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「崩壊からの帰還 二十話 『襲撃 後編』(元ネタ仮面ライダー龍騎+魔法先生ネギま!)」

かわめん (2006-09-09 12:37)
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<ネギサイド>
僕は自分のミスを自覚した。
学園内なら安全と言う考えがそもそも甘かった。
那波さんが誘拐された。それだけじゃない、僕と仮契約してる皆からも応答がない。
途中で合流した小太郎君と話しながら僕は作戦を練る。
僕は小太郎君から渡された封魔の瓶が気になった。
「ねえ、小太郎君、何であの人はコレを持っていたんだろう?」
「確かにな、あのおっちゃんの気は人やあらへんからこれなら封印できる。冷静に考えると、確かにおかしいな?」
「ああ、確実に封印できるこれを持ってるって事ぁよほどの自信家か……それとも目的があるか…どっちかだぜ。」
小太郎君もカモ君も気になっていたようで同意してくれる。
弱点を持ち歩く敵がいるだろうか?これは予想だけどあの人は何らかの事で魔に属する者。
「見えたで、あの大きい樹がそうか?!」
「確かに皆捕まってるぜ、兄貴!」
「うん、まずは牽制するよ!」
小太郎君の言葉と共に僕は一度戦闘と言う戦いに思考を切り替える……
「魔法の射手 戒めの風矢!!」
牽制の一撃は確かにあの老紳士に伸びていく………
<ネギサイド終了>

「アレがアスナちゃんの魔法無効化かしら?」
私はエヴァちゃんと共に近くの世界樹程ではないが大きな樹で見ている。
「うむ、あのアミュレットのようなものがそれを増幅させ周りにフィールドを張っているのだろう。」
「マスターの言う通りかと。あの老紳士の周り…ステージにそれらしきフィールドの形成が見られます。」
エヴァちゃんの言葉の後に分析していた茶々丸ちゃんが肯定する。
普通の人ではバリアを張ったようにしか見えないが、私は見た。ネギ先生の放出系の魔法はすさまじい勢いで分解されている。
そのスピードは約1秒毎に伸びてくる魔法を分解している。
「凄まじいわね。」
「そうだな。私の魔法すら簡単には突き抜けれんかもしれん。」
そう、私とエヴァちゃんは既にアスナちゃんの魔法無効化の欠点を見つけていた。
魔法を何度でも無効化できるわけではない。分解されるなら分解されない程の魔法をぶつければいい。
戦いは老紳士も凄まじいが、あの二人のコンビも凄まじい。
小太郎と言う子はさりげなくあの老紳士の使い魔を牽制してるし、ネギ先生も肉弾戦が上手くなっている。
お?上手い!力が足りないなら一閃の後、最大の攻撃をすればいい。
ネギ先生はあの回想でも見た封魔の瓶で封印しようとするが、アスナちゃんの魔法無効化はそれすらも弾いた。
「放出系は完全に無効化か、どうする、ネギ先生?」
しばらく戦いを見たが、あの紳士圧倒的ね……ん?ネギ先生の動きが……
「出番ね、行って来るわ。」
私はタンと樹から飛び降り近くの鏡で変身する……向かう先は世界樹!

<ネギサイド>
強い……あのデーモニッシュパンチだけじゃない。この人は………根本から強い。
小太郎君ともう一度連携で格闘で挑む。
ズドン!
凄まじい音と共に僕も小太郎君も吹き飛ばされる。
「やれやれ、この程度かね?」
ぐ……強い。掌打の一撃で意識すらも飛びそうになる。それでも立ち上がらないと……
「先程の動きはなかなか良かったが……どうやら、私が手を下すほどでもなかったようだね…?残念だよ、ネギ君。」
「小太郎君!」
「ああ、行くで!」
小太郎君も僕も杖やパンチを何度もこの人に突き出すがことごとく捌かれる……
「いや…違うな、ネギ君、思うに君は……」
ズドンと言う音と共に小太郎君がステージ外のベンチに叩きつけられる。
「小太郎君?!」
凄まじい威力だ。叩きつけられただけでなく後ろのベンチまで破砕されている。
「本気で戦ってないのではないかね?」
ドクン!!!!!!
言葉を聞いた瞬間、心臓が高鳴る。ひたすらに……呼吸すらも忘れたような空間が形成される。
目の前の老紳士が更に言葉を紡ぐ…あの人の先に【あの】光景が広がる……
「君は何のために戦うのかね?」
ドクンドクンドクン………
この人の一言一言に目の前が真っ赤になる、血管が今にも千切れそうだ………
「あの雪の夜の記憶から逃げるためかね?」
どくん!!!!!!
どっと汗が流れる、鼓動が早まる。
「違います、僕は…僕は!」
「そうかね?ではコレなどはいかがかね?」
ドックン!!!!!!
老紳士がシルクハットで顔を一瞬だけ隠した後に現れた顔……あれはあれはアレハアレハッ?!
「あ……あなたは……」
「そう、君の仇だ。ネギ君」
どくんと心が跳ねる。炎に包まれる街が目の前に来る。
「君のおじさんやその仲間を石にして村を壊滅させたのもこの私だ。」
無意識の内に手を懐に伸ばす。
「どうかね?自分のために戦いたくなったのではないかね?」
もう………その手は止まらなかった………
「おい、ネギ、それは?!」
「変身!!!」
その言葉と共に僕の意識は闇に包まれた。
<ネギサイド終了>

『ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
ズドォオオオオン!
あの悪魔が咆哮するネギ先生に吹き飛ばされた。ダメージは受けていないようだが、数秒は動けないだろう。
その使い魔達も先程の咆哮の一閃でかなり遠くまで吹き飛ばされる。
スタンと降り立つ。悪魔の近くに降り立つ。
「ずいぶんとひどい有様ね?」
「いや、まったくだ。試すつもりがアレだ。」
やはりこの悪魔には敵意がない。最初から倒されるつもりだった事が予測できた。
「アレはやはり君が与えたのかね?」
彼が指し示す方向を見れば、ネギ先生の変身したブランク体を小太郎と言う少年が止めている。
アスナちゃん達も水で出来た球体から脱出したこのかちゃん達が救出している。
「そうね、これは私の責任だけど、やれる?」
「無論だとも。才能ある少年を見届けるのが私の役目だ。」
「よく言うわ。」
私は苦笑すると同時に彼は吹っ飛ばされた小太郎を確保し、このかちゃん達の方に置く。
なおもこのかちゃん達に襲いかかろうとする彼の間に私は割って入る。
「ネギ・スプリングフィールド!私との戦いでその力、制御してみなさい!」
私は素早く変身する。そしてさらにドラグバイザーに【サバイブ−疾風】のカードを装填する。
【サバイブ】
疾風の中から騎士の姿になった私はさらにカード【サバイブ−烈火】を装填する。
【ダブルサバイブ】
炎の嵐の中で私の体に完全なる大きな翼を持った鳳凰が纏わりついていく……
金の鎧、左手に青い蝙蝠の盾、右手に赤い龍の剣。背中にそれぞれ赤と青の宝玉がついた金の翼。
「はっ!」
炎を振り払ったこの姿こそ……【サバイブ−鳳凰−】龍騎形態。
ネギ先生の前に私はゆっくり降り立つ。
『おぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
ネギ先生は魔力が暴走し、その溢れ出る力によりブランク体を超える力を持ってしまっている。
私は剣を地に刺し、盾を剣に掛ける。
そして、拳を構え、ネギと言う少年の力を正面から見据える。
後ろではあの悪魔が皆を避難させたのを確認した。やれやれ義理堅い悪魔な事。
ズドン!そう表現するしかない音と共にネギ先生がこちらに拳撃を繰り出す。
私はその拳を受け流し後ろで彼がつんのめりかけたところを回転肘打ちで迎撃する。
「ネギ・スプリングフィールド!あなたは生徒を殺すところだったのよ!無力だからとて力を容易に暴走させるな!」
ギィイイイン!とクロスカウンター気味に立ち上がり攻撃してきたネギ先生の攻撃に拳をあわせる。
「ぐっ!あなたはこれで満足なの?!あの悪魔を倒すのがあなたの意思が無い力で満足なの!応えろ!ネギ・スプリングフィールド!」
ダメージは少ないとは言え、カウンターはきついわね。
カウンターは文字通り相手と合わせて、反撃する事。意外かもしれないが相打ちの類になると仕掛けた方も仕掛けられた方も通常より破壊力が大きい。
何より向こうは意識がないであろうから痛覚がない。ここが決定的な差だ。
そして、彼は距離を離した所でデッキにゆっくりながらも手を持っていき、バイザーにカードを装填した。
【ソードベント】
空から降ってきたロングソードを見た私は龍の剣を持ち、相対する。
「んにゃろ!暴走が意思を持つか。上等よ!とことんやってやろうじゃないの!」
向こうが矢のように飛ぶと同時の私も羽を羽ばたかせ剣を振るう。
とことん相手してあげるから、さっさと帰ってきなさいよ、ネギ先生!

<ネギサイド>
やめて!やめて!
僕は目の前にある透明な壁を叩く。
目の前に映るのはまさに『僕の体』がアスナさんや皆を殺そうとしているシーン……
ソレを必死で止めてくれる小太郎君……恐ろしい、自分の意思がなくともそこにある力はまさに破壊。
僕はここで見ていることしか出来ないのか………
『ネギ・スプリングフィールド!あなたは生徒を殺すところだったのよ!無力だからとて力を容易に暴走させるな!』
城崎さん………一瞬飛びかけた意識がまた戻る。
『ぐっ!あなたはこれで満足なの?!あの悪魔を倒すのがあなたの意思が無い力で満足なの!応えろ!ネギ・スプリングフィールド!』
違う……僕は、僕は!!!!!
うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
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と言うわけで後編なのに完結してません(ヲイw
次回をヘルマン戦完結とし、全てに決着がつきます。
しかし、Wサバイブは予測以上に難産でした。
イメージ的にオーディンの翼と黄金の龍の鎧、盾はナイトサバイブ、剣は龍騎サバイブのものです。
さて、プール編のプロットも何とかしないと……

>>神鳴 神薙さん
今回完結しませんでしたが、ネギの力が大暴走。
そしてWサバイブの初披露でした。
ネギはブランク体でも例の魔力暴走があればかなりの力もてると思うのでこうなりました。
果たしてネギは力を制御できるかが次回の鍵になります。

>>アレス=アンバーさん
るろうに剣心でよく言われてますが力は所詮力なんですね。
刀と言う力は暴力にも守れる力にも使える。結局は持った者の意思次第です。
裸の描写は省略しましたが、原作準拠です。ただし、アスナの下着は黒で、ソレを脳内補完の方向でよろしくw
ああ、アレスさんが打たれた!畜生、誰だ、この素晴らしきアレスさんを撃ったのは!w

>>ATK51さん
力はどう使うか……誰もが戦争を経験すれば考えることです(某国は除きますが…)。
あえて力を剣とするか盾とするかは人次第…次回、ネギは力を持つ者として経験してもらいます。
龍騎の世界では誰もが自分のために戦っていたんですね。優はそれを一切否定させない事を信念としています。
勿論、あの世界での願いもまた今の彼女にあります。

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