w


レス返しですw


D,様

>幽霊が一切でないで
あ、エリザベートが・・・(汗)

>あと何の薬作ってたんだろ・・・・・
あれは薬ではなく召還の生贄です。

>コノ世界なら百獣擬態の技として
あれは獣ではなく怪物ですから無理ですよ〜(汗)


秋桜様

>いいんでしょうか?w
それが和樹クオリティw

>こちらもどこまで増えるのかそして苦労を背負い込むのか
う〜む・・・少なくとも後、3人は増えますよ

>不幸って。。。。いいですよね♪(ぇ
では、矢夜ちゃんの呪術でもかかります?(爆)


黒冬様

>まあ結果オーライでしょうか
終りよければ全てよしですよw

>今回で変わったのは諏訪園だけでしたね
杜崎は気絶してましたからw何もしりませんし、和樹が倒したって聞いても信じないでしょうからねw
>和樹の能力
また出しちゃいましたw


覇邪丸様

>流石は和樹です。
そして騒動に巻き込まれていく〜♪

>D,さん
的確な説明ありがとうございましたw


タケ様

>夕菜
なんか扱いが悪くて可哀想だったので少し抑えればいいかな?ってw

タケさんの作品も拝見させていただいてますよwただ、読むだけだったので、申し訳なかったです。

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